JP2009060582A - 無線基地局、移動局、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

無線基地局、移動局、無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セル間干渉の低減及び最大スループットの向上を実現して、周波数空間の利用効率の向上を図ること。
【解決手段】無線基地局10は、ユーザデータを生成する多重化部13と、2つのキャリア上の複数のサブキャリアから複数組のサブキャリアを選択して、複数組のサブキャリアから生成されたサブチャネルを含む2つの無線フレームを構成し、2つの無線フレーム内にユーザデータと制御データとを時分割多重して設定するチャネル割当制御部14と、2つの無線フレームを含む無線信号を送信する送受信部16とを備え、チャネル割当制御部14は、2つの無線フレームにおける全てのサブチャネルを送信先セクタ毎の領域に分割し、該当領域にのみ制御データを格納し、且つユーザデータを2つの無線フレーム内の全ての領域上に格納可能なように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線基地局、移動局、無線通信システム、及び無線通信方法に関するものである。
従来から、キャリア信号を複数の直交するサブキャリアに分割することによって無線基地局と移動局との間での多元接続を実現するOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用いた移動通信システムが知られている。この通信方式の詳細については下記非特許文献1に記載されている。OFDMAを用いた移動通信システムにおけるチャネル割当方式としては、図22(a)及び図22(b)に示す2つの方式が挙げられる。図22(a)に示す方式では、1つの無線基地局の各セクタS,S,Sに同じ周波数帯のサブキャリアが割り当てられ、図22(b)に示す方式では、周波数帯が論理的に3つのセグメントに分割され、分割されたそれぞれのセグメントに属するサブキャリアが、隣接するそれぞれのセクタS,S,Sに割り当てられる。
また、1つ無線基地局に対応するセルCを外側領域Aと内側領域Aとに分割し、他のセルとの干渉の少ない内側領域Aには伝送可能な全てのサブキャリアを割り当て、他のセルとの干渉の大きい外側領域Aには、セグメント分割した一部のサブキャリアを割り当てるチャネル割当方式が開示されている(下記特許文献1及び図23参照)。
特開2005−80286号公報 "IEEE Standard for Localand metropolitan area networks Part 16: Air Interface for Fixed and MobileBroadband Wireless Access Systems Amendment 2: Physical and Medium AccessControl Layers for Combined Fixed and Mobile Operation in Licensed Bands andCorrigendum 1",IEEE Std, February 2006
上記方式のうち、各セクタに同じ周波数帯のサブキャリアを割り当てる方式では、伝送可能な全帯域を使用するのでスループットの向上を図ることができる反面、隣接セルとの干渉が大きく、セルの境界での通信品質が劣化する傾向にある。一方、周波数帯をセグメント分割する方式では、隣接セルとの干渉が小さいという利点があるが、スループットが低下する傾向にある。特に、IEEE802.16eに準拠したOFDMAを使用する場合は、無線フレーム内の制御信号であるDL-MAP、UL-MAPのデータ長が移動局のユーザ数に比例して増加するため、ユーザ数が増加するに従いスループットの低下の問題が顕著になる。
また、上記特許文献1に記載の割当方式は、内側領域では全ての周波数帯を割り当てることによってスループットの低下を防ごうとするものであるが、無線フレーム内のユーザデータ部をセルの外側領域と内側領域とで時間的に2分割する必要があるため、スループットの改善量がそれほど大きくない。
ここで、このようなOFDMAを用いた移動通信システムにおいては、複数のキャリアに属するサブキャリアを割り当てることも考えられる。この場合は、複数のキャリアのそれぞれが3分割されたセグメントに対応してサブキャリアが設定されるので、例えば2つのキャリアを使用する場合は、6分割されたセグメントに属するサブキャリアが、隣接する各セクタに6つのセクタ毎に空間的に繰り返して割り当てられる。このように使用するキャリアを増やすことにより隣接するセクタ間の干渉を小さくすることができるが、ユーザデータのスループットがユーザ数の増加に従って低下する傾向は依然として残る。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、セル間干渉の低減及び最大スループットの向上を実現して、周波数空間の利用効率の向上を図ることが可能な無線基地局、移動局、無線通信システム、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の無線基地局は、直交周波数分割多元接続によって複数の移動局との間で無線信号を送受信する無線基地局において、多重化されたユーザデータを生成する多重化手段と、第1のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数組生成し、第1キャリアとは異なる第2のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数生成し、第1のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第1無線フレーム、及び第2のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第2無線フレームを構成し、第1及び第2無線フレーム内にユーザデータと第1及び第2無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御データとを多重化して設定するチャネル割当制御手段と、第1及び第2無線フレームを含む無線信号を送信する送信手段とを備え、チャネル割当制御手段は、第1及び第2無線フレームにおける全てのサブチャネルを無線信号の送信先セクタ毎の領域に割り当てて、ユーザデータの送信先セクタに対応する該当領域にのみ制御データを格納し、且つユーザデータを第1及び第2無線フレーム内の全ての領域上に格納可能なように構成されている。
このような無線基地局によれば、少なくとも2つのキャリア上のそれぞれにおいて複数組のサブキャリアが選択され、その複数組のサブキャリアから生成された複数のサブチャネルを含む2つの無線フレームが構成され、その2つの無線フレーム内にユーザデータとそのユーザデータの2つの無線フレーム内における設定に関する制御データとが設定され、その2つの無線フレームを含む無線信号が移動局に向けて送信される。その際、2つの無線フレーム内のサブチャネルが送信先セクタ毎の領域に分割され、制御データは送信先セクタに対応する該当領域に格納され、ユーザデータは2つの無線フレームを跨った全てのサブチャネル上に格納可能にされる。従って、セル間の干渉に起因する移動局側での制御データの欠落を防止してユーザデータに関する受信品質を確保すると同時に、ユーザデータを2つの無線フレームの帯域を有効に利用して送信することにより、ユーザデータの伝送時のスループットを効率的に向上させることができる。
チャネル割当制御手段は、第1又は第2無線フレーム中に制御データの格納先の領域を特定する第1の格納先情報を設定すると共に、制御データ中に第1又は第2無線フレームにおけるユーザデータの格納開始位置を示す第2の格納先情報、及び第1及び第2の無線フレームにおけるユーザデータの格納の有無を示す格納種別情報を設定することが好ましい。かかるチャネル割当制御手段を備えれば、無線基地局が移動局に対して、第1の格納先情報によって2つの無線フレーム内の分割領域における制御データの格納先を通知し、第2の格納先情報及び格納種別情報によってユーザデータの格納開始位置及び格納先の無線フレームを通知することができる。これにより、移動局側で2つの無線フレーム内のサブチャネルの範囲から制御データとユーザデータとを確実に取り出すことができる。
