JP2009048941A - コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体の丈が比較的小とされても、導電コンタクトの座屈や不所望な変形、あるいは,構成の複雑化をまねくことなく、プラグコネクタの差込接続状態を安定に維持することができる、リセプタクルコネクタとして用い得るコネクタ装置を提供する。
【解決手段】絶縁ハウジング12を部分的に覆う導電性シェル13が、嵌合凹部15内に伸びる押圧係合部21が設けられたものとされ、押圧係合部21が、プラグコネクタ31の嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入過程の途中以降において、嵌合凸部34に当接してそれを押圧し、プラグコネクタ31を、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がそれに接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させるものとされる。
【選択図】図10

Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、ケーブルやフレキシブル印刷配線基板(FPC)等が連結されたプラグコネクタの差込接続に供される、リセプタクルコネクタとして用いられるコネクタ装置に関する。
複数の比較的細いケーブルや比較的小型なフレキシブル印刷配線基板を、各種の電気部品が取り付けられるソリッド印刷配線基板に接続するにあたっては、複数のケーブルあるいはフレキシブル印刷配線基板が連結されるプラグコネクタと、ソリッド印刷配線基板との電気的接続がなされ、プラグコネクタが差込接続されるリセプタクルコネクタと、が用いられることが多い。プラグコネクタには、複数のケーブル等との電気的接続がなされて配列配置される複数の導電コンタクトが配される嵌合凸部が設けられる。また、リセプタクルコネクタには、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部が挿入される嵌合凹部が設けられ、その嵌合凹部内において、各々の一端部が端子部とされてソリッド印刷配線基板に接続されるもとで配列配置される複数の導電コンタクトに、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部における複数の導電コンタクト、即ち、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトが、夫々押圧接触するものとされる。
リセプタクルコネクタは、複数の導電コンタクトが配列配置されて設けられ、それらの夫々の一部を固定するものとされる絶縁ハウジングと、外部及び内部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジングを部分的に覆う金属板材製の導電性シェルと、を備えて構成されて、絶縁ハウジングにその外部に通じる開口端を有した嵌合凹部が形成される。配列配置される複数の導電コンタクトは、各々が嵌合凹部内においてプラグコネクタ側導電コンタクトに接触する接触部を有したものとされる。
このようなリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタにあっては、リセプタクルコネクタが、例えば、ソリッド印刷配線基板に取り付けられたもとで、複数のケーブルあるいはフレキシブル印刷配線基板が連結されたプラグコネクタが、それに設けられた嵌合凸部がリセプタクルコネクタに設けられた嵌合凹部にソリッド印刷配線基板に向かう方向をもって挿入されて、リセプタクルコネクタに差込接続される。その結果、ソリッド印刷配線基板に取り付けられたリセプタクルコネクタとそれに差込接続されたプラグコネクタとが、ソリッド印刷配線基板の板面上にそれから突出して配されることになる。
そのため、ソリッド印刷配線基板の板面上におけるリセプタクルコネクタ及びそれに差込接続されたプラグコネクタの突出長を比較的小なるものとすることが要望される。そして、斯かる要望に応えるためには、リセプタクルコネクタのソリッド印刷配線基板の板面に直交する方向、即ち、嵌合凹部の深さ方向の寸法を定めるリセプタクルコネクタの丈、及び、プラグコネクタのソリッド印刷配線基板の板面に直交する方向、即ち、嵌合凸部の丈方向の寸法を定めるプラグコネクタの丈の夫々を、比較的小とすることが必要とされることになる。
このようなもとで、従来、嵌合凹部の深さを比較的小として、全体の丈を比較的小なるものとしたリセプタクルコネクタ、及び、それに差込接続される、嵌合凸部の丈方向の寸法を比較的小として、全体の丈を比較的小なるものとしたプラグコネクタが、同軸ケーブル用のコネクタとして提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような従来提案されている、各々が比較的小なる丈を有するものとされたリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタにあっては、リセプタクルコネクタに設けられた嵌合凹部にプラグコネクタに設けられた嵌合凸部が挿入されたとき、嵌合凸部における複数のプラグコネクタ側導電コンタクト(端子の接触片)に、嵌合凹部内に配された複数の導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部が夫々弾性接触するとともに、リセプタクルコネクタに備えられた複数のバネ部が、プラグコネクタに設けられた複数の係合凹部に夫々弾性接触しつつ係合する。それにより、リセプタクルコネクタに設けられた嵌合凹部の深さが比較的小とされるとともに、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部の丈方向の寸法が比較的小とされて、嵌合凹部と嵌合凸部とについての相互嵌合長が比較的小とされるもとでの、リセプタクルコネクタに対するプラグコネクタの差込接続状態の維持が図られる。
特開2004−259672号公報(第4〜7頁、図1〜4,12)
