JP2009058153A - 発電プラントの復水器冷却系 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環水系から排水される冷却水としての循環水の温度を降下させ、発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができ、かつ既存の発電プラントのプラント出力に応じて増設可能な発電プラントの復水器冷却系を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る発電プラントの復水器冷却系は、第1の循環水系配管3と分岐され、この分岐箇所の下流側で第1の循環水系配管3と合流接続された補助冷却水系配管11と、補助冷却水系配管11の途中に設けられた補助冷却水系ポンプ13と、補助冷却水系ポンプ13の下流側に設けられた補助冷却水系熱交換器14とからなる補助冷却水系10を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は発電プラントの復水器冷却系に係り、特に発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができ、かつ既存の発電プラントに増設可能な発電プラントの復水器冷却系に関する。
原子力発電プラントおよび火力発電プラントなどの発電プラントにおいては、発電プラント内の原子炉や蒸気発生器(ボイラ)で蒸気を発生させ、発生した蒸気で蒸気タービンを駆動させることにより発電が行われる。また、蒸気タービンの低圧タービンで仕事をした蒸気は復水器に排出される。排出された蒸気は、復水器内で冷却され凝縮されて復水となる。この復水は、続いて復水・給水系を通って原子炉や蒸気発生器に給水として循環される。この給水はここで再び加熱されて蒸気となり、蒸気タービン側に供給される。
一方、発電プラントの復水器内部には伝熱管が設けられ、蒸気タービンから復水器に排出された蒸気は伝熱管を通水する海水(水)と熱交換され、この伝熱管に導かれる蒸気を冷却させ、凝縮させている。
復水器内部の伝熱管には循環水系より海水などの循環水が冷却水として供給される。循環水系は、海洋や河川に隣接して発電所内に敷設され、循環水ポンプにより海水などをポンプアップして復水器の伝熱管内に供給している。循環水は復水器内の蒸気と熱交換を行うことで温度が上昇し、最終的には温水となって循環水系から海洋などへ放出される。
従来の復水器冷却系として、特許文献1に開示された発電プラントの復水器冷却装置が存在する。この復水器冷却装置は、温排水の排出量を低減し、かつ発電プラントの電気出力を増大させるようになっている。取水口から取り込まれ循環水系を通って復水器に案内された海水は、復水器の伝熱管を介して蒸気と熱交換し、この蒸気を冷却し凝縮させる。蒸気を冷却して温水となった海水は循環水系を放水路から海水中に排出される。循環水系の途中には海水一時貯水槽が設けられる。
この海水の一部は冷却装置に導かれ、この冷却装置によって冷却されることにより温度が降下し、その後取水口から流入する海水と共に復水器の伝熱管内に案内され、蒸気の凝縮に再利用される。また、その他の海水は排水として海洋に排出されるものであった。
特開2001−194488号公報
復水器内の蒸気を冷却し凝縮して温度上昇した海水(循環水)は、循環水入口側の海水温度に比べ、通常数度Cから十数度Cの温度が上昇することになる。この温度が上昇した循環水(海水)は、排水として海洋に放出される。排水の温度上昇は生態系に種々の影響を与えるので、海洋や河川の環境保全として、循環水の温度上昇をなるべく低減し、海水または河川水に生息する生物の生態系を維持する方策が求められるという課題があった。
これに対し、原子炉などの熱出力の増加に伴い、復水器冷却系の熱交換機能を向上させる必要が生じる場合がある。この場合、既存発電プラントの復水器冷却系の有する熱交換機能では十分な冷却対応を発揮させることができず、周辺環境への生態系配慮が十分行えない可能性がある。また、特許文献1に示された発電プラントの復水器冷却装置は、既存の発電プラントの熱出力の増加に対応するために復水器冷却系を増設する場合には適しているとはいえないという課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、循環水系から排水される冷却水としての循環水の温度を降下させ、発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができ、かつ既存の発電プラントのプラント出力に応じて増設可能な発電プラントの復水器冷却系を提供することを目的とする。
