JP2009053729A - 制御装置、コンピュータプログラム及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信システムに含まれるオブジェクトの動作を確認する場合等において、その動作状態の設定作業等の負担を軽減することを可能とする制御装置、コンピュータプログラム及び制御方法を提供する。
【解決手段】端末装置3の制御部31が、1の試験による動作が終了した後のCDプレーヤー1の動作状態を、次の試験の動作を行うためのテスト状態に設定する前に、所定の1の基底状態に設定するコマンド情報を制御治具2に送信させるように制御する。
【選択図】図4
【解決手段】端末装置3の制御部31が、1の試験による動作が終了した後のCDプレーヤー1の動作状態を、次の試験の動作を行うためのテスト状態に設定する前に、所定の1の基底状態に設定するコマンド情報を制御治具2に送信させるように制御する。
【選択図】図4
Description
本願は、複数のオブジェクト間で通信を行う通信システムにおいて、オブジェクトによる情報の送信を制御する制御装置、コンピュータプログラム及び制御方法の技術分野に関する。
従来から、複数の装置、アプリケーションプログラム、プログラム内部におけるモジュール等の間で情報を伝達する方式として、所謂、マスタ・スレーブ方式と呼ばれる通信方式が広く採用されている。
この方式は、マスタと呼ばれる装置、プログラム、モジュール等(以下、これらを含む概念としてオブジェクトと称する)が、スレーブと呼ばれるオブジェクトに対して、スレーブの動作内容を規定するコマンド情報を送信し、当該コマンド情報を受信したスレーブが、当該コマンド情報に従った動作を実行し、場合によって、その動作結果を情報としてマスタに応答するものであり、特に、マスタ側からスレーブの動作を制御するために用いられている。
この方式を採用したものとしては、例えば、特許文献1において、マスタ機器からコマンド情報等を含むアナログ信号をスレーブ機器に送信し、スレーブ機器でコマンド情報を解読し、解読したコマンド情報に従って、アナログ信号の復号化等を行う機器間制御システムが開示されている。
ところで、上記マスタ・スレーブ方式における通信の制御は、主としてソフトウェアによって実現されており、ソフトウェア等に起因する不具合が発生しないよう、スレーブの動作内容等の正常性を確認する試験は不可欠であるが、従来、この試験は、例えば以下の方法で行われていた。
先ず、マスタからコマンド情報をスレーブに送信し、スレーブの動作状態(例えば、休止状態、実行状態、待機状態等)を、所望の試験が可能な状態(以下、テスト状態と称する)に設定する(動作状態を変化させる)。そして、スレーブの動作を確認するための試験用コマンド情報をスレーブに送信し、当該コマンド情報によりスレーブが動作した結果としての応答情報を取得する。試験者は、応答情報が要求仕様通りであるか否かを確認して、一つの試験が終了する。その後、同様にして、スレーブの動作状態を次の試験が可能な状態に設定し、試験を続行する。
特開2001−69471号公報
一般的に、スレーブは複数の動作状態を有するものであるから、スレーブの動作内容の正常性を担保するためには、可能な限り全ての動作状態に対して、あらゆるコマンド情報を組み合わせて試験することが極めて望ましい。
しかしながら、上述した従来の方法では、スレーブの動作状態を所望のテスト状態に設定するための作業負担が過大となるという問題がある。つまり、様々な動作状態をスレーブが有するのであれば、試験後のスレーブの動作状態(以下、結果状態と称する)も、そのテスト状態や試験用コマンド情報の内容等によって、様々な状態に変化する。従って、試験者は、スレーブの動作状態を所望のテスト状態に設定するためのコマンド情報や、その組み合わせ等を、様々な結果状態に応じて考えなければならない。このことが、試験用データの作成作業や試験中における設定作業の長期化等に繋がっていた。
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、通信システムに含まれるオブジェクトの動作を確認する場合等において、その動作状態の設定作業等の負担を軽減することを可能とする制御装置、コンピュータプログラム及び制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、第1のオブジェクトが、第2のオブジェクトの動作を規定する命令情報を当該第2のオブジェクトに送信し、前記命令情報を受信した前記第2のオブジェクトが、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させる通信システムにおいて、前記第1のオブジェクトによる前記命令情報の