JP2009055517A - テレビジョン受像機の設定方法およびテレビジョンシステム。 - Google Patents

Abstract

【課題】多数のテレビジョン受像機において、同一の設定を同時かつ容易に行う。
【解決手段】このテレビジョンシステム１においては、サーバ１０が設けられ、サーバ１０と、セットトップボックス２１〜２４がネットワークにより接続され、各テレビジョン受像機３１〜３４は各セットトップボックス２１〜２４に接続されている。ここで、各部屋毎に１台のセットトップボックスと１台のテレビジョン受像機が設けられている。各テレビジョン受像機と、これに接続されたセットトップボックスとの間では双方向通信が行われ、各セットトップボックスとサーバ１０との間でもネットワークを介した双方向通信が行われ、各セットトップボックス及び各テレビジョン受像機を遠隔操作する設定リモコン（リモコン送受信機）４０が用いられる。適用設定情報は、テレビジョン受像機３１からセットトップボックス２１、サーバ１０を介して他のテレビジョン受像機に配信される。
【選択図】図１

Description

本発明は、主に業務用としてホテルや病院等でネットワークを構成して用いられる複数のテレビジョン受像機からなるテレビジョンシステムおよびこのシステムにおける個々のテレビジョン受像機の設定方法に関する。

一般に、ホテル等に設置されるテレビジョン受像機（以下、テレビという）は、家庭用テレビにはない他の機能、例えばPPV（Pay Per View：有料放送受信）機能、外部のチューナを用いる等の特殊な機能を有する。しかしながら、
実際には一般家庭用テレビとホテル用テレビの大部分の構成を共通とすることができる。このため、どちらにも用いることのできる同一仕様のテレビを大量生産してその製造コストを削減し、出荷後に一般家庭用もしくはホテル用に切り替えて用いられた。

このテレビ本体の機能について設定すべき項目は多数あるが、それらに対する制限は、一般家庭用とホテル用で異なる場合が多い。例えば、最大音量の規制、電源オン時のチャンネルおよび音量指定、前面コントロールパネルの動作禁止、オンスクリーン表示およびオフタイマー機能の削除等については、一般家庭用テレビにおいては利用者が自由に設定すべき項目である。一方、ホテル用テレビにおいては、これらを利用客が自由に設定した場合には、その後の利用客にとって、現在の設定内容がわからなくなったり、例えば音量が大きすぎて隣の部屋の利用客にとって問題になる場合も生ずる。従って、ホテル用テレビにおけるこれらの項目については、全部屋で同一設定とし、この設定を利用客が自由に変更できないようにすることが好ましい。従って、これらの設定作業は、ホテルの全部屋のテレビに対して同一内容で行う必要がある。特に、ホテルの部屋数が多い場合には数百台以上のテレビに対して誤りなく、かつ効率よくこの作業を行なう必要がある。また、ホテルの利用客は日毎に変わる場合が多いため、日毎にこれらの設定値を初期設定値（デフォールト値）にする必要もある。

全部屋で同一内容の設定とするためには、例えば、特許文献１に示されるように、外部制御データ蓄積ユニットを用いた設定が行われている。図３にその設定方法の概略を示す。ここでは、作業者は、外部制御データ蓄積ユニット９０を適切な設定がなされているある１台のホテル用テレビジョン受像機９００（Ａ号室に設置）に接続させ、その設定内容を取得し、これを記憶する。その後、作業者はこの外部データ蓄積ユニットを他の部屋に持ち込み、この設定内容でこの部屋のホテル用テレビジョン受像機９０１の設定を行う。同様に、他の部屋にあるホテル用テレビジョン受像機９０２〜９０４の設定も行う。これにより、作業者は同じ設定内容で全部屋のホテル用テレビジョン受像機を誤りなく設定することができた。なお、外部制御データ蓄積ユニット９０と各テレビジョン受像機とのデータの授受は有線接続により行われてもよいが、リモコン送信機と同様に、無線により行われていてもよい。

