JP2009055131A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超解像処理技術を効果的に適用して、入力する動画像の所望のシーンについて動画像及び静止画像の高解像度化を実現すること。
【解決手段】入力する画像データを画質を変えて圧縮する圧縮部23と、圧縮した画像データを記録する記憶装置26と、記録した画像データ中の複数枚の画像データを用いて高解像度化する超解像処理部25と、圧縮部と超解像処理部を制御する制御部60とを備える。制御部60は、超解像処理部25により高解像度化する画像データのうち、特に高画質化する画像データについては、圧縮部23により予め高画質化して圧縮しておく。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像や静止画像を高解像化して記録する画像記録装置に関する。
撮影部と録画部を一体化したビデオカメラやDVDカムといった画像記録装置において、記録する画像の高画質・高解像度化が進められている。また、動画像を記録したのち、その動画像データをもとに静止画像を切り出し、記録・表示を行うことも可能になっている。その際、入力された画像信号をそのまま記録・表示するのではなく、デジタル信号処理によって水平・垂直方向の画素数を増やして高画質化する技術が有効になる。例えば、一般的に知られているSinc関数を用いた補間ローパスフィルタやスプライン関数等によって画素数を増やす手法があるが、真の解像度を上げることはできなかった。
これに関連する画像処理技術として次のような提案がなされている。
特許文献1には、入力された複数のデジタル画像から入力画像以上の解像度を持つ1枚の高解像度画像を出力する技術(以下、超解像処理と呼ぶ)が開示されている。これは、同一の信号について、標本化位置を変えて同一の標本化間隔でn回の標本化によって得られるn組のデータを用いて、標本化によって生じた折り返し成分を打ち消し、ナイキスト周波数以上の原信号の高周波成分を復元するものである。
また特許文献2には、動画を構成するフレーム画像から適正な画質からなる静止画を生成する技術が開示される。例えば、動画用のガンマ処理が施された動画のフレーム画像に所定のガンマ処理を施すことにより静止画用のガンマ処理が施された静止画を生成するものである。
特開平8−336046号公報 特開2006−303849号公報
画像記録装置において、入力する動画像データをもとに動画像の高解像度化、あるいは動画像から切り出す静止画像を高解像度化したいという要求がある。上記特許文献1に記載されるような超解像処理技術を適用すれば、画質の改善が期待できる。その際、超解像処理技術の効果を十分発揮させるためには、次のような課題がある。
一般に、ビデオカメラなどで撮影される動画像の解像度は、デジタルカメラで撮影される静止画像の解像度の数分の一であり、これから切り出して得られる静止画像の解像度は低い。このような解像度が低く、圧縮によって情報量が大きく削減された画像に対して超解像処理技術を適用したとしても、十分に満足できる静止画像を得ることは困難である。これは動画像の高解像度化についても同様に困難である。なお、上記特許文献2に記載の静止画生成技術は、静止画に適したガンマ処理を施すことであり、画像の高解像度化を図るものではない。
またビデオカメラの撮影では、撮影開始時点に設定した記録条件(画質やビットレート)にて、撮影終了するまで同一条件で記録することが多い。その理由として、撮影途中で記録媒体の容量不足といったトラブルを回避することがあげられる。よって、撮影中にユーザが高画質化したいシーンがあっても、途中で記録条件を変更し、画質やビットレートを大幅に向上させて記録することができない。その結果、撮影される動画データのビットレートは1つの撮影期間中ほぼ一定であり、超解像処理技術を適用しても、所望のシーンを特に高画質化することが困難であった。
本発明では、これらの課題を鑑み、超解像処理技術を効果的に適用して、入力する動画像の所望のシーンについて動画像及び静止画像の高解像度化を実現することである。
本発明の画像記録装置は、入力する画像データを画質を変えて圧縮する圧縮部と、圧縮した画像データを記録する記憶装置と、記録した画像データ中の複数枚の画像データを用いて高解像度化する超解像処理部と、圧縮部と超解像処理部を制御する制御部とを備え、制御部は、超解像処理部により高解像度化する画像データのうち、特に高画質化する画像データについて、圧縮部により予め高画質化して圧縮しておく。
ここに圧縮部は、圧縮時のビットレートを切り替えることで画質を変えるものであって、制御部は、特に高画質化する画像データについては圧縮部のビットレートを高ビットレートに設定する。
