JP2009048278A - ブラウザおよびそれを用いた情報蓄積・表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェブブラウジングのプロセスと履歴とを俯瞰的に視覚化して表示することのできる技術を提供する。
【解決手段】ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザにおいて、ネットワークを介して閲覧しているサイトの画面を逐次表示するブラウジング画面表示部と、ダウンロードした過去の画面情報をサムネイル表示または重ね表示する履歴画面表示部と、前記ブラウジング画面表示部おいて、表示された画面情報に対して文字、図形またはこれらの組み合わせからなる付加情報を追加する付加情報追加機能部とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介してサーバに登録されたデータを閲覧する端末上のブラウザプログラムに関する。
TCP/IPによる通信プロトコルを用いた通信システム、いわゆるインターネットの急速な普及により、一般のユーザもパーソナルコンピュータを購入するだけで、ネットワーク上に散在する有用な情報を取得・整理することができるようになった。
このようなネットワークリソースの閲覧はインターネットエクスプローラ(マイクロソフト社の商標)やネットスケープ(ネットスケープ社の商標)に代表されるブラウザプログラムと呼ばれる閲覧アプリケーションによって特定のアドレス(URL:Uniform Resource Locator)に蓄積されたソースファイル(HTMLファイル)やそれと関連付けられた画像ファイル、動画ファイル、音声ファイル等を端末にダウンロードすることによって、可視的・可聴的なデータに変換する処理を通じて行われている。
ところで、このようなブラウザプログラムによる閲覧の履歴は、ユーザがインターネットリソースを再利用する際に重要なトリガとなる。たとえば、特定のキーワードを検索サイトを使って検索した場合、その検索結果に基づいてどのようにサイトを閲覧したのかという記録が残っていれば、時間をおいてさらに多様な検索を試みたい場合に、再度キーワードに戻る必要がなく、検索労力を低減できるからである。
そのため、前述のブラウザプログラムには、閲覧履歴を記録する機能を備えたものがあり、日毎に閲覧したURLを当該ページのタイトルとともに表示するようになっていた。
なお、閲覧ページの履歴をツリー状に表示するものとして特許文献1(特開2003−44392号公報)があるが、これも単にリストをツリー表示したものであって、過去の閲覧履歴が俯瞰できるものではなかった。
特開2003−44392号公報
以上のように、前述の汎用ブラウザプログラムの履歴表示機能では、閲覧したURLがリスト的(あるいはツリー的)に表示されるだけであり、リストされたURL間を、自分がどのような意思の元にどのように移動したのかはわからない。つまり、一々それらのURLに再度アクセスしなければ過去の自分の閲覧意図を思い出すことができないのが現状である。
本発明者は、ウェブブラウジングによる閲覧行動そのものが、何かを知りたい・調べたいという人間の知的欲求に基づくものであり、この知的活動体験の記録そのものが知的資産として自分自身のみならず他人に対しても価値があることにはじめて気がついた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ウェブブラウジングのプロセスと履歴とを俯瞰的に視覚化して表示することのできる技術の提供を課題とする。
前記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用した。
本発明の第1は、ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、ネットワークを介して閲覧しているサイトの画面を逐次表示するブラウジング画面表示部と、ダウンロードした過去の画面情報をサムネイル表示または重ね表示する履歴画面表示部と、前記ブラウジング画面表示部または履歴画面表示部に表示された画面情報に対して文字、図形またはこれらの組み合わせからなる付加情報を追加する付加情報追加機能部と、からなるブラウザである。
このように、本発明のブラウザは、ウェブページの閲覧履歴をデータとして取得しそれを視覚化する機能をもつ。また、その閲覧履歴のデータを利用し、過去に閲覧されたウェブページを再閲覧する機能をもつ。ウェブアーカイブ時代の新しいウェブブラウジングを強化するソフトウェアとして提供される。
