JP2009053035A - Icテスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の試験プログラムをそのまま利用して、試験時間の短縮を図れるICテスタを実現する。
【解決手段】信号設定データのデータ項目に変数データが格納されている場合に、今回取得した変数データの値と前回設定値の値とを比較して(S7)、両者が不一致であれば変数データの値をピンエレクトロニクスへ送信して登録する一方(S8)、両者が一致していれば、変数データの値をピンエレクトロニクスへ送信して登録する処理を省略して実行命令を発行することで、無駄な変数データの送信処理を省いて処理時間の短縮を図った。
【選択図】図5

Description

この発明は、IC(集積回路)やLSI(大規模集積回路)などの被試験対象の試験を行うICテスタに関する。
ICテスタは、被試験対象(以下、DUTと記す)に種々の試験パターンの信号を出力するとともに、この信号出力の結果としてDUTから出力される信号を受けて期待パターンと比較することで、DUTの良否の判定等を行うものである。
一般に、ICテスタは、DUTの入出力ピンと接続され、DUTとの間で信号の授受を行う複数のピンエレクトロニクスを備えたテストヘッドと、試験の制御等を主に行うメインフレームとを備えるのが通常である。メインフレームには統括的な制御を行うシステムコントローラが設けられ、ピンエレクトロニクスには信号の入出力制御等を行う制御回路が設けられ、これらテストシステムコントローラとピンエレクトロニクスの制御回路とがデータ通信を行って、両者の協働によりDUTの試験が実行されていくようになっている。
また、本出願人は、ユーザが作成した試験プログラムから、DUTに出力する信号内容を個々に抽出してデータテーブルとし、且つ、試験プログラムから信号の出力順を示す実行順データを生成し、これらデータテーブルと実行順データとに基づいてピンエレクトロニクスを動作させてDUTに試験パターンの信号を出力するようにしたICテスタを開発している(特許文献1参照)。
詳細には、ICテスタのテストシステムコントローラの記憶部に、試験プログラムに基づいて、図6に示すようなデータテーブルと、図3に示すような実行順データとを構築する。データテーブルには、1行に1通りの信号内容を示す信号設定データが格納され、試験プログラムから抽出された複数種類の信号内容に係る信号設定データが登録されていく。また、実行順データには、データテーブル中のデータ番号の値により、各信号設定データの内容で信号を出力していく順番が示される。ユーザが作成する試験プログラムにおいては、一度定義した信号を再度利用して繰り返し出力するという手法が取られるため、図3の実行順データにおいては、データテーブルの同一のデータ番号が何度も繰り返し出てくるようになっている。
また、このようなICテスタにおいては、ユーザの試験プログラムで変数として定義されている信号値については、データテーブル中に変数データとして格納しておき、テストシステムコントローラからピンエレクトロニクスにデータ値を渡す際に、テストシステムコントローラが変数データからデータ値を求め、この値をピンエレクトロニクスに送信するように構成されている。
このようなICテスタにおいては、システムコントローラからピンエレクトロニクスにデータ値を渡して登録するのに、通信処理等により比較的長い時間を要するため、同じデータ値の送信と登録の処理をなるだけ避けるような工夫がなされている。
図7には、この従来のICテスタにおける試験制御処理のフローチャートを示す。
例えば、図6のデータテーブルのデータ番号「0」の信号設定データのように、信号の設定値が、例えば電圧5Vなどの固定値である場合には、試験前などに予めこのデータテーブルのデータ値をピンエレクトロニクスに送信する際に、このデータ番号「0」の信号の設定値をピンエレクトロニクスに送ってそのデータ格納部に登録する一方、このデータ番号「0」の信号を出力させる際には、データ番号の指定と信号出力の処理開始命令の発行とを行うだけで(ステップS31)、ピンエレクトロニクスがそのデータ格納部に登録されているデータ番号「0」の信号設定データを用いて信号の出力を行うようになっている。ピンエレクトロニクスにデータ値が登録してあることの識別は、発行済みフラグの値により行っている(ステップS22)。
一方、図6のデータテーブルのデータ番号「1」の信号設定データのように、信号の設定値が変数データ「v1」により示されている場合には、このデータ番号「1」の指定と信号出力の処理開始命令の発行(ステップS31)を行う直前に、システムコントローラにより、変数データが含まれることの確認と(ステップS23)、変数データ「v1」の値の取得と(ステップS24)と、この変数データ「v1」の値をピンエレクトロニクスに送信してそのデータ格納部に登録する処理と(ステップS25)が行われるようになっている。そして、これらの処理により、ピンエレクトロニクスがそのデータ格納部に登録されているデータ番号「1」の信号設定データを用いて信号の出力を行うようになっている。
また、図6のデータテーブルのデータ番号「3」の信号設定データのように、信号の設定値が変数データ「v2」により示されているが、ユーザが試験プログラム中で、この変数「v2」が固定値(「高速化変数」)であると定義されている場合には、この信号設定データのデータ値は初回の信号出力時にのみピンエレクトロニクスへの送信と登録(ステップS25)が行われ、2回目以降の信号出力時には、ピンエレクトロニクスへの送信や登録処理は省かれるようになっている。すなわち、初回時にこの変数データ「v2」の値がピンエレクトロニクスのデータ格納部に登録されたら(ステップS24,S25)、データテーブル中の高速化変数フラグの値に基づき、この変数データ「v2」が高速化変数か否かを判別し(ステップS26)、高速化変数である場合には変数フラグを“0”に落とすことで(ステップS27)、次回以降のステップS23の判別処理では、この変数データ「v2」は固定値として扱われて、ステップS24,S25のデータ値の送信と登録処理が省かれるように分岐されるようになっている。
すなわち、変数データ「v2」は固定値であるので、初回の信号出力時にピンエレクトロニクスへ送信し登録したデータ値は、2回目以降にもその値が変わることがないと保証されるため、2回目以降の信号出力時に、データ値の送信や登録の処理を省いて、試験時間の短縮を図る趣旨である。
特開2006−003227号公報
試験プログラムにおいては、或る信号値を固定値とする場合でも、最初から信号値を固定値として定義することはせず、試験プログラムの生産性や保守性を高めるために、信号値を変数名で表わしておき、この変数に固定値を代入して定義する形式を採るのが通常である。
従って、上記の高速化変数の定義を用いた処理により、この変数に係る信号を出力する初回時のみ信号値の取得や登録を行い、その後は、固定値と同様に扱うことで、テストシステムコントローラからピンエレクトロニクスへの無駄なデータ値の送信や登録処理が省かれて、有効に試験時間の短縮を図ることが可能となる。
しかしながら、コンパイラ等により試験プログラムからデータテーブルを生成する際に、変数データが常に固定値となるのか、値が変更されることがあるのかをコンパイラに判断させるのは難しく、それゆえ、上記の高速化変数フラグを用いた処理を実現するためには、ユーザが、固定値となる変数データに高速化変数であることを示す型の定義を逐一行って、試験プログラムを作成しなければならないといった課題があった。
また、高速化変数を用いていない既存の試験プログラムを用いてDUTの試験を行う際には、試験プログラム中の信号値を表わす変数をユーザが調査しなおして、固定値なのか、それともプログラム中で変更されることのある値なのかを逐一確認し、固定値である場合に、この変数を高速化変数として定義しなおすという非常に煩雑な処理が必要であった。
この発明の目的は、既存の試験プログラムをそのまま利用しても、システムコントローラからピンエレクトロニクスに同じデータ値が繰り返し送信されるのが省かれて、それにより試験時間の短縮が図れるICテスタを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、被試験対象の試験制御を行うシステムコントローラと、該システムコントローラの制御に基づき前記被試験対象と信号の授受を行うピンエレクトロニクスとを備え、前記システムコントローラは、前記被試験対象へ出力する信号の内容が示される複数の信号設定データを格納するデータテーブルを有し、前記ピンエレクトロニクスは、前記複数の信号設定データの値が登録可能なデータ格納部を有し、前記システムコントローラが、前記複数の信号設定データの値を前記ピンエレクトロニクスに送信して前記データ格納部に登録し、且つ、信号授受の実行命令の発行と信号授受に使用する前記信号設定データの指定とを順次行うことで、前記ピンエレクトロニクスと前記被試験対象との間で前記複数の信号設定データに応じた複数通りの信号の授受が行われて該被試験対象の試験が行われるICテスタであって、前記データテーブルには、前記信号設定データのデータ項目に変数データが格納可能であるとともに、該変数データの値が前記ピンエレクトロニクスに送信される際に当該変数データの値が格納される前回設定値データ項目が設けられ、前記システムコントローラは、前記変数データが含まれる前記信号設定データを指定して信号授受の実行命令を発行する際に、前記変数データの値と前記前回設定値データ項目の値とを比較して、両者が不一致であれば前記変数データの値を前記ピンエレクトロニクスへ送信し前記データ格納部に登録してから前記実行命令を発行する一方、両者が一致していれば、前記変数データの値を前記ピンエレクトロニクスへ送信し前記データ格納部に登録する処理を省略して前記実行命令を発行することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のICテスタにおいて、前記データテーブルには、前記信号設定データのデータ項目に変数データが含まれているか否かを示す変数フラグ項目が設けられ、前記システムコントローラは、前記信号設定データを指定して信号授受の実行命令を発行する際に、前記変数フラグ項目のフラグ値を確認して、該信号設定データに変数データが含まれるか否かを判別することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のICテスタにおいて、前記システムコントローラには、前記実行命令の発行とともに指定される前記信号設定データの順番が示される実行順データが記憶され、前記システムコントローラは、前記実行順データの順番で前記信号設定データを指定して前記実行命令を発行していくことを特徴としている。
本発明に従うと、システムコントローラからピンエレクトロニクスへ任意の信号設定データが指定され実行命令が発行される際に、この信号設定データに変数データが含まれその値が前回送信したときの値と同じ場合には、システムコントローラからピンエレクトロニクスへのデータ値の送信を省略して、ピンエレクトロニクス側でデータ格納部に登録されているデータ値が使用されて信号授受の処理が行われるので、システムコントローラからピンエレクトロニクスへの無駄なデータ値の送信や登録の処理が省かれて、DUTの試験時間の短縮を図れるという効果がある。
また、上記のようなデータ値の送信を省略するのに、従来技術に示したように、試験プログラム中の変数を高速化変数として定義しなおすといった煩雑な作業が必要ないので、高速化変数の型の指定がなされていない既存の試験プログラムをそのまま用いても、上記のようなDUTの試験時間短縮の効果を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態のICテスタの要部を示した構成図である。
この実施の形態のICテスタは、テストシステムコントローラ(以下、TSCと記す)10を内蔵したメインフレームと、複数のピンエレクトロニクスカード(以下、PEカードと記す)20を備えたテストヘッドとから構成されるものである。メインフレームとテストヘッドとはデータ通信ケーブル等で結ばれ、互いにデータ通信を行いながら、DUT50の試験を行うように構成されている。
TSC10は、ユーザが操作するコンピュータ端末からの入出力処理や、IC試験の統括的な制御を主に行うものであり、制御プログラムを実行する制御部12と、各種の制御データが格納される記憶部11等を備えている。
PEカード20は、図示は省略するが、種々の入出力回路や、これら入出力回路をDUT50の所定のピンに接続させる多数のリレー回路等が設けられ、これらリレー回路や入出力回路を動作させて、DUT50の任意のピンに任意の電圧や電流を出力したり、DUT50の任意のピンから出力される電圧や電流の測定が可能となっている。
PEカード20は、上記のリレー回路や入出力回路に加えて、制御プログラムを実行して上記リレー回路や入出力回路の動作制御を行う制御部22と、上記リレー回路や入出力回路の動作状態が設定される制御レジスタ23と、各種の設定データが登録される記憶部21等を備えている。制御部22は、例えば、制御レジスタ23へリレー回路や入出力回路の動作内容を示す設定データを書き込み、さらに、制御レジスタ23の実行フラグをオンにすることで、これら設定データの内容が反映されるようにリレー回路や入出力回路が動作するように構成されている。
TSC10の記憶部11には、PEカード20からDUT50に出力される信号の内容が示される信号設定データおよびそれに付随した各種の制御フラグデータなどが複数種類格納される設定データテーブル111と、設定データテーブル111に格納される複数種類の信号設定データに基づき信号の出力順が示される実行順データ112と、設定データテーブル111で信号値が変数データで表わされている場合にその変数データの内容が格納される変数設定値データ113等が記憶されている。
これらの設定データテーブル111、実行順データ112、変数設定値データ113は、例えば、ユーザが作成した試験プログラムをコンパイルすることで、コンパイラにより自動生成されるものである。すなわち、コンパイラが、試験プログラムを解析し、該試験プログラム中で定義されている信号を信号設定データとして抽出して設定データテーブル111に登録していき、また、試験プログラムのシーケンスで信号の出力順序を解析し、その順番を実行順データ112に格納していく。また、試験プログラムに、DUT50に出力される信号値が変数で示されている場合には、設定データテーブル111内へは信号値が変数データで示される一方、これら変数の内容が変数設定値データ113に格納されるようになっている。
図2は、TSC10の記憶部11に格納される設定データテーブル111の一例を示すデータチャートである。
設定データテーブル111には、個々の信号設定データを識別するためのデータ番号、PEカード20に信号設定データが発行済みで再度の発行を必要としないことを示す発行済みフラグ、変数データについてPEカード20への初回の登録を行ったことを示す初回実行済みフラグ、設定する信号のパラメータ種別を示す設定項目(例えば「V」なら電圧、「I」なら電流、「VI」なら電圧と電流、等々)、信号を出力するピンを示すピン情報、信号の設定値が変数データで表わされていることを示す変数フラグ、信号の値を示す設定値、信号値が変数データで表わされている場合にPEカード20に前回送信した変数データの値が登録される前回設定値、の各データ項目が設けられている。
これらの設定データテーブル111の各データ項目のうち、変数フラグ、設定値、前回設定値の各データ項目は、これら1組で1つのパラメータに対応するようになっており、信号の設定項目により複数のパラメータの設定が必要な場合には、変数フラグ、設定値、前回設定値の各データ項目の値が複数組設定されるようになっている。
図3は、テストシステムコントローラの記憶部に格納される実行順データの一例を示すデータチャートである。
実行順データは、DUT50に出力する信号の出力順に前記設定データテーブル111のデータ番号を一連に並べたデータである。
次に、PEカード20の記憶部21に格納されるデータについて説明する。
PEカード20の記憶部21には、図1に示すように、DUT50に出力する複数種類の信号の内容(信号設定データ)が示された設定データテーブル211と、設定データテーブル211に格納される複数の信号設定データについてその出力の順番が示される実行順データ212と、設定データテーブル211で信号値が変数データにより表わされている場合に、その変数データの値が格納される変数設定値データ213等が記憶される。
設定データテーブル211は、TSC10側の設定データテーブル111とほぼ同用のものであり(図2の発行済みフラグ、初回実行済みフラグ、前回設定値を省いたもの)、IC試験の開始前に、TSC10の設定データテーブル111に基づきPEカード20の記憶部21にコピーされたものである。また、実行順データ212は、TSC10による試験制御処理においてTSC10側から送られてくるデータに基づき、順次、その値が埋められていくデータである。また、変数設定値データ213は、TSC10による試験制御処理において、信号設定データに変数データが含まれる場合に、TSC10側からその変数データの値が送られて登録されていくものである。
次に、上記のように構成されたICテスタの試験動作について、フローチャートを参照しながら説明する。
図4と図5には、TSC10により実行される試験制御処理のフローチャートを示す。
先ず、この試験制御処理の準備処理として、TSC10は、図2の設定データテーブル111をPEカード20の記憶部21へコピーする。このとき、設定データテーブル111から不要な制御フラグのデータを省いて、これをPEカード20側の設定データテーブル211とする。このとき、設定データテーブル111において信号の設定値が全て固定値で示されている信号設定データについては、PEカード20への再度のデータ値の送信が不要となるため、コピー元の設定データテーブル111において対応する発行済みフラグが“1”にセットされる。また、信号の設定値に変数データ(v1〜v5など)が含まれる信号設定データについては、変数データのままコピーする。
この状態で、例えば、ユーザがコンピュータ端末から試験開始コマンドをTSC10に送信することで、図4と図5の試験制御処理が開始される。試験制御処理が開始されると、先ず、TSC10は、実行順データ112からこの次に信号出力を行うデータ番号を取得し(ステップS1)、このデータ番号の信号設定データについて設定データテーブル111を参照して発行済みフラグが立っているか(“1”であるか)否かを判別する(ステップS2)。その結果、発行済みフラグが立っていれば、この信号設定データのデータ値は再度送信する必要がないものとしてそのままステップS11に移行する。一方、発行済みフラグが立っていなければ、データ値の送信が必要かも知れないものとしてステップS3に移行する。
ステップS3では、1行の信号設定データの中で個々のパラメータごとに、変数フラグが立っているかを判別し(ステップS3)、変数フラグが立っていれば、変数設定値データ113から変数データに対応する信号の設定値を取得し(ステップS4)、次いで、初回実行済みフラグを確認してこの信号設定データについての処理が初回目か否かの判別を行う(ステップS5)。そして、初回実行済みフラグが立っていなければ、順次、初回実行済みフラグを“1”に設定する処理(ステップS6)、ステップS4で取得した信号の設定値を設定データテーブル111の前回設定値に登録する処理(ステップS8)、PEカード20へこの信号の設定値を送信して変数設定値データ213に登録する処理(ステップS9)を行って、ステップS10に移行する。
一方、ステップS5の判別処理で、初回実行済みフラグが立っていると判別されたら、この信号設定データについての変数データの設定値が以前にPEカード20へ送信されたことがあり、設定データテーブル111の前回設定値のデータ項目に登録されているものとして、この前回設定値の値と、ステップS4で取得した今回の設定値とを比較する(ステップS7)。そして、今回取得した設定値が前回設定値と同値であれば、PEカード20への設定値の送信と登録の処理(ステップS9)を省略してそのままステップS10にジャンプする。一方、今回取得した設定値と前回設定値とが同値でなければ、上記したステップS8,S9の処理を行ってからステップS10に移行する。
上記のステップS7の判別処理により、変数データについてPEカード20へ前回送信した設定値と同値の場合には、PEカード20への送信と登録の処理(ステップS9)が省略されるので、比較的長い時間を要するPEカード20へのデータ登録処理が必要最小限の回数に制限されて、試験時間の短縮が図られている。
そして、ステップS10で、このような処理を1行の信号設定データ中の全てのパラメータについて処理したか否かを確認し、全パラメータについてステップS3〜S9の処理を繰り返す。そして、1行の信号設定データの中で全てのパラメータについて処理をしたらステップS11に移行する。
ステップS11では、PEカード20へデータ番号の指定と処理開始命令の発行とを行う。これによりPEカード20では、制御部22がこのデータ番号の信号設定データを設定データテーブル211から読み出し、また、その中に変数データが含まれる場合には、変数設定値データ213からステップS9の処理で登録されている変数データの設定値を取得して、これらを制御レジスタ23に書き込む。それにより、PEカード20のリレー回路や入出力回路が動作して、DUT50に指定された信号の出力が行われるようになっている。
続いて、実行順データ112に登録された全てのデータ番号について処理を行ったか確認し(ステップS12)、未だであれば、ステップS1に戻ってステップS1〜S11の処理を繰り返す。そして、実行順データ112の全てのデータ番号について処理が完了したら、この試験制御処理を終了する。
以上のように、この実施形態のICテスタによれば、IC試験処理において、比較的に時間を要するTSC10からPEカード20への信号の設定値の送信および登録の処理が、必要最小限の回数しか行われない。すなわち、信号の設定値が固定値であれば準備処理で1回PEカード20へ送信されるだけとされ、また、信号設定値が変数で表わされているものであれば、送信前に前回送信した値と同値か否か比較されて、前回設定値と同値であればPEカード20への再度の送信および登録の処理が行われない。従って、時間の掛かる信号設定値の送信および登録の処理が省かれて、試験時間が短縮されるという効果が得られる。
また、上記のような信号設定値の送信と登録処理の省略が、従来技術で示したICテスタのような、試験プログラムにおける変数の型の指定に関係なく行われるので、既存の試験プログラムを用いて試験を行う場合でも、ユーザは変数が固定値となるか否かの調査や試験プログラムにおいて型の再定義を行うなどの煩雑な処理を要することなく、上述の試験時間短縮の効果を享受することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、TSC10からPEカード20へ変数データの設定値を送信した後、PEカード20ではこの設定値を変数設定値データ213に一旦登録し、PEカード20の制御部22が設定データテーブル211の変数データに基づき、変数設定値データ213からその設定値を読み出して制御レジスタ23に書き込むように動作すると説明したが、TSC10からPEカード20へ変数データの設定値が送信されたら、この設定値を設定データテーブル211の対応する設定値のデータ項目に登録するようにしても良い。
その他、実施の形態で示した細部構造および処理内容は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態のICテスタの要部を示した構成図である。 テストシステムコントローラの記憶部に格納される設定データテーブルの一例を示すデータチャートである。 テストシステムコントローラの記憶部に格納される実行順データの一例を示すデータチャートである。 テストシステムコントローラにより実行される試験制御処理の処理手順を示すフローチャートの一部分である。 同、試験制御処理のフローチャートの残りの部分である。 従来のICテスタにおける設定データテーブルの一例を示すデータチャートである。 従来のICテスタにおいて実行される試験制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 TSC
11 記憶部
111 設定データテーブル
112 実行順データ
113 変数設定値データ
12 制御部
20 PEカード
21 記憶部
211 設定データテーブル
212 実行順データ
213 変数設定値データ
22 制御部
23 制御レジスタ
50 DUT

Claims (3)

  1. 被試験対象の試験制御を行うシステムコントローラと、該システムコントローラの制御に基づき前記被試験対象と信号の授受を行うピンエレクトロニクスと、を備え、
    前記システムコントローラは、
    前記被試験対象へ出力する信号の内容が示される複数の信号設定データを格納するデータテーブルを有し、
    前記ピンエレクトロニクスは、
    前記複数の信号設定データの値が登録可能なデータ格納部を有し、
    前記システムコントローラが、
    前記複数の信号設定データの値を前記ピンエレクトロニクスに送信して前記データ格納部に登録し、且つ、信号授受の実行命令の発行と信号授受に使用する前記信号設定データの指定とを順次行うことで、前記ピンエレクトロニクスと前記被試験対象との間で前記複数の信号設定データに応じた複数通りの信号の授受が行われて該被試験対象の試験が行われるICテスタであって、
    前記データテーブルには、
    前記信号設定データのデータ項目に変数データが格納可能であるとともに、
    該変数データの値が前記ピンエレクトロニクスに送信される際に当該変数データの値が格納される前回設定値データ項目が設けられ、
    前記システムコントローラは、
    前記変数データが含まれる前記信号設定データを指定して信号授受の実行命令を発行する際に、前記変数データの値と前記前回設定値データ項目の値とを比較して、両者が不一致であれば前記変数データの値を前記ピンエレクトロニクスへ送信し前記データ格納部に登録してから前記実行命令を発行する一方、両者が一致していれば、前記変数データの値を前記ピンエレクトロニクスへ送信し前記データ格納部に登録する処理を省略して前記実行命令を発行することを特徴とするICテスタ。
  2. 前記データテーブルには、
    前記信号設定データのデータ項目に変数データが含まれているか否かを示す変数フラグ項目が設けられ、
    前記システムコントローラは、
    前記信号設定データを指定して信号授受の実行命令を発行する際に、
    前記変数フラグ項目のフラグ値を確認して、該信号設定データに変数データが含まれるか否かを判別することを特徴とする請求項1記載のICテスタ。
  3. 前記システムコントローラには、
    前記実行命令の発行とともに指定される前記信号設定データの順番が示される実行順データが記憶され、
    前記システムコントローラは、
    前記実行順データの順番で前記信号設定データを指定して前記実行命令を発行していくことを特徴とする請求項1又は2に記載のICテスタ。
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