また、超解像処理部にて高解像度化した画像データを記録部にて記録するとき、制御部は、記録する画像データのうち、特に高画質化する画像データではない画像データについて、圧縮部にて低画質化して圧縮させる。
本発明によれば、入力する動画像の所望のシーンについて動画像及び静止画像の高解像度化を実現して、好適に記録又は表示することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明による画像記録装置の一実施例を示す構成図である。本装置は、被写体を撮影して画像データを取得する撮影部10、取り込んだ画像データに対して高画質化・高解像度化などの処理を行う画像処理部20、画像データを表示する液晶パネルやテレビなどの表示部30、画像データを記録媒体に記録する記録部40、画像データが記録される記録媒体50、操作部による指示を受けて撮影部10や画像処理部20や表示部30や記録部40を制御するシステム制御部60、ボタンやタッチパネルなどにより動作指示をシステム制御部60に対して与える操作部70からなる。なお、撮影部10や表示部30は、本装置から分離して外部装置として接続してもよい。
撮影部10と画像処理部20と表示部30と記録部40とシステム制御部60の間での制御は、各ブロックから制御レジスタ14,28,29,31,41に対する書込みと読出しによって実現される。これらの制御レジスタは、ほぼすべてのブロックから読み出し、書込みが可能である。
撮影部10は、レンズ11、撮像素子12、A/Dコンバータ13を有する。画像処理部20は、データや命令を伝達する伝送路21、画像処理の実行や画像処理部内の各ブロックに対して動作指示を与えるCPU22、MPEG2やH.264/AVCといった圧縮率(ビットレート)の異なる複数の方式を用いて画像データを圧縮する圧縮部23、圧縮された画像データを伸張する伸張部24、2枚以上の静止画像を用いて高解像度の静止画像を生成する超解像処理を行う超解像処理部25を有する。
記憶装置26はハードディスク、DRAM、Flashメモリ、DVDといった記録媒体を有する記憶装置であり、複数の記憶装置から構成されていてもよい。記憶装置26には、圧縮部23によって生成される圧縮画像データや、伸張部24により伸張される画像データや、超解像処理部25によって生成された高解像度画像データや各種処理の中間データなどを記録する。DMAC(Direct Memory Access Controller)27は、記憶装置26とデータのやりとりを行い、各ブロックに対して高速にデータの転送を行う。
撮影部10により取得した画像データは、圧縮部23に転送してデータ圧縮を行い、記憶装置26に記録する。あるいは、撮影した画像データをそのまま記憶装置26に格納し、その後これを読み出し圧縮部23にてデータ圧縮を行い、再度記憶装置26に記録するようにしてもよい。そして記憶装置26から読み出した画像データを伸張部24にて伸張し、超解像処理部25は、複数の伸張された画像データを用いて超解像処理を行う。超解像処理により動画像の高解像度化だけでなく、動画像から静止画像を切り出して高解像度化することもできる。超解像処理を施された動画像あるいは静止画像は、表示部30に送られて表示され、あるいは記録部40に送られて記録媒体50に記録保存される。記録媒体50としては、ハードディスク、Flashメモリ、DVDなどの大容量媒体が適する。なおこの記録媒体50は、前記記憶装置26の記録媒体と共通としても良い。
画像処理部20内のブロックはそれぞれ伝送路21を介して接続されているが、伝送路21を介さず各ブロック間で直接データ転送や制御を行ってもよい。このとき、伝送路21は限定されず、光ファイバなどの有線伝送や、Bluetoothなどの無線伝送であってもよい。伝送路21を無線伝送とすることで、画像処理部20内の各ブロックは離れた場所に存在する装置にて構成することができる。
本実施例の装置は1つの筐体で実現される必要はない。例えば、DVDカムによって画像データを記録し、光ファイバのような伝送路やBlu−ray Discのような記録媒体を介して、プラズマテレビのような画像再生装置に転送し、プラズマテレビ内の伸張部や超解像処理部、表示部や記録部によって同様の処理が実現されてもよい。
このように本実施例の画像記録装置では、ビットレートを切り替えて画像データを圧縮する圧縮部23を設けることで所望のシーンについて高画質の画像データを得るとともに、高解像度化を行う超解像処理部25を設けることで高画質の画像データから高解像度の静止画像あるいは動画像を得るようにした。
以下、本実施例における高画質化処理(処理1)と高解像度化処理(処理2)について説明する。
