JP2011176424A - 通信方法及びスイッチングハブ装置 - Google Patents
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Abstract
複数の拠点を複数の広域イーサネット網で接続したネットワークに複数経路同報スイッチングハブを適用し、一方のイーサネット網に障害が発生しても通信を途絶せず、ネットワークの信頼性を向上する。
【解決手段】
物理的または論理的に分割された複数のイーサネット網及び端末装置に接続され、端末装置又はいずれかのイーサネット網から受信したフレームをいずれかのイーサネット網又は他の端末装置へ送信する複数の複数経路同報送信用のスイッチングハブは、複数の端末装置のMACアドレスとポートの対応関係を登録するMACアドレステーブルを有する。他のスイッチングハブがイーサネット網から受信したフレームを受信するポートについて、直接接続しているイーサネット網を接続しているポートと同一の送信元MACアドレスのフレームを受信したかを、MACアドレステーブルを参照して判断し、該当するポートを決定して受信フレームを送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、またパケットのヘッダやデータの変更を行わず、IPパケットを扱う機器への影響を出来るだけ無くし、既存のネットワークへ容易に適用可能な、通信方法及びスイッチングハブ装置を提供することにある。
該スイッチングハブは、複数の該端末装置のMACアドレスとポートの対応関係を登録するMACアドレステーブルを有し、
該スイッチングハブは他のスイッチングハブがイーサネット網から受信したフレームを受信するポートについて、直接接続しているイーサネット網を接続しているポートと同一の送信元MACアドレスのフレームを受信したかを、該MACアドレステーブルを参照して判断し、該当するポートを決定して該受信フレームを送信することを特徴とする通信方法として構成される。
前記スイッチングハブは、直接接続された端末装置から送信されて受信したフレームのうち、他の複数経路同報スイッチングハブへ送信するフレームがない場合、他のスイッチングハブのMACアドレステーブルから端末装置のMACアドレスが削除されるのを防止するため、各スイッチングハブは定期的に直接接続されている端末装置のMACアドレスを送信元としたフレームを他のスイッチングハブへ送信して他のスイッチングハブのMACアドレステーブルから接続中の端末装置の情報が削除されるのを防止することを特徴とする通信方法として構成される。
また、好ましくは、前記スイッチングハブは、パケットを受信したポートごとに、送信元及び送信先のIPアドレスに関連付けて、該パケットを受信済か否かを示すフラグを登録する重複パケット判定フラグテーブルを有し、あるポートからパケットを受信した時に、該重複パケット判定フラグテーブルの該フラグを参照して、該パケットと同一のパケットが受信済かを判定し、
該フラグが受信済みとなっているポートでパケットを受信した場合、送信元の端末装置が同一のパケットを再送したものと判定して、該フレームを端末装置へ送信する。
また、好ましくは、前記重複パケット判定フラグテーブルは、パケットの受信済状態を示す各レコードの生存状態を管理するためのレコード生存タイマを有し、該レコード生存タイマがタイムアウトすることにより、該レコードを該重複パケット判定フラグテーブルから削除する。
本発明は、また上記通信方法を実施するスイッチングハブ装置としても把握される。
さらに、パケットのヘッダやデータを変更しないため、パケット解析を行うファイアウォールなどの装置も使用可能であり、既存のネットワークへ容易に適用可能である。フレームの制御方式も単純であるため装置内での遅延時間を少なくし、製造コストを低く抑えることが期待できる。
図1は、通信システム及びスイッチングハブ装置の構成を示す。
2つのスイッチングハブ装置(以下単にスイッチングハブという)1,2は、同じ構成を有する複数経路同報スイッチングハブであり、同じ設置場所に設置されて、物理的または論理的に分割された異なるイーサネット網81,82に接続される。なお、両者のスイッチングハブの構成は同じであるので、内部構成の説明については、一方のスイッチングハブ1を参照する。
イーサネットフレーム(レイヤ2層)とIPパケット(レイヤ3層)における関係を、ARPフレーム及びIPフレームについて示す。ここで、ユニキャストは一対一の通信、ブロードキャストは一対多の通信である。IPフレームやその他(apple_talk)のフレームは、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストへの通信が可能である。複数経路同報スイッチングハブがコピーを行い、異なる広域イーサネット網へ同報を行うフレーム(パケット)の対象は、ARPフレームとユニキャスト間の通信(図の太字)である。
