JP2009054293A - Led照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED照明装置において、被照明物までの距離の変化が発生しても、LEDの個数を増やすことなく照明の明るさを安定させることができるようにする。
【解決手段】LED照明装置50は、被照明物に光を照射する複数のLED101と、これらLED101が実装された基盤11と、基盤11を駆動して複数のLED101の光軸方向を変化させる駆動機構と、を具備するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源に発光ダイオード(LED)を用いたLED照明装置に関する。
従来、LEDを光源に用いたLED照明装置が種々提案されている。LEDは、指向性の強い光を放射するため、例えば、被照明物上での観察や撮像などを行う際に照明範囲を変えたり、照明位置を移動させたりする場合に、場所による明るさの変化が生じやすい。
このようなLED照明装置として、例えば、特許文献1には、中心に貫通孔を有したリング状本体部と、そのリング状本体部に同心円状に複数列並べ設けた複数のLEDとを備え、同一列上の各LEDから発される光の光軸がリング状本体部の軸線と一点で斜めに交差するように設定し、前記軸線上に配置した対象物に光を照射するようにしたものであって、同一列上のLEDには互いに同じの指向性のものを用いるとともに、少なくとも所定の1列のLEDの指向性を、他のいずれか1列のLEDの指向性よりも狭く設定しておき、前記1列のLEDと他の1列のLEDとを切替点灯可能に構成して、対象物における光照射面積を変え得るようにした光照射装置が記載されている。
この光照射装置によれば、LEDの各列の点灯制御を行なうことにより、被照明物までの距離が変化しても、被照明物上の明るさの変化を抑えることができるようになっている。
特開2006−179387号公報
しかしながら、上記のような従来のLED照明装置では、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、被照明物までの距離に合わせた指向性を持つLEDを配置して、被照明物までの距離に合わせて点灯制御を行うため、被照明物までの距離の変化が限られている場合や、被照明物の照射範囲が限られている場合の用途には適しているものの、被照明物が移動距離や照明範囲の変化の大きさによっては、大きな光量変化が発生してしまうという問題がある。
また、このような光量変化を少なくするために、種々の指向性、発光量を有するLEDを多数配置しそれらを点灯(消灯)制御して、合成光量、照射範囲をより多段階に変化させることも考えられるが、実装されるLEDの個数が多<なるため、大型で高コストな装置となってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、被照明物までの距離の変化が発生しても、LEDの個数を増やすことなく照明の明るさを安定させることができるLED照明装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、LED照明装置であって、被照明物に光を照射するLED光源と、該LED光源が実装された基盤と、該基盤を駆動して前記LED光源の光軸方向を変化させる駆動機構と、を具備する構成とする。
この発明によれば、駆動機構によって、基盤を駆動し、基盤に実装されたLED光源の光軸方向を変化させることができる。このため、被照明物までの距離が変化する場合、LED光源の光軸の被照明物に対する傾斜を変化させることで、被照明物までの距離の変化に追従して照明することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のLED照明装置において、前記LED光源が実装された前記基盤は、複数個からなり、前記駆動機構は、前記複数の基盤上にそれぞれ実装された前記LED光源の各光軸を略1点に交差させるとともに、前記各光軸の交差位置を変化させることができるようにした構成とする。
この発明によれば、駆動機構が、複数のLED光源の各光軸が略1点に交差され、各光軸の交差位置を変化させることができるので、複数のLED光源からの光を略1点を中心として集光させ、その集光位置を移動させることができる。そのため、被照明物上で明るさや照射範囲を変化させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のLED照明装置において、前記駆動機構は、前記複数の基盤をそれぞれ傾斜させる複数の傾斜駆動部と、該複数の傾斜駆動部を連動させる連動駆動部と、具備する構成とする。
