JP2009060599A - ワイヤレス・ネットワークと有線ネットワークとの間の冗長管理インターフェースをサポートする装置および方法 - Google Patents

ワイヤレス・ネットワークと有線ネットワークとの間の冗長管理インターフェースをサポートする装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線網と有線網との間の冗長管理インターフェース(I/F)をサポートする装置及び方法を提供する。
【解決手段】無線網は、データメッセージを生成するリーフノード(110a〜f)を含む。データメッセージはインフラストラクチャノード(108a〜e)を介して、有線網(106)に結合されたゲートウェイノード(112)へ送られる。無線I/Fモジュール(114)も有線網に結合され、ゲートウェイノードと通信する。無線網でサポートされる冗長接続や冗長メッセージルーティング等の冗長機構のために、データメッセージの複数のコピーが無線網で作成される。ゲートウェイノード又は無線I/Fモジュールは、データメッセージの複数のコピーを受信し、コピーを識別し、データメッセージの一つのコピーを有線網を介して宛先へ通信する。こうして、無線網でサポートされる冗長機構が、有線網に結合された有線コンポーネントから隠される。
【選択図】図1

Description

本開示は、一般に制御システムに関し、より詳細には、ワイヤレス・ネットワークと有線ネットワークとの間の冗長管理インターフェースをサポートする装置および方法に関する。
処理施設は、しばしば、産業用の制御および自動化システムを使用して管理される。例示的な処理施設は、化学製品、製薬製品、紙製品、および石油化学製品の生産プラントを含む。動作の中でも、とりわけ、産業用の制御および自動化システムは、典型的に、化学製品や、製薬製品や、紙製品や、石油化学製品を生産するのに使用される装置などのような、処理施設内の産業装置と対話してそれを制御する。
産業用の制御および自動化システムは、典型的に、有線コンポーネントおよびワイヤレス・コンポーネントを含む。例えば、産業用の制御および自動化システムは、有線コントローラへデータを提供するセンサのワイヤレス・ネットワークを含むことができる。ワイヤレス通信の信頼性が低いため、冗長接続性および冗長メッセージ・ルーティングが提案されてきた。こうした技法を使用して、産業用の制御および自動化システムでのワイヤレス通信の信頼性および堅牢性を向上させることができる。冗長接続性および冗長メッセージ・ルーティングをサポートするワイヤレス・センサ・ネットワークが開発されてきたが、しばしば、こうしたセンサ・ネットワークを有線の制御システムに統合するには困難がある。
本開示は、ワイヤレス・ネットワークと有線ネットワークとの間の冗長管理インターフェースをサポートする装置および方法を提供する。
第1実施形態では、方法は、複数のデータ・メッセージを受信することを含み、そのデータ・メッセージは、ワイヤレス・ネットワークの複数の経路を介して送信される。この方法はまた、データ・メッセージのうちの2つ以上がコピーであるかどうかを判定することを含む。この方法は更に、データ・メッセージのうちの2つ以上がコピーであるとき、有線ネットワークを介して、2つ以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージを通信することを含む。
特定の実施形態では、この方法はまた、第2データ・メッセージを受信し、一つの宛先へワイヤレス・ネットワークを介して送信するために、第2データ・メッセージの複数のコピーを通信することを含む。
別の特定の実施形態では、ワイヤレス・ネットワークは、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードおよびワイヤレス・インターフェース・モジュールを含む。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、1または複数のリーフ・ノードからデータ・メッセージを直接的または間接的に受信する。ワイヤレス・インターフェース・モジュールは、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードからデータ・メッセージを受信する。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードおよびワイヤレス・インターフェース・モジュールは、有線ネットワークに結合される。
更に別の特定の実施形態では、受信するステップ、判定するステップ、および通信するステップが、ワイヤレス・インターフェース・モジュールのうちの少なくとも1つで実施される。例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュールのそれぞれで、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードのうちの複数のものからデータ・メッセージを受信することができる。更に、2以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージが、ワイヤレス・インターフェース・モジュールのうちの1つにより有線ネットワークを介して通信される。
更に別の特定の実施形態では、受信するステップ、判定するステップ、および通信するステップが、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードのうちの少なくとも1つにより実施される。例えば、第1のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードで、リーフ・ノードのうちの1つおよび第2のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードからデータ・メッセージを受信することができる。更に、2以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージが、有線ネットワークを介して第1ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードにより通信される。
第2の実施形態では、装置は、有線ネットワークを介して通信するように構成された少なくとも1つのインターフェースを含む。この装置はまた、ワイヤレス・ネットワークの複数の経路を介して送信される複数のデータ・メッセージを受信し、データ・メッセージのうちの2以上のものがコピーであるかどうかを判定するように構成されたコントローラを含む。コントローラはまた、データ・メッセージのうちの2以上のものがコピーであるとき、有線ネットワークを介して送信するために少なくとも1つのインターフェースへ、2以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージを提供するように構成される。
第3実施形態では、コンピュータ・プログラムがコンピュータ可読媒体上に搭載される。コンピュータ・プログラムは、複数のデータ・メッセージを受信するためのコンピュータ可読プログラム・コードを含み、そのデータ・メッセージは、ワイヤレス・ネットワークの複数の経路を介して送信される。コンピュータ・プログラムはまた、データ・メッセージのうちの2以上のものがコピーであるかどうかを判定するコンピュータ可読プログラム・コードを含む。更に、コンピュータ・プログラムは、データ・メッセージのうちの2以上のものがコピーであるとき、有線ネットワークを介して、その2以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージを通信するためのコンピュータ可読プログラム・コードを含む。
他の技術的特徴は、添付の図、説明、および特許請求の範囲から当業者には容易に明らかになろう。
本開示をより完全に理解するために、添付の図面と共に以下の説明をこれから参照する。
図1は、本開示による例示的な産業用の制御および自動化のシステム(industrial control and automation system、産業用制御自動化システム)100を示す。図1に示す産業用制御自動化システム100の実施形態は例示のためのものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、産業用制御自動化システム100の他の実施形態を使用することができる。
この例示的な実施形態では、産業用制御自動化システム100は、1または複数のプロセス・エレメント102を含む。プロセス・エレメント102は、多種多様な機能の何れかを実施することのできるプロセスまたは生産システム内の構成要素を表す。例えば、プロセス・エレメント102は、処理環境内のバルブ、ポンプ、あるいは任意の他の産業装置や追加の産業装置を表すものであり得る。プロセス・エレメント102のそれぞれは、処理または生産システム内の1または複数の機能を実施する任意の適切な構造を含む。
コントローラ104は、プロセス・エレメント102に結合される。コントローラ104は、プロセス・エレメント102のうちの1または複数の動作を制御する。例えば、コントローラ104は、プロセス・エレメント102のうちの1または複数に制御信号を供給することができ、それにより、こうしたプロセス・エレメント102の動作を調節する。コントローラ104は、パイプを通る材料の流量のセンサ測定値を受信することなどにより、システム100に関連する情報を受信することもできる。コントローラ104は、測定された流量を使用してバルブを制御することなどのように、このデータを使用してプロセス・エレメント102のうちの1または複数を制御することができる。コントローラ104は、1または複数のプロセス・エレメント102を制御するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。例えば、コントローラ104は、MICROSOFT(登録商標) WINDOWS(登録商標)オペレーティング・システムを実行するコンピューティング・デバイスを表すものであり得る。
ネットワーク106は、コントローラ104を産業用制御自動化システム100内の他の構成要素と結合する。ネットワーク106は、システム100内の様々な構成要素間の通信を容易にする。例えば、ネットワーク106は、ネットワーク・アドレス間で、インターネット・プロトコル(IP)パケット、フレーム・リレー・フレーム、非同期転送モード(ATM)セル、または他の適切な情報を通信することができる。ネットワーク106は、1または複数のローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットなどのグローバル・ネットワークのすべてまたは一部、あるいは1または複数の場所の任意の他の通信システム(1または複数)を含むことができる。