そして、ウェブページの閲覧履歴の視覚化は、ウェブ閲覧という人々の知的活動それ自体を俯瞰してみる機会を提供する。そこから人々は、自他のウェブ利用における方略(ストラテジー)を見いだすことができる。それはウェブ利用におけるメタ知識といえる。そして、このソフトウェアは、ユーザの自己の閲覧履歴利用にとどまらず、他者の履歴データを参照し利用する機能をもっている。それにより、自分の知的活動のふり返りとして、また他者の履歴から、他者の知的活動における方略を参照するが可能となる。そこから、以下の認知的な価値を生成することができる。つまり、「閲覧+履歴データ+再閲覧 =
価値」としたものである。
特にこの発明では、前記ブラウジング画面表示部、または履歴画面表示部に表示された画面情報に対して、文字、図形またはこれらの組み合わせからなる付加情報を追加する付加情報追加機能、つまりふせん機能を設けることにより、後でブラウジング結果をレビューする際に把握が容易となる。
本発明の第2は、ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴を年、月、週、日または時間単位でサムネイル表示または重ね表示する履歴画面表示部を備えたブラウザである。
画面履歴が年、月、週、日または時間単位で視覚的に俯瞰できることによって、過去の閲覧ログを時間的に把握することが容易となる。
本発明の第3は、ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴を見出し情報毎にブロック状に重ね表示する履歴画面表示部を備えたブラウザである。
ブロック状に重ね表示をすることによって、閲覧履歴をあるまとまりをもった情報の束として俯瞰することが可能となる。
本発明の第4は、前記見出し情報は、ブックマークタイトル、ユーザの検索対象となった検索ワード、ユーザが任意に設定したふせんマーク、または画面遷移(リンク)の際の分岐となったアンカーワードの中の少なくともいずれか1つであるブラウザである。
つまりふせんマークやアンカーワード毎に見出し情報を付加することによって閲覧履歴も俯瞰がさらに容易となる。
本発明の第5は、前記履歴画面表示部とともに、ブロックを構成する画面をサムネイル表示するサムネイル表示画面を備えたブラウザである。サムネイル表示を付加したことで、画面のイメージが把握しやすくなる。
本発明の第6は、ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴を日毎の時間単位で重ね表示する際に、日の開始位置を任意に設定可能な履歴画面表示部を備えたブラウザである。
日の開始位置をユーザの生活パターン、パーソナルコンピュータの使用環境に合わせて設定することができる。
本発明の第7は、ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴をアンカーワード毎にブロック状に重ね表示する履歴画面表示部において、前記アンカーワードは、所定の検索ワードに対して検索結果として表示されたページ画面中で出現率の高いアンカーワード、履歴分岐の多いページのアンカーワードまたはユーザの閲覧滞在時間の長いページに記載されたアンカーワードから優先アンカーワードを抽出して表示するようにしたブラウザである。
このように検索による画面分岐やリンクによる任意の画面分岐の際にアンカーワードの抽出の優先順位を決めておくことによって、ユーザの特性や意志をより反映した画面履歴情報を取得することが可能となる。
本発明の第8は、前述の履歴画面表示部とともに、閲覧履歴の流れ図を表示する閲覧フロー画面を備えたブラウザである。ここで流れ図とは、検索結果で表示される検索結果リストにしたがって各サイトを閲覧した順番や、閲覧ページのアンカーを利用してリンク先の各ページを閲覧した順番を流れ図(フロー図)として表示したものである。一つの検索語から複数のサイトを検索してそれぞれの検索結果サイトを閲覧したような場合には、その検索結果のページを流れ図の分岐点とし、検索語をページの見出しとして表示する。さらに、閲覧中のページからアンカーを利用してリンク先の各ページに遷移した場合には、遷移もとの閲覧ページを流れ図の分岐点とし、アンカーワードをページの見出しとして表示する。
本発明によれば、従来は羅列的だった履歴表示に対して、ウェブブラウジングのプロセスと履歴とを俯瞰的に視覚化して表示することができ、ユーザの知的活動を活性化させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。
図1は、ネットワークの全体のシステム構成を示したものである。
同図に示すように、汎用ネットワークであるインターネット(TCP/IPによるネットワーク伝送システム)には、ウェブアーカイブサーバと、リブラウザサーバと、WWWサーバと、ユーザPCとが接続されている。