本発明に係る発電プラントの復水器冷却系は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、第1および第2の一方の循環水系配管から分岐され、前記第1および第2の一方の循環水系配管と合流接続された補助冷却水系配管と、前記補助冷却水系配管の途中に設けられた補助冷却水系ポンプと、前記補助冷却水系ポンプの上流側および下流側の少なくとも一方に設けられた補助冷却水系熱交換器とからなる補助冷却水系を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る発電プラントの復水器冷却系は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、第1の循環水系配管から分岐され、第2の循環水系配管に合流接続された補助冷却水系配管と、前記補助冷却水系配管の途中に設けられた補助冷却水系ポンプとからなる補助冷却水系を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る発電プラントの復水器冷却系は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、第2の循環水系配管から分岐され、この分岐箇所の下流側で前記第2の循環水系配管と合流接続された補助冷却水系配管と、前記補助冷却水系配管の途中に設けられた補助冷却水系熱交換器とからなる補助冷却水系を備えたことを特徴とする。
本発明に係る発電プラントの復水器冷却系は循環水系から排水される冷却水としての循環水の温度を降下させ、発電プラント周囲の環境へ与える影響を抑える一方、発電プラントのプラント出力に応じて増設を自由にかつ簡単に行うことができる。
本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の実施の形態について、図面を参照して説明する。
各実施形態では、本発明に係る発電プラントの復水器冷却系を沸騰水型原子力発電プラント(以下、BWRプラントという。)に適用し、このBWRプラントにおけるタービン建屋を海洋に面して設けた例を説明する。なお、BWRプラントに代え、PWRプラントなどの発電プラントにも適用することができる。
[第1の実施形態]
本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第1実施形態を示す概略的な構成図である。発電プラントの復水器冷却系は、復水器内の蒸気を冷却させる循環水系1を有する。この循環水系1は、BWRプラント内のタービン建屋に設けられ、タービン建屋壁2を貫通するように循環水系配管が敷設される。
循環水系1は、第1の循環水系配管である循環水系取水配管3と第2の循環水系配管である循環水系放水配管4とからなる。
第1の循環水系配管である循環水系取水配管3には、取水口(図示せず)を開設した循環水系取水路5が接続され、この循環水系取水路5はBWRプラントに隣接した海洋から冷却水としての海水(循環水)を取水口から取水できるように構成される。また、循環水系取水配管3の他端は復水器6内の伝熱管7と接続される。
一方、第2の循環水系配管である循環水系放水配管4には、循環水系放水路8が接続され、取水口から取水された海水(循環水)を、伝熱管7を経て循環水系放水路8に案内するようになっている。伝熱管7内を通る冷却水(循環水)は、循環水放水配管4を通して循環水系放出路8の放水口(図示せず)から海洋へ放水する。なお、循環水系取水路5および循環水系放水路8は、流路が地中に埋設されている。
循環水系取水配管3には、途中に循環水系ポンプ9が設けられる。この循環水ポンプ9は海洋から取り込まれた海水(循環水)を復水器6側にポンプアップして循環させるようになっている。
復水器6は、低圧タービン(図示せず)からの排気蒸気を導き、この蒸気を復水器6内で海水(循環水)と熱交換を行なって冷却し、凝縮して復水にしている。この排気蒸気の冷却および凝縮は、復水器6内に設けられた多数の伝熱管7によって行われ、循環水がこの伝熱管7の内部を通水することにより低圧タービンからの排出蒸気を冷却し凝縮する。
循環水系1には、補助冷却水系10が接続されている。この補助冷却水系10は、循環水系1の循環水系取水配管3から分岐されてバイパスしており、このバイパス管である補助冷却水系配管11には補助冷却水系ポンプ13および補助冷却水系熱交換器14が設けられる。この補助冷却水系熱交換器14は循環水系取水路5から取水された海水(循環水)を冷却し、循環水の温度を降下させる。
この補助冷却水系10は、補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11が循環水系取水配管3に接続される。この補助冷却水系配管11は、循環水系取水配管3から分岐して接続された箇所より下流側の循環水系取水配管3に合流接続される。この補助冷却水系配管11の途中には、補助冷却水系ポンプ13および補助冷却水系熱交換器14が順次接続される。補助冷却水系ポンプ13は、循環水系取水配管3から取り込まれた循環水を補助冷却水系10内でポンプアップし、補助冷却水系熱交換器14に供給している。