図1に示すように、産業用制御自動化システム100は、ワイヤレス・センサまたは他のワイヤレス・デバイスと通信するための1または複数のワイヤレス・ネットワークも含む。この例では、ワイヤレス・ネットワークは、インフラストラクチャ・ノード(「Iノード」)108a〜108e、リーフ・ノード110a〜110f、およびゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を使用して形成される。
インフラストラクチャ・ノード108a〜108eおよびリーフ・ノード110a〜110fは、互いのワイヤレス通信で関与する。例えば、インフラストラクチャ・ノード108a〜108eは、ネットワーク106を介して送信されたデータを受信し(ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を介して)、データをリーフ・ノード110a〜110fへワイヤレスで通信することができる。同様に、リーフ・ノード110a〜110fは、ネットワーク106に転送するために(ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を介して)、データをインフラストラクチャ・ノード108a〜108eへワイヤレスで通信することができる。更に、インフラストラクチャ・ノード108a〜108eは、互いにワイヤレスでデータを交換することができる。このようにして、ノード108a〜108eおよび110a〜110fは、大規模な工業複合施設内などの指定のエリアに対するワイヤレス・カバレッジを提供することのできるワイヤレス・ネットワークを形成する。
この例では、ノード108a〜108eおよび110a〜110fは、インフラストラクチャ・ノードおよびリーフ・ノードに分割される。インフラストラクチャ・ノード108a〜108eは、典型的に、電力線により電力供給されるデバイス(line-powered device)を表し、こうしたノードは外部電力源から動作電力を受けることを意味する。結果として、こうしたノード108a〜108eは、典型的に、その内部電源の動作寿命を向上させるために電力消費を最小限に抑える必要がないので、その動作が制限されない。一方、リーフ・ノード110a〜110fは、典型的に、電池により電力供給されるデバイスを表し、こうしたノードは内部電池または他の電源から動作電力を受けることを意味する。このため、こうしたノード110a〜110fは、その内部電源の動作寿命を温存するのを助けるために、その動作が制限されることが多い。
ノード108a〜108eおよび110a〜110fのそれぞれは、ワイヤレス通信を容易にする任意の適切な構造を含む。ノード108a〜108eおよび110a〜110fのそれぞれは、ワイヤレス・ネットワークを介して通信されるデータを生成したり使用したりする機能などのような、他の機能も含むことができる。例えば、リーフ・ノード110a〜110fは、工業施設内のワイヤレス・センサを表すものであり得、その場合、リーフ・ノードは、施設内の様々な特性を測定するために使用される。こうしたセンサは、センサ読取り値を収集し、センサ読取り値を、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を介してコントローラ104へ通信することができる。リーフ・ノード110a〜110fはまた、コントローラ104から制御信号を受信し、工業施設の動作を調節することのできるアクチュエータを表すものであり得る。このようにして、リーフ・ノード110a〜110fは、コントローラ104と物理的に接続されたプロセス・エレメント102と同様に包含または動作することができる。
ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、1または複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108e、および場合によっては1または複数のリーフ・ノード110a〜110fとワイヤレスで通信し、それらに対してデータを送信し、それらからデータを受信する。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112はまた、ネットワーク106で使用されるプロトコル(1または複数)と、ノード108a〜108eおよび110a〜110fで使用されるプロトコル(1または複数)との間でデータを変換する。例えば、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、イーサネット(登録商標)・フォーマット・データ(ネットワーク106を介して移送される)を、ノード108a〜108eおよび110a〜110fで使用されるワイヤレス・プロトコル・フォーマット(IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.15.3、802.15.4、802.16プロトコル・フォーマットなど)に変換することができる。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112はまた、ノード108a〜108eおよび110a〜110fのうちの1または複数のものから受信したデータを、ネットワーク106を介して送信するためにイーサネット(登録商標)・フォーマットのデータに変換することができる。更に、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、ワイヤレス・ネットワークを作成および維持するために使用される、ネットワーク作成およびセキュリティの機能などの様々な機能をサポートする。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、様々なプロトコルを使用して、コンポーネントやネットワーク間の通信を容易にする任意の適切な構造を含む。
この例では、産業用制御自動化システム100は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114を更に含む。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114はゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112と通信し、産業用制御自動化システム100のワイヤレス・ネットワークの使用を容易にする助けとなる。例えば、産業用制御自動化システム100内の様々な有線コンポーネントは、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114へデータを送信することができ、次いで、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114は、指定のリーフ・ノードへ通信するために適切なゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112にデータを提供することができる。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112はまた、リーフ・ノードから受信したデータをワイヤレス・インターフェース・モジュール114へ送信することができ、次いで、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114は、データを適切な有線の宛先へ提供することができる。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114は、産業用制御自動化システムのワイヤレス・ネットワークの使用をサポートするための任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112とは別に示したが、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114をゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112と組み合わせて単一の物理デバイスとすることもできる。
動作の一態様では、産業用制御自動化システム100の有線ネットワークまたはワイヤレス・ネットワークは、冗長接続性や冗長メッセージ・ルーティングなどの様々な冗長機構をサポートすることができる。例えば、各リーフ・ノード110a〜110fは、複数のインフラストラクチャ・ノード(108a〜108eおよび112)へデータ・メッセージを通信することができる。これにより、典型的には、単一のデータ・メッセージの複数のコピーが作成され、そのデータ・メッセージの複数のコピーが複数のインフラストラクチャ・ノードで受信される。
ワイヤレス・インターフェース・モジュール114またはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、産業用制御自動化システム100の有線システムおよびワイヤレス・システムが冗長通信をサポートすることを可能にする様々な機能をサポートする。例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114またはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、ワイヤレス・システム内に存在する冗長機構を有線システムから隠すことができ、逆も同様である。特定の例として、リーフ・ノード110a〜110fからの同一のデータ・メッセージの複数のコピーを、複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112で受信し(1または複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eを介して)、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114へ提供することができる。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114は、データ・メッセージのコピーを認識し、そのデータ・メッセージの一つのコピーを有線の宛先へ送ることができる。このようにして、ワイヤレス・ネットワークの様々な冗長機構を有線ネットワークから隠すまたは隠蔽することができる。これは、ワイヤレス・ネットワークの冗長接続性および冗長メッセージ・ルーティングが、有線ネットワークから見て透明なままであるようにすることにより、ワイヤレス・ネットワークを産業用制御自動化システム100へ統合することを容易にする助けとなることができる。更に、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114またはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、この冗長性管理をセキュアな方式で実現することができる。これは、ワイヤレス・ネットワークを産業用制御自動化システム100に組み込むことが原因となる可能性のある、産業用制御自動化システム100のセキュリティ・ホールを低減または除去する助けとなる。
