JP2009045388A - 空気除菌装置 - Google Patents

空気除菌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009045388A
JP2009045388A JP2007216738A JP2007216738A JP2009045388A JP 2009045388 A JP2009045388 A JP 2009045388A JP 2007216738 A JP2007216738 A JP 2007216738A JP 2007216738 A JP2007216738 A JP 2007216738A JP 2009045388 A JP2009045388 A JP 2009045388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
electrolyzed water
water
side plate
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007216738A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Otani
宏 大谷
Tatsu Takashima
竜 高嶋
Hideki Oba
秀樹 大庭
Masahiro Fukazawa
雅弘 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2007216738A priority Critical patent/JP2009045388A/ja
Publication of JP2009045388A publication Critical patent/JP2009045388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】エレメントを用いることなく簡単な構成で電解水と空気とを接触させて当該空気の除菌を行う空気除菌装置を提供すること。
【解決手段】筐体61内の上部に配置されて電解水が当該筐体61の前面パネル64及び背面パネル65の内面64A,65Aを伝って流下するように当該電解水を滴下する電解水滴下チューブ77と、筐体61内の下部に配置されて各パネル64、65の内面64A、65Aを流下する電解水に向けて空気を吹き上げる送風ファンユニット71とを備え、各パネル64、65の内面64A,65Aには、この内面64A、65Aから突出して当該内面64A、65Aを伝って流下する電解水の流速を低減するような凸状部81、82を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、細菌、ウィルス、真菌等の空中浮遊微生物(以下、単に「ウィルス等」という)の除去が可能な空気除菌装置に関する。
従来、電極に電圧を印加することにより水を電気分解して電解水を生成し、この電解水を用いて空気中に浮遊するウィルス等の除去を図った除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の除菌装置は、不織布等からなるエレメントに電解水を供給して、このエレメント上で空気中のウィルス等を電解水に接触させることにより、ウィルス等の不活化を図り、空気を除菌しようとするものである。
特開2002−181358号公報
ところで、従来の構成では、電解水と空気とを十分に接触させるべく筐体内にエレメントを配置していたため、このエレメントに電解水を供給する供給管や当該エレメントに送風ファンからの空気を導く風路等を装置内に設ける必要があり、装置の内部構成が煩雑になっていた。さらに、エレメントは保水性を有するとともに電解水との反応性が少ない素材で形成されているため、製造コストが高くなることにより、エレメントを筐体内から取り外すことが要望されていた。
そこで、本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、エレメントを用いることなく簡単な構成で電解水と空気とを接触させて当該空気の除菌を行う空気除菌装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、水を電気分解して生成された電解水と筐体内に吸い込んだ空気とを接触させて当該空気の除菌を行う空気除菌装置であって、前記筐体内の上部に配置されて前記電解水が当該筐体の側板の内面を伝って流下するように当該電解水を滴下する電解水滴下手段と、前記筐体内の下部に配置されて前記側板の内面を流下する電解水に向けて空気を吹き上げる送風ファンとを備え、前記側板の内面に、この内面から突出して当該内面を伝って流下する電解水の流速を低減するような抵抗体を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、筐体の側板の内面を伝って流下するように電解水を滴下する電解水滴下手段と、側板の内面を流下する電解水に向けて空気を吹き上げる送風ファンとを備えるため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水と空気とを効率良く接触させることができる。さらに、筐体の側板の内面に、この内面を伝って流下する電解水の流速を低減するような抵抗体を設けたため、この抵抗体により電解水が側板の内面を伝い落ちる時間を長くすることができ、電解水と空気との接触時間を長くすることができる。従って、エレメントを用いることなく簡単に電解水と空気とを接触させることができ、当該空気の除菌を行うことができる。
この構成において、前記抵抗体は、前記側板の幅方向に当該側板の略幅一杯に延びる複数の凸状部であり、これら凸状部を前記側板の異なる高さ位置に間隔をあけて配置した構成としても良い。また、前記抵抗体は、前記側板の内面に千鳥状に配置される複数の突起であり、この突起の径を隣接する突起間の距離よりも大きく形成した構成としても良い。
また、前記筐体は略矩形状に形成されており、当該筐体の対向する2枚の側板の内面にそれぞれ前記抵抗体を形成した構成としても良い。また、前記筐体は、前記抵抗体が形成された少なくとも一の側板が透明もしくは半透明の板材で形成されている構成としても良い。
また、本発明は、水を電気分解して生成された電解水と筐体内に吸い込んだ空気とを接触させて当該空気の除菌を行う空気除菌装置であって、前記筐体は、対向する2枚の側板で略矩形状に形成されており、これら側板間に形成された空間に上方から下方へ前記電解水を滴下する電解水滴下手段と、当該空間に下方から上方へ向けて前記筐体内に吸い込んだ空気を吹き上げる送風ファンとを備えたことを特徴とする空気除菌装置。
この構成によれば、対向する2枚の側板間に形成された空間に上方から下方へ電解水を滴下する電解水滴下手段と、当該空間に下方から上方へ向けて筐体内に吸い込んだ空気を吹き上げる送風ファンとを備えたため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水と空気とを効率良く接触させることができる。従って、エレメントを用いることなく簡単に電解水と空気とを接触させることができ、当該空気の除菌を行うことができる。
本発明によれば、筐体の側板の内面を伝って流下するように電解水を滴下する電解水滴下手段と、側板の内面を流下する電解水に向けて空気を吹き上げる送風ファンとを備えるため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水と空気とを効率良く接触させることができる。さらに、筐体の側板の内面を伝って流下する電解水の流速を低減するような抵抗体が形成されているため、この抵抗体により電解水が側板の内面を伝い落ちる時間を長くすることができ、電解水と空気との接触時間を長くすることができる。従って、電解水を筐体の側板の内面を伝って流下するとともに、この電解水に向けて空気を吹き上げることにより、エレメントを用いることなく簡単に電解水と空気とを接触させることができ、当該空気の除菌を行うことができる。
また、本発明によれば、対向する2枚の側板間に形成された空間に上方から下方へ電解水を滴下する電解水滴下手段と、当該空間に下方から上方へ向けて筐体内に吸い込んだ空気を吹き上げる送風ファンとを備えたため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水と空気とを効率良く接触させることができる。従って、エレメントを用いることなく簡単に電解水と空気とを接触させることができ、当該空気の除菌を行うことができる。
図1は、空気除菌システム100の概要を示す構成図である。
空気除菌システム100は、水を電気分解して電解水を生成して貯留する電解水供給装置10と、この電解水供給装置10から供給された電解水と空気とを接触させることにより、この空気中に含まれるウィルス等を不活化して当該空気の除菌を行う空気除菌装置11とを備える。
電解水供給装置10は、図1に示すように、外部の給水源(図示略)と配水管15を介して接続されており、この給水源から供給される水を用いて電解水原液(所定濃度以上の活性酸素種を含む電解水をいう)を生成し、この電解水原液を希釈することにより、電解水中に含まれる活性酸素種濃度を適宜調整して空気除菌装置11等に供給可能に構成したものである。ここで、外部の給水源は、具体的には水道管や給水槽等であり、水道水(市水)や井戸水、蒸留水、精製水等各種の水(以下、「水道水等」という。)が電解水供給装置10に供給される。
電解水供給装置10は空気除菌装置11等に電解水を供給するための複数の分配管16を有する。これら分配管16には、空気除菌装置11以外に、例えば、殺菌、消臭、脱臭等の各種目的のために電解水を使用する外部装置(不図示)を接続することが可能である。ここで、空気除菌装置11及び外部装置に供給される電解水の活性酸素種濃度はその用途に応じて異なっている。具体的には、空気除菌装置11に供給すべき電解水の活性酸素種濃度は、例えば、1〜50ppm程度に調整される。これに対して、外部装置として水洗式トイレが接続された場合、この水洗式トイレに便器用洗浄水として供給すべき電解水の活性酸素種濃度は、1〜500ppm程度に調整されることが好ましい。
このため、本構成の電解水供給装置10は、所定濃度の活性酸素種濃度を有する電解水原液を一括して生成(調整)するとともに、用途に応じて分配管16毎に異なる活性酸素種濃度の電解水を同時に調整可能に構成されている。
次に、電解水供給装置10の内部構成について説明する。
電解水供給装置10は、図1に示すように、予め設定された目標濃度の電解水原液を生成する電解水生成ユニット20と、生成された電解水原液を貯留する電解水貯留ユニット30と、電解水原液と水とを混合し、分配管16を介して空気除菌装置11等に電解水を分配する電解水調整分配ユニット40と、これら各ユニットの動作を制御する制御装置50とを備える。
電解水生成ユニット20は、少なくとも一対の電極21、22(電極板)を備えた電解槽23と、電解槽23内の水位を検出する水位センサ(図示略)とを有し、電解槽23の一端は配水管15に接続されている。電解水生成ユニット20は、制御装置50の制御の下、電極21、22間に通電して、電解槽23内に供給される水道水等を電気分解することにより、予め設定された目標濃度の活性酸素種を含む電解水を生成するものである。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものをいう。
電極21、22は、例えばベースがTi(チタン)で皮膜層がIr(イリジウム)、Pt(白金)から構成された2枚の電極板を用いることができる。
上記電極21、22により水道水等に通電すると、カソード電極(陽極)では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
の反応が起こり、アノード電極(陰極)では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、水に含まれる塩化物イオン(Cl-:水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
アノード電極で発生した次亜塩素酸は広義の活性酸素種に含まれるもので、強力な酸化作用や漂白作用を有する。次亜塩素酸が溶解した水溶液、すなわち電解水生成ユニット20により生成される電解水は、ウィルス等の不活化、殺菌、有機化合物の分解等、種々の空気清浄効果を発揮する。
電極21、22間に印加する電圧、電流、通電時間等の電解条件は、制御装置50により、電解槽23内において予め設定された目標濃度の活性酸素種が生成されるように制御される。例えば、遊離残留塩素濃度30000mg/リットルとなるように次亜塩素酸を含む電解水を生成させる場合には、電極21、22に所定の電流密度の電流(例えば、20mA/cm2等)を所定の時間通電する。
電解水貯留ユニット30は、電解槽23と電解水供給管24を介して接続され、電解槽23において生成された電解水原液の活性酸素種濃度を予め設定された所定濃度に調整して一定量を貯留し、所定濃度の電解水原液を原液供給管31を介して電解水調整分配ユニット40に供給するものである。
電解水貯留ユニット30には、電解水を貯留する貯留タンク32と、この貯留タンク32内の電解水の活性酸素種濃度を検出するための濃度センサ33が配置されている。また、貯留タンク32には、三方弁15aを介して配水管15から分岐した調整水供給管15cを通じて外部の給水源から水を供給することができる。また、貯留タンク32には、開閉弁18aを有する排水管18が接続されており、この開閉弁18aを制御することにより、貯留タンク32内の電解水を排水管18を通じて外部に排出することができるようになっている。
電解水生成ユニット20は、電解水貯留ユニット30の貯留タンク32に貯留すべき電解水の活性酸素濃度(所定濃度)よりも約10〜100倍程度の濃度を目標濃度として電解水を生成し、この電解水を貯留タンク32に供給する。
制御装置50は、濃度センサ33で検出される貯留タンク32内の活性酸素種濃度に基づいて、この貯留タンク32内の電解水の活性酸素種濃度が常に予め設定された所定濃度となるように、電解水生成ユニット20から当該貯留タンク32に導入される電解水量および調整水供給管15cを通じて当該貯留タンク32に導入される水(濃度調整水)量をそれぞれ調整する。
電解水調整分配ユニット40は、原液供給管31を介して貯留タンク32と接続されるとともに、外部の給水源と分岐点15bにおいて配水管15から分岐した配水管19を介して接続されている。これら原液供給管31及び配水管19は、電解水調整分配ユニット40内でそれぞれ分岐した原液供給分岐管及び配水分岐管と、各分岐管に設けられた流量調整弁(ともに不図示)とを備える。
また、電解水調整分配ユニット40は、上記原液供給分岐管及び配水分岐管がそれぞれ接続される分配管16と、この分配管16を通じて空気除菌装置11等に電解水を供給するための送水ポンプ16aとを備える。本構成では、原液供給分岐管及び配水分岐管に設けられた各流量調整弁の開度を調整することにより、各分配管16に供給される電解水原液と水との混合比を調整することができる。このため、各分配管16を介して空気除菌装置11等に供給される電解水濃度を調整することができる。
次に、本実施形態にかかる空気除菌装置について説明する。
空気除菌装置11は、図2に示すように、縦長であって奥行きが短い略矩形状に形成された筐体61を備える。この筐体61の両側面62の下部には、それぞれ当該筐体61内に空気を吸い込むための吸込グリル62aが形成され、筐体61の上面63には吹出口63aが形成されている。空気除菌装置11は、例えば、ホテルやビルのエントランスホール等の空間に床置き設置され、吸込グリル62aを介して設置空間の空気を吸い込んで除菌し、この除菌された空気を吹出口63aから排出することで、この空間内の空気を清浄化させるものである。
また、筐体61は、この筐体61の内部を外側から視認可能なように透明な板材で形成された前面パネル64(側板)及び背面パネル65(側板;図3参照)を備える。ここで、透明とは物体が光を良く通し、その物体を通して向こうが見えることをいい、無色透明だけでなく有色透明をも含む。さらに、これら前面パネル64及び背面パネル65は透明だけでなく、透光性が若干低い半透明の板材であってもよい。
前面パネル64及び背面パネル65の内面には、後述のように、空気除菌装置11に供給された電解水が流下されるため、これら前面パネル64及び背面パネル65は、電解水による劣化が少ない素材、例えば、ケイ酸化合物、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂、塩化ビニル樹脂、又は、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)等の素材が使用され、本実施形態では、ケイ酸化合物(いわゆるガラス)を使用するものとする。
また、筐体61は、上記前面パネル64及び背面パネル65の下方に配置され、当該筐体61の前面及び背面の一部を形成するメンテナンスパネル66を備える。このメンテナンスパネル66は、筐体61の側面62及び底面67に着脱自在に設けられており、当該メンテナンスパネル66を筐体61から離脱させることにより、この筐体61の内部が露出し、当該筐体61の内部に配置される機器のメンテナンスを行うことができる。
次に、空気除菌装置11の内部構成を説明する。図3は、空気除菌装置11の側断面図であり、図4は、空気除菌装置11の内部構成を示す部分断面図である。
筐体61の底面67上には、図3及び図4に示すように、送風ファンユニット71が配置されている。この送風ファンユニット71は、ファンケーシング72と、このファンケーシング72内に収容されるシロッコファン73と、このシロッコファン73を駆動するファンモータ74とを備える。
ファンケーシング72は、円筒状に形成された本体部72Aと、この本体部72Aに連なり略箱状に形成された吹出部72Bとを備える。本体部72Aの側面には、この本体部72Aに空気を吸い込むための吸込口72A1が形成され、吹出部72Bの上端部には、この吹出部72Bから上記前面パネル64及び背面パネル65に向けてそれぞれ空気を吹き出す空気吹出口72B1が形成されている。
具体的には、吹出部72Bは、本体部72Aよりも幅広であって上記前面パネル64及び背面パネル65と略同一の幅に形成されている。また、吹出部72Bは、前面パネル64又は背面パネル65と対向する面の上部がそれぞれ当該前面パネル64、背面パネル65から離れる方向に屈曲された斜面部72B2を備える。そして、この斜面部72B2に、それぞれ上記空気吹出口72B1が吹出部72Bの略幅一杯に複数(本実施形態では3つ)並べて形成されている。
本構成では、筐体61は奥行きが短く形成されているため、1台の送風ファンユニット71で前面パネル64及び背面パネル65に向けて送風することができ、空気除菌装置11の構成を簡素化することができる。
また、筐体61の底面67上には、図4に示すように、送風ファンユニット71と並べて送水ポンプ75が配置されている。この送水ポンプ75の吐出口には、筐体61内を上方に延びる供給管76が接続され、この供給管76には、分岐ジョイント(不図示)を介して2本の電解水滴下チューブ(電解水滴下手段)77がそれぞれ接続されている。これら電解水滴下チューブ77は、図3及び図4に示すように、前面パネル64及び背面パネル65の上端部分に当該前面パネル64及び背面パネル65の幅方向に沿って配置されている。また、電解水滴下チューブ77には、所定の間隔で複数の散水孔77Aが開口し、この散水孔77Aから前面パネル64及び背面パネル65の上端部分に対して電解水を滴下するようになっている。
電解水が前面パネル64及び背面パネル65の上端部分に滴下されると、この電解水は前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aを伝って下方に流れ落ちる。この場合、送風ファンユニット71は、図3に示すように、空気吹出口72B1から前面パネル64及び背面パネル65を流下する電解水に向けて空気を送風する。このため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水中の次亜塩素酸と空気とを効率良く接触させることができる。これにより、空気中に浮遊するウィルス等が不活化されるとともに、当該空気に含まれる臭気物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭がなされ、清浄化された空気が吹出口63aを通じて室内に排出される。
活性酸素種によるウィルス等の不活化の作用機序として、インフルエンザウィルスの例を挙げる。上述した活性酸素種は、インフルエンザの感染に必須とされるインフルエンザウィルスの表面蛋白(スパイク)を破壊、消失(除去)する作用を有する。この表面蛋白が破壊された場合、インフルエンザウィルスと、インフルエンザウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、感染が阻止される。このため、空気中に浮遊するインフルエンザウィルスは、筐体61の前面パネル64及び背面パネル65の内面において活性酸素種を含む電解水に接触することにより、いわば感染力を失うこととなり、感染が阻止される。
また、本構成では、空気除菌装置11の筐体61の前面パネル64及び背面パネル65は、それぞれ透明の板材で形成されているため、これら前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aを電解水が流下する様子を外部から視認することができる。これによれば、空気除菌装置11の運転時に、水の流れに伴う清涼感を得ることができるとともに、当該空気除菌装置11の美観の向上を図ることができる。
一方、前面パネル64及び背面パネル65の下端部分には、図3に示すように、これら前面パネル64及び背面パネル65の内面を伝って流下した電解水を受ける水受皿78を備える。この水受皿78は、その略中央部に上記ファンケーシング72の吹出部72Bが貫通する開口78Aと、この開口78Aの周囲に形成されて電解水を貯留する溝部78Bとを備える。この溝部78Bは、上記前面パネル64及び背面パネル65の下端部分の下方に位置するようになっている。
また、水受皿78は、図示は省略するが、この水受皿78の一端側に上記溝部78Bの一部を深底に形成した貯留部を備え、この貯留部は返送管79を介して上記送水ポンプ75の吸込口に接続されている。これにより、水受皿78に落ちた電解水は再び送水ポンプ75によって汲み上げられて電解水滴下チューブ77に供給される。このため、空気除菌装置11に供給された電解水を循環して使用できるため、電解水の使用量の低減を図ることができる。
また、本構成では、水受皿78の他端側には、図4に示すように、電解水供給装置10(図1)から空気除菌装置11に電解水を供給するための分配管16の給水口17が設けられている。これによれば、この給水口17から供給された電解水は、水受皿78の他端側から一端側へと流れるため、この水受皿78上を電解水によって清浄化することができる。
また、空気除菌装置11は、水受皿78に貯留された水を適宜排出できるようになっている。本構成では、図示は省略するが、水受皿78の貯留部の下部には排水配管が連結されるとともに、この排水管を開閉させる排水バルブが設けられている。そして、排水配管の先端は、例えば、筐体61の底面67上に配置された排水タンクの上方に延びており、排水バルブを開放することにより、水受皿78上の水が排水タンクに排出されるようになっている。
ところで、上述のように、本構成では、前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aを伝って電解水を流下させるとともに、この電解水に向けて空気を送風することにより、電解水中の次亜塩素酸と空気とを接触させて、この空気の除菌を行っている。この場合、空気と電解水との接触時間を延ばして、空気の除菌を効率的に行うことが望ましい。
このため、本実施形態では、前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aには、図3に示すように、これら内面64A、65Aからそれぞれ突出した複数の凸状部(抵抗体)81、82が形成されている。これら凸状部81、82は、前面パネル64、背面パネル65の内面64A、65Aをそれぞれ伝って流下する電解水の流速を低減するためのものであり、各パネル64、65の異なる高さ位置に間隔をあけて、当該パネル64、65に一体に形成されている。
凸状部81、82は三角柱形状に形成されており、図4に示すように、各パネル64、65の幅方向に延びるとともに当該パネル64、65の略幅一杯に設けられている。これによれば、図5に示すように、前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aを伝って流下する電解水Qは、必ず凸状部81、82を通過するため、この凸状部81、82を越える際に、電解水Qが流下する流速を低減することことができる。従って、この電解水と空気との接触時間を延ばすことができるため、この空気の除菌をより効率的に行うことができる。また、凸状部81、82は三角柱形状に形成されているため、電解水が凸状部81、82の上に溜まることが防止される。
また、本実施形態では、前面パネル64の凸状部81と背面パネル65の凸状部82とは、それぞれ略同じ高さ位置に形成されている。これによれば、これら凸状部81、82によって、前面パネル64と背面パネル65との間の距離が部分的に短くなるため、これら凸状部81、82が形成された位置における通風抵抗が増加する。このため、送風された空気は、凸状部81、82を通過する際に乱流を生じることにより、この空気と電解水とが接触しやすくなり、当該空気の除菌を効率的に行うことができる。
本実施形態によれば、電解水が筐体61の前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aを伝って流下するように電解水を滴下する電解水滴下チューブ77と、これら各パネル64、65の内面64A、65Aを流下する電解水に向けて空気を吹き上げる送風ファンユニット71とを備えるため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水と空気とを効率良く接触させることができる。さらに、前面パネル64及び背面パネル65の内面64A,65Aには、この内面64A,65Aを伝って流下する電解水の流速を低減するような凸状部81、82が形成されているため、この凸状部81、82により電解水が各パネル64、65の内面64A、65Aを伝い落ちる時間を長くすることができ、電解水と空気との接触時間を長くすることができる。従って、エレメントを用いることなく簡単に電解水と空気とを接触させることができ、当該空気の除菌を行うことができる。
次に、別の実施形態について説明する。
この別の実施形態では、図6に示すように、前面パネル64の内面64Aには、この内面64Aを伝って流下する電解水の流速を低減するような抵抗体として、千鳥状に配置される複数の突起85が形成され、背面パネル65の内面65Aには、同じく千鳥状に配置される複数の突起86が形成されている。これら突起85、86以外の構成は、上記した実施形態と同一であるため、説明を省略する。
本実施形態では、これら突起85、86は円錐形状をなしており、この突起85、86の径W1は、隣接する突起間の距離W2よりも大きくなるように形成されている。この構成によれば、突起85、86は各パネル64、65の内面64A、65Aに千鳥状に配置されているため、横並びに配置された突起間を流下する電解水Qは、図6に示しように、これら突起間の下方に配置される別の突起に当接し、この突起の周囲を迂回して流下するため、電解水Qが流下する流速を低減することことができる。さらに、突起の径W1は、隣接する突起間の距離W2よりも大きいため、各パネル64、65の内面64A、65Aを伝って流下する電解水Qを必ず突起85、86に当接させることができる。
これによれば、電解水Qは、突起85、86を迂回しながら、各パネル64、65の内面64A、65Aを流下するため、この電解水Qと空気との接触時間を延ばすことができ、従って、この空気の除菌をより効率的に行うことができる。また、突起85、86は円錐形状に形成されているため、電解水が突起85、86の上に溜まることが防止される。
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。例えば、上記実施形態の空気除菌装置11は、電解水供給装置10から電解水を供給される端末機器としたが、これに限るものではなく、筐体内に電解槽や給水タンク等を備え、空気除菌装置11内で独自に電解水を生成して循環させる構成としても良いことは勿論である。
また、上記実施形態では、前面パネル64及び背面パネル65は、透明な板材で形成する構成について説明したが、空気除菌機能だけでいえば、前面パネル64及び背面パネル65は透明である必要はなく、不透明の板材で形成しても良いことは勿論である。
また、上記実施形態では、筐体61は矩形状に形成されたものを例示したが、これに限るものではなく、例えば、円筒状の筐体の側板の内面に凸状態や突起を設ける構成としても良い。
また、上記実施形態では、電解水を前面パネル64及び背面パネル65の内面64A、65Aを伝って流下させる構成について説明したが、例えば、前面パネルと背面パネルとの間に形成された空間に上方から下方へ電解水を滴下するように電解水電解水滴下チューブを配置する構成としても良い。この構成によれば、電解水滴下チューブの散水孔から滴下される電解水は、上記空間を上方から下方へ滴下される際に、送風ファンによって当該空間を下方から上方へ向けて吹き上げられた空気と、この空間内で接触することになる。このため、電解水と空気とが対向して流れることにより、これら電解水と空気とを効率良く接触させることができる。
この場合、散水孔の径を小さく形成し、電解水滴下チューブから電解水を霧状として上記空間内を滴下することが望ましい。すなわち、電解水を霧状に滴下することにより、電解水と空気との接触面積を大きくすることができるため、この空気の除菌をより効率的に行うことができる。
従って、この構成によっても、エレメントを用いることなく簡単に電解水と空気とを接触させることができ、当該空気の除菌を行うことができる。
空気除菌システムの概要を示す構成図である。 本実施形態にかかる空気除菌装置を示す外観斜視図である。 空気除菌装置の側断面図である。 空気除菌装置の内部構成を示す部分断面図である。 凸状部が形成されたパネルの内面を伝って流下する電解水の動作を説明する図である。 突起が形成された別の実施形態にかかるパネルの内面を伝って流下する電解水の動作を説明する図である。
符号の説明
10 電解水供給装置
11 空気除菌装置
15 配水管
15a 三方弁
15b 分岐点
15c 調整水供給管
16 分配管
16a 送水ポンプ
61 筐体
64 前面パネル(側板)
65 背面パネル(側板)
64A 内面
65A 内面
71 送風ファンユニット(送風ファン)
75 送水ポンプ
78 水受皿
78B 溝部
81、82 凸状部(抵抗体)
85、86 突起(抵抗体)
100 空気除菌システム
Q 電解水

Claims (6)

  1. 水を電気分解して生成された電解水と筐体内に吸い込んだ空気とを接触させて当該空気の除菌を行う空気除菌装置であって、
    前記筐体内の上部に配置されて前記電解水が当該筐体の側板の内面を伝って流下するように当該電解水を滴下する電解水滴下手段と、前記筐体内の下部に配置されて前記側板の内面を流下する電解水に向けて空気を吹き上げる送風ファンとを備え、
    前記側板の内面に、この内面から突出して当該内面を伝って流下する電解水の流速を低減するような抵抗体を設けたことを特徴とする空気除菌装置。
  2. 前記抵抗体は、前記側板の幅方向に延びる複数の凸状部であり、これら凸状部を前記側板の異なる高さ位置に間隔をあけて配置したことを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
  3. 前記抵抗体は、前記側板の内面に千鳥状に配置される複数の突起であり、この突起の径を隣接する突起間の距離よりも大きく形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気除菌装置。
  4. 前記筐体は略矩形状に形成されており、当該筐体の対向する2枚の側板の内面にそれぞれ前記抵抗体を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気除菌装置。
  5. 前記筐体は、前記抵抗体が形成された少なくとも一の側板が透明もしくは半透明の板材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の空気除菌装置。
  6. 水を電気分解して生成された電解水と筐体内に吸い込んだ空気とを接触させて当該空気の除菌を行う空気除菌装置であって、
    前記筐体は、対向する2枚の側板で略矩形状に形成されており、これら側板間に形成された空間に上方から下方へ前記電解水を滴下する電解水滴下手段と、当該空間に下方から上方へ向けて前記筐体内に吸い込んだ空気を吹き上げる送風ファンとを備えたことを特徴とする空気除菌装置。
JP2007216738A 2007-08-23 2007-08-23 空気除菌装置 Pending JP2009045388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007216738A JP2009045388A (ja) 2007-08-23 2007-08-23 空気除菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007216738A JP2009045388A (ja) 2007-08-23 2007-08-23 空気除菌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009045388A true JP2009045388A (ja) 2009-03-05

Family

ID=40498162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007216738A Pending JP2009045388A (ja) 2007-08-23 2007-08-23 空気除菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009045388A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107726448A (zh) * 2017-09-11 2018-02-23 重庆依凯科技有限公司 一种结构简单的空气净化器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107726448A (zh) * 2017-09-11 2018-02-23 重庆依凯科技有限公司 一种结构简单的空气净化器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4928869B2 (ja) 空気除菌装置
KR100810408B1 (ko) 공기 제균 장치
JP4740080B2 (ja) 空気除菌装置
JP2008079723A (ja) 空気除菌装置
JP5305770B2 (ja) 空気除菌装置
JP2008049002A (ja) 空気除菌装置
JP2008045856A (ja) 空気除菌装置
JP2008079724A (ja) 空気除菌装置
JP2008183182A (ja) 空気除菌装置
JP5340856B2 (ja) 空気除菌装置
JP5340850B2 (ja) 空気除菌装置
JP2009118903A (ja) 空気除菌装置
KR100802280B1 (ko) 바닥 배치식 공기 제균 장치
JP4878820B2 (ja) 床置き式空気除菌装置
JP4878836B2 (ja) 床置き式空気除菌装置
JP4878821B2 (ja) 床置き式空気除菌装置
JP2009045388A (ja) 空気除菌装置
JP2009106706A (ja) 空気除菌装置
JP4878822B2 (ja) 床置き式空気除菌装置
JP2008109984A (ja) 空気除菌装置
JP4721921B2 (ja) 空気除菌装置
JP2008109983A (ja) 空気除菌装置
JP2011045563A (ja) 空気除菌装置
JP4663518B2 (ja) 床置き式空気除菌装置
JP4675230B2 (ja) 床置き式空気除菌装置