送信を制御する制御装置であって、1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態を、次の動作を行うための状態に変化させる前に、所定の1の状態に変化させる前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させるように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、第1のオブジェクトが、第2のオブジェクトの動作を規定する命令情報を当該第2のオブジェクトに送信し、前記命令情報を受信した前記第2のオブジェクトが、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させる通信システムにおいて、前記第1のオブジェクトによる前記命令情報の送信を制御する制御装置に含まれるコンピュータを、1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態を、次の動作を行うための状態に変化させる前に、所定の1の状態に変化させる前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させるように制御する制御手段として機能させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、第1のオブジェクトが、第2のオブジェクトの動作を規定する命令情報を当該第2のオブジェクトに送信し、前記命令情報を受信した前記第2のオブジェクトが、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させる通信システムにおいて、前記第1のオブジェクトによる前記命令情報の送信を制御する制御装置における制御方法であって、1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態を、次の動作を行うための状態に変化させる前に、所定の1の状態に変化させる前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させるように制御する工程を備えることを特徴とする。
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、オーディオ機器の制御システムにおいて、当該システムに含まれるCD(Compact Disk)プレーヤーの動作内容を試験する試験システムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
[1.試験システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る試験システムSの構成及び機能について、図1を用いて説明する。
先ず、本実施形態に係る試験システムSの構成及び機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る試験システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、試験システムSは、第2オブジェクトとしてのCDプレーヤー1と、第1オブジェクトとしての制御治具2と、制御装置としての端末装置3と、により構成されている。そして、CDプレーヤー1と制御治具2とは、例えば、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronic Engineer 1394)等のケーブルにより接続されており、相互にデータの送受信が可能となっている。また、制御治具2と端末装置3とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)、RS−232C(Recommended Standard 232 C)等のケーブルにより接続されており、相互にデータの送受信が可能となっている。
本実施形態に係るオーディオ機器制御システムは、マスタ・スレーブ方式を採用している。つまり、CDプレーヤー1の動作を規定するコマンド情報を制御治具2(マスタ)により送信し、コマンド情報を受信したCDプレーヤー1(スレーブ)が、当該情報に応じた動作を実行するとともに、動作状態を異なる状態に変化させ、その動作結果を応答情報(例えば、CDプレーヤー1の動作状態、再生トラック番号、再生位置等が含まれる)として制御治具2に送信するようになっている。
本実施形態に係る試験システムSは、端末装置3が、試験用のコマンド情報を制御治具2に送信し、当該コマンド情報を制御治具2が更にCDプレーヤー1に送信する。そして、CDプレーヤー1は、受信したコマンド情報の内容に従った動作を行い、応答情報を制御治具2に送信する。制御治具2は、受信した応答情報を端末装置3に送信する。そして、端末装置3は、受信した応答情報を保存するようになっている。