図1は産業用制御自動化システム100の一例を示すが、図1のものに様々な変更を加えることができる。例えば、産業用制御自動化システム100は、任意の数のプロセス・エレメント、コントローラ、ネットワーク、インフラストラクチャ・ノード(ゲートウェイまたは他)、リーフ・ノード、およびワイヤレス・インターフェース・モジュールを含むことができる。更に、図1に示す機能的な分割は例示のためのものに過ぎない。特定の必要性に従って図1の様々な構成要素を組み合わせたり、省略することができ、追加の構成要素を追加することができる。また、ワイヤレス・ネットワークをサポートするものとして説明しているが、産業用制御自動化システム100は、任意の数のワイヤレス・ネットワークをサポートすることができる。更に言うと、図1の通信経路およびシステム・レイアウトは例示のためのものに過ぎず、実装に応じて変更することができる。特定の例として、図1のリーフ・ノード110a〜110fは、互いに通信することができ、また、インフラストラクチャ・ノード108a〜108eの他の構成と通信することができる。更に、図1は、冗長性隠蔽機構を使用することのできる一つの動作環境を示す。この機能は、任意の適切な産業用の制御および自動化のシステムやその環境、あるいは非産業用の制御および自動化のシステムやその環境で使用することができる。
図2は、本開示による例示的な産業用制御自動化システム100の追加の詳細を示す。具体的には、図2は、ワイヤレスおよび有線のネットワーク冗長性隠蔽をサポートする産業用制御自動化システム100の特定の実施形態の一部を示す。図2に示す詳細は例示のためのものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、産業用制御自動化システム100の他の実施形態を使用することができる。
図2に示すように、産業用制御自動化システム100は、複数のコントローラ104a〜104b、複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード(GIN)112a〜112b、および複数のワイヤレス・インターフェース・モジュール(WIM)114a〜114bを含むことができる。産業用制御自動化システム100はまた、より高レベルの機能をサポートする様々なサーバ202〜204を含むことができる。例えば、制御サーバ202は、コントローラ104a〜104bの動作および制御をサポートする様々な機能を実施することができる。特定の例として、制御サーバ202は、コントローラ104a〜104bで収集または生成された情報のログを取り、コントローラ104a〜104bの動作を制御するアプリケーションを実行し、コントローラへのセキュア・アクセスを実現することができる。制御サーバ202は、コントローラ104a〜104bへのアクセスやコントローラ104a〜104bの制御を実現する任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。
キー・サーバ204は、産業用制御自動化システム100のセキュリティをサポートする。例えば、キー・サーバ204は、ノード108a〜108e、110a〜110f、および112a〜112bなどのような産業用制御自動化システム100内の様々なコンポーネントに暗号鍵または他のセキュリティ・データを配布することができる。キー・サーバ204は、産業用制御自動化システム100の様々なノードに暗号鍵または他のセキュリティ情報を提供する任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。
この例では、図2に示す様々な構成要素が、様々な交換機204a〜204bおよび206a〜206dを含むフォールト・トレラント・イーサネット(登録商標)(FTE)・ネットワークにより互いに結合される。この実施形態では、FTEネットワークは1対の冗長イーサネット(登録商標)・ネットワークを表し、実線は、あるネットワークの経路を表し、破線は、別のネットワークの経路を表す。交換機204a〜204bは、FTEネットワークのより高レベル(L2と表す)の交換機を表し、サーバ202〜204を交換機206a〜206dへ冗長的に結合するのに使用される。交換機204a〜204bはまた、互いに交差接続される。交換機206a〜206dは、FTEネットワークのより低レベル(L1と表す)の交換機を表し、コントローラ104a〜104b、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112b、およびワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bを交換機204a〜204bに冗長的に結合するのに使用される。このタイプのFTEネットワークでは、典型的には、通信することを望む任意の2つのエンド・ポイント間に4つの冗長経路が存在する。
産業用制御自動化システム100でのFTEネットワークの使用を示したが、産業用制御自動化システム100は、任意の他の適切なタイプのネットワークをサポートすることができる。例えば、産業用制御自動化システム100は、典型的には通信することを望む任意の2つのエンド・ポイント間の2つの冗長経路を提供するデュアル・イーサネット(登録商標)・ネットワーク(交換機204a〜204bが交差接続されない)をサポートすることができる。
特定の実施形態では、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bおよびワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bは、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)または伝送制御プロトコル(TCP)を使用してFTE L1内で通信する。更に、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bは、ブートストラップ・プロトコルを使用してそのネットワーク・アドレス(インターネット・プロトコル・アドレス、即ち「IP」アドレスなど)を受け取ることができる。単一または冗長の対のワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bは、1または複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bと通信することができ、2つより多いゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bを使用して、より高いレベルの冗長性を実現することができる。特定のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bと、特定のワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bとの関連付けをユーザが構成することができ、それは、例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュールに、そのゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを通知することや、その逆を行うことなどによりなされる。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bは、キー・サーバ204と通信するための通信経路を提供することができ、従って、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bのセキュリティ・リレーを不要とすることができる。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの冗長な対は同じ場所(単一の装置キャビネット内など)に配置することができ、プライベート冗長経路(フィールドバス・インターフェース・モジュール(Fieldbus Interface Module)を用いて使用されるものなど)を使用することができる。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの冗長な対、および関連するゲートウェイ・インフラストラク112a〜112bの対は、交換機の4つのポートを占有し得るものであり、こうしたコンポーネントの2つの組を単一の8ポート交換機206a〜206bと共に使用することを可能とする。更に、コントローラ104a〜104b(これはHONEYWELL(登録商標) INTERNATIONAL INC.のC300コントローラを表し得る)は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bおよびゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bと同じ交換機に結合しても、結合しなくてもよい。
動作の一態様では、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bおよびワイヤレス・ネットワークの他のコンポーネントは、冗長接続性および冗長メッセージ・ルーティングをサポートして、リーフ・ノード110a〜110fと通信することができる。こうした実施形態では、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bおよび/またはワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bは、ワイヤレス・ネットワークの冗長機能を、有線ネットワークのコンポーネント(サーバ202〜204など)から隠す又は隠蔽するための様々な機能を実施することができる。この機能に関する更なる詳細を以下で示す。
図2は、産業用制御自動化システム100の特定の実施形態の追加の詳細を示すが、図2に様々な変更を加えることができる。例えば、任意の適切なタイプのネットワークを使用して、図2に示す様々なコンポーネントを結合することができる。更に、産業用制御自動化システム100は、図2に示す各コンポーネントを任意の適切な数だけ含むことができる。
図3は、本開示による産業用の制御および自動化のシステム(産業用制御自動化システム)の例示的なワイヤレス・インターフェース・モジュールを示す。具体的には、図3は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114でサポートされる例示的なプロトコル・スタック300を示す。図3に示すプロトコル・スタック300は例示のためのものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、プロトコル・スタック300の他の実施形態を、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114で使用することができる。