また、チャネル割当制御手段は、第1又は第2無線フレーム中に制御データの格納先の領域を特定する第1の格納先情報を設定すると共に、制御データ中に第1又は第2無線フレームにおけるユーザデータの格納開始位置を示す第2の格納先情報、及びユーザデータの格納先の無線フレームに対応するキャリアを識別するキャリア識別情報を設定することも好ましい。かかるチャネル割当制御手段を備えれば、3つ以上の周波数帯がそれぞれ別の無線フレームに割り当てられる場合や、時分割多重方式(Time Division Duplex; TDD)及び周波数分割多重方式(Frequency Division Duplex; FDD)において、上り方向と下り方向で異なる周波数帯域幅が割り当てられる場合であっても、移動局側で無線フレーム内から制御データとユーザデータとを確実に取り出すことができる。
さらに、チャネル割当制御手段は、送信先セクタに対応する該当領域内の特定の時間領域に制御データを格納し、第1及び第2無線フレームのうちの送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内の特定の時間領域にも、ユーザデータを格納可能なように構成されていることも好ましい。この場合、無線フレーム内の空き領域を使ってユーザデータを送信することにより無線リソースの有効利用を実現することができる。
またさらに、チャネル割当制御手段は、複数の移動局毎の下り方向の通信品質情報に基づいて、所定の通信品質を満たす移動局を送信先とするユーザデータを特定し、当該特定されたユーザデータを、送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内の特定の時間領域に格納可能なように構成されていることも好ましい。かかるチャネル割当制御手段を備えれば、キャリア間の干渉が生じる可能性が少ない送信先に対して無線フレーム内の空き領域を使ってユーザデータを送信することにより、ユーザデータの受信品質を維持しつつ、無線リソースの有効利用を実現することができる。
さらにまた、送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内の特定の時間領域にユーザデータが格納された場合には、該ユーザデータの送信電力が、所定の通信品質を満たす範囲で、特定の時間領域以外の時間領域に格納されるユーザデータの送信電力に比較して小さくなるように制御されることも好ましい。こうすれば、制御信号を受信する際のキャリア間の干渉が低減され、移動局側で無線フレーム内から制御データをより確実に取り出すことができる。
さらに、チャネル割当制御手段は、第1及び第2無線フレームのうちの送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内にも、制御データを更に分散して格納可能なように構成されていることも好ましい。かかるチャネル割当制御手段を備えれば、制御データを周波数帯域に分散することができるので、ユーザデータのトラフィックが増大してもユーザデータを効率的に送信することができる。
また、第1及び第2無線フレームを含む無線信号を受信する受信手段と、無線信号の中からユーザデータを分離するチャネル割当解析手段とをさらに備え、チャネル割当解析手段は、ユーザデータを第1及び第2無線フレーム内の全ての領域上から分離可能なように構成されていることも好ましい。かかる構成を採れば、移動局側からユーザデータを受信する際にも、2つの無線フレームの帯域を有効に利用して送信することにより、ユーザデータの伝送時のスループットを効率的に向上させることができる。
本発明の移動局は、直交周波数分割多元接続によって無線基地局との間で無線信号を送受信する移動局において、第1のキャリア上で分散された複数のサブキャリアを束ねたサブチャネル群から成る第1無線フレームと、第1のキャリアとは異なる第2のキャリア上で分散された複数のサブキャリアを束ねたサブチャネル群から成る第2無線フレームとを含む無線信号を、無線基地局から受信する受信手段と、第1及び第2無線フレームから第1及び第2無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御データと、多重化されたユーザデータとを分離するチャネル割当解析手段とを備え、チャネル割当解析手段は、第1及び第2無線フレームにおける全てのサブチャネル群を無線基地局の送信先セクタ毎の領域に分割し、自機に対応する第1又は第2無線フレームのいずれかの該当領域のみから制御データを分離し、且つユーザデータを第1及び第2無線フレーム内の全ての領域から分離可能なように構成されている。
かかる構成の移動局によれば、無線基地局から無線信号が受信され、その無線信号には、2つのキャリア上のそれぞれにおいて複数のサブキャリアを束ねたサブチャネル群を有する2つの無線フレームが含まれ、その2つの無線フレーム内にユーザデータとそのユーザデータの2つの無線フレーム内における設定に関する制御データとが設定されている。そして、受信された2つの無線フレーム内の全サブチャネル群の中の対応領域から制御データが分離され、2つの無線フレーム内の全サブチャネル群からユーザデータが分離可能にされるので、セル間の干渉に起因する移動局側での制御データの欠落を防止してユーザデータに関する受信品質を確保すると同時に、ユーザデータを2つの無線フレームの帯域を有効に利用して受信することにより、ユーザデータの伝送時のスループットを効果的に向上させることができる。
本発明の無線通信システムは、上述した無線基地局と移動局とを有する。
或いは、本発明の無線通信方法は、無線基地局と移動局とが、直交周波数分割多元接続によって無線信号を送受信する無線通信方法において、無線基地局が、多重化されたユーザデータを生成する多重化ステップと、無線基地局が、第1のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数組生成し、第1キャリアとは異なる第2のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数生成し、第1のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第1無線フレーム、及び第2のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第2無線フレームを構成し、第1及び第2無線フレーム内にユーザデータと第1及び第2無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御データとを多重化して設定するチャネル割当制御ステップと、無線基地局が、第1及び第2無線フレームを含む無線信号を送信する送信ステップと、移動局が、無線信号を無線基地局から受信する受信ステップと、移動局が、第1及び第2無線フレームから第1及び第2無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御データと、多重化されたユーザデータとを取り出すチャネル割当解析ステップとを備え、チャネル割当制御ステップでは、第1及び第2無線フレームにおける全てのサブチャネルを無線信号の送信先セクタ毎の領域に割り当てて、ユーザデータの送信先セクタに対応する該当領域にのみ制御データを格納し、且つユーザデータを第1及び第2無線フレーム内の全ての領域上に格納し、チャネル割当解析ステップでは、第1及び第2無線フレームのいずれかにおける自機に対応する該当領域のみから制御データを分離し、且つユーザデータを第1及び第2無線フレーム内の全ての領域上から分離する。