[2.CDプレーヤーの構成及び機能]
次に、CDプレーヤー1の構成及び機能について、図2を用いて説明する。
次に、CDプレーヤー1の構成及び機能について、図2を用いて説明する。
CDプレーヤー1は、CDを着脱可能に格納するトレイ部、格納されたCDを回転させるスピンドルモータ、CDに対して光ビームを照射し、その反射光を受光して受光信号を出力するピックアップ部、光ビームを出力するための駆動信号をピックアップ部に供給する駆動回路、ピックアップから供給される受光信号に基づいて再生RF信号を出力する再生部、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える制御部等を含んで構成されている。
制御部は、CPUがROM等に記憶された制御用プログラムを読み出し実行することにより、CDプレーヤーの各部を制御するとともに、接続ケーブルを介して受信したコマンド情報を解釈し、当該コマンド情報に従った動作を各部に行わせ、その結果を応答情報として制御治具2に送信するようになっている。
図2は、CDプレーヤー1に対するコマンド情報と、当該コマンドによるCDプレーヤー1の動作状態の変化の一例を示す図であり、図中の各セルに示す状態は、CDプレーヤー1の動作状態が左列に示される状態のときに、最上行に示されるコマンドを実行した後の動作状態を示している。なお、左列カッコ内の数値は、動作状態を示す状態番号である。
図2に示すように、CDプレーヤー1の動作状態としては、CDの再生等を行っていない停止状態、CDに記録された音声情報等を再生出力する再生状態、CDに記録された音声情報等を早送りで再生する倍速再生状態、逆方向に早送りで再生する逆倍速再生状態、再生中のトラックのある位置で再生動作を一時停止するポーズ状態、トレイ部が吐出されているオープン状態等が存在する。また、CDプレーヤー1に対するコマンドとしては、停止、再生、早送り、巻戻し、イジェクト等が存在する。
CDプレーヤー1が停止状態のときにおける動作状態の変化の例を説明すると、停止コマンドを受信した場合には、停止状態のまま変化せず、再生コマンドを受信した場合には、再生動作を開始して再生状態に変化し、早送りコマンドを受信した場合には、再生位置を次のトラックに進めて停止状態となり、巻戻しコマンドを受信した場合には、再生位置を前のトラックに進めて停止状態となり、イジェクトコマンドを受信した場合には、トレイを吐出してオープン状態に変化する。
また、CDプレーヤー1が再生状態のときの例を説明すると、停止コマンドを受信した場合には、再生動作を停止して停止状態に変化し、再生コマンドを受信した場合には、再生動作を一時停止してポーズ状態に変化し、早送りコマンドを受信した場合には、倍速再生状態に変化し、巻戻しコマンドを受信した場合には、逆倍速再生状態に変化し、イジェクトコマンドを受信した場合には、再生状態のまま変化しない。
このように、CDプレーヤー1は、受信したコマンド情報及び現在の動作状態に応じてその動作状態を異なる状態に変化させるようになっている。
[3.制御治具の構成及び機能]
次に、制御治具2の構成及び機能について、図1を用いて説明する。
次に、制御治具2の構成及び機能について、図1を用いて説明する。
制御治具2は、各種装置の動作内容等を確認するための装置であり、実際のオーディオ機器制御システムには、制御治具2の代わりに、専用の制御コントローラが組み込まれる。
図1に示すように、制御治具2は、CPU、RAM、ROM等から構成される制御部21と、CDプレーヤー1及び端末装置3と制御部21とのデータの入出力を制御する入出力部22(例えば、I/Oコントローラ等)と、文字等の情報を表示する表示部23(例えば、液晶パネル等)と、試験者からの操作指示を受け付け、その指示内容を制御部21に出力する操作部24(例えば、ボタン、スイッチ等)と、を備え、制御部21と各部とは、システムバス25により接続されている。
制御部21は、CPUがROM等に記憶された制御用プログラムを読み出し実行することにより、制御治具2の各部を統括制御する。例えば、制御部21は、端末装置3から送信されたコマンド情報を入出力部22の制御により受信し、当該コマンド情報を、CDプレーヤー1が解釈可能なフォーマットに変換して、入出力部22の制御によりCDプレーヤー1に送信するようになっている。また、制御部21は、試験者による操作部24の操作によりコマンド情報が入力されると、当該コマンド情報をRAMに記憶し、試験者による操作に従って、RAMに記憶されたコマンド情報をCDプレーヤー1に送信するようになっている。更に、制御部21は、CDプレーヤー1から送信された応答情報を受信し、当該応答情報を端末装置3に送信するとともに、応答情報の一部(例えば、CDプレーヤー1の動作状態等)を、表示部23に表示させるようになっている。