・マルチキャスト:224.0.0.0〜239.255.255.255
・リザーブ(ブロードキャストを含む):240.0.0.0〜255.255.255.255
・ユニキャスト:その他
なお、ARPフレームのタイプは、例えば「IP=0x806」のように示され、IPのパケットのタイプは、例えば「IP=0x800」のように示される。
図3は、スイッチングハブ1がポート11からフレームを受信した場合のフレーム処理動作を示す。
例えば、スイッチングハブ1がポート111からフレームを受信すると、その受信したフレームが持つ、その送信元及び送信先のMACアドレス及びタイプ(IP、ARPまたはその他かを示すフラグ)を取得する(S301)。
ステップS401〜S404、S432,S442の処理動作は、上記の図3の場合と同様である。
スイッチングハブ1がポート41からフレームを受信した場合、MACアドレステーブルの情報を取得して、受信したフレームはIPパケットかの判定の結果、IPパケットである場合(S404:Yes)、次に、受信したフレームの送信先IPアドレスはユニキャストアドレスかを判定する(S405)。その判定の結果、ユニキャストであれば、当該パケットを廃棄する(S406)。即ち、コピー不可能であるIPユニキャスト以外とARP(リクエスト、リプライ共)以外のパケットは、隣接のハブからは送られてこないはずなのでエラーパケットとして廃棄する。
なお、この受信パケットが初めてのパケットか、又は受信済みのパケットか、又は再送パケットかの処理は、図7に示すような処理手順で判定される。図7の手順に従って判定されたパケットは、図8〜図10に示すように、その判定に従って、重複パケット判定フラグテーブルの更新処理が行なわれる。
受信したフレームの送信先IPアドレスを取得して(S504)、受信したフレームの送信先IPアドレスがユニキャストアドレスかを判定する(S505)。この判定の結果、ユニキャストアドレスであれば、受信したフレームをポート43へ送信する(S506)。即ち、受信したパケットはコピーされたパケットであり、コピー可能である条件も満たしているので広域イーサへ送信する。
一方、上記判定の結果、ユニキャストアドレスでなければ、当該フレームを廃棄する(S512)。即ち、受信したパケットはコピーされたパケットであるが、コピー不可能なパケットであるためエラーパケットとして廃棄する。
この処理S601〜S624,〜S645,〜S655,S632は、図4に示した処理フローの処理と同様であるので、重複説明は省く。これらの後の処理が、図4とは異なる。
受信したフレームの送信先IPアドレスがユニキャストアドレスの場合、送信先はポート111,112の何れかに登録されているかを判定する(S606)。その判定の結果、登録されていれば、その登録されているポートへ受信フレームを送信する(S607)。即ち、コピー不可能なパケットであるため、重複判定を行う必要はなく、端末へ送信する。送信先端末のMACアドレスは登録されているため、適切なポートへのみ送信する。
一方、登録されていなければ、当該フレームをポート111,112へ送信する(S612)。即ち、コピー不可能なパケットであるため、重複判定を行う必要はなく、端末へ送信する。送信先がブロードキャスト又は不明な(MACアドレステーブルに登録されていない)ため、直接接続されている全ての端末へ送信する。
初めての受信又は再送パケットである場合(S623,624)、さらに、送信先がポート111,112に登録されているかを判定し(S632)、登録されていれば、その登録されているポート42へ受信パケットを送信する(S633)。即ち、コピー可能なパケットであり、初めての受信または再送パケットであるため、端末へ送信する。端末のMACアドレスは登録されているため、適切なポートへのみ送信する。さらに他の同報ハブへも送信する。
121:MACアドレステーブル 122:重複パケット判定フラグテーブル
1221:IPユニキャストパケット重複判定フラグテーブル
1222:ARPリクエストパケット重複判定フラグテーブル
1223:ARPリプライパケット重複判定フラグテーブル
111、112、211,212:端末接続ポート
13,23:インタフェース部 14,24:インタフェース部
15,25:インタフェース部 16,26、17,27:インタフェース部
41,42:ハブ間接続ポート
43,44:イーサネット網接続ポート。
Claims (7)
- 物理的または論理的に分割された複数のイーサネット網及び端末装置に接続される、複数の複数経路同報送信用のスイッチングハブを用いて、端末装置又はいずれかのイーサネット網から受信したフレームをいずれかのイーサネット網又は他の端末装置へ送信する通信方法であって、