このような無線通信システム及び無線通信方法によれば、少なくとも2つのキャリア上のそれぞれにおいて複数のサブキャリアから生成されたサブチャネル群を含む2つの無線フレームが構成され、その2つの無線フレーム内にユーザデータとそのユーザデータの2つの無線フレーム内における設定に関する制御データとが設定され、その2つの無線フレームを含む無線信号が移動局に向けて送信される。その際、2つの無線フレーム内のサブチャネルが送信先セクタ毎の領域に分割され、制御データは送信先セクタに対応する該当領域に格納され、ユーザデータは2つの無線フレームを跨った全てのサブチャネル上に格納可能にされる。これに対して、移動局により無線基地局から無線信号が受信され、受信された2つの無線フレーム内の分割されたサブチャネルの該当領域から制御データが分離され、2つの無線フレーム内の全てのサブチャネルからユーザデータが分離可能にされるので、セル間の干渉に起因する移動局側での制御データの欠落を防止してユーザデータに関する受信品質を確保すると同時に、ユーザデータを2つの無線フレームの帯域を有効に利用して受信することにより、ユーザデータの伝送時のスループットを効果的に向上させることができる。
本発明によれば、セル間干渉の低減及び最大スループットの向上を実現して、周波数空間の利用効率の向上を図ることができる。
以下、図面とともに本発明による無線通信システム及び無線通信方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2は、それぞれ、本発明の好適な一実施形態にかかる無線基地局10及び移動局30の概略構成図である。本実施形態にかかる無線通信システムは、複数の無線基地局10と複数の移動局30とを含んで構成されており、IEEE802.16eに準拠した直交周波数多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を使用して、無線基地局10と移動局30との間で無線信号を送受信する通信システムである。OFDMAとは、送信キャリアの全帯域を周波数軸上でサブキャリアに分割し、無線信号を複数の狭帯域のサブキャリアの束として伝送するマルチキャリア伝送の一種である。送信キャリアの帯域幅としては、例えば5MHz、10MHz、20MHzが選択される。本実施形態にかかる無線通信システムおいては、送受信する無線信号の周波数帯域として互いに異なる2つのキャリア(例えば、中心周波数が2.550MHzで帯域幅が10MHzのキャリアと、中心周波数が2.560MHzで帯域幅が10MHzのキャリア)が許容されている。
まず、無線基地局10及び移動局30の機能構成について詳細に説明する。
図1に示すように、無線基地局10は、誤り訂正符号化部11〜11、変調部12〜12、多重化部(多重化手段)13、チャネル割当制御部(チャネル割当制御手段、チャネル割当解析手段)14、OFDM信号生成部15、送受信部(送信手段、受信手段)16、OFDM信号検出部17、分離部18、復調部19〜19、及び誤り訂正復号部20〜20を有している。
複数の移動局30に送信する対象の送信情報(ダウンリンクユーザデータ)のそれぞれは、誤り訂正符号化部11〜11によって誤り訂正符号化処理が施され、それぞれの誤り訂正符号化部11〜11から出力された誤り訂正符号化処理後の冗長化ビット情報は、変調部12〜12及び多重化部13を経由して時分割多重されたユーザデータとして生成される。多重化部13から出力されたユーザデータは、チャネル割当制御部14によって2つの無線フレーム内(詳細は後述する。)に設定され、それらの無線フレームは、OFDM信号生成部15によってOFDMA用の無線信号に変換される。そして、その無線信号は、送受信部16によって外部の移動局30に向けてOFDMAを用いて送信される。ここで、無線基地局10は、移動局30と無線通信可能なエリアであるセル毎に配置され、セル内の3つのセクタに対して別々の無線信号を送信可能とされている。
また、複数の移動局30から無線基地局10に向けて送信された受信情報(アップリンクユーザデータ)の設定された2つの無線フレームを含む無線信号は、OFDMAを用いて送受信部16によりセクタ毎に受信される。受信された無線信号は、OFDMA信号検出部17によって検出されることにより、無線信号から2つの無線フレームが取り出される。そして、チャネル割当制御部14により、2つの無線フレームの中からユーザデータが時分割多重されたデータに分離された後、そのデータは分離部18によりそれぞれの移動局30からのユーザデータに分離される。そして、それぞれのユーザデータは復調部19〜19によって復調された後、誤り訂正復号部20〜20によって誤り訂正復号処理が施されてそれぞれの移動局30からの受信情報に復元される。
次に、チャネル割当制御部14の機能について詳細に説明する。
チャネル割当制御部14は、2つのキャリア上のそれぞれで送受信される2つの無線フレームを、その無線フレーム内にチャネルを割り当てることにより送信先セクタ毎に設定する。図3(a)には、チャネル割当制御部14が設定する1つの無線フレームの時間軸上及び周波数軸上でのデータ配列を概念的に示す。チャネル割当制御部14は、同図に示すサブチャネル論理番号(Subchannel Logical Number)毎に所定の基準で複数組S,S+1,S+2,…のサブチャネルを割り当てて生成する。詳細には、無線基地局10が伝送可能な2つの周波数帯域のキャリアのうちのいずれかのキャリア上において周波数軸上に分散された複数のサブキャリアを束ねることにより、複数組のサブキャリア群を選択する。そして、その複数組のサブキャリア群毎にサブチャネル論理番号で識別されるサブチャネルを生成し、そのサブチャネルによって構成される無線フレームを生成する。
さらに、チャネル割当制御部14は、2つの無線フレーム内にダウンリンクユーザデータ、アップリンクユーザデータ、及び2つの無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御情報を割り当てるためのデータ領域を多重化して設定する。より詳細には、チャネル割当制御部14は、無線フレームに対して無線基地局10から移動局30に送信するデータを格納するダウンリンク部DLと移動局30から無線基地局10に送信するデータを格納するアップリンク部ULとに時間的に分離して割り当てる。このダウンリンク部DLには、受信側で無線フレームの同期をとるためのプリアンブル部D、無線フレームにおけるセクタ毎のデータ読み出しを制御するための制御データ部D、及び複数の移動局30向けのユーザデータを格納するユーザデータ部DU1が配列される。図3(b)には、無線フレームの制御データ部Dの時間軸上及び周波数軸上でのデータ配列をより詳細に示す概念図である。同図に示すように、制御データ部Dは、無線フレーム内のセクタ毎に使用するサブチャネルを特定するためのフレームコントロールヘッダ(FCH)DC1、FCHで指定されたサブチャネル中のユーザデータの設定領域を示すDL−MAP、UL−MAP等のマッピング情報DC2を含んでいる。
より具体的には、チャネル割当制御部14は、送受信する無線信号のキャリアとして周波数が異なる2つのキャリアSP1,SP2が許容されている場合は、セクタ毎の周波数分割割当方式としてPUSC(Pertial Usage of Sub Channels)を用いることにより、それぞれのキャリアSP1,SP2上で分散された複数のサブキャリアを、6つの論理的グループであるサブキャリア群f11〜f16及びサブキャリア群f21〜f26に分割する(図4参照)。さらに、チャネル割当制御部14は、サブキャリア群f11〜f16からサブキャリア群を2つずつ選択し、それぞれの2つのサブキャリア群を特定のセル内の3つの各セクタS01,S02,S03に割り当てる(図5参照)。同様に、チャネル割当制御部14は、サブキャリア群f21〜f26の中から2つのサブキャリア群を選択し、それぞれの2つのサブキャリア群を、サブキャリア群f11〜f16を割り当てたセルに隣接するセル内の3つの各セクタS04,S05,S06に割り当てる。このようにして、チャネル割当制御部14は、2つの隣接セル内の6つのセクタごとに2つのキャリアSP1,SP2上の全てのサブチャネル群を繰り返し割り当てるように動作する。