これらにより、多くの部屋にある多数のホテル用テレビ受像機に対して正確に同一の設定を行うことができた。
特開平１１−５０６２９７号公報

しかしながら、全部屋で外部制御データ蓄積ユニットを用いて設定を行なうためには、設定作業者が全部屋を回る必要があり、特に部屋数が多い場合には時間がかかる作業であった。

従って、ホテル用テレビジョン受像機を同一の設定を同時かつ容易に行うことは困難であった。

本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できるテレビジョンシステムを提供することを目的とする。

本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明のテレビジョン受像機の設定方法は、テレビジョン受像機がセットトップボックスを介してネットワークに接続された構成を複数有するテレビジョンシステムにおける前記テレビジョン受像機の設定方法であって、前記テレビジョン受像機のうちの１台の設定情報を適用設定情報として前記テレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスが記憶する適用設定情報記憶工程と、前記セットトップボックスが前記適用設定情報を前記ネットワークに接続されたサーバに送信する適用設定情報送信工程と、前記サーバが、前記１台以外のテレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスに前記適用設定情報を送信する適用設定情報配信工程と、前記１台以外のテレビジョン受像機が、該テレビジョン受像機と接続された前記セットトップボックスから前記適用設定情報を受信して設定情報とする設定工程と、を具備することを特徴とする。
本発明のテレビジョン受像機の設定方法において、前記テレビジョン受像機及び前記セットトップボックスは前記テレビジョン受像機及び前記セットトップボックスと双方向通信を行うリモコン送受信機により制御されることを特徴とする。
本発明のテレビジョン受像機の設定方法は、前記適用設定情報記憶工程において、前記リモコン送受信機は、前記適用設定情報を前記セットトップボックスに送信することを特徴とする。
本発明のテレビジョン受像機の設定方法は、前記適用設定情報記憶工程の前に、前記テレビジョン受像機のうちの１台の設定情報を作業者に編集させる設定情報編集工程を設け、編集後の前記設定情報を適用設定情報とすることを特徴とする。
本発明のテレビジョンシステムは、テレビジョン受像機がセットトップボックスを介してネットワークに接続された構成を複数有するテレビジョンシステムであって、前記複数のテレビジョン受像機のうちの１台の設定情報を前記１台のテレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスから入手し、前記設定情報を適用設定情報として前記ネットワークを介して前記１台以外のテレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスに送信するサーバを具備し、前記セットトップボックスは該セットトップボックスに接続されたテレビジョン受像機の設定情報を前記サーバに送信し、かつ前記適用設定情報を前記サーバから受信して前記接続されたテレビジョン受像機に送信する、ことを特徴とする。
本発明のテレビジョンシステムは、前記テレビジョン受像機及び前記セットトップボックスと双方向通信するリモコン送受信機を具備することを特徴とする。
本発明のテレビジョンシステムにおいて、前記リモコン送受信機は、前記テレビジョン受像機から前記設定情報を受信し、該設定情報を適用設定情報として前記セットトップボックスに送信することを特徴とする。

本発明のテレビジョンシステムによれば、多数のテレビジョン受像機において、同一の設定を同時かつ容易に行うことができる。

本発明の実施の形態となるテレビジョンシステムは、主にホテルで用いられ、ホテルの各部屋に設置された各テレビジョン受像機と、サーバとが双方向通信を行う構成となっている。図１はこの構成を示す図である。このテレビジョンシステム１においては、サーバ１０が設けられ、サーバ１０と、セットトップボックス２１〜２４がネットワークにより接続され、各テレビジョン受像機３１〜３４は各セットトップボックス２１〜２４に接続されている。ここで、各部屋毎に１台のセットトップボックスと１台のテレビジョン受像機が設けられている。

各テレビジョン受像機と、これに接続されたセットトップボックスとの間では双方向通信が行われる。また、各セットトップボックスとサーバ１０との間でもネットワークを介した双方向通信が行われる。