同図において、ウェブアーカイブサーバは、ネットワーク上に散在するウェブデータがアーカイブとして登録されている。 本実施形態のリブラウザプログラムは、前記ウェブアーカイブサーバに蓄積されたアーカイブデータを閲覧ページのウェブ画像で表示するた
めに用いることもできる。また、ユーザPCにダウンロードされたウェブ画像を用いてもよい。
リブラウザサーバには、リブラウザプログラムがダウンロード可能な状態で登録されており、このリブラウザサーバからネットワークを介してリブラウザプログラムをユーザPCにダウンロードすることによって、ユーザPC上でリブラウザプログラムが実行可能な状態でインストールされることになる。後述の閲覧履歴データテーブルは、このリブラウザサーバに設けられていてもよいし、ユーザPCのハードディスク装置内に設けられていてもよい。
なお、リブラウザプログラムは、このようなリブラウザサーバからダウンロードする場合の他に、ユーザPCのCD、DVD等のメディアドライブ装置にインストールプログラムを登録したCD、DVDメディアを装着することによってインストールしてもよい。
図2は、ユーザPCの内部構成を示したものである。
同図に示すように、ユーザPCは、中央処理装置(CPU)およびメインメモリ(MM)を中心にバス(BUS)を介して接続されたハードディスク装置(HD)、出力装置としてのディスプレイ装置(DISP)、入力装置としてのキーボード(KBD)とで構成されている。
ハードディスク装置(HD)には、オペレーティングシステム(OS)の他に、処理プログラムとして本発明に係るリブラウザプログラムがインストールされる。このリブラウザプログラムのユーザPCへのインストールについては前述の通りである。
このリブラウザプログラムは、バス(BUS)を介してメインメモリ(MM)に読み込まれさらに中央処理装置(CPU)によって順次実行されることによって、本発明の機能を実現することになる。
ここで、本発明におけるリブラウザプログラムの機能について説明する。
このリブラウザプログラムは、大きく4つの機能で構成される。すなわち、閲覧機能、閲覧履歴データ機能、再閲覧機能、履歴の俯瞰機能である。
第1の閲覧機能は、一般のブラウジング機能、および実時間での閲覧履歴の視覚化機能を有している。
第2の閲覧履歴データ機能は、ウェブページ閲覧にともなう付帯情報を収集・保持する機能である。
第3の再閲覧機能は、「閲覧履歴データ」に基づいた、過去時間の当該ページ閲覧機能である。ただし、ウェブアーカイブサーバが存在しない場合は、WWWの現在ページの閲覧機能を提供することになる。1つの閲覧単位(「興味ブロック」として履歴データで管理している(後述))における再閲覧を提供する。
第4の履歴の俯瞰機能は、複数の閲覧単位(興味ブロック)に渡っての、閲覧履歴データそれ自体を視覚化する機能である。それにより、ユーザは、再閲覧より上位にある、WWW利用の流れを俯瞰することができる。
図3は、リブラウザプログラムを実行した際のユーザPCのディスプレイ装置(DIS
P)の表示画面で前記各機能を示したものである。
ここで、オリジナルのウェブページデータは、リブラウザサーバと、ユーザPCのいずれに蓄積されていてもよい。そして、リブラウザサーバ側にある場合は、ユーザPCのハードディスク装置(HD)には「閲覧履歴データ」のみを保存管理すればよい。また、オリジナルのウェブページデータがユーザPC側にある場合には、ユーザPCのハードディスク装置(HD)には、「閲覧履歴データ」とともに、「オリジナルのウェブページデータ」を蓄積する。この場合、他のユーザPC間と端末間通信、すなわちピア・トゥ・ピア(Pear-to-Pear)通信による「閲覧履歴データ」とページデータの交換が可能となる。
このような「閲覧履歴データ」を表示するために、図3(b)に示すような閲覧履歴データテーブルが設けられる。この「閲覧履歴データテーブル」では、URLとページタイトル(HTMLではタイトルタグ<title>〜</title>に相当する部分)と閲覧開始日時と押し
下げたアンカーワードとが関連付けられて登録されている。
一連のウェブ閲覧行為は、複数の関心のつらなりとして構成されているとみなすことができる。その流れには区切りがあり、それによって「単位」が形成されていると考え、その単位の1つを「興味ブロック」と呼ぶ。その単位を利用して、ウェブ閲覧履歴を構造化することができる。
以下にその「興味ブロック」について説明する。
この、興味ブロックの画面上での表示形態としては、ページが重なって表現される。そして、見出しは、記号と文字、またはその組み合わせで表現される。