上述のように、各々が比較的小なる丈を有するものとされた従来のリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタのうちのリセプタクルコネクタにあっては、それに設けられた嵌合凹部の深さが比較的小とされ、それに伴ってプラグコネクタに設けられた嵌合凸部の丈方向の寸法が比較的小とされることにより、嵌合凹部と嵌合凸部とについての相互嵌合長が比較的小とされるもとで、それに対するプラグコネクタの差込接続状態の維持を図るべく、嵌合凹部に嵌合凸部が挿入されたとき、嵌合凹部内に配された複数の導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部が、嵌合凸部における複数のプラグコネクタ側導電コンタクト(端子の接触片)に夫々弾性接触し、また、それに備えられた複数のバネ部がプラグコネクタに設けられた複数の係合凹部に夫々弾性接触しつつ係合する。このことが、比較的小なる丈を有するものとされた従来のリセプタクルコネクタに、次のような不都合をもたらしている。
先ず、嵌合凹部内における導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部が、リセプタクルコネクタに対するプラグコネクタの差込接続状態の維持のため、プラグコネクタ側導電コンタクト(端子の接触片)に、比較的大なる押圧力を作用させて弾性接触するものとされる。その際、嵌合凹部内における導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部は、嵌合凹部に挿入される嵌合凸部によって変位せしめられて、嵌合凸部におけるプラグコネクタ側導電コンタクト(端子の接触片)に弾性接触するが、そのときプラグコネクタ側導電コンタクト(端子の接触片)に作用させる押圧力は、当該先端部の変位に伴う導電コンタクト(信号側端子)の接触部の弾性変形によって得られることになる。そして、斯かる押圧力を比較的大とするために、嵌合凹部に挿入される嵌合凸部による導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部の変位が比較的大となるようにされ、それに伴う導電コンタクト(信号側端子)の接触部の弾性変形が比較的大なるものとなるようにされる。
このように、嵌合凹部に挿入される嵌合凸部による導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部の変位が比較的大となるようにされるもとにあっては、嵌合凹部内において、導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部が、嵌合凹部に挿入される嵌合凸部との係合の度合いが大となる位置におかれることになり、その結果、嵌合凸部が嵌合凹部に挿入される際に、導電コンタクト(信号側端子)の接触部の先端部に対する嵌合凸部の係合が適正に行われず、それにより、嵌合凸部が嵌合凹部に挿入される際あるいは嵌合凹部から離脱せしめられる際、嵌合凸部によって導電コンタクト(信号側端子)の接触部が座屈や不所望な変形を生じるものとされる事態がまねかれ易いことになってしまう。
また、リセプタクルコネクタに対するプラグコネクタの差込接続状態の維持を図るべく、嵌合凹部に嵌合凸部が挿入されたとき、リセプタクルコネクタに備えられた複数のバネ部がプラグコネクタに設けられた複数の係合凹部に夫々弾性接触しつつ係合する状態を得るため、リセプタクルコネクタは、プラグコネクタに設けられた複数の係合凹部に夫々弾性接触しつつ係合する複数のバネ部が設けられたものとされなければならない。それにより、リセプタクルコネクタの構造上の複雑化がまねかれることになる。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、導電性シェルにより部分的に覆われる絶縁ハウジングに、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部が挿入される嵌合凹部が設けられ、その嵌合凹部内において、それに挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部における複数のプラグコネクタ側導電コンタクトに、絶縁ハウジングに配列配置されて設けられた複数の導電コンタクトの接触部が夫々押圧接触する構造を有したもとで、嵌合凹部の深さを比較的小として、全体の丈を比較的小なるものとしても、プラグコネクタの嵌合凸部が嵌合凹部に挿入される際あるいは嵌合凹部から離脱せしめられる際に、その嵌合凸部によって導電コンタクトの接触部が座屈や不所望な変形を生じるものとされる事態、さらには、構成の複雑化をまねくことなく、プラグコネクタの差込接続状態を安定に維持することができる、リセプタクルコネクタとして用いられるコネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項8までのいずれかに記載された発明(以下、本発明という。)に係るコネクタ装置は、プラグコネクタが備える嵌合凸部が挿入される嵌合凹部を形成する絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、各々が、嵌合凹部内に配されてそれに挿入されるプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに接触する接触部,絶縁ハウジングに固定される固定部及び絶縁ハウジングの外部へと伸びる端子部を有するものとされる複数の導電コンタクトと、絶縁ハウジングを部分的に覆う導電性シェルと、を備えて成り、導電性シェルが、嵌合凹部内に伸びる押圧係合部が設けられたものとされ、その押圧係合部が、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、当該嵌合凸部に当接してそれを押圧し、プラグコネクタを、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々がそれに接触する導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させるものとされる。