この発明によれば、連動駆動部によって、複数の傾斜駆動部を連動して傾斜させることができる。そのため、簡素な構成で、各LED光源の光軸を略1点で交差させて、交差位置を移動させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のLED照明装置において、前記駆動機構は、前記連動駆動部を手動で操作する操作部を、さらに具備する構成とする。
この発明によれば、連動駆動部を手動操作する操作部を備えるので、簡素な構成とすることができ、また、観察者が操作部を手動操作することで、光量や照明範囲を容易に調整することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置において、前記LED光源は、前記基盤ごとに複数個のLEDが実装されてなり、該複数のLEDは、それぞれの光軸が前記LED光源の光軸上の略1点で交差する位置関係に配置された構成とする。
この発明によれば、LED光源の光軸上の略1点を中心として、複数のLEDからの光を集光することができる。そのため、各LEDの点灯制御を行うことで、LED光源の光軸上の略一点の近傍の一定領域で明るさを変化させることができる。
本発明のLED照明装置によれば、LED光源の光軸の被照明物に対する傾斜を変化させることで、被照明物までの距離の変化に追従して照明することができるので、被照明物までの距離の変化が発生しても、LEDの個数を増やすことなく照明の明るさを安定させるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を部分破断して示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を示す模式的な分解斜視図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の中心軸およびリンク案内溝の中心軸を含む断面における部分断面図である。図4は、図3におけるA視の部分平面図である。図5は、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置に用いるLED光源の概略構成を示す斜視図である。図6は、図5におけるB視側面図である。
本実施形態のLED照明装置50は、図1〜3に示すように、中心軸Sを中心として、リング状に配置された複数のLED光源部20からの照明光を、リングの中心軸上の所定範囲で位置を変えて集光できるようにしたもので、例えば、顕微鏡における裸眼での観察や、カメラを用いた撮影、撮像における照明装置として好適となるものである。
LED照明装置50の概略構成は、外側本体1、内側本体2、角度変更板3、LED光源部20、およびLED光源部20の光軸方向を変更するための駆動手段であるモーター15からなる。なお、LED光源部20に電流を供給して点灯制御したり、モーター15を回転させるための周知の電源部および制御部も備えているが、いずれも図示を省略している。
LED光源部20の個数は、適宜に設定することができるが、以下では、一例として12個の場合の例で説明する。
外側本体1は、装置側面を覆う略円筒形状の筐体であり、中心軸Sに同軸に設けられている。外側本体1の軸方向一端側の開口部内側には、周方向に等ピッチで、LED光源部20と同数の支点部1aが突設されている。
各支点部1aは、LED光源部20の一端側を回動可能に連結するためのもので、図3に示すように、後述する基盤11に固定される支軸10を回動支持するための支点孔1bが、各支点部1aが配列された円周上の接線方向に貫通して設けられている。
内側本体2は、外側本体1に対して、外側本体1の他端側を覆うとともに内周側に筒状の貫通孔を形成するように設けられた部材であり、外側本体1の他端に対向して径方向内側に延ばされた円環板状の底板部2bと、底板部2bに内周端部において外側本体1の一端側に向けて、外側本体1と同軸に立設された円筒部2a(図1参照、図2では図示略)とからなる。
このため、外側本体1と内側本体2との間には、外側本体1、底板部2b、および円筒部2aで囲まれ、外側本体1の一端側に開口した中心軸Sを中心とするドーナツ状の空間が形成されている。
底板部2bには、図2、3に示すように、外側本体1の一端側に開口し、径方向に延ばされたリンク案内溝2cが、LED光源部20と同数だけ、中心軸Sに交差する放射状に設けられている。各リンク案内溝2cの周方向における位置は、各リンク案内溝2cの溝幅の中心軸の延長線、各支点部1aの周方向の幅中心の位置と周方向に重なるように設定されている。