また、各セットトップボックス及び各テレビジョン受像機を遠隔操作する設定リモコン（リモコン送受信機）４０が用いられる。設定リモコン４０には多数の操作キーが設けられており、操作キーが操作された場合に、これに対応する制御信号を発することによって、各セットトップボックス及び各テレビジョン受像機が制御される。

ここで、各テレビジョン受像機は、各テレビジョン受像機が記憶する設定情報に基づいて動作する。設定情報とは、テレビジョン受像機の動作を規定する各種パラメータ（選局パラメータ、音量パラメータ、画面設定パラメータ等）である。例えば、特にホテルにおいては、一般家庭と異なり、隣室への配慮が必要であるため、音量は適切な範囲に設定されることが好ましい。また、一般にホテルにおいては、日毎に宿泊客（利用者）が変わる場合が多いため、これらのパラメータを利用者が変更した場合でも、少なくとも利用者がチェックアウト後には初期値に再設定することが必要になる。従って、この設定情報については、各テレビジョン受像機毎に自由に設定することも可能であるが、ホテルにおいて用いられる場合には、この設定情報を全ての部屋で統一することが好ましい。この統一された設定情報を以下では適用設定情報と呼称する。

このテレビジョンシステム１におけるサーバ１０と、一つの客室（Ａ号室）におけるセットトップボックス、テレビジョン受像機との関係及び構成を詳細に示したのが図２である。ここで、セットトップボックス２１及びテレビジョン受像機３１はＡ号室に設置されている。なお、他の客室におけるセットトップボックス及びテレビジョン受像機の構成もこのＡ号室と同様である。

セットトップボックス２１におけるＳＴＢ信号処理部２１１は、テレビジョン放送受信信号やＰＰＶ放送信号から、ＴＶ信号あるいはＡＶ信号を生成し、これをテレビジョン受像機３１に出力する。また、このセットトップボックス２１においては、ＳＴＢ赤外送受信部２１２が用いられ、設定リモコン４０が発した赤外線信号を受信し、設定リモコン４０に対してデータを送信することができる。ＳＴＢ制御部２１３は、この制御信号に基づいてこのセットトップボックス２１の全体を制御する。また、ＳＴＢ制御部２１３はテレビジョン受像機３１に対しても制御信号を発し、テレビジョン受像機３１に設定情報を送信させることもできる。この設定情報を適用設定情報として記憶するＳＴＢ記憶部２１４も具備する。この適用設定情報の記憶は設定リモコン４０からの制御信号により行われる。すなわち、例えば「ＴＶ→ＳＴＢ」と記載された操作キーを設定リモコン４０に設け、これが操作された場合にはこの動作が行われ、適用設定情報がＳＴＢ記憶部２１４に記憶される設定とすることができる。逆に、ＳＴＢ記憶部２１４に記憶された適用設定情報をテレビジョン受像機３１に送信させ、これをテレビジョン受像機３１の設定情報とすることもできる。すなわち、セットトップボックス２１とテレビジョン受像機３１との間、セットトップボックス２１とサーバ１０との間、及びセットトップボックス２１と設定リモコン４０との間はいずれも双方向通信を行う。

ＳＴＢ信号処理部２１１は例えば同調回路、復調・復号回路で構成される。ＳＴＢ赤外送受信部２１２は、赤外線のフォトダイオード及び発光ダイオードを具備し、フォトダイオードが受信した赤外線信号から制御信号を復調し、送信するデータで赤外線を変調し、発光ダイオードが赤外線信号を発する。ＳＴＢ制御部２１３は例えばマイクロコンピュータで構成される。ＳＴＢ記憶部２１４は適用設定情報を記憶するため、例えばフラッシュメモリで構成される。

