JP2009052408A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲でDPF再生が可能な内燃機関の排気浄化装置を提供すること。
【解決手段】エンジン1の排気浄化装置は、タービン10よりも上流側の上流触媒コンバータ11と、上流触媒コンバータ11を迂回する触媒バイパス通路18と、上流触媒コンバータ11へ流入する通路と触媒バイパス通路18とを切り換える触媒バイパス弁19と、タービン10の下流側に設けられた下流触媒コンバータ12とを備える。ECU40の再生手段は、燃料のポスト噴射を行うことでパティキュレートを燃焼させる再生処理を実行する。ECU40の排気通路切換手段は、再生処理を実行する間、下流触媒コンバータ12の温度が活性化温度よりも低い場合には触媒バイパス弁19を駆動し上流触媒コンバータ11へ排気を流通させ、下流触媒コンバータ12の温度が活性化温度以上である場合には触媒バイパス通路18へ排気を流通させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。詳しくは、内燃機関の排気中のパティキュレート(粒子状物質)を捕集するフィルタを有するものに関する。
排気系に過給機のタービンを備える内燃機関において、このタービンの下流側に排気中のパティキュレートを捕集するDPFを設け、パティキュレートの排出量を低減する技術は広く用いられている。このDPFが捕集できるパティキュレート量には限界があるため、DPFに堆積したパティキュレートを燃焼させるDPF再生処理が適宜実行される。この再生処理は、例えば、排気工程中での燃料噴射(以下、「ポスト噴射」という)を実行して、タービンとDPFの間に設けられた触媒に未燃燃料を供給し、この触媒で燃料を燃焼させて排気温を上昇させることにより行われる。
ここで、例えばイグニッションをオンにした直後の低水温時や、低外気温時や、低負荷状態時などにおいて、触媒の温度がその活性化温度に満たない場合には、ポスト噴射を実行しても燃料を燃焼させることができず、このためDPF再生処理が可能な範囲が限られている。
ここで触媒の活性化温度に関して、例えば特許文献1には、触媒をタービン上流側に配置し高温の排気を触媒に供給することにより、内燃機関の始動直後、触媒を活性化温度まで速やかに昇温させる排気装置が示されている。
また、特許文献2には、このようなタービンの上流側に配置された触媒を迂回するバイパス通路が設けられた排気装置が示されている。この排気装置には、さらに、バイパス通路を開閉することでバイパス通路を流通する排気量を調整するバイパス量制御弁が設けられており、これにより、例えば、タービンより下流の排気の温度を調整することが可能となる。
特開平7−180543号公報 特開2005−171932号公報
以上のような特許文献1及び2に示された排気装置を応用し、タービンより下流の排気の温度を調整することで、DPF再生処理が可能な範囲を広げることが考えられが、しかしながら、これら特許文献1及び2には、DPF再生処理に関する具体的な手法が示されていない。具体的には、例えば、DPF再生処理を実行する際にポスト噴射を行うと、タービンや、このタービン上流側の触媒などが熱劣化し、装置が損傷してしまうおそれもあるが、上述の特許文献1及び2では、このような点が検討されていない。
本発明は上述した点を考慮してなされたものであり、広範囲でDPF再生が可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関(1)の排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタ(13)を前記機関の排気通路に備える内燃機関の排気浄化装置において、前記機関の排気通路(4,5)のうち前記パティキュレートフィルタの上流側に設けられたタービン(10)の回転によりコンプレッサ(9)を作動し、前記機関の吸気を加圧する過給機(8)と、前記排気通路(4,5)のうち前記タービン(10)よりも上流側に設けられた第1排気浄化触媒(11)と、前記排気通路(4,5)のうち前記第1排気浄化触媒(11)の上流側と下流側とを接続し、当該第1排気浄化触媒(11)を迂回する触媒バイパス通路(18)と、前記第1排気浄化触媒(11)へ流入する通路と前記触媒バイパス通路(18)とを切り換える触媒通路切換弁(19)と、前記排気通路(4,5)のうち前記タービン(10)よりも下流側かつ前記パティキュレートフィルタよりも上流側に設けられた第2排気浄化触媒(12)と、前記パティキュレートフィルタ(13)に捕集されたパティキュレートを、燃料のポスト噴射を行うことで燃焼させる再生処理を実行する再生手段と、前記再生処理を実行する間、前記第2排気浄化触媒(12)の温度が活性化温度(T2)よりも低い場合には前記触媒通路切換弁(19)を駆動し前記第1排気浄化触媒(11)へ排気を流通させ、前記第2排気浄化触媒(12)の温度が活性化温度(T2)以上である場合には前記触媒通路切換弁(19)を駆動し前記触媒バイパス通路(18)へ排気を流通させる排気通路制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記排気通路(4,5)のうち前記タービン(10)の上流側と下流側とを接続し、当該タービン(10)を迂回するタービンバイパス通路(16)と、前記タービン(10)へ流入する通路と前記タービンバイパス通路(16)とを切り換えるタービン通路切換弁(17)と、前記再生処理を実行する間、前記第1排気浄化触媒(11)へ排気を流通させる場合には、前記機関の回転数(NE)及び負荷(TRQ)に基づいて、前記タービン(10)へ排気を流通させるか、又は、前記タービンバイパス通路(16)へ排気を流通させるかを判断する判断手段と、をさらに備え、前記排気通路制御手段は、前記判断手段による判断に基づいて前記タービン通路切換弁(17)を駆動することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記パティキュレートフィルタ(13)に捕集されたパティキュレートの異常燃焼の発生を推定する異常燃焼推定手段をさらに備え、前記排気通路制御手段は、前記異常燃焼推定手段によりパティキュレートの異常燃焼が発生すると推定された場合には、前記触媒通路切換弁(19)及び前記タービン通路切換弁(17)を駆動し、前記触媒バイパス通路(18)及び/又は前記タービンバイパス通路(16)へ排気を流通させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記排気通路(4,5)のうち前記第1排気浄化触媒(11)の下流側と前記機関の吸気通路(2,3)とを接続し、前記第1排気浄化触媒(11)の下流側の排気の一部を前記吸気通路(2,3)に還流する排気還流通路(6)と、当該排気還流通路(6)に設けられ、排気還流量を制御する排気還流制御弁(20)と、前記排気通路(4,5)のうち前記第1排気浄化触媒(11)の上流側と前記排気還流通路(6)のうち前記排気還流制御弁(20)の上流側とを接続し、前記第1排気浄化触媒(11)の上流側の排気の一部を前記吸気通路(2,3)に還流する分岐通路(24)と、前記排気還流通路(6)に設けられ、前記第1排気浄化触媒(11)の下流側の排気を還流する通路と前記分岐通路(24)とを切り換える還流通路切換弁(25)と、前記再生処理を実行する間、前記第1排気浄化触媒(11)へ排気を流通させつつ前記排気還流通路(6)を介して排気を還流させる場合には、前記還流通路切換弁(25)を駆動し前記第1排気浄化触媒(11)の上流側の排気の一部を前記吸気通路(2,3)に還流する還流通路制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記第1排気浄化触媒(11)は、ゼオライト及び/又はロジウムを含む酸化触媒であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記第2排気浄化触媒(12)は、セリアを含む三元触媒であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記排気通路(4,5)のうち前記パティキュレートフィルタ(13)及び前記第2排気浄化触媒(12)の下流側に設けられ、排気の空燃比がリーンであるときに排気中のNOxを捕捉し、排気の空燃比がリッチであるときに前記捕捉したNOxを還元するNOx浄化手段(15)をさらに備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記NOx浄化手段(15)は、排気の空燃比がリッチであるときにアンモニアを生成するとともに当該生成されたアンモニアを保持し、排気の空燃比がリーンであるときに前記保持したアンモニアによりNOxを還元する触媒であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、再生手段により再生処理を実行する間、タービンの下流側に設けられた第2排気浄化触媒の温度が活性化温度よりも低い場合には、タービンの上流側に設けられた第1排気浄化触媒へ排気が流通される。つまり、ポスト噴射により供給された燃料は、第1排気浄化触媒において燃焼され、排気温度を上昇させる。これにより、例えば、内燃機関の始動直後の低水温時や、低外気温時や、低負荷状態時などにおいて、第2排気浄化触媒の温度が活性化温度よりも低い場合であっても、排気温度を速やかにパティキュレート燃焼可能温度まで昇温させることができる。したがって、再生手段による再生処理が可能な温度領域を拡大できる。
一方、再生手段により再生処理を実行する間、第2排気浄化触媒の温度が活性化温度以上である場合には、触媒バイパス通路へ排気が流通され、第1排気浄化触媒は迂回される。つまり、ポスト噴射により供給された燃料は、上記第1排気浄化触媒よりもパティキュレートフィルタに近い第2排気浄化触媒において燃焼され、排気温度を上昇させる。すなわち、よりフィルタに近い第2排気浄化触媒で燃料を燃焼させることにより、排気の温度降下を減らし、効率よくフィルタを昇温させることができる。また、第1排気浄化触媒を迂回させることで、この第1排気浄化触媒の熱劣化を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、再生手段により再生処理を実行する間、第1排気浄化触媒へ排気を流通させる場合には、内燃機関の回転数及び負荷に基づいて、タービンへ排気を流通させるか、又は、タービンバイパス通路へ排気を流通させるかが判断され、この判断に基づいて、タービン通路切換弁が駆動される。例えば、タービンバイパス通路へ排気を流通させることにより、第1排気浄化触媒で昇温した排気を、タービンにおいて放熱させることなくパティキュレートフィルタに供給することができる。ここで、タービンを迂回させると、内燃機関が設けられた車両の出力が低下したり燃費が悪化したりするおそれがあるが、内燃機関の回転数及び負荷に基づいて、タービンを迂回させるか否かを判断することにより、このような出力の低下や燃費の悪化を防止することができる。
例えば、再生処理を実行している間、内燃機関が設けられた車両が通常走行から停止しアイドル運転になると、排気流量が減少するとともに、排気中の酸素濃度が上昇するため、パティキュレートが異常燃焼し、フィルタが破損したり溶損したりする場合がある。
請求項3に記載の発明によれば、再生手段により再生処理を実行する間、異常燃焼推定手段によりパティキュレートの異常燃焼の発生が推定された場合には、排気は、触媒バイパス通路及びタービンバイパス通路を流通するか、又は、触媒バイパス通路及びタービンバイパス通路の何れかを流通する。つまり、異常燃焼の発生が推定された場合には、ヒートマスとしてのタービンや第1排気浄化触媒などを迂回させることにより、フィルタの温度上昇を和らげ、異常燃焼の発生を防止することができる。また、これにより、フィルタの破損や溶損を防止できる。
例えば、再生処理を実行している間、排気の一部を、排気還流通路を介して吸気通路に還流する場合、第1排気浄化触媒の下流側から排気を還流すると、排気温度の上昇により、排気還流通路に設けられた装置が破損したり、フィードNOxが増加したりする場合がある。またこの場合、排気を還流させる分、ポスト噴射による燃料が不必要に消費されているとも言える。
請求項4に記載の発明によれば、再生手段により再生処理を実行する間、第1排気浄化触媒へ排気を流通させつつ、排気の一部を、排気還流通路を介して吸気通路に還流する場合には、第1排気浄化触媒の上流側の排気の一部が、吸気通路に還流される。これにより、排気還流通路に設けられた装置の破損、フィードNOxの増加、及びポスト噴射による燃料の必要以上の消費を防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、タービンの上流側に設けられた第1排気浄化触媒として酸化触媒を設けることにより、炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を早期に浄化できる。また、この浄化により発生した熱により、排気の温度をより早く昇温させることができる。
また、この酸化触媒にHCの捕捉機能に優れたゼオライトを含めることにより、HCを十分に浄化できない始動直後の低温状態においてHCを捕捉させ、その後、所定の放出温度まで昇温させることにより捕捉したHCを放出させることができる。ここで、HCの放出に伴い、例えば、排気を吸気通路に還流させることにより、HCを再燃焼させることができる。これにより、HCの排出量をさらに低減させることが可能となる。
また、OSC機能を有さないため、リッチスパイク時に酸素が放出されることがない。このため、下流側にNOx浄化装置を設けた場合、このNOx浄化装置に対する還元剤(HCなど)の供給レスポンスの悪化を防止できる。また、この酸化触媒にロジウムを含めることにより、HCの水蒸気改質機能に優れたものにできる。
請求項6に記載の発明によれば、タービンの下流側に設けられた第2排気浄化触媒としてセリアを含む三元触媒を設けることにより、リーン時にNOxが捕捉され、リッチ時にNOxが放出されてNに還元浄化されるため、NOxの排出量を低減できる。
請求項7に記載の発明によれば、パティキュレートフィルタ及び第2排気浄化触媒の下流側にNOx浄化手段を設けることにより、リッチ時に起こるHC水蒸気改質反応により発生する反応性(還元性)の高いHを、NOxの浄化に利用できる。このため、NOxの排出量をさらに低減できる。
請求項8に記載の発明によれば、アンモニアを利用したNOx浄化手段を設けることにより、始動直後の低温状態におけるNOx浄化率を向上させることができる。また、SOxパージを低温かつ短時間で行うことも可能となるため、このNOx浄化手段の上流側に設けられた触媒の劣化も軽減できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る排気浄化装置を備える内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、各気筒7内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒7には図示しない燃料噴射弁が設けられている。これら燃料噴射弁は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)40により電気的に接続されており、燃料噴射弁の開弁時間及び閉弁時間は、ECU40により制御される。
エンジン1には、吸気が流通する吸気管2と、排気が流通する排気管4と、排気管4の排気の一部を吸気管2に還流する排気還流通路6と、吸気管2に吸気を圧送する過給機8とが設けられている。
吸気管2は、吸気マニホールド3の複数の分岐部を介してエンジン1の各気筒7の吸気ポートに接続されている。排気管4は、排気マニホールド5の複数の分岐部を介してエンジン1の各気筒7の排気ポートに接続されている。排気還流通路6は、排気管4から分岐し吸気管2に至る。
過給機8は、排気管4に設けられたタービン10と、吸気管2に設けられたコンプレッサ9と、を備える。タービン10は、排気管4を流通する排気の運動エネルギにより駆動される。コンプレッサ9は、タービン10により回転駆動され、吸気を加圧し吸気管2内へ圧送する。また、タービン10は、複数の可変ベーン(図示せず)を備えており、可変ベーンの開度を変化させることにより、タービン回転数(回転速度)を変更できるように構成されている。タービン10のベーン開度は、ECU40により電磁的に制御される。
吸気管2内のコンプレッサ9下流には、加圧された空気を冷却するためのインタークーラや、吸入空気量を制御するスロットル弁が設けられている。スロットル弁は、アクチュエータを介してECU40に接続されており、その開度はECU40により電磁的に制御される。
排気管4には、タービン10の上流側と下流側とを接続し、このタービン10を迂回するタービンバイパス通路16が設けられている。また、このタービンバイパス通路16には、タービン10へ流入する通路と、タービンバイパス通路16とを選択的に切り換えるタービン通路切換弁としてのウェストゲートバルブ17が設けられている。このウェストゲートバルブ17は、図示しないアクチュエータを介してECU40に接続されており、ECU40により電磁的に制御される。
排気管4のうちタービン10よりも上流側には、排気を浄化する第1排気浄化触媒としての上流触媒コンバータ11が設けられている。
また、排気管4には、上流触媒コンバータ11の上流側と下流側とを接続し、この上流触媒コンバータ11を迂回する触媒バイパス通路18と、上流触媒コンバータ11へ流入する通路と触媒バイパス通路18とを選択的に切り換える触媒通路切換弁としての触媒バイパス弁19とが設けられている。この触媒バイパス弁19は、図示しないアクチュエータを介してECU40に接続されており、ECU40により電磁的に制御される。
上流触媒コンバータ11は、酸化触媒を内蔵し、この触媒と排気との反応により排気を浄化するとともに、排気を昇温する。より具体的には、上流触媒コンバータ11は、触媒として作用する白金(Pt)を、アルミナ(Al)担体に担持させたものに、HCの吸着作用に優れたゼオライトと、HCの水蒸気改質作用に優れたロジウム(Rh)を加えた酸化触媒を内蔵する。この上流触媒コンバータ11は、排気と触媒の反応により発生する熱で排気を昇温させる。
排気管4のうちタービン10よりも下流側には、排気を浄化する第2排気浄化触媒としての下流触媒コンバータ12と、パティキュレートフィルタとしてのDPF13とが上流側からこの順序で設けられている。
下流触媒コンバータ12は、三元触媒を内蔵し、この触媒と排気との反応により排気を浄化するとともに、排気を昇温する。より具体的には、下流触媒コンバータ12は、触媒として作用する白金(Pt)、パラジウム(Pd)、及びロジウム(Rh)を、アルミナ(Al)担体に担持させたものに、セリアを加えた三元触媒を内蔵する。
DPF13は、排気がフィルタ壁の微細な孔を通過する際、排気中の炭素を主成分とするパティキュレートとしてのスート(soot)を、フィルタ壁の表面及びフィルタ壁中の孔に堆積させることによって捕集する。フィルタ壁の構成材料としては、例えば、炭化珪素(SiC)などのセラミックスや金属多孔体が使用される。
DPF13のスート捕集能力の限界、すなわち堆積限界までスートを捕集すると、排気圧力の上昇を引き起こすので、適時スートを燃焼させる再生処理を行う必要がある。この再生処理では、排気の温度をスートの燃焼温度まで上昇させるために、ポスト噴射が実行される。ポスト噴射は、上述の燃料噴射弁により、排気工程において行われる燃料噴射である。ポスト噴射により噴射された燃料は、上流触媒コンバータ11、又は下流触媒コンバータ12で燃焼し、DPF13に流入する排気の温度を上昇させる。
排気還流通路6は、排気管4のうち上流触媒コンバータ11下流側と、吸気管2とを接続し、上流触媒コンバータ11の下流側の排気の一部を吸気管2に還流する。排気還流通路6には、還流される排気を冷却するEGRクーラ21と、EGRクーラ21をバイパスするクーラバイパス通路23と、EGRクーラ21へ流入する通路とクーラバイパス通路23とを切り換えるクーラバイパス弁22と、排気還流量を制御する排気還流制御弁としてのEGR弁20と、が設けられている。EGR弁20は、図示しないアクチュエータを介してECU40に接続されており、その弁開度はECU40により電磁的に制御される。
また、排気還流通路6には、上流触媒コンバータ11の上流側からの排気を還流する分岐通路24が接続されている。この分岐通路24は、排気マニホールド5から延び、排気還流通路6のうちクーラバイパス通路23との分岐部より上流側に至る。また、排気還流通路6には、上流触媒コンバータ11の下流側の排気を還流する通路と、分岐通路24とを切り換える還流通路切換弁としてのEGR通路切換弁25が設けられている。これにより、排気還流通路6の排気の導入部を上流触媒コンバータ11の上流側と下流側とで切り換えることができる。またEGR通路切換弁25は、図示しないアクチュエータを介してECU40に接続されており、ECU40により電磁的に制御される。
また、エンジン1のクランク軸の回転角度を検出するクランク角度位置センサ、エンジン1の吸入空気量流量を検出する吸入空気流量センサ、DPF13の下流側の排気温度TEを検出する排気温度センサ、エンジン1の冷却水温を検出する冷却水温センサ、上流触媒コンバータ11の温度TPTCを検出する上流触媒温度センサ、下流触媒コンバータ12の温度TATCを検出する下流触媒温度センサ、及びエンジン1により駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量APを検出するアクセルセンサ(いずれも図示せず)などが設けられており、これらのセンサの検出信号が、ECU40に供給される。
ここで、エンジン1の回転数NEは、クランク角度位置センサの出力に基づいて、ECU40により算出される。また、エンジン1の負荷TRQは、アクセルペダルの踏み込み量APに応じて決定される燃料噴射弁の燃料噴射量に基づいて、ECU40により算出される。
ECU40は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定のレベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換するなどの機能を有する入力回路と、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)とを備える。この他、ECU40は、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果などを記憶する記憶回路と、過給機8、EGR弁20、クーラバイパス弁22、EGR通路切換弁25、ウェストゲートバルブ17、及び触媒バイパス弁19などに制御信号を出力する出力回路とを備える。
図2及び図3は、DPF再生処理の手順を示すフローチャートである。このDPF再生処理は、ECU40のCPUで所定時間T1毎に実行される。なお、このDPF再生処理を開始する際、排気還流通路6の排気の導入部は、上流触媒コンバータ11の下流側となっている。
ステップS1では、パティキュレート堆積量GDPFがDPF再生処理を開始するための閾値M1以上であるか否かを判別する。ここで、堆積量GDPFは、エンジン回転数NE及び燃料噴射量などに基づいて算出される。この判別がYESの場合にはステップS2に移り、NOの場合にはステップS1に移る。
ステップS2では、上流触媒コンバータ11の温度TPTCが所定の閾値T1以上であるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS3に移り、NOの場合にはステップS1に移る。
ステップS3では、DPF再生を実行しステップS4に移る。具体的には、燃料のポスト噴射を行うことで、DPF13に堆積したパティキュレートを燃焼させる。ステップS4では、下流触媒コンバータ12の温度TATCが所定の閾値T2より小さいか否かを判別する。ここで、閾値T2は、下流触媒コンバータ12の活性化温度に設定される。この判別がYESの場合にはステップS5に移り、触媒バイパス弁19を駆動し排気を上流触媒コンバータ11に流通させ、ステップS7に移る。また、この判別がNOの場合にはステップS6に移り、触媒バイパス弁19を駆動し排気を触媒バイパス通路18に流通させ、ステップS15に移る。
ステップS7では、EGR通路切換弁25を駆動し、排気の導入部を上流触媒コンバータ11の上流側に切り換え、ステップS8に移る。これにより、DPF再生処理を実行する間、上流触媒コンバータ11へ排気を流通させつつ、排気を吸気に還流させる場合には、上流触媒コンバータ11の上流側の排気の一部が還流されることとなる。
ステップS8では、マップ検索に基づいて、タービンバイパス通路16へ排気を流通させるか、又は、タービン10へ排気を流通させるかを判定し、ステップS9に移る。この制御マップは、エンジン回転数NEと負荷TRQを入力値として車両の運転状態に応じて適切に設定されている。より具体的には、この制御マップは、基本的にはタービン10をバイパスさせるように設定されているものの、エンジン回転数NE及び負荷TRQの入力に基づき、タービン10をバイパスした場合にエンジン1の出力低下や燃費の悪化が予測される場合にはタービン10へ排気を流通させるように設定されている。これにより、エンジン1の出力を低下させたり、燃費を悪化させたりすることなく、DPF13を昇温させることができる。
ステップS9では、タービンをバイパスするか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS10に移り、ウェストゲートバルブ17を駆動し、排気をタービンバイパス通路16へ流通させ、NOの場合にはステップS11に移り、排気をタービン10へ流通させる。
ステップS12では、アクセルペダルの踏み込み量APが略ゼロであるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS13に移り、NOの場合にはステップS15に移る。ステップS13では、パティキュレート堆積量GDPFが所定の閾値M2以上であるか否かを判別する。この閾値M2は、パティキュレートの異常燃焼の発生を推定するための閾値である。この判別がYESの場合にはステップS14に移り、NOの場合にはステップS15に移る。
ステップS14では、DPF再生の実行を中止し、触媒バイパス弁19及びウェストゲートバルブ17を駆動し、排気を触媒バイパス通路18及びタービンバイパス通路16へ流通させ、ステップS12に移る。なお、このステップS14は、上記ステップS13,14において、アクセルペダルの踏み込み量APが略ゼロあり、かつ、パティキュレートの堆積量GDPFがM2以上であると判別され、これにより、パティキュレートの異常燃焼が発生すると推定された場合に実行される。
ステップS15では、パティキュレート堆積量GDPFが略ゼロであるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS1に移り、NOの場合にはステップS3に移る。
以上詳述したように、本実施形態では、DPF再生処理を実行する間、タービン10の下流側に設けられた下流触媒コンバータ12の温度がその活性化温度よりも低い場合には、タービン10の上流側に設けられた上流触媒コンバータ11へ排気が流通される。つまり、ポスト噴射により供給された燃料は、上流触媒コンバータ11において燃焼され、排気温度を上昇させる。これにより、例えば、エンジン1の始動直後の低水温時や、低外気温時や、低負荷状態時などにおいて、下流触媒コンバータ12の温度が活性化温度よりも低い場合であっても、排気温度を速やかにパティキュレート燃焼可能温度まで昇温させることができる。したがって、DPF再生処理が可能な温度領域を拡大できる。
一方、DPF再生処理を実行する間、下流触媒コンバータ12の温度が活性化温度以上である場合には、触媒バイパス通路18へ排気が流通され、上流触媒コンバータ11は迂回される。つまり、ポスト噴射により供給された燃料は、上流触媒コンバータ11よりもDPF13に近い下流触媒コンバータ12において燃焼され、排気温度を上昇させる。すなわち、よりDPF13に近い下流触媒コンバータ12で燃料を燃焼させることにより、排気の温度降下を減らし、効率よくDPF13を昇温させることができる。また、上流触媒コンバータ11を迂回させることで、上流触媒コンバータ11の熱劣化を防止できる。
また、DPF再生処理を実行する間、上流触媒コンバータ11へ排気を流通させる場合には、エンジン1の回転数NE及び負荷TRQに基づいて、タービン10へ排気を流通させるか、又は、タービンバイパス通路16へ排気を流通させるかが判断され、この判断に基づいて、ウェストゲートバルブ17が駆動される。例えば、タービンバイパス通路16へ排気を流通させることにより、上流触媒コンバータ11で昇温した排気を、タービン10において放熱させることなくDPF13に供給することができる。ここで、タービン10を迂回させると、エンジン1が設けられた車両の出力が低下したり燃費が悪化したりするおそれがあるが、エンジン1の回転数NE及び負荷TRQに基づいて、タービン10を迂回させるか否かを判断することにより、このような出力の低下や燃費の悪化を防止することができる。
また、例えば、DPF再生処理を実行している間、車両が通常走行から停止しアイドル運転になると、排気流量が減少するとともに、排気中の酸素濃度が上昇するため、パティキュレートが異常燃焼し、DPF13が破損したり溶損したりする場合がある。
本実施形態では、DPF再生処理を実行する間、ECU40によりパティキュレートの異常燃焼の発生が推定された場合には、排気は、触媒バイパス通路18及びタービンバイパス通路16を流通するか、又は、触媒バイパス通路18及びタービンバイパス通路16の何れかを流通する。つまり、異常燃焼の発生が推定された場合には、ヒートマスとしてのタービン10や上流触媒コンバータ11などを迂回させることにより、DPF13の温度上昇を和らげ、異常燃焼の発生を防止することができる。また、これにより、DPF13の破損や溶損を防止できる。
また、例えば、DPF再生処理を実行している間、排気の一部を、排気還流通路6を介して吸気管2に還流する場合、上流触媒コンバータ11の下流側から排気を還流すると、排気温度の上昇により、排気還流通路6に設けられた装置が破損したり、フィードNOxが増加したりする場合がある。またこの場合、排気を還流させる分、ポスト噴射による燃料が不必要に消費されているとも言える。
本実施形態では、DPF再生処理を実行する間、上流触媒コンバータ11へ排気を流通させつつ、排気の一部を、排気還流通路6を介して吸気通路に還流する場合には、上流触媒コンバータ11の上流側の排気の一部が、吸気管2に還流される。これにより、排気還流通路6に設けられた装置の破損、フィードNOxの増加、及びポスト噴射による燃料の必要以上の消費を防止できる。
また、タービン10の上流側に設けられた上流触媒コンバータ11として酸化触媒を設けることにより、炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を早期に浄化できる。また、この浄化により発生した熱により、排気の温度をより早く昇温させることができる。
また、この酸化触媒にHCの捕捉機能に優れたゼオライトを含めることにより、HCを十分に浄化できない始動直後の低温状態においてHCを捕捉させ、その後、所定の放出温度まで昇温させることにより捕捉したHCを放出させることができる。ここで、HCの放出に伴い、例えば、排気を吸気管2に還流させることにより、HCを再燃焼させることができる。これにより、HCの排出量をさらに低減させることが可能となる。
また、OSC機能を有さないため、リッチスパイク時に酸素が放出されることがない。このため、下流側にNOx浄化装置を設けた場合、このNOx浄化装置に対する還元剤(HCなど)の供給レスポンスの悪化を防止できる。また、この酸化触媒にロジウムを含めることにより、HCの水蒸気改質機能に優れたものにできる。
また、タービン10の下流側に設けられた下流触媒コンバータ12としてセリアを含む三元触媒を設けることにより、リーン時にNOxが捕捉され、リッチ時にNOxが放出されてNに還元浄化されるため、NOxの排出量を低減できる。
本実施形態では、ECU40が再生手段、排気通路制御手段、還流通路制御手段、判断手段、及び異常燃焼推定手段を構成する。具体的には、図2のステップS3が再生手段に相当し、図2のステップS4〜S6,並びに、図3のS10,11、及びS14が排気通路制御手段に相当する。また、図2のステップS7が還流通路制御手段に相当し、図2のステップS8及び図3のステップS9が判断手段に相当し、図3のステップS12,S13が異常燃焼推定手段に相当する。
[第2の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態に係る排気浄化装置の排気管4のうち下流触媒コンバータ12及びDPF13の下流側に、排気中のNOxを浄化するNOx浄化手段としてのNOx浄化装置15を設けたものである。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る排気浄化装置を備える内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。
NOx浄化装置15は、アルミナ(Al)担体に担持された、触媒として作用する白金(Pt)と、NOx吸着能力を有するセリアと、排気中のアンモニア(NH)を、アンモニウムイオン(NH )として保持する機能を有するゼオライトとを備える。
NOx浄化装置15の吸着アンモニア量が少なくなると、NOxの浄化能力が低下するので、適宜NOxを還元するために、NOx浄化装置15への還元剤の供給(以下「還元化」という)が行われる。この還元化では、燃料噴射弁から噴射される燃料量の増量とスロットル弁による吸入空気量の減量とによって燃焼室内の混合気の空燃比を理論空燃比よりリッチ側にすることにより、還元剤をNOx浄化装置15に供給する。すなわち、空燃比をリッチ化することにより、NOx浄化装置15へ流入する排気中の還元剤濃度が、酸素濃度より高くなり、還元化が実行される。
このNOx浄化装置15におけるNOxの浄化について説明する。
先ず、エンジン1で燃焼する混合気の空燃比を理論空燃比よりリーン側に設定し、いわゆるリーンバーン運転を行うと、NOx浄化装置15へ流入する排気中の還元剤濃度が、酸素濃度より低くなる。その結果、排気中の一酸化炭素(NO)と酸素(O)とが触媒の作用で反応し、NOとしてセリアに吸着される。また、酸素と反応していない一酸化炭素(CO)も、セリアに吸着される。
次に、排気中の還元剤濃度を酸素濃度より高くする還元化を実行すると、排気中の一酸化炭素(CO)が水(HO)と反応して、二酸化炭素(CO)と水素(H)が生成され、また排気中の単価水素(HC)が水と反応して、一酸化炭素(CO)及び二酸化炭素(CO)とともに、水素が生成される。またさらに、排気中に含まれるNOx、及びセリア(及び白金)に吸着されているNOx(NO,NO)と、生成された水素とが触媒の作用で反応し、アンモニア(NH)及び水が生成される。また、ここで生成されたアンモニアは、アンモニウムイオン(NH )の形でゼオライトに吸着される。
次に、空燃比を理論空燃比よりリーン側に設定するリーンバーン運転を行い、NOx浄化装置15へ流入する排気中の還元剤濃度を、酸素濃度より低い側に設定すると、セリアにNOxが吸着される。さらにゼオライトにアンモニウムイオンが吸着した状態では、排気中のNOx及び酸素と、アンモニアとが反応して、窒素(N)と水が生成される。
このように、NOx浄化装置15によれば、還元剤供給中に生成されるアンモニアがゼオライトに吸着され、リーンバーン運転中に吸着されたアンモニアがNOxと反応するので、NOxの浄化を効率よく行うことができる。
以上詳述したように、本実施形態では、上述の第1の実施形態の作用効果に加えて、以下の作用効果がある。
本実施形態では、DPF13及び下流触媒コンバータ12の下流側にNOx浄化装置15を設けることにより、リッチ時に起こるHC水蒸気改質反応により発生する反応性(還元性)の高いHを、NOxの浄化に利用できる。このため、NOxの排出量をさらに低減できる。
また、アンモニアを利用したNOx浄化装置15を設けることにより、始動直後の低温状態におけるNOx浄化率を向上させることができる。また、SOxパージを低温かつ短時間で行うことも可能となるため、このNOx浄化手段の上流側に設けられた触媒の劣化も軽減できる。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、パティキュレートの異常燃焼が発生すると推定された場合には、触媒バイパス弁19及びウェストゲートバルブ17を駆動し、排気を触媒バイパス通路18及びタービンバイパス通路16に流通させたが、これに限らず、排気を触媒バイパス通路及びタービンバイパス通路の何れかのみに流通させてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進用エンジンなどの排気浄化装置にも適用が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 DPF再生処理の手順を示すフローチャートである。 DPF再生処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 吸気管(吸気通路)
3 吸気マニホールド(吸気通路)
4 排気管(排気通路)
5 排気マニホールド(排気通路)
6 排気還流通路
8 過給機
9 コンプレッサ
10 タービン
11 上流触媒コンバータ(第1排気浄化触媒)
12 下流触媒コンバータ(第2排気浄化触媒)
13 DPF(パティキュレートフィルタ)
15 NOx浄化装置(NOx浄化手段)
16 タービンバイパス通路(タービンバイパス通路)
17 ウェストゲートバルブ(タービン通路切換弁)
18 触媒バイパス通路(触媒バイパス通路)
19 触媒バイパス弁(触媒通路切換弁)
20 EGR弁(排気還流制御弁)
24 分岐通路
25 EGR通路切換弁(還流通路切換弁)
40 電子制御ユニット(再生手段、排気通路制御手段、還流通路制御手段、判断手段、異常燃焼推定手段)

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを前記機関の排気通路に備える内燃機関の排気浄化装置において、
    前記機関の排気通路のうち前記パティキュレートフィルタの上流側に設けられたタービンの回転によりコンプレッサを作動し、前記機関の吸気を加圧する過給機と、
    前記排気通路のうち前記タービンよりも上流側に設けられた第1排気浄化触媒と、
    前記排気通路のうち前記第1排気浄化触媒の上流側と下流側とを接続し、当該第1排気浄化触媒を迂回する触媒バイパス通路と、
    前記第1排気浄化触媒へ流入する通路と前記触媒バイパス通路とを切り換える触媒通路切換弁と、
    前記排気通路のうち前記タービンよりも下流側かつ前記パティキュレートフィルタよりも上流側に設けられた第2排気浄化触媒と、
    前記パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを、燃料のポスト噴射を行うことで燃焼させる再生処理を実行する再生手段と、
    前記再生処理を実行する間、前記第2排気浄化触媒の温度が活性化温度よりも低い場合には前記触媒通路切換弁を駆動し前記第1排気浄化触媒へ排気を流通させ、前記第2排気浄化触媒の温度が活性化温度以上である場合には前記触媒通路切換弁を駆動し前記触媒バイパス通路へ排気を流通させる排気通路制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記排気通路のうち前記タービンの上流側と下流側とを接続し、当該タービンを迂回するタービンバイパス通路と、
    前記タービンへ流入する通路と前記タービンバイパス通路とを切り換えるタービン通路切換弁と、
    前記再生処理を実行する間、前記第1排気浄化触媒へ排気を流通させる場合には、前記機関の回転数及び負荷に基づいて、前記タービンへ排気を流通させるか、又は、前記タービンバイパス通路へ排気を流通させるかを判断する判断手段と、をさらに備え、
    前記排気通路制御手段は、前記判断手段による判断に基づいて前記タービン通路切換弁を駆動することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートの異常燃焼の発生を推定する異常燃焼推定手段をさらに備え、
    前記排気通路制御手段は、前記異常燃焼推定手段によりパティキュレートの異常燃焼が発生すると推定された場合には、前記触媒通路切換弁及び前記タービン通路切換弁を駆動し、前記触媒バイパス通路及び/又は前記タービンバイパス通路へ排気を流通させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記排気通路のうち前記第1排気浄化触媒の下流側と前記機関の吸気通路とを接続し、前記第1排気浄化触媒の下流側の排気の一部を前記吸気通路に還流する排気還流通路と、
    当該排気還流通路に設けられ、排気還流量を制御する排気還流制御弁と、
    前記排気通路のうち前記第1排気浄化触媒の上流側と前記排気還流通路のうち前記排気還流制御弁の上流側とを接続し、前記第1排気浄化触媒の上流側の排気の一部を前記吸気通路に還流する分岐通路と、
    前記排気還流通路に設けられ、前記第1排気浄化触媒の下流側の排気を還流する通路と前記分岐通路とを切り換える還流通路切換弁と、
    前記再生処理を実行する間、前記第1排気浄化触媒へ排気を流通させつつ前記排気還流通路を介して排気を還流させる場合には、前記還流通路切換弁を駆動し前記第1排気浄化触媒の上流側の排気の一部を前記吸気通路に還流する還流通路制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記第1排気浄化触媒は、ゼオライト及び/又はロジウムを含む酸化触媒であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記第2排気浄化触媒は、セリアを含む三元触媒であることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記排気通路のうち前記パティキュレートフィルタ及び前記第2排気浄化触媒の下流側に設けられ、排気の空燃比がリーンであるときに排気中のNOxを捕捉し、排気の空燃比がリッチであるときに前記捕捉したNOxを還元するNOx浄化手段をさらに備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記NOx浄化手段は、排気の空燃比がリッチであるときにアンモニアを生成するとともに当該生成されたアンモニアを保持し、排気の空燃比がリーンであるときに前記保持したアンモニアによりNOxを還元する触媒であることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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