JP2009049679A - 画像処理装置、画像処理装置制御プログラム及び画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】シンクライアントに関する技術を利用した画像処理装置の改良に関する。
【解決手段】メモリには、画像処理装置OSと、画像処理装置OS上で動作可能な画像処理装置用ソフトウェア資源と、サーバからダウンロードにより取得されたシンクライアントOS及び当該OS上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアと、シンクライアント用ソフトウェアで動作する仮想コンピュータを形成する仮想マシン実行環境とがロードされる。これにより、画像処理装置OS(ホストOS)とシンクライアントOS(ゲストOS)の各OSで動作する2台の仮想的なコンピュータがメモリ上に形成され、各仮想コンピュータは協調動作しながらそれぞれのソフトウェア資源に含まれるアプリケーションを実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理装置制御プログラム及び画像処理システムに関する。
一般に、ユーザは、画像処理装置の一形態である複合機の操作パネルに表示されたUI(User Interface)画面上の機能ボタンの選択操作や所定フィールドへのデータ入力等を行うことで、複合機に搭載された機能を選択し利用することができる。近年では、複合機に多種多様な機能が搭載されていることから、各機能の選択画面は階層構造を成しているので、ユーザは、UI画面を切替表示しながら目的とする機能ボタンを含むUI画面を表示させる必要がある。ただ、目的とするUI画面が下位層に設けられていると、利用の度に画面切替え操作を数多く行う必要が生じてくる。従って、複合機に設けられているカスタマイズ機能を利用してUI画面を編集し、自分に都合の良いUI画面を作成するようになってきている。
特開平11−053132号公報 特開2000−148424号公報 特開2002−287990号公報 特開2004−185595号公報 特開2004−312711号公報
しかしながら、UI画面のカスタマイズ作業は、複合機の操作パネルから設定する必要がある。つまり、カスタマイズ作業を実施している間は、複合機を占有する必要があるため、その他のユーザは、その間複合機を利用することができない。また、1台の複合機に対して実施したカスタマイズは、その複合機のみで有効になる。従って、同じ内容のカスタマイズを他の複合機に反映させたい場合、同じ内容のカスタマイズ作業を他の複合機それぞれにおいて繰り返し行わなければならず、面倒であった。
このように、UI画面のカスタマイズによって複合機それぞれの利用環境を設定することは、複合機の日常的な利用に不都合を発生させ、また面倒であった。また、UI画面のカスタマイズに限らず、複数の複合機それぞれに対して同じ内容の設定を行いたい場合に、複合機個々に対して設定作業を行っていたのでは非効率的である。
ところで、近年では、サーバコンピュータ側でアプリケーションソフトウェアやファイルなどの資源を管理させ、ユーザが使用するクライアントコンピュータには最低限の機能しか持たせないことで、運用・管理コストの軽減を図るシステムが提案されている。この機能を絞った低価格のクライアント用コンピュータを特に「シンクライアント」と称しているが、このシンクライアントに関する技術を利用して複合機搭載の機能の利用の便宜を図るようなことは、まだ提案されていない。
本発明は、シンクライアントに関する技術を利用して画像処理装置における上記課題を解決することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、メモリを有する内蔵コンピュータと、前記内蔵コンピュータを動作させる第1のオペレーティングシステム及び当該第1のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を記憶する記憶手段と、第2のオペレーティングシステム及び当該第2のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアをサーバから取得し、前記メモリにロードする取得手段と、前記メモリにロードされた第1及び第2のオペレーティングシステムの一方で前記内蔵コンピュータ上に仮想コンピュータを動作させ、他方のオペレーティングシステムを前記メモリ上に形成された仮想コンピュータで動作させる動作制御手段と、を有することを特徴とする。
また、前記動作制御手段は、前記記憶手段に記憶された第1のオペレーティングシステムで前記内蔵コンピュータを動作させる実コンピュータ実行制御部と、前記取得手段により取得されたシンクライアント用ソフトウェアを仮想コンピュータ搭載のソフトウェアとして仮想コンピュータを動作させる仮想コンピュータ実行制御部と、を有することを特徴とする。
また、前記動作制御手段は、前記取得手段により取得されたシンクライアント用ソフトウェアに含まれる第2のオペレーティングシステムで前記内蔵コンピュータを動作させる実コンピュータ実行制御部と、前記記憶手段に記憶された第1のオペレーティングシステム及びソフトウェア資源を仮想コンピュータ搭載のソフトウェアとして仮想コンピュータを動作させる仮想コンピュータ実行制御部と、を有することを特徴とする。