リブラウザプログラムでは、ウェブ閲覧を、ユーザの関心に添ったページ群を1つの単位として捉えている。このリブラウザプログラムではそれを「興味ブロック」として定義付けた。興味ブロックの種類としては、以下のものがある。
1.「ブックマークブロック」
ブックマーク〜ブックマークで区切られたもの
2.「検索ブロック」
検索語により始まるブロック
3.「URL手入力ブロック」
URLを入力したページが区切りとなるブロック
4.「新規ウィンドウブロック」
別アプリケーションのリンクボタンにより新規ブラウザウィンドウが立ち上がり閲覧したページが区切りとなるブロック
5.「ふせんブロック」
おなじ種類のふせん(全n色・自由記述)を付けたもの
6.「ドメイングループ」
ドメイン毎でまとめたもの
興味ブロックはリブラウザプログラムにおいて、3つのページ上で表示される。それらは、閲覧機能、再閲覧機能、履歴の俯瞰機能に帰属する。
閲覧における「履歴画面表示部」での表示は、興味ブロックの生成過程が可視化される。つまり、ブラウジング画面表示部で閲覧しているページがサムネイル化され、実時間で「履歴画面表示部」に表示される、さらに、閲覧がリンクページに移行する毎に、新たなサムネイルが生成され、当該履歴画面表示部に追加される。そして、当該履歴画面表示部の下部に、サムネイルの蓄積が視覚化される。
図4は、リブラウザプログラムによる閲覧画面を示す図である。
同図に示すように、このリブラウザの画面構成では、ネットワークを介してアクセスしたサイトからダウンロードした画面を逐次表示するブラウジング画面表示部と、ダウンロードした過去の画面情報をサムネイル化して表示する履歴画面表示部とを有している。
また、画面上部にはメニューが表示されている(付加情報追加機能部)。
前記ブラウジング画面表示部には、ふせん機能を有しており、このふせん機能は、メニューのアイコンをマウス等の補助入力装置で指定することによって機能を活性化できる。
ふせん機能は、ブラウジング画面表示部、または履歴画面表示部に表示された画面情報に対して文字、図形またはこれらの組み合わせからなる付加情報をふせんとして登録することができる。具体的には、画面情報に対して入力された文字、図形が関連付けられてハードディスク装置(HD)内に登録されることによって行われる。このふせん機能については、詳細を後述する。
履歴画面表示部に表示される閲覧履歴データは前述のように閲覧履歴データテーブルから読み出されたデータが可視的に表示されており、自動取得データとユーザの入力する情報とがあり、それらを4種、すなわち、閲覧の概要となるタグ情報、ユーザ情報、ユーザが入力するタグ情報およびシステムが生成する情報に分類できる。
1.閲覧の概要となるタグ情報
a.URL
b.タイトル(閲覧ページのタイトル HTMLソースでは<title>〜</title>に相当する)
c.閲覧開始日時
d.押下したアンカーワード
e.アンカーワード説明語(押下したアンカーワードが示す次ページのタイトル)
(アンカーワード説明語は、ブロックの見出し表示の際に、”つぎへ”“こちら”“1”などがアンカーワードになっている場合に、そのリンク先のページタイトルがアンカーワードの補足として使用される)
f.アンカーワードを押下した時刻
g.検索エンジン利用における検索ワード
h.検索エンジン利用における検索ボタン押下した時刻
2.ユーザ情報
i.ユーザID(閲覧者のユニークなID)
j.ニックネーム(閲覧者の呼称)(自由記述)
3.ユーザが入力するタグ情報
k.ふせん色:(自由記述)
l.ふせん文:(自由記述)
m.興味ブロックタイトル:(自由記述)
n.興味ブロックグループタイトル:(自由記述)
4.システムが生成する情報
o.サムネイルアドレス:サムネイル画像参照用アドレス
p.「興味ブロック」の分節
q.ブックマークタイトル(利用したブックマークのタイトル)
r.遷移元情報
遷移元情報とは、現在のページにたどり着くためのユーザの前行動についての情報である。具体的には以下のいずれかに該当し、4種類に分類される。なお、データレコードに
は当該入力元情報が入力される。
(イ)閲覧ページ内の情報
1.閲覧ページ内のアンカー
2.閲覧ページ内の記載情報(文字/画像)を含んだ、URL欄への文字入力
3.閲覧ページ内の検索機能
(ロ)再閲覧ページ内の情報
1.再閲覧ページ内のアンカー
2.再閲覧ページ内の記載情報(文字/画像)を含んだ、URL欄への文字入力
(ハ)ブラウザのページ遷移機能
1.戻るボタン
2.進むボタン
3.履歴一覧からの選択
4.履歴画面表示部内の履歴サムネイル
5.その他
(ニ)その他の方法
1.ブラウザ機能によるURL自動入力(ブックマーク,HOME,QRコード読取り等)
2.URL入力欄への直接入力
3.他アプリケーションからの自動URL入力(メーラー等)