図2は、撮影中の画像に対して高画質化処理(処理1)を行って記録するフローチャートの一例を示す図である。
ユーザは操作部70から、撮影開始の指示と撮影モードの選択を行う。操作部70からの指示に基づき、システム制御部60は、撮影する画像データの解像度、記録するデータの圧縮方法、圧縮データのビットレートなどの撮影モードを設定して、制御レジスタ29に書き込む。すなわち、ユーザが高画質の記録を選択した場合は、高ビットレートモードに設定する(S101)。
CPU22は制御レジスタ29に設定されている撮影モードを参照し、高ビットレートモードに設定されているかどうかを判定する(S102)。判定の結果、高ビットレートモードが設定されている場合は高ビットレートの圧縮設定を行い(S103)、高ビットレートモードが設定されていない場合は標準ビットレートでの圧縮設定を行う(S104)。これらのビットレート圧縮設定は、システム制御部60が制御レジスタ29に対して圧縮方法とビットレート条件を書込み、CPU22がこの条件を読み出し、圧縮部23に対して圧縮方法とビットレートの設定を行う。
圧縮部23では、撮影した画像データを設定された圧縮条件によって圧縮する(S105)。そして、圧縮した画像データを記憶装置26に記録する(S106)。操作部70から撮影終了の指示が行われているかどうかを判定する(S107)。撮影終了の指示が行われていない場合は撮影を継続し、撮影モードの設定(S101)に戻り、それに従い画像データの記録を継続する。S101にてユーザの指示により撮影モードの設定が変更されていれば、変更された条件でビットレートの圧縮設定を行う。撮影終了の指示が行われている場合は、撮影単位にその記録履歴情報(高ビットレートで記録した部分があればその開始・終了時間)を記憶装置26に保存し(S108)、撮影を終了する。
撮影中は上記ループを繰り返すことにより、随時ユーザの指示を受け付けて撮影モードを変更することができる。ループ繰り返しの頻度は数フレーム単位(0.1秒程度)とすることが可能であり、よってユーザが任意のシーンに対して高画質化の切り替え操作を行っても、これに迅速に追従して応答することができる。
図4は、ビットレート圧縮設定ならびに取り扱いデータ設定の一例を示す図である。これは、システム制御部60により画像処理部20の制御レジスタ29に書き込まれた圧縮方法や記録時のビットレートの設定条件の例である。
圧縮方法の設定は、動画データを圧縮する際の周波数変換方法の変更や量子化処理方法の変更、可変長符号化方法の変更を意味する。動画像圧縮規格の設定やビットレートの設定を行うことで、処理に用いるパラメータを変更する。高ビットレート圧縮が設定される場合は、標準のビットレート圧縮設定が行われる場合よりも、圧縮によって失われる情報量が少なくなるように設定される。具体的には、周波数変換後に切り捨てる周波数範囲を小さくしたり、量子化の際の量子化テーブル係数を小さくすることにより、圧縮前の画像情報に対して失われる情報は小さくなる。これにより、ビットレートが大きな圧縮データが生成され、これを伸張した場合の画質は高画質なものとなる。
なお、ビットレートの設定は2種類に限定されず、3種類以上の設定とすればよりきめ細かな処理を行うことができる。
図5は、記憶装置に格納されている画像データの記録履歴情報の一例を示す図である。これには、格納した画像データを連続した撮影を単位として区分し、撮影単位ごとの全記録時間情報401と、その中で高ビットレートで記録した時間情報402(開始時刻と終了時刻)とを保存している。これらの情報は、CPU22または圧縮部23によって記憶装置26内に記録して保存される。この高ビットレートデータの記録時間情報402を参照することで、格納した画像データの中から高ビットレートで記録した部分を検索して読出し、次の高解像度処理(処理2)を実施することができる。
図3は、記録した画像データについて高解像度化処理(処理2)を行って表示または記録するフローチャートの一例を示す図である。
ユーザは操作部70から、表示/記録開始の指示と表示/記録モード(静止画/動画の区別、高解像度化処理の要否を含む)の選択を行う。操作部70からの指示に基づき、システム制御部60は制御レジスタ29,31,41に対して、表示/記録を行うための指示を書き込むことで、表示/記録モードを設定する(S111)。CPU22は制御レジスタ29の値を読み出し、DMAC27に対して画像データの転送を指示する。DMAC27は指示された画像データを記憶装置26から読出し、伸張部24へ転送する(S112)。伸張部24は受け取った画像データを伸張し、超解像処理部25へ転送する(S113)。画像データの転送はDMAC27が行ってもよい。