該スイッチングハブは、複数の該端末装置のMACアドレスとポートの対応関係を登録するMACアドレステーブルを有し、
該スイッチングハブは他のスイッチングハブがイーサネット網から受信したフレームを受信するポートについて、直接接続しているイーサネット網を接続しているポートと同一の送信元MACアドレスのフレームを受信したかを、該MACアドレステーブルを参照して判断し、該当するポートを決定して該受信フレームを送信することを特徴とする通信方法。 - 物理的または論理的に分割された複数のイーサネット網及び端末装置に接続される、複数の複数経路同報送信用のスイッチングハブを用いて、端末装置又はいずれかのイーサネット網から受信したフレームをいずれかのイーサネット網又は他の端末装置へ送信する通信方法であって、
該スイッチングハブは、複数の該端末装置のMACアドレスとポートの対応関係を登録するMACアドレステーブルを有し、
前記スイッチングハブは、直接接続された端末装置から送信されて受信したフレームのうち、重複判定テーブルによって同報されたフレームであるかを判定可能なフレームを他のスイッチングハブへ送信し、
同報されたフレームであるかの判定が可能なフレームを送信しない端末装置のMACアドレスは、他のスイッチングハブのMACアドレステーブルから削除し、
各スイッチングハブは定期的に直接接続されている端末装置のMACアドレスを送信元としたフレームを他のスイッチングハブへ送信して他のスイッチングハブのMACアドレステーブルから接続中の端末装置の情報が削除されるのを防止することを特徴とする通信方法。 - 前記スイッチングハブは同一のパケットを受信した場合、最も早く受信したフレームを端末装置へ送信し、その後に受信した同一のフレームは廃棄することで、同一のパケットを重複して端末装置へ送信しないように制御することを特徴とする請求項1又は2の通信方法。
- 前記スイッチングハブは、パケットを受信したポートごとに、送信元及び送信先のIPアドレスに関連付けて、該パケットを受信済か否かを示すフラグを登録する重複パケット判定フラグテーブルを有し、
あるポートからパケットを受信した時に、該重複パケット判定フラグテーブルの該フラグを参照して、該パケットと同一のパケットが受信済かを判定し、
該フラグが受信済みとなっているポートでパケットを受信した場合、送信元の端末装置が同一のパケットを再送したものと判定して、該フレームを端末装置へ送信することを特徴とする請求項3の通信方法。 - 前記重複パケット判定フラグテーブルは、パケットの受信済状態を示す各レコードの生存状態を管理するためのレコード生存タイマを有し、
該レコード生存タイマがタイムアウトすることにより、該レコードを該重複パケット判定フラグテーブルから削除することを特徴とする請求項3又は4の通信方法。 - 物理的または論理的に分割された複数のイーサネット網及び端末装置に接続され、端末装置又はいずれかのイーサネット網から受信したフレームをいずれかのイーサネット網又は他の端末装置へ送信する複数の複数経路同報送信用のスイッチングハブであって、
複数の該端末装置のMACアドレスとポートの対応関係を登録するMACアドレステーブルを有し、他のスイッチングハブがイーサネット網から受信したフレームを受信するポートについて、直接接続しているイーサネット網を接続しているポートと同一の送信元MACアドレスのフレームを受信したかを、該MACアドレステーブルを参照して判断し、該当するポートを決定して該受信フレームを送信することを特徴とするスイッチングハブ。 - 物理的または論理的に分割された複数のイーサネット網及び端末装置に接続され、端末装置又はいずれかのイーサネット網から受信したフレームをいずれかのイーサネット網又は他の端末装置へ送信する複数の複数経路同報送信用のスイッチングハブであって、
複数の該端末装置のMACアドレスとポートの対応関係を登録するMACアドレステーブルと、
直接接続された端末装置から送信されて受信したフレームのうち、重複判定テーブルによって同報されたフレームであるかを判定可能なフレームを他のスイッチングハブへ送信する手段と、
同報されたフレームであるかの判定が可能なフレームを送信しない端末装置のMACアドレスは、他のスイッチングハブのMACアドレステーブルから削除する手段と、
各スイッチングハブは定期的に直接接続されている端末装置のMACアドレスを送信元としたフレームを他のスイッチングハブへ送信して他のスイッチングハブのMACアドレステーブルから接続中の端末装置の情報を削除されるのを防止する手段と、を有することを特徴とするスイッチングハブ。
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