そこで、チャネル割当制御部14は、それぞれのキャリアSP1,SP2上で送受信される無線信号に設定される2つの無線フレームF,Fを、送信先セクタに対応して設定する。無線フレームFは、サブキャリア群f11〜f16に割り当てられたサブチャネルにより構成される無線フレームであり、無線フレームFは、サブキャリア群f21〜f26に割り当てられたサブチャネルにより構成される無線フレームである。このとき、チャネル割当制御部14は、送信先セクタに対して割り当てたキャリアSP1,SP2に対応する1つの無線フレームF,Fのみに、時分割多重により制御データ部Dを設定する。
図6及び図7は、チャネル割当制御部14が送信先セクタS01〜S06ごとに対応して設定する2つの無線フレームF,Fのデータ配列を示す概念図である。例えば、チャネル割当制御部14は、送信先セクタS01に対応する2つの無線フレームF,Fを作成する場合は、制御データ部DをキャリアSP1上の無線フレームF内のサブキャリア群f11,f14の領域に設定する(図6(a))。このとき、チャネル割当制御部14は、制御データ部Dを設定する際には、多重化部13から出力された情報をもとにフレームコントロールヘッダDC1、DL−MAP、UL−MAP等を含むマッピング情報DC2のサイズを見積もった後、格納先の領域の容量を決定し、制御データ部Dとユーザデータ部DU1との区切りの時間的位置を求める。そして、チャネル割当制御部14は、プリアンブル部D内にフレームコントロールヘッダDC1の設定位置を指定する情報を埋め込み、フレームコントロールヘッダDC1中に送信先セクタに割り当てられた領域に属するサブキャリア群を特定する情報(第1の格納先情報)を埋め込むことで、移動局30側での制御データ部Dの取り出しを可能にする。
また、チャネル割当制御部14は、制御データ部Dを設定した後に、多重化部13から出力されたダウンリンクユーザデータを、2つの無線フレームF,Fに含まれる全てのサブチャネルS上に領域が定められたユーザデータ部DU1に、時分割多重によって格納する。ここで、無線フレームFにおけるユーザデータ部DU1の時間的な設定位置は、無線フレームFと同一になるように設定する。さらに、チャネル割当制御部14は、2つの無線フレームF,Fにおいてユーザデータ部DU1に対して時間的に後続する設定位置にアップリンク部ULを割り当てる。このアップリンク部ULは、2つの無線フレームF,F内の全てのサブチャネル上において割り当てられ、移動局30から無線基地局10に対して送信される各種制御信号を格納するための制御信号部DCTと、アップリンクユーザデータを格納するためのユーザデータ部DU2とが、時間的に区切られて設定されている。
同様にして、チャネル割当制御部14は、送信先セクタS02及び送信先セクタS03に対応する2つの無線フレームF,Fを設定する際に、それぞれ、制御データ部DをキャリアSP1上の無線フレームF内のサブキャリア群f12,f15及びサブキャリア群f13,f16の該当領域にのみに設定する一方で、ユーザデータを2つの無線フレームF,F内の全てのサブチャンネルを含む領域に格納可能なようにユーザデータ部DU1,DU2を設定する(図6(b)〜(c))。さらに、チャネル割当制御部14は、送信先セクタS04,S05,S06に対応する2つの無線フレームF,Fを作成する場合は、それぞれ、制御データ部DをキャリアSP2上の無線フレームF内のサブキャリア群f21,f24、サブキャリア群f22,f25、及びサブキャリア群f23,f26の該当領域にのみに設定する一方で、ユーザデータを2つの無線フレームF,F内の全てのサブチャンネルを含む領域に格納可能なようにユーザデータ部DU1,DU2を設定する(図7(a)〜(c))。
また、チャネル割当制御部14は、制御データ部D内のマッピング情報DC2に含まれるDL−MAPに、移動局30に対するダウンリンクユーザデータの格納開始位置を示す情報(第2の格納先情報)と、無線フレームF,F内における移動局30に対するダウンリンクユーザデータの格納有無を示す格納種別情報とを予め設定し、これらの情報により移動局30側でのユーザデータの格納領域を特定可能にする。
具体的には、チャネル割当制御部14は、DL−MAPにダウンリンクユーザデータの格納開始位置Xと、周波数領域及び時間領域における格納データサイズ(Δt,ΔS)とを示すデータを設定するとともに、DL−MAPに無線フレームF,F内におけるユーザデータの格納有無を示す格納種別情報Frequencyを設定する。図8は、チャネル割当制御部14が設定するDL−MAPのデータ構成の一例を示す図である。同図に示す格納種別情報Frequencyは、無線フレームF,F内にダウンリンクユーザデータが格納されているか否かを示しており、例えば、無線フレームF内のみにユーザデータが格納されている場合は(図9(a))、格納種別情報Frequency=“1”と設定され、無線フレームF,Fの両方にユーザデータが格納されている場合は(図9(b))、各ユーザデータに対して図8の格納種別情報が設定され、格納種別情報Frequency=“0”及び格納種別情報Frequency=“1”の情報が設定される。このようにDL−MAPを設定して移動局30に通知することで、移動局30に送信するダウンリンクユーザデータを、無線フレームF内のみに格納して送信したり(図9(a))、無線フレームF,Fの両方に格納して送信したりしても(図9(a))、移動局30側でそのデータを安全に取り出すことができる。
また、チャネル割当制御部14は、制御データ部D内のマッピング情報DC2に含まれるUL−MAPにも、アップリンクユーザデータの格納領域を示す情報と、無線フレームF,F内におけるアップリンクユーザデータの格納有無を示す格納種別情報とを予め設定し、これらの情報により移動局30側でのアップリンクユーザデータの格納領域を特定可能にする。図10は、チャネル割当制御部14が設定するUL−MAPのデータ構成の一例を示す図である。同図に示す格納種別情報Frequencyは、無線フレームF,F内にユーザデータが格納されているか否かを示している。
また、チャネル割当制御部14は、キャリアSP1,SP2の中心周波数をユーザデータ部DU1上で送信される制御信号DCD(DL Channel Descriptor)及びUCD(UL Channel Descriptor)に書き込むことにより、移動局30に2つのキャリアSP1,SP2を特定させる。図11(a)は、チャネル割当制御部14が設定するUCDのデータ構成の一例を示す図であり、図11(b)は、チャネル割当制御部14が設定するDCDのデータ構成の一例を示す図である。これらの図に示すように、UCD及びDCDには、2つのキャリアSP1,SP2の中心周波数を格納するためのメイン周波数Main frequency、及びサブ周波数Sub frequencyの格納領域が設けられている。
次に、図2に移って、移動局30は、送受信部(受信手段)31、OFDM信号検出部32、チャネル割当解析部(チャネル割当解析手段)33、復調部34、誤り訂正復号部35、誤り訂正符号化部36、変調部37、及びOFDM信号生成部38を有している。
送受信部31は、無線基地局10から送信された2つの無線フレームを含むOFDMA無線信号を受信し、受信された無線信号は、OFDM信号検出部32によって検出されることにより、無線信号から2つの無線フレームが取り出される。取り出された2つの無線フレームの中から、チャネル割当解析部33によって制御データ部Dが取り出された後、その制御データ部Dが解析されることによって、さらに無線フレームの中からダウンリンクユーザデータが取り出される。そして、ユーザデータは復調部34によって復調された後、誤り訂正復号部35によって誤り訂正復号処理が施されて移動局30宛の情報に復元される。
