JP2009047599A - 放射線検出器 - Google Patents
放射線検出器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009047599A JP2009047599A JP2007214948A JP2007214948A JP2009047599A JP 2009047599 A JP2009047599 A JP 2009047599A JP 2007214948 A JP2007214948 A JP 2007214948A JP 2007214948 A JP2007214948 A JP 2007214948A JP 2009047599 A JP2009047599 A JP 2009047599A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- scintillator
- pulser
- radiation
- radiation detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
【解決手段】ライトガイド3の測定用シンチレータ1側の面に開口する穴31を設け、この穴31内にライトパルサ11の光学窓113をライトガイド3側に向け、該ライトガイド
3の内部に指標パルスが放射されるようにライトパルサ11を配設した。
【選択図】図1
Description
該要求を実現するセンサとして、加工性が良く、安価で容易に入手できかつ物理的に安定なプラスチックシンチレータが一般的に用いられている。それに対して光電子増倍管はセンサに比べて高価なためセンサより口径が小さいものが選択され、口径の違いを吸収してプラスチックシンチレータで発した光を光電子増倍管に効率良く伝達するためにライトガイドを間に介在させている。
また、光電子増倍管の光電面の感度は位置によりムラがあるため、光電子増倍管に入射した光量と出力される電荷量の直線性を確保するためには、光電面全体に一様に光を入射させる工夫が必要であり、プラスチックシンチレータと光電子増倍管の間にライトガイドを介在させることにより、プラスチックシンチレータにβ線が入射して反応した局部的に発した光をライトガイド内に拡散させ、ライトガイド側面で反射させて光電子増倍管の光電面に一様に入射させるようにしている。一般的にライトガイドはアクリルを機械加工して整形し、側面にTiO2(二酸化チタン)微紛を含む反射材を塗布して反射層を形成し、放射線入射面側がプラスチックシンチレータに接着剤で光学接合される。一方、光電子増倍管はガラス製で熱膨張率がライトガイドと大きく違うため、高粘度のシリコンオイル層で光学接合される。
測定対象の放射線を検出して光に変換する測定用シンチレータ、
この測定用シンチレータに光学結合されて上記光を直進または反射させて伝達するライトガイド、
このライトガイドから伝達された光を電子に変換増幅する光電子増倍管、
この光電子増倍管から出力される電流パルスを電圧パルスに変換する前置増幅器、
上記ライトガイドの上記測定用シンチレータ側の面に開口された穴内に配設されたライトパルサ、
および上記ライトガイドと上記光電子増倍管との間に設けられた光結合オイル層を備え、
上記ライトパルサは、指標線源、該指標線源から放射された指標放射線のエネルギーを光に変換するライトパルサ用シンチレータ、このライトパルサ用シンチレータに光学結合され上記ライトパルサ用シンチレータで発光した光を導出する光学窓、この光学窓で蓋をして上記指標線源を密閉する線源容器、上記光学窓上に設置され入力した光量に対して出力する光量を調節する光学フィルタを備え、上記光学窓を上記ライトガイド側に向けて、該ライトガイドの内部に指標パルスが放射されるように上記穴内に配設されている
ものである。
このライトガイドから伝達された光を電子に変換増幅する光電子増倍管、この光電子増倍管から出力される電流パルスを電圧パルスに変換する前置増幅器、上記ライトガイドの上記測定用シンチレータ側の面に開口された穴内に配設されたライトパルサ、および上記ライトガイドと上記光電子増倍管との間に設けられた光結合オイル層を備え、上記ライトパルサは、指標線源、該指標線源から放射された指標放射線のエネルギーを光に変換するライトパルサ用シンチレータ、このライトパルサ用シンチレータに光学結合され上記ライトパルサ用シンチレータで発光した光を導出する光学窓、この光学窓で蓋をして上記指標線源を密閉する線源容器、上記光学窓上に設置され入力した光量に対して出力する光量を調節する光学フィルタを備え、上記光学窓を上記ライトガイド側に向けて、該ライトガイドの内部に指標パルスが放射されるように上記穴内に配設されており、特に、上記ライトガイドの上記測定用シンチレータ側の面に開口する穴を設け、この穴内に上記ライトパルサの光学窓をライトガイド側に向け、該ライトガイドの内部に指標パルスが放射されるようにライトパルサを配設したので、ライトパルサで発した光は、測定用シンチレータで発した光と同様に、ライトガイド内に拡散され、ライトガイド側面で反射しながら上記光電子増倍管に一様に入射するので、ライトパルサにより光電面の一部に集中的に大きな光量が入射されて部分的にゲインの経時変化が加速し、ライトパルサの光パルスと測定用シンチレータの光パルスに対する光電面の感度比が経時的に変化し、結果としてドリフト補償精度が低下するという従来の現象が抑制され或いはなくなるため、長期間安定した特性が得られ、放射線検出器の寿命が長くなる。更に、ライトパルサに入力した光量に対して出力する光量を調節する光学フィルタを備えたので、予め光学フィルタを選定しておけば、放射線検出器毎に光量の相対比を合わせ込む調整が不要になるので放射線検出器の製造コストを大幅に削減できると共に、測定対象の放射線の信号レベルを低下させることなく、測定対象の放射線を低エネルギーまで高感度で測定できる。
以下この発明の実施の形態1を図1〜図3により説明する。図1は放射線検出器の構成の一例を示す縦断側面図、図2はライトパルサの構成の一例を示す縦断側面図、図3はスペクトルピークの相対位置の一例を示す線図である。
α線源111としては、入手が容易で半減期が432年と長いAm-241(アメリシウム241)が使用される。Am-241から放射されるα線は約5.5MeVである。
ライトパルサ用シンチレータ112としては、潮解性がなく物理的にも安定で加工性が良く、α線に対する発光効率が高い、例えばCaF2(Eu)シンチレータが使用される。なお、CaF2(Eu)は、ユーロピウムEuをドープしたフッ化カルシウムCaF2の結晶である。
5.5MeV×0.4V/0.4MeV×2.2×0.2÷0.7=3.5V …(1)
なお、光学フィルタ115はすりガラスとして散乱により光量を抑制する半透明のフィルタであり、特許文献1における図3の光調整用遮光膜とは異なり、ライトパルサ11の光学窓113開口部を狭めることなく光を放出することが可能である。
以下、この発明の実施の形態2を、放射線検出器の構成の他の例を縦断側面図で示す図4によって説明する。