この例では、プロトコル・スタック300は、2つの物理レイヤ(層)302a〜302b、2つの媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)層304a〜304b、およびフォールト・トレラント・イーサネット(登録商標)(Fault Tolerant Ethernet、FTE)層306を含む。物理層302a〜302bおよびMAC層304a〜304bは、FTEネットワークを形成する2つのイーサネット(登録商標)・ネットワークなどの、2つの通信ネットワークを介する通信をサポートする。FTE層306は、あるイーサネット(登録商標)・ネットワークに障害が発生したときに別のイーサネット(登録商標)・ネットワークを介する情報のルーティングをサポートすることなどにより、フォールト・トレラント・ネットワークの使用に関するサポートを提供する。TCP/IP層308は、プロトコル・スタック300内のリンク層としてTCP over IPの使用をサポートする。
プロトコル・スタック300はまた、インフラストラクチャ・ノード・インターフェース層310を含む。インターフェース層310は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114がゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112とインターフェースし、対話することを可能にする様々な機能をサポートする。プロトコル・スタック300は、アプリケーション・インターフェース層312およびユーザ層314を更に含む。アプリケーション・インターフェース層312は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114で実行されるアプリケーションに対するインターフェースを提供する。ユーザ層314は、様々なユーザ・レベル機能およびアプリケーションに関するサポートを提供する。
この例では、アプリケーション・インターフェース層312は経路冗長マネジャ(PRM:path redundancy manager)316を含む。経路冗長マネジャ316は、ワイヤレス・ネットワークでサポートされる冗長機構を有線ネットワークから隠蔽する助けにするために使用される機能をサポートする。例えば、経路冗長マネジャ316は、リーフ・ノード110a〜110fから複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eへ送信されるデータ・メッセージの複数のコピーを受信することができ、複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eは、データ・メッセージのそれらのコピーをゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112へ渡す。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112は、データ・メッセージのコピーをワイヤレス・インターフェース・モジュール114へ渡し、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114内の経路冗長マネジャ316は、データ・メッセージのコピーを識別する。次いで、経路冗長マネジャ316は、データ・メッセージの一つのコピーを、ネットワーク106を介してそのデータ・メッセージを送信することなどにより、適切な有線の宛先へ送る。
同様に、経路冗長マネジャ316は、複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eを介してリーフ・ノード110a〜110fへ送信されるデータ・メッセージを受信することができる。次いで、経路冗長マネジャ316は、データ・メッセージの複数のコピーを複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bへ送り、複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bは、複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eを介してデータ・メッセージのそれらのコピーを、意図されたリーフ・ノードへ渡す。
このようにして、経路冗長マネジャ316は、ワイヤレス・ネットワークで使用される冗長機構をサポートするのを助けると共に、冗長機構を有線ネットワークから隠蔽する。言い換えれば、経路冗長マネジャ316は、ワイヤレス・ネットワークで使用される冗長機構を、産業用制御自動化システム100の有線コンポーネントから見ると透明となるようにする。経路冗長マネジャ316は、あるネットワーク内の1または複数の冗長機構を別のネットワークから隠すための任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。
図4は、本開示による産業用制御自動化システムの例示的なゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを示す。具体的には、図4は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112でサポートされる例示的なプロトコル・スタック400を示す。図4に示すプロトコル・スタック400は例示のためのものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、プロトコル・スタック400の他の実施形態をゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112で使用することができる。
この例では、プロトコル・スタック400は、2つの物理層402、2つのMAC層404、FTE層406、およびTCP/IP層408を含む。これらの層は、図3の対応する層と同一または同様でよい。具体的には、これらの層は、フォールト・トレラント・イーサネット(登録商標)・ネットワークを介するTCP/IP通信をサポートすることができる。プロトコル・スタック400はまた、ワイヤレス・インターフェース・モジュール(WIM)・インターフェース層410、アプリケーション・インターフェース層412、およびユーザ層414を含む。WIMインターフェース層410は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112がワイヤレス・インターフェース・モジュール114とインターフェースし、対話することを可能にする様々な機能をサポートする。アプリケーション・インターフェース層412およびユーザ層414は、図3の対応する層と同一または同様でよい。
プロトコル・スタック400の様々な層402〜408は、ネットワーク106などのような有線FTEネットワークを介する通信を容易にする。プロトコル・スタック400は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112と、1または複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eまたはリーフ・ノード110a〜110fとの間の通信などのような、ワイヤレス・ネットワークを介する通信をサポートする様々な層を更に含む。例えば、プロトコル・スタック400は、2つの追加の物理層416a〜416bおよび2つの追加のMAC層418a〜418bを含む。物理層416aおよびMAC層418aは、インフラストラクチャ・ノード108a〜108eと通信するためのインターフェースをワイヤレス・トランシーバに提供することなどにより、インフラストラクチャ・ノードとのワイヤレス通信をサポートする。同様に、物理層416bおよびMAC層418bは、リーフ・ノード110a〜110fと通信するためのインターフェースを別のワイヤレス・トランシーバに提供することなどにより、リーフ・ノードとのワイヤレス通信をサポートする。
プロトコル・スタック400はまた、ワイヤレス・ネットワーク層420およびセキュリティ層422を含む。ワイヤレス・ネットワーク層420は、ルーティング機能、転送機能、エラー処理機能などのような、ワイヤレス・ネットワークの作成および使用をサポートする様々な機能を提供する。セキュリティ層422は、暗号化や認証などのような、ワイヤレス・ネットワークに関連する様々なセキュリティ関連機能をサポートする。
この例では、ネットワーク層420は冗長レゾルバ(RR:redundancy resolver)424を含む。冗長レゾルバ424は、ワイヤレス・ネットワークでサポートされる冗長機構を隠蔽するのを助けるために使用される機能をサポートする。例えば、あるゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424は、リーフ・ノードから複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eへ送信されるデータ・メッセージの複数のコピーを受信することができ、複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eは、データ・メッセージのそれらのコピーを複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bへ渡す(複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bの一つが別のものへデータ・メッセージを渡す)。冗長レゾルバ424は、データ・メッセージのコピー(複数)を識別し、そのデータ・メッセージの一つのコピーを、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114へ送る。
同様に、冗長レゾルバ424は、リーフ・ノードへ送信されるデータ・メッセージを受信することができる。冗長レゾルバ424は、リーフ・ノードへ送信するために(恐らくはインフラストラクチャ・ノードを介して送信)、データ・メッセージの1つのコピーをゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの下位層416a〜416bおよび418a〜418bへ送ることができる。冗長レゾルバ424はまた、リーフ・ノードへ送信するために(恐らくはインフラストラクチャ・ノードを介して送信)、データ・メッセージの別のコピーを別のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112bへ送ることができる。
このようにして、冗長レゾルバ424は、ワイヤレス・ネットワークで使用される冗長機構をサポートする助けとなると共に、冗長機構を有線ネットワークから隠蔽する。冗長レゾルバ424は、あるネットワークの1または複数の冗長機構を別のネットワークから隠すための任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。
