JP2009058089A - 締結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ねじ込みは普通に行えるが、ねじ込み後は緩めることができないようにし、各種部材の取付け後に取外されては困る部分に用いて便利な締結具を提供する。
【解決手段】締結具1における頭部3の上面に、マイナスドライバー4の係合溝5を設け、前記係合溝5の長さ方向を、螺軸2の軸心と交差する位置を境にして両側の部分とし、この両側の部分の、係合溝5に係合させたマイナスドライバー4の緩め方向への回動側に位置する側縁が、係合溝5の底部5aから頭部3の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面6になっている。
【選択図】図1
【解決手段】締結具1における頭部3の上面に、マイナスドライバー4の係合溝5を設け、前記係合溝5の長さ方向を、螺軸2の軸心と交差する位置を境にして両側の部分とし、この両側の部分の、係合溝5に係合させたマイナスドライバー4の緩め方向への回動側に位置する側縁が、係合溝5の底部5aから頭部3の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面6になっている。
【選択図】図1
Description
この発明は、各種部材を取付けるために用いるビスやボルト等の締結具、更に詳しくは、各種部材をねじ込み固定した後に、簡単に緩めることができないようにした締結具に関する。
例えば、自動車におけるナンバープレートの取付けには、ビスやボルトが用いられ、従来、このような用途のビスやボルトは、螺軸の一端に設けた頭部の上面に、プラスやマイナスのドライバーを係合するための係合溝を設けた構造になっている。
ところで、従来のビスやボルトにおいて、頭部に設けたドライバーの係合溝は、プラス又はマイナスの何れの場合でも、ドライバーのねじ込み方向と緩め方向の何れの回転に対しても係合する構造になっているので、自動車に取付けたナンバープレートをドライバーで簡単に取外すことが可能になり、このため、ナンバープレートの盗難が頻繁に発生し、ナンバープレートを悪用した犯罪を誘発する原因になっている。
そこで、この発明の課題は、ねじ込みは普通に行えるが、ねじ込み後は緩めることができないようにし、自動車のナンバープレートの取付けのように、各種部材の取付け後に取外されては困る部分に用いて便利な締結具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、この発明は、螺軸の一端に設けた頭部の上面に、マイナスドライバーの係合溝を螺軸の軸心と交差するように設け、前記係合溝の長さ方向を、螺軸の軸心と交差する位置を境にして両側の部分とし、この両側の部分の、係合溝に係合させたマイナスドライバーの緩め方向への回動側に位置する側縁が、係合溝の底部から頭部の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面になっている構成を採用したものである。
ここで、上記傾斜面は、係合溝の底部から頭部の周方向に略90°の範囲で設けられ、係合溝に係合させたマイナスドライバーは、緩め方向へ回動させると、マイナスドライバーの先端が傾斜面に乗り上げて頭部の上面に押し上げられ、緩め方向への係合が生じないので、締結具を緩めることができないことになる。
また、上記頭部は、外周面がテーパーの円錐台形や半球状のような、ペンチ等の工具で頭部をつかむのが困難となり、ねじ込み後に緩めることができない形状になっている。
この発明によると、頭部の上面にマイナスドライバーの係合溝を螺軸の軸心と交差するように設け、前記係合溝の長さ方向を、螺軸の軸心と交差する位置を境にして両側の部分とし、この両側の部分の、係合溝に係合させたマイナスドライバーの緩め方向への回動側に位置する側縁が、係合溝の底部から頭部の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面にしたので、係合溝に係合させたマイナスドライバーを緩め方向へ回動させると、マイナスドライバーの先端が傾斜面に乗り上げて頭部の上面に押し上げられ、緩め方向への係合が生じないので、ねじ込み後の締結具を緩めることができないことになり、各種部材の取付け後に取外されては困る部分に用いて便利であり、自動車のナンバープレートの取付けに用いれば、盗難防止に有効である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図示のように、締結具1は、所定の長さと直径を有する螺軸2と、この螺軸2の一端に設けた頭部3からなり、頭部3の上面にマイナスドライバー4の係合溝5が設けられている。
上記頭部3は、螺軸2よりも大径で、外周面がテーパーの円錐台形や図示省略したが半球状のような、ペンチ等の工具で頭部をつかむのが困難となり、ねじ込み後に緩めることができない形状になっている。
上記頭部3の上面に設けた係合溝5は、マイナスドライバー4の先端が係合する断面コ字状のようなマイナス溝になっており、この係合溝5は螺軸2の軸心と交差するように、頭部3の中心を通る直径方向の全長にわたって設けられている。
この係合溝5は、その長さ方向を、螺軸2の軸心と交差する位置を境にして両側の部分とし、この両側の部分の、係合溝5に係合させたマイナスドライバー4の緩め方向への回動側に位置する側縁が、係合溝5の底部5aから頭部3の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面6に形成されている。
上記傾斜面6は、係合溝5の底部5aから頭部3の周方向に略90°の範囲で設けられ、また、上記係合溝5の両側の部分において、係合溝5に係合させたマイナスドライバー4のねじ込み方向への回動側に位置する部分は、垂直の側壁7となり、マイナスドライバー4のねじ込み方向への回動時に、マイナスドライバー4がこの側壁7に係合することで、締結具1にねじ込み方向の回転を付与することができるようになっている。