一方、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14に、図2に示すように2次ループ冷却水系20をさらに設けることができる。図2では2次ループ冷却水系20をさらに設けた復水器冷却系について説明する。
この2次ループ冷却水系20は、循環水系1を通水する循環水をさらに冷却するために補助冷却水系10と熱交換可能に設けられる。2次ループ冷却水系20は、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14と熱交換を行う冷媒を循環させている。2次ループ冷却水系20では、2次ループ冷却水系ポンプ22により昇圧されることにより流体(冷媒)が循環する。
また、補助冷却水系熱交換器14で熱交換し温度上昇した流体は、2次ループ冷却水系熱交換器21で冷却される。2次ループ冷却水系熱交換器21には、例えば空気冷却式熱交換器が用いられる。2次ループ冷却水系20を循環する流体(冷媒)には、海水以外を使用することにより2次ループ冷却水系20全体の海生物の発生による腐食および腐食に伴う伝熱性能劣化を回避することができる。
なお、図2に示された補助冷却水系熱交換器14について、便宜上、補助冷却水系10の循環水の通流部と、2次ループ冷却水系20を循環する流体の通流部との境界を点線で示した。
次に、BWRプラントの復水器冷却系の作用について説明する。
図1において、循環水系取水路5は、隣接する海洋より循環水系ポンプ9により昇圧された冷却水としての海水(循環水)を取水する。取水された海水(循環水)の一部は、分岐されて補助冷却水系10に導かれ、この補助冷却水系10の補助冷却水系ポンプ13により昇圧され、循環水系取水配管3を経て補助冷却水系配管11に供給され、補助冷却水系熱交換器14に導かれる。補助冷却水系10に供給された循環水は、この補助冷却水系熱交換器14で熱交換され冷却される。この補助冷却水系熱交換器14で冷却された海水(循環水)の一部は、再び循環水と合流して循環水系取水配管3に導かれる。
その際、図2に示すように、補助冷却水系熱交換器14に2次ループ冷却水系20を設けた場合、補助冷却水系熱交換器14を循環する循環水は、2次ループ冷却水系20を循環する流体(冷媒)によってより一層冷却され、温度が降下する。
温度が降下した循環水は、補助冷却水系配管11を経て、循環水系1の循環水系取水配管3を案内される循環水と合流する。
循環水はタービン建屋壁2を貫通した循環水系取水配管3を経て、復水器6へ案内される。復水器6内には多数の伝熱管7が設けられ、伝熱管7に循環水が案内されることにより、この循環水は復水器6内で低圧タービン(図示せず)から排気される排気蒸気と熱交換して、この蒸気を冷却し凝縮する。
その後循環水は復水器6を出て、第2の循環水系配管である循環水系放水配管4および循環水系放水路8を順次経て、放水口(図示せず)から海洋へ放水される。
この発電プラントの復水器冷却系によれば、循環水系1の第1の循環水系配管3に補助冷却水系10を接続したことで、第1の循環水系配管3を通流する循環水の温度をより一層降下させることができ、最終的には第2の循環水系配管4を経て海洋へ放水される循環水の温度降下につながり、発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができ、周囲環境の健全性の維持を図ることができる。
また、既存の発電プラントにおける原子炉の熱出力の増加に対応した復水器冷却系が必要となった場合であっても、本実施形態における補助冷却水系10や2次ループ冷却水系20を増設することにより対応することができる。
また、復水器6に供給する冷却水としての海水(循環水)の温度を降下させることができるため、復水器6の真空度が増し、タービン効率を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、補助冷却水系10の補助冷却水系配管11を第1の循環水系配管である循環水系取水配管3に分岐して接続させた例を示したが、循環水系取水路5および、循環水系取水配管3の循環水系ポンプ9の下流側に接続してもよい。
また、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14は、空気冷却式の熱交換器を用いてもよい。この空気冷却式の熱交換器を用いた場合、補助冷却水系10に案内された循環水は、冷却塔内で強制または自然循環された空気と接触され、循環水の保有する熱は空気側に移行されて大気中に放出される。これにより、循環水系放水路8から高温の循環水を放水することによる海洋へ与える影響を低減することができる。また、既存の発電プラントに増設することを想定した場合において、海水を冷却水として用いないため、海洋に結合した取水路などの設備を設ける必要がない点で有効である。
さらに、本実施形態においては、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14を、補助冷却水系ポンプ13の下流側に設けたが、これを上流側に設けることもできる。