図3および図4は、産業用制御自動化システムのワイヤレス・インターフェース・モジュール114およびゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112で使用されるプロトコル・スタック300および400の例を示すが、図3および4に様々な変更を加えることができる。例えば、プロトコル・スタック300および400のそれぞれで別の層または追加の層を使用することができる。更に、図3および4は、ワイヤレス・ネットワークの冗長性を隠蔽するのに使用することのできる異なる機構(ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316とゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112の冗長レゾルバ424)を示す。産業用制御自動化システムはこれらの機構の一方または両方を含むことができる。更に、経路冗長マネジャ316および冗長レゾルバ424は、有線ネットワークの冗長機構をワイヤレス・ネットワークから隠蔽することもできる。例えば、経路冗長マネジャ316または冗長レゾルバ424は、有線ネットワークから単一のデータ・メッセージの複数のコピーを受信し、単一のコピーをワイヤレス・ネットワークへ送ることができる。更に、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316とゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112の冗長レゾルバ424の位置は、例示のためのものに過ぎない。これらのコンポーネントをプロトコル・スタック300および400の他の層で使用することもできる。特定の例として、プロトコル・スタック400の冗長レゾルバ424を、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112のユーザ層414へ移動することができ、ユーザ層414では、冗長レゾルバ424は、ワイヤレス・ネットワークに関連する層と、有線ネットワークに関連する層との間でメッセージを中継する冗長リレーとして機能することができる。
図5から図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。具体的には、図5は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114およびゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を使用する一般的な通信経路を示す。図6から図10は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316を使用して行われ得る例示的な通信を示す。図11は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112の冗長レゾルバ424を使用して行われ得る例示的な通信を示す。こうした例示的な通信は、例示および説明のために与えるものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、図5から図11に示す様々なコンポーネントを使用して、産業用制御自動化システムで他の通信を行うことができる。
図5では、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114およびゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を使用する一般的な通信経路が示されている。具体的には、図5は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114のプロトコル・スタック300と、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112のプロトコル・スタック400とを使用する一般的な通信経路を示す。この例では、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114のプロトコル・スタック300は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を使用する通信経路502をサポートする。例えば、通信経路502に沿ってゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112へデータを送ることができ、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112から通信経路502を介してデータを受信することができる。この例では、通信経路502は、プロトコル・スタック300のアプリケーション・インターフェース層に到達するために、プロトコル・スタック300の物理層、MAC層、FTE層、TCP/IP層、およびインフラストラクチャ・ノード・インターフェース層を横切る。
図5に示すように、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112のプロトコル・スタック400は様々な通信経路504〜510をサポートする。例えば、インフラストラクチャ・ノードおよびリーフ・ノードとワイヤレス・インターフェース・モジュール114との間で情報を移送するために、通信経路504〜506を使用することができる。例えば、通信経路504を介してワイヤレス・インターフェース・モジュール114へデータを送り、また、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114からデータを受信することができる。通信経路504は、プロトコル・スタック400のアプリケーション・インターフェース層に到達するために、プロトコル・スタック400の物理層、MAC層、FTE層、TCP/IP層、およびWIMインターフェース層を横切る。また、通信経路506に沿ってインフラストラクチャ・ノード108a〜108eまたはリーフ・ノード110a〜110fとデータを交換することができる。通信経路506は、プロトコル・スタック400のアプリケーション・インターフェース層に到達するために、プロトコル・スタック400の物理層、MAC層、ネットワーク層、およびセキュリティ層を横切る。
例えば、インフラストラクチャ・ノードおよびリーフ・ノードとキー・サーバ206との間で情報を移送するために、通信経路508〜510を使用することができる。例えば、通信経路508を介してデータをキー・サーバ206へ送り、また、キー・サーバ206からデータを受信することができる。通信経路508は、プロトコル・スタック400の物理層、MAC層、FTE層、およびTCP/IP層を横切る。更に、通信経路510に沿ってインフラストラクチャ・ノード108a〜108eまたはリーフ・ノード110a〜110fとデータを交換することができる。通信経路510は、プロトコル・スタック400の物理層、MAC層、およびネットワーク層を横切る。
これらの一般的な通信経路を使用して、冗長性管理の様々な例が図6ないし図11に示されている。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bおよびゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bは、そのプロトコル・スタック300および400をそれぞれ使用して、これらの図に表されている。
図6は、リーフ・ノードにより送信されるデータ・メッセージのレイテンシ制御クラス(latency−controlled class)の送信中に行われ得る例示的な通信を表す。この例では、レイテンシ制御クラスのデータ・メッセージが、冗長の非重複のレイテンシ制御ルーティング・サービス(redundant,non−overlapping,latency−controlled routing service)で送信側リーフ・ノードから冗長なワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの対に提供される。
図6に示すように、送信側リーフ・ノードが単一データ・メッセージ(一つのRFパケットなど)を送信し、単一データ・メッセージが、冗長ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bにより受信される。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bのそれぞれは、受信したデータ・メッセージを処理し、それをFTE/デュアル・イーサネット(登録商標)・ネットワークを介してワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの両方へ送る。このようにして、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bは、どちらのワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bが現在1次のWIMとして働いているかや、どちらがバックアップWIMとして働いているかを、知る必要がない。結果として、それぞれのワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bは、異なるゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bから、データ・メッセージの2つのコピーを受信する。
ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、メッセージを受信し、メッセージをコピーとして識別する。次いで、1次ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、データ・メッセージの単一のコピーを、送達のためにネットワーク106を介して送ることができる。バックアップ・ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、いずれの転送も実施する必要がない。この例では、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、ワイヤレス・ネットワーク内で使用される冗長機構(送信側リーフ・ノードからのデータ・メッセージおよび結果として得られるデータ・メッセージ・コピーの冗長ルーティング)を隠す助けになる。
図7は、リーフ・ノードに送信されるデータ・メッセージのレイテンシ制御クラスの伝送中に行われ得る例示的な通信を表す。この例では、レイテンシ制御クラスのデータ・メッセージが、冗長の非重複のレイテンシ制御ルーティング・サービスでワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bから受信側リーフ・ノードへ提供される。
