JP2009057101A - 板状体の搬送容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境温度変化等によって両者間に寸法誤差が生じた場合でも、常時、安定した状態で支持プレートを容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に形成した支持プレート用取付部内に嵌着できるようにした板状体の搬送容器を提供する。
【解決手段】容器本体の底部内面と蓋体3の天板内面に支持プレート5を嵌着するための支持プレート用取付部32を形成する。支持プレート用取付部32には、嵌着する支持プレート5の長手方向の両端を位置決めする端側壁34と、両端側壁34、34間に支持プレート5の移動を拘束する2つ以上の拘束体41、42とを形成する。支持プレート5には、表面側に収容した板状体の下縁または上縁を挿入して支持する複数の横溝51を、裏面側には前記各拘束体41、42に係合する凸部および凹部55と、長手方向に直交する方向の1つ以上の切り欠き53を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、素板ガラス、液晶表示用やプラズマ表示用のガラス基板等の各種のガラス基板、およびその他の板状体を搬送し保管するのに使用する搬送容器に関する。
従来より、素板ガラス、液晶表示用やプラズマ表示用のガラス基板等の比較的大型のガラス基板等の板状体を収納して搬送するための搬送容器として、緩衝性を有する合成樹脂発泡体製の容器本体と蓋体とよりなる容器であって、容器本体の一方の相対向する側壁内面に等間隔に並設された縦溝に、前記の板状体を1枚ずつ挿入して相互に接触させないように支持して収納するようにしたものが提案され、さらに前記容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に収納される板状体の下縁と上縁を支持するための複数枚の長方形状の支持プレートを着脱自在に取り付けるようにしたものも提案されている(特許文献1、2、3等参照)。
特許文献1に記載のパネル搬送ボックスは、組み立て式の搬送容器であり、その受けパット(支持プレート)として、収容した板状体の上縁を支持する複数の横溝を表面側に備え、裏面側に1個の位置決め用突条を備えたものが記載されている。この受けパットの複数個が、蓋体の天板内面に形成した凹所内に取り付けられ、パネルを収容したときに、前記複数の横溝が収容したパネルの上縁を支持するようになっている。
特許文献2に記載の板状体の搬送容器では、容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に間隔をおいて複数箇所に溝付の凸部を形成し、該凸部による枠部内に柔軟な合成樹脂発泡体等からなる緩衝材を配置するようにしている。
特許文献3に記載の板状体の搬送容器では、容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に、多数の凹溝を形成した複数個の支持プレートを間隔をおいて着脱自在に取り付けるようにしており、板状体を収容したときに、前記支持プレートに形成した多数の凹溝が収容したパネルの上縁と下縁を支持するようになっている。
特開2006−206125号公報 特開2006−256663号公報 特開2007−55634号公報
近年、上記のような搬送容器で搬送するカラス基板等の寸法は大型化し、容器自体も横幅および高さが150cmを越えるようなものが用いられている。搬送容器が大きくなると容器の変形を防ぐために容器自体の材料をより堅固なものとしなければならず、一方、容器内に収容したガラス基板等に損傷が生じるのを防止するために、搬送容器の特に上下面での支持部材(支持プレート)は所要の緩衝性を持つ必要がある。搬送容器を合成樹脂発泡体で作る場合、容器が大型化すると、容器本体および蓋体は硬い合成樹脂発泡体で作ることが必要であり、上下の支持部材(支持プレート)は比較して柔らかい合成樹脂発泡体で作ることが必要となる。