4.その他
また、「興味ブロック」の分節については、新規興味ブロックの生成判断フラグであり、具体的には次の要素により判断される。
第1は、遷移元情報による判断であり、遷移元が前述の(ニ)の場合、遷移元が前述の(イ)-3.の場合(ただし、サイト内の検索(例:Y○hoo!ニュース検索)ではなく、ウ
ェブ全体の検索の場合のみがある。さらに、その他として、たとえば、ユーザが指定した場合等がある。
<再閲覧における「履歴画面表示部」での表示>
「再閲覧ページ」を構成する3つの画面表示部のうち左側に配置される「履歴画面表示部」では、その蓄積が視覚化された複数の興味ブロックとして表示される。そこには、閲覧したページの内容を示す「見出し」が付いている。また、複数の興味ブロックをグループ化して表示するのも、この履歴画面表示部である。当該履歴画面表示部の上部には、再閲覧の対象としてユーザが選択した興味ブロックが表示される。
<履歴の俯瞰機能における「もくじページ」の「最近の履歴」表示>
「もくじページ」の左側に配置される「最近の履歴」は、当日と昨日にユーザが閲覧した複数の興味ブロックが表示される。
<履歴ページのサムネイルの表示>
履歴ページのサムネイル表示の表示形態としては、
1.サムネイル表示(「閲覧ページ」で表示される)
2.重ね表示(「閲覧ページ、再閲覧ページ、もくじページ」で表示される)
履歴ページ群を表し、端面の色や並びなどから視覚的にページの内容が類推できる。
3.拡大表示(「再閲覧ページ」で表示される)
サムネイルを拡大して表示し、ページスクロールが可能。
等がある。ここで重ね表示については図5、拡大表示については図6に示す。
図7は興味ブロックの表示の実例について示したものである。
<ふせん機能>
「ふせん機能」とは、履歴ページに対し、利用者が自由記述により任意に付ける文章(
メモ)を視覚的に表示/編集する機能である。
図8に示すように、「ふせんボタン」をマウス等の補助入力装置で指定してクリックし、プルダウンダイアログからふせんの色を選択し、テキストフィールドへ、メモを記述する。また、右クリックからポインタの位置に貼付けた後に色指定を行ってもよい。
ふせんを貼付けると、図9に示すように、「ふせんサイン」が表示され、当該ページにふせんが付いていることが明示される。この「ふせんサイン」をクリックすることで、メモを閲覧することができる。
図10は、ふせん機能における文字の表示形式を示したものである。ふせんの図形の外部に文字列を表示してもよいし、ふせんの図形内に文字列を表示してもよい。
このようなふせん機能は、具体的にはブラウジング画面表示部において特定の表示画面にIDが付与されてこのIDとふせん機能で挿入された文字列を関連付けてハードディスク装置(HD)内に生成されるユーザテーブルに登録することによって閲覧履歴画面とふせんとの関連付けが行われるようになっている。
なお、図7で示した.「見出し」については、「閲覧履歴データテーブル」をもとに、
「興味ブロック」の内容を示す重要な目次・キーワード、ブックマーク名称、検索語、ふせんのメモ、アンカーワード、アンカーワード説明語などで構成されている。
<再閲覧機能、再閲覧ページ>
図11は、リブラウザプログラムによって実現される、再閲覧機能をディスプレイ装置(DISP)上で表示した例である。
再閲覧機能とは、選択した任意の「興味ブロック」のコンテンツであるページ群を再度閲覧する機能である。ここでは、「興味ブロック」を目的に応じて、(1)「ページイメージから再閲覧する」、(2)「ページ内容を示すテキストから再閲覧する」、(3)「過去の閲覧の流れから再閲覧する」のそれぞれからユーザが再閲覧を希望するページを選択することができる。
具体的には、画面左側の履歴画面表示部で選択した「興味ブロック」内のページを、画面右側のブラウジング画面表示部で履歴ページを表示させ再閲覧することができる。なお、ここでは、全ページ表示(スクロール)することができる。また、ここでは当該ユーザPCがネットワークに接続されていれば、当該URLからのデータをリロード指示することで、その履歴ページに対応したリアルタイムでのウェブページ(その時点でウェブサーバに存在しているデータ)を閲覧することができる。
再閲覧ページ機能でのブラウジング画面表示部では、表示される主な要素(サムネイル表示、見出し項目、履歴ページの前後のつながり)を切り替え、用途、目的に合わせた任意の方法で履歴ページを閲覧できる。この例では、画面右下に表示される切り替えボタンによって実現される。
図12は、この切り替えボタンを拡大表示したものである。当該切り替えボタンの各項目について説明すると、「文字」ボタンは、アンカーワードや、ページ名称等の文字情報を主として表示する画面への切り替えを行う。「画像」ボタンは、サムネイル表示等の画像情報を主として表示する。「流れ」ボタンは、履歴の流れ図(フロー図)を主として表
