JP2009058909A - 光変調器 - Google Patents

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Abstract

【課題】余分なリード線の延長を抑え、周辺回路の動作周波数の劣化を抑制可能な光変調器を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る光変調器は、誘電体103と、誘電体103を貫くように形成された電気リード線101と、誘電体103を囲むように形成された電極106と、電気リード線101を囲むように形成され、電気リード線101と誘電体103との間に設けられた電極102と、コンデンサ108と、インダクタ110とを備え、誘電体103の、電気リード線101の外側の領域に入力光が入力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光変調器に関するものであり、特に誘電体を利用して光変調器を作成する際の構造に関するものである。
近年、素子の小型化・高効率化を狙い、電気光学効果の大きな材料を用いたデバイスの研究がなされている。例えばKTN(KTa1-xNbx3(0<x<1))結晶は、常誘電体から強誘電体への相転移時の温度領域では、比誘電率が発散して例えば10,000に達し、誘電率の2乗に比例する2次の電気光学効果が極めて大きくなる(非特許文献1参照)。しかしながら、誘電率が高いことはそのまま素子容量の増加につながる。
例えば真空の誘電率8.85×10-12(F/m)に対して、比誘電率10,000の場合、誘電率はB=8.85×10-8(F/m)に達する。光変調器として用いる際、一般にKTNは図4(a)のような平行平板型のコンデンサとして利用される。図4(a)において、KTN結晶41の対向する面にそれぞれ、電極42が形成されている。図4(a)では、電極42のうち、接地されていない方の電極が、インダクタとコンデンサとを有するバイアスT(図4(a)では不図示)に接続されている。バイアスTのインダクタ側には、DC入力端子が接続され、コンデンサ側にはRF信号入力端子が接続されている。図4(a)に示す光変調器は、変調時に、KTN結晶41にDC電圧とRF電圧とが重畳して印加される構成である。
図4(a)では、KTN41および電極42が平行平板コンデンサを構成しているので、電極32の面積(s)を3mm角(9×10-62)、電極間(d)を1cm(1×10-2m)とすると、上記平行平板コンデンサの電気容量(c)は、約80(pF)になる。(B・s/d)
図4(a)に示す光変調器の実際の駆動回路は図4(b)のようになる。図4(b)において、符号1001は電極が形成されたKTN結晶、符号1002はバイアスTである。符号1003はバイアスT1002が備えるチップコンデンサ、符号1004はバイアスT1002が備えるチップインダクタ、符号1005はバイアスT1002のRF信号入力端子、符号1006はバイアスT1002のDC入力端子である。同図において例えばDC電圧として250VをDC入力端子1006から、RF信号として200Vp−p、150MHzをRF信号入力端子1005に印加することで、KTN結晶1001を変調器として動作させることができる。
藤浦 和夫、「高効率電気光学結晶KTNの育成と応用」、セラミックス、41[9]、p.678−682、2006年
しかしながら、図4(b)の駆動回路は以下のような問題があった。画像信号用には動作周波数の上限150MHzに対して、周波数の下限はなるべく低い値にする必要がある。一般に周波数の下限はチップコンデンサ1003の電気容量の値によって定まり、2.2μFで0.7KHz、0.22μFで7KHz、80nFで19KHz程度である(チップコンデンサ1003はDCブロックとして動作するため、容量が小さいと低い周波数成分をブロックしてしまう)。従って下限周波数が少なくとも20KHzよりも小さいように設計を行う場合、チップコンデンサ1003として少なくとも80nF以上の電気容量を有するコンデンサを使用しなければならない。
ところが一般的に電気容量の大きなコンデンサは耐圧が低く、80nFで250VのDCと200VのRFを許容するチップコンデンサを得るのは困難である。従って、耐圧を考慮しつつ動作周波数の下限値をなるべく低くするために、バイアスT1002に用いるコンデンサとして例えば高電圧用の大きなコンデンサ(例えば30×30×30mm3)を用いる。一方でバイアスT1002に用いるインダクタに関しても同様で、チップインダクタではなく、大きな(例えば30×10×10mm3)インダクタを用いる。