図7に示すように、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bのうちの1つが、リーフ・ノードへ送られる一つのデータ・メッセージを受信する。ワイヤレス・インターフェース・モジュールの経路冗長マネジャ316が、FTE/デュアル・イーサネット(登録商標)・ネットワークを介して、複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bへデータ・メッセージのコピーを送る。
次いで、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bのそれぞれのものは、それのデータ・メッセージのコピーを、意図されているリーフ・ノードへ送る。例えば、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bは、意図されたリーフ・ノード110a〜110fと関連する1次および2次のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eへ、RFパケットを送信することができる。特定の実施形態では、意図されたリーフ・ノードと関連する1次インフラストラクチャ・ノードは、リーフ・ノードへRFパケットを送り、意図されたリーフ・ノードと関連する2次インフラストラクチャ・ノードは、リーフ・ノードの肯定応答(アクノレッジメント)へ肯定応答を送る。更に、特定の実施形態では、意図されたリーフ・ノードと関連する1次および2次のインフラストラクチャ・ノードは、それぞれのレイテンシ制御データ・メッセージを、次のレイテンシ制御データ・メッセージが受信されるまで、格納する。
再び、この例では、ワイヤレス・インターフェース・モジュールの経路冗長マネジャ316は、ワイヤレス・ネットワークで使用される冗長機構(即ち、受信側リーフ・ノードへの複数のデータ・メッセージ・コピーの冗長ルーティング)を隠蔽する助けとなる。
図8は、リーフ・ノードからのデータ・メッセージの非レイテンシ制御クラス(non-latency-controlled class)の伝送中に行われ得る例示的な通信を表す。この例では、非;レイテンシ制御クラスのデータ・メッセージが、非冗長(しかしホット・バックアップあり)のベスト・エフォート自動反復要求(ARQ)ルーティング・サービスで送信側リーフ・ノードからワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bへ提供される。
図8に示すように、送信側リーフ・ノードが単一データ・メッセージを送信し、単一データ・メッセージが、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bの一方により受信される。リーフ・ノードは、何れのゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードがそのデータ・メッセージを受信するかを制御することができ、それは、例えば、1次または2次のインフラストラクチャ・ノード108a〜108e(それぞれを、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードのうちの異なるものと関連付けることができる)と通信するかどうかを選択することなどにより、なされる。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、受信したデータ・メッセージを、FTE/デュアル・イーサネット(登録商標)・ネットワークを介して、複数のワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bへ送り、従って、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、何れのワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bが1次であるかや、何れがバックアップであるかを、知る必要がない。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、データ・メッセージを受信し、次いで1次ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316が、データ・メッセージを、送達のためにネットワーク106を介して送ることができる。特定の実施形態では、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、ARQとルート選択との双方をサポートすることができる。
図9は、リーフ・ノードへのデータ・メッセージの非レイテンシ制御クラスの伝送中に行われ得る例示的な通信を表す。この例では、非レイテンシ制御クラスのデータ・メッセージが、非冗長(しかしホット・バックアップあり)のベスト・エフォート自動反復要求(ARQ、automatic repeat request)ルーティング・サービスでワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bのうちの一つのものからゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bのうちの一つのものを介して受信側リーフ・ノードへ提供される。
図9に示すように、単一のデータ・メッセージが、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bのうちの1つのものにより受信される。ワイヤレス・インターフェース・モジュールの経路冗長マネジャ316が、データ・メッセージをゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bのうちの一つのものへ送り、そのゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、データ・メッセージを、リーフ・ノードに送達するためにインフラストラクチャ・ノード108a〜108eへ送る。ワイヤレス・インターフェース・モジュールは、何れのゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bがそのデータ・メッセージを受信するかを制御することができ、それにより、ワイヤレス・インターフェース・モジュールが、受信側リーフ・ノードと通信するのに何れの経路が使用されるかを選択することが可能となる。特定の実施形態では、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの経路冗長マネジャ316は、ARQとルート選択との双方をサポートすることができる。
図10は、リーフ・ノードからのデータ・メッセージの伝送中に行われ得る例示的な通信を表す。この例では、データ・メッセージのすべてのコピーが、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112b(ノード112a)のうちの単一のものを介してワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bのうちの1または複数のものへルーティングされる。また、この例では、他方のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112bが、それのデータ・メッセージのコピーをゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aへルーティングし、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aは、それをワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bのうちの1または複数のものへ転送する。ワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bの一方のものの経路冗長マネジャ316は、データ・メッセージのコピー(複数)を受信し、送達のためにネットワーク106を介して単一のコピーを送る。特定の実施形態では、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aのネットワークおよびセキュリティ層420〜422が、すべてのテスト済みパケットを上位アプリケーション・インターフェース層412へ送り、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bのセキュリティ層422は、互いの同期を維持する。
図11は、リーフ・ノードからのデータ・メッセージの伝送中に行われ得る例示的な通信を表す。この例では、データ・メッセージが、冗長ルーティング・サービスで送信側リーフ・ノードからゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bを介してゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bの一方のものの冗長レゾルバ424へ提供される。
図11に示すように、送信側リーフ・ノードは、単一のデータ・メッセージを送信し、その単一のデータ・メッセージは、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bの両方で受信される。この例では、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424が、データ・メッセージの1つのコピーを、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aのワイヤレス・ネットワーク層を介して受信する。ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424はまた、他のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112bから、データ・メッセージの別のコピーを受信する(ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a内の有線ネットワーク層を介して)。次いで、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424は、データ・メッセージの単一のコピーを、1または複数のワイヤレス・インターフェース・モジュール114a〜114bへ送る。特定の実施形態では、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bのセキュリティ層422は、互いに同期を維持する。