無線基地局10に送信するアップリンクユーザデータは、誤り訂正符号化部36によって誤り訂正符号化処理が施され、誤り訂正符号化部36から出力された誤り訂正符号化処理後の冗長化ビット情報は、変調部37によってデータ変調処理が為される。変調部37から出力されたアップリンクユーザデータは、チャネル割当解析部33によって2つの無線フレーム内に設定され、それらの無線フレームは、OFDM信号生成部38によってOFDMA用の無線信号に変換され、その無線信号は、送受信部31によって外部の無線基地局10に向けてOFDMAを用いて送信される。
チャネル割当解析部33は、OFDM信号検出部32から出力された2つの無線フレームF,Fを、次のようにサブチャネルを割り当てることにより解析する。すなわち、チャネル割当解析部33は、サブチャネル論理番号毎に無線基地局10と同様の基準でサブチャネルを割り当てる。詳細には、無線基地局10のキャリア信号の2つ周波数帯域内においてキャリア上に分散された複数のサブキャリアから、複数組のサブキャリア群f11〜f16,f21〜f26を選択する(図4)。そして、その複数組のサブキャリア群毎にサブチャネル論理番号で識別されるサブチャネルを割り当てて2つの無線フレームF,Fを解析する。
その後、チャネル割当解析部33は、2つの無線フレームF,Fのいずれかからプリアンブル部Dを読み取り、そのプリアンブル部Dに書き込まれている情報に基づいて制御データ部DのフレームコントロールヘッダDC1(図3(b))を取り出す。そして、フレームコントロールヘッダDC1に含まれる第1の格納先情報に基づいて、自機が位置するセクタに割り当てられた無線フレーム内の2つのサブキャリア群で構成される領域を特定して、無線フレームF,Fのいずれかからその領域を分割する。例えば、移動局30がセクタSに位置する場合は、無線フレームFからサブキャリア群f11,f14を含む領域を分割する(図6(a))。そして、チャネル割当解析部33は、分割した領域からDL−MAP及びUL−MAPを含むマッピング情報DC2を取り出す。その後、チャネル割当解析部33は、DL−MAP及びUL−MAPのそれぞれから、ユーザデータの格納開始位置X及び格納データサイズ(Δt,ΔS)を示す情報と、2つの無線フレームF,Fにおけるユーザデータの格納有無を示す格納種別情報Frequencyの部分を読み取る。チャネル割当解析部33は、これらの情報からダウンリンクユーザデータ及びアップリンクユーザデータの2つの無線フレームF,Fにおける格納領域を特定するとともに、ユーザデータが設定される無線フレームF,Fを判断する。
さらに、チャネル割当解析部33は、制御データ部Dを解釈した後、2つの無線フレームF,F内の全てのサブチャネルを含む領域に設定されているユーザデータ部DU1から、移動局30向けのダウンリンクユーザデータを取り出して、復調部24に出力する。このとき、チャネル割当解析部33は、ユーザデータ部DU1中の移動局30向けのユーザデータの設定領域を、マッピング情報DC2に含まれるDL−MAPから特定することができる。その一方で、チャネル割当解析部33は、制御データ部Dを解釈することにより、2つの無線フレームF,F内のユーザデータ部DU2における移動局30用のアップリンクユーザデータの格納領域を決定する。そして、チャネル割当解析部33は、変調部37から出力されたアップリンクユーザデータをユーザデータ部DU2の該当領域に格納することにより無線フレームF,Fを設定して、OFDM信号生成部38に出力する。
次に、図12及び図13を参照して、無線基地局10及び移動局30を含む無線通信システムの動作について説明するとともに、併せて無線通信システムにおける無線通信方法について詳述する。図12は、無線通信システムにおいて無線基地局10から移動局30に向けてダウンリンクユーザデータを送信する際の動作を示すシーケンス図、図13は、移動局30から無線基地局10に向けてアップリンクユーザデータを送信する際の動作を示すシーケンス図である。
図12に示すように、まず、無線基地局10において無線通信ネットワークから移動局30に送信すべき送信情報が受信されると、無線基地局10の誤り訂正符号化部11〜11により、その情報に誤り訂正符号化処理が施される(ステップS01)。誤り訂正符号化処理により生成された冗長化ビット情報は、変調部12〜12により変調処理が施された後(ステップS02)、さらに多重化部13によりデータ多重化処理がなされて、時分割多重されたダウンリンクユーザデータとして生成される(ステップS03)。
次に、チャネル割当制御部14は、2つのキャリアから送信先セクタに対応して2つのサブキャリア群を選択する(ステップS04)。そして、チャネル割当制御部14は、多重化部13から出力された情報に基づいて、制御データ部Dのサイズを見積もる(ステップS05)。さらに、チャネル割当制御部14は、2つ無線フレームF,Fのいずれかに割り当てられた制御データ部D内に、フレームコントロールヘッダDC1及びマッピング情報DC2を格納する(ステップS06)。制御データ部Dを設定後、チャネル割当制御部14は、2つの無線フレームF,Fの全てのサブチャネル上にダウンリンクユーザデータを格納する(ステップS07)。そうすると、OFDM信号生成部15によりOFDMA用の無線信号が生成されて、その無線信号は送受信部16によって移動局30に向けて送信される(ステップS08)。
これに対して、移動局30の送受信部31によって無線信号が受信され、この無線信号はOFDM信号検出部32によって検出されることにより、無線信号から2つの無線フレームF,Fが取り出される(ステップS09)。チャネル割当解析部33は、この無線フレームF,Fのいずれかから、プリアンブル部D、制御データ部D内のフレームコントロールヘッダDC1、及びマッピング情報DC2を順次抽出する(ステップS10)。その後、チャネル割当解析部33は、マッピング情報DC2のDL−MAPを解釈することにより、ダウンリンクユーザデータを無線フレームF,F内の全てのサブチャネルに展開されているユーザデータ部DU1から取り出す(ステップS11)。
このようにして取り出されたユーザデータは、復調部34によって時分割多重されたデータから冗長化ビット情報として復調される(ステップS12)。そして、冗長化ビット情報が、誤り訂正復号部35により誤り訂正復号処理が施されて、元の情報に復元される(ステップS13)。最後に、この情報に対して移動局30内のアプリケーションプログラム等により所望の処理が為される(ステップS14)。
図13に移って、移動局30において無線基地局10に送信すべき送信情報が発生すると、移動局30の誤り訂正符号化部36により、その情報に誤り訂正符号化処理が施される(ステップS21)。誤り訂正符号化処理により生成された冗長化ビット情報は、変調部37により変調処理が施されることによりアップリンクユーザデータとして生成される(ステップS22)。
次に、チャネル割当解析部33は、無線基地局10から送信された2つ無線フレームF,Fの制御データ部D内に格納されたマッピング情報DC2基づいて、アップリンクユーザデータの2つ無線フレームF,F内の格納領域を特定する(ステップS23)。そして、チャネル割当解析部33は、2つの無線フレームF,Fの全てのサブチャネル上に割り当てられたユーザデータ部DU2の該当領域にアップリンクユーザデータを格納する(ステップS24)。その後、OFDM信号生成部38によりOFDMA用の無線信号が生成されて、その無線信号は送受信部31によって無線基地局10に向けて送信される(ステップS25)。
これに対して、無線基地局10の送受信部16によって無線信号が受信され、この無線信号はOFDM信号検出部17によって検出されることにより、無線信号から2つの無線フレームF,Fが取り出される(ステップS26)。チャネル割当制御部14は、移動局30からのアップリンクユーザデータを無線フレームF,F内の全てのサブチャネルに展開されているユーザデータ部DU1から分離する(ステップS27)。