しかしながら、バイアスT1002に用いるコンデンサとインダクタとのサイズをそれぞれ大きくすると、それらコンデンサとインダクタの双方が邪魔しあって、双方をKTN1001に近接して配置することが困難となる。これは、従来の変調器には基本的に入力端子が1つしかなく、コンデンサとインダクタの双方を入力端子の近傍に配置する必要があるためである。よって、リード線を引き回すことが必要になり、コンデンサのL成分、インダクタのC成分の増加を引き起こすことで全体の周波数特性が劣化する問題が生じていた。
上記に示したように、従来の構成では、十分な耐圧を得ながら動作周波数の下限値を小さくしようとする場合に、RF信号印加用のコンデンサとDC印加用のインダクタの双方をKTN等の変調領域となる誘電体に近接させることが困難という問題があった。また、近接に配置することが困難であるので、変調器に外付けすることになるコンデンサやインダクタへのリード線を短くすることが困難となり、変調器の周辺回路となるコンデンサやインダクタの周波数特性が劣化するという問題もあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、余分なリード線の延長を抑え、周辺回路の動作周波数の劣化を抑制可能な光変調器を提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光変調器であって、電気光学効果を有する誘電体と、前記誘電体を、第1の面から該第1の面と対向する第2の面に向って貫くように形成されたリード線と、前記誘電体を囲むように形成された第1の電極と、前記リード線を囲むように形成され、前記リード線と前記誘電体との間に設けられた第2の電極と、前記リード線に設けられたコンデンサであって、前記第1の面および第2の面の一方から離間して設けられたコンデンサと、前記リード線に設けられたインダクタであって、前記第1の面および第2の面の他方から離間して設けられたインダクタとを備え、前記誘電体の、前記リード線の外側の領域に入力光が入力されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記誘電体は、KTa1-xNbx3(0<x<1)、またはK1-yLiyTa1-xNbx3(0<x<1、0<y<1)であることを特徴とする。
本発明によれば、DC電圧印加用、RF電圧印加用と2つの入力端子のそれぞれにコンデンサとインダクタとを配置することが可能で、お互い邪魔をしあうことがなく、素子の小型化を図ることができる。また、同時にリード線を短くできるとともに、コンデンサやインダクタの周波数特性の劣化を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施形態では、電気光学効果を有する誘電体を貫くようにリード線を配置し、誘電体内ではリード線が切断されていない状態で存在させるようにしている。すなわち、リード線の端面以外の一部を囲むように誘電体を形成し、該誘電体を変調領域とするのである。
このようにすることで、リード線の切断面ではない連続した領域、すなわちリード線の側面を介して誘電体に変調動作のための電圧を印加することができるので、リード線の残留インダクタンスによって形成されるLC回路の形成を抑制することができ、動作帯域の低減を抑制することができる。すなわち、図4(a)に示すような構成では、電極42に接続されたリード線に残留インダクタンスが存在する場合、等価回路としてLC回路が形成されることになり、該LC回路の共振周波数はf=1/{2π(LC)}となるので、帯域の劣化に繋がってしまう。しかしながら、上述のように、リード線を流れる電流が誘電体内を通過するようにすることによって、リード線の残留インダクタンスを誘電体と分離することができ、上述のような帯域の劣化を抑えることができるので好ましい。
図2(a)および(b)は本発明の一実施形態に係る光変調器を示す図である。図2(a)および(b)に示す光変調器は、誘電体としてのKTNの動作周波数を上げるために、上述のようにリード線に工夫を凝らしたものである。
図2(a)および(b)において、符号1101は、誘電体1103の内部を貫くように形成された電気リード線であり、符号1102は、電気リード線1101を囲むように形成された、誘電体1103と電気リード線1101とを接触させるための電極である。符号1103は、誘電体(KTN)であり、符号1104は入力光であり、符号1105は光信号である。符号1106は、誘電体1103を囲むように形成された電極であり、符号1107は導電性のシールド板(グランド)である。電気リード線1101には、バイアスT(図2(a)では不図示)に接続されている。