特に、本発明に係るコネクタ装置のうちの請求項4に記載されたものにあっては、導電性シェルが、嵌合凹部外に位置する押圧突起部が設けられたものとされ、その押圧突起部が、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、プラグコネクタにおける嵌合凸部以外の部分に当接してその部分を押圧し、押圧係合部と協働して、プラグコネクタを、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々がそれに接触する導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。
さらに、本発明に係るコネクタ装置のうちの請求項6に記載されたものにあっては、絶縁ハウジングが、嵌合凹部外に位置する押圧突起部が設けられたものとされ、その押圧突起部が、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、プラグコネクタにおける嵌合凸部以外の部分に当接してその部分を押圧し、押圧係合部と協働して、プラグコネクタを、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々がそれに接触する導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。
上述のように構成される本発明に係るコネクタ装置にあっては、絶縁ハウジングに形成された嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに接触する状態をとり、その際、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、導電性シェルに設けられて嵌合凹部内に伸びる押圧係合部が、プラグコネクタの嵌合凸部に当接してそれを押圧し、それにより、プラグコネクタを、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々がそれに接触する導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。
このように導電性シェルに設けられた押圧係合部がプラグコネクタを変位させることにより、絶縁ハウジングに形成された嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに、それから受ける押圧力に対する反作用としての比較的大なる押圧力を伴って押圧接触することになる。
そして、本発明に係るコネクタ装置のうちの請求項4に記載されたものにおいては、絶縁ハウジングに形成された嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに接触する状態をとるにあたり、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、導電性シェルに設けられて嵌合凹部内に伸びる押圧係合部が、プラグコネクタの嵌合凸部に当接してそれを押圧するとともに、導電性シェルに設けられて嵌合凹部外に位置する押圧突起部が、プラグコネクタにおける嵌合凸部以外の部分に当接してその部分を押圧し、押圧係合部と押圧突起部とが協働して、プラグコネクタを、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々がそれに接触する導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。
このように導電性シェルに設けられた押圧係合部と押圧突起部とが協働してプラグコネクタを変位させることにより、絶縁ハウジングに形成された嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに、それから受ける押圧力に対する反作用としての比較的大なる押圧力を伴って押圧接触することになる。
さらに、本発明に係るコネクタ装置のうちの請求項6に記載されたものにおいては、絶縁ハウジングに形成された嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに接触する状態をとるにあたり、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、導電性シェルに設けられて嵌合凹部内に伸びる押圧係合部が、プラグコネクタの嵌合凸部に当接してそれを押圧するとともに、絶縁ハウジングに設けられて嵌合凹部外に位置する押圧突起部が、プラグコネクタにおける嵌合凸部以外の部分に当接してその部分を押圧し、押圧係合部と押圧突起部とが協働して、プラグコネクタを、複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々がそれに接触する導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。
このように導電性シェルに設けられた押圧係合部と絶縁ハウジングに設けられた押圧突起部とが協働してプラグコネクタを変位させることにより、絶縁ハウジングに形成された嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに、それから受ける押圧力に対する反作用としての比較的大なる押圧力を伴って押圧接触することになる。
このような本発明に係るコネクタ装置は、例えば、ソリッド印刷配線基板に取り付けられて、各導電コンタクトにおける端子部がソリッド印刷配線基板における信号用接続部に接続されたもとで、プラグコネクタの差込接続に供されるリセプタクルコネクタとして用いられる。差込接続されるプラグコネクタは、各プラグコネクタ側導電コンタクトが、それに、例えば、同軸ケーブル等のケーブルの芯線導体あるいはフレキシブル印刷配線基板の信号導体が連結されて、信号供給がなされるものとされる。そして、本発明に係るコネクタ装置にプラグコネクタが差込接続されることにより、各プラグコネクタ側導電コンタクトに供給される信号が、各導電コンタクトを通じて、ソリッド印刷配線基板における信号用接続部に伝達される。