角度変更板3は、各LED光源部20の光軸方向を連動して変化させるため連動駆動部を形成するもので、本実施形態では、外側本体1および内側本体2の外径と略同一外径を有し、内径が内側本体2の円筒部2aの基端部の外形と回転自在に嵌合されたドーナツ状の略円盤状部材からなり、外側本体1の他端部と内側本体2の底板部2bとによって摺動自在に挟持されている。
角度変更板3の外縁部には、モーター15から角度変更板3を周方向に回転させる駆動力を受けるため、径方向外側に底板部2bの外形よりも突出された凸部からなる複数の係合部3bが設けられている。係合部3bの個数は、本実施形態では、一例として、6個設けられている。
各係合部3bには、内側本体2の底板部2b側に開口した係合穴3cがそれぞれ設けられている。
また、角度変更板3の円盤面には、図4に示すように、角度変更板3の内周孔の中心(以下、単に角度変更板3の中心と称する)を通る径方向に対して、円盤面上で同方向に傾斜された直線状の貫通溝からなる複数の駆動溝3aが、底板部2b上のリンク案内溝2cと同数、同一ピッチで設けられている。
各駆動溝3aの傾斜は、駆動溝3aの溝幅方向の中心軸Cが角度変更板3の中心と交差しない向きに傾斜するとともに、角度変更板3の中心に対して回転対称となるように設定される。
また、駆動溝3aの溝幅は、リンク案内溝2cと同幅あるいはわずかに広幅とされている。
このような角度変更板3は、底板部2bを外側本体1側から近接して覆っているため、底板部2b上のリンク案内溝2cは、図4に示すように、図3のA矢視方向から見て、駆動溝3aと交差する位置でのみ外側本体1側に開口される。そのため、角度変更板3が底板部2bに対して周方向に回転されることで交差位置が変化すると、それに伴って開口部分が径方向に移動するようになっている。
駆動溝3aの傾斜の大きさは、駆動溝3aに設けることができる溝長さと、開口位置の必要な移動量とに応じて適宜設定することができる。
LED光源部20は、略等脚台形板状の基盤11と、基盤11の一方の面に実装されたLED光源を構成する複数のLED101とからなる。
基盤11は、図2、5に示すように、台形の長底辺部分に、支点部1aに外嵌する凹部(切り欠き)が設けられ、その凹部の互いに対向する内側には、支軸10を取り付けるため、長底辺と平行な支点穴13が穿設されている。
また、図3、5に示すように基盤11の他方の面における台形の短底辺側には、リンク12を回動自在に取り付けるため、支点穴13と平行な支点穴14が穿設された凸部からなる支点部11bが設けられている。
また基盤11上には、特に図示しないが、各LED101を独立にあるいはグループ別に点灯するための配線パターンが形成されている。
リンク12は、一端が二股に分かれており、基盤11の支点部11bを外嵌し、支点穴14を中心として回動可能に連結されており、これにより回動ジョイント部12aが形成されている。
リンク12の他端側は棒状とされて、駆動溝3aに挿通され、先端には、リンク案内溝2c内にスライド移動可能に埋め込まれた球面状のスライドジョイント部12bが設けられている。
このため、リンク12の他端は、図4に示すように、リンク案内溝2cと駆動溝3aとで構成された開口によって底板部2b上での位置が規制されている。すなわち、角度変更板3が回転されると、開口の移動に合わせて、スライドジョイント部12bも移動するようになっている。
また、リンク12の長さは、底板部2bから支点部1aまでの高さよりも短い寸法とされている。
このような構成により、各基盤11は、台形の長底辺側の凹部11aにおいて、外側本体1の支点部1aと回動可能に連結され、台形の短底辺側では、支点部11bにおいて、内側本体2の底板部2bとリンク案内溝2cと連結された状態で、外側本体1と内側本体2との間のドーナツ状の空間に配置されている。
基盤11は、略台形形状の外形を有するため、このようなドーナツ状の空間に配置する際に、周方向の隣接スペースを有効活用することができる。
基盤11の支軸10回りの傾斜角度は、スライドジョイント部12bのリンク案内溝2c内での位置に依存して決まる回動ジョイント部12aの高さによって決まる。
また、このような各基盤11の配置は、各支点部1a、各リンク案内溝2c、各駆動溝3aの配置の対称性によって、内側本体2の中心軸に対して軸対称になっている。
本実施形態では、常に回動ジョイント部12aの高さの方が低い設定とされているので、内側本体2の中心軸を含む断面では、対向する基盤11が、略V字状をなしており、スライドジョイント部12bの位置によって、V字の開き角が変化されるようになっている。
