JP2009050694A - 止着部材、使い捨ておむつおよび止着部材の製造方法 - Google Patents

止着部材、使い捨ておむつおよび止着部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】止着部材を使用する際にフック部材が止着部材の他の部位に覆われてしまうことを防止して止着部材による止着を確実なものとする。
【解決手段】止着部材4では、シート部41の第1主面に仮係合領域414が設けられ、吸収性物品の製造時には、フック部材42が仮係合領域414に仮係合された状態で止着部材4が取り扱われる。これにより、フック部材42が予定外の他の部位に係合することが防止され、吸収性物品の製造を円滑かつ容易に行うことができる。また、シート部41の第1主面において、仮係合領域414およびフック部材42を除く領域全体が係合不能領域とされることにより、フック部材42の微細フック構造がシート部41により覆われることが防止され、その結果、吸収性物品を装着する際における(すなわち、止着部材4を使用する際における)止着部材4による吸収性物品の本体部の前方部と後方部との止着を確実なものとすることができる。
【選択図】図4.A

Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材およびその製造方法に関し、また、当該止着部材を備えるオープンタイプの使い捨ておむつに関する。
従来より、着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつの1つとして、着用者の腹側の肌に接する部位と背側の肌に接する部位とを腰回りで止着部材により止着して装着するオープンタイプの使い捨ておむつが使用されている。例えば、特許文献1の使い捨ておむつでは、面ファスナの雄側係合片(例えば、鉤型係合素子が植え付けられた係合片)を有する一対の止着テープが使い捨ておむつの背側部の両側に設けられ、これらの雄側係合片が、使い捨ておむつの腹側部に設けられた雌側係合片(例えば、ループ型係合片)と係合することにより使い捨ておむつが着用者に装着される。
特許文献1の止着テープでは、不織布製の基材シートの一方端に形成された折り返し片に面ファスナの雄側係合片が設けられ、基材シートの他方側が使い捨ておむつの本体部への取付部となっている。そして、基材シートの折り返し片と重なる領域に、折り返し片の雄側係合片が仮係合される。特許文献1の使い捨ておむつの製造では、止着テープの折り返し片が折り返されて雄側係合片が仮係合された状態で止着テープが取り扱われることにより、雄側係合片の係合面が製造機械に引っかかること等が防止され、使い捨ておむつの円滑な製造が実現される。
特開2002−45214号公報
ところで、特許文献1の使い捨ておむつを装着する際には、止着テープの折り返し片の雄側係合片が基材の仮係合箇所から剥がされた後、腹側部の雌側係合片に接合されることとなるが、このとき、止着テープの雄側係合片の周囲の部位(例えば、折り返し片の端部)が折れ曲がって雄側係合片に係合してしまう恐れがある。このように、雄側係合片の係合面の一部が覆われて係合面積が減少すると、使い捨ておむつを装着した際に、止着テープによる係合力が不足してしまう可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、止着部材を使用する際にフック部材が他の部位に覆われてしまうことを防止して止着部材による止着を確実なものとすることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材であって、不織布により形成され、一部が他の部位上に折り返される折り返し部となっており、前記折り返し部以外の少なくとも一部において吸収性物品の本体部に取り付けられるシート部と、一方の面に微細フック構造が形成されるとともに他方の面が前記折り返し部の内側の面上に接合されるフック部材とを備え、前記折り返し部の前記内側の面を含む前記シート部の一の主面が、前記折り返し部が折り返された状態で前記フック部材に対向するとともに前記微細フック構造と仮係合可能な微細ループ構造を有する仮係合領域と、前記仮係合領域および前記フック部材の周囲において前記フック部材と実質的に係合不能とされる係合不能領域とを有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の止着部材であって、前記折り返し部の前記内側の面のうち前記フック部材を除く領域全体が前記係合不能領域に含まれる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の止着部材であって、前記シート部の前記主面のうち前記仮係合領域および前記フック部材を除く領域全体が前記係合不能領域とされる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の止着部材であって、前記仮係合領域が、前記フック部材と実質的に係合不能である前記シート部の前記主面に対して起毛処理を施すことにより形成された起毛領域である。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の止着部材であって、前記仮係合領域が、前記フック部材と実質的に係合不能である前記シート部の前記主面に設けられた皺領域である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の止着部材であって、前記シート部の目付が、50g/m以上100g/m以下である。
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の止着部材であって、前記シート部が、一方の主面が前記フック部材と実質的に係合不能とされる第1不織布と、一方の主面に前記微細ループ構造を有するとともに他方の主面を前記第1不織布の前記一方の主面に対向させつつ前記第1不織布上に積層された第2不織布とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の止着部材であって、前記シート部の前記第1不織布の目付が、50g/m以上100g/m以下である。
請求項9に記載の発明は、着用者の腹側の肌に接する前方部と背側の肌に接する後方部とを腰回りで止着して装着するオープンタイプの使い捨ておむつであって、着用者の腹側の肌に接する前方部、前記着用者の背側の肌に接する後方部、並びに、前記前方部および前記後方部の間において前記着用者の股間に対向する中間部を有する略シート状の本体部と、前記本体部の前記前方部および前記後方部の一方の端部において、前記本体部の幅方向の両側にそれぞれ接合される請求項1ないし8のいずれかに記載の止着部材とを備え、製造時および搬送時において、前記止着部材の前記フック部材が前記仮係合領域に仮係合されており、着用者に装着される際に、前記フック部材の前記仮係合領域に対する仮係合が解除され、前記本体部の前記前方部および前記後方部の他方において、着用者側とは反対側の面に前記止着部材の前記フック部材が係合される。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の使い捨ておむつであって、前記止着部材の前記シート部のもう1つの主面が、前記フック部材と係合可能である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の使い捨ておむつであって、前記シート部の前記もう1つの主面にエンボス加工が施されることにより前記フック部材と係合可能とされる。
請求項12に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材の製造方法であって、a)不織布により形成された第1シート部材を所定の搬送方向に搬送しつつ、前記第1シート部材の主面上において前記搬送方向に垂直な幅方向の中央部の両側にて前記搬送方向に伸びるとともにそれぞれが微細ループ構造を有する2つの仮係合領域を形成する工程と、b)一方の面に前記微細ループ構造と仮係合可能な微細フック構造が形成された第2シート部材を前記搬送方向に搬送しつつ、前記第1シート部材の前記主面上において前記2つの仮係合領域の間にて前記搬送方向に伸びるとともに前記微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域に、前記係合不能領域よりも幅が小さい前記第2シート部材の他方の面を接合する工程と、c)前記係合不能領域において前記第2シート部材の幅よりも大きい振幅にて蛇行して前記第2シート部材を横切りつつ前記搬送方向に伸びる切断線に沿って前記第1シート部材および前記第2シート部材を切断することにより、前記2つの仮係合領域のうちの一方から他方に向けて突出する複数の折り返し部を形成する工程と、d)各折り返し部を前記搬送方向に平行な折り目にて折り返して仮係合領域に対向させ、前記各折り返し部の微細フック構造を前記仮係合領域に仮係合する工程とを備える。