このようにして取り出されたユーザデータは、復調部19〜19によって時分割多重されたデータから冗長化ビット情報として復調される(ステップS28)。そして、冗長化ビット情報が、誤り訂正復号部20〜20により誤り訂正復号処理が施されて、元の情報に復元される(ステップS29)。復元された情報は、無線基地局10を含む移動通信システム内でデータ転送等の各種処理が施される(ステップS30)。
以上説明した無線基地局10及び移動局30によれば、2つのキャリア上のそれぞれにおいて複数組のサブキャリアが選択され、その複数組のサブキャリアから生成された複数のサブチャネルを含む2つの無線フレームF,Fが構成され、その2つの無線フレームF,F内にユーザデータとそのユーザデータの2つの無線フレーム内における設定に関する制御データとが設定され、その2つの無線フレームF,Fを含む無線信号が移動局30に向けて送信される。その際、2つの無線フレームF,F内のサブチャネルが送信先セクタ毎の領域に分割され、制御データは送信先セクタに対応する該当領域に格納され、ユーザデータは2つの無線フレームを跨った全てのサブチャネル上に格納可能にされる。これに対して、移動局30により無線基地局10から無線信号が受信され、受信された2つの無線フレームF,F内の分割されたサブチャネルの該当領域から制御データが分離され、2つの無線フレームF,F内の全てのサブチャネルからユーザデータが分離可能にされるので、セル間の干渉に起因する移動局側での制御データの欠落を防止してユーザデータに関する受信品質を確保すると同時に、ユーザデータを2つの無線フレームの帯域を有効に利用して受信することにより、ユーザデータの伝送時のスループットを効果的に向上させることができる。
また、無線基地局10が移動局30に対して、2つの無線フレームF,F内の分割領域における制御データの格納先を通知し、その制御データによってユーザデータの格納開始位置及び格納先の無線フレームF,Fを通知するので、移動局30側で2つの無線フレームF,F内のサブチャネルの範囲から制御データとユーザデータとを確実に取り出すことができる。
また、無線基地局10は、2つの無線フレームF,Fの中からアップリンクユーザデータをさらに分離するので、移動局30側からユーザデータを受信する際にも、2つの無線フレームF,Fの帯域を有効に利用して送信することにより、ユーザデータの伝送時のスループットを効率的に向上させることができる。
また、無線基地局10のチャネル割当制御部14は、2つの無線フレームF,Fの全てのサブチャネル上において、移動局30から無線基地局10に対して送信される各種制御信号を格納するための制御信号部DCTを割り当てている。これにより、ネットワーク接続の要求処理(InitialRanging)時に移動局30側から送信される制御信号や、適応変調処理のために移動局30から送信される通信品質情報、誤り訂正処理を制御するために移動局30から送信される制御情報等を、2つの周波数帯域に分散させることができる。これにより、各種制御処理の遅延時間を効率的に短縮することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、送受信する無線信号に割り当てられるキャリアとして2つの周波数帯のキャリアを用いているが、3つ以上のキャリアを用いて、それぞれのキャリア毎に生成されたサブチャネルを、3つ以上の無線フレームに割り当ててもよい。その際、チャネル割当制御部14によってマッピング情報DC2に設定されるユーザデータの格納先を示す情報としては、ユーザデータの格納有無を示す格納種別情報に代えて、格納先の無線フレームに対応する送信キャリアを識別するキャリア識別情報を設定してもよい。
具体的には、チャネル割当制御部14は、2つの無線フレームF,Fを用いる場合と同様に、予め移動局30に対して制御信号DCD,UCDを送信することにより、無線フレームに関する属性情報を通知しておく。図14は、チャネル割当制御部14によって送信される制御信号DCD,UCDのデータ構成を示す図であり、制御信号DCD,UCDには、制御信号DCD,UCDが送信された送信キャリアの中心周波数“Frequency”、その送信キャリア以外のキャリア数“No. other RF carriers”、制御信号DCD,UCDの送信キャリア以外のキャリアに対応する無線フレームの属性情報Data1が設定される。この属性情報Data1はキャリア数分繰り返し設定されており、“1”、“2”、“3”等の識別番号を含むキャリア識別情報“RF Carrier index”、キャリアの中心周波数“Frequency”、キャリアの帯域幅“Bandwidth”、無線フレームに割り当てられるサブキャリア数“FFT size”、無線フレームの時間軸上の長さ“Frame length”、及び無線フレーム内のダウンリンク部DLとアップリンク部ULのシンボル数の比“No. OFDMA symbols”が含まれている。
そして、チャネル割当制御部14は、マッピング情報DC2に含まれるDL−MAP及びUL−MAPにユーザデータの格納先の無線フレームに対応する送信キャリアを識別するキャリア識別情報“RF Carrier index”を埋め込む。図15は、DL−MAPのデータ構成を示す図であり、データ項目“RF Carrier index”により、ダウンリンクユーザデータの格納される無線フレームに割り当てられるキャリアが特定され、データ項目“OFDMA symbol offset”、“Subchannel offset”により、ダウンリンクユーザデータの格納開始位置(図9(a)のx)が特定され、データ項目“No. OFDMA symbols”によりダウンリンクユーザデータの設定領域の時間軸上の長さ(図9(a)のΔt)が特定され、データ項目“No. subchannels”によりダウンリンクユーザデータの設定領域に割り当てられるサブチャネル数(図9(a)のΔS)が特定される。図16は、UL−MAPのデータ構成を示す図であり、データ項目“RF Carrier index”により、アップリンクユーザデータの格納される無線フレームに割り当てられるキャリアが特定され、データ項目“Offset Duration”により、アップリンクユーザデータの格納開始位置が特定され、データ項目“Duration”によりアップリンクユーザデータの設定領域のサイズが特定される。
このようにキャリア識別情報をDL−MAP、UL−MAPに設定することにより、3つ以上の周波数帯Sp11,Sp12,Sp13がそれぞれ別の無線フレームに割り当てられる場合(図17(a))であっても、移動局30と無線基地局10間で制御データとユーザデータとを確実にやり取りすることができる。また、無線フレームに割り当てられる周波数帯Sp21,Sp22,Sp23が離散的に分布している場合(図17(b))や、周波数帯Sp31,Sp33の帯域幅が異なる場合(図17(c))や、上り方向及び下り方向でそれぞれ異なる周波数帯Sp41及び周波数帯Sp42,Sp43が割り当てられる場合(図17(d))であっても、制御データとユーザデータとを確実にやり取りすることができる。
また、チャネル割当制御部14は、2つの無線フレームF,Fにユーザデータを設定する際に、制御情報が割り当てられていない無線フレームの制御データ部Dに対応する時間領域内にも、ユーザデータを格納可能なように構成されていてもよい。
すなわち、チャネル割当制御部14は、送信先セクタS01〜S03のそれぞれに対して、図18(a)〜(c)に示すような構成の無線フレームF,Fを設定する。具体的には、無線フレームFにおける送信先セクタに対応するサブキャリア群f11,f14の時間領域Δtに制御データ部Dを設定し、送信先セクタS01に対応するサブキャリア群f11,f14を含まない無線フレームFの時間領域Δtに対応する領域DU3にも、ダウンリンクユーザデータを設定する。同様に、送信先セクタS02に対応するサブキャリア群f12,f15を含まない無線フレームFの時間領域Δtに対応する領域DU3にも、ダウンリンクユーザデータを設定し、送信先セクタS03に対応するサブキャリア群f13,f16を含まない無線フレームFの時間領域Δtに対応する領域DU3にも、ダウンリンクユーザデータを設定する。これにより、無線フレームF内の空き領域を使ってユーザデータを送信することにより無線リソースの有効利用を実現することができる。このとき、チャネル割当制御部14は、無線フレームFの領域DU3にユーザデータを設定する際には、移動局30に直前に送付される無線フレーム中のDL−MAP等の制御情報を用いて、移動局30にデータ割り当ての変更を通知する。その結果、移動局30側で不要な領域DU3をバッファリングしておく必要が無くなり、ユーザデータを効率的に取り出すことができる。