このようにして、経路冗長マネジャ316の場合と同じく、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bの冗長レゾルバ424は、ワイヤレス・ネットワークで使用される冗長機構(即ち、データ・メッセージおよび結果として生じる複数のデータ・メッセージ・コピーの冗長ルーティング)を隠す助けになることができる。冗長レゾルバ424はまた、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112b内の上位層から冗長機構を隠す助けにもなる。
図5ないし図11は産業用制御自動化システムでの通信の例を示すが、図5ないし図11のものに様々な変更を加えることができる。例えば、これらの図に示す通信は、産業用制御自動化システムまたは他のシステムで行われ得る通信の一部を表すに過ぎない。システムで任意の他の通信または追加の通信を行うことができる。
図12は、本開示による産業用制御自動化システムにおけるワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを実装する例示的なデバイス1200を示す。図12に示すデバイス1200の実施形態は例示のためのものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、デバイス1200の他の実施形態を使用することができる。
図12に示すように、デバイス1200はコントローラ1202を含む。コントローラ1202は、デバイス1200の動作全体を制御する。例えば、コントローラ1202は、外部へ送信するデータを受信したり生成したりすることができ、コントローラ1202は、有線ネットワークまたはワイヤレス・ネットワークを介しての送信のために、デバイス1200の1または複数の他のコンポーネントへデータを提供することができる。コントローラ1202はまた、有線ネットワークまたはワイヤレス・ネットワークを介してデータを受信し、そのデータを使用することができる。特定の例として、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114のコントローラ1202は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112からデータを受信し、そのデータを、ネットワーク106を介する通信のために提供することができる。別の特定の例として、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112のコントローラ1202は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114からデータを受信し、データをインフラストラクチャまたはリーフ・ノードへのワイヤレス通信のために提供することができる。更に、コントローラ1202は、経路冗長マネジャ316や冗長レゾルバ424を実装することなどにより、或るネットワークの冗長機構を別のネットワークから隠す機能を実施することができる。コントローラ1202は、デバイス1200の動作を制御する任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを含む。特定の例として、コントローラ1202は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、あるいは他の処理または制御デバイスを表すものであり得る。
メモリ1204はコントローラ1202に結合される。メ
モリ1204は、デバイス1200により使用、収集、生成される多種多様な情報の何れのものも格納する。例えば、メモリ1204は、あるネットワークを介して送信される予定の、別のネットワークを介して受信された情報を格納することができる。メモリ1204は、任意の適切な揮発性および/または不揮発性記憶装置および検索デバイス(1または複数)を含む。
デバイス1200はまた、1または複数の有線ネットワーク・インターフェース1206を含む。有線ネットワーク・インターフェース1206は、デバイス1200がネットワーク106などの1または複数の有線ネットワークを介して通信することを可能にする。デバイス1200がゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を表している場合、1または複数の有線ネットワーク・インターフェース1206は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112が有線ネットワークを介して1または複数のワイヤレス・インターフェース・モジュール114と通信することを可能とすることができる。デバイス1200がワイヤレス・インターフェース・モジュール114を表している場合、1または複数の有線ネットワーク・インターフェース1206は、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114が有線ネットワークを介して1または複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112および他のコンポーネント(有線制御システム・コンポーネントなど)と通信することを可能にすることができる。それぞれの有線ネットワーク・インターフェース1206は、有線ネットワークを介して信号を送信および/または受信するための任意の適切な構造を含む。
デバイス1200がゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112を表している場合、デバイス1200は、1または複数のワイヤレス・トランシーバ1208を更に含むことができる。各トランシーバ1208は、デバイス1200へのワイヤレス通信およびデバイス1200からのワイヤレス通信を容易にする。例えば、トランシーバ1208は、ベースバンドまたは中間のデータ信号を受信し、その信号をアンテナ1210による送信のために搬送波信号上に変調することができる。トランシーバ1208はまた、アンテナ1210から搬送波信号を受信し、その信号をベースバンドまたは中間の信号にダウン・コンバージョンすることができる。それにより、1または複数のトランシーバ1208は、ゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112と、インフラストラクチャやリーフ・ノードなどのような1または複数のワイヤレス・デバイスとの間の通信を容易にすることができる。各トランシーバ1208は、ワイヤレス信号を送信および/または受信するための任意の適切な構造を含む。ある実施形態では、各トランシーバ1208は無線周波数(RF)トランシーバを表しており、各アンテナ1210はRFアンテナを表している。1または複数のトランシーバ1208はそれぞれ、任意の他の適切なワイヤレス信号を使用して通信することができる。また、各トランシーバ1208を、送信機と、それと分離した受信機とで置き換えることもできる。
図12は産業用制御自動化システムにおけるワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを実装するデバイス1200の一例を示すが、図12のものに様々な変更を加えることができる。例えば、特定の必要性に従って、図12の様々なコンポーネントを組み合わせたり、省略したりすることができ、また、更なるコンポーネントを追加することもできる。
図13および図14は、本開示による産業用制御自動化システムでの冗長ワイヤレス通信を隠蔽する例示的な方法を示す。具体的には、図13および図14は、産業用制御自動化システムにおける或るネットワークの冗長通信を別のネットワークから隠す例示的な方法を示す。図13および図14に示す方法の実施形態は、例示のためのものに過ぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、この方法の他の実施形態を使用することができる。
図13では、ステップ1302で、ワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、リーフ・ノードから複数のデータ・メッセージを受信する。これは、例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316が、異なるゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bからデータ・メッセージを受信することを含むことができる。これはまた、或るゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424が、リーフ・ノードから複数のデータ・メッセージを受信することを含むことができ、その1つはリーフ・ノード自体から(恐らくは1または複数のインフラストラクチャ・ノード108a〜108eを介して)のものであり、別のものは異なるゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112bからのものである。
ステップ1304で、ワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、受信したメッセージがコピーであるかどうかを判定する。これは、例えば、経路冗長マネジャ316または冗長レゾルバ424が、データ・メッセージのヘッダまたは内容を検査して、メッセージがコピーであるかどうかを判定することを含むことができる。
メッセージがコピーではない場合、ステップ1306で、複数のメッセージが1または複数の適切な宛先へ送られる。この場合、経路冗長マネジャ316または冗長レゾルバ424は、或るネットワークの冗長機構を別のネットワークから隠蔽するための何らかの措置を取る必要はない。
そうではなく、メッセージがコピーである場合、ステップ1308で、データ・メッセージの単一のコピーが適切な宛先へ送られる。この場合、経路冗長マネジャ316または冗長レゾルバ424は、ワイヤレス・ネットワークに存在する冗長経路(および結果として生じる冗長メッセージ)を隠す動作を行う。この時点で方法1300は終了する。次いで、方法1300全体を反復して、リーフ・ノードからの更なるメッセージを処理する。
図14では、ステップ1402で、ワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードが、リーフ・ノードに対するデータ・メッセージを受信する。これは、例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316がネットワーク106を介してデータ・メッセージを受信することを含むことができる。これはまた、或るゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424がワイヤレス・インターフェース・モジュール114からデータ・メッセージを受信することを含むことができる。