そして、各リンク12をそれぞれが嵌め込まれたリンク案内溝2cに沿って移動させることで、回動ジョイント部12aを移動させ、各基盤11を各支点部1aの支軸10を中心として回動できるようになっている。すなわち、各リンク12は、各基盤11を傾斜させる傾斜駆動部を構成している。
LED101は、LEDチップからの放射光を集光して適宜の放射角の範囲に出射する集光レンズ付きの発光素子からなる。
本実施形態では、一例として、各基盤11に5個ずつのLED101が実装されている。この5個のLED101の平面配置は、図5に示すように、基盤11の台形の長底辺側から、2個、2個、1個というように、3列をなして、略台形の基盤11形状の中心軸に対して対称に配置されている。ただし、これは一例であって、各列におけるLED101の配置個数は、台形の脚部間の寸法変化に応じて、長底辺から短底辺に向けて、漸次低減するような適宜個数に設定することができる。
各LED101の発光量や放射角などの発光特性は、同一でもよいし異なる発光特性のものを組み合わせて配置してもよい。
LED101の実装姿勢は、放射光の光軸がすべて一定方向、例えば、基盤11の法線方向となるようにしてもよいが、本実施形態では、図5、6に示すように、各LED101の光軸p、p、…、pを基盤11に対して傾斜させ、これらの光軸が、基盤11の中心を通る法線P上で、基盤11から高さLに位置する点qで略交差するように設定している。
このため、LED光源部20上の5個のLED101を同時に点灯させると、点q近傍では、各LED101からの光束が略重ね合わされるようになっている。
このように、LED光源部20は、各LED101からの複数の光束が点qに向かって重なり合って集光され、点qから遠ざかると重なりが低減することで照射範囲が拡大するような擬似的な集光光源となっている。法線Pは、この集光光源の光軸と見なすことができる。このような意味で、以下、法線PをLED光源部20の光軸Pとも称する。
なお、各LED101が平行光束を出射する場合は、光軸P方向の明るさ、すなわち照度分布は、点qの前後で対称的に変化し、集光光束、拡散光束を出射する場合は、非対称的に変化する。
モーター15は、本実施形態では、内側本体2の円筒部2aの内径以上の内径を有する孔部を中心に備え、外径が底板部2bの外径より大径とされたリング型の面対向型モーターを採用している。
モーター15は、リング型のステータ部15aと、ステータ部15aに対して正逆両方向の適宜回転角位置に回転移動可能なリング型のロータ部15bとを備える。
ロータ部15bの底板部2bより大径の位置となる周縁部の上面には、角度変更板3の各係合部3bの係合穴3cにそれぞれ係合することでモーター15からの駆動力を伝達する複数の駆動爪15cが立設されている。
駆動爪15cの形状は、本実施形態では、一例として、角度変更板3の各係合穴3cが配列された円周上に、係合穴3cと同様の位置関係に配置され、係合穴3cに回転自在に内挿される円筒ピン状としているが、角度変更板3を回転駆動できれば、この形状に限定されるものではない。例えば、係合部3bが角度変更板3の径方向外側に延ばされた凸部であるときに、その周方向の側面を挟持するU字溝状などの形状としてもよい。
このような構成のモーター15は、ロータ部15bの回転中心を円筒部2aの中心軸Sに一致させ、各駆動爪15cをそれぞれ対応する係合穴3cに係合させた状態で、底板部2bの裏面側(角度変更板3と反対側)に配置され、ステータ部15aが、不図示の取付部において内側本体2に固定されている。
次に、LED照明装置50の動作について説明する。
図7(a)、(b)は、それぞれ被照明物が近距離(距離L1)、および遠距離(距離L2)にある場合のLED光源の配置を示す模式的な軸方向断面図である。図8(a)は、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の照明光の光軸方向における明るさの分布を説明する模式的なグラフである。図8(b)は、比較例のLED照明装置の照明光の光軸方向における明るさの分布を説明する模式的なグラフである。いずれのグラフも横軸は距離、縦軸は明るさを示す。
LED照明装置50によれば、モーター15を回転させて、ロータ部15bの回転位置を変化させることにより、各駆動爪15cによって係合部3bに回転力が伝達され、角度変更板3は、角度変更板3の中心に一致する円筒部2aの外径を中心として中心軸S回りに回転される。
これにより、各リンク12のスライドジョイント部12bが、各駆動溝3aの位置に応じて移動された開口位置まで連動し、各リンク案内溝2c内に沿う方向の同位置に移動される。この各リンク12の移動により、各LED光源部20の基盤11の傾斜角が連動して変化される。