テレビジョン受像機３１におけるテレビ信号処理部３１１は、テレビジョン放送受信信号から生成したＴＶ信号、又はＳＴＢ信号処理部２１１から入力したＴＶ信号、ＡＶ信号を処理し、出力部３１２に出力、すなわち映像出力及び音声出力をさせる。また、このテレビジョン受像機３１においては、テレビ赤外信号送受信部３１３が用いられ、設定リモコン４０からの制御信号を受信することができる。テレビ制御部３１４は、この制御信号に基づいてこのテレビジョン受像機３１の全体を制御する。また、テレビ制御部３１４は、ＳＴＢ制御部２１３からの制御信号も受信し、これに基づくテレビジョン受像機３１の制御も行う。また、テレビジョン受像機３１の設定情報を記憶するテレビ記憶部３１５も具備する。

テレビ信号処理部３１１は例えば同調回路、復調・復号回路で構成される。出力部３１２は例えば液晶ディスプレイ、スピーカ等で構成される。テレビ赤外送受信部３１３は、ＳＴＢ送受信部と同様に、赤外線のフォトダイオード及び発光ダイオードを具備し、同様の機能を有する。テレビ制御部３１４、テレビ記憶部３１５の構成、機能もＳＴＢ制御部２１３、ＳＴＢ記憶部２１４と同様である。また、このテレビジョン受像機３１は、テレビ記憶部３１５が記憶する設定情報に基づいて動作する。

設定リモコン４０は、セットトップボックス２１及びテレビジョン受像機３１にこれらを制御するための赤外線信号を発し、かつこれらからデータを赤外線で受信する。このため、リモコン赤外送受信部４０１がＳＴＢ赤外送受信部２１２等と同様に用いられ、リモコン制御部４０２がこれを制御するために用いられ、上記と同様に設定情報を記憶するために、リモコン記憶部４０３が用いられる。なお、リモコン制御部４０２は、操作キーに応じた制御信号を生成し、リモコン赤外送受信部４０１に出力させる。また、設定リモコン４０は、リモコン記憶部４０３に記憶した適用設定情報を赤外線信号としてリモコン赤外送受信部４０１から送信し、テレビジョン受像機３１がこれを受信することにより、テレビジョン受像機３１における設定情報とすることができる。逆に、テレビジョン受像機３１におけるテレビ赤外送受信部３１３が設定情報を赤外線信号として送信し、設定リモコン４０がこれを受信してリモコン記憶部４０３に適用設定情報として記憶することもできる。すなわち、例えば「ＴＶ→リモコン」と記載された操作キーを設定リモコン４０に設け、これが操作された場合にはこの動作が行われ、適用設定情報がリモコン記憶部４０３に記憶される設定とすることができる。以降は適用設定情報が記憶された設定リモコン４０を用いて他のテレビジョン受像機の設定を行うことができる。このように、テレビジョン受像機３１と設定リモコン４０とは双方向通信を行う。

なお、この設定リモコン４０は、他の部屋にあるセットトップボックス及びテレビジョン受像機とも同様に双方向通信をすることができる。この場合は、作業者は、この設定リモコン４０を他の部屋に持ち込んで同様の操作を行うことができる。

このテレビジョンシステム１においては、ある１室のテレビジョン受像機の設定情報を全部屋に適用すべき設定情報（適用設定情報）とした場合に、簡易な操作でこの適用設定情報をこれ以外の全ての部屋のテレビジョン受像機の設定情報として適用する。この動作の詳細について以下に説明する。

設定リモコン４０が通信を行う相手先はセットトップボックス２１、テレビジョン受像機３１のいずれかである。図３はこの際のセットトップボックス２１（ＳＴＢ制御部２１３）、テレビジョン受像機３１（テレビ制御部３１４）の動作、すなわち、このテレビジョンシステム１におけるテレビジョン受像機の設定方法を示すフロー図である。

まず、作業者は、設定リモコン４０における「設定」キーを操作して、セットトップボックス２１又はテレビジョン受像機３１に対して、設定操作を開始する（Ｓ１）。設定リモコン４０におけるリモコン赤外送受信部４０１は、これに対応する制御信号を変調した赤外線信号を発する。この制御信号（赤外線信号）は、送信先がセットトップボックス２１、テレビジョン受像機３１のどちらであるかに依存しない。