樹脂成分が同じ合成樹脂材料を用いる場合でも、発泡倍率の異なる合成樹脂発泡体は線膨張係数が相違する。そのために、容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に、収容した板状体の下縁と上縁を支持するための複数枚の長方形状の支持プレートを着脱自在に取り付けるようにした形態の合成樹脂発泡体からなる板状体の搬送容器において、容器が大型化してくると、容器の材料と支持プレートの材料の線膨張係数の違いから、環境温度変化等が起こったときに、両者の間に寸法誤差が生じ、支持プレートを所定の位置に安定した状態で取り付けられなくなったり、支持プレート内で膨張量の偏りが発生する恐れがある。同じことは、容器と支持プレートを樹脂成分が異なるの合成樹脂材料を用いて発泡成形する場合にも生じる。
支持プレートにそのような現象が生じると、搬送容器内にガラス基板等の板状体を収容できなくなる。支持プレートにそのような現象が生じているのを知らずに、容器内にガラス基板等の板状体を収容してしまった場合、板状体の上縁および下縁での支持状態が不安定となり、搬送の過程で、隣接する板状体同士が衝接して板状体に傷が付く恐れがある。複数枚の支持プレートを、容器の長手方向に直交する姿勢で、間隔をおいて取り付けるような場合に、個々の支持プレートが異なった挙動を取りやすいことから、この不都合は特に起こりやすい。上記した特許文献1〜3に記載の板状体の搬送容器のいずれにおいても、容器が大型化したときに発生する恐れのあるそのような課題に対する対処は、特になされていない。
本発明は、上記の課題に対処するためになされたものであり、環境温度変化等によって容器と支持プレートの間に寸法誤差が生じた場合でも、常時、安定した状態で支持プレートを容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に形成した支持プレート用取付部内に嵌着できるようにした板状体の搬送容器を提供することを課題とする。
本発明による板状体の搬送容器は、4つの側壁と底面とからなる上方が開口した容器本体と、容器本体に被着される蓋体とを備え、容器本体の一方の相対向する側壁内面には容器本体に収容した板状体の左右の側縁を挿入して支持する複数の縦溝が形成されており、容器本体の底部内面と蓋体の天板内面には収容した板状体の下縁と上縁を支持するための複数枚の長方形状の支持プレートが着脱自在に取り付けられている板状体の搬送容器であって、前記容器本体の底部内面と蓋体の天板内面には前記支持プレートを嵌着するための支持プレート用取付部を有し、該支持プレート用取付部は、嵌着する支持プレートの長手方向の両端を位置決めする端側壁と、前記両端側壁間に形成した前記支持プレートの移動を拘束する2つ以上の拘束体とを備えており、前記支持プレートは、表面側に収容した板状体の下縁または上縁を挿入して支持する複数の横溝を備え、裏面側に前記各拘束体に係合する凹部およびまたは凸部を備え、さらに裏面側に長手方向に直交する方向の1つ以上の切り欠きを備えている、ことを特徴とする。
本発明による板状体の搬送容器では、容器側に形成される支持プレート用取付部は、嵌着する支持プレートの長手方向の両端を位置決めする端側壁に加えて、支持プレートの移動を拘束する2つ以上の拘束体を備え、支持プレートの裏面側には、前記各拘束体に係合する凹部およびまたは凸部と、支持プレートの長手方向に直交する方向に1つ以上の切り欠きが形成されている。
そのために、環境温度変化等によって前記容器本体および蓋体と前記支持プレートの間に寸法誤差が生じている場合でも、支持プレートを支持プレート用取付部内に安定した状態で嵌着することができる。その際に、支持プレートの長手方向に直交する方向に形成された前記1つ以上の切り欠きは、支持プレートの寸法伸縮を調整する機能を果たすことができ、支持プレートを支持プレート用取付部内に嵌着する作業を容易化する。また、嵌着後も、支持プレートは、その長手方向の両端と該両端間の2箇所以上の箇所で移動が拘束されており、支持プレートの表面側に形成した複数の横溝間の間隔は、支持プレートの全表面域においてそのまま維持される。
従って、環境温度が異なる種々の環境下で本発明による板状体の搬送容器を用いる場合でも、容器側への支持プレートの嵌着を確実に行うことができ、従って、常に、支持プレートに形成した各横溝内に板状体の上縁および下縁を所期どおりに挿入した状態で板状体を収容することができる。