上記のように、シリコンオイル層4の代わりに透明ゲル状接合剤12を使用することにより、脱泡工程をなくすことができ、放射線検出器の製造コストを大幅に低減できると共に放射線検出器の取付姿勢の制限をなくすことができる効果を奏する。
この発明の実施の形態3は、ライトパルサ用シンチレータ112として、CaF2(Eu)シンチレータの代わりにYAlO3(Ce)シンチレータを使用したものである。なお、CaF2(Eu)はユーロピウムEuをドープしたフッ化カルシウムCaF2の結晶であり、YAlO3(Ce)はセリュウムCeをドープしたイットリウムアルミ酸塩の結晶である。
YAlO3(Ce)シンチレータのα/β比は、CaF2(Eu)と同等で、α線用シンチレータとして優れている。YAlO3(Ce)は塩解性がなく物理的にも安定で加工性が良くライトパルサ用シンチレータ112として好適である。
以下、この発明の実施の形態4を、ライトパルサの構成の他の例を示す縦断側面図で示す図6によって説明する。
上記のように、波長シフタ116を設けることにより、YAlO3(Ce)が発する光の波長約350nmを波長400nm〜450nmにシフトさせ、従来、波長約350nmの光を高効率で安定して透過させるために、光電子増倍管の光電面のガラスに高価な石英ガラスを使用したが、安価で波長400nm〜450nmに適合する硼ケイ酸ガラスを使用したものに切り替えることができる。
2 透明接着剤、
3 ライトガイド、
4 シリコンオイル層、
5 光電子増倍管、
6 オイルフェンス、
7 前置増幅器、
8 ソケット、
9 コネクタ、
10 検出器ケース、
11 ライトパルサ、
111 α線源、
112 ライトパルサ用シンチレータ、
113 光学窓、
114 線源容器、
115 光学フィルタ、
116 波長シフタ、
12 透明ゲル状接合剤、
31 穴。
Claims (5)
- 測定対象の放射線を検出して光に変換する測定用シンチレータ、
この測定用シンチレータに光学結合されて上記光を直進または反射させて伝達するライトガイド、
このライトガイドから伝達された光を電子に変換増幅する光電子増倍管、
この光電子増倍管から出力される電流パルスを電圧パルスに変換する前置増幅器、
上記ライトガイドの上記測定用シンチレータ側の面に開口された穴内に配設されたライトパルサ、
および上記ライトガイドと上記光電子増倍管との間に設けられた光結合オイル層を備え、
上記ライトパルサは、指標線源、該指標線源から放射された指標放射線のエネルギーを光に変換するライトパルサ用シンチレータ、このライトパルサ用シンチレータに光学結合され上記ライトパルサ用シンチレータで発光した光を導出する光学窓、この光学窓で蓋をして上記指標線源を密閉する線源容器、上記光学窓上に設置され入力した光量に対して出力する光量を調節する光学フィルタを備え、上記光学窓を上記ライトガイド側に向けて、該ライトガイドの内部に指標パルスが放射されるように上記穴内に配設されている放射線検出器。 - 請求項1に記載の放射線検出器において、上記ライトパルサ用シンチレータが指標放射線に反応した結果として上記前置増幅器から出力される指標パルスの波高値と、上記測定対象の放射線を検出する測定用シンチレータが測定対象の放射線に反応した結果として上記前置増幅器から出力される信号パルスの波高値との比を3〜8としたことを特徴とする放射線検出器。
- 請求項1に記載の放射線検出器において、上記光結合オイル層の代わりに透明ゲル状接合剤を使用したことを特徴とする放射線検出器。
- 請求項1〜3の何れか一に記載の放射線検出器において、上記ライトパルサ用シンチレータとしてYAlO3(Ce)シンチレータを、上記測定用シンチレータとしてプラスチックシンチレータを、それぞれ使用したことを特徴とする放射線検出器。
- 請求項4に記載の放射線検出器において、上記ライトパルサ用シンチレータのYAlO3(Ce)シンチレータが発した光の波長をシフトする波長シフタを設けたことを特徴とする放射線検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007214948A JP4852011B2 (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | 放射線検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007214948A JP4852011B2 (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | 放射線検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009047599A true JP2009047599A (ja) | 2009-03-05 |
JP4852011B2 JP4852011B2 (ja) | 2012-01-11 |
Family
ID=40499952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007214948A Expired - Fee Related JP4852011B2 (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | 放射線検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4852011B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010249554A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 放射線計測装置のモックアップ及びモックアップシステム |
JP2011128053A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器 |
CN113204046A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-03 | 南华大学 | 用于水体总α、总β在线测量的方法及叠层探测器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3030509A (en) * | 1959-09-04 | 1962-04-17 | Harshaw Chem Corp | Standardized luminophore |
JPS61164178A (ja) * | 1985-01-10 | 1986-07-24 | フイルトロール・コーポレイシヨン | パルサー安定化照射線検出器 |
JPH06289144A (ja) * | 1993-04-01 | 1994-10-18 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器 |
JPH08220241A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-30 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器 |