なお、締結具1は、大きさや長さ等を任意に選択できると共に、図示の場合、螺軸2がストレートなボルトを示したが、螺軸2が先端に向けて小径となるようなビスであってもよい。
この発明の締結具は、上記のような構成であり、次にこの締結具の使用方法を説明する。
各種部材を固定部分に取付けるために、各種部材に形成した挿通孔から固定部分のねじ孔に締結具1をねじ込む場合、頭部3の上面に形成した係合溝5にマイナスドライバー4の先端を差込み、マイナスドライバー4を締結具1のねじ込み方向に回すと、マイナスドライバー4の先端は、係合溝5の両側の部分において、ねじ込み方向への回動側に位置する垂直の側壁7に係合し、締結具1はねじ込み方向へ一体に回動することになり、これによって螺軸2がねじ孔にねじ込まれ、各種部材を頭部3で押さえ込むことで、各種部材が固定部分に固定化され、各種部材の取付け作業が完了する。
上記のように、締結具1で各種部材が固定部分に固定化した状態で、締結具1を緩めて各種部材を取り外そうとして、頭部3の上面に形成した係合溝5にマイナスドライバー4の先端を差込み、マイナスドライバー4を締結具1の緩め方向に回すと、係合溝5の両側の部分において、緩め方向への回動側は、係合溝5の底部5aから頭部3の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面6になっているので、マイナスドライバー4の先端はこの傾斜面6に乗り上げ、回転と共に傾斜面6を滑って頭部3の上面に押し上げられ、この結果、マイナスドライバー4の先端は係合溝5から外れ、締結具1に対してマイナスドライバー4の先端は緩め方向に係合できず、締結具1を緩められないので各種部材を取外すことができないことになる。
また、締結具1の頭部3は、外周面がテーパーの円錐台形や半球状のような、ペンチ等の工具で頭部をつかむのが困難な形状になっているので、ペンチ等の工具で頭部3をつかんで緩めることもできず、従って、締結具1は、例えば、自動車のナンバープレートの盗難防止用として有効である。
1 締結具
2 螺軸
3 頭部
4 マイナスドライバー
5 係合溝
6 傾斜面
7 垂直の側壁
2 螺軸
3 頭部
4 マイナスドライバー
5 係合溝
6 傾斜面
7 垂直の側壁
Claims (1)
- 螺軸の一端に設けた頭部の上面に、マイナスドライバーの係合溝を螺軸の軸心と交差するように設け、前記係合溝の長さ方向を、螺軸の軸心と交差する位置を境にして両側の部分とし、この両側の部分の、係合溝に係合させたマイナスドライバーの緩め方向への回動側に位置する側縁が、係合溝の底部から頭部の上面に向けて上り傾斜となる傾斜面になっている締結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007227436A JP2009058089A (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | 締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007227436A JP2009058089A (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | 締結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009058089A true JP2009058089A (ja) | 2009-03-19 |
Family
ID=40554004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007227436A Pending JP2009058089A (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | 締結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009058089A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112011100569T5 (de) | 2010-02-17 | 2012-11-29 | Kyoto Electronics Manufacturing Co., Ltd. | Verfahren zum messen von viskosität und vorrichtung zum messen von viskosität |
KR101273289B1 (ko) * | 2013-04-29 | 2013-06-11 | 이승석 | 일 방향 볼트 |
-
2007
- 2007-09-03 JP JP2007227436A patent/JP2009058089A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112011100569T5 (de) | 2010-02-17 | 2012-11-29 | Kyoto Electronics Manufacturing Co., Ltd. | Verfahren zum messen von viskosität und vorrichtung zum messen von viskosität |
KR101273289B1 (ko) * | 2013-04-29 | 2013-06-11 | 이승석 | 일 방향 볼트 |
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