本発明による板状体の搬送容器において、前記支持プレートの長手方向の長さは前記支持プレート用取付部の前記端側壁間の長さと同じであってもよいが、僅かに(1〜2mm程度)長くなっていてもよい。この態様では、支持プレートを湾曲させた姿勢で支持プレート用取付部に仮置きし、上から押し付けることにより、支持プレートを支持プレート用取付部内に安定した状態で嵌着することができる。
本発明による板状体の搬送容器の他の態様において、前記容器本体の底部内面と蓋体の天板内面には、前記支持プレート用取付部に嵌着した支持プレートの裏面に一部が達する複数個の凹陥部が形成される。この態様では、前記凹陥部内に指先を入れることにより、支持プレートが支持プレート用取付部内に確実に入り込んでいるかどうかを容易に確認することができ、また、洗浄時等において、支持プレートを支持プレート用取付部から容易に取り外すことができる。
本発明による板状体の搬送容器の他の態様において、前記支持プレートの周側面には間隔をおいて複数個の突部が形成されており、前記支持プレート用取付部の前記突部に対応する箇所には前記突部が浸入できる窪みが形成されている。この態様では、支持プレート用取付部内への支持プレートの嵌着を一層確実なものとすることができる。
本発明による板状体の搬送容器の他の態様において、前記支持プレートの長手方向の一端面には欠所または突起が形成されており、前記支持プレート用取付部の対応する端側壁には対応する突起または欠所が形成されている。この態様では、方向性を間違えることなく支持プレート用取付部内に支持プレートを嵌着することができる。
なお、本発明において、本発明による板状体の搬送容器を構成する前記容器本体および蓋体と前記支持プレートは、好ましくは合成樹脂発泡体で作られる。容器本体および蓋体と支持プレートとが異なる樹脂成分からなる合成樹脂発泡体で作られている場合に、前記した環境温度変化等による両者間での寸法誤差が生じ易いので、前記容器本体および蓋体と前記支持プレートが樹脂成分の異なる合成樹脂発泡体で作られている板状体の搬送容器の場合に、本発明は特に好適に機能する。樹脂成分は同じであるが発泡倍率の異なる合成樹脂発泡体で作られている場合も、同様である。
より好ましくは、本発明による板状体の搬送容器を構成する容器本体と蓋体および支持プレートは、熱可塑性樹脂の発泡性粒子を型内成形することによって成形される。好ましくは、容器本体と蓋体には発泡性スチレン改質ポリオレフィン系樹脂粒子を用いることができ、支持プレートには発泡性ポリエチレン系樹脂を用いることができる。スチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られたものであり、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂の中でも、スチレン改質ポリエチレン樹脂が好ましく、例えば、スチレン成分の割合は40〜90重量%、好ましくは50〜85重量%、更に好ましくは55〜75重量%である。発泡体の倍率は、容器本体と蓋体は10〜30倍程度、支持プレートは10〜30倍程度が好ましい。
発泡性スチレン改質ポリオレフィン系樹脂粒子による成形品は、同じ発泡倍率の発泡ポリプロピレン系樹脂成形品に比べて強度があり、また深さが100cmを超える大型の容器本体等を成形しても収縮率が小さく寸法精度もよい。さらに、発泡性ポリスチレン系樹脂成形品に比べて、摩擦等による粉砕片が出難い長所がある。
本発明によれば、板状体の搬送容器において、環境温度変化によって両者間に寸法誤差が生じた場合でも、常時、安定した状態で支持プレートを容器本体の底部内面と蓋体の天板内面に形成した支持プレート用取付部内に嵌着できるようにした板状体の搬送容器が得られる。それにより、搬送容器が大型化した場合でも、安定して状態で収容したガラス基板等を搬送することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による板状体の搬送容器を実施の形態に基づき説明する。図1は搬送容器の全体を示す図、図2は支持プレートを説明するための斜視図であり、図2(a)は表面側から、図2(b)は裏面側から見て示している。図3は蓋体を裏面側から見た平面図、図4は図3に示す蓋体の一部分を拡大して示す斜視図、図5は図4に示す蓋体を蓋体と支持プレートに分解して示す斜視図、図6は蓋体に支持プレートを取り付ける手順を説明するための図である。