超解像処理部25は、伸張された隣接する画像データを2枚以上用いて、超解像処理により高解像度の画像データを生成する(S114)。このとき用いる画像データのうち、前記高画質化処理(処理1)を行ったものは、超解像処理をより効果的に適用することができる。これにより高解像度の静止画像だけでなく、超解像処理を連続的に行うことで高解像度の動画像も生成可能である。このとき適用する超解像処理の一例については、図6にて後述する。
続いてシステム制御部60は、制御レジスタ29に設定されている表示/記録モードを判定する(S115)。表示モードが設定されている場合は、超解像処理部25によって生成された画像データを表示部30へ転送し、高解像度の静止画または動画を表示する(S116)。また、画像記録モードが設定されている場合は、高解像度化処理された画像データを記録部40へ転送し、記録媒体50に記録する(S117)。また、圧縮記録モードが設定されている場合は、高解像度化処理された画像データを再度圧縮して(S118)、記録媒体50に記録する(S119)。このとき記録ビットレートを調整して圧縮記録することで、記録媒体50のビットレート上限や記録容量の許容範囲で記録することができる。また、記憶装置26に格納されている記録履歴情報に基づき、高ビットレート記録部分402のビットレートを他よりも高くして圧縮記録してもよい。この記録ビットレートの調整については、図7〜図9で後述する。
その後、表示または記録の終了指示を確認し(S120)、終了指示が出ている場合は終了する。終了指示がない場合は、S112に戻り処理を継続する。これにより、高画質化及び高解像度化処理を施した静止画像あるいは動画像を、ユーザの指示に従い表示又は記録保存することができる。
ここで図2の高画質化処理(処理1)と図3の高解像度化処理(処理2)は、処理対象となる画像データ部分が共通であるから、一連の処理として実行するのが望ましい。よって、両者を同時に実行し、一部の工程を省略してもよい。例えば、圧縮処理(S105)で圧縮した画像データを、記憶装置26を経由せずにそのまま記録部40へ転送し、記録媒体50に記録してもよい。また、圧縮処理(S105)で圧縮された画像データを、記憶装置26を経由せずに伸張部24と超解像処理部25に転送し、伸張処理(S113)と超解像処理(S114)を行って、表示(S116)や記録(S117)を行ってもよい。さらに、記録処理(S106)において、記録媒体50に圧縮データを記録し、記録媒体50から画像データを読み出して伸張処理(S113)と超解像処理(S114)を行ってもよい。また、表示(S116)と記録(S117)、あるいは表示(S116)と再圧縮(S118)と記録(S119)は同時に行ってもよい。すなわち、超解像処理(S114)を行ったデータを表示部30ならびに記録部40両方に転送し、表示(S116)と記録(S117)を同時に行ってもよい。
図6は、超解像処理部25による超解像処理について説明する図である。まず(a)のように、隣接する複数(ここでは3枚)の原画像600〜602を準備し、小数画素精度で位置合わせを行う。(b)は、基準位置とする画像600に対して他の画像601、602を位置合わせした状態を示す。位置合わせは、回転や拡大・縮小などの動きも考慮する。こうして標本化位置が整数画素位置からずれた1枚の合成画像を生成する。その後(c)のように、目的とする解像度で再度サンプリングしなおして高解像画像603を生成する。再サンプリングにあたっては、ローパスフィルタを用いて画素数(サンプリング点)を補間して増やす方法、あるいは、点広がり関数の逆関数を適用するなどの方法で周辺画素の影響を畳み込みながら、画素値を決定する。その結果、原画像の高周波成分を復元し、ぼけの少ない高解像度画像を生成することができる。
次に、高解像度化処理を行った画像データを記録媒体に記録、あるいは表示部へ転送する際の、ビットレートの調整について説明する。
図7は、動画撮影中のある期間のみ高ビットレートで記録した場合のビットレートの推移を示した図である。ビットレートを予め設定した一定値R0で記録する場合に対して、高ビットレート記録した期間Tでは、ビットレートがR1に大きくなる。このような動画データを記録媒体50へ記録する場合や、動画データを表示部30へ転送する場合に、一部の期間でビットレートを大きくしたため、記録や表示が正常に行えない場合がある。すなわち、記録媒体の容量が不足する場合、記録媒体の動画データ再生規格によってビットレートの上限値が規定されている場合、デコード処理能力からビットレートが制約されている場合などが該当し、動画データをそのまま記録や転送することができない。