示する。「保存」ボタンは、選択した「興味ブロック」/履歴ページをローカル(ユーザPCのハードディスク装置内に保存する。さらに、「公開」ボタンは、選択した「興味ブロック」や履歴ページを サーバ上で公開する。公開は、「公開」ボタンを押下し選択画
面より、ユーザPCに蓄積された当該ユーザの「興味ブロック」/履歴ページをリブラウザサーバの所定アドレスにアップロードし、他のユーザからの閲覧が可能な状態である。
図13は、前記「文字」ボタンを指定した際に表示される文字情報を主として表示した画面例であり、図14は、「流れ」ボタンを指定した際に表示される履歴の流れ図を主として表示した画面例である。
<履歴の俯瞰機能:履歴俯瞰ページ>
「閲覧履歴データ」をもとに、より長い時間単位でWeb閲覧の体験を視覚化し、ウェブ
を利用していた様子を俯瞰するための機能を説明する。
図15は、ブラウジング画面表示部を閉じ、画面全幅に拡張表示された閲覧履歴画面表示部において、カレンダー表示を行った画面例である。ソート項目で選択した順序で「閲覧履歴データ」を集計し、サムネイル画面としてランキング表示している。図16は、カレンダー表示の切り替え表示例であり、サムネイル画面で表示された項目をさらに選択することでカレンダー表示部に当該項目をハイライト表示している。
ソート項目としては、「よくみるサイト」、「よくみるBM(ブックマーク)」、「ふせん」、「検索履歴」および「その他」がある。ここで、「よくみるサイト」は、サイト履歴ページ数に応じた量でソートする機能であり、「よくみるBM」は、特定の期間中のBMページの更新された量 (WebArchive DBソースを参照)でソートする機能である。また、「ふせん」は、所定の色毎のふせんの量でソートする機能であり、「履歴検索」は、検索した単語に該当する履歴ページの量でソートする機能である。さらに、「その他」ではソート項目をユーザが任意に設定することができる。
なお、カレンダー表示部では、図16左図に示すように、時間毎の閲覧量を可視的に表示したり、右図に示すように、時間帯毎に分布表示したりすることが可能である。
また、グラフ表示においては、縦軸を時間/量、横軸を週/月/年としてグラフ表示を切り替えてもよい。
また、1日の定義については、ユーザの生活パターンに合わせて、日をまたいでいるブロックを分けないで表示したり、区切りバーの移動により、1日を任意の時間でも区切る
ことができる。具体例としては、テレビの番組表のように、5:00〜5:00としてもよい。さらに、ユーザが任意に設定した基準によりデフォルトの設定時間を算出してもよい。これは具体的には図17に示すように、画面上に表示されるスライダをマウス等で移動させることにより設定可能となっている。
1日の始まり時間のデフォルトとしては、「PC起動時間」、「メール送受信の記録」、「キーボード、マウス操作」、「(1.2.3.)の組み合わせ等、情報機器の操作入力信号を基準に○週間の平均を判断する場合や、○時間前を1日の区切りとする場合等」、「午前0時」、「候補選択型」(たとえば昼型、夜型等)、「質問と選択の組み合わせ」(たとえば、「起きる時間は?」という質問に対して「6〜9時 9〜12時・・・」と答えた場合等)が考えられる。
さらに、パーソナルコンピュータや携帯等情報機器の操作入力信号をもとに、1週間(一定期間)の1日における入力信号の有無のパターンをもとに、起床時間と就寝時間とい
ったユーザの活動時間(の平均や傾向)を割り出して、その起床時間の前後○時間前を基準に、1日の始まり時間として自動的に設定してもよい。
なお、グラフについては図18に示すように、閲覧量の多い時間と少ない時間とで偏りがある場合、同一の時間帯の後ろの列を折り返し奥行きをもたせたグラフ(同図では8時の時間帯)としてもよい。同図では後ろの列を折り返し付加した例で説明したが、前に折り返し列を設けてもよいことはもちろんである。
図19はもくじページの画面表示例である。
もくじページ画面は、ユーザにとっての最近のウェブ閲覧履歴を主として俯瞰する機能である。ここでは、3つの項目、「最近の履歴」「スターティングブックマーク」「最近追加したもの」から、再閲覧画面に移行することができる。「スターティングブックマーク」とは、ユーザが高い頻度で利用しているブックマークから選択した、履歴を参照したい複数種類のブックマークである。
図20および図21は、興味ブロック俯瞰ページの画面表示例を示したものである。この興味ブロック俯瞰ページでは、閲覧履歴データを元に、興味ブロック単位で、ウェブ閲覧履歴を俯瞰の為に表示する。閲覧履歴データの組み合わせにより、目的に応じて様々なウェブ閲覧履歴を俯瞰する為の表示が可能である。