なお、チャネル割当制御部14は、移動局30向けのダウンリンクユーザデータを上記領域DU3に設定するか否かを、予め移動局30毎に取得された下り方向の通信品質情報、及び移動局30に提供されている通信サービスの種別に基づいて、以下の基準によって判断する。詳細には、移動局30毎に測定された受信キャリア信号対干渉雑音比(CINR:Carrierto Interference and Noise Ratio)が所定値以上であって、所定の通信品質を満たすと判断される場合に、該当する移動局30を送信先とするダウンリンクユーザデータを、上記領域DU3に設定する。または、上記条件に加えて、或いは上記条件に代えて、移動局30に提供されている通信サービスが音声通信等の低速な固定レートの通信サービスであると特定された場合に、該当する移動局30を送信先とするダウンリンクユーザデータを上記領域DU3に設定してもよい。これにより、キャリア間の干渉が生じる可能性が少ない送信先に対して無線フレーム内の空き領域を使ってユーザデータを送信することにより、ユーザデータの受信品質を維持しつつ、無線リソースの有効利用を実現することができる。
また、チャネル割当制御部14によってダウンリンクユーザデータが上記領域DU3に設定された場合には、領域DU3内のダウンリンクユーザデータの送信電力が、所定CINRを満たす範囲で、他の時間領域に設定されるユーザデータ部DU1,DU2の送信電力に比較して小さくなるように制御されてもよい。こうすれば、制御データ部Dを受信する際のキャリア間の干渉が低減され、移動局30側で無線フレーム内から制御データをより確実に取り出すことができる。
さらに、チャネル割当制御部14は、制御データ部Dを無線フレームF,Fに設定する際には、2つの無線フレームF,Fに同一データからなる制御データ部Dを設定することによって、周波数ダイバーシティを採用して制御信号を送信するようにしてもよい。このような場合には、チャネル割当制御部14は、周波数ダイバーシティを採用するか否かを、制御信号DCD,UCDによって予め移動局30に通知しておく。図19は、チャネル割当制御部14によって送信される制御信号DCD,UCDのデータ構成を示す図であり、制御信号DCD,UCDには、各無線フレームに割り当てられたキャリアを識別するキャリア識別情報“RF Carrier index”に対応付けて、その無線フレームに周波数ダイバーシティが採用されるか否かを示すフラグ情報“Freq. Div. Support”が設定される。
また、チャネル割当制御部14は、送信先セクタ毎に割り当てられる制御データ部D用領域を含まない無線フレーム内にも制御データを分散して格納可能なように構成されていてもよい。すなわち、チャネル割当制御部14は、ダウンリンクユーザデータのトラフィック量が増大し、送信先セクタS01に対応する制御データ部D内に設定される制御データサイズが大きくなった場合には、制御データ部Dを含まない無線フレームF内の同一時間領域DC3にもDL−MAP等の制御データを追加して設定する(図20)。これにより、制御データを周波数帯域に分散することができるので、ユーザデータのトラフィックが増大してもユーザデータを効率的に送信することができる。
このとき、制御データを送信する送信キャリアの切り換えのタイミングは、無線基地局10から移動局30に下りの制御情報によって予め通知される。より詳細には、無線基地局10から移動局30に直前に送信される制御データ部Dに含まれる制御情報DL−MAPや、ユーザデータ部DU1内に設定される下り方向の制御情報Sub−DL−MAPによって、キャリア切り換えタイミングが通知される。図21は、この場合にDL−MAPに設定される情報要素を示す図であり、切り換え先キャリアを識別するためのキャリア識別情報“RF Carrier index”と、このDL−MAPが伝送された時刻を基準とした切り換えタイミングを特定するためのデータ“Switching Time”とが関連づけて設定される。このような構成のDL−MAPを受信することにより、移動局30が無線フレームから自局宛の制御情報を確実に取得することができる。
本発明の好適な一実施形態にかかる無線基地局の概略構成図である。 本発明の好適な一実施形態にかかる移動局の概略構成図である。 図1のチャネル割当制御部が作成する無線フレームの時間軸上及び周波数軸上でのデータ配列を示す概念図である。 サブチャネルの分割後のイメージを示す図である。 図1の無線基地局の周辺のセクタの配置を示す概念図である。 図1のチャネル割当制御部が送信先セクタごとに対応して設定する2つの無線フレームのデータ配列を示す図である。 図1のチャネル割当制御部が送信先セクタごとに対応して設定する2つの無線フレームのデータ配列を示す図である。 図1のチャネル割当制御部が設定するDL−MAPのデータ構成の一例を示す図である。 図1のチャネル割当制御部が2つの無線フレーム内に設定するユーザデータの格納領域を示す図である。 図1のチャネル割当制御部が設定するUL−MAPのデータ構成の一例を示す図である。 図1のチャネル割当制御部が設定するUCD及びDCDのデータ構成の一例を示す図である。 無線基地局から移動局に向けてダウンリンクユーザデータを送信する際の動作を示すシーケンス図である。 移動局から無線基地局に向けてアップリンクユーザデータを送信する際の動作を示すシーケンス図である。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部によって送信されるDCD,UCDのデータ構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部によって設定されるDL−MAPのデータ構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部によって設定されるDL−MAPのデータ構成を示す図である。 本発明の変形例における送信キャリアの分布を示すグラフである。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部が送信先セクタごとに対応して設定する2つの無線フレームのデータ配列を示す図である。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部によって送信されるDCD,UCDのデータ構成を示す図である。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部が設定する無線フレームのデータ配列を示す図である。 本発明の変形例にかかるチャネル割当制御部によって設定されるDL−MAPのデータ構成を示す図である。 従来の無線通信システムにおけるセクタ毎のキャリアの周波数帯域を示す図である。 従来の無線通信システムのセル構成を示す図である。
符号の説明
10…無線基地局、13…多重化部(多重化手段)、14…チャネル割当制御部(チャネル割当制御手段、チャネル割当解析手段)、16…送受信部(送信手段、受信手段)、30…移動局、31…送受信部(受信手段)、33…チャネル割当解析部(チャネル割当解析手段)。

Claims (11)

  1. 直交周波数分割多元接続によって複数の移動局との間で無線信号を送受信する無線基地局において、
    多重化されたユーザデータを生成する多重化手段と、