上述の本発明に係るコネクタ装置によれば、プラグコネクタの嵌合凸部の嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、導電性シェルから嵌合凹部内に伸びてプラグコネクタの嵌合凸部を押圧する押圧係合部がプラグコネクタを変位させることにより、あるいは、斯かる押圧係合部と導電性シェルもしくは絶縁ハウジングに設けられてプラグコネクタにおける嵌合凸部以外の部分を押圧する押圧突起部とが協働してプラグコネクタを変位させることにより、嵌合凹部内において、複数の導電コンタクトの夫々の接触部が、嵌合凹部に挿入されたプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに比較的大なる押圧力を伴って押圧接触することになるので、嵌合凹部の深さを比較的小とし、全体の丈を比較的小なるものとしても、プラグコネクタの差込接続状態が安定に維持される。
それに加えて、このような、嵌合凹部の深さを比較的小とし、全体の丈を比較的小なるものとしたもとでの、プラグコネクタの差込接続状態の安定な維持は、嵌合凹部に挿入されるプラグコネクタの嵌合凸部による導電コンタクトの接触部の変位が比較的大となるようにされることなく、さらには、プラグコネクタに設けられた複数の係合凹部に夫々弾性接触しつつ係合する複数のバネ部等が設けられることなく行われる。従って、斯かるプラグコネクタの差込接続状態の安定な維持を、プラグコネクタの嵌合凸部が嵌合凹部に挿入される際あるいは嵌合凹部から離脱せしめられる際に、その嵌合凸部によって導電コンタクトの接触部が座屈や不所望な変形を生じるものとされる事態、さらには、構成の複雑化をまねくことなく実現できることになる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
図1(正面上方側から見た斜視図),図2(背面上方側から見た斜視図),図3(平面図)及び図4(図3におけるIV−IV断面をあらわす断面図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例を示す。
図1〜図4において、本発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置11は、例えば、ソリッド印刷配線基板にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられたもとで、例えば、複数の同軸ケーブルが電気的に連結されたプラグコネクタの差込接続に供される、リセプタクルコネクタとして用いられるものとされている。そして、コネクタ装置11は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング12、及び、外部及び内部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジング12の外面部を部分的に覆うものとされた、例えば、弾性を有した金属板材料が屈曲されて成る導電性シェル13を備えている。
絶縁ハウジング12は、プラグコネクタに備えられた嵌合凸部が挿入される、絶縁ハウジング12の長手方向に伸びる嵌合凹部15を形成している。また、絶縁ハウジング12には、各々が、例えば、弾性を有した金属材料が屈曲されて形成された複数の導電コンタクト16が、絶縁ハウジング12の長手方向に沿って配列配置されて設けられている。複数の導電コンタクト16の夫々は、図4に示されるように、嵌合凹部15内に配されて、嵌合凹部15にプラグコネクタに設けられた嵌合凸部が挿入されるとき、その嵌合凸部に配列配置された複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに接触することになる接触部17,絶縁ハウジング12に固定される固定部18及び絶縁ハウジング12の外部へと伸び、コネクタ装置11が取り付けられるソリッド印刷配線基板(図示省略)における信号用接続部に接続される端子部19を有している。
導電性シェル13には、複数の基板接続部20が形成されており、各基板接続部20は、コネクタ装置11が取り付けられるソリッド印刷配線基板におけるグラウンド接続部に接続されて固定される。
また、導電性シェル13には、複数の導電コンタクト16の配列方向に沿って配列配置された複数の押圧係合部21が設けられている。複数の押圧係合部21の夫々は、舌片状をなして嵌合凹部15内に伸びるものとされ、複数の導電コンタクト16のうちのいくつかにおける接触部17に対向する位置に配されている。そして、各押圧係合部21は、嵌合凹部15にプラグコネクタに設けられた嵌合凸部が挿入されるとき、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部の嵌合凹部15への挿入過程の途中以降において、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部に当接してそれを複数の導電コンタクト16の接触部17側へと押圧し、それにより、プラグコネクタを、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部に配列配置された複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々が、複数の導電コンタクト16のうちの対応するものにおける接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させるものとされる。