図20では、画像と、詳細な「閲覧履歴データ」より俯瞰する為の表示をしている。ここで表示される「閲覧履歴データ」の種類は、利用者が任意に追加/削除できる。また、
図21では、1日を境として、画像と見出しを主として俯瞰する為の表示をしている。
興味ブロックは図22に示すように、グループ化して表示することも可能である。このときグループ内ブロックを時系列で表示するか否かを選択できるようにしてもよい。
「興味ブロック」の傍部に表示される見出しは、デフォルト状態では図23に示したパターンにより決まる。この仕組みは、利用者がカスタマイズすることで、任意に変更できる。たとえば図24に示すようにタイトル付けパターンとしてもよい。
興味ブロックの画面上での表示形態としては、ページが重なって表現される。そして、見出しは、記号と文字、またはその組み合わせで表現される。
次に、アンカーワードの表示優先順位について説明する。
アンカーワードは、表示優先順位の高いものから順に見出しとして表示される。表示優先順位は次の項目により決まる。
1.出現率の多い単語
2.履歴流れ図(フロー図)から枝分かれの多いページのアンカーワード
3.滞在時間が長いページへのアンカーワード
4.その他
たとえば、1〜3の組み合わせによるアンカーワード抽出例として図25がある。同図では映画タイトルとして「ユ○イテッド93」を検索した例である。
同図では、全11個のアンカーワードが索出されている。たとえば、「ユ○イテッド93」、「ENTER THE SITE」、「SKIP」、「ストーリー」、「イントロダクション」、「ユ○イテッド93 − go○映画」、「東京 ※プルダウン選択」、
「み○き座(旧日比谷ス○ラ館)」、「TOH○シネマズ六本木ヒルズ」、「新宿武蔵○館」、「地図」である。
この中で、1の「出現率」から抽出されるのは「“ユ○イテッド93” (3回出現)」、「“映画館”(2回出現)」である。2の履歴流れ図から枝分かれの多いページのアンカーワードとして抽出されるのは、枝分かれページ前のアンカーワード「“東京”(先3つに枝分かれ)」である。これらのことから、ワードの優先順位としては、第1位「東
京」、第2位「ユ○イテッド93」、第3位「映画館」、第4位「その他」となる。ここで、「ユ○イテッド93」と「映画館」とはユーザが入力した検索語と重複するため、省くとすると、優先順位は、第1位「東京」、第2位「その他」となる。また、「その他」にあたるものは、閲覧時間により優先順位を付けていってもよい。
図26は、「彼岸花」を検索語としてアンカーワードを抽出した例を示している。
この例では、全6個のアンカーワードが索出されている。たとえば、「巾着田 彼岸花」、「日○市曼珠沙華の里「巾着田」公式ホームページ」、「「曼珠沙華」開花状況」、「中間地点」、「早咲き地点」、「市内ハイキングコース」である。図25と同様の順位付けを行うと、第1位「日○市曼珠沙華の里「巾着田」公式ホームページ」、第2位「「曼珠沙華」開花状況」、第3位「巾着田」、第4位「曼珠沙華」となる。
なお、本実施形態では、ブラウザプログラムとして画面履歴を表示する機能をもたせた場合で説明したが、これに限らず、汎用のブラウザプログラムのアドインまたはプラグイン機能として提供するものであってもよい。
また、画面履歴の蓄積は、ユーザPCのハードディスク装置(HD)内で行ってもよいし、ネットワークを介したリブラウザサーバ、あるいは全く別のサーバで行ってもよい。
本発明はネットワークブラウジングに適用できる。
本実施形態のネットワークの全体のシステム構成を示す図である。 本実施形態のユーザPCの内部構成を示した図である。 本実施形態のリブラウザプログラムを実行した際のユーザPCのディスプレイ装置(DISP)の表示画面を示す図である。 本実施形態のリブラウザプログラムによる閲覧画面を示す図である。 本実施形態の履歴ページの重ね表示について示す図である。 本実施形態の履歴ページの拡大表示について示す図である。 本実施形態の興味ブロックの表示の実例について示す図である。 本実施形態のふせん機能の表示/編集について示す図である。 本実施形態のふせんサインについて示す図である。 本実施形態のふせん機能における文字の表示形式を示す図である。 本実施形態のリブラウザプログラムによって実現される、再閲覧機能をディスプレイ装置(DISP)上で表示した例である。 本実施形態のブラウジング画面表示部の表示切り替えを行うボタンを拡大表示した図である。 本実施形態のブラウジング画面表示部の表示切り替えを行う「文字」ボタンを指定した際に表示される画面例である。 