電気信号であるRF信号電圧は、電気リード線1101に印加され、そのRF信号電圧によって、入力光1104が変調されて光信号1105になる。図2(b)は図2(a)を入力光1104の入力方向から見たものである。
同図によって明らかなように、電気リード線1101を流れる電流が誘電体1103の中を流れるように形成しているために電気リード線1101のインダクタンスは誘電体と分離される(誘電体から見たインダクタンスは0になる)。同様にグランド電極を直接シールド板1107に半田付けすることにより、グランド側の残留インダクタンスも0になるため、誘電体1103であるKTNの動作周波数の拡大が望める。
図2(a)および(b)に示す光変調器の実際の駆動回路は図3のようになる。
図3において、符号1201は誘電体(KTN)により形成されるコンデンサ、符号1202はバイアスTで、符号1203はチップコンデンサ、符号1204はチップインダクタ、符号1205はRF信号入力端子、符号1206はDC入力端子である。
上述のように、電気リード線1101流れる電流が誘電体1103内を通過するように、誘電体1103内を電気リード線1101が貫くようにし、電極1102への電圧の印加を電気リード線1101の切断面(端面)ではなく連続した側面にて行っているので、電気リード線1101の残留インダクタンスを誘電体1103から分離することができる。従って、図3に示されるように、図2(a)に示す光変調器の等価回路において、電気リード線1101によってコンデンサ1201に電圧は印加されるが、LC回路は形成されない。従って、電気リード線の残留インダクタンスによる帯域の低下を抑えることができ、図2(a)の構成は、動作周波数の劣化を抑える観点からすると非常に有用な構成である。
しかしながら、十分な耐圧を有し、動作周波数の下限値をなるべく低くするためには、RF信号印加用のチップコンデンサ1203を高電圧用の大きなコンデンサにし、DC電圧印加用のチップインダクタ1204についても大きなインダクタにする必要がある。例えば、80nFの電気容量のコンデンサとすると、そのサイズは、例えば30×30×30mm3となり、また、インダクタの×1サイズも300×10mm3となる。従って、これらコンデンサとインダクタとは互いに大きいので、1つのバイアスT1202内に収めるのが困難になる。また、これらコンデンサとインダクタとの双方を、KTN等の変調領域となる誘電体に近接して配置することが困難になり、リード線を引き回す必要がある。このリード線の余分な延長により、コンデンサのC成分、およびインダクタのL成分が増加することになり、全体の周波数特性が低減することに繋がる。
よって、動作周波数の拡大を図れ、非常に有用な図2(a)〜(c)に示す光変調器において、RF信号印加用のコンデンサと、DC電圧印加用のインダクタとをそれぞれ、それらサイズが大きくなっても、誘電体に近接して配置できるようにすることにより、余分なリード線の延長を抑えることができ、動作周波数の劣化をさらに低減することができるようになる。
そこで、本発明の一実施形態では、図2(a)に示す光変調器において、誘電体1103から延びるリード線1101の一方をRF信号入力端子に接続し、他方をDC入力端子に接続する。そして、誘電体1101の、RF信号入力端子側にコンデンサを配置し、誘電体1101の、DC入力端子側にインダクタを配置する。すなわち、誘電体1101の第1の面から、該第1の面に対向する第2の面に向って、誘電体1101を貫くように形成されたリード線1101において、上記第1の面および第2の面の一方から離間してRF信号印加用のコンデンサを配置し、他方から離間してDC電圧印加用のインダクタを配置している。
このように配置することによって、バイアスTを設ける必要が無く、RF信号印加用のコンデンサと、DC電圧印加用のインダクタとを別個に設けることができる。
すなわち、RF信号印加用のコンデンサと、DC電圧印加用のインダクタとを、誘電体に対して同一側に配置するわけではないので、動作周波数の下限値の低減を図って、RF信号印加用のコンデンサと、DC電圧印加用のインダクタとのサイズを大きくしたとしても、これらコンデンサおよびインダクタが互いに邪魔することが無くなるので、双方共に誘電体に近接して配置することができる。よって、余分なリード線の延長を行うことなく、適切な耐圧を保持したまま、動作周波数の下限値の低減を図ることができる。