また、第1のオペレーティングシステム上で動作し、前記取得手段により取得され前記メモリにロードされたソフトウェア資源を利用するアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段を有することを特徴とする。
また、第2のオペレーティングシステム上で動作し、前記記憶手段から取り出され前記メモリにロードされたソフトウェア資源を利用するアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段を有することを特徴とする。
また、前記取得手段は、ログインユーザの識別情報に対応付けして前記サーバに保存されているシンクライアント用ソフトウェアを取得することを特徴とする。
また、更に、ユーザインタフェース手段を有し、前記取得手段は、前記サーバに保存されたシンクライアント用ソフトウェアの識別情報を前記ユーザインタフェース手段に一覧表示し、その中からユーザにより選択されたシンクライアント用ソフトウェアを取得することを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記サーバにおいてシンクライアント用ソフトウェアに含まれるソフトウェア資源がシンクライアント専用、画像処理装置専用及び共通のソフトウェア資源に分類可能に管理されている場合、取得すべきシンクライアント用ソフトウェアに含まれるソフトウェア資源のうち画像処理装置専用及び共通のソフトウェア資源のみを取得することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置制御プログラムは、画像処理装置のメモリを有する内蔵コンピュータに、記憶手段に記憶された、前記内蔵コンピュータを動作させる第1のオペレーティングシステム及び当該第1のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を前記メモリにロードさせ、第2のオペレーティングシステム及び当該第2のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアをサーバから取得し、前記メモリにロードさせ、前記メモリにロードされた第1及び第2のオペレーティングシステムの一方で前記内蔵コンピュータ上に仮想コンピュータを動作させ、他方のオペレーティングシステムを前記メモリ上に形成された仮想コンピュータで動作させることを特徴とする。
本発明に係る画像処理システムは、画像処理装置と、第2のオペレーティングシステム及び当該第2のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアを格納するサーバとを有し、前記画像処理装置は、メモリを有する内蔵コンピュータと、前記内蔵コンピュータを動作させる第1のオペレーティングシステム及び当該第1のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を記憶する記憶手段と、シンクライアント用ソフトウェアを前記サーバから取得し、前記メモリにロードする取得手段と、前記メモリにロードされた第1及び第2のオペレーティングシステムの一方で前記内蔵コンピュータに仮想コンピュータを動作させ、他方のオペレーティングシステムを前記メモリ上に形成された仮想コンピュータで動作させる動作制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、オペレーティングシステム及びソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアをダウンロードするだけで、複数の画像処理装置共通にカスタマイズがされたUI画面を設定することできる。また、UI画面のみならず所望の機能も容易に設定することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る画像処理システムの一実施の形態を示した全体構成図である。図1には、シンクライアント1と、サーバ2と画像処理装置10とがLAN(Local Area Network)3に接続された構成が示されている。サーバ2には、シンクライアント1にて用いられる1又は複数のシンクライアント用ソフトウェア(S/W)が格納されている。シンクライアントソフトウェアは、汎用的なパーソナルコンピュータ(PC)にダウンロードされることにより、そのPCをシンクライアントとして動作させるソフトウェアである。シンクライアントソフトウェアには、PCをシンクライアントとして動作させるオペレーティングシステム(OS)と、そのOS上で利用可能なソフトウェア資源とが含まれている。ここでいうソフトウェア資源には、そのOS上で動作可能なアプリケーションプログラム、OSあるいはアプリケーションで用いられるデータファイル等が含まれている。本実施の形態では、シンクライアントにダウンロードして利用されるシンクライアントソフトウェアを画像処理装置10にダウンロードすることによって、1台の画像処理装置10を、画像処理装置用OS及びシンクライアント用OSそれぞれで動作する2台のコンピュータが動作しているように動作させるようにしたことを特徴としている。