図1に示すように、本発明による板状体の搬送容器1は合成樹脂発泡体からなり、4つの側壁と底面とからなる上方が開口した容器本体2と、容器本体2に被着される蓋体3とを備える。この例において、容器本体2および蓋体3はともにスチレン改質ポリエチレン系樹脂素材の発泡性粒子を型内成形することによって一体成形されている。容器本体2の水平断面は長方形であり、その相対向する短辺側の側壁内面には、開口部から底面に達する複数の縦溝21が形成されている。また、容器本体2と蓋体3の外面には、容器本体2に蓋体3を被着した後に掛け渡すバンド(不図示)のための溝22、31が形成されている。
容器本体2の側壁内面に形成した前記縦溝21は、図示しないガラス基板のような板状体を収容するときに、板状体の左右の側縁が挿入され、そこで板状体の左右の側縁を支持するためのものであり、容器本体2と一体成形されている。また、容器本体2の底部内面と蓋体3の天板内面には、収容された板状体の下縁と上縁を支持するために、図2に示す形状の支持プレート5が着脱自在に取り付けられる。この例において、支持プレート5はポリエチレン系樹脂素材の発泡性粒子を型内成形することによって一体成形されている。
支持プレート5の形態およびその取り付け態様について説明する。なお、以下では、蓋体3の天板内面に支持プレート5を取り付ける場合を例として説明するが、容器本体2の底部内面に支持プレート5を取り付ける場合も同様であり、その説明は省略する。図3に示すように、蓋体3の天板内面には、蓋体の長手方向に直交する姿勢で、3個の支持プレート用取付部32が所定の間隔をおいて形成されている。そして、各支持プレート用取付部32内に支持プレート5が嵌着されている。
支持プレート5は全体形状が長方形であり、支持プレート5を形成するポリエチレン系樹脂発泡体は、容器本体2および蓋体3を構成するスチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡体よりも柔らかく、高い緩衝性を持つ。
支持プレート5の表面側には、長手方向に直交する方向の、すなわち短手方向に並行な多数の横溝51が形成されている。該横溝51の断面形状および各横溝51間の間隔は、前記した容器本体2の側壁内面に形成した縦溝21の断面形状および溝間隔に等しい。支持プレート5の裏面側のほぼ中央には凸部52が形成されており、その両側には、長手方向に直交する方向の表面には達しない切り欠き53、53が形成されている。さらに、前記切り欠き53、53と両短辺54、54の間には、長手方向に直交する方向の凹部55、55が形成されており、前記凹部55、55の側端は表面にまで貫通する貫通部56となっている。なお、図示の例では、2本の切り欠き53および2本の凹部55を支持プレート5の裏面に形成したが、それぞれの本数は任意であり、2本に限定されない。支持プレート5の周側面、すなわち両短辺54、54および両長辺57、57における裏面に接近した位置には、所定の間隔をおいて、所要数の突部58が一体成形されており、一方の短辺54側の端面には欠所59が形成されている。
上記支持プレート5を嵌着するための、蓋体3の天板内面に一体成形された支持プレート用取付部32を説明する。支持プレート用取付部32は、上記支持プレート5の短辺側を嵌合状態で収容することのできる、蓋体3の両長辺側に対向して形成されソケット部33a、33bと、支持プレート5の長辺側をやはり嵌合状態で収容することのできる、前記ソケット部33a、33bの後記する左右の延出部35、35と同方向に延出する左右の側壁40、40を備える。
ソケット部33a、33bの蓋体3の天板内面からの高さは、前記支持プレート5の厚さに等しく、また、蓋体3の長辺側から所定距離内側に入り込んだ位置には、嵌着する支持プレート5の長手方向の端部(短辺54側)を位置決めする端側壁34、34と、そこから内側に延出する延出部35、35とで区画される、嵌合部36が形成されている。そして、一方のソケット部33aにおける前記端側壁34には、支持プレート5の一方の短辺54側の端面に形成した前記欠所59に係合する突起37が形成されている。対向する2つの端側壁34、34間の距離は支持プレート5の長さと等しいか、僅かに(1〜2mm程度)短い。また、2つの延出部35、35間の距離は支持プレート5の短手方向の幅とほぼ等しい。