また、余分なリード線の延長を抑えることができるので、上記コンデンサのL成分とインダクタのC成分との増加を抑えることができ、該コンデンサとインダクタとの周波数特性の劣化を抑えることができる。
本発明の一実施形態では、変調領域に用いる誘電体として、2次の電気光学効果を有する誘電体である、KTN(KTa1-xNbx3(0<x<1))、およびKLTN(K1-yLiyTa1-xNbx3(0<x<1、0<y<1))が特に好ましい材料である。
このKTNやKLTNは、特に、立方晶から正方晶への相転移温度に近い領域では、比誘電率が発散する現象が起こり、比誘電率の自乗に比例する2次の電気光学効果はきわめて大きい値となる。さらに、KTN、KLTNは、TaとNbの組成比を変化させることにより、常誘電性から強誘電性への相転移温度を、ほぼ絶対零度から400℃まで変化させることが可能である。従って、温度コントローラを用いなくても、動作温度を室温等、所望に設定することができる。
なお、本発明の一実施形態では、KTNやKLTNを誘電体としても用いることは、特に有効であるが、これに限らず、例えば、LiNbO3、KTaO3等、電気光学効果を有する誘電体であればいずれの材料を用いても良い。
(第1の実施形態)
以下、図面を用いて本実施形態を説明する。図1(a)は本発明の第1の実施形態を説明する図であって、符号101は、誘電体103の内部を貫くように形成された電気リード線であり、符号102は、電気リード線101を囲むように形成された、誘電体103と電気リード線101とを接触させるための電極である。符号103は、誘電体であり、符号104は入力光であり、符号105は光信号である。符号106は、誘電体103を囲むように形成された電極であり、符号107は導電性のシールド板(グランド)である。符号108は、コンデンサであり、RF信号印加用のコンデンサとして機能する。コンデンサ108の電気容量としては例えば80nFである。符号109は、RF信号入力端子であり、コンデンサ108に接続されている。符号110は、例えば500nHのインダクタであり、DC電圧印加用のインダクタとして機能する。符号111は、DC電圧入力端子であり、インダクタ110に接続されている。
電気信号であるRF信号電圧は、電気リード線101に印加され、そのRF信号電圧によって、入力光104が変調されて光信号105になる。図1(b)は図1(a)を入力光104の入力方向から見たものである。
なお、本実施形態では、限定を意図したものではないが、コンデンサ108の電気容量Cは大きければ大きいほど好ましく、少なくとも80nF以上とするのが好ましい。また、インダクタのインダクタンスLについても、限定では無いが、大きければ大きいほど好ましく、上述のように例えば500nHとなる。
本実施形態における光変調の際は、誘電体103のうち、電気リード線101が存在していない領域(誘電体103の、電気リード線101の外側の領域)に入力光104が入力され、該領域にて所定の変調が行われて、光信号105となって出力される。この際、入力光104が電気リード線101や電極102によって反射等されないよう、電気リード線101と平行に入射する。
図1(a)、(b)において、変調動作の際は、DC電圧入力端子111より入力されるDC電圧は、コンデンサ108によってブロックされるので、該DC電圧はDC電圧入力端子111と電極106との間にかかる。また同様にRF信号入力端子109より入力されるRF電圧は、インダクタ110によってブロックされるため、RF信号入力端子109と電極106との間にかかる。
また、インダクタ110とコンデンサ108とは、素子を挟んで反対側にあるので、お互いが邪魔しあうことなく、誘電体101に近接して配置することができる。すなわち、バイアスTを設ける必要が無く、RF信号印加用のコンデンサとDC電圧印加用のインダクタとを、一ヶ所にまとめて配置する必要が無いので、上記コンデンサとインダクタとのサイズが大きくなったとしても、互いにスペースを取り合うことが無い。よって、余分なリード線の延長を起こすことがなくなり、リード線の引き回しにより生じる全体の周波数特性の劣化を抑えることができる。