ステップ1404で、ワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、宛先のリーフ・ノードへの1または複数の経路を識別する。これは、例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316が、データ・メッセージを受信および送信すべきである1または複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを識別することを含むことができる。これはまた、あるゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424が、データ・メッセージを受信および送信すべきである別のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112bを識別することを含むことができる。
ステップ1406で、ワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードは、リーフ・ノードへの識別した経路(1または複数)に沿ってデータ・メッセージの1または複数のコピーを通信する。これは、例えば、ワイヤレス・インターフェース・モジュール114の経路冗長マネジャ316がリーフ・ノードへ送るために(恐らくは1または複数のインフラストラクチャ・ノードを介する)複数のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112a〜112bへデータ・メッセージのコピーを送信することを含むことができる。これはまた、或るゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112aの冗長レゾルバ424がリーフ・ノードへデータ・メッセージのコピーを送り(恐らくは1または複数のインフラストラクチャ・ノードを介する)、リーフ・ノードへの送達のために他のゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノード112bへデータ・メッセージの別のコピーを送ることを含むことができる。
図13および図14に示す方法1300および1400を使用して、経路冗長マネジャ316および/または冗長レゾルバ424は、ワイヤレス・ネットワークに存在する冗長通信経路(および結果として生じるメッセージの冗長コピー)をマスクする助けとなることができる。例えば、経路冗長マネジャ316および/または冗長レゾルバ424は、リーフ・ノードからのデータ・メッセージの単一のコピーのみが有線制御システムの宛先へ送られることを保証することの助けとなる。同様に、経路冗長マネジャ316および/または冗長レゾルバ424は、有線制御システムから受信したデータ・メッセージの複数のコピーがリーフ・ノードへ送られることを保証する助けとなることができ、データ・メッセージが首尾よく受信される可能性を向上させる。
図13および図14は産業用制御自動化システムにおける冗長ワイヤレス通信を隠す方法の例を示すが、図13および図14のものに様々な変更を加えることができる。例えば、各図の様々なステップは、一連のステップとして示したが、重複したり、並列に行われたり、異なる順序で行われることができ、また、複数回行うこともできる。
ある実施形態では、上述の様々な機能が、コンピュータ可読プログラム・コードから形成され、コンピュータ可読媒体内に実施されるコンピュータ・プログラムにより、実装またはサポートされる。「コンピュータ可読プログラム・コード」という用語は、ソース・コード、オブジェクト・コード、実行可能コードを含む任意のタイプのコンピュータ・コードを含む。「コンピュータ可読媒体」という用語は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ハード・ディスク・ドライブ、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、あるいは任意の他のタイプの媒体などのような、コンピュータでアクセスすることのできる任意のタイプの媒体を含む。
本特許文書全体を通して使用される幾つかの語句の定義を説明することが有利であろう。「結合」という用語およびその派生語は、2つ以上の要素が物理的に互いに接触しているかどうかに関わらず、そうした要素間の任意の直接的または間接的な連絡を指すものである。「アプリケーション」および「プログラム」という用語は、適切なコンピュータ・コード(ソース・コード、オブジェクト・コード、実行可能コードを含む)で実装するように適合された1または複数のコンピュータ・プログラム、ソフトウェア・コンポーネント、命令の組、プロシージャ、関数、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、またはそれらの一部を指すものである。「送信」、「受信」、および「通信」という用語、ならびにその派生語は、直接的通信と間接的通信との双方を包含する。「含む(include)」および「備える(comprise)」という用語ならびにその派生語は、限定のない包含を意味する。「または」という用語は包括的であり、「および/または」を意味する。「に関連する(associated with)」および「それに関連する(associated therewith)」という語句ならびにその派生語は、含む(include)、その中に含まれる(be included within)、と相互接続する(interconnect with)、含む(contain)、その中に含まれる(be contained within)、へ接続する又はと接続する(connect to or with)、へ結合する又はと結合する(couple to or with)、と通信可能である(be communicable with)、と協働する(cooperate with)、インターリーブする、並置する(juxtapose)、に近接する(be proximate to)、に結びつけられる又はと結びつけられる(be bound to or with)、有する、の特性を有する(have a property of)などを意味することができる。「コントローラ」という用語は、少なくとも1つの動作を制御する任意のデバイス、システム、またはその一部を意味する。コントローラを、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらのうちの少なくとも2つの何らかの組み合わせとして実装することができる。特定のコントローラに関連する機能を、集中化させることや、ローカルまたはリモートに分散させることができる。
本開示は幾つかの実施形態および総体的に関連する方法を説明したが、こうした実施形態および方法の改変および並べ替えは、当業者には明らかであろう。従って、例示的な実施形態の上記の説明は、本開示を定義も制限もしない。特許請求の範囲で定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、および改変も可能である。
図1は、本開示による例示的な産業用制御自動化システムを示す。 図2は、本開示による例示的な産業用制御自動化システムを更に詳細に示す。 図3は、本開示による産業用制御自動化システムにおける例示的なワイヤレス・インターフェース・モジュールを示す。 図4は、本開示による産業用制御自動化システムにおける例示的なゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図5ないし図11は、本開示による産業用制御自動化システムでの例示的な通信を示す。 図12は、本開示による産業用の制御および自動化システムにおけるワイヤレス・インターフェース・モジュールまたはゲートウェイ・インフラストラクチャ・ノードを実装する例示的なデバイスを示す。 図13および図14は、本開示による産業用制御自動化システムにおける冗長ワイヤレス通信を隠す例示的な方法を示す。 図13および図14は、本開示による産業用制御自動化システムにおける冗長ワイヤレス通信を隠す例示的な方法を示す。

Claims (5)

  1. 複数のデータ・メッセージを受信するステップ(1302)であって、前記データ・メッセージは、ワイヤレス・ネットワークの複数の経路を介して送信されるものである、ステップと、
    前記データ・メッセージのうちの2つ以上のものがコピーであるかどうかを判定するステップ(1304)と、
    前記データ・メッセージのうちの2つ以上のものがコピーであるとき、前記2つ以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージを有線ネットワークを介して通信するステップ(1308)と
    を備える方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    第2データ・メッセージを受信するステップ(1402)と、
    単一の宛先へ前記ワイヤレス・ネットワークを介して送信するために前記第2データ・メッセージの複数のコピーを通信するステップ(1406)と
    を更に備える方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、
    前記第2データ・メッセージが第1クラスと関連付けられ、
    更に、
    第2クラスに関連する第3データ・メッセージを受信するステップ(1402)と、
    前記単一の宛先へ前記ワイヤレス・ネットワークを介して送信するために前記第3データ・メッセージの一つのコピーを通信するステップ(1406)と
    を備える方法。
  4. 有線ネットワークを介して通信するように構成された少なくとも1つのインターフェース(1206)と、
    コントローラ(1202)であって、
    ワイヤレス・ネットワークの複数の経路を介して送信される複数のデータ・メッセージを受信し、
    前記データ・メッセージのうちの2つ以上のものがコピーであるかどうかを判定し、
    前記データ・メッセージのうちの2つ以上のものがコピーであるとき、2つ以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージを、前記有線ネットワークを介して送信するために前記少なくとも1つのインターフェースへ提供する
    ように構成されたコントローラ(1202)と
    を備える装置。
  5. コンピュータ可読媒体上で実現され、コンピュータ可読プログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラムであって、
    ワイヤレス・ネットワークの複数の経路を介して送信された複数のデータ・メッセージを受信し(1302)、
    前記データ・メッセージのうちの2つ以上のものがコピーであるかどうかを判定し(1304)、
    前記データ・メッセージのうちの2つ以上のものがコピーであるとき、前記2つ以上のデータ・メッセージのうちの一つのデータ・メッセージを有線ネットワークを介して通信する(1308)
    ためのコンピュータ・プログラム。
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