支持プレート用取付部32を構成する前記左右の側壁40、40の蓋体3の天板内面からの高さは、前記ソケット部33a、33bの高さよりも低く、前記支持プレート5の裏面から横溝51の溝底までの距離よりも短い距離とされる。また、左右の側壁40、40間の距離は支持プレート5の端手方向の幅とほぼ等しい。
支持プレート用取付部32は、さらに、そこに支持プレート5を嵌着したときに、該支持プレート5に形成した前記凸部52が位置することとなる個所に、該凸部52が嵌入することのできる凹部41と、該支持プレート5に形成した前記凹部55、55が位置することとなる2個所に該凹部55、55に嵌入することのできる凸部42、42を有している。前記凹部41は蓋体3の天板内面に穴として形成され、凹部55、55は前記左右の側壁40、40に直交する方向の凸条として側壁40、40と一体に成形される。この凹部41と凸部42、42が、本発明でいう「支持プレートの移動を拘束する2つ以上の拘束体」を構成する。
前記左右の側壁40、40は、前記ソケット部33a、33bにおける2つの延出部35、35に連続するように一体成形されていてもよいが、この例では、隙間が形成されており、また、側壁40も途中に隙間を形成している。各隙間の部分における蓋体3の天板内面には、図示されるように、支持プレート用取付部32に嵌着した支持プレート5の裏面に一部が達する凹陥部43が形成されている。また、前記した端側壁34、延出部35、側壁40の内面側には、前記支持プレート5の周側面に形成した突部58が入り込むことのできる窪み44が一体成形されている。
図3に示すように、上記構成を備えた支持プレート用取付部32の複数個(図示の例では3個)が、その長手方向を蓋体3の短辺方向と平行となる姿勢で蓋体3の天板内面に一体成形される。本発明において、3個の各支持プレート用取付部32のそれぞれに3枚の支持プレート5を嵌着した状態で、前記容器本体2の短辺側の両側壁内面に形成した各縦溝21と、3枚の支持プレート5の表面に形成した各横溝51とが、同一の仮想垂直面内に位置するように、支持プレート用取付部32の成形位置が設定されている。
図6を参照して、支持プレート用取付部32に支持プレート5を嵌着する手順を説明する。最初に、図6(a)に示すように、作業者は各支持プレート用取付部32の上で支持プレート5の方向合わせを行う。支持プレート5に形成した欠所59の側を支持プレート用取付部32に形成した突起37の側に向けることにより、容易に方向合わせを行うことができる。次に、図6(b)に示すように、作業者は支持プレート5を幾分上に凸に湾曲した姿勢とし、その状態で支持プレート5の両端部を支持プレート用取付部32の前記左右の嵌合部36に差し込んで、仮位置決めをする。その姿勢の支持プレート5を上から押し付けることにより、図6(c)に示すように、また図4に示すように、支持プレート5は支持プレート用取付部32内に水平姿勢で嵌着される。
前記したように、容器本体2の底部内面にも、上記した蓋体3の天板内面とまったく同じようにして支持プレート用取付部32が一体成形され、同じ支持プレート5がそこに嵌着される。図示による説明は省略するが、容器本体については、上記説明における「蓋体3」および「蓋体の天板内面」を「容器本体2」および「容器本体の底部内面」と読み替えればよい。
本発明による板状体の搬送容器1では、容器側に形成される支持プレート用取付部32は、嵌着する支持プレート5の長手方向の両短辺54を位置決めする端側壁34、34に加えて、支持プレート5の移動を拘束する2つ以上の拘束体(凹部41と凸部42、42)とを備え、一方、支持プレート5の裏面側には、前記各拘束体(凹部41と凸部42、42)に係合する凸部52と凹部55、55を備えている。そのために、容器本体2および蓋体3と、支持プレート5とが樹脂成分の異なる合成樹脂発泡体で作られ、環境温度変化等によって両者間に寸法誤差が生じている場合でも、支持プレート5を支持プレート用取付部32内の所定の位置に、安定した状態で嵌着することができる。その際に、支持プレート5の長手方向に直交する方向に形成した前記切り欠き53は、支持プレート5の寸法伸縮を調整する機能を果たすことができ、支持プレート5を支持プレート用取付部32内に嵌着する作業を容易化する。
また、嵌着後も、支持プレート5は、その長手方向の両端54、54と該両端間の2箇所以上の箇所(凸部52と凹部55、55)で移動が拘束されており、支持プレート5の表面側に形成した複数の横溝51間の間隔は、支持プレート5の全表面域において常時そのまま維持される。そのために、大型のガラス基板のような板状体を、所期の姿勢で確実に容器内に収容することができる。