さらに、導電性シェル13には、複数の導電コンタクト16の配列方向に沿って配列配置された複数の押圧突起部22が設けられている。複数の押圧突起部22の夫々は、嵌合凹部15外に位置するものとして、導電性シェル13からコネクタ装置11の外方に突出するものとされている。そして、各押圧突起部22は、嵌合凹部15にプラグコネクタに設けられた嵌合凸部が挿入されるとき、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部の嵌合凹部15への挿入過程の途中以降において、プラグコネクタにおける嵌合凸部以外の部分に当接してそれをコネクタ装置11の外方へと押圧し、それにより、押圧係合部21と協働して、プラグコネクタを、プラグコネクタに設けられた嵌合凸部に配列配置された複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々が、複数の導電コンタクト16のうちの対応するものにおける接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させるものとされる。
図5(上面側からの斜視図),図6(下面側からの斜視図),図7(底面図)及び図8(図7におけるVIII−VIII断面をあらわす断面図)は、上述のコネクタ装置11に差込接続されるプラグコネクタの一例を成すプラグコネクタ31を示す。
図5〜図8において、プラグコネクタ31は、例えば、ソリッド印刷配線基板にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられたコネクタ装置11に対する差込接続に供されるものとされており、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング32、及び、外部及び内部からの電磁波ノイズ対策のため絶縁ハウジング32の外面部を部分的に覆うものとされた、例えば、弾性を有した金属板材料が屈曲されて成る導電性カバー33を備えている。導電性カバー33は、後述されるプラグコネクタ31における導電性シェル37を介して、コネクタ装置11の導電性シェル13に連結される。
絶縁ハウジング32は、コネクタ装置11に設けられた嵌合凹部15に挿入されるべく絶縁ハウジング32の長手方向に伸びて、絶縁ハウジング32の外方に突出する嵌合凸部34を形成している。そして、絶縁ハウジング32には、各々が、例えば、金属材料が屈曲されて形成された複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35が、絶縁ハウジング32の長手方向に沿って配列配置されて設けられている。複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の夫々は、絶縁ハウジング32が形成する嵌合凸部34にその外面に露出するものとして配される部分を有している。
図8に示されるように、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の夫々が有する、嵌合凸部34の外面に露出するものとして配される部分は、コネクタ装置11に設けられた嵌合凹部15に配された導電コンタクト16の接触部17に当接する当接部36とされており、当接部36には凹部36aが形成されている。従って、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35が夫々有する複数の当接部36が、各々に凹部36aが形成されたものとされて、嵌合凸部34に絶縁ハウジング32の長手方向に沿って配列配置されていることになる。
また、絶縁ハウジング32には、金属製の導電性シェル37が一体的に設けられている。導電性シェル37は、図6及び図8に示されるように、絶縁ハウジング32の長手方向に伸びるグラウンド接続部38,同じく絶縁ハウジング32の長手方向に伸びて嵌合凸部34にその外面に露出するものとして配される部分39、及び、嵌合凸部34を挟んで部分39に対向する部分40とを含んで一体形成されて成るものとされる。部分39は、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられて嵌合凹部15に配された複数の押圧係合部21が当接するものとされており、また、部分40は、導電性カバー33に接触しているとともに、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられて嵌合凹部15外に配された複数の押圧突起部22が当接するものとされている。複数の押圧係合部21が部分39に当接するとともに、複数の押圧突起部22が部分40に当接する状態がとられるときには、グラウンド接続部38,部分39及び部分40を含んだ導電性シェル37の全体にグラウンド電位が与えられる。
このようなプラグコネクタ31にあっては、複数の同軸ケーブル41が連結される。これらの同軸ケーブル41は、絶縁ハウジング32の長手方向に並べられて全体として板状体を成すものとされ、それらが複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35に夫々連結される。
複数の同軸ケーブル41の夫々とプラグコネクタ側導電コンタクト35との連結は、図8に示されるように、同軸ケーブル41の芯線導体42が、絶縁ハウジング32に配されたプラグコネクタ側導電コンタクト35に接続されるとともに、同軸ケーブル41のグラウンド導体43が、絶縁ハウジング32の長手方向に伸びる細板状のグラウンド連結部材44及び45により挟まれたもとで、グラウンド連結部材44を介して導電性シェル37のグランド接続部38に接続されることにより行われる。それにより、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35には、複数の同軸ケーブル41を通じた信号が供給される。そして、コネクタ装置11にプラグコネクタ31が差込接続されることにより、各プラグコネクタ側導電コンタクト35に供給される信号が、各導電コンタクト16を通じて、ソリッド印刷配線基板における信号用接続部に伝達される。
上述のような複数の同軸ケーブル41が連結されたプラグコネクタ31が、前述のコネクタ装置11に差込接続されるときには、先ず、図9に示されるように、例えば、ソリッド印刷配線基板にそれに設けられた電気回路構成部との電気的接続がなされて取り付けられたコネクタ装置11の上方に、複数の同軸ケーブル41が連結されたプラグコネクタ31が、その絶縁ハウジング32の長手方向がコネクタ装置11の絶縁ハウジング12の長手方向に一致せしめられたもとで、プラグコネクタ31の絶縁ハウジング32が形成する嵌合凸部34がコネクタ装置11の絶縁ハウジング12が形成する嵌合凹部15の直上に位置せしめられる状態とされて配される。続いて、プラグコネクタ31がコネクタ装置11に向かう方向に移動せしめられ、プラグコネクタ31に設けられた嵌合凸部34が、コネクタ装置11に設けられた嵌合凹部15に挿入される。
プラグコネクタ31に設けられた嵌合凸部34がコネクタ装置11に設けられた嵌合凹部15に挿入される際には、先ず、プラグコネクタ31における嵌合凸部34の外面に露出するものとして配された複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の当接部36の夫々が、コネクタ装置11における嵌合凹部15内に配された複数の導電コンタクト16のうちの対応するものの接触部17に上方から当接して、その接触部17を嵌合凹部15内から退出させる方向に変位させる状態をもって、嵌合凸部34が嵌合凹部15内をその底部に向かって進行する。そして、その後、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入過程の途中において、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられて嵌合凹部15内へと伸びる複数の押圧係合部21が、嵌合凸部34の外面に露出するものとして配された、プラグコネクタ31における導電性シェル37の部分39に当接し、それ以降、複数の押圧係合部21が、導電性シェル37の部分39に当接して嵌合凸部34を複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の当接部36側に押圧し、プラグコネクタ31を、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させるものとされる。また、それとともに、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入過程の途中において、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられて嵌合凹部15外に位置する複数の押圧突起部22が、プラグコネクタ31における導電性シェル37の部分40に当接し、それ以降、導電性シェル37の部分40を嵌合凹部15から離隔させる方向に押圧して、プラグコネクタ31を、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させるものとされる。
即ち、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入過程の途中以降において、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられて嵌合凹部15内へと伸びる複数の押圧係合部21とコネクタ装置11の導電性シェル13に設けられて嵌合凹部15外に位置する複数の押圧突起部22とが、協働して、プラグコネクタ31を、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させるのである。
その結果、図10に示されるように、プラグコネクタ31に設けられたプラグコネクタ側導電コンタクト35の先端がコネクタ装置11に設けられた嵌合凹部15の底部に到達し、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入が完了したときには、複数の押圧係合部21と複数の押圧突起部22とが、プラグコネクタ31を、図9に示される嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入開始位置に比して、所定の距離αだけ、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させることになる。なお、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入が完了したときには、複数の導電コンタクト16の夫々における接触部17は、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35のうちの対応するものの当接部36に形成された凹部36aに係合して、当接部36に接触する状態におかれる。
このようにして、嵌合凸部34が嵌合凹部15に挿入されて、プラグコネクタ31がコネクタ装置11に挿入接続されたもとにあっては、コネクタ装置11における導電性シェル13に設けられた押圧係合部21と押圧突起部22とが、協働してプラグコネクタ31を変位させることにより、嵌合凹部15内において、複数の導電コンタクト16の夫々の接触部17が、嵌合凹部15に挿入された嵌合凸部34に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35のうちの対応するものの当接部36に、それから受ける押圧力に対する反作用としての比較的大なる押圧力を伴って押圧接触することになる。
それにより、コネクタ装置11が、嵌合凹部15の深さが比較的小とされて、全体の丈が比較的小なるものとされる場合においても、それに差込接続されるプラグコネクタ31の差込接続状態が安定に維持されることになる。また、それに加えて、このような、コネクタ装置11が、嵌合凹部15の深さが比較的小とされて、全体の丈が比較的小なるものとされたもとでの、プラグコネクタ31の差込接続状態の安定な維持は、嵌合凹部15に挿入されるプラグコネクタ31の嵌合凸部34による複数の導電コンタクト16の夫々の接触部36の変位が比較的大となるようにされることなく、さらには、プラグコネクタ31に設けられた複数の係合凹部に夫々弾性接触しつつ係合する複数のバネ部等が設けられることなく行われる。従って、斯かるプラグコネクタ31の差込接続状態の安定な維持が、プラグコネクタ31の嵌合凸部34が嵌合凹部15に挿入される際あるいは嵌合凹部15から離脱せしめられる際に、その嵌合凸部34によって導電コンタクト16における接触部17が座屈や不所望な変形を生じるものとされる事態、さらには、コネクタ装置11の構成の複雑化をまねくことなく実現されることになる。