そこで本実施例では、記録媒体に記録する画像データや表示部へ転送する画像データのビットレートを含めた記録パラメータや転送パラメータの調整を行う。
図8は、記録媒体に記録する画像データの記録パラメータの調整を説明する図である。
システム制御部60はユーザの操作指示を基に、記録する動画データに関して、ビットレートの値や記録時間などのパラメータを調整して、制御レジスタ28に設定する。設定するパラメータとして、記録データの平均ビットレートRav、高ビットレート記録を行う場合のビットレートR1、低ビットレート記録を行う場合のビットレートR2、データ全体の記録開始時刻t0、データ全体の記録時間T0、高ビットレート記録の記録開始時刻t1、高ビットレート記録の記録時間T1、低ビットレート記録の記録開始時刻t2、低ビットレート記録の記録時間T2である。
パラメータの調整では、高ビットレートR1の記録期間T1を設けた分だけ、低いビットレートR2での記録期間T2を設け、平均ビットレートRavが許容範囲内となるようにする。あるいは、高ビットレートR1の記録期間T1以外の期間は予め設定したビットレートR0での記録を行い、全体の記録時間T0を短くするように設定してもよい。このようにして、全体の記録データ量が記録媒体の容量を超えないようにしている。なお、これらのビットレート設定Rav、R1、R2は、圧縮された動画データ自体のビットレートより大きく設定してもよい。また、高ビットレート記録の記録時間T1や低ビットレート記録の記録時間T2は複数存在してもよく、それに応じて、制御レジスタ28の構成を変更する。
図9は、設定した記録パラメータの一例である。操作部70からのユーザ指定に従い、システム制御部60は他の記録パラメータを算出して制御レジスタ28に書き込む。
本実施例では、記録媒体50の記録可能容量ならびにユーザにより指定された条件に従い各パラメータを設定することで、ビットレートの上限ならびに記録容量の範囲内で記録を実現する。例えばユーザが、全体の記録時間T0、高ビットレートR1、高ビットレート記録の記録開始時刻t1、ならびに高ビットレート記録の記録時間T1を指定する。これに対しシステム制御部60は、記録媒体50の記録可能な容量の範囲で、平均ビットレートRavを自動的に算出して設定し、記録を行わせる。あるいはユーザが、平均ビットレートRav、高ビットレートR1、高ビットレート記録開始時刻t1、高ビットレート記録時間T1、低ビットレートR2を指定すれば、平均ビットレートRavを満たすように低ビットレート記録時間T2を自動的に算出して設定し、記録を行うことができる。このように、ユーザが幾つかの条件を設定すれば、記録動作が破綻しないようにパラメータを設定して記録できる。
以上、記録媒体に記録する際の記録パラメータの調整を説明したが、画像データを表示部へ転送する際の転送パラメータの調整についても同様である。
また、記録パラメータの調整は、高解像度化処理(超解像処理)後の記録時(図3のS117,S119)だけでなく、高画質化処理(圧縮処理)後の記録(図2のS106)の時点でも実行できる。すなわち、図8と同様にビットレートの値(Rav、R1、R2)などを調整して設定することが可能である。または全体の記録時間T0を設定しておき、その記録時間T0を守る形で、圧縮処理後の記録時(図2のS106)の記録パラメータを調整することも可能である。
このように本実施例によれば、高画質化、高解像度化した画像データを記録あるいは転送する際に、ビットレートの調整を行うことで記録や表示動作が破綻することがなく好適に実行できる。よってユーザは、撮影途中で所望のシーンでの高画質モードへの切り替えを自由にできる。
図10は、本発明による画像記録装置の他の実施例を示す構成図である。実施例1における画像記録装置(図1)の構成に対して、圧縮部23を第1の圧縮部23aと第2の圧縮部23bに分離し、記憶装置26を第1の記憶装置26aと第2の記憶装置26bに分離した。そして、第1の圧縮部23aは高ビットレートでの圧縮を行う場合に動作し、圧縮した画像データを第1の記憶装置26aに記録する。一方第2の圧縮部23bは、予め設定された標準のビットレートで圧縮を行う場合に動作し、圧縮した画像データを第2の記憶装置26bに記録する。他の構成は実施例1と同様である。
次に、本実施例における高画質化処理(処理1)と高解像度化処理(処理2)を説明する。なお、実施例1と共通の部分については簡単に説明する。
図11は、撮影中の画像に対して高画質化処理(処理1)を行って記録するフローチャートの一例を示す図である。