まず、その送信先がテレビジョン受像機３１である場合（Ｓ２）につき説明する。この場合、「設定」キーに対応する制御信号をテレビ赤外送受信部３１３が受信したことをテレビ制御部３１４が認識する。この場合は、テレビ制御部３１４は、作業者に、設定リモコン４０を用いてテレビジョン受像機３１の設定情報を編集する作業を行わせる（Ｓ３：設定情報編集工程）。この作業は、例えば、テレビジョン受像機３１における出力部（ディスプレイ）３１２の画面に編集対象の情報を表示させ、これを作業者が見ながら、設定リモコン４０の操作キーを操作することにより行うことができる。また、テレビジョン受像機３１に設定用の操作キーを設け、これを操作することによって編集を行ってもよい。また、設定リモコン４０又はテレビジョン受像機４０において「編集終了」キーを設け、これが操作されることによって編集作業を終了させることができる。これにより、編集後の設定情報がテレビ記憶部３１５に記憶され、以降はこの設定情報によりこのテレビジョン受像機３１は動作する。以降では、この設定情報が、全ての部屋のテレビジョン受像機に対して適用される設定情報（適用設定情報）であると認識される。

その後、テレビ制御部３１４は、この適用設定情報をセットトップボックス２１におけるＳＴＢ制御部２１３に出力し、ＳＴＢ記憶部２１４に記憶させる（Ｓ４：適用設定情報記憶工程）。

次に、設定リモコン４０の送信先がセットトップボックス２１である場合（Ｓ２）につき説明する。この場合、「設定」キーに対応する制御信号をＳＴＢ赤外送受信部２１２が受信したことをＳＴＢ制御部２１３が認識する。ＳＴＢ制御部２１３は、ＳＴＢ赤外送受信部２１２にこの信号を受信した旨の信号を発信させ、設定リモコン４０はこれを受信する。次に、設定リモコン４０が適用設定情報を記憶しているか否かを判定する（Ｓ５）。すなわち、リモコン制御部４０２はリモコン記憶部４０３が適用設定情報を記憶しているか否かを判定する。

リモコン記憶部４０３がこれを記憶している場合（Ｓ５）には、リモコン制御部４０２は、適用設定情報を赤外線信号としてセットトップボックス２１に対して送信させる（Ｓ６）。セットトップボックス２１はこれを受信して、ＳＴＢ記憶部２１４がこれを記憶する（適用設定情報記憶工程）。なお、リモコン制御部４０２は、この送信（Ｓ６）の後に、リモコン記憶部４０３が記憶した適用設定情報を消去することもできる。

その後、ＳＴＢ制御部２１３は、この適用設定情報をテレビジョン受像機３１のテレビ制御部３１４に送信し、適用設定情報はテレビ記憶部３１５に記憶される（Ｓ７）。これにより、テレビジョン受像機３１はこの適用設定情報で動作する。

リモコン記憶部４０３が適用設定情報を記憶していない場合（Ｓ５）には、リモコン制御部４０２は、適用設定情報を記憶していない旨をセットトップボックス２１に送信する。ＳＴＢ制御部２１３はこれを受けて、ＳＴＢ記憶部２１４に適用設定情報が記憶されているか否かを判定する（Ｓ８）。適用設定情報が記憶されている場合には、ＳＴＢ制御部２１３は、この適用設定情報を赤外線信号としてＳＴＢ赤外送受信部２１２に送信させ、設定リモコン４０がこれを受信し、リモコン記憶部４０３がこれを記憶する（Ｓ９）。次に、ＳＴＢ制御部２１３は、この適用設定情報をテレビジョン受像機３１のテレビ制御部３１４に送信し、適用設定情報はテレビ記憶部３１５に記憶される（Ｓ７）。

ＳＴＢ記憶部２１４に適用設定情報が記憶されていない場合（Ｓ８）には、作業者に対して、設定リモコン４０の通信先をテレビジョン受像機３１とするべく指示を行い、設定情報の編集を行わせる（Ｓ３）。その後は編集後の設定情報が適用設定情報となる（Ｓ４）。

以上により、設定リモコン４０の通信先がテレビジョン受像機３１、セットトップボックス２１のどちらであった場合でも、ＳＴＢ記憶部２１４は適用設定情報を記憶する（適用設定情報記憶工程）。その後、ＳＴＢ制御部２１３はこの適用設定情報をネットワークを介してサーバ１０に送信する（Ｓ１０：適用設定情報送信工程）。なお、ＳＴＢ制御部２１３は、この送信後に、ＳＴＢ記憶部２１４における適用設定情報を消去することもできる。

サーバ１０は、ネットワークを介してこの適用設定情報を全ての部屋のセットトップボックスに送信し（適用設定情報配信工程）、セットトップボックスはこれに接続されたテレビジョン受像機に適用設定情報を送信する（Ｓ１１）。
テレビジョン受像機３１以外のテレビジョン受像機は、この適用設定情報を受信して、自己の設定情報とする（設定工程）。これにより、全ての部屋のテレビジョン受像機はこの適用設定情報で動作する。サーバ１０は、全部屋のセットトップボックスと通信し、この適用設定情報が設定情報として適用されているか否かをチェックし（Ｓ１２）、適用されていない部屋があった場合にはこの部屋のセットトップボックスに再度適用設定情報を送信し（Ｓ１３）、全部屋で適用されていることが確認できれば、設定は終了となる（Ｓ１４）。

上記のフローにおいては、適用設定情報は、テレビジョン受像機３１からセットトップボックス２１、サーバ１０を介して他のテレビジョン受像機に配信される。例えば、ある部屋のテレビジョン受像機における設定情報を全部屋に対して適用する適用設定情報とする場合、このテレビジョン受像機３１からその設定情報を設定リモコン４０が入手する。これにより、リモコン記憶部４０３がこれを適用設定情報として記憶する。その後、設定リモコン４０の通信先をセットトップボックス２１とし、「設定」キーを操作する。これにより、図３のフロー図におけるＳ５以降のステップが行われる。この場合は、作業者による適用設定情報の編集をすることなしに素速く以降の工程が行われる。

あるいは、設定リモコン４０の通信先をテレビジョン受像機３１とし、Ｓ３以降の工程を行わせてもよい。この場合は、予め設定リモコン４０が設定情報をテレビジョン受像機３１から入手する必要はない。また、その後に作業者は適用設定情報の内容の確認及び編集をすることができる。この場合、作業者はテレビジョン受像機３１のディスプレイを用いて適用設定情報の内容の確認を容易に行うことができる。

また、適用設定情報は、設定リモコン４０が記憶することもできるが、他にセットトップボックス２１が記憶することもできる。セットトップボックス２１に常に適用設定情報を記憶させる場合、設定リモコン４０は適用設定情報を記憶する必要はなく、Ｓ９の工程は省略することができる。また、設定リモコン４０と、テレビジョン受像機３１及びセットトップボックス２１との間で双方向通信を行う必要はなく、設定リモコン４０は制御信号の送信を行う機能のみを有すればよい。この場合は、適用設定情報及び設定情報の授受は設定リモコン４０を介して行われることはない。

また、設定リモコン４０、セットトップボックス２１のいずれもが適用設定情報を記憶していない場合でも、作業者の前にあるテレビジョン受像機における設定情報を適用設定情報としてそのまま全ての部屋のテレビジョン受像機に適用することもできる。これを編集してから適用することもできる（Ｓ３）。

以上の動作においては、作業者は、ホテルにおける１室において全ての操作を行うことができる。従って、この設定作業は、ホテルの部屋数（テレビジョン受像機の台数）によらずに簡易に行うことができる。

従って、多数のテレビジョン受像機において、同一の設定を容易に行うことができる。

なお、設定リモコン４０が適用設定情報を記憶している場合には、ネットワークを介さずに、適用設定情報を記憶した設定リモコン４０を各部屋に持ち込み、個々の部屋で設定作業を行うという従来の手法を用いることもできる。

なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。例えば、ホテル以外でも、多数のテレビジョン受像機が用いられ、それらを同一の設定条件で用いる必要がある場合には同様に本発明を適用することができる。

本発明の実施の形態であるテレビジョンシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態であるテレビジョンシステムにおけるサーバ、セットトップボックス、テレビジョン受像機の構成を示す図である。 本発明の実施の形態であるテレビジョンシステムにおいて用いられるテレビジョン受像機の設定方法を示すフロー図である。 従来のテレビジョンシステムの一例の構成を示す図である。

符号の説明

１ テレビジョンシステム
１０ サーバ
２１〜２４ セットトップボックス
３１〜３４、９００〜９０４ テレビジョン受像機
４０ 設定リモコン
９０ 外部制御データ蓄積ユニット
２１１ ＳＴＢ信号処理部
２１２ ＳＴＢ赤外送受信部
２１３ ＳＴＢ制御部
２１４ ＳＴＢ記憶部
３１１ テレビ信号処理部
３１２ 出力部
３１３ テレビ赤外送受信部
３１４ テレビ制御部
３１５ テレビ記憶部
４０１ リモコン赤外送受信部
４０２ リモコン制御部
４０３ リモコン記憶部

Claims (7)

1. テレビジョン受像機がセットトップボックスを介してネットワークに接続された構成を複数有するテレビジョンシステムにおける前記テレビジョン受像機の設定方法であって、
   前記テレビジョン受像機のうちの１台の設定情報を適用設定情報として前記テレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスが記憶する適用設定情報記憶工程と、
   前記セットトップボックスが前記適用設定情報を前記ネットワークに接続されたサーバに送信する適用設定情報送信工程と、
   前記サーバが、前記１台以外のテレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスに前記適用設定情報を送信する適用設定情報配信工程と、
   前記１台以外のテレビジョン受像機が、該テレビジョン受像機と接続された前記セットトップボックスから前記適用設定情報を受信して設定情報とする設定工程と、
   を具備することを特徴とするテレビジョン受像機の設定方法。
2. 前記テレビジョン受像機及び前記セットトップボックスは前記テレビジョン受像機及び前記セットトップボックスと双方向通信を行うリモコン送受信機により制御されることを特徴とする請求項１に記載のテレビジョン受像機の設定方法。
3. 前記適用設定情報記憶工程において、
   前記リモコン送受信機は、前記適用設定情報を前記セットトップボックスに送信することを特徴とする請求項２に記載のテレビジョン受像機の設定方法。
4. 前記適用設定情報記憶工程の前に、前記テレビジョン受像機のうちの１台の設定情報を作業者に編集させる設定情報編集工程を設け、編集後の前記設定情報を適用設定情報とすることを特徴とする請求項１または２に記載のテレビジョン受像機の設定方法。
5. テレビジョン受像機がセットトップボックスを介してネットワークに接続された構成を複数有するテレビジョンシステムであって、
   前記複数のテレビジョン受像機のうちの１台の設定情報を前記１台のテレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスから入手し、前記設定情報を適用設定情報として前記ネットワークを介して前記１台以外のテレビジョン受像機に接続されたセットトップボックスに送信するサーバを具備し、
   前記セットトップボックスは該セットトップボックスに接続されたテレビジョン受像機の設定情報を前記サーバに送信し、かつ前記適用設定情報を前記サーバから受信して前記接続されたテレビジョン受像機に送信する、
   ことを特徴とするテレビジョンシステム。
6. 前記テレビジョン受像機及び前記セットトップボックスと双方向通信するリモコン送受信機を具備することを特徴とする請求項５に記載のテレビジョンシステム。
7. 前記リモコン送受信機は、前記テレビジョン受像機から前記設定情報を受信し、該設定情報を適用設定情報として前記セットトップボックスに送信することを特徴とする請求項６に記載のテレビジョンシステム。