[4.端末装置の構成及び機能]
次に、端末装置3の構成及び機能について、図1及び図3を用いて説明する。
次に、端末装置3の構成及び機能について、図1及び図3を用いて説明する。
端末装置3は、制御治具2によるコマンド情報の送信を制御する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等が適用可能である。
図1に示すように、端末装置3は、制御手段の一例としての制御部31と、各種プログラム及びデータ等を記憶する記憶部32(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等)と、制御治具2と制御部31とのデータの入出力を制御する入出力部33(例えば、I/Oコントローラ等)と、文字、画像等の情報を表示する表示部34(例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等)と、試験者からの操作指示を受け付け、その指示内容を制御部31に出力する操作部35(例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等)と、を備え、制御部31と各部とは、システムバス36により接続されている。
記憶部32には、CDプレーヤー1の動作内容を試験するためのデータとして、テストデータ、比較用応答データ、基底状態設定データ及びテスト状態設定データが、例えば、テキストファイルの形態で記憶されている。
テストデータとは、CDプレーヤー1の動作内容を確認するための試験用コマンド情報、テスト状態、使用する比較用応答データのファイル名等が記述されたデータであり、試験者により予め決められた試験項目に対応して作成される。
また、比較用応答データとは、試験用のコマンド情報に対してCDプレーヤー1が返信すべき応答情報が記述されたデータであり、例えば、CDプレーヤー1の要求仕様書、インタフェース仕様書等に基づいて、試験者により予め作成される。この比較用応答データは、実際の試験において、制御治具2を経由してCDプレーヤー1から送信された応答情報と比較され、両者の差異の有無により動作内容の正常性を確認することができるようになっている。
また、基底状態設定データとは、一つの試験が終了した後のCDプレーヤー1の動作状態(即ち、結果状態)を、次の試験を行うためのテスト状態に設定する前に所定の1の状態(以下、基底状態と称する)に設定するためのコマンド情報が記述されたデータである。
また、テスト状態設定データとは、CDプレーヤー1の動作状態を、試験項目に対応したテスト状態に設定するためのコマンド情報が記述されたデータである。
図3(a)は、本実施形態に係る基底状態設定用のコマンド情報の一例を示す図であり、図3(b)は、本実施形態に係るテスト状態設定用のコマンド情報の一例を示す図である。
本実施形態においては、停止状態を基底状態とした。そうすると、図3(a)に示すように、結果状態がいずれの動作状態であっても、同一のコマンドの組み合わせでCDプレーヤー1の動作状態を基底状態に設定することができる。即ち、再生コマンド、イジェクトコマンド、停止コマンドの順でコマンド情報を送信することで、CDプレーヤー1の動作状態は停止状態に変化する。
各結果状態夫々に応じて基底状態設定用のコマンド情報を異なるコマンド(またはコマンド組み合わせ)とすることも可能ではあるが、このように一つのコマンドの組み合わせで基底状態に設定できるようにしておけば、基底状態設定データを複数管理する必要が無く、基底状態の設定も容易、確実である。
なお、どの動作状態を基底状態とするかは、夫々のシステムに応じて決定すべきものであるが、例えば、試験内容、テスト状態への設定の容易さ、動作状態の安定度等を考慮して決定する。
停止状態を基底状態と定めると、その基底状態から夫々のテスト状態に設定するためのコマンド情報は、図3(b)に示す通りとなる。例えば、停止状態に設定するには、停止コマンドを送信する(または、コマンド送信しない)。また、再生状態に設定するには、再生コマンドを送信する。また、倍速再生状態に設定するには、再生コマンド、早送りコマンドの順でコマンド情報を送信する。
このように、テスト状態にする変化させるコマンド情報は、多くてもテスト状態の数分だけ用意しておけば良い。
記憶部32には、また、所定のオペレーティングシステム、各種アプリケーションプログラム等の他に、試験制御用プログラムを記憶している。試験制御用プログラムは、オーディオ機器制御システムにおけるCDプレーヤー1の動作内容の試験を、連続自動実行するためのプログラムである。