上述の例にあっては、コネクタ装置11における導電性シェル13に複数の押圧係合部21と複数の押圧突起部22とが設けられているが、コネクタ装置11における導電性シェル13に複数の押圧係合部21が設けられるとともに、コネクタ装置11における絶縁ハウジング12に、上述の複数の押圧突起部22に相当する複数の押圧突起部が設けられても良い。斯かる際にはプラグコネクタ31における嵌合凸部34のコネクタ装置11における嵌合凹部15への挿入過程の途中以降において、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられた複数の押圧係合部21とコネクタ装置11の絶縁ハウジング12に設けられた複数の押圧突起部とが、協働して、プラグコネクタ31を、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。そして、その結果、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入が完了したときには、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられた複数の押圧係合部21とコネクタ装置11の絶縁ハウジング12に設けられた複数の押圧突起部とが、プラグコネクタ31を、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入開始位置に比して、所定の距離だけ、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させることになる。
それにより、嵌合凹部15内において、複数の導電コンタクト16の夫々の接触部17が、嵌合凹部15に挿入された嵌合凸部34に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35のうちの対応するものの当接部36に、それから受ける押圧力に対する反作用としての比較的大なる押圧力を伴って押圧接触することになるので、コネクタ装置11が、嵌合凹部15の深さが比較的小とされて、全体の丈が比較的小なるものとされる場合においても、それに差込接続されるプラグコネクタ31の差込接続状態が安定に維持されることになる。また、それに加えて、斯かるプラグコネクタ31の差込接続状態の安定な維持が、プラグコネクタ31の嵌合凸部34が嵌合凹部15に挿入される際あるいは嵌合凹部15から離脱せしめられる際に、その嵌合凸部34によって導電コンタクト16における接触部17が座屈や不所望な変形を生じるものとされる事態、さらには、コネクタ装置11の構成の複雑化をまねくことなく実現されることになる。
また、上述の例にあっては、コネクタ装置11における導電性シェル13に複数の押圧係合部21と複数の押圧突起部22とが設けられているが、コネクタ装置11における導電性シェル13に複数の押圧係合部21のみが設けられて、上述の複数の押圧突起部22あるいはそれらに相当する複数の押圧突起部が設けられなくても良い。斯かる際にはプラグコネクタ31における嵌合凸部34のコネクタ装置11における嵌合凹部15への挿入過程の途中以降において、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられた複数の押圧係合部21が、プラグコネクタ31を、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させる。そして、その結果、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入が完了したときには、コネクタ装置11の導電性シェル13に設けられた複数の押圧係合部21が、プラグコネクタ31を、嵌合凸部34の嵌合凹部15への挿入開始位置に比して、所定の距離だけ、複数のプラグコネクタ側導電コンタクト35の各々がその当接部36に接触する導電コンタクト16における接触部17に押圧力を作用させることになる方向に変位させることになる。
このようなもとにあっても、コネクタ装置11における導電性シェル13に複数の押圧係合部21と複数の押圧突起部22とが設けられる場合と同等とは言えないが、コネクタ装置11における導電性シェル13に複数の押圧係合部21と複数の押圧突起部22とが設けられる場合に得られる作用効果に近い作用効果が得られる。
さらに、上述の例にあっては、押圧係合部21及び押圧突起部22は、夫々舌片状の形態及び突起状の形態とされているが、それらの機能が得られるものであれば、各々の形態が、舌片状及び突起状に限られることのないこと、勿論である。
また、例えば、コネクタ装置11に形成された凸部及びプラグコネクタ31に形成された凹部のようなロック機構を設けて、コネクタ装置11及びプラグコネクタ31の相互嵌合時における接続状態をより安定に維持できるようにすることもできる。
以上のような本発明に係るコネクタ装置は、例えば、ソリッド印刷配線基板に取り付けられて、プラグコネクタの差込接続に供されるリセプタクルコネクタとして用いることができ、全体の丈が比較的小なるものとされる場合においても、導電コンタクトの座屈や不所望な変形を生じるものとされる事態、さらには、構成の複雑化をまねくことなく、それに差込接続されるプラグコネクタの差込接続状態を安定に維持することができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