またさらに、補助冷却水系熱交換器14は、さらに冷却能力を向上させるため、冷凍機であってもよい。
[第2の実施形態]
図3は、本発明に係る発電プラントの復水器冷却水系の第2実施形態を示す概略的な構成図である。また、第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示した発電プラントの復水器冷却系の第1実施形態に対して、図3に示した発電プラントの復水器冷却系の第2実施形態では、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11を循環水系1の第2の循環水系配管である循環水系放水配管4に接続した構成である。この実施形態では、補助冷却水系10は復水器6をバイパスするように接続される。
本実施形態におけるBWRプラントの復水器冷却系の作用について説明する。
本実施形態においては、海洋から取水された循環水が循環水系1を経て補助冷却水系ポンプ13により昇圧されることにより海水(循環水)の一部が分岐されて補助冷却水系10に導かれ、この補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14に導かれる工程までは第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
補助冷却水系熱交換器14で熱交換されることにより冷却され温度が降下した海水(循環水)の一部は、補助冷却水系配管11を通り第2の循環水系配管である循環水系放水配管4に導かれる。この循環水は、循環水系1の循環水系取水配管3を経て復水器6の伝熱管7へ案内された他の循環水と、復水器6の伝熱管7の下流側の第2の循環水系配管である循環水系放水配管4で合流する。その後、合流した循環水は、循環水系放水配管4および循環水系放水路8を順次経て、放水口(図示せず)から海洋へ放水される。
この発電プラントの復水器冷却系によれば、循環水系1の第2の循環水系配管4に、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11を接続したことで、復水器6の伝熱管7で低圧タービンから排出される排気蒸気と熱交換して温度上昇した循環水と、補助冷却水系10で冷却された循環水とを合流させ、流量を増加させることができる。これにより、循環水系放水路8から放水される循環水の温度を降下させ、発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができる。
なお、本実施形態においては、第1実施形態と同様に、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14に2次ループ冷却水系20を設けさらに冷却効果を向上させてもよい。
また、補助冷却水系10に、補助冷却水系熱交換器14を設けたが、この補助冷却水系熱交換器14を省略してもよい。循環水系取水路5から取水され、補助冷却水系10を経て循環水系1の第2の循環水系配管に導かれる海水(循環水)は、復水器6の伝熱管7で低圧タービンから排出される排気蒸気と熱交換を行い温度上昇した循環水よりも低温である。このため補助冷却水系熱交換器14を省略しても循環水系放水路8から放出される循環水を冷却する効果を得ることができ、さらには補助冷却水系10の構成をより簡素化することができる。
さらに、第1実施形態と同様、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14は空気冷却式の熱交換器および冷凍機であってもよい。
[第3の実施形態]
図4は、本発明に係る発電プラントの復水器冷却水系の第3実施形態を示す概略的な構成図である。また、第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示した発電プラントの復水器冷却系の第1実施形態に対して、図4に示した発電プラントの復水器冷却系の第3実施形態では、補助冷却水系10の補助冷却水系配管11を循環水系1の第2の循環水系配管である循環水系放水配管4から分岐されて接続した構成である。
本実施形態におけるBWRプラントの復水器冷却系の作用について説明する。
循環水系取水路5は、隣接する海洋より循環水系ポンプ9により昇圧された冷却水としての海水(循環水)を取水する。この海水(循環水)の全量は、タービン建屋壁2を貫通した循環水系取水配管3を通り復水器6の伝熱管7に案内される。この海水(循環水)は、復水器6の伝熱管7で低圧タービン(図示せず)から排気される排気蒸気と熱交換して、この蒸気を冷却し凝縮する。その後循環水は復水器6を出て、第2の循環水系配管である循環水系放水配管4に導かれる。
この第2の循環水系配管である循環水系放水配管4には補助冷却水系10の補助冷却水系配管11が分岐して接続される。循環水系放水配管4を通る循環水の一部は、分岐されて補助冷却水系10に導かれ、この補助冷却水系10の補助冷却水系ポンプ13により昇圧され、補助冷却水系配管11に案内される。他の循環水は、循環水系1の第2の循環水配管である循環水系放水配管4および循環水系放水路8を順次経て海洋に放水される。