図2は、本実施の形態における画像処理装置10のハードウェア構成図である。画像処理装置10は、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した複合機を想定しており、コンピュータを内蔵している。図2において、CPU11は、ROM19に格納されたプログラムにしたがってスキャナ14やプリンタエンジン16等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス12は、CPU11の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル13は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示等を行うユーザインタフェース手段である。スキャナ14は、ユーザがセットした原稿を読み取り、電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)15等に蓄積する。HDD15には、画像処理装置10に搭載されたコンピュータを動作させるOS(画像処理装置OS)、そのOS上で利用可能なソフトウェア資源、更に親展ボックスやスキャナを使用して読み取った電子文書などが格納される。プリンタエンジン16は、CPU11で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(I/F)17は、LAN3を接続し、本装置が生成した電子データの送信、本装置宛に送信されてきた電子メールの受信、またブラウザ経由による本装置へのアクセスなどに利用される。RAM18は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM19は、本装置の制御や電子データの暗号、電子データの送受信に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。外部メディアインタフェース(I/F)20は、USBメモリ、フラッシュメモリ等の外部メモリ機器とのインタフェースである。
図3は、本実施の形態におけるサーバ2のハードウェア構成図である。本実施の形態におけるサーバ2は、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、サーバ2は、図3に示したようにCPU21、ROM22、RAM23、HDD24を接続したHDDコントローラ25、入力手段として設けられたマウス26とキーボード27、及び表示装置として設けられたディスプレイ28をそれぞれ接続する入出力コントローラ29、通信手段として設けられたネットワークコントローラ30を内部バス31に接続して構成される
なお、性能的に差異はあるかもしれないが、シンクライアント1もコンピュータであることから、そのハードウェア構成は、図3と同じように図示することができるが、シンクライアント1を形成するコンピュータという位置付けからHDD24やHDDコントローラ25を外して構成することになる。
図4は、本実施の形態における画像処理装置10に搭載されるソフトウェアの構成図であり、画像処理装置10のRAM(以下、「メモリ」)18にロードされた状態で示している。画像処理装置OSは、画像処理装置10に搭載されたコンピュータを動作させるためのオペレーティングシステム(OS)である。本実施の形態においては、ホストOSとしてメモリ18にロードされる。画像処理装置用ソフトウェア資源には、画像処理装置10の動作制御や搭載機能の実行に必要なアプリケーションツール、データファイル等が含まれている。本実施の形態では、画像処理装置OS及び画像処理装置用ソフトウェア資源で実コンピュータ、すなわち画像処理装置10に搭載されたコンピュータの動作制御を行う。また、詳細は後述するように画像処理装置10は、サーバ2からいずれかのシンクライアント用ソフトウェアを仮想マシンイメージとして取得することになるが、この取得したシンクライアント用ソフトウェアに含まれるシンクライアントOSをゲストOSとして、またソフトウェア資源を仮想マシン用ソフトウェア資源としてそれぞれメモリ18にロードする。仮想マシン実行環境は、画像処理装置OSと連携しながら、シンクライアント用ソフトウェアを搭載しシンクライアントOSで動作する仮想コンピュータをメモリ上に形成し、また、ホストOSとゲストOSとの間で授受されるデータの中継を行うなどしながら仮想コンピュータの動作制御を行う。なお、本実施の形態において「マシン」と「コンピュータ」とは同義である。本実施の形態では、ホストOSとゲストOSと仮想マシン実行環境とが協調動作することによってメモリ上に形成した仮想コンピュータの動作制御を行う。
本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
次に、本実施の形態における動作について説明する。まず、本実施の形態において動作を開始する前に、サーバ2には、シンクライアント用ソフトウェアが事前に格納されている必要がある。
画像処理装置10が電源オンされると、通常通り、HDD15から画像処理装置OS及びソフトウェア資源がメモリ18にロードされるなどして画像処理装置10が動作可能な状態になる。
続いて、画像処理装置10を利用したいユーザが、操作パネル13に表示されたログイン画面からユーザID及びパスワードを入力することによって画像処理装置10にログインする。更に、そのユーザは、画像処理装置10からサーバ2を利用するために、サーバ2が用意した所定のログイン画面を操作パネル13に表示させ、そのログイン画面からユーザID及びパスワードを入力することによってサーバ2にログインする。