例えば、図7(a)に示すように、リンク12がリンク案内溝2cにおいて、底板部2bの外縁部寄りに位置する場合、回動ジョイント部12aは、底板部2bからの高さが相対的に低い状態とされ、中心軸Sを挟んで対向するLED光源部20の光軸P、Pの傾きは、それぞれ中心軸Sに対して角度θだけ傾斜され、それぞれ中心軸S上で外側本体1の一端から高さL1に位置する点Qにおいて交差する。各LED光源部20の傾斜角は、中心軸Sに対して軸対称なので、すべてのLED光源部20の光軸Pは、点Qで交差する。
一方、例えば、図7(b)に示すように、リンク12がリンク案内溝2cにおいて、底板部2bの内周部寄りに位置する場合、回動ジョイント部12aは、底板部2bからの高さが図7(a)の場合に比べて相対的に高い状態とされる。このため、光軸P、Pの中心軸Sに対する傾斜角は角度θ(ただし、θ<θ)となり、上記と同様にして、各光軸Pは、一端から高さL2(ただし、L2>L1)に位置する点Qにおいて交差する。
このような点Q、Qでは、各LED光源部20の各LED101を全部点灯する場合、これらの光束が重なり合い、光束が集中するため、中心軸S上の他の部分に比べて明るい照明光を得ることが可能となる。
これらの点Q、Q近傍での明るさは、LED光源部20から照射される光束が平行光束の場合には略同一となる。
本実施形態では、各LED光源部20は擬似的な集光光源となっており、LED光源部20の光軸P上では、点qに各LED101の光束が集中している。そして、点qから光軸P上で離間するにつれて、LED101の光束の重なりが変化し、照射範囲が広くなるため明るさが低下する。LED101から放射される光が拡散光であると、点qからより遠くなるほど急激に明るさが低下する。
このため、点Q、Qの近傍の明るさは、各光軸P上で点qとどのような位置関係にあるかによって変化する。
例えば、点qが、点Qに一致する場合、すなわち、L=L1/cosθとなっている場合、点Qでの明るさが最大となり、点Qから中心軸S上でずれた位置では、点Qより拡散した光束が重なり合うので、照射範囲がより広くなり、明るさはやや低下する。
例えば、各基盤11の傾斜が図7(a)の状態の場合、中心軸S上での明るさの分布は、図8(a)に曲線200で示すような、点Qの位置する距離L1を最大値とする釣り鐘状の分布となる。
また、各基盤11の傾斜が図7(b)の状態の場合、中心軸S上での明るさの分布は、図8(a)に曲線201で示すように、距離L2を最大値とする釣り鐘状の分布となる。
曲線200、201の最大値は、点qの位置に依存しており、点qを点Qに一致させた場合は、曲線200の最大値の方が、曲線201の最大値よりもやや大きくなる。
しかしながら、これは、個々のLED光源部20の点qの前後での光束の拡散度合いに応じた程度の変化であり、点Q上では、12個のLED光源部20からの光束はすべて重なっているため、距離L2の大きさにもよるが、後述する比較例に比べて明るさの変化は小さいものである。
また、距離L1、L2の中間の位置でもそれぞれ各基盤11の傾斜を変え、中心軸S上で1点に交差する点Qの位置をそれぞれの位置に合わせることで明るさを最大化することができる。
これに対して、比較例として、各LED光源部20の傾斜角が固定されている従来技術の場合の明るさについて考察すると、被照明物が、距離L1〜L2の範囲に移動する場合には、移動位置による光量低下を最小化するために、図8(b)に曲線202で示すように、距離L1、L2の中間で明るさが最大値となるように点qの位置を調整する。
このため、距離L1、L2では、いずれも各LED光源部20からの光束の重なり合いが確実に低下した状態となる。このため照射範囲の中には、他の光束とまったく重ならないため光量が1/12に低下する部分も発生することになり、本実施形態と同様の明るさは、距離L1、L2の中間位置の1点のみであり、距離L1、L2の位置では、明るさは格段に低下してしまう。このため、移動位置ごとに大きく明るさが変化してしまう。
このように、本実施形態のLED照明装置50によれば、各LED光源部20の光軸PがLED照明装置50の中心軸S上において、1点Qで交差するように配置されるので、モーター15によって駆動される角度変更板3を用いて各LED光源部20の光軸方向を連動して変えることができる。そのため、例えば、被照明物までの距離が変化する場合において、被照明物の位置に合わせて点Qの位置を設定することで、LED101の発光強度を変化させることなく、明るさの変化が少ない照明光を照射することができる。
また、このように、各LED光源部20からの光束の集光位置を移動できるため、例えば、顕微鏡の倍率を切り替える場合など、被照明物に対する照明光の照射範囲を変えることも容易となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。図10は、本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を示す模式的な分解斜視図である。
本実施形態のLED照明装置60は、図9、10に示すように、上記第1の実施形態のLED照明装置50から、モーター15を削除し、角度変更板3に代えて、角度変更板30(連動駆動部)を設けたものである。以下では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
角度変更板30は、上記第1の実施形態の角度変更板3において、係合部3bに代えて、操作部30bを設けたものである。
操作部30bは、上記第1の実施形態の角度変更板3と同様に、内側本体2の底板部2bと外側本体1との間で回転可能に保持された角度変更板30を、手動で回転操作を行うためのもので、操作者が手動で操作できるものであれば、適宜の形状のものを適宜個数設けることができる。
本実施形態では、一例として、角度変更板30の外縁部に径方向外側に突出された平面視台形形状の突起を6個、周方向の等分位置に設けている。
本実施形態のLED照明装置60によれば、操作者が、操作部30bを周方向に動かして、角度変更板30を回転させることにより、上記第1の実施形態と同様にして、各LED光源部20の光軸方向を連動して変化させることができる。これにより、操作者は、被照明物を裸眼、または光学系を通して直接的に、あるいはモニタなどの表示装置の映像などにより間接的に、観察しながら、明るさや照射範囲を調整することが容易となる。
また、モーター15等の駆動手段を備えないため、小型で簡素な装置とすることができる。
なお、上記の説明では、好ましい例として、LED光源の各光軸を1点に交差させる場合の例で説明したが、LED光源の光量にある程度余裕があれば、略1点に交差させるだけでもよい。また、さらに光量に余裕があれば、近接するのみで軸上で交差していなくてもよい。すなわち、互いに捩れて交差していてもよい。
また、LED光源が複数にグループ分けされて、それぞれのグループごとに異なる位置で交差してもよい。
また、上記の説明では、好ましい例として、各基盤上の複数のLEDの光軸が、LED光源の光軸上において1点で交差させる場合の例で説明したが、LEDの光量にある程度余裕があれば、略1点に交差させるだけでもよい。
また、集光範囲をあまり狭くする必要がない場合には、LEDの光軸を互いに揃えてもよい。また、複数のLEDの一部を略1点で交差させ、他のLEDをLED光源の光軸と平行としてもよい。
また、上記の説明では、LEDとして、集光レンズ付きの素子を採用した場合の例で説明したが、複数のLEDチップに対して1つの集光レンズを配置して光束を形成する構成や、複数の集光レンズ付きのLEDからの光束をさらに1つの集光レンズを用いて集光する構成を採用してもよい。
これらの場合、各LEDチップやLEDの光軸は平行に配置し、集光レンズによって集光することができる。このような構成によれば、集光レンズの焦点距離などを変えることにより、適宜位置に集光することができるので、LED光源における集光点である点qの位置を容易に設定することができる。
また、上記の説明では、連動駆動部として、駆動機構による回転運動を径方向の直線運動に変換する角度変更板を用いた場合の例で説明したが、傾斜駆動部を連動させることができれば、連動駆動部は角度変更板に限定されない。例えば、適宜のカム機構、リンク機構などを採用することができる。
また、上記の説明では、複数の基盤を傾斜させる傾斜駆動部をそれぞれ備え、これらを連動駆動部によって連動させるようにした場合の例で説明したが、各傾斜駆動部は、それぞれに駆動機構を備え、複数の駆動機構の駆動量を制御信号などによって連動させてもよい。
また、上記の説明では、駆動機構として、回転モーターを用いた場合の例で説明したが、他の駆動機構として、空気圧シリンダや電動アクチュエータなどの直動機構を採用してもよい。あるいは、各基盤をそれぞれ傾動機構に支持して傾動させる構成としてもよい。
空気圧シリンダを用いる場合には、各空気圧シリンダに共通の圧力源を接続することで、それぞれの駆動量を連動させることができる。