本実施形態のブラウジング画面表示部の表示切り替えを行う「流れ」ボタンを指定した際に表示される画面例である。 本実施形態のカレンダー表示ページの画面例である。 本実施形態のカレンダー表示部の、時間毎の閲覧量表示および時間帯毎の分布表示を示す図である。 本実施形態のカレンダー表示部の1日の始まり時間の設定例を示す図である。 本実施形態のカレンダー表示部のグラフの表示例を示す図である。 本実施形態のもくじページの画面表示例である。 本実施形態の興味ブロック俯瞰ページにおける画像と履歴データより俯瞰した画面表示例である。 本実施形態の興味ブロック俯瞰ページにおける画像と見出しを主として俯瞰した画面表示例である。 本実施形態の興味ブロックをグループ化した表示例を示す図である。 本実施形態の興味ブロックの傍部に表示される見出しを決定するパターンを示すフロー図である。 本実施形態の興味ブロックの傍部に表示される見出しを決定するパターンを示すフロー図である。 本実施形態のアンカーワード抽出例を示す図である。 本実施形態の「彼岸花」を検索語としてアンカーワードを抽出した例を示す図である。

Claims (8)

  1. ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、
    ネットワークを介して閲覧しているサイトの画面を逐次表示するブラウジング画面表示部と、
    ダウンロードした過去の画面情報をサムネイル表示または重ね表示する履歴画面表示部と、
    前記ブラウジング画面表示部または履歴画面表示部に表示された画面情報に対して文字、図形またはこれらの組み合わせからなる付加情報を追加する付加情報追加機能部と、
    からなるブラウザ。
  2. ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、
    ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴を年、月、週、日または時間単位でサムネイル表示または重ね表示する履歴画面表示部を備えたブラウザ。
  3. ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、
    ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴を見出し情報毎にブロック状に重ね表示する履歴画面表示部を備えたブラウザ。
  4. 前記見出し情報は、ブックマークタイトル、ユーザの検索対象となった検索ワード、ユーザが任意に設定したふせんマーク、または画面遷移(リンク)の際の分岐となったアンカーワードの中の少なくともいずれか1つである請求項3記載のブラウザ。
  5. 前記履歴画面表示部とともに、ブロックを構成する画面をサムネイル表示するサムネイル表示画面を備えた請求項3記載のブラウザ。
  6. ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴を日毎の時間単位で重ね表示する際に、日の開始位置を任意に設定可能な履歴画面表示部を備えた請求項2記載のブラウザ。
  7. ネットワークを介して接続されたサーバの蓄積情報をダウンロードして表示する端末上にインストールされたブラウザであって、
    ネットワークを介して過去に閲覧したサイトの画面履歴をアンカーワード毎にブロック状に重ね表示する履歴画面表示部において、
    前記アンカーワードは、所定の検索ワードに対して検索結果として表示されたページ画面中で出現率の高いアンカーワード、履歴分岐の多いページのアンカーワードまたはユーザの閲覧滞在時間の長いページに記載されたアンカーワードから優先アンカーワードを抽出して表示するようにしたブラウザ。
  8. 前記履歴画面表示部とともに、閲覧履歴の流れ図を表示する閲覧フロー画面を備えた請求項3記載のブラウザ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013054693A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Fujitsu Ltd リグレッションテスト支援プログラム及びリグレッションテスト支援装置
KR101332643B1 (ko) 2009-02-17 2013-11-25 에스케이플래닛 주식회사 브라우징 이력을 제공하는 방법과 그를 위한 터치 스크린 단말기 및 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체

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