画像処理装置用ソフトウェア資源に含まれているアプリケーションがダウンロード機能を利用してサーバ2に格納されているシンクライアント用ソフトウェアの中からいずれかを画像処理装置10にダウンロードすることになるが、ダウンロード対象のシンクライアント用ソフトウェアは次のように特定する。すなわち、サーバ2において各シンクライアント用ソフトウェアには、ダウンロード可能なユーザの識別情報が対応付けして格納されているとすると、ログインユーザのユーザIDがただ1つのシンクライアント用ソフトウェアに対応付けられているのであれば、ダウンロード用アプリケーションは、ダウンロードすべきシンクライアント用ソフトウェアを容易に特定することができ、また、そのシンクライアント用ソフトウェアを自動的にダウンロードできる。また、複数のシンクライアント用ソフトウェアに対応付けられているのであれば、それらのシンクライアント用ソフトウェアの識別情報、例えばソフトウェアの名称やソフトウェア管理番号をサーバ2から取得して操作パネル13に一覧表示し、その中からユーザに選択させる。そして、選択されたシンクライアント用ソフトウェアをダウンロードする。
また、シンクライアント用ソフトウェアにユーザID等が対応付けされていない場合、ダウンロード用アプリケーションは、サーバ2に格納されている全てのシンクライアント用ソフトウェアの識別情報を取得して操作パネル13に一覧表示し、その中からユーザに選択させる。
なお、ここでは、シンクライアント用ソフトウェアにユーザIDを対応付けられている場合を例にしたが、ログインユーザの所属部署のID等グループIDが対応付けられている場合にも同様に、ログインユーザによる利用が許可されたシンクライアント用ソフトウェアの中からいずれかをサーバ2から取得すればよい。
このようにして、特定されたシンクライアント用ソフトウェアがダウンロードされメモリ18にロードされることにより、画像処理装置OSは、仮想マシン実行環境を介してシンクライアントOSにアクセスすることで、シンクライアント用ソフトウェアにおける動作を、仮想コンピュータにおける動作とみなして各種処理の実行制御を行う。
仮想コンピュータ上で更新されたデータは、サーバ2へアップロードすることによって永続化、すなわち保存することができるので、画像処理装置10の電源がオフされメモリ18から仮想マシンイメージが消去された場合でも、そのデータを再度ダウンロードすることができる。
また、データを更新した画像処理装置10以外の画像処理装置又はシンクライアント1でも、そのデータを利用することが可能になる。例えば、永続化するデータがUI画面のカスタマイズ情報であれば、そのカスタマイズ情報を他の画像処理装置においても有効利用させることが可能になる。すなわち、従来では、操作パネル13を占有してUI画面のカスタマイズを行っていたが、本実施の形態によれば、ダウンロードするだけで複数の画像処理装置10に対してカスタマイズがされた同一内容のUI画面を設定することが容易に実現できる。また、UI画面のみならず所望の機能の設定も容易にできる。
本実施の形態では、画像処理装置10に搭載された1台のコンピュータを、ホストOSで動作するコンピュータと、ゲストOSで動作するコンピュータの2台の仮想的なコンピュータがあたかも動作しているように振る舞わせることができる。ここで、仮想的なコンピュータが連携動作することによってそれぞれが持つソフトウェア資源を有効利用できる例を、以下に示すことにする。
また、ホストOS上で動作するアプリケーションと、ゲストOS上で動作するアプリケーションとは、例えばNFS(Network File System)やSMB(Server Message Block)を用いてファイルを共通化したり、Unix(登録商標)で用いられるメモリマップやRAMディスクを用いることでメモリの共通化を図りデータを共有したりすることができる。
更に、仮想コンピュータが画像処理装置10のソフトウェア資源を有効利用する場合の概念図を図5に示す。図5では、スキャナ14で読み取ることで生成されたスキャン文書を親展ボックスに蓄積し、そのスキャン文書を親展ボックスから取り出して仮想コンピュータ上で動作するアプリケーション(電子メールアプリケーション)で処理する場合の各ソフトウェアの関係を示している。更に、電子メールの宛先に指定するアドレスを画像処理装置10の電子メール機能が持つアドレス帳の中から指定することを図示した。すなわち、仮想コンピュータ上で動作するアプリケーションは、仮想コンピュータが持つ電子メール機能と、仮想マシン実行環境を介して画像処理装置10の親展ボックス機能及び電子メール機能の各アプリケーションを連携動作させることによって1つの機能を実現することができる。つまり、仮想コンピュータ上で動作するソフトウェア資源は、画像処理装置10搭載の機器や機能を利用することができる。
他方、画像処理装置のコンピュータが仮想コンピュータのソフトウェア資源を有効利用する場合の概念図を図6に示す。図6では、仮想コンピュータが保持しているファイルデータを仮想コンピュータから取り出し、親展ボックスに格納する処理及びFAX送信する例を示している。更に、FAX送信の宛先に指定する電話番号を仮想コンピュータ保有の個人情報データから指定することを図示した。すなわち、画像処理装置10で動作するアプリケーションは、画像処理装置10の親展ボックス機能及びFAX送信機能と、仮想マシン実行環境を介して仮想コンピュータのファイル管理機能の各アプリケーションを連携動作させて1つの機能を実現することができる。つまり、画像処理装置用ソフトウェア資源は、仮想コンピュータのソフトウェア資源を利用することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、画像処理装置10が持つ機能とシンクライアントが持つ機能とを協調動作させることによってそれぞれが持つソフトウェア資源を相互に有効利用させることが可能になる。また、画像処理装置10にて保存していたデータを、仮想コンピュータ経由でサーバ2にて保持管理させ、画像処理装置10から消去する。このように、データを相対的に機密性の低い画像処理装置10にて保存したままでいるより相対的に機密性の高いサーバ2にて保持管理させるようにすれば、セキュリティの向上を図ることも可能になる。