本発明に係るコネクタ装置の一例を示す正面上方側から見た斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を示す背面上方側から見た斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を示す平面図である。 図3におけるIV−IV断面を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例に差込接続されるプラグコネクタの一例を示す上方から見た斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例に差込接続されるプラグコネクタの一例を示す下方から見た斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例に差込接続されるプラグコネクタの一例を示す底面図である。 図7におけるVIII−VIII断面を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例に図5〜8に示されるプラグコネクタが差込接続される直前の状態を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例に図5〜8に示されるプラグコネクタが差込接続された状態を示す断面図である。
符号の説明
11・・・コネクタ装置, 12,32・・・絶縁ハウジング, 13,37・・・導電性シェル, 15・・・嵌合凹部, 16・・・導電コンタクト, 17・・・接触部, 18・・・固定部, 19・・・端子部, 20・・・基板接続部, 21・・・押圧係合部, 22・・・押圧突起部, 31・・・プラグコネクタ, 33・・・導電性カバー, 34・・・嵌合凸部, 35・・・プラグコネクタ側導電コンタクト, 36・・・当接部, 36a・・・凹部, 38・・・グラウンド接続部, 39,40・・・(導電性シェル37の)部分, 41・・・同軸ケーブル, 42・・・芯線導体, 43・・・グラウンド導体, 44,45・・・グラウンド連結部材

Claims (8)

  1. プラグコネクタが備える嵌合凸部が挿入される嵌合凹部を形成する絶縁ハウジングと、
    上記絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、各々が、上記嵌合凹部内に配されて該嵌合凹部に挿入されるプラグコネクタの嵌合凸部に設けられた複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに接触する接触部,上記絶縁ハウジングに固定される固定部及び上記絶縁ハウジングの外部へと伸びる端子部を有するものとされる複数の導電コンタクトと、
    上記絶縁ハウジングを部分的に覆う導電性シェルと、
    を備えて成り、
    上記導電性シェルが、上記嵌合凹部内に伸びる押圧係合部が設けられたものとされ、該押圧係合部が、上記プラグコネクタの嵌合凸部の上記嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、上記嵌合凸部に当接して該嵌合凸部を押圧し、上記プラグコネクタを、上記複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々が該プラグコネクタ側導電コンタクトに接触する上記導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 上記導電性シェルが、上記押圧係合部の複数個が上記複数の導電コンタクトの配列方向に沿って設けられたものとされることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  3. 上記押圧係合部が、上記導電コンタクトにおける上記接触部が形成された部分に対向する位置に配されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  4. 上記導電性シェルが、上記嵌合凹部外に位置する押圧突起部が設けられたものとされ、該押圧突起部が、上記プラグコネクタの嵌合凸部の上記嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、上記プラグコネクタにおける上記嵌合凸部以外の部分に当接して該部分を押圧し、上記押圧係合部と協働して、上記プラグコネクタを、上記複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々が該プラグコネクタ側導電コンタクトに接触する上記導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  5. 上記導電性シェルが、上記押圧突起部の複数個が上記複数の導電コンタクトの配列方向に沿って設けられたものとされることを特徴とする請求項4記載のコネクタ装置。
  6. 上記絶縁ハウジングが、上記嵌合凹部外に位置する押圧突起部が設けられたものとされ、該押圧突起部が、上記プラグコネクタの嵌合凸部の上記嵌合凹部への挿入過程の途中以降において、上記プラグコネクタにおける上記嵌合凸部以外の部分に当接して該部分を押圧し、上記押圧係合部と協働して、上記プラグコネクタを、上記複数のプラグコネクタ側導電コンタクトの各々が該プラグコネクタ側導電コンタクトに接触する上記導電コンタクトにおける接触部に押圧力を作用させることになる方向に変位させることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  7. 上記絶縁ハウジングが、上記押圧突起部の複数個が上記複数の導電コンタクトの配列方向に沿って設けられたものとされることを特徴とする請求項6記載のコネクタ装置。
  8. 上記複数の導電コンタクトの夫々における上記接触部が、上記嵌合凹部に上記プラグコネクタの嵌合凸部が挿入されたとき、上記複数のプラグコネクタ側導電コンタクトのうちの対応するものに設けられた段差部に接触係合することを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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