制御部31は、CPU、ROM、RAM等により構成されており、CPUが記憶部32またはROM等に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、端末装置3の各部を統括制御するとともに、試験制御用プログラムを実行することにより、本実施形態に係る制御手段として機能するようになっている。なお、制御部31の処理内容については後述する。
試験制御用プログラム等の各種プログラムは、例えば、ネットワークを介して所定のサーバ等からダウンロードされるようにしても良いし、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
[5.試験システムの動作]
次に、試験システムSの動作について、図4及び図5を用いて説明する。
次に、試験システムSの動作について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係る端末装置3の制御部31による処理の一例を示すフローチャートである。
試験者が端末装置3の操作部35を操作することにより、端末装置3の制御部31が、記憶部32に記憶されている試験制御用プログラムを実行する。そして、表示部34に表示されたメニュー等に従って、試験者が操作部35を操作することにより、1または複数のテストデータ等を指定し、試験開始ボタン等を選択すると、制御部31は、図4に示す処理を開始する。
先ず、制御部31は、試験者に指定されたテストデータのうち、最初の試験項目に対応するテストデータを記憶部32から読み出す(ステップS101)。
次いで、制御部31は、記憶部32から基底状態設定データを読み出し、当該データに記述された基底状態設定用のコマンド情報を制御治具2に送信する。具体的には、図3(a)に示すように、再生コマンド、イジェクトコマンド、停止コマンドの順でコマンド情報を送信する(ステップS102)。そして、制御部31は、制御治具2からの応答情報の受信待ちに移行する(ステップS103)。なお、制御部31は、コマンド情報を送信し、及び応答情報を受信する度に、これらの情報をログデータとして記憶部32に記憶している。
基底状態設定用のコマンド情報を受信した制御治具2は、当該コマンド情報を更にCDプレーヤー1に送信する。端末装置3の制御部31は、このようにして、制御治具2による試験用のコマンド情報の送信を制御する制御手段として機能するのである。
基底状態設定用のコマンド情報を受信したCDプレーヤー1は、当該コマンド情報に応じた動作を実行し、最終的には、その動作状態が、停止状態に変化する。そして、各コマンドに対する動作結果を応答情報として制御治具2に送信する。応答情報を受信した制御治具2は、当該情報を更に端末装置3に送信する。
端末装置3の制御部31は、制御治具2からの応答情報を受信すると(ステップS103:YES)、テストデータに記述されているテスト状態に設定するためのテスト状態設定データを読み出し、当該データに記述されたテスト状態設定用のコマンド情報を制御治具2に送信し(ステップS104)、制御治具2からの応答情報の受信待ちに移行する(ステップS105)。
前述と同様にして、テスト状態設定用のコマンド情報がCDプレーヤー1に受信されると、CDプレーヤー1の動作状態は、試験内容に対応した状態に変化する。そして、CDプレーヤー1から送信された応答情報は、前述と同様にして、端末装置3の制御部31により受信される(ステップS105:YES)。
そうすると、制御部31は、テストデータに記述されている試験用のコマンド情報を制御治具2に送信し(ステップS106)、制御治具2からの応答情報受信待ちに移行する(ステップS107)。
前述と同様にして、試験用のコマンド情報がCDプレーヤー1に受信されると、CDプレーヤー1は、当該コマンド情報に応じた動作を行い、その動作状態は、ある状態(結果状態)に変化する。そして、CDプレーヤー1から送信された応答情報は、前述と同様にして、端末装置3の制御部31により受信される(ステップS107:YES)。
そうすると、制御部31は、テストデータに記述されている比較用応答データのファイル名により特定される比較用応答データを読み出し、受信された応答情報との比較処理を行う(ステップS108)。その結果、制御部31は、両者に差分が無い場合は、正常を示す情報を記憶部32に保存し、差分がある場合は、異常を示す情報を差分の内容を示す情報とともに記憶部32に保存する(ステップS109)。
次いで、制御部31は、次のテストデータが存在するか否かを判定し(ステップ110)、存在する場合には(ステップS110:YES)、次のテストデータを読み出し(ステップS101)、基底状態設定用のコマンド情報を送信する(ステップS102)。
そうすると、CDプレーヤー1の結果状態がどのような状態であっても、その動作状態は、基底状態である停止状態に変化する。そして、端末装置3の制御部31が、テストデータに記述されたテスト状態に対応した1のコマンド情報を送信することで(ステップS104)、CDプレーヤー1の動作状態が、停止状態から所望のテスト状態に変化する。
このようにして、次々と試験が実行され、次に読み出すテストデータがなくなると(ステップS110:NO)、端末装置3の制御部31は、処理を終了する。
次に、試験システムSの上記動作により取得された試験結果の一例を説明する。
図5は、端末装置3から送信したコマンド情報と、当該情報に対してCDプレーヤー1から送信された応答情報を記録したログデータの一例を示す図である。
図中、行頭が「#」の行はコメント行であり、「>」の行はコマンド情報を示す行であり、「<」の行は応答情報を示す行である。また、コマンド情報及び応答情報においては、数値データを1バイトごとに16進数で表している。なお、応答情報中、CDプレーヤー1の動作状態を示すデータ以外は、「XX」で表している。
最初の試験結果を示すログデータ101においては、動作状態を基底状態にするため、再生コマンド(04)、イジェクトコマンド(F169)、停止コマンド(02)の順で、コマンド情報を送信する。その結果、応答情報に示されるように、CDプレーヤー1の動作状態は、最終的に停止状態(01:応答情報の3バイト目)に移行する。その後、CDプレーヤー1の動作状態を、テスト状態として再生状態に設定するため、再生コマンド(04)を送信すると、CDプレーヤー1の動作状態は、再生状態(02)に移行する。そして、試験用コマンドとして早送りコマンド(A401)を送信すると、CDプレーヤー1の動作状態は、倍速再生状態(03)に移行する。
次の試験結果を示すログデータ102においては、上記と同様の順でコマンド情報(04、F169、02)を送信すると、停止状態(01)に移行し、その後、停止コマンド(02)を送信すると、テスト状態としての停止状態を保持する(01)。そして、試験用コマンドとしてイジェクトコマンド(F169)を送信すると、オープン状態(06)に移行する。
その次の試験結果を示すログデータ103においては、上記と同様にして、基底状態としての停止状態に移行し、その後、再生コマンドを2回送信すると、テスト状態であるポーズ状態(05)に移行し、試験用コマンド情報として巻き戻しコマンド(A402)を送信すると、逆倍速再生状態(04)に移行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、端末装置3の制御部31が、1の試験による動作が終了した後のCDプレーヤー1の動作状態を、次の試験の動作を行うためのテスト状態に設定する前に、所定の1の基底状態に設定するコマンド情報を制御治具2に送信させるように制御するので、各テスト状態に対応するコマンド情報を一つずつ用意するだけで、あらゆる試験動作を行うための設定を行うことができる。従って、CDプレーヤー1の動作状態の設定作業等の負担を軽減することが可能となる。
また、1の試験による動作が終了した後のCDプレーヤー1の結果状態がどの状態であっても、同一のコマンド情報を制御治具2に送信させることで、CDプレーヤー1の動作状態を基底状態に設定することができるので、一つの基底状態設定用のコマンド情報と、各テスト状態に対応したテスト状態設定用のコマンド情報を一つずつとを用意するだけで、あらゆる試験動作を行うための設定を行うことができる。従って、設定作業等の負担をより軽減することが可能となる。
更に、CDプレーヤー1が、コマンド情報に対して予期しない動作を行い、想定外のテスト状態に移行した場合であっても、CDプレーヤー1の動作状態を、確実に基底状態に設定することができるので、人手による設定作業を行うことなく、複数の試験を連続して実行することができる。
更にまた、端末装置3の記憶部32に比較用応答データを記憶しておき、制御部31が、CDプレーヤー1から送信された応答情報と比較することにより、動作内容の正常性を判定することができるので、試験結果の確認作業の負担を軽減することができる。
なお、上記説明した実施形態においては、通信システムをオーディオ機器制御システムに適用したが、これに限られるものではない。
例えば、同一装置内におけるデバイスをマイクロコンピュータ等により制御するシステムに限らず、有線・無線等のネットワークを介した装置間におけるピアツーピアの通信システムやクライアントサーバシステム等に適用しても良いし、同一装置内におけるコンピュータプログラム間におけるプロセス間通信等や、同一プログラム内におけるモジュール間のデータ授受等に適用しても良い。
また、通信システムは、必ずしもマスタ・スレーブ方式を採用したシステムでなければならないわけではなく、例えば、あるオブジェクトが、他のオブジェクトから送信された命令情報を受信し、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させるようなシステムに適用しても良い。
また、上記実施形態においては、制御装置を、試験システムに含まれる端末装置に適用していたが、これに限られるものではなく、例えば、複数の装置間で通信を行う通信システムにおいて、ある装置による命令情報の送信を制御することにより、当該命令情報を受信する他の装置の動作状態を間接的に制御するような制御装置等に適用しても良い。
1 CDプレーヤー
2 制御治具
3 端末装置
21 制御部
22 入出力部
23 表示部
24 操作部
25 システムバス
31 制御部
32 記憶部
33 入出力部
34 表示部
35 操作部
36 システムバス
S 試験システム
2 制御治具
3 端末装置
21 制御部
22 入出力部
23 表示部
24 操作部
25 システムバス
31 制御部
32 記憶部
33 入出力部
34 表示部
35 操作部
36 システムバス
S 試験システム
Claims (4)
- 第1のオブジェクトが、第2のオブジェクトの動作を規定する命令情報を当該第2のオブジェクトに送信し、前記命令情報を受信した前記第2のオブジェクトが、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させる通信システムにおいて、前記第1のオブジェクトによる前記命令情報の送信を制御する制御装置であって、
1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態を、次の動作を行うための状態に変化させる前に、所定の1の状態に変化させる前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させるように制御する制御手段を備えることを特徴とする制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置において、
前記制御手段は、前記1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態がどの状態においても、同一の前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させることで、当該第2オブジェクトの動作状態を前記所定の1の状態に変化させることを特徴とする制御装置。 - 第1のオブジェクトが、第2のオブジェクトの動作を規定する命令情報を当該第2のオブジェクトに送信し、前記命令情報を受信した前記第2のオブジェクトが、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させる通信システムにおいて、前記第1のオブジェクトによる前記命令情報の送信を制御する制御装置に含まれるコンピュータを、
1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態を、次の動作を行うための状態に変化させる前に、所定の1の状態に変化させる前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させるように制御する制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 第1のオブジェクトが、第2のオブジェクトの動作を規定する命令情報を当該第2のオブジェクトに送信し、前記命令情報を受信した前記第2のオブジェクトが、当該命令情報に応じてその動作状態を異なる状態に変化させる通信システムにおいて、前記第1のオブジェクトによる前記命令情報の送信を制御する制御装置における制御方法であって、
1の動作が終了した後の前記第2のオブジェクトの動作状態を、次の動作を行うための状態に変化させる前に、所定の1の状態に変化させる前記命令情報を前記第1のオブジェクトにより送信させるように制御する工程を備えることを特徴とする制御方法。
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Publication number | Publication date |
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WO2007069676A1 (ja) | 2007-06-21 |
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