以上、説明したように、ログインユーザは、仮想的な2台のコンピュータを利用することができるが、シンクライアントOSで動作している仮想コンピュータからログアウトすることにより仮想コンピュータの利用を終了することができる。メモリ18上に形成された仮想コンピュータのソフトウェア(仮想マシンイメージ)は、ログアウトと同時にメモリ18から消去される。このときには、まだ画像処理装置10からログアウトしていないので、当該ユーザは、画像処理装置10を継続して利用することができる。一方、画像処理装置OSで動作している仮想コンピュータからログアウトした場合、仮想マシンイメージはメモリ18から消去され、また他のユーザがログインすることにより画像処理装置10を利用可能な状態になる。
なお、本実施の形態では、サーバ2からシンクライアント用ソフトウェアをダウンロードする場合、シンクライアント用ソフトウェア全体をダウンロードするように説明した。ただ、例えばフォルダ管理などによって、シンクライアント用ソフトウェアに含まれるソフトウェア資源がシンクライアント1で動作するシンクライアント専用、画像処理装置10で動作する画像処理装置専用及び双方に共通のソフトウェア資源に分類可能に管理されている場合、ダウンロード用アプリケーションは、シンクライアント用ソフトウェアに含まれるソフトウェア資源のうち画像処理装置専用及び共通のソフトウェア資源のみをダウンロードにより取得すれば、メモリ18の使用容量の削減ができ好都合である。ここでの分類方法には、ソフトウェアのファイルの属性による分類、ソフトウェアのファイルのフォルダ等の格納場所による分類、ソフトウェアのリファレンス(ショートカットやアイコンなど)のデスクトップまたはプルダウンメニュー中の配置、などによる方法がある。
実施の形態2.
図7は、本実施の形態における画像処理装置10に搭載されるソフトウェアの構成図であり、実施の形態1の図4に相当する図である。なお、図1乃至図3に示したシステム構成及びサーバ2と画像処理装置10の各ハードウェア構成は、実施の形態1と同じでよい。実施の形態1では、本来、画像処理装置10を動作させるためにHDD15に記憶しておいたOSをホストOSとし、ダウンロードされたシンクライアント用ソフトウェアに含まれるシンクライアントOSをゲストOSとしたが、本実施の形態においては、図7を参照すれば明らかなように、ダウンロードにより取得したシンクライアントOSをホストOSとし、HDD15に記憶されたOSをゲストOSとしてそれぞれコンピュータ実行環境を設定する。
このソフトウェア構成を実現するには、まず実施の形態1と同様に画像処理装置10を立ち上げシンクライアント用ソフトウェアをダウンロードにより取得した後に、図7に示したように、画像処理装置OSと画像処理装置用ソフトウェア資源を含むコンピュータ実行環境を、仮想マシン実行環境を用いて動作させる。すなわち、画像処理装置OSと画像処理装置用ソフトウェア資源を含むソフトウェアで仮想コンピュータを動作させる。
画像処理装置10搭載のコンピュータは、シンクライアントOSにて動作するが、スキャナ14やプリンタエンジン16等は、仮想コンピュータにより動作可能なので、画像処理装置10を何の問題もなく動作させることができる。
本発明に係る画像処理システムの一実施の形態を示した全体構成図である。 実施の形態1における画像処理装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1におけるサーバのハードウェア構成図である。 実施の形態1における画像処理装置に搭載されるソフトウェアの構成図である。 実施の形態1において仮想コンピュータが画像処理装置のソフトウェア資源を有効利用する場合を示した概念図である。 実施の形態1において画像処理装置が仮想コンピュータのソフトウェア資源を有効利用する場合を示した概念図である。 実施の形態2における画像処理装置に搭載されるソフトウェアの構成図である。
符号の説明
1 シンクライアント、2 サーバ、3 LAN、10 画像処理装置、11,21 CPU、12 アドレスデータバス、13 操作パネル、14 スキャナ、15,24 ハードディスクドライブ(HDD)、16 プリンタエンジン、17 ネットワークインタフェース(I/F)、18,23 RAM、19,22 ROM、20 外部メディアインタフェース(I/F)、25 HDDコントローラ、26 マウス、27 キーボード、28 ディスプレイ、29 入出力コントローラ、30 ネットワークコントローラ、31 内部バス。

Claims (10)

  1. メモリを有する内蔵コンピュータと、
    前記内蔵コンピュータを動作させる第1のオペレーティングシステム及び当該第1のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を記憶する記憶手段と、