なお、図示のものでは、支持プレート用取付部32は、そこに嵌着した支持プレート5の裏面に一部が達する凹陥部43を有しており、作業者はそこから指を差し込むことにより、水平状態に支持プレート5が嵌着されたかどうかを容易に判断することができる。また、支持プレート5を支持プレート用取付部32から取り外す場合にも、前記凹陥部43を有効利用することができる。
本発明による板状体の搬送容器の全体を示す図。 支持プレートを説明するための斜視図であり、図2(a)は表面側から、図2(b)は裏面側から見て示している。 蓋体を裏面側から見た平面図。 図3に示す蓋体の一部分を拡大して示す斜視図。 図4に示す蓋体を蓋体と支持プレートに分解して示す斜視図。 蓋体に支持プレートを取り付ける手順を説明するための図。
符号の説明
1…板状体の搬送容器、2…容器本体、21…縦溝、3…蓋体、31…溝、32…支持プレート用取付部、33a、33b…ソケット部、34……ソケット部の端側壁、35…ソケット部の左右の延出部、36…支持プレート用取付部の嵌合部、37…突起、40…支持プレート用取付部の側壁、41…凹部(支持プレートの移動を拘束する2つ以上の拘束体)、42…凸部(支持プレートの移動を拘束する2つ以上の拘束体)、43…凹陥部、44…窪み、5…支持プレート、51…横溝、52…凸部、53…切り欠き、54…支持プレートの短辺、55…凹部、56…凹部の貫通部、57…支持プレートの長辺、58…突部、59…欠所

Claims (6)

  1. 4つの側壁と底面とからなる上方が開口した容器本体と、容器本体に被着される蓋体とを備え、容器本体の一方の相対向する側壁内面には容器本体に収容した板状体の左右の側縁を挿入して支持する複数の縦溝が形成されており、容器本体の底部内面と蓋体の天板内面には収容した板状体の下縁と上縁を支持するための複数枚の長方形状の支持プレートが着脱自在に取り付けられている板状体の搬送容器であって、
    前記容器本体の底部内面と蓋体の天板内面には前記支持プレートを嵌着するための支持プレート用取付部を有し、該支持プレート用取付部は、嵌着する支持プレートの長手方向の両端を位置決めする端側壁と、前記両端側壁間に形成した前記支持プレートの移動を拘束する2つ以上の拘束体とを備えており、
    前記支持プレートは、表面側に収容した板状体の下縁または上縁を挿入して支持する複数の横溝を備え、裏面側に前記各拘束体に係合する凹部およびまたは凸部を備え、さらに裏面側に長手方向に直交する方向の1つ以上の切り欠きを備えている、
    ことを特徴とする板状体の搬送容器。
  2. 前記支持プレートの長手方向の長さは前記支持プレート用取付部の前記端側壁間の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の板状体の搬送容器。
  3. 前記容器本体の底部内面と蓋体の天板内面には、前記支持プレート用取付部に嵌着した支持プレートの裏面に一部が達する複数個の凹陥部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の板状体の搬送容器。
  4. 前記支持プレートの周側面には間隔をおいて複数個の突部が形成されており、前記支持プレート用取付部の前記突部に対応する箇所には前記突部が浸入できる窪みが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の板状体の搬送容器。
  5. 前記支持プレートの長手方向の一端面には欠所または突起が形成されており、前記支持プレート用取付部の対応する端側壁には対応する突起または欠所が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の板状体の搬送容器。
  6. 前記容器本体および蓋体と前記支持プレートは樹脂成分の異なる合成樹脂発泡体で作られていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の板状体の搬送容器。
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