補助冷却水系10に供給された循環水は、補助冷却水系熱交換器14を通り熱交換されることにより、冷却されて温度降下する。
温度が降下した循環水は、補助冷却水系熱交換器14下流側から補助冷却水系配管11を経て、循環水系1の第1の循環水系配管である循環水系取水配管3を通る循環水と合流する。
この発電プラントの復水器冷却系によれば、循環水系1の第1の循環水系配管に補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11を接続したことにより、第1の循環水系配管を通り復水器6に案内される循環水(海水)の温度を降下させることができる。最終的には、第2の循環水系配管を経て海洋へ放水される循環水の温度を降下させることにより、発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができる。
さらに、復水器6に供給する冷却水としての循環水の温度を降下させることができるため、復水器6の真空度が増し、タービン効率を向上させることができる。
またさらに、復水器6への循環水の流量を増加させたい場合、循環水系ポンプ9による吐出流量に加え、補助冷却水系ポンプ13により循環水の吐出流量を増加させることができる。
また、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11を第1の循環水系配管である循環水系取水配管3に接続させる箇所を、比較的タービン建屋壁2の近傍、例えば循環水系ポンプ9の下流側とすることで、補助冷却水系10の増設などを行う際の配管埋設作業などの作業量を低減することができる。
なお、本実施形態においては、補助冷却水系10の補助冷却水系配管11を第2の循環水系配管である循環水系放水配管4に接続したが、循環水系放水路8に接続してもよい。また、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11を第1の循環水系配管である循環水系取水配管3に接続したが、循環水系取水路5および循環水系1の循環水系ポンプ9の下流側に接続してもよい。
また、第1実施形態と同様に、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14に2次ループ冷却水系20を設けさらに冷却効果を向上させてもよい。
さらに、第1実施形態と同様、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14は空気冷却式の熱交換器および冷凍機であってもよい。
[第4の実施形態]
図5は、本発明に係る発電プラントの復水器冷却水系の第4実施形態を示す概略的な構成図である。また、第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示した発電プラントの復水器冷却水系の第1実施形態に対して、図5に示した発電プラントの復水器冷却水系の第4実施形態では、補助冷却水系10の補助冷却水系配管11が第2の循環水系配管である循環水系放水配管4に分岐して接続され、かつ補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11は第1の補助冷却水系配管11が接続された箇所より下流側の循環水系放水配管4に接続された構成である。
本実施形態におけるBWRプラントの復水器冷却系の作用について説明する。本実施形態においては、第2の循環水系配管である循環水系放水配管4と分岐して接続された補助冷却水系10の補助冷却水系配管11に循環水が案内される工程までは第3実施形態と同様であるため、説明は省略する。
補助冷却水系10の補助冷却水系配管11に案内され、補助冷却水系熱交換器14を通り熱交換されることにより温度が降下した循環水(海水)は、補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11に案内される。
この循環水(海水)は、循環水系1の循環水系取水配管3を経て復水器6の伝熱管7へ案内された他の循環水と、復水器6の伝熱管7の下流側の第2の循環水系配管である循環水系放水配管4で合流する。その後、合流した循環水は、循環水系放水配管4および循環水系放水路8を順次経て、放水口(図示せず)から海洋へ放水される。
この発電プラントの復水器冷却系によれば、循環水系1の第2の循環水系配管に補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14下流側の補助冷却水系配管11を接続したことで、復水器6の伝熱管7で低圧タービンから排出される排気蒸気と熱交換して温度上昇した循環水の温度を降下させることができる。これにより、発電プラント周辺環境へ与える影響を抑えることができる。