    第2のオペレーティングシステム及び当該第2のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアをサーバから取得し、前記メモリにロードする取得手段と、
    前記メモリにロードされた第1及び第2のオペレーティングシステムの一方で前記内蔵コンピュータ上に仮想コンピュータを動作させ、他方のオペレーティングシステムを前記メモリ上に形成された仮想コンピュータ上で動作させる動作制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記動作制御手段は、
    前記記憶手段に記憶された第1のオペレーティングシステムで前記内蔵コンピュータを動作させる実コンピュータ実行制御部と、
    前記取得手段により取得されたシンクライアント用ソフトウェアを仮想コンピュータ搭載のソフトウェアとして仮想コンピュータを動作させる仮想コンピュータ実行制御部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記動作制御手段は、
    前記取得手段により取得されたシンクライアント用ソフトウェアに含まれる第2のオペレーティングシステムで前記内蔵コンピュータを動作させる実コンピュータ実行制御部と、
    前記記憶手段に記憶された第1のオペレーティングシステム及びソフトウェア資源を仮想コンピュータ搭載のソフトウェアとして仮想コンピュータを動作させる仮想コンピュータ実行制御部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2又は3記載の画像処理装置において、
    第1のオペレーティングシステム上で動作し、前記取得手段により取得され前記メモリにロードされたソフトウェア資源を利用するアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2又は3記載の画像処理装置において、
    第2のオペレーティングシステム上で動作し、前記記憶手段から取り出され前記メモリにロードされたソフトウェア資源を利用するアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記取得手段は、ログインユーザの識別情報に対応付けして前記サーバに保存されているシンクライアント用ソフトウェアを取得することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1記載の画像処理装置において、
    更に、ユーザインタフェース手段を有し、
    前記取得手段は、前記サーバに保存されたシンクライアント用ソフトウェアの識別情報を前記ユーザインタフェース手段に一覧表示し、その中からユーザにより選択されたシンクライアント用ソフトウェアを取得することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記取得手段は、前記サーバにおいてシンクライアント用ソフトウェアに含まれるソフトウェア資源がシンクライアント専用、画像処理装置専用及び共通のソフトウェア資源に分類可能に管理されている場合、取得すべきシンクライアント用ソフトウェアに含まれるソフトウェア資源のうち画像処理装置専用及び共通のソフトウェア資源のみを取得することを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像処理装置のメモリを有する内蔵コンピュータに、
    記憶手段に記憶された、前記内蔵コンピュータを動作させる第1のオペレーティングシステム及び当該第1のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を前記メモリにロードさせ、
    第2のオペレーティングシステム及び当該第2のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアをサーバから取得し、前記メモリにロードさせ、
    前記メモリにロードされた第1及び第2のオペレーティングシステムの一方で前記内蔵コンピュータ上に仮想コンピュータを動作させ、他方のオペレーティングシステムを前記メモリ上に形成された仮想コンピュータで動作させる、
    ことを特徴とする画像処理装置制御プログラム。
  10. 画像処理装置と、
    第2のオペレーティングシステム及び当該第2のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を含むシンクライアント用ソフトウェアを格納するサーバと、
    を有し、
    前記画像処理装置は、
    メモリを有する内蔵コンピュータと、
    前記内蔵コンピュータを動作させる第1のオペレーティングシステム及び当該第1のオペレーティングシステム上で利用可能なソフトウェア資源を記憶する記憶手段と、
    シンクライアント用ソフトウェアを前記サーバから取得し、前記メモリにロードする取得手段と、
    前記メモリにロードされた第1及び第2のオペレーティングシステムの一方で前記内蔵コンピュータ上に仮想コンピュータを動作させ、他方のオペレーティングシステムを前記メモリ上に形成された仮想コンピュータで動作させる動作制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
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