ユーザは操作部70から、撮影開始の指示と撮影モードの選択を行い、システム制御部60は、圧縮データのビットレートなどの撮影モードを設定して、制御レジスタ29に書き込む(S201)。システム制御部60は、高ビットレートモードに設定されているかどうかを判定する(S202)。
判定の結果、高ビットレートモードが設定されている場合は、撮影した画像データを第1の圧縮部23aにて高ビットレートで圧縮するとともに(S203)、第2の圧縮部23bにて標準ビットレートで圧縮する(S204)。高ビットレートモード設定されていない場合は第1の圧縮部23aの動作を停止し、第2の圧縮部23bにて標準ビットレートでの圧縮のみを実行する(S204)。高ビットレートで圧縮された画像データは第1の記憶装置26aに記録し(S205)、標準ビットレートで圧縮された画像データは第2の記憶装置26bに記録する(S206)。
操作部70から撮影終了の指示が行われているかどうかを判定する(S207)。撮影終了の指示が行われていない場合は撮影を継続し、撮影モードの設定(S201)に戻り、それに従い画像データの記録を継続する。撮影終了の指示が行われている場合は、撮影単位にその記録履歴情報を記憶装置26a,26bに保存し(S208)、撮影を終了する。この場合も撮影中は上記ループを繰り返すことにより、随時ユーザの指示を受け付けて撮影モードを変更することができる。
以上の結果、高ビットレートで圧縮された画像データは第1の記憶装置26aに、標準ビットレートで圧縮された画像データは第2の記憶装置26bにそれぞれ分かれて記録される。また、高ビットレートモードに設定されている場合には、高ビットレートで圧縮された画像データだけでなく標準ビットレートで圧縮された画像データも記録される。
実際には、第1の圧縮部23aと第2の圧縮部23bは共通の回路で構成し、高ビットレートでの圧縮処理と標準ビットレートでの圧縮処理とを時分割して実行するようにしてもよい。また、第1の記憶装置26aと第2の記憶装置26bとを共通の装置として、記録する領域(アドレス)を分離しておくことでも実現できる。
図12は、記録した画像データについて高解像度化処理(処理2)を行って表示または記録するフローチャートの一例を示す図である。
ユーザは操作部70から、表示/記録開始の指示を行うと、システム制御部60は制御レジスタ29,31,41に対して、表示/記録モードを設定する(S211)。CPU22は制御レジスタ29の値を読み出し、対象データとして第1の記憶装置26aの高ビットレートの圧縮データを扱うか、第2の記憶装置26bの標準ビットレートの圧縮データを扱うかを選択する(S212)。取り扱う画像データに対して、超解像処理を実行するかどうかを判定する(S213)。そして対象となる画像データを記憶装置26a,26bから読出し、伸張部24へ転送(S214)、もしくは記憶装置26a、26bから読出し、記録部へ転送(S222)する。超解像処理を行わないと判断した場合、読出したデータをそのまま記録部40に転送し、記録媒体50に記録を行う(S223)。これにより、記録した圧縮データを編集することなく、記録媒体50に記録することができる。
超解像処理を行う場合は、伸張部24は記憶装置26a、26bから受け取った圧縮された画像データを伸張し(S215)、超解像処理部25は、超解像処理により高解像度の画像データを生成する(S216)。システム制御部60は、制御レジスタ29に設定されている表示/記録モードを判定する(S217)。その後、指定されたモードに従い、表示、画像記録、圧縮記録などの処理を行う(S218〜S221,S224)。その内容は図5と同様であり、説明を省略する。また、実施例1で説明したようにビットレートの調整を行えば、記録や表示動作が破綻することがない。
このように本実施例では、撮影した画像データを異なる2系統のビットレートで圧縮記録しているので、撮影時の画質選択と表示/記録時の解像度選択とが一致しない場合でも、伸張/再圧縮の工程を省略することができ、記録媒体50に効率よく記録を行うことができる。さらに圧縮記録のビットレートを3系統以上の複数系統とすることも可能であり、これにより処理効率がさらに向上する。
本発明による画像記録装置の一実施例を示す構成図(実施例1)。 撮影中の画像に対して高画質化処理を行って記録するフローチャートの一例を示す図。 記録した画像データについて高解像度化処理を行って表示または記録するフローチャートの一例を示す図。 ビットレート圧縮設定ならびに取り扱いデータ設定の一例を示す図。 記憶装置に格納されている画像データの記録履歴情報の一例を示す図。 超解像処理部による超解像処理について説明する図。 動画撮影中のある期間のみ高ビットレートで記録した場合のビットレートの推移を示した図。 記録媒体に記録する画像データの記録パラメータの調整を説明する図。 設定した記録パラメータの一例を示す図。 本発明による画像記録装置の他の実施例を示す構成図(実施例2)。 撮影中の画像に対して高画質化処理を行って記録するフローチャートの一例を示す図。 記録した画像データについて高解像度化処理を行って表示または記録するフローチャートの一例を示す図。
符号の説明
10…撮影部
20…画像処理部
21…伝送路
22…CPU
23,23a,23b…圧縮部
24…伸張部
25…超解像処理部
26,26a,26b…記憶装置
27…DMAC
30…表示部
40…記録部
50…記録媒体
60…システム制御部
70…操作部。

Claims (10)

  1. 入力する画像データを画質を変えて圧縮する圧縮部と、
    圧縮した画像データを記録する記憶装置と、
    記録した画像データ中の複数枚の画像データを用いて高解像度化する超解像処理部と、
    上記圧縮部と上記超解像処理部を制御する制御部とを備え、
    該制御部は、上記超解像処理部により高解像度化する画像データのうち、特に高画質化する画像データについては、上記圧縮部により予め高画質化して圧縮しておくことを特徴とする画像記録装置。
  2. 請求項1記載の画像記録装置において、
    前記圧縮部は圧縮時のビットレートを切り替えることで画質を変えるものであって、
    前記制御部は、特に高画質化する画像データについては前記圧縮部のビットレートを高ビットレートに設定することを特徴とする画像記録装置。
  3. 請求項1記載の画像記録装置において、
    前記圧縮部は圧縮時のビットレートが異なる複数の圧縮部を有し、
    前記記憶装置は、上記複数の圧縮部が圧縮した画像データをそれぞれ記録する複数の記憶装置を有し、
    前記制御部は、高解像度化する画像データについては上記複数の圧縮部により複数のビットレートにて圧縮し、圧縮した複数の画像データを上記複数の記憶装置にそれぞれ記録させることを特徴とする画像記録装置。
  4. 請求項1記載の画像記録装置において、
    前記記憶装置から読み出した圧縮された画像データを伸張する伸張部を有し、
    前記超解像処理部は、上記伸張部にて伸張された隣接する複数枚の画像を位置合わせして1枚の画像を合成し、目的の解像度で再度サンプリングすることで高解像度の画像を生成するものであることを特徴とする画像記録装置。
  5. 請求項4記載の画像記録装置において、
    前記超解像処理部は、伸張された動画データから高解像度の静止画像を生成することを特徴とする画像記録装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記超解像処理部にて高解像度化した画像データを記録媒体に記録する記録部を有することを特徴とする画像記録装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記超解像処理部にて高解像度化した画像データを転送して表示する表示部を有することを特徴とする画像記録装置。
  8. 請求項6又は7に記載の画像記録装置において、
    前記超解像処理部にて高解像度化した画像データを前記記録部にて記録するとき、前記制御部は、記録する画像データのうち特に高画質化する画像データではない画像データについて、前記圧縮部にて低画質化して圧縮させることを特徴とする画像記録装置。
  9. 請求項8記載の画像記録装置において、
    前記制御部は、高解像度化する画像データのうち、特に高画質化する画像データではない画像データのビットレートを下げることにより、記録又は転送する画像データ全体の平均ビットレートを許容範囲内となるように制御することを特徴とする画像記録装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    被写体を撮影して画像データを取得する撮影部を有し、
    該撮影部にて取得した画像データを入力して記録することを特徴とする画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AT508873B1 (de) * 2009-06-04 2011-07-15 Ait Austrian Inst Technology Verfahren zur aufnahme eines bildes
JP2015080103A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 キヤノン株式会社 映像処理装置、映像処理装置の制御方法

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