    第1のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数組生成し、第1キャリアとは異なる第2のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数生成し、第1のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第1無線フレーム、及び第2のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第2無線フレームを構成し、前記第1及び第2無線フレーム内に前記ユーザデータと前記第1及び第2無線フレーム内における前記ユーザデータの設定に関する制御データとを多重化して設定するチャネル割当制御手段と、
    前記第1及び第2無線フレームを含む無線信号を送信する送信手段とを備え、
    前記チャネル割当制御手段は、前記第1及び第2無線フレームにおける全ての前記サブチャネルを前記無線信号の送信先セクタ毎の領域に割り当てて、前記ユーザデータの送信先セクタに対応する該当領域にのみ前記制御データを格納し、且つ前記ユーザデータを前記第1及び第2無線フレーム内の全ての前記領域上に格納可能なように構成されている、
    ことを特徴とする無線基地局。
  2. 前記チャネル割当制御手段は、前記第1又は第2無線フレーム中に前記制御データの格納先の前記領域を特定する第1の格納先情報を設定すると共に、前記制御データ中に前記第1又は第2無線フレームにおける前記ユーザデータの格納開始位置を示す第2の格納先情報、及び前記第1及び第2の無線フレームにおける前記ユーザデータの格納の有無を示す格納種別情報を設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
  3. 前記チャネル割当制御手段は、前記第1又は第2無線フレーム中に前記制御データの格納先の前記領域を特定する第1の格納先情報を設定すると共に、前記制御データ中に前記第1又は第2無線フレームにおける前記ユーザデータの格納開始位置を示す第2の格納先情報、及び前記ユーザデータの格納先の前記無線フレームに対応するキャリアを識別するキャリア識別情報を設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
  4. 前記チャネル割当制御手段は、前記送信先セクタに対応する該当領域内の特定の時間領域に前記制御データを格納し、前記第1及び第2無線フレームのうちの前記送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内の前記特定の時間領域にも、前記ユーザデータを格納可能なように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線基地局。
  5. 前記チャネル割当制御手段は、前記複数の移動局毎の下り方向の通信品質情報に基づいて、所定の通信品質を満たす前記移動局を送信先とする前記ユーザデータを特定し、当該特定されたユーザデータを、前記送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内の前記特定の時間領域に格納可能なように構成されている、
    ことを特徴とする請求項4記載の無線基地局。
  6. 前記送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内の前記特定の時間領域に前記ユーザデータが格納された場合には、該ユーザデータの送信電力が、所定の通信品質を満たす範囲で、前記特定の時間領域以外の時間領域に格納されるユーザデータの送信電力に比較して小さくなるように制御される、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の無線基地局。
  7. 前記チャネル割当制御手段は、前記第1及び第2無線フレームのうちの前記送信先セクタに対応する領域を含まない無線フレーム内にも、前記制御データを更に分散して格納可能なように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の無線基地局。
  8. 前記第1及び第2無線フレームを含む無線信号を受信する受信手段と、
    前記無線信号の中からユーザデータを分離するチャネル割当解析手段とをさらに備え、
    前記チャネル割当解析手段は、前記ユーザデータを前記第1及び第2無線フレーム内の全ての前記領域上から分離可能なように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の無線基地局。
  9. 直交周波数分割多元接続によって無線基地局との間で無線信号を送受信する移動局において、
    第1のキャリア上で分散された複数のサブキャリアを束ねたサブチャネル群から成る第1無線フレームと、前記第1のキャリアとは異なる第2のキャリア上で分散された複数のサブキャリアを束ねたサブチャネル群から成る第2無線フレームとを含む無線信号を、前記無線基地局から受信する受信手段と、
    前記第1及び第2無線フレームから前記第1及び第2無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御データと、多重化された前記ユーザデータとを分離するチャネル割当解析手段とを備え、
    前記チャネル割当解析手段は、前記第1及び第2無線フレームにおける全ての前記サブチャネル群を前記無線基地局の送信先セクタ毎の領域に分割し、自機に対応する前記第1又は第2無線フレームのいずれかの該当領域のみから前記制御データを分離し、且つ前記ユーザデータを前記第1及び第2無線フレーム内の全ての前記領域から分離可能なように構成されている、
    ことを特徴とする移動局。
  10. 請求項1記載の無線基地局と請求項9記載の移動局とを有することを特徴とする無線通信システム。
  11. 無線基地局と移動局とが、直交周波数分割多元接続によって無線信号を送受信する無線通信方法において、
    前記無線基地局が、多重化されたユーザデータを生成する多重化ステップと、
    前記無線基地局が、第1のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数組生成し、第1キャリアとは異なる第2のキャリア上で複数の分散されたサブキャリアを束ねたサブチャネルを複数生成し、第1のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第1無線フレーム、及び第2のキャリアから生成されたサブチャネルを含む第2無線フレームを構成し、前記第1及び第2無線フレーム内に前記ユーザデータと前記第1及び第2無線フレーム内における前記ユーザデータの設定に関する制御データとを多重化して設定するチャネル割当制御ステップと、
    前記無線基地局が、前記第1及び第2無線フレームを含む無線信号を送信する送信ステップと、
    前記移動局が、前記無線信号を前記無線基地局から受信する受信ステップと、
    前記移動局が、前記第1及び第2無線フレームから前記第1及び第2無線フレーム内におけるユーザデータの設定に関する制御データと、多重化された前記ユーザデータとを取り出すチャネル割当解析ステップとを備え、
    前記チャネル割当制御ステップでは、前記第1及び第2無線フレームにおける全ての前記サブチャネルを前記無線信号の送信先セクタ毎の領域に割り当てて、前記ユーザデータの送信先セクタに対応する該当領域にのみ前記制御データを格納し、且つ前記ユーザデータを前記第1及び第2無線フレーム内の前記全ての前記領域上に格納し、
    前記チャネル割当解析ステップでは、前記第1及び第2無線フレームのいずれかにおける自機に対応する該当領域のみから前記制御データを分離し、且つ前記ユーザデータを前記第1及び第2無線フレーム内の全ての前記領域上から分離する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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