請求項13に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材の製造方法であって、a)不織布により形成された第1シート部材を所定の搬送方向に搬送しつつ、前記第1シート部材の主面上において前記搬送方向に垂直な幅方向の中央部の両側にて前記搬送方向に伸びるとともにそれぞれが微細ループ構造を有する2つの仮係合領域を形成する工程と、b)第2シート部材を切断することにより一方の面に前記微細ループ構造と仮係合可能な微細フック構造が形成された複数のフック部材片を形成し、前記複数のフック部材片のそれぞれの前記微細フック構造とは反対側の面を、前記第1シート部材の前記主面上において前記2つの仮係合領域の間にて前記搬送方向に伸びるとともに前記微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域に対向させつつ、それぞれの幅が前記係合不能領域の幅よりも小さい前記複数のフック部材片を前記係合不能領域に間隙を設けつつ接合する工程と、c)前記係合不能領域において前記第2シート部材の幅よりも大きい振幅にて蛇行して前記複数のフック部材片の前記間隙を通りつつ前記搬送方向に伸びる切断線に沿って前記第1シート部材を切断することにより、前記2つの仮係合領域のうちの一方から他方に向けて突出する複数の折り返し部を形成する工程と、d)各折り返し部を前記搬送方向に平行な折り目にて折り返して仮係合領域に対向させ、前記各折り返し部のフック部材片の微細フック構造を前記仮係合領域に仮係合する工程とを備える。
請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の止着部材の製造方法であって、前記a)工程において、前記微細フック構造と実質的に係合不能である前記第1シート部材の前記主面に対し、前記幅方向を向く軸を中心として回転する起毛ロールを当接することにより、前記2つの仮係合領域が形成される。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の止着部材の製造方法であって、前記起毛ロールと前記第1シート部材との当接部における前記起毛ロールの外周面の移動方向と前記搬送方向とが一致し、前記外周面の移動速度が前記第1シート部材の移動速度よりも大きい。
請求項16に記載の発明は、請求項12または13に記載の止着部材の製造方法であって、前記a)工程において、噛み合って回転する2つの歯車の間を前記第1シート部材を通過させることにより、前記微細フック構造と実質的に係合不能である前記第1シート部材の前記主面に皺領域である前記2つの仮係合領域のそれぞれが形成される。
請求項17に記載の発明は、請求項12または13に記載の止着部材の製造方法であって、前記a)工程において、一方の主面に前記微細ループ構造を有する第3シート部材を前記搬送方向に搬送しつつ、前記第3シート部材の他方の主面を、前記微細フック構造と実質的に係合不能である前記第1シート部材の前記主面に接合することにより、前記2つの仮係合領域が形成される。
請求項1ないし8の発明では、止着部材を使用する際にフック部材が他の部位に覆われてしまうことを防止して止着部材による止着を確実なものとすることができる。また、請求項3の発明では、止着部材による止着をより確実なものとすることができる。
請求項9ないし11の発明では、使い捨ておむつの製造を容易とすることができるとともに使い捨ておむつを確実に装着することができる。また、請求項10および11の発明では、止着部材を他の止着部材と係合することができる。
請求項12ないし17の発明では、フック部材が露出していない状態の止着部材を容易に製造することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1の外観を示す斜視図である。着用者からの排泄物を受ける吸収性物品1は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して装着するオープンタイプの使い捨ておむつである。
図2は、吸収性物品1の広げた状態を示す平面図であり、図3は、吸収性物品1を図2中に示すA−Aの位置で長手方向(すなわち、図2中における上下方向)に垂直な面で切断した断面図である。図2では、吸収性物品1の装着時に着用者に接する側(すなわち、着用者側)の面を手前にして吸収性物品1を描いている。図2および図3に示すように、吸収性物品1は、略シート状の本体部2を備える。
本体部2の図2中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「中間部202」と呼ぶ。吸収性物品1では、本体部2の前方部201および後方部203の幅が、中間部202の幅よりも大きくされる。吸収性物品1は、また、本体部2の後方部203の端部(すなわち、長手方向の一方の端部)において、本体部2の長手方向に垂直な幅方向の両側にそれぞれ接合された一対の止着部材4を備える。
図2および図3に示すように、本体部2は、図2中においてその輪郭を太い破線にて示す略シート状の吸収体である吸収コア22、吸収コア22の着用者側の主面を覆うトップシート21、吸収コア22のもう一方の主面(すなわち、着用者側とは反対側の主面)を覆うバックシート23、および、長手方向におけるトップシート21のほぼ全長に亘ってトップシート21の幅方向の両側に配置される一対のサイドシート31を備える。
図3に示す吸収コア22は、バックシート23の着用者側の面に塗布されたホットメルト接着剤を介してバックシート23に接着されており、トップシート21は、吸収コア22の周りにおいてホットメルト接着剤を介してバックシート23に接着されている。また、サイドシート31は、バックシート23のトップシート21から露出する部位、および、トップシート21の幅方向のエッジ近傍の部位にホットメルト接着剤を介して接着される。これらのホットメルト接着剤としては、ポリオレフィン系、ゴム系、酢酸ビニル系等のものが利用される。
図2に示す本体部2の長手方向の両端部では、各サイドシート31の幅方向の内側の部位(すなわち、本体部2の幅方向の中心軸側の部位)がホットメルト接着剤を介してトップシート21の着用者側の面に接合される。なお、サイドシート31とトップシート21との接合は、ヒートシールや超音波接合等により行われてもよい。
図2および図3に示す各サイドシート31では、長手方向の両端部の間の部位313が、トップシート21(および他の構成)とは非接合とされており、当該部位313(以下、「非接合部313」という。)の幅方向の内縁部には、長手方向に伸びる弾性部材32aが接合されている。弾性部材32aは、吸収性物品1が広げられた状態では伸張状態となっており、弾性部材32aが収縮することにより、サイドシート31の非接合部313が、図3に示すように、着用者側に向かって立ち上がり、着用者の脚の付け根近傍に当接する側壁部(いわゆる、立体ギャザ)となる。
また、図2および図3に示すように、中間部202における各サイドシート31の外縁近傍の部位では、長手方向に伸びる2本の弾性部材32bが、サイドシート31とバックシート23とに挟まれて接合されている。弾性部材32bは、吸収性物品1が広げられた状態では伸張状態となっており、弾性部材32bが収縮することにより、サイドシート31およびバックシート23が着用者側かつ内側に向かって立ち上がってレッグギャザが形成され、吸収性物品1の着用時に着用者の足の付け根近傍に密着する。
また、図2に示すように、本体部2の長手方向の両端部にはそれぞれ、トップシート21とバックシート23とに挟まれる3本の弾性部材25が設けられ、伸張状態にてトップシート21およびバックシート23に接合された弾性部材25が収縮することによりウエストギャザが形成され、吸収性物品1の着用時に着用者の腰回りに密着する。吸収性物品1では、弾性部材32a,32b、並びに、弾性部材25により本体部2が着用者に密着することにより、脚周り、股間、腹側および背側からの尿等の漏出が防止される。
トップシート21は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
バックシート23は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムの外側(すなわち、吸収コア22とは反対側)に不織布が積層された積層シートであり、トップシート21を透過した水分、および、吸収コア22に一旦吸収された水分が、バックシート23の外側にしみ出すことを防止する。着用者の快適性の観点からは、プラスチックフィルムとして通気性を有するものが利用されることが好ましい。バックシート23に利用される不織布は、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥水処理が施されてもよい。なお、バックシート23としては、撥水性または不透液性の不織布やプラスチックフィルムが単体にて利用されてもよい。
サイドシート31は、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。吸収性物品1の快適性向上の観点からは、側壁部を形成するサイドシート31は、通気性を有することが好ましい。
弾性部材25,32a,32bとしては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、ホットメルト接着剤、超音波接合、ヒートシール等によりバックシート23等に接合されている。好ましくは、繊度100〜2500デシテックスのポリウレタン糸が弾性部材25,32a,32bとして用いられ、1.1〜5.0倍に伸張された状態でゴム系のホットメルト接着剤によりバックシート23等に接合される。
図4.Aは、吸収性物品1の止着部材4近傍の部位を、図2中に示すB−Bの位置で長手方向に垂直な面で切断して拡大した断面図である。図4.Aでは、図の理解を容易にするために、止着部材4と本体部2のサイドシート31およびバックシート23とを離間させて描いており、また、止着部材4および本体部2の各構成に平行斜線を付さずに示す(後述の図4.B、図10.Aおよび図10.Bにおいても同様)。図4.Aに示すように、吸収性物品1の一部である止着部材4は、不織布により形成されるとともに吸収性物品1の本体部2に取り付けられるシート部41、および、シート部41に接合されたフック部材42を備える。