このように本実施形態では、RF信号印加用のコンデンサとDC電圧印加用のインダクタとを、変調領域となる誘電体になるべく近づけることが重要であり、そのために、上記コンデンサとインダクタとを、誘電体に対して対向する側にそれぞれ配置している。そして、この配置を実現するために、誘電体を貫くようにリード線を形成し、該リード線の一方端にDC入力端子を接続し、他方端にRF信号入力端子を接続しているのである。さらに、リード線と誘電体との間にリード線と誘電体とを電気的に接続するための第1の電極を設け、かつ誘電体の周囲に第2の電極を設けているので、上記リード線に電圧が印加されることにより、上記第1の電極と第2の電極との間に、誘電体を変調するための電界を発生させることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、温調を備えた光変調器について説明する。
本実施形態では、誘電体として、KTNを用いる形態について説明する。
上述したように、KTNは、動作温度として好ましい温度である、常誘電性から強誘電性への相転移温度を、TaとNbの組成比を変えることによって、ほぼ絶対零度から400℃まで変化させることが可能である。よって、組成比を制御することによって、本発明の光変調器の動作温度を室温に設定することができる。その場合は、例えば第1の実施形態では、素子を固定するためにシールド板107を用いることができる。
これに対して、本実施形態では、動作温度を室温以外の温度に設定する場合について説明する。この場合、所定の動作温度を確保するために、例えばペルチェ素子等の温調(温度コントローラ)を用いれば良い。
本実施形態では、KTNとして、KTa0.6Nb0.43を用いる場合について説明する。誘電体をこのように設定すると、動作温度は、40℃となる。
また、図5は、本実施形態に係る、温調を備えた光変調器の他の例を示す図である。図5では、誘電体103としてKTa0.6Nb0.43を用いた、第1の実施形態にて説明した光変調器(本実施形態では符号50で示す)を用いている。なお、図5の構成では、光変調器を固定するために、シールド板107の代わりに銅ブロックを用いている。
図5において、光変調器50は、誘電体103を囲むように形成されている電極106と、銅ブロック51および銅ブロック52とが接するようにして、銅ブロック51および52によって挟まれている。符号53は、銅ブロック51および52を固定するためのネジである。
銅ブロック52には、ペルチェ素子54が設けられており、該ペルチェ素子54によって光変調器50の温度を40℃にすることができる。
なお、光変調器50は、誘電体103を貫通している電気リード線101によって各電圧が誘電体103に印加されているので、銅ブロック51と銅ブロック52とを固定するための固定部材であるネジ53としては、導電性の材料であっても、非導電性の材料であってもいずれでも良い。
(a)は、本発明の一実施形態に係る光変調器の断面図であり、(b)は、(a)に示す光変調器の正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る光変調器の断面図であり、(b)は、(a)に示す光変調器の正面図である。 図2(a)および(b)に示す光変調器の駆動回路図である。 (a)は、従来のKTNを用いた光変調器を示す図であり、(b)は、(a)に示す光変調器の駆動回路図である。 本発明の一実施形態に係る、温調を備えた光変調器を示す図である。
符号の説明
101 電気リード線
102、106 電極
103 誘電体
104 入力光
105 信号光
107 シールド板
108 コンデンサ
109 インダクタ
110 RF信号入力端子
111 DC電圧入力端子

Claims (2)

  1. 電気光学効果を有する誘電体と、
    前記誘電体を、第1の面から該第1の面と対向する第2の面に向って貫くように形成されたリード線と、
    前記誘電体を囲むように形成された第1の電極と、
    前記リード線を囲むように形成され、前記リード線と前記誘電体との間に設けられた第2の電極と、
    前記リード線に設けられたコンデンサであって、前記第1の面および第2の面の一方から離間して設けられたコンデンサと、
    前記リード線に設けられたインダクタであって、前記第1の面および第2の面の他方から離間して設けられたインダクタとを備え、
    前記誘電体の、前記リード線の外側の領域に入力光が入力されることを特徴とする光変調器。
  2. 前記誘電体は、KTa1-xNbx3(0<x<1)、またはK1-yLiyTa1-xNbx3(0<x<1、0<y<1)であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
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