なお、本実施形態においては、第1実施形態と同様に、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14に2次ループ冷却水系20を設けさらに冷却効果を向上させてもよい。
また、補助冷却水系10において、補助冷却水系ポンプ13を設けたが、補助冷却水系10の設備簡素化のため、この補助冷却水系ポンプ13を省略してもよい。
さらに、第1実施形態と同様、補助冷却水系10の補助冷却水系熱交換器14は空気冷却式の熱交換器および冷凍機であってもよい。
本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第1実施形態を示す構成図。 本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第1実施形態に2次ループ冷却水系を設けた構成図。 本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第2実施形態を示す構成図。 本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第3実施形態を示す構成図。 本発明に係る発電プラントの復水器冷却系の第4実施形態を示す構成図。
符号の説明
1…循環水系、2…タービン建屋壁、3…循環水系取水配管、4…循環水系放水配管、5…循環水系取水路、6…復水器、7…伝熱管、8…循環水系放水路、9…循環水系ポンプ、10…補助冷却水系、11…補助冷却水系配管、13…補助冷却水系ポンプ、14…補助冷却水系熱交換器、20…2次ループ冷却水系、21…2次ループ冷却水系熱交換器、22…2次ループ冷却水系ポンプ。

Claims (7)

  1. 発電プラントの復水器内に排出された蒸気を、循環水系を通る冷却水により冷却し凝縮させ、前記復水器の冷却水入口側に接続された第1の循環水系配管と、前記復水器の冷却水出口側に接続された第2の循環水系配管とからなる循環水系を備えた発電プラントの復水器冷却系において、
    前記第1および第2の一方の循環水系配管から分岐され、前記第1および第2の一方の循環水系配管と合流接続された補助冷却水系配管と、
    前記補助冷却水系配管の途中に設けられた補助冷却水系ポンプと、
    前記補助冷却水系ポンプの上流側および下流側の少なくとも一方に設けられた補助冷却水系熱交換器とからなる補助冷却水系を備えたことを特徴とする発電プラントの復水器冷却系。
  2. 発電プラントの復水器内に排出された蒸気を、循環水系を通る冷却水により冷却し凝縮させ、前記復水器の冷却水入口側に接続された第1の循環水系配管と、前記復水器の冷却水出口側に接続された第2の循環水系配管とからなる循環水系を備えた発電プラントの復水器冷却系において、
    前記第1の循環水系配管から分岐され、前記第2の循環水系配管に合流接続された補助冷却水系配管と、
    前記補助冷却水系配管の途中に設けられた補助冷却水系ポンプとからなる補助冷却水系を備えたことを特徴とする発電プラントの復水器冷却系。
  3. 前記補助冷却水系配管に、補助冷却水系ポンプの上流側および下流側の少なくとも一方に循環水と熱交換可能に設けられた補助冷却水系熱交換器を備えたことを特徴とする請求項2記載の発電プラントの復水器冷却系。
  4. 発電プラントの復水器内に排出された蒸気を、循環水系を通る冷却水により冷却し凝縮させ、前記復水器の冷却水入口側に接続された第1の循環水系配管と、前記復水器の冷却水出口側に接続された第2の循環水系配管とからなる循環水系を備えた発電プラントの復水器冷却系において、
    前記第2の循環水系配管から分岐され、この分岐箇所の下流側で前記第2の循環水系配管と合流接続された補助冷却水系配管と、
    前記補助冷却水系配管の途中に設けられた補助冷却水系熱交換器とからなる補助冷却水系を備えたことを特徴とする発電プラントの復水器冷却系。
  5. 前記補助冷却水系配管に、前記補助冷却水系熱交換器の上流側および下流側の少なくとも一方に補助冷却水系ポンプを備えたことを特徴とする請求項4記載の発電プラントの復水器冷却系。
  6. 前記補助冷却水系は、
    2次ループ冷却水系ポンプと、
    前記2次ループ冷却水系ポンプの上流側および下流側の少なくとも一方に設けられ、2次ループ冷却水系を循環する流体と熱交換可能な2次ループ冷却水系熱交換器とを備えた2次ループ冷却水系を備え、
    前記2次ループ冷却水系を循環する流体は前記補助冷却水系熱交換器と熱交換可能であることを特徴とする請求項1および請求項3乃至5のいずれか1項に記載の発電プラントの復水器冷却系。
  7. 前記補助冷却水系熱交換器は空気冷却式熱交換器であることを特徴とする請求項1および請求項3乃至6のいずれか1項に記載の発電プラントの復水器冷却系。
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