シート部41は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、あるいは、パルプや絹等の天然繊維により形成された不織布であり、好ましくは、ポリプロピレン繊維やポリエステル繊維を主に含む。本実施の形態では、シート部41は、主にポリプロピレン繊維により形成される。また、シート部41は、好ましくは、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法およびエアレイド法のいずれか1つにより、または、複数の製法を組み合わせて形成される。より好ましくは、シート部41は、スパンボンド法またはSMS法により形成され、本実施の形態では、スパンボンド不織布とされる。シート部41の目付は、好ましくは、50g/m以上100g/m以下(より好ましくは、50g/m以上85g/m以下)とされる。
シート部41では、一部が他の部位上に折り返される折り返し部411となっており、折り返し部411の内側の面(すなわち、シート部41の折り返し部411以外の他の部位に対向する面であり、図4.A中における折り返し部411の下側の面)上には、フック部材42が接合される。図2に示すように、各止着部材4では、2つの折り返し部411がシート部41に設けられる。
図4.Aに示すフック部材42は、鉤状や錨状、マッシュルーム状等の微細な多数のフック要素を有する微細フック構造が、一方の面(すなわち、図4.A中の下側の面)に形成された面ファスナであり、他方の面(すなわち、図4.A中の上側の面であり、微細フック構造が形成される側とは反対側の面)がシート部41に接合される。
シート部41は、折り返し部411とは反対側の一部(すなわち、図4.A中における左側の端部近傍の部位412であり、以下、「取付部412」という。)が本体部2のサイドシート31とバックシート23との間に挟まれており、取付部412においてサイドシート31およびバックシート23にホットメルト接着剤を介して接合される。なお、止着部材4とサイドシート31およびバックシート23との接合は、ヒートシールや超音波接合等により行われてもよい。
図4.Bは、折り返し部411を伸ばした状態を示す止着部材4近傍の部位を示す断面図であり、図5は、図4.Bに示す状態の止着部材4の平面図である。図5では、図の理解を容易にするために、フック部材42および起毛領域414に平行斜線を付している(図11および図15においても同様)。図5に示すように、各折り返し部411は、シート部41の略矩形状の部位から吸収性物品1の幅方向(すなわち、図5中における左右方向)の一方側に突出する突出部となっており、吸収性物品1の長手方向(すなわち、図5中における上下方向)に関するフック部材42の長さは、フック部材42が設けられる部位における折り返し部411の長さに等しい。換言すれば、吸収性物品1の長手方向において、フック部材42は折り返し部411を横断して設けられる。
図4.Bおよび図5に示すシート部41のサイドシート31に接合される側の主面413(すなわち、折り返し部411の内側の面を含む主面であり、以下、「第1主面413」という。)は、起毛処理が施された起毛領域414を有し、起毛領域414は、図4.Aに示すように、折り返し部411が折り返された状態でフック部材42に対向する。起毛領域414は、フック部材42の微細フック構造と仮係合可能な微細ループ構造(すなわち、微細な多数のループ要素を有する構造)を有する仮係合領域となっており、以下の説明では、起毛領域414を「仮係合領域414」と呼ぶ。
ここでいう仮係合とは、図1に示す吸収性物品1の装着時における止着部材4のフック部材42(図5参照)と本体部2の前方部201に設けられたフロンタルテープ24との係合に比べて弱い係合力により行われる係合を意味する。フロンタルテープ24は、一方の面に微細な多数のループ要素を有する微細ループ構造が形成された不織布や織布、編み物等、あるいは、これらの材料とプラスチックフィルムとが積層された複合材料であり、他方の面(すなわち、微細ループ構造が形成される側とは反対側の面)がバックシート23に接合されている。本実施の形態では、合成繊維により形成された微細ループ構造を有する編み物とプラスチックフィルムとが積層された複合材料が、フロンタルテープ24として利用される。
図4.Bおよび図5に示すシート部41では、第1主面413のフック部材42およびサイドシート31に覆われている部位以外の露出部のうち、仮係合領域414を除く領域全体が、フック部材42の微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域415とされるため、折り返し部411の内側の面のうちフック部材42に覆われた部位を除く領域全体が係合不能領域415に含まれる。
図4.Bに示すシート部41の第1主面413とは反対側の主面416(すなわち、バックシート23側の主面であり、以下、「第2主面416」という。)は、シート部41の製造時にエンボス加工が施されることにより、フック部材42の微細フック構造と係合可能とされる。フック部材42とシート部41の第2主面416との係合力は、フック部材42とフロンタルテープ24(図1参照)との係合力とほぼ同様、あるいは、それ以下であり、かつ、フック部材42とシート部41の仮係合領域414との仮係合における係合力よりも大きい。また、シート部41の仮係合領域414は、シート部41の製造時に、全体がフック部材42と実質的に係合不能に形成された第1主面413に対し、起毛ローラ等により起毛処理を施すことにより形成される。
吸収性物品1の製造時および搬送時には、図4.Aに示すように、止着部材4の折り返し部411が折り返された状態で、フック部材42がシート部41の仮係合領域414に仮係合されている。そして、吸収性物品1が着用者に装着される際には、各止着部材4において、折り返し部411の先端部417等が使用者により摘まれて折り返し部411が引っ張られることにより、フック部材42が仮係合領域414から引き剥がされ(すなわち、フック部材42の仮係合領域414に対する仮係合が解除され)、図4.Bおよび図5に示すように、折り返し部411が伸ばされた状態とされる。
その後、図2に示す本体部2の前方部201および後方部203を着用者の腹側および背側の肌に当接させ、一対の止着部材4のフック部材42(図5参照)を、図1に示すように、本体部2の前方部201において着用者側とは反対側の面に設けられたフロンタルテープ24に係合させることにより、吸収性物品1が着用者に装着される。吸収性物品1では、止着部材4のシート部41が不織布により形成されているため、着用者の腰回りにおける通気性が向上し、吸収性物品1の快適性が向上される。
なお、本体部2を着用者に当接させることなく、止着部材4のフック部材42をフロンタルテープ24に係合させることにより吸収性物品1をパンツ状に組み立てた後に、着用者が吸収性物品1に足を挿入することにより吸収性物品1の装着が行われてもよい。
次に、止着部材4の製造方法について説明する。図6は、止着部材4を製造する止着部材製造装置9を示す正面図であり、図7は、止着部材製造装置9の一部を示す平面図である。図7では、図の理解を容易にするために、仮係合領域414(図5参照)となる予定の領域814およびフック部材42の微細フック構造、並びに、ホットメルト接着剤に平行斜線を付して示す(図13および図17においても同様)。止着部材製造装置9は、吸収性物品1を製造する製造装置の一部であり、図8は、止着部材製造装置9による止着部材4の製造の流れを示す図である。
図6に示すように、止着部材製造装置9は、止着部材4のシート部41(図5参照)となる予定の第1シート部材81が巻回されたロールが取り付けられる第1ロール取付部91、および、止着部材4のフック部材42(図5参照)となる予定の第2シート部材82が巻回されたロールが取り付けられる第2ロール取付部92を備え、第1ロール取付部91から繰り出された第1シート部材81は、所定の搬送方向に(すなわち、図6中の左側から右方向へと)搬送される。
また、止着部材製造装置9は、図6および図7に示すように、第1シート部材81の搬送方向に垂直な幅方向を向く軸を中心として回転する2つの起毛ロール93、第1シート部材81の一方の主面813(すなわち、シート部41の第1主面413となる予定の主面)に接着剤を塗布する接着剤供給部941,942,943、第1シート部材81上に第2シート部材82を接合する接合ロール95、第1シート部材81および第2シート部材82の幅方向の中央部を連続的に切断する第1切断部96、並びに、第1シート部材81を切断して複数の止着部材4を形成する第2切断部98を備え、図6に示すように、シート部41の折り返し部411(図5参照)となる予定の部位811(以下、単に「折り返し部811」という。)を折り返す折り返し板97を備える。
図6および図7に示す止着部材製造装置9による処理が行われる前の状態では、不織布により形成された第1シート部材81の主面813は、止着部材4のフック部材42(図5参照)と実質的に係合不能とされている。また、図6に示す第1シート部材81の主面813とは反対側の主面816(すなわち、止着部材4の第2主面416となる予定の主面)は、エンボス形状を有しており、止着部材4のフック部材42と係合可能となっている。
止着部材製造装置9により止着部材4が製造される際には、まず、第1ロール取付部91から繰り出されて所定の搬送方向に搬送される第1シート部材81の主面813に対して、図6および図7に示す2つの起毛ロール93が図6中において反時計回りに回転しつつ当接する。本実施の形態では、起毛ロール93は、外周面に凹凸が形成されていない略円筒状または略円柱状とされる。なお、起毛ロール93として、外周面に複数の突起または凹部を有するもの、あるいは、外周面に軸方向に伸びる複数の溝部が形成されたものが利用されてもよい。
図7に示すように、2つの起毛ロール93は、第1シート部材81の主面813上において、幅方向の中央部の両側に当接する。第1シート部材81の主面813の起毛ロール93に当接した領域では、不織布を構成する繊維に対して起毛ロール93の回転による起毛処理が行われる。これにより、第1シート部材81の幅方向の中央部の両側にて搬送方向に伸びるとともにそれぞれが微細ループ構造を有する2つの領域814(すなわち、シート部41の仮係合領域414となる予定の領域であり、以下、単に「仮係合領域814」という。)が形成される(ステップS11)。第1シート部材81の主面813では、2つの仮係合領域814の間にて搬送方向に伸びる領域8151、および、2つの仮係合領域814の幅方向の外側にて搬送方向に伸びる2つの領域8152が、止着部材4のフック部材42(図5参照)における微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域となっている。
止着部材製造装置9では、各起毛ロール93と第1シート部材81との当接部における起毛ロール93の外周面の移動方向とが一致しており、当該当接部における起毛ロール93の外周面の移動速度(すなわち、起毛ロール93の回転速度)が、第1シート部材81の移動速度よりも大きくされる。これにより、起毛ロール93による起毛処理がより確実に行われ、第1シート部材81の主面813上に仮係合領域814が容易かつより確実に形成される。また、起毛ロール93の外周面に凹凸が形成されていないことにより、仮係合領域814の起毛状態の程度を容易に適切な範囲内とすることができるとともに、起毛ロール93と第1シート部材81との間の摩擦抵抗を低減して止着部材4の製造をより円滑に行うことが可能とされる。
続いて、2つの接着剤供給部941により、第1シート部材81の主面813上において、幅方向の両側のエッジ近傍に搬送方向に沿ってホットメルト接着剤810aが塗布され、接着剤供給部942により、2つの仮係合領域814の間にて搬送方向に伸びる領域8151の幅方向の中央(すなわち、第1シート部材81の幅方向の中央)に搬送方向に沿ってホットメルト接着剤810bが塗布される(ステップS12)。領域8151に塗布されるホットメルト接着剤810bの幅は、領域8151の幅よりも小さくされる。
次に、図6に示す第2ロール取付部92から繰り出された第2シート部材82が、図6および図7に示すように、接合ロール95を経由して第1シート部材81と同様の搬送方向に搬送され、図7に示す第1シート部材81の主面813上の領域8151に、ステップS12において塗布されたホットメルト接着剤810bを介して接着される(ステップS13)。第2シート部材82の幅は、領域8151に塗布されたホットメルト接着剤810bの幅とほぼ等しく、領域8151の幅よりも狭い。また、第2シート部材82の第1シート部材81に接着された面とは反対側の面には、仮係合領域814の微細ループ構造と仮係合可能な微細フック構造(すなわち、フック部材42の微細フック構造となる予定のもの)が形成されている。
第1シート部材81に第2シート部材82が接合されると、第1シート部材81および第2シート部材82が、図6に示す第1切断部96の切断ロール961とアンビルロール962との間に挟まれる。切断ロール961は、幅方向を向く軸を中心として、図6中における反時計回りに回転しており、アンビルロール962は、幅方向を向く軸を中心として、図6中における時計回りに回転している。切断ロール961の外周面には、図7に示すように、蛇行しつつ周方向伸びる切断刃9611が形成されている。
第1切断部96では、切断ロール961の切断刃9611により、第1シート部材81および第2シート部材82が、蛇行しつつ搬送方向に伸びる切断線8153に沿って切断され、これにより、2つの仮係合領域814のうちの一方から他方に向けて突出する複数の突出部(すなわち、折り返し部411となる予定の部位であり、以下、単に「折り返し部811」という。)が形成される(ステップS14)。切断線8153は、第1シート部材81の領域8151において第2シート部材82の幅よりも大きい振幅にて蛇行して第2シート部材82を横切りつつ搬送方向に伸びており、切断線8153に沿って切断された第2シート部材82の複数の個片は、各折り返し部811においてフック部材42となる。
続いて、図6に示す折り返し板97により、各折り返し部811が、搬送方向に平行な折り目にて第1シート部材81の主面813側へと折り返される。そして、図7に示すように、各折り返し部811のフック部材42が仮係合領域814に対向し、各折り返し部811のフック部材42の微細フック構造が、仮係合領域814の微細ループ構造に仮係合される(ステップS15)。なお、折り返し板97(図6参照)と第2切断部98との間に、折り返し部811を仮係合領域814に向けて押圧するニップロールが設けられ、折り返し部811が仮係合領域814に対して、より確実に仮係合されてもよい。
次に、2つの接着剤供給部943により、第1シート部材81の主面813上において、仮係合領域814とホットメルト接着剤810aとの間に搬送方向に沿ってホットメルト接着剤810cが塗布された後、第1シート部材81が図6に示す第2切断部98の切断ロール981とアンビルロール982との間に挟まれる。切断ロール981は、幅方向を向く軸を中心として、図6中における反時計回りに回転しており、アンビルロール982は、幅方向を向く軸を中心として、図6中における時計回りに回転している。
第2切断部98では、第1シート部材81が、折り返し部811の間において幅方向に平行な切断線にて切断されることにより、それぞれが2つの折り返し部411を有する複数の止着部材4が形成される(ステップS16)。その後、これらの止着部材4は、吸収性物品1の製造装置において、仮係合された折り返し部411をサイドシート31に対向させるとともに取付部412をサイドシート31のエッジから外側に突出させつつサイドシート31上に載置され、ホットメルト接着剤810cを介してサイドシート31上に仮接着される。そして、サイドシート31がバックシート23(図4.A参照)等に接合される際に、取付部412がサイドシート31を挟むように折り返され、ホットメルト接着剤810aを介して、サイドシート31とバックシート23との間に接合される。
以上に説明したように、止着部材4では、シート部41の第1主面413に折り返し部411のフック部材42と対向する仮係合領域414が設けられ、吸収性物品1の製造時には、フック部材42が仮係合領域414に仮係合された状態(すなわち、フック部材42の微細フック構造が露出していない状態)で止着部材4が取り扱われる。これにより、吸収性物品1の製造装置において、止着部材4のフック部材42が予定外の他の部位に係合してしまうことが防止され、吸収性物品1の製造を円滑かつ容易に行うことができる。
また、シート部41の第1主面413において、折り返し部411のフック部材42を除く領域全体が、フック部材42と実質的に係合不能とされる係合不能領域415に含まれているため、折り返し部411の先端部417等、シート部41のフック部材42近傍の部位が折れ曲がる等してフック部材42に係合してしてしまうことが防止される。このように、フック部材42の微細フック構造の一部(または全部)が、当該フック部材42が接合されたシート部41により覆われてしまうことが防止されることにより、吸収性物品1を装着する際における(すなわち、止着部材4を使用する際における)止着部材4による本体部2の前方部201と後方部203との止着を確実なものとすることができる。その結果、吸収性物品1を確実に装着することができる。
止着部材4では、シート部41の第1主面413のうち仮係合領域414およびフック部材42(に覆われた部位)を除く領域全体が係合不能領域415とされることにより、止着部材4の使用時に、フック部材42がシート部41に覆われてしまうことがより確実に防止され、止着部材4による止着がより確実なものとされる。また、シート部41の第1主面413の仮係合領域414以外の領域全体が同様の性質とされるため、シート部41の形成が簡素化され、止着部材4の製造を容易に行うことができる。さらには、全面が係合不能領域であるシート部41の第1主面413に対して起毛処理を施すことにより、第1シート部材81とは異なる別の部材を利用することなく、仮係合領域414が容易かつ低コストにて形成される。
止着部材4のシート部41では、その目付が50g/m以上とされることにより、シート部41の強度を十分なものとすることができる。その結果、吸収性物品1の製造時や装着時等において、シート部41の破損等を防止することができ、吸収性物品1の製造および装着等を容易とすることができる。また、シート部41の目付が100g/m以下とされることにより、シート部41に十分な強度を与えつつ、シート部41の製造コストが抑制される。
上述の止着部材4の製造方法では、フック部材42(となる予定の第2シート部材82の個片)が接合された第1シート部材81の折り返し部811(すなわち、シート部41の折り返し部411となる予定の部位)を折り返し、フック部材42の微細フック構造を第1シート部材81の仮係合領域814に仮係合することにより、フック部材42の微細フック構造が露出していない状態の止着部材4を容易に製造することができる。また、微細フック構造と実質的に係合不能である第1シート部材81の主面813に起毛ロール93を当接することにより、主面813上に仮係合領域814(すなわち、仮係合領域414となる予定の領域)が容易に形成される。さらには、起毛ロール93の回転速度が第1シート部材81の移動速度よりも大きくされることにより、仮係合領域814をより容易に形成することができる。
吸収性物品1では、止着部材4のシート部41の第2主面416がフック部材42(図5参照)と係合可能とされているため、例えば、腰回りが細い着用者に吸収性物品1を装着する場合に、図9.Aに示すように、フロンタルテープ24に止着された一方の止着部材4のシート部41の第2主面416に、他方の止着部材4のフック部材42を係合することができ、これにより、吸収性物品1の胴部開口11を小さくして着用者の腰回りにフィットさせることができる。また、図9.Bに示すように、各止着部材4において、フロンタルテープ24に止着された一方の折り返し部411の第2主面416に、他方の折り返し部411のフック部材42(図5参照)の一部(または全部)を係合することにより、図9,B中における上下方向に関する止着部材4の止着位置を調整することもできる。
さらに、使用後の吸収性物品を廃棄する際には、本体部を長手方向に丸めた上で止着部材を本体部に止着することにより丸められた本体部の形状維持が図られることがあるが、吸収性物品1では、一方の止着部材4を他方の止着部材4の第2主面416に止着することにより、本体部2をより小さく丸めた状態で廃棄することができる。このため、丸められた本体部2の隙間等から排泄物が漏出することがより確実に防止され、衛生性が向上される。
吸収性物品1の止着部材4では、シート部41の第2主面416にエンボス加工を施すことにより、一方の主面(すなわち、第1主面413)がフック部材42と実質的に係合不能であり、かつ、他方の主面がフック部材42と係合可能であるシート部41を容易に形成することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図10.Aは、第2の実施の形態に係る吸収性物品の止着部材4a近傍の部位を示す断面図であり、第1の実施の形態における図4.Aに対応する。また、図10.Bおよび図11はそれぞれ、折り返し部411を伸ばした状態を示す止着部材4a近傍の部位を示す断面図、および、止着部材4aの平面図であり、第1の実施の形態における図4.Bおよび図5に対応する。図10.A、図10.Bおよび図11に示すように、止着部材4aでは、図5に示す起毛領域である仮係合領域414に代えて他の構造を有する仮係合領域414aがシート部41aに設けられる。第2の実施の形態に係る吸収性物品のその他の構成は、図1ないし図5に示す吸収性物品1と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
図10.Aに示すように、止着部材4aは、第1の実施の形態と同様に、不織布により形成されたシート部41a、および、シート部41aの折り返し部411の内側の面(すなわち、第1主面433)に接合されたフック部材42を備え、シート部41aは、図10.A、図10.Bおよび図11に示すように、第1不織布43、および、第1不織布43上に積層された第2不織布44を備える。
図11に示すように、第1不織布43は、平面視において図5に示すシート部41と同様の形状を有し、シート部41と同様の材料により同様の製法にて形成されたものである。換言すれば、図11に示す第1不織布43は、起毛処理が行われていないシート部41に等しい。図10.B中における第1不織布43の上側の主面である第1主面433は、フック部材42の微細フック構造と実質的に係合不能とされる。また、第1不織布43の下側の主面である第2主面436は、エンボス加工が施されることによりフック部材42の微細フック構造と係合可能とされる。第1不織布43の目付は、好ましくは、50g/m以上100g/m以下(より好ましくは、50g/m以上85g/m以下)とされる。
図11に示すように、平面視において細長い矩形状である第2不織布44は、図10.B中における上側の主面に微細ループ構造を有するとともに下側の主面を第1不織布43の第1主面433に対向させつつ第1不織布43上に接合されている。第2不織布44は、好ましくは、スパンボンド法やメルトブロー法等により形成された長繊維不織布、または、エアスルー法、ポイントボンド法、エアレイド法等により形成された短繊維不織布とされ、本実施の形態では、スパンボンド法またはSMS法により形成された長繊維不織布とされる。また、第2不織布44の目付は、好ましくは、10g/m以上50g/m未満(より好ましくは、10g/m以上30g/m以下)とされる。
第2の実施の形態に係る吸収性物品の製造時および搬送時には、第1の実施の形態と同様に、各止着部材4aの折り返し部411が、図10.Aに示すように、フック部材42を内側にして折り返されており、フック部材42がシート部41aの第2不織布44に対向するとともにフック部材42の微細フック構造が第2不織布44の微細ループ構造に仮係合されている。すなわち、第2の実施の形態に係る吸収性物品では、第2不織布44の上側の主面(すなわち、第1不織布43に接合される主面とは反対側の主面)が、フック部材42が仮係合される仮係合領域414aとなっている。
また、吸収性物品の装着時には、第1の実施の形態と同様に、各止着部材4aにおいて、図10.Bに示すように、フック部材42の第2不織布44に対する仮係合が解除されて折り返し部411が伸ばされ、本体部2の前方部201および後方部203(図2参照)を着用者の腹側および背側の肌に当接させた状態で、一対の止着部材4aのフック部材42を、本体部2のフロンタルテープ24(図1参照)に係合させることにより、吸収性物品が着用者に装着される。
次に、止着部材4aの製造方法について説明する。図12は、止着部材4aを製造する止着部材製造装置9aを示す正面図であり、図13は、止着部材製造装置9aの一部を示す平面図である。また、図14は、止着部材製造装置9aによる止着部材4aの製造の流れの一部を示す図である。止着部材製造装置9aは、第2の実施の形態に係る吸収性物品を製造する製造装置の一部である。
図12に示すように、止着部材製造装置9aは、図6および図7に示す止着部材製造装置9の2つの起毛ロール93に代えて、第2不織布44(図11参照)となる予定の第3シート部材83が巻回されたロールがそれぞれ取り付けられる2つの第3ロール取付部93aを備える。その他の構成は、図6および図7に示す止着部材製造装置9と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
止着部材製造装置9aにより止着部材4aが製造される際には、まず、シート部41aの第1不織布43となる予定の第1シート部材81(すなわち、第1の実施の形態における第1シート部材81と同様の部材)が、図12に示す第1ロール取付部91から繰り出されて所定の搬送方向に搬送され、接着剤供給部941により、図13に示すように、第1シート部材81の主面813上において搬送方向に沿って伸びる4つの領域にホットメルト接着剤810a,810dが塗布される(ステップS21)。ホットメルト接着剤810aは、第1シート部材81の幅方向の両側のエッジ近傍に塗布され、ホットメルト接着剤810dは、幅方向の中央部の両側に塗布される。
続いて、2つの第3ロール取付部93a(図12参照)からそれぞれ繰り出された第3シート部材83が、第1シート部材81と同様の搬送方向に搬送されつつ、第1シート部材81の主面813上にステップS21において塗布されたホットメルト接着剤810dを介して接着される(ステップS22)。第1シート部材81の主面813は、第1の実施の形態と同様に、フック部材42(図11参照)の微細フック構造と実質的に係合不能である。また、第3シート部材83の第1シート部材81に接合された面とは反対側の面には、フック部材42の微細フック構造と係合可能な微細ループ構造が形成されている。すなわち、ステップS22は、微細ループ構造を有する2つの仮係合領域414aとなる予定の領域814a(以下、「仮係合領域814a」という。)を形成する工程である。
以降の工程は、第1の実施の形態におけるステップS12〜S16(図8参照)と同様であり、接着剤供給部942により、2つの第3シート部材83の間にて搬送方向に伸びる領域8151の幅方向の中央に搬送方向に沿ってホットメルト接着剤810bが塗布された後、図12に示す第2ロール取付部92から繰り出された第2シート部材82が、接合ロール95により、図13に示すホットメルト接着剤810bを介して第1シート部材81の主面813上の領域8151に接着される(ステップS12,S13)。
次に、図12および図13に示す第1切断部96において、第1シート部材81および第2シート部材82が、図13に示すように、蛇行しつつ搬送方向に伸びる切断線8153に沿って切断され、2つの第3シート部材83(すなわち、仮係合領域814a)のうちの一方から他方に向けて突出する複数の折り返し部811が形成される(ステップS14)。折り返し部811が形成されると、図12に示す折り返し板97により、各折り返し部811が搬送方向に平行な折り目にて第1シート部材81の主面813側へと折り返され、各折り返し部811のフック部材42(図11参照)が、第3シート部材83の微細ループ構造に仮係合される(ステップS15)。
そして、図13に示す2つの接着剤供給部943により、第1シート部材81の主面813上において、第3シート部材83とホットメルト接着剤810aとの間に搬送方向に沿ってホットメルト接着剤810cが塗布された後、図12および図13に示す第2切断部98において、第1シート部材81および第3シート部材83が、折り返し部811の間において幅方向に平行な切断線にて切断されることにより、それぞれが2つの折り返し部411を有する複数の止着部材4aが形成される(ステップS16)。その後、これらの止着部材4aは、ホットメルト接着剤810cを介してサイドシート31上に仮接着され、ホットメルト接着剤810aを介して、本体部2のサイドシート31とバックシート23(図10.A参照)との間に接合される。
以上に説明したように、第2の実施の形態に係る吸収性物品では、第1の実施の形態と同様に、止着部材4aのフック部材42がシート部41aの仮係合領域414aに仮係合された状態(すなわち、フック部材42の微細フック構造が露出していない状態)にて、吸収性物品の製造が円滑かつ容易に行われる。また、シート部41aの第1不織布43の第1主面433において、図11に示す折り返し部411のフック部材42を除く領域全体が、フック部材42と実質的に係合不能とされる係合不能領域415に含まれることにより、フック部材42の微細フック構造の一部(または全部)が覆われてしまうことが防止され、吸収性物品を装着する際における止着部材4aによる止着を確実なものとすることができる。その結果、吸収性物品を確実に装着することができる。
さらには、止着部材4aでは、シート部41aの第1不織布43の第1主面433のうち仮係合領域414aおよびフック部材42を除く領域(すなわち、第2不織布44およびフック部材42に覆われた部位を除く領域)全体が係合不能領域415とされることにより、第1の実施の形態と同様に、止着部材4aの使用時に、フック部材42がシート部41aに覆われてしまうことがより確実に防止され、止着部材4aによる止着がより確実なものとされる。
止着部材4aのシート部41aでは、第1不織布43の目付が50g/m以上とされることにより、シート部41aの強度を十分なものとすることができる。その結果、吸収性物品の製造時や装着時等において、シート部41aの破損等を防止することができ、吸収性物品の製造および装着等を容易とすることができる。また、第1不織布43の目付が100g/m以下とされることにより、シート部41aに十分な強度を与えつつ、シート部41aの製造コストが抑制される。
止着部材4aでは、上述のように、全体がフック部材42と実質的に係合不能な第1不織布43の第1主面433に、微細ループ構造を有する第2不織布44を接合することにより、仮係合領域414aを容易に形成することができる。また、第2不織布44が、繊維間の空隙が大きい薄手(すなわち、目付が10g/m以上50g/m未満)の長繊維不織布とされることにより、第2不織布44に対するフック部材42の微細ループ構造の仮係合が容易に実現される。さらには、第2不織布44の強度を向上しつつ第2不織布44の製造コストを低減することもできる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図15は、第3の実施の形態に係る吸収性物品の止着部材4bを示す平面図であり、図15では、止着部材4bの折り返し部411が伸ばされた状態を示す。図15に示すように、止着部材4bでは、吸収性物品の長手方向(すなわち、図15における上下方向)に関するフック部材42aの長さは、フック部材42aが設けられる部位における折り返し部411の長さよりも小さくされる。止着部材4bのその他の構成は、図10.A、図10.Bおよび図11に示す止着部材4aと同様であり、以下の説明において同符号を付す。
図16は、止着部材4bを製造する止着部材製造装置9bを示す正面図であり、図17は、止着部材製造装置9bの一部を示す平面図である。また、図18は、止着部材製造装置9bによる止着部材4bの製造の流れを示す図である。止着部材製造装置9bは、第3の実施の形態に係る吸収性物品を製造する製造装置の一部である。
図16に示すように、止着部材製造装置9bは、図12および図13に示す止着部材製造装置9aの接合ロール95に代えて、第2ロール取付部92から繰り出された第2シート部材82を切断して複数のフック部材片821(図17参照)を形成し、これらのフック部材片821を第1シート部材81に接着するフック部材片接着部99を備える。その他の構成は、図12および図13に示す止着部材製造装置9aとほぼ同様であり、以下の説明において同符号を付す。また、止着部材製造装置9bによる止着部材4bの製造の流れは、フック部材42a(図15参照)となる予定の第2シート部材82の第1シート部材81に対する接着工程を除き、第2の実施の形態に係る止着部材4aの製造の流れとほぼ同様である。
図16および図17に示すように、フック部材片接着部99は、第2シート部材82を切断することにより、一方の面に第2不織布44(図15参照)の微細ループ構造と仮係合可能な微細フック構造が形成された複数のフック部材片821(すなわち、フック部材42aとなる予定の個片)を形成する切断ロール991、および、複数のフック部材片821を外周面に保持しつつ回転してフック部材片821を第1シート部材81の第1主面813上へと搬送する搬送ロール992を備え、図16に示すように、搬送ロール992との間に第1シート部材81およびフック部材片821(図17参照)を挟むことによりフック部材片821を第1シート部材81の第1主面813に接着する押圧ロール993を備える。
止着部材製造装置9bにより止着部材4bが製造される際には、まず、図16に示す第1ロール取付部91から繰り出されて所定の搬送方向に搬送される第1シート部材81に対して、接着剤供給部941により、図17に示すように、ホットメルト接着剤810a,810dが塗布される(ステップS31)。続いて、2つの第3ロール取付部93a(図16参照)からそれぞれ繰り出された第3シート部材83が、第1シート部材81の主面813上にホットメルト接着剤810dを介して接着される(ステップS32)。
次に、図16に示す第2ロール取付部92から繰り出された第2シート部材82の一方の面(すなわち、図15に示す仮係合領域414aとなる側とは反対側の面)に対して、図16および図17に示す接着剤供給部942によりホットメルト接着剤が塗布され(ステップS33)、フック部材片接着部99の切断ロール991により、第2シート部材82の搬送方向に垂直な切断線にて第2シート部材82が切断されることにより、図17に示す複数の矩形状のフック部材片821が形成される(ステップS34)。
各フック部材片821は、搬送ロール992の外周面に保持されて第1シート部材81へと搬送され、ホットメルト接着剤が塗布された面(すなわち、微細フック構造とは反対側の面)を第1シート部材81の主面813上の領域8151に対向させつつ領域8151に接着される(ステップS35)。このとき、複数のフック部材片821は、間に間隙を設けつつ等ピッチにて第1シート部材81の搬送方向に配列された状態で第1シート部材81に接合される。
フック部材片821が接着されると、第1切断部96において第1シート部材81が、複数のフック部材片821の間隙を通りつつ蛇行して搬送方向に伸びる切断線8153に沿って切断されて複数の折り返し部811が形成され(ステップS36)、各折り返し部811が折り返されてフック部材42a(図15参照)が第3シート部材83の微細ループ構造(すなわち、仮係合領域814a)に仮係合される(ステップS37)。
そして、2つの接着剤供給部943により、第1シート部材81の主面813にホットメルト接着剤810cが塗布された後、第2切断部98において、第1シート部材81および第3シート部材83が、折り返し部811の間において幅方向に平行な切断線にて切断されることにより、それぞれが2つの折り返し部411を有する複数の止着部材4bが形成される(ステップS38)。その後、これらの止着部材4bは、ホットメルト接着剤810cを介してサイドシート上に仮接着され、ホットメルト接着剤810aを介してサイドシートとバックシートとの間に接合される。
以上に説明したように、第3の実施の形態に係る吸収性物品では、第1および第2の実施の形態と同様に、止着部材4bのフック部材42aがシート部41aの仮係合領域414aに仮係合された状態(すなわち、フック部材42aの微細フック構造が露出していない状態)にて、吸収性物品の製造が円滑かつ容易に行われる。また、シート部41aの第1不織布43の第1主面433において、折り返し部411のフック部材42aを除く領域全体が、図15に示すように、フック部材42aと実質的に係合不能とされる係合不能領域415に含まれることにより、フック部材42aの微細フック構造の一部(または全部)が覆われてしまうことが防止され、吸収性物品を装着する際における止着部材4bによる止着を確実なものとすることができる。さらには、シート部41aの第1不織布43の第1主面433のうち、仮係合領域414aおよびフック部材42aを除く領域全体が係合不能領域415とされることにより、止着部材4bによる止着がより確実なものとされる。
止着部材4bでは、特に、吸収性物品の長手方向におけるフック部材42aの長さを折り返し部411よりも短くすることにより、止着部材4bの製造コストを低減することができる。また、上述の止着部材4bの製造方法では、第1切断部96による折り返し部411の形成において、比較的剛性が高い第2シート部材82が切断されることなく、第1シート部材81のみが切断されるため、第1切断部96の切断ロール961の長寿命化が実現される。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図19は、第4の実施の形態に係る吸収性物品の止着部材4cを示す平面図であり、図19では折り返し部411を伸ばした状態を示す(第1の実施の形態における図5に対応)。また、図20は、止着部材4cを図19中に示すC−Cの位置で幅方向に垂直な面で切断した断面図である。図19および図20に示すように、止着部材4cでは、図5に示す起毛領域である仮係合領域414に代えて、シート部41の一部が微小に折り曲げられて形成された皺状の微小凹凸構造を有する皺領域である仮係合領域414bが設けられる。第4の実施の形態に係る吸収性物品のその他の構成は、図1ないし図5に示す吸収性物品1と同様であり、以下の説明において同符号を付す。なお、図20では、図示の都合上、シート部41の凹凸を実際よりも大きく描いている。
図19に示すように、止着部材4cは、第1の実施の形態と同様に、不織布により形成されたシート部41、および、シート部41の折り返し部411の内側の面(すなわち、第1主面413)に接合されたフック部材42を備え、第1主面413はフック部材42の微細フック構造と実質的に係合不能とされる。また、シート部41の下側の主面である第2主面416は、エンボス加工が施されることによりフック部材42の微細フック構造と係合可能とされる。シート部41の目付は、好ましくは、50g/m以上100g/m以下(より好ましくは、50g/m以上85g/m以下)とされる。
図19中において平行斜線を付す仮係合領域414bは、上述のように、シート部41の第1主面413に設けられた皺領域となっており、皺状の微小凹凸構造によりフック部材42の微細フック構造と仮係合可能とされる。第4の実施の形態に係る吸収性物品の製造時および搬送時には、第1の実施の形態と同様に、各止着部材4cの折り返し部411がフック部材42を内側にして折り返されており(図4.A参照)、フック部材42がシート部41の仮係合領域414bに対向するとともにフック部材42の微細フック構造が仮係合領域414bに仮係合されている。
また、吸収性物品の装着時には、第1の実施の形態と同様に、各止着部材4cにおいて、図19に示すように、フック部材42の仮係合領域414bに対する仮係合が解除されて折り返し部411が伸ばされ、本体部2の前方部201および後方部203(図2参照)を着用者の腹側および背側の肌に当接させた状態で、一対の止着部材4cのフック部材42を、本体部2のフロンタルテープ24(図1参照)に係合させることにより、吸収性物品が着用者に装着される。
次に、止着部材4cの製造方法について説明する。図21は、止着部材4cを製造する止着部材製造装置9cを示す正面図である。止着部材製造装置9cの平面図は、第1の実施の形態に係る止着部材製造装置9の平面図(図7参照)と同様である。図21に示すように、止着部材製造装置9cは、図6および図7に示す止着部材製造装置9の2つの起毛ロール93に代えて2つの歯車セット93bを備え、各歯車セット93bは、第1シート部材81の上側および下側(すなわち、主面813に対向する側、および、主面816に対向する側)において第1シート部材81を間に挟んで対向するとともに噛み合って回転する2つの歯車931,932を備える。その他の構成は、図6および図7に示す止着部材製造装置9と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
図22は、止着部材製造装置9cによる止着部材4cの製造の流れの一部を示す図である。止着部材製造装置9cにより止着部材4cが製造される際には、まず、第1ロール取付部91から繰り出されて所定の搬送方向に搬送される第1シート部材81が、2組の歯車セット93bの噛み合って回転する歯車931,932の間を通過することにより、フック部材42の微細フック構造と実質的に係合不能である第1シート部材81の主面813に2つの皺領域(すなわち、仮係合領域414b(図20参照)となる予定の領域であり、以下、「仮係合領域」という。)が形成される(ステップS41)。
以降の工程は、第1の実施の形態におけるステップS12〜S16(図8参照)と同様であり、接着剤供給部941および接着剤供給部942により第1シート部材81にホットメルト接着剤が塗布された後、第2ロール取付部92から繰り出された第2シート部材82が、接合ロール95により第1シート部材81の主面813上の2つの仮係合領域の間の領域に接着される(図7参照)(ステップS12,S13)。続いて、第1切断部96において第1シート部材81および第2シート部材82が切断されて折り返し部811(すなわち、折り返し部411となる予定の部位)が形成され、折り返し板97により各折り返し部811が第1シート部材81の主面813側へと折り返され、各折り返し部のフック部材42(図19参照)が仮係合領域414bに仮係合される(ステップS14,S15)。そして、接着剤供給部943により第1シート部材81にホットメルト接着剤が塗布された後、第2切断部98において、第1シート部材81が折り返し部811の間において切断される(図7参照)ことにより、それぞれが2つの折り返し部411を有する複数の止着部材4c(図19参照)が形成される(ステップS16)。
以上に説明したように、第4の実施の形態に係る吸収性物品では、第1の実施の形態と同様に、止着部材4cのフック部材42がシート部41の仮係合領域414bに仮係合された状態(すなわち、フック部材42の微細フック構造が露出していない状態)にて、吸収性物品の製造が円滑かつ容易に行われる。また、シート部41の第1主面413において、折り返し部411のフック部材42を除く領域全体が、フック部材42と実質的に係合不能とされる係合不能領域415に含まれることにより、フック部材42の微細フック構造の一部(または全部)が覆われてしまうことが防止され、吸収性物品を装着する際における止着部材4cによる止着を確実なものとすることができる。その結果、吸収性物品を確実に装着することができる。さらには、止着部材4cでは、第1の実施の形態と同様に、シート部41の第1主面413のうち仮係合領域414bおよびフック部材42を除く領域全体が係合不能領域415とされることにより、止着部材4cの使用時に、フック部材42がシート部41に覆われてしまうことがより確実に防止される。
止着部材4cのシート部41では、第1の実施の形態と同様に、シート部41の目付が50g/m以上100g/m以下とされることにより、シート部41に十分な強度を与えつつ、シート部41の製造コストが抑制される。
止着部材4cでは、上述のように、全面がフック部材42と実質的に係合不能なシート部41の第1主面413に皺領域である仮係合領域414bが設けられることにより、シート部41とは異なる別の部材を利用することなく、仮係合領域414bを容易かつ低コストにて形成することができる。また、上述の止着部材4cの製造方法では、第1シート部材81を2つの歯車931,932の間を通過させることにより、第1シート部材81の主面813上に仮係合領域(すなわち、仮係合領域414bとなる予定の領域)を容易に形成することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第1および第4の実施の形態に係る吸収性物品1の止着部4では、図5に示すフック部材42に代えて、図15に示すフック部材42aが折り返し部411に設けられてもよい。
上記実施の形態に係る止着部の製造では、起毛処理、不織布の積層、または、歯車による皺領域の形成以外の様々な方法により、シート部上に仮係合領域が形成されてよい。また、止着部材のシート部では、第1主面において、必ずしも仮係合領域およびフック部材を除く領域全体が係合不能領域とされる必要はなく、例えば、仮係合領域およびフック部材の周囲の領域のみが係合不能領域とされてもよい。また、シート部の第1主面のうち、折り返し部411を除く部位全体が仮係合領域とされ、折り返し部411のフック部材の周囲の領域のみが係合不能領域とされてもよい。
この場合であっても、折り返し部411の先端部417等、シート部のフック部材近傍の部位や仮係合領域近傍の部位がフック部材に係合してフック部材の微細フック構造の一部(または全部)が覆われてしまうことが防止される。これにより、吸収性物品を装着する際における(すなわち、止着部材を使用する際における)止着部材のフック部材による本体部2の前方部201と後方部203との止着を確実なものとすることができる。特に、止着部材の第1主面では、少なくとも、折れ曲がってフック部材と重なりやすい部位である折り返し部411の先端部417が、フック部材の微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域とされることが好ましい。
上記実施の形態に係る吸収性物品では、本体部2の前方部201において、着用者側とは反対側の面が止着部材のフック部材と十分な係合力にて係合可能とされるのであれば、フロンタルテープ24は省略されてもよい。また、一対の止着部材は、必ずしも本体部2の後方部203に設けられる必要はなく、本体部2の前方部201の長手方向の端部において、本体部2の幅方向の両側に接合されてもよい。この場合、吸収性物品が装着される際には、一対の止着部材のフック部材は、本体部2の後方部203において着用者側とは反対側の面に係合される。
上記実施の形態に係る止着部材のシート部およびフック部材は、必要に応じて様々な形状とされてよく、また、オープンタイプの使い捨ておむつ以外の他の吸収性物品に設けられてもよい。この場合であっても、止着部材は、シート部の折り返し部411以外の少なくとも一部において吸収性物品の本体部に取り付けられる。
第1の実施の形態に係る吸収性物品の斜視図である。 吸収性物品の平面図である。 吸収性物品の断面図である。 止着部材近傍の部位を示す断面図である。 止着部材近傍の部位を示す断面図である。 止着部材の平面図である。 止着部材製造装置の正面図である。 止着部材製造装置の一部を示す平面図である。 止着部材の製造の流れを示す図である。 止着部材の他の止着方法を示す吸収性物品の斜視図である。 止着部材の他の止着方法を示す吸収性物品の斜視図である。 第2の実施の形態に係る吸収性物品の止着部材近傍の部位を示す断面図である。 止着部材近傍の部位を示す断面図である。 止着部材の平面図である。 止着部材製造装置の正面図である。 止着部材製造装置の一部を示す平面図である。 止着部材の製造の流れの一部を示す図である。 第3の実施の形態に係る止着部材の平面図である。 止着部材製造装置の正面図である。 止着部材製造装置の一部を示す平面図である。 止着部材の製造の流れを示す図である。 第4の実施の形態に係る吸収性物品の止着部材の平面図である。 止着部材の断面図である。 止着部材製造装置の正面図である。 止着部材の製造の流れの一部を示す図である。
符号の説明
1 吸収性物品
2 本体部
4,4a,4b,4c 止着部材
41,41a シート部
42,42a フック部材
43 第1不織布
44 第2不織布
81 第1シート部材
82 第2シート部材
83 第3シート部材
93 起毛ロール
201 前方部
202 中間部
203 後方部
411 折り返し部
413,433 第1主面
414,414a,414b 仮係合領域
415 係合不能領域
416,436 第2主面
811 折り返し部
813 主面
814,814a 仮係合領域
821 フック部材片
931,932 歯車
8151 領域
8153 切断線
S11〜S16,S21,S22,S31〜S38,S41 ステップ

Claims (17)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材であって、
    不織布により形成され、一部が他の部位上に折り返される折り返し部となっており、前記折り返し部以外の少なくとも一部において吸収性物品の本体部に取り付けられるシート部と、
    一方の面に微細フック構造が形成されるとともに他方の面が前記折り返し部の内側の面上に接合されるフック部材と、
    を備え、
    前記折り返し部の前記内側の面を含む前記シート部の一の主面が、
    前記折り返し部が折り返された状態で前記フック部材に対向するとともに前記微細フック構造と仮係合可能な微細ループ構造を有する仮係合領域と、
    前記仮係合領域および前記フック部材の周囲において前記フック部材と実質的に係合不能とされる係合不能領域と、
    を有することを特徴とする止着部材。
  2. 請求項1に記載の止着部材であって、
    前記折り返し部の前記内側の面のうち前記フック部材を除く領域全体が前記係合不能領域に含まれることを特徴とする止着部材。
  3. 請求項1または2に記載の止着部材であって、
    前記シート部の前記主面のうち前記仮係合領域および前記フック部材を除く領域全体が前記係合不能領域とされることを特徴とする止着部材。
  4. 請求項3に記載の止着部材であって、
    前記仮係合領域が、前記フック部材と実質的に係合不能である前記シート部の前記主面に対して起毛処理を施すことにより形成された起毛領域であることを特徴とする止着部材。
  5. 請求項3に記載の止着部材であって、
    前記仮係合領域が、前記フック部材と実質的に係合不能である前記シート部の前記主面に設けられた皺領域であることを特徴とする止着部材。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の止着部材であって、
    前記シート部の目付が、50g/m以上100g/m以下であることを特徴とする止着部材。
  7. 請求項3に記載の止着部材であって、
    前記シート部が、
    一方の主面が前記フック部材と実質的に係合不能とされる第1不織布と、
    一方の主面に前記微細ループ構造を有するとともに他方の主面を前記第1不織布の前記一方の主面に対向させつつ前記第1不織布上に積層された第2不織布と、
    を備えることを特徴とする止着部材。
  8. 請求項7に記載の止着部材であって、
    前記シート部の前記第1不織布の目付が、50g/m以上100g/m以下であることを特徴とする止着部材。
  9. 着用者の腹側の肌に接する前方部と背側の肌に接する後方部とを腰回りで止着して装着するオープンタイプの使い捨ておむつであって、
    着用者の腹側の肌に接する前方部、前記着用者の背側の肌に接する後方部、並びに、前記前方部および前記後方部の間において前記着用者の股間に対向する中間部を有する略シート状の本体部と、
    前記本体部の前記前方部および前記後方部の一方の端部において、前記本体部の幅方向の両側にそれぞれ接合される請求項1ないし8のいずれかに記載の止着部材と、
    を備え、
    製造時および搬送時において、前記止着部材の前記フック部材が前記仮係合領域に仮係合されており、
    着用者に装着される際に、前記フック部材の前記仮係合領域に対する仮係合が解除され、前記本体部の前記前方部および前記後方部の他方において、着用者側とは反対側の面に前記止着部材の前記フック部材が係合されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  10. 請求項9に記載の使い捨ておむつであって、
    前記止着部材の前記シート部のもう1つの主面が、前記フック部材と係合可能であることを特徴とする使い捨ておむつ。
  11. 請求項10に記載の使い捨ておむつであって、
    前記シート部の前記もう1つの主面にエンボス加工が施されることにより前記フック部材と係合可能とされることを特徴とする使い捨ておむつ。
  12. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材の製造方法であって、
    a)不織布により形成された第1シート部材を所定の搬送方向に搬送しつつ、前記第1シート部材の主面上において前記搬送方向に垂直な幅方向の中央部の両側にて前記搬送方向に伸びるとともにそれぞれが微細ループ構造を有する2つの仮係合領域を形成する工程と、
    b)一方の面に前記微細ループ構造と仮係合可能な微細フック構造が形成された第2シート部材を前記搬送方向に搬送しつつ、前記第1シート部材の前記主面上において前記2つの仮係合領域の間にて前記搬送方向に伸びるとともに前記微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域に、前記係合不能領域よりも幅が小さい前記第2シート部材の他方の面を接合する工程と、
    c)前記係合不能領域において前記第2シート部材の幅よりも大きい振幅にて蛇行して前記第2シート部材を横切りつつ前記搬送方向に伸びる切断線に沿って前記第1シート部材および前記第2シート部材を切断することにより、前記2つの仮係合領域のうちの一方から他方に向けて突出する複数の折り返し部を形成する工程と、
    d)各折り返し部を前記搬送方向に平行な折り目にて折り返して仮係合領域に対向させ、前記各折り返し部の微細フック構造を前記仮係合領域に仮係合する工程と、
    を備えることを特徴とする止着部材の製造方法。
  13. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の一部である止着部材の製造方法であって、
    a)不織布により形成された第1シート部材を所定の搬送方向に搬送しつつ、前記第1シート部材の主面上において前記搬送方向に垂直な幅方向の中央部の両側にて前記搬送方向に伸びるとともにそれぞれが微細ループ構造を有する2つの仮係合領域を形成する工程と、
    b)第2シート部材を切断することにより一方の面に前記微細ループ構造と仮係合可能な微細フック構造が形成された複数のフック部材片を形成し、前記複数のフック部材片のそれぞれの前記微細フック構造とは反対側の面を、前記第1シート部材の前記主面上において前記2つの仮係合領域の間にて前記搬送方向に伸びるとともに前記微細フック構造と実質的に係合不能である係合不能領域に対向させつつ、それぞれの幅が前記係合不能領域の幅よりも小さい前記複数のフック部材片を前記係合不能領域に間隙を設けつつ接合する工程と、
    c)前記係合不能領域において前記第2シート部材の幅よりも大きい振幅にて蛇行して前記複数のフック部材片の前記間隙を通りつつ前記搬送方向に伸びる切断線に沿って前記第1シート部材を切断することにより、前記2つの仮係合領域のうちの一方から他方に向けて突出する複数の折り返し部を形成する工程と、
    d)各折り返し部を前記搬送方向に平行な折り目にて折り返して仮係合領域に対向させ、前記各折り返し部のフック部材片の微細フック構造を前記仮係合領域に仮係合する工程と、
    を備えることを特徴とする止着部材の製造方法。
  14. 請求項12または13に記載の止着部材の製造方法であって、
    前記a)工程において、前記微細フック構造と実質的に係合不能である前記第1シート部材の前記主面に対し、前記幅方向を向く軸を中心として回転する起毛ロールを当接することにより、前記2つの仮係合領域が形成されることを特徴とする止着部材の製造方法。
  15. 請求項14に記載の止着部材の製造方法であって、
    前記起毛ロールと前記第1シート部材との当接部における前記起毛ロールの外周面の移動方向と前記搬送方向とが一致し、前記外周面の移動速度が前記第1シート部材の移動速度よりも大きいことを特徴とする止着部材の製造方法。
  16. 請求項12または13に記載の止着部材の製造方法であって、
    前記a)工程において、噛み合って回転する2つの歯車の間を前記第1シート部材を通過させることにより、前記微細フック構造と実質的に係合不能である前記第1シート部材の前記主面に皺領域である前記2つの仮係合領域のそれぞれが形成されることを特徴とする止着部材の製造方法。
  17. 請求項12または13に記載の止着部材の製造方法であって、
    前記a)工程において、一方の主面に前記微細ループ構造を有する第3シート部材を前記搬送方向に搬送しつつ、前記第3シート部材の他方の主面を、前記微細フック構造と実質的に係合不能である前記第1シート部材の前記主面に接合することにより、前記2つの仮係合領域が形成されることを特徴とする止着部材の製造方法。
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