また上記の説明では、LED光源が複数の場合の例で説明したが、基盤を傾斜させることで、被照明物に対する照射位置を変える構成であれば、LED光源は1つであってもよい。この場合、被照明物の移動方向に対して交差する方向にLED光源からの照明光を照射するようにすれば、基盤の傾斜を変えることで、被照明物の移動に対応して、照射位置を一定に保持することができ、照射位置での明るさも略一定に保持することができる。
また、上記の説明では、LED光源における複数のLEDを全点灯する場合の例で説明したが、上記のような集光位置の変更に加えて、LEDを個別に点灯、消灯制御したり、LEDの発光強度を変化させたりしてもよい。このようにすれば、重ね合わされた光束の光量や照射範囲をさらに幅広く変更することができる。
また、上記の第1の実施形態の説明では、モーター15が内側本体2に固定されている場合の例で説明したが、モーター15を着脱可能に設けてもよい。この場合、モーター15を外した場合には、角度変更板3の係合部3bを操作部として、角度変更板3を手動で駆動することができる。
また、上記の説明では、LEDの波長については特に述べていないが、LEDの波長は、照明の必要に応じて適宜選択することができる。また、複数のLEDの波長は互いに変えてもよく、例えば、3原色のLEDを配置して、白色光を発生する構成としてもよい。
白色光を発生させる場合、LED光源の集光位置では、3原色の照明光が重なるので、色ずれ、色にじみ等が発生せず、良好な白色照明光を照射することができる。
本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を部分破断して示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を示す模式的な分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の中心軸およびリンク案内溝の中心軸を含む断面における部分断面図である。 図3におけるA視の部分平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置に用いるLED光源の概略構成を示す斜視図である。 図5におけるB視側面図である。 被照明物が近距離(距離L1)、および遠距離(距離L2)にある場合のLED光源の配置を示す模式的な軸方向断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置および比較例のLED照明装置の照明光の光軸方向における明るさの分布を説明する模式的なグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置の概略構成を示す模式的な分解斜視図である。
符号の説明
1a 支点部
2b 底板部
2c リンク案内溝
3、30 角度変更板(連動駆動部)
3a 駆動溝
3b 係合部
10 支軸
11 基盤
11b 支点部
12 リンク(傾斜駆動部)
12a 回動ジョイント部
12b スライドジョイント部
13、14 支点穴
15 モーター
15c 駆動爪
20 LED光源部
30b 操作部
50、60 LED照明装置
101 発光ダイオード(LED)

Claims (5)

  1. 被照明物に光を照射するLED光源と、
    該LED光源が実装された基盤と、
    該基盤を駆動して前記LED光源の光軸方向を変化させる駆動機構と、
    を具備することを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記LED光源が実装された前記基盤は、複数個からなり、
    前記駆動機構は、前記複数の基盤上にそれぞれ実装された前記LED光源の各光軸を略1点に交差させるとともに、前記各光軸の交差位置を変化させることができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記駆動機構は、
    前記複数の基盤をそれぞれ傾斜させる複数の傾斜駆動部と、
    該複数の傾斜駆動部を連動させる連動駆動部と、
    を具備することを特徴とする請求項2に記載のLED照明装置。
  4. 前記駆動機構は、
    前記連動駆動部を手動で操作する操作部を、
    さらに具備することを特徴とする請求項3に記載のLED照明装置。
  5. 前記LED光源は、
    前記基盤ごとに複数個のLEDが実装されてなり、
    該複数のLEDは、それぞれの光軸が前記LED光源の光軸上の略1点で交差する位置関係に配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置。
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