JPH08233944A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-13 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器校正用光源 |
-
2007
- 2007-08-21 JP JP2007214948A patent/JP4852011B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3030509A (en) * | 1959-09-04 | 1962-04-17 | Harshaw Chem Corp | Standardized luminophore |
JPS61164178A (ja) * | 1985-01-10 | 1986-07-24 | フイルトロール・コーポレイシヨン | パルサー安定化照射線検出器 |
JPH06289144A (ja) * | 1993-04-01 | 1994-10-18 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器 |
JPH08220241A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-30 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器 |
JPH08233944A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-13 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器校正用光源 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010249554A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 放射線計測装置のモックアップ及びモックアップシステム |
JP2011128053A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Mitsubishi Electric Corp | 放射線検出器 |
CN113204046A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-03 | 南华大学 | 用于水体总α、总β在线测量的方法及叠层探测器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4852011B2 (ja) | 2012-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2505842C2 (ru) | Стабилизация коэффициента усиления гамма-сцинтилляционного детектора | |
JP5158882B2 (ja) | 中性子検出用シンチレータ及び中性子測定装置 | |
JP4845680B2 (ja) | 放射線検出器 | |
US8785841B1 (en) | Scintillation detector package having radioactive window therein | |
JP2008256630A (ja) | エネルギー補償型シンチレーション式光子線量計 | |
US9395464B2 (en) | Scintillation detector package having radioactive reflective material therein | |
JP4061367B2 (ja) | ZnS(Ag)シンチレーション検出器 | |
US11105940B2 (en) | System and method of stabilization of a gamma and neutron detecting device | |
JP2009198365A (ja) | プラスチックシンチレータを検出器とした放射能探査装置 | |
EP0189645A1 (en) | Pulsar-stabilized radiation detectors | |
US9715022B2 (en) | Scintillation detector package having radioactive support apparatus | |
JP5146638B2 (ja) | 1cm線量当量計用シンチレーション検出器 | |
JP4852011B2 (ja) | 放射線検出器 | |
EP3032280A1 (en) | Radiation detection apparatus and radiation detection sheet | |
JP4528274B2 (ja) | シンチレーション検出器および放射線検出装置 | |
WO2015056025A1 (en) | Scintillating optical fiber | |
JP5043540B2 (ja) | 放射線検出器 | |
JPH03208249A (ja) | 光電子増倍管 | |
JP7063769B2 (ja) | 放射線モニタ | |
Kim | The application of trivalent-cerium-doped silicate glass scintillator to the detection of ionizing radiation | |
WO2018211578A1 (ja) | 放射線検出器 | |
KR20210130483A (ko) | 감마선의 반응 위치를 구별하여 검출하는 방사선 검출기 및 이를 포함하는 핵 의학 영상 장치 | |
Valtonen et al. | Radiation tolerance tests of small-sized CsI (Tl) scintillators coupled to photodiodes | |
JP2001116845A (ja) | バックグラウンド放射線を低減するシンチレーション検出器 | |
WO2014002311A1 (ja) | 放射線検出器および放射線検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081219 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111004 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111021 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4852011 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |