JP2009051470A - 水中航走体遠隔操作システム及び同システムの光ケーブルのドラム巻装面調整装置 - Google Patents

水中航走体遠隔操作システム及び同システムの光ケーブルのドラム巻装面調整装置 Download PDF

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憲 宮本
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Abstract

【課題】電波の伝わらない水中にあっては水中の航走体と水面上の中継部との間を光ケーブルを利用し、水面上の中継部と離れた指令部との間は電波を利用して、電波の伝わらない水中の航走体とこれから離れた箇所の指令部との間で多量の情報の交信を可能にすることにある。
【解決手段】水中の表層付近及び浅海域を探索する水中航走体1に光ケーブル3の一端を接続し、水面に浮かべた中継部4に設置されアンテナ33を備えた受信機34及び送信機35に光ケーブル3の他端を接続し、離れた箇所の指令部2から制御信号を電波で水面上の中継部4に送り、水面上の中継部4の受信機34のアンテナ33で受信した制御信号を光ケーブル3を通じて水中の航走体1に送ってこれを制御すると共に、水中航走体1で集めた水中の表層付近及び浅海域の各種の情報を光ケーブル3を通じて水面上の中継部4の送信機35に送り、送信機35のアンテナ33から電波として離れた箇所の指令部2に送る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、水中の表層付近及び浅海域を探索する無人の水中航走体を遠隔操作するための技術に係り、特に、電波の伝わらない水中にあっては水中の航走体と水面上の中継部との間を光ケーブルを利用し、水面上の中継部と離れた指令部との間は電波を利用して、電波の伝わらない水中の航走体とこれから離れた箇所の指令部との間で多量の情報の交信を可能にする水中航走体遠隔操作システム及び同システムの光ケーブルのドラム巻装面調整装置に関するものである。
無人の水中航走体で水中を探索させる方法としては、水中航走体と母船とをケーブルで繋いで遠隔操作する方法と、超音波を使用して無線で遠隔操作する方法とがある。ケーブルで繋ぐ方法の場合には、ケーブルを利用して多量の情報の交信が可能となり、リアルタイムで水中の観測された情報を得ることができる。また、超音波を使用する場合には水中航走体の水中での自由な探索が可能となる。
しかしながら、水中航走体と母船とをケーブルで繋ぐ方法の場合には、ケーブルが邪魔となって水中航走体の自由な航走の妨げとなり、叉母船も水中航走体の航走に追従させて動かす必要がある。超音波を使用する場合にはケーブルがないためにこのような欠点はないが、超音波では多量の情報の交信ができず、リアルタイムでの観測が困難である。しかも、水中航走体が超音波の交信範囲を逸脱すると、高価な水中航走体が水中で行方不明となることもあった。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、電波の伝わらない水中にあっては水中の航走体と水面上の中継部との間を光ケーブルを利用し、水面上の中継部と離れた指令部との間は電波を利用して、電波の伝わらない水中の航走体とこれから離れた箇所の指令部との間で多量の情報の交信を可能にする水中航走体遠隔操作システム及び、光ケーブルを上下軸回りに巻き取る際に光ケーブルのダマや縺れが生じるのを防ぐ同システムの光ケーブルのドラム巻装面調整装置を提供することにある。
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、水中の表層付近及び浅海域を探索する水中航走体に光ケーブルの一端を接続し、水面に浮かべた中継部に設置されアンテナを備えた受信機及び送信機に上記光ケーブルの他端を接続し、離れた箇所の指令部から制御信号を電波で水面上の中継部に送り、水面上の中継部の受信機のアンテナで受信した制御信号を光ケーブルを通じて水中の航走体に送ってこれを制御すると共に、水中航走体で集めた水中の表層付近及び浅海域の各種の情報を光ケーブルを通じて水面上の中継部の送信機に送り、送信機のアンテナから電波として離れた箇所の指令部に送る手段よりなるものである。
また、請求項2の発明は、水中の表層付近及び浅海域を探索する水中航走体に光ケーブルの一端側を接続し、水面に浮かべた中継部に設置され上下軸回りに正逆回転する光ケーブル巻装ドラムに光ケーブルの他端側を巻き付け、上記光ケーブル巻装ドラムの上部に設置され該ドラムの回転に伴ってその上部側で回転するアンテナを備えた受信機及び送信機に上記光ケーブルの他端を接続し、離れた箇所の指令部から制御信号を電波で水面上の中継部に送り、水面上の中継部の受信機のアンテナで受信した制御信号を光ケーブルを通じて水中の航走体に送ってこれを制御すると共に、水中航走体で集めた水中の表層付近及び浅海域の各種の情報を光ケーブルを通じて水面上の中継部の送信機に送り、送信機のアンテナから電波として離れた箇所の指令部に送る水中航走体遠隔操作システムであって、巻装された上記光ケーブル巻装ドラムから水面に向けて延出される光ケーブルの一部を支持する支持器を中継部に設置し、水中航走体と光ケーブル巻装ドラムとの間の光ケーブルの張力状態を検知するセンサーを支持器に取り付け、該センサーからの情報に基づいて光ケーブル巻装ドラムを正逆回転させるドラム駆動モーターを設け、光ケーブル巻装ドラムを正逆回転させて巻き取り及び巻き戻しを通じて水中航走体と光ケーブル巻装ドラムとの間の光ケーブルの張力状態を一定に維持すると共に、上記支持器と上記光ケーブル巻装ドラムとの間に、光ケーブルの張力状態を一定に維持すべく上下軸回りに正逆回転する光ケーブル巻装ドラムに上下軸回りに巻装された光ケーブルの巻装表面に沿って当該巻装表面から延出する光ケーブルを上下移動させるドラム巻装面調整装置を設け、該ドラム巻装面調整装置を通じて光ケーブル巻装ドラムの上下向きの光ケーブルの巻装表面に略均一な巻層になるように光ケーブルを巻装し、巻き取りの際に生じる光ケーブルのダマや縺れを防ぐ手段よりなるものである。
以上の記載より明らかなように、請求項1の発明に係る水中航走体遠隔操作システムによれば、従来と異なり多量の情報のやり取りを行う場合であっても、水中航走体と指令部になる母船とを信号ケーブルで繋ぐ必要がなく、しかも信号ケーブルが邪魔となって水中航走体の自由な航走の妨げとなることもなく、また母船も水中航走体の航走に追従させて動かす必要もなく、電波の伝わらない水中にあっては水中の航走体と水面上の中継部との間では光ケーブルを利用することにより、水中で伝わる超音波に比べて多量の情報のやり取りを可能にする一方で、水面上の中継部と離れた指令部との間は多量の情報のやり取りが可能な電波を利用することで、電波の伝わらない水中の航走体とこれから離れた箇所の母船上の指令部或いは陸地の指令部との間で多量の情報のやり取りを可能にすることができるという極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
また、請求項2の発明に係る水中航走体遠隔操作システムの光ケーブルのドラム巻装面調整装置によれば、前記の請求項1の効果を有すると共に次のような効果を奏することができる。
水中航走体と水面に浮かぶ中継部とを繋ぐ光ケーブルは、水中航走体が中継部から離れる方向に移動して光ケーブルが水中で強く引っ張られる状態になるときにはこれをセンサーで検知して中継部の光ケーブル巻装ドラムから自動的に送り出されるので、強く引っ張られる状態になることによって光ケーブルが切断したり破損するのを回避することができる。
逆に水中航走体が中継部に近づく方向に移動して光ケーブルが水中で弛緩状態になるときには、これをセンサーで検知して中継部の光ケーブル巻装ドラムに自動的に巻き取るので、弛緩状態になることによって撓んだ光ケーブルが水中航走体に巻き付いたり航行の邪魔になったり、或いは撓んだ光ケーブルが水中航走体のスクリューなどで切断や破損するのを回避することができる。
水中航走体に一端が接続された光ケーブルの他端側が巻装される光ケーブル巻装ドラムは上下軸回りに正逆回転するように中継部に取り付けられ、また、これに巻装された光ケーブルの他端が接続されているアンテナを有する受信機及び送信機は、上下軸回りに回転する光ケーブル巻装ドラムの上部側に取り付けられているので、光ケーブル巻装ドラムが光ケーブルを巻き取ったり送り出すために正逆回転するとこれと一体となって回転する。つまり、電波を受信したり送信したりするアンテナは常に上向きの状態で正逆回転するので、アンテナの高さや方向は一定しており、電波を確実に受信したり叉送信したりすることができる。このとき、光ケーブルの他端が接続された受信機及び送信機は光ケーブル巻装ドラムと一体となって正逆回転するので、光ケーブルの他端が捻れたり切断したりすることはない。
光ケーブル巻装ドラムが上下軸回りに正逆回転することによって、光ケーブルがその自重によって光ケーブル巻装ドラムの下部側に集中して巻き取られることが考えられ、その結果、光ケーブルのダマつまりかたまりや縺れが生じることが予想される。光ケーブルのダマや縺れが生じると、光ケーブルの光ケーブル巻装ドラムからのスムーズな送り出しや光ケーブル巻装ドラムへのスムーズな巻き取りが困難となり、水中航走体と中継部とを繋ぐ光ケーブルが水中で引っ張り状態や弛緩状態になったときにこれを調整できない事態が生じる。これに対して、この発明では、上下軸回りに正逆回転する光ケーブル巻装ドラムに上下軸回りに巻装された光ケーブルの巻装表面に沿って当該巻装表面から延出する光ケーブルを上下移動させるドラム巻装面調整装置を設けたことにより、このドラム巻装面調整装置が上下方向に移動して光ケーブル巻装ドラムの上下向きの光ケーブルの巻装表面に略均一な巻層になるように光ケーブルを巻装させることができるので、巻き取りの際に生じる光ケーブルのダマや縺れを防ぐことができる。これにより、光ケーブルのダマや縺れに起因する上記のトラブルの発生を未然に防ぐことができる。
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は水中航走体遠隔操作システムの概略図、図2は中継部の側断面図、図3は支持器及びセンサーの部分図、図4(A)は支持器のガイドローラーの正面図、図4(B)は支持器のガイドローラーの側面図、図4(C)はセンサーの押圧センサー横桁の側面図、図4(D)はセンサーの押圧センサー横桁の平面図、図5はドラム巻装面調整装置の正面図、図6(A)はドラム巻装面調整装置の上下首振りアームの正面図、図6(B)はドラム巻装面調整装置の上下首振りアームの平面図、図7(A)はドラム巻装面調整装置の上下首振りアーム往復作動レバーの正面図、図7(B)はドラム巻装面調整装置の上下首振りアーム往復作動レバーの側面図、図8(A)はドラム巻装面調整装置のアーム支柱の側面図、図8(B)はドラム巻装面調整装置のアーム支柱の背面図、図9(A)はドラム巻装面調整装置の偏心板の正面図、図9(B)はドラム巻装面調整装置の偏心板の側面図である。
図において、水中航走体遠隔操作システムは、電波の届かない水中の表層付近及び浅海域を探索する無人の水中航走体1を、この水中航走体1から離れた箇所の母船上の指令部2或いは陸地の指令部2から遠隔コントロールすると共に、水中航走体1で得られた水中の表層付近及び浅海域のリアルタイムの多量な情報を遠隔箇所の指令部2に送ることができるシステムである。
即ち、この水中航走体遠隔操作システムでは、電波の届かない水中では光ケーブル3を利用して水中航走体1で得られたリアルタイムの多量な情報を水面上に浮かべた中継部4に送り、水面上に浮かぶ中継部4からは電波を利用することにより、離れた箇所の指令部2に送ることを可能にしたシステムである。これにより、水中航走体1を回収することなく、水中で観測された情報をリアルタイムで得ることができる。
水中の表層付近及び浅海域を探索する無人の水中航走体1は、その後部に推進用の例えばスクリュー及び安定的な航行をさせる尾翼が取り付けられている。水中航走体1の内部にはスクリューを駆動させる図示しないモーターやこれの動力源となる電池が内装されている。さらにGPS受信器、電子コンパス、深度センサ、ソナーなどのセンサ情報を処理するマイクロコンピュータなどのコントローラが内装されている。
また、水中航走体1の内部には、水中航走体を潜航及び浮上させる図示しない潜航浮上機構が設けられている。潜航浮上機構には例えば昇降用スラスタなどがふくまれる。スラスタモータを正逆回転することにより、水中航走体1の潜航及び浮上を可能にしている。
水中航走体1の例えば前部側には水中の状況を観測する図示しない観測用機器が内装されている。観測用機器には例えば動画像や静止画像を撮影する撮影機や水中の音を集音する機器などが含まれる。この観測用機器で観測された多量の情報は光信号に変換された後、光ケーブル3を通じて水面上に浮かぶ中継部4に伝送され、中継部4から電波として遠隔の指令部2に送信される。更に、水中航走体1が搭載しているGPS受信器による時刻、緯度や経度、電子コンパスによる針路、深度センサによる水面からの深さ、ソナーによる障害物との距離等の大量データは内装しているコントローラで処理され、光信号に変換された後、光ケーブル3を通じて水面上に浮かぶ中継部4に伝送され、中継部4から電波として遠隔の指令部2に送信される。
また、水中航走体1の推進や潜航浮上、観測用機器などの制御は指令部2からの遠隔操作で行われる。水中航走体1を制御する制御信号は、指令部2から電波で一旦水面上に浮かぶ中継部4に送られ、中継部4で光信号に変換されて光ケーブル3を通じて水面下の水中航走体1に伝送される機構になっている。
水中の表層付近及び浅海域を探索する無人の水中航走体1と水面上に浮かぶ中継部4とは光ケーブル3によって繋がっている。光ケーブル3は、水中航走体1で得られた多量の情報を光信号に変換して水面上の中継部4まで送る際の伝送路であり、また、水面上の中継部4に遠隔の指令部2から送られてきた制御情報を光信号に変換して水中航走体1に送る際の伝送路を兼ねる。光ケーブル3はその一端が水中航走体1に接続され、他端が水面上に浮かべた中継部4に設置されアンテナ43を備えた受信機44及び送信機45に接続されている。
電波が伝わらない水中にあっては、電波の代用として超音波が使用されるが、超音波は電波に比べて送れる情報が非常に少なく、水中航走体1の観測用機器で撮影された水中の表層付近及び浅海域の動画像や静止画像の多量な情報をリアルタイムで送ることはできない。つまり超音波に代わって多量な情報を送れる光信号に変換して、光ケーブル3を利用することでこれが可能となる。光ケーブル3は多量な情報の伝送路の役割を果たす。
水面に浮かべた中継部4は、水面に浮く浮体41、浮体41に設置された光ケーブル巻装ドラム42、光ケーブル巻装ドラム42の上部に設置されアンテナ43を備えた受信機44及び送信機45、光ケーブル3の巻き取り及び巻き戻し先端側を支持する支持器46、光ケーブル3の張力状態を検知するセンサー47、光ケーブル巻装ドラム42を正逆回転させるドラム駆動モーター48、ドラム巻装面調整装置5などを備えている。
水面に浮かべた中継部4は、水面下の水中航走体1とこれから離れた遠隔箇所の指令部2との間の中継基地として機能するもので、離れた箇所の母船や陸地の指令部2から電波状態で送られてきた水中航走体1の制御情報を光信号に変換して、光ケーブル3を通じて水中航走体1に伝達する。また水面に浮かべた中継部4は、水中航走体1から光信号に変換された状態で光ケーブル3を通じて送れてきた観測された水中の表層付近及び浅海域の例えば画像などの多量な情報を電波に変換して、離れた箇所の母船や陸地の指令部2に送信する。
浮体41は、光ケーブル巻装ドラム42、アンテナ43を備えた受信機44及び送信機45、支持器46、センサー47、ドラム駆動モーター48、ドラム巻装面調整装置5などが積み込まれた中継部4を構成する各種の機器を水面上に浮かべるもので、これらの機器類を水に触れさせることなく安全に水面上に浮かせる構造体であれば、形状や材質、構造などは特に限定されない。
光ケーブル巻装ドラム42は、水中航走体1に一端が接続された光ケーブル3の他端側が巻き付けられて巻装されるドラムで、該ドラム42の回転軸は上下向きに取り付けられた上下軸42aになっている。つまり、光ケーブル巻装ドラム42は上下軸回りに正逆回転自在になっている。上下軸42aの上端及び下端には円形板からなる側端板42bがそれぞれ上下に平行に取り付けられている。上下の側端板42bは上下軸42aの外周に巻き付けられた光ケーブル3の他端側を上下から挟んでこれから逸脱するのを防ぐ機能を果たす。
光ケーブル巻装ドラム42の上下軸42aの外周には円筒状の円筒体42cが取り付けられている。この円筒体42cの表面には、他端が上部の側端板42bから上方に延びる光ケーブル3の他端側が上から下に向かって螺旋状に巻き付けられて第一層が形成され、第一層の最下端の光ケーブル3は逆に上向きに第一層の表面に螺旋状に巻き付けられて第二層が形成され、第二層の最上端の光ケーブル3は逆に下向きに第二層の表面に螺旋状に巻き付けられて第三層が形成され、第三層の最下端の光ケーブル3は逆に上向きに第三層の表面に螺旋状に巻き付けられて第四層が形成され・・・、以下同様な方法で光ケーブル3の他端側が巻き付けられる巻層が形成されている。
上下軸42aの回りに回転する光ケーブル巻装ドラム42の上側の側端板42bの上面には、アンテナ43を備えた受信機44及び送信機45が取り付けられている。受信機44は指令部2から電波の状態で送信されてきた水中航走体1を制御する信号をアンテナ43で受信し、これを変換器によって光信号に変換して、接続されている光ケーブル3を通じて水中航走体1に送信する。送信機45は水中航走体1から光信号の状態で光ケーブル3を通じて送信されてきた水中で観測した多量の情報を変換器によって電波に変換して、アンテナ43を通じて指令部2に送信する。
この受信機44及び送信機45には、既に述べたように他端側が光ケーブル巻装ドラム42に巻き付けられて巻装された光ケーブル3の他端が接続されているが、これらアンテナ43、受信機44及び送信機45は、光ケーブル巻装ドラム42が正逆回転するとこれと一体となって回転する。つまり、これらは光ケーブル巻装ドラム42の回転に伴ってその上部側で正逆回転する。
このため、電波を受信したり送信したりするアンテナ43は常に上向きの状態で正逆回転するので、アンテナ43の高さは安定しており、電波を確実に受信でき叉送信することができる。また、光ケーブル3の他端が接続された受信機44及び送信機45も光ケーブル巻装ドラム42と一体となって正逆回転するので、光ケーブル3の他端が捻れたり切断したりすることはない。
支持器46は、巻装された上記光ケーブル巻装ドラム42から水面に向けて延出される光ケーブル3の一部を支持する器具で、中継部4の浮体41に端部に向けて設置されている。支持器46は、光ケーブル巻装ドラム42側寄りの第1支柱46aと水面寄り側の第2支柱46bの2基の支柱から構成されている。図面では第1支柱46aは上向きに垂直に取り付けられ、第2支柱46bは浮体41に端部に向けて斜め上向きに傾斜して取り付けられている。
また、図面では第1支柱46aの下部と第2支柱46bの下部は連結されている。開いている第1支柱46aの上部と第2支柱46bの上部との間には上部連結桁46cが水平に取り付けられている。上部連結桁46cが取り付けられた第1支柱46a及び第2支柱46bの上部には光ケーブル3を上下から挟むようにしてガイドする上下一対のガイドローラー46dがそれぞれ取り付けられている。第1支柱46a及び第2支柱46bの上部の一対のガイドローラー46dによって、光ケーブル巻装ドラム42から延出された光ケーブル3はガイドされて支持され、逸脱することが防がれている。
センサー47は、水中航走体1と光ケーブル巻装ドラム42との間の光ケーブル3の張力状態を検知する機器で支持器46に取り付けられている。センサー47は支持器46の第1支柱46aと第2支柱46bとの上部間に取り付けられた上部連結桁46cの中間に取り付けられている。センサー47は、上部連結桁46cの前後のガイドローラー46dの間に配設された光ケーブル3の張力状態を検知する構造になっている。
センサー47は、例えば、上部連結桁46cの一端側にその基端が上下回動自在に軸支された押圧センサー横桁47aと、押圧センサー横桁47aの先端に取り付けられ光ケーブル3を上下側からガイドするセンサーガイドローラー47bと、光ケーブル3をガイドするセンサーガイドローラー47bが取り付けられた押圧センサー横桁47aの先端側の所定の上部高さ位置で接触する緊張状態検知接触スイッチ47cと、押圧センサー横桁47aの先端側の所定の下部高さ位置で接触する弛緩状態検知接触スイッチ47dと、押圧センサー横桁47aの先端のセンサーガイドローラー47bを弛緩状態側に付勢するバネ47eとから構成されている。
支持器46の第1支柱46aと第2支柱46bとの上部間に配設された光ケーブル3が一定以上の張力状態になると、押圧センサー横桁47aの先端のセンサーガイドローラー47bは上向きに押し上げられて緊張状態検知接触スイッチ47cに接触することにより、光ケーブル3は一定以上の張力状態にあることが検知される。逆に、光ケーブル3が一定以下の弛んだ状態になると、押圧センサー横桁47aの先端のセンサーガイドローラー47bはバネ47eの付勢力により光ケーブル3の中間部分を下向きに押し下げて弛緩状態検知接触スイッチ47dに接触することにより、光ケーブル3は一定以下の弛緩状態にあることが検知される。
ドラム駆動モーター48は、上記センサー47からの情報に基づいて光ケーブル巻装ドラム42を正逆回転させるモーターで、光ケーブル巻装ドラム42を正逆回転させて巻き取り及び巻き戻しを通じて水中航走体1と光ケーブル巻装ドラム42との間の光ケーブル3の張力状態を一定に維持するものである。このドラム駆動モーター48と上記の緊張状態検知接触スイッチ47c及び弛緩状態検知接触スイッチ47dとはケーブルを通じて接続されている。
即ち、ドラム駆動モーター48は、センサー47の緊張状態検知接触スイッチ47cが入ると、光ケーブル巻装ドラム42を巻き戻す方向に回転して、光ケーブル巻装ドラム42に巻装されている光ケーブル3を巻き戻して水中の水中航走体1側に向けて送り出して高い張力状態を緩和して一定の張力状態に戻す。逆に、センサー47の弛緩状態検知接触スイッチ47dが入ると、ドラム駆動モーター48は光ケーブル巻装ドラム42を巻き取る方向に回転して、光ケーブル巻装ドラム42に光ケーブル3を巻き取って水中の水中航走体1側から引き上げて弛緩状態から一定の張力状態に戻す。
ドラム駆動モーター48はそのモーター軸48aが上向きになるように取り付けられている。ドラム駆動モーター48は浮体41の中央に据え付けられたモーターボックス48b内に収納されている。上向きのモーター軸48aはその上方に配置された上記光ケーブル巻装ドラム42の上下軸42aの下部に連動連結されている。光ケーブル巻装ドラム42の上下軸42aはドラム駆動モーター48のモーター軸48aが正逆回転するとこれに連動して正逆回転して、光ケーブル3をこの光ケーブル巻装ドラム42に巻き取ったりこれから巻き戻したりする。
ドラム巻装面調整装置5は、光ケーブル3の張力状態を一定に維持すべく上下軸回りに正逆回転する光ケーブル巻装ドラム42に上下軸回りに巻装された光ケーブル3の巻装表面に沿って当該巻装表面から延出する光ケーブル3を上下移動させることにより、光ケーブル巻装ドラム42の上下向きの光ケーブル3の巻装表面に略均一な巻層になるように光ケーブル3を巻装させて、巻き取り及び巻き戻し際に生じる光ケーブル3のダマや縺れを防ぐ機能を果たすものである。
ドラム巻装面調整装置5は、光ケーブル3の一部を直接上下動させる上下首振りアーム51、上下首振りアーム51を上下動させる上下首振りアーム往復作動レバー52、上下首振りアーム51と上下首振りアーム往復作動レバー52が軸支されたアーム支柱53、上下首振りアーム駆動機構54などから構成されている。このドラム巻装面調整装置5は支持器46と光ケーブル巻装ドラム42との間に設けられている。
上下首振りアーム51は、光ケーブル巻装ドラム42の正逆回転に連動して、光ケーブル巻装ドラム42から延出された光ケーブル3の一部をその先端で挟んだ状態でガイドしながら上下方向に回動して、光ケーブル巻装ドラム42の上下軸回りに巻装される光ケーブル3の巻装表面に略均一な巻層になるように光ケーブル3を巻装させるものである。
上下首振りアーム51の先端には延出された光ケーブル3の一部を上下側から挟む一対のガイドローラー51aが取り付けられている。このため、上下首振りアーム51の先端は一対のガイドローラー51aが取り付けられ易いように先端に向かって少し幅広になるように形成されている。
上下首振りアーム51の基端側はアーム支柱53の上部に上下回りに回動自在に軸支されている。上下首振りアーム51の基端側中央にはアーム支柱53の上部に軸支されるための軸孔51bが形成されている。この軸孔51bには上下首振りアーム51をアーム支柱53に回動自在に軸支するボルトが装着される。
軸孔51bが形成された基端側の一側面にはこれに直角に連結片51cが突出して形成されている。突出する連結片51cの先端側中央には、上下首振りアーム往復作動レバー52の上端側と係合用ボルトを通じて回動自在に係合されるための軸孔51dが形成されている。この軸孔51dに係合用ボルトが装着される。
上下首振りアーム往復作動レバー52は、上下首振りアーム51の基端側の連結片51cを左右方向に回動させることにより、上下首振りアーム51の先端側をその基端側の上記軸孔51bを中心として上下方向に回動させる機能を果たす。つまり上記上下首振りアーム51はその基端側の一側面から直角に突出する連結片51cを通じて上下首振りアーム往復作動バー52の上端側と連動連結される。
上下首振りアーム往復作動レバー52の上端側の中央には、長溝52aが上端に向けてU字状に形成されている。長溝52aは上下首振りアーム51の連結片51cの軸孔51dに装着された係合用ボルトの先端側と係合するための溝である。上記軸孔51dに装着される係合用ボルトの先端側がこの長溝52aに係合することにより、この係合を通じて、上記上下首振りアーム51はその基端側中央の軸孔51bを中心として上下回りに回動する。
上下首振りアーム往復作動レバー52の長さ方向の中間部位には、アーム支柱53の高さ方向の中間部位にボルトによって回動自在に軸支されるための中間軸孔52bが形成されている。また、上下首振りアーム往復作動レバー52の下端側の中央には、後記の偏心板54dに形成された円形ガイド溝54f内に係合するガイドローラー52cが取り付けられている。
上下首振りアーム往復作動レバー52は、下端側のガイドローラー52cが偏心板54dとの係合によって中間軸孔52bを中心に左右方向に回動して、その上端側の長溝52aを下端側と逆方向に回動させて、上下首振りアーム51を連結片51cを介して上下方向に回動させる構造になっている。
上下首振りアーム51及び上下首振りアーム往復作動レバー52が回動自在に軸支されるアーム支柱53は、光ケーブル巻装ドラム42の真向かい側で、光ケーブル巻装ドラム42と支持器46との間に設置されている。アーム支柱53に軸支される上下首振りアーム51及び上下首振りアーム往復作動レバー52は、光ケーブル巻装ドラム42と相対向する面側に取り付けられている。また図面ではアーム支柱53はモーターボックス48bの上面から水平に張り出した板の上面に上方に向けて固設されている。
上下首振りアーム駆動機構54は、モーター軸48aの回転力を利用して上下首振りアーム往復作動レバー52の下端側を左右に回動させて、これによって上下首振りアーム51を上下に回動させるものである。上下首振りアーム駆動機構54は、モーター軸48aの外周に装着されたウォームギヤのウォーム54a、このウォーム54aと噛み合うウォームホイール54b、ウォームホイール54bが一端側に装着された回転軸54c、回転軸54cの他端側に装着された偏心板54dなどから構成されている。
上下首振りアーム駆動機構54の回転軸54cは、光ケーブル巻装ドラム42の下方側からアーム支柱53の下部側に向けて配置されている。回転軸54cは上向きのモーター軸48aに対して直角な水平方向に配置されている。この回転軸54cはモーターボックス48bの上面に設置された軸受け54eに正逆回転自在に軸支されている。
偏心板54dは例えば円形板から構成されていて、その片側の表面には円周方向に円形の円形ガイド溝54fが形成されている。この円形ガイド溝54f内に前記の上下首振りアーム往復作動レバー52のガイドローラー52cに係合する。偏心板54dの円形ガイド溝54fが形成された表面はアーム支柱53に向いている。
回転軸54cはその他端が円形ガイド溝54fの円形中心から少し外れる偏心位置に直角に連結されている。また回転軸54cの他端は円形ガイド溝54fが形成された面の反対側の面に連結されている。これにより、回転軸54cが回転すると、偏心板54dは偏心した状態で回転することになる。
上下首振りアーム駆動機構54の回転軸54cはモーター軸48aの回転によりこれと一体となって回転するウォーム54aからの回転力をウォームホイール54bで受けて回転して、他端側の偏心板54dを偏心させながら回転させる。そして、偏心板54dが偏心しながら回転することで、円形ガイド溝54f及びガイドローラー52cを介して係合する上下首振りアーム往復作動レバー52は左右に回動することになる。
次に、上記発明を実施するための最良の形態の構成に基づく作用について以下説明する。
探索した海水域に母船で曳航したり或いは運ばれた無人の水中航走体1及びこれと光ケーブル3で繋がれる中継部4は、この水中航走体1から離れた箇所の母船上の指令部2或いは陸地の指令部2から遠隔コントロールされる。この遠隔コントロールにより水中航走体1は水中を動き回って探索することになる。
電波の届かない水中の表層付近及び浅海域を探索する無人の水中航走体1を制御する信号が指令部2から電波で水面上に浮かぶ中継部4に送信される。水面上に浮かぶ中継部4のアンテナ43で受信された電波の制御信号は受信機44で光信号に変換されて、光ケーブル3を通じて電波の届かない水面下の水中航走体1に送信される。水中航走体1では光ケーブル3を通じて受信した光信号を電気信号に変換した後、水中航走体1の水中での航行の操縦や水中での各種の観測が指令部2からの遠隔操作で行われることになる。
また、水中航走体1で観測された情報例えば映像情報などの多量の情報は、光信号に変換されて光ケーブル3を通じて電波では送信できない水面上に浮かぶ中継部4に送信される。中継部4の送信機45では水中航走体1から光信号として送信された多量の情報を変換してアンテナ43を通じて電波として離れた箇所の指令部2に送信する。
このように、電波では送信できない水中では光ケーブルを利用することにより、水中で観測した多量の情報、例えば映像情報をリアルタイムで離れた箇所の指令部2に送信することが可能となる。指令部2ではリアルタイムの情報を基にして水中航走体1の遠隔操作や観測を続けることができ、これまでのように、水中航走体1を回収してから情報を取り出すという時間と手間が作業を省略することができ、水中での観測の飛躍的な性能アップを図ることができる。
水中航走体1が探索のために水中を自由に動き回るときにおいて、水面上に浮かぶ中継部4から水中航走体1が離れる方向に移動する場合には、水中航走体1と中継部4とを繋ぐ光ケーブル3は引っ張られることになる。光ケーブル3が引っ張られるようになると、中継部4に取り付けられた支持器46の第1支柱46aと第2支柱46bの上部間にある光ケーブル3には引っ張り力が作用して少し撓んだ状態から直線上の真っ直ぐな状態になる。
真っ直ぐな状態になった光ケーブル3はバネ47eの付勢力によりその上側を押圧しているセンサー47を構成する押圧センサー横桁47aのセンサーガイドローラー47bを上向きに押し上げる。これによりセンサーガイドローラー47bは上向きに移動する。上向きに移動したセンサーガイドローラー47bは緊張状態検知接触スイッチ47cに接触して、センサー47は光ケーブル3が緊張状態つまり引っ張り状態にあることを検知する。センサー47からの情報により、ドラム駆動モーター48は駆動して、光ケーブル3を送り出す方向に光ケーブル巻装ドラム42を回転させる。
これにより、光ケーブル巻装ドラム42に巻装されている光ケーブル3は光ケーブル巻装ドラム42から順次送り出されることになる。光ケーブル巻装ドラム42から送り出される光ケーブル3は上下に移動するドラム巻装面調整装置5の上下首振りアーム51のガイドローラー51aの間を通り、それから支持器46の第1支柱46aの上部のガイドローラー46dの間を通り、第2支柱46bの上部のガイドローラー46dを通って水中に送り出される。このようにして、水中航走体1と中継部4とを繋ぐ光ケーブル3が緊張状態で切断したり破損するのが回避される。
光ケーブル3が光ケーブル巻装ドラム42から十分に送り出された後、逆に水中航走体1が水面に浮かぶに中継部4に近づく方向に移動してくると、光ケーブル巻装ドラム42と水中航走体1との間の光ケーブル3は弛むことになる。弛んだ光ケーブル3は場合によっては水中航走体1に巻き付いたりして水中航走体1の水中での航行の邪魔になるので、これを防ぐことが必要となる。
光ケーブル3が弛むと、中継部4に取り付けられた支持器46の第1支柱46aと第2支柱46bの上部間にある光ケーブル3は撓んだ状態になる。撓んだ状態になった光ケーブル3はバネ47eの付勢力によりその上側を押圧しているセンサー47を構成する押圧センサー横桁47aのセンサーガイドローラー47bはその撓みによって下向きに移動する。下向きに移動したセンサーガイドローラー47bは弛緩状態検知接触スイッチ47dに接触して、センサー47は光ケーブル3が弛緩状態にあることを検知する。
センサー47からの情報により、ドラム駆動モーター48は駆動して、光ケーブル3を巻き取る方向に光ケーブル巻装ドラム42を回転させる。これにより、水面下の光ケーブル3は光ケーブル巻装ドラム42に巻き取られるために中継部4の光ケーブル巻装ドラム42に向かって全体的に移動することになる。
光ケーブル3は、水中から中継部4の支持器46の第2支柱46bの上部のガイドローラー46dの間を通り、それから支持器46の第1支柱46aの上部のガイドローラー46dの間を通り、上下に移動するドラム巻装面調整装置5の上下首振りアーム51のガイドローラー51aの間を通って、上下軸回りに回転する光ケーブル巻装ドラム42の円筒体42cの上下方向の表面に沿って上下に均一に巻き取られる。このようにして、水中航走体1と中継部4とを繋ぐ光ケーブル3が弛緩状態になって水中航走体1に巻き付いたり、航行の邪魔になるのが回避される。
特に光ケーブル3を光ケーブル巻装ドラム42に巻き取る場合にあっては、光ケーブル巻装ドラム42の円筒体42cは上下軸回りに回転するように設置されている。つまり、円筒体42cの巻き取り表面は上下方向になっているため、自由に巻き取らせると、光ケーブル3の自重により円筒体42cの下部側に集中して巻き取られることになり、その結果、光ケーブル3のダマや縺れが生じることになる。
光ケーブル3のダマや縺れが生じると、光ケーブル3の光ケーブル巻装ドラム42からのスムーズな送り出しや光ケーブル巻装ドラム42へのスムーズな巻き取りが困難となる。そしてこれが原因で、水中航走体1と中継部4とを繋ぐ光ケーブル3が弛緩状態になって水中航走体1に巻き付いたり航行の邪魔になったり、逆に光ケーブル3が緊張状態で切断したり破損するおそれがある。
これを回避するために、支持器46の第1支柱46aの上部のガイドローラー46dと光ケーブル巻装ドラム42との間には、光ケーブル巻装ドラム42の円筒体42cの表面に巻き取られる光ケーブル3を上下表面に沿って上下に往復移動させて均一な巻装を生じさせるためのドラム巻装面調整装置5が取り付けられている。このドラム巻装面調整装置5は光ケーブル巻装ドラム42の巻き取り及び巻き戻しに連動して作動する機構になっている。
即ち、センサー47からの情報により、ドラム駆動モーター48が駆動すると、モーター軸48aに装着されたウォーム54aも一体となって回転する。このウォーム54aと直角に噛み合うウォームホイール54bも回転する。ウォームホイール54bが回転するとこのウォームホイール54bが連結された回転軸54cもウォームホイール54bと一体となって回転する。
回転する回転軸54cの他端には偏心板54dが連結されていて、偏心板54dは回転軸54cの回転に連動して偏心状態で回転する。偏心状態で回転する偏心板54dの円形ガイド溝54fには上下首振りアーム往復作動レバー52の下端側に連結されたガイドローラー52cが係合されていて、偏心板54dの回転に連動して上下首振りアーム往復作動レバー52は中間軸孔52bを中心に回動する。
回動する上下首振りアーム往復作動レバー52の上端側の長溝52aには上下首振りアーム51の連結片51cの軸孔51dに装着された係合用ボルトの先端側が係合しているので、上下首振りアーム51は軸孔51bを中心としてその上端側が上下方向に往復移動する。
上下方向に往復どうする上下首振りアーム51の上端には一対のガイドローラー51aが取り付けられていて、この一対のガイドローラー51aの間に送り出され或いは巻き取られる光ケーブル3が挟まれているので、光ケーブル巻装ドラム42の円筒体42cの上下方向の巻装表面に巻き取られる光ケーブル3は上下方向に往復移動する。
このようにして、光ケーブル巻装ドラム42の円筒体42cの上下方向の巻装表面には上下表面にわたって均一に巻き取られて下部側に集中して巻き取られるのを防いで、光ケーブル3のダマや縺れが生じるのを防ぐことが可能となる。
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
この発明を実施するための最良の形態を示す水中航走体遠隔操作システムの概略図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す中継部の側断面図である。 この発明を実施するための最良の形態を示す支持器及びセンサーの部分図である。 (A)はこの発明を実施するための最良の形態を示す支持器のガイドローラーの正面図である。 (B)はこの発明を実施するための最良の形態を示す支持器のガイドローラーの側面図である。 (C)はこの発明を実施するための最良の形態を示すセンサーの押圧センサー横桁の側面図である。 (D)はこの発明を実施するための最良の形態を示すセンサーの押圧センサー横桁の平面図である。 この発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の正面図である。 (A)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の上下首振りアームの正面図である。 (B)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の上下首振りアームの平面図である。 (A)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の上下首振りアーム往復作動レバーの正面図である。 (B)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の上下首振りアーム往復作動レバーの側面図である。 (A)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置のアーム支柱の側面図である。 (B)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置のアーム支柱の背面図である。 (A)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の偏心板の正面図である。 (B)はこの発明を実施するための最良の形態を示すドラム巻装面調整装置の偏心板の側面図である。
符号の説明
1 水中航走体
2 指令部
3 光ケーブル
4 中継部
41 浮体
42 光ケーブル巻装ドラム
42a 上下軸
42b 側端板
42c 円筒体
43 アンテナ
44 受信機
45 送信機
46 支持器
46a 第1支柱
46b 第2支柱
46c 上部連結桁
46d ガイドローラー
47 センサー
47a 押圧センサー横桁
47b センサーガイドローラー
47c 緊張状態検知接触スイッチ
47d 弛緩状態検知接触スイッチ
47e バネ
48 ドラム駆動モーター
48a モーター軸
48b モーターボックス
5 ドラム巻装面調整装置
51 上下首振りアーム
51a ガイドローラー
51b 軸孔
51c 連結片
51d 軸孔
52 上下首振りアーム往復作動レバー
52a 長溝
52b 中間軸孔
52c ガイドローラー
53 アーム支柱
54 上下首振りアーム駆動機構
54a ウォーム
54b ウォームホイール
54c 回転軸
54d 偏心板
54e 軸受け
54f 円形ガイド溝

Claims (2)

  1. 水中の表層付近及び浅海域を探索する水中航走体に光ケーブルの一端を接続し、水面に浮かべた中継部に設置されアンテナを備えた受信機及び送信機に上記光ケーブルの他端を接続し、離れた箇所の指令部から制御信号を電波で水面上の中継部に送り、水面上の中継部の受信機のアンテナで受信した制御信号を光ケーブルを通じて水中の航走体に送ってこれを制御すると共に、水中航走体で集めた水中の表層付近及び浅海域の各種の情報を光ケーブルを通じて水面上の中継部の送信機に送り、送信機のアンテナから電波として離れた箇所の指令部に送ることを特徴とする水中航走体遠隔操作システム。
  2. 水中の表層付近及び浅海域を探索する水中航走体に光ケーブルの一端側を接続し、水面に浮かべた中継部に設置され上下軸回りに正逆回転する光ケーブル巻装ドラムに光ケーブルの他端側を巻き付け、上記光ケーブル巻装ドラムの上部に設置され該ドラムの回転に伴ってその上部側で回転するアンテナを備えた受信機及び送信機に上記光ケーブルの他端を接続し、離れた箇所の指令部から制御信号を電波で水面上の中継部に送り、水面上の中継部の受信機のアンテナで受信した制御信号を光ケーブルを通じて水中の航走体に送ってこれを制御すると共に、水中航走体で集めた水中の表層付近及び浅海域の各種の情報を光ケーブルを通じて水面上の中継部の送信機に送り、送信機のアンテナから電波として離れた箇所の指令部に送る水中航走体遠隔操作システムであって、巻装された上記光ケーブル巻装ドラムから水面に向けて延出される光ケーブルの一部を支持する支持器を中継部に設置し、水中航走体と光ケーブル巻装ドラムとの間の光ケーブルの張力状態を検知するセンサーを支持器に取り付け、該センサーからの情報に基づいて光ケーブル巻装ドラムを正逆回転させるドラム駆動モーターを設け、光ケーブル巻装ドラムを正逆回転させて巻き取り及び巻き戻しを通じて水中航走体と光ケーブル巻装ドラムとの間の光ケーブルの張力状態を一定に維持すると共に、上記支持器と上記光ケーブル巻装ドラムとの間に、光ケーブルの張力状態を一定に維持すべく上下軸回りに正逆回転する光ケーブル巻装ドラムに上下軸回りに巻装された光ケーブルの巻装表面に沿って当該巻装表面から延出する光ケーブルを上下移動させるドラム巻装面調整装置を設け、該ドラム巻装面調整装置を通じて光ケーブル巻装ドラムの上下向きの光ケーブルの巻装表面に略均一な巻層になるように光ケーブルを巻装し、巻き取りの際に生じる光ケーブルのダマや縺れを防ぐことを特徴とする水中航走体遠隔操作システムの光ケーブルのドラム巻装面調整装置。
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