JP2009045164A - 背剃りカミソリ - Google Patents

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順二 古田
Shinji Sawada
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Abstract

【課題】背中の毛剃りを簡単にかつ確実に行える背剃りカミソリを提供すること。
【解決手段】背中の毛を剃るためのカミソリ100であって、前記背中に当接されて毛を剃り落とすブレード部40を有するヘッド部10と、このヘッド部10が連結されるベース部20と、このベース部20に一体化したグリップ部30とを備えたこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、背中の毛(無駄毛)や皮膚(日焼けした皮膚)を剃るための背剃りカミソリに関するものである。
特に女性が行う肌の手入れの一環として、腕や脛の毛を、カミソリを使用して自分で剃ることは一般的に行われている。近年では、背中も露出させることが多くなってきていることから、背中の毛を気にする女性も増えてきている。
カミソリによって腕や脛の毛を自分で剃ることは、これらの腕や脛は剃る人自らが見ることのできる箇所であるから簡単にできるが、背中は鏡を使ってもなかなか見えないから、背中の毛を自分で剃ることはしたくてもできない。
そこで、本発明者等は、背中の毛を剃ることのできるカミソリはないものかと種々探してみた。しかしながら、脛や腕の毛を剃るカミソリは勿論、髭を剃るカミソリについては、出願人においても例えば特許文献1等において種々出願していて、様々なものが提案されているが、こと「背中」を剃る道具については殆ど見あたらなかった。
特許第3951168号掲載公報
そこで、本発明者等は、「背中」の毛を自分でも剃ることのできるカミソリとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、腕や脛の毛を剃る一般的なカミソリに対して、次の改善を行えばよいのではないかとの知見を得た。
まず、カミソリを手で持って背中に当てようとしたとき、人はカミソリを持った手を背中に当てるものである。その理由は、背中に対しては手が十分届かなくて不安定な姿勢になるから、カミソリを持った手を背中に当てて安定化を図ろうとするからである。そうなると、手で握るグリップ部に対して、剃る部分であるヘッド部は直接的ではなく、少し離れて連結されているとよいと考えられる。
当然、グリップ部がある程度長くなれば、手が届きにくくて広い面積の背中に対して、剃り作業が良好に行われると予想できるから、グリップ部は伸縮自在であった方がよいと考えられる。
そして、手を背中に向かわせると、背中において肩胛骨が移動して背中に凹凸部分ができるから、この凹凸部分を何とかクリアして、ブレード部が円滑に滑るようにしなければならないとも考えられる。
以上のような知見を得た本発明者等は、これらの知見を実現すべく種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、「背中」の毛剃りを簡単にかつ確実に行える背剃りカミソリを提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「背中の毛を剃るためのカミソリ100であって、
前記背中に当接されて毛を剃り落とすブレード部40を有するヘッド部10と、このヘッド部10が連結されるベース部20と、このベース部20に一体化したグリップ部30とを備えたことを特徴とする背剃りカミソリ100」
である。
すなわち、この請求項1に係る背剃りカミソリ100は、ブレード部40を有するヘッド部10と、このヘッド部10が連結されるベース部20と、このベース部20に一体化したグリップ部30とを備えたものであり、ヘッド部10はベース部20によって、図1に示すように、グリップ部30から大きく離れたものとなっている。
換言すれば、この背剃りカミソリ100においては、ヘッド部10とグリップ部30との間にベース部20が存在していることによって、ヘッド部10がグリップ部30からベース部20の分だけ背中面側に突出することになり、グリップ部30を握った手がグリップ部30と背中面に当接していても、ヘッド部10を背中面に十分届かせることができるものとなっているのである。勿論、グリップ部30を握った手を背中面に沿わせて移動させても、ベース部20によって背中面に近づいているヘッド部10による、背中の毛剃りが確実になされることは言うまでもない。
また、グリップ部30については、所謂「孫の手」(背中を掻くための道具)のように長く固定的なものとして実施してもよいことは勿論、折り畳み自在にしたり、あるいは後述する最良形態のように、長さ調整可能に伸縮自在なものとして実施してもよいものである。
従って、この請求項1の背剃りカミソリ100は、これを手で持って背中に当てても、また背中に対して手が十分届かなくて不安定な姿勢になっても、ヘッド部10は十分背中面に届き、背中の毛を確実に剃ることができるものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の背剃りカミソリ100について、
「グリップ部30は、伸縮自在であること」
としたことである。
すなわち、この請求項2の背剃りカミソリ100では、図3中に実線と仮想線との書き分けで示した通り、そのグリップ部30を伸縮させることができるものであり、その構造は、例えば図12に示すようにしてある。この図12に示した最良形態では、グリップ部30を、中心になる本体部31と、この本体部31の上下両面に配置される上スライド板32及び下スライド板33によって構成するとともに、これらの上スライド板32及び下スライド板33が一体となって本体部31に対してスライドできるようにしてある。
以上の結果、グリップ部30は図3中の実線にて示した長さのものから、図3中の仮想線にて示した程度の長さのものまで伸縮できるのであるから、手が届きにくくて広い面積の背中面に対して、ヘッド部10を十分行き渡らせることができるから、このヘッド部10による剃り作業を良好に行えるのである。勿論、この場合の「伸縮」は、段階的な伸縮、例えば2段階や3段階に分かれるようにしてもよい。
従って、この請求項2の背剃りカミソリ100は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、ヘッド部10を背中面に対して十分行き渡せることができるものとなっているのであり、背中の毛剃りを良好に行えるものとなっている。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の背剃りカミソリ100について、
「ヘッド部10は、前記背中に当接する案内面11によって、ブレード部40の全体を囲むようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項3の背剃りカミソリ100では、図4に示すように、ブレード部40の全体を、ヘッド部10側の案内面11によって囲んだものとしたものであり、各ブレード41の先端がヘッド部10の側面に突出しないものとしてある。換言すれば、ブレード部40はヘッド部10に形成してある収納凹所11a内に埋め込まれる状態でセットされるものであり、その結果、各ブレード41は、案内面11の中央にて露出するものとなり、各ブレード41の周囲は案内面11によって囲まれているのである。
そこで、この背剃りカミソリ100を持った手を背中に向かわせると、背中において肩胛骨が移動して背中に凹凸部分ができるが、ブレード部40による背中の剃りを行う際に、このブレード部40が有している各ブレード41は、まず案内面11が背中の凹凸部分に接触した後に接触し、いきなり背中面に接触することがない。何故なら、このブレード部40及びこれが有している各ブレード41はヘッド部10側の案内面11によって囲まれているからである。
従って、この請求項3に係る背剃りカミソリ100は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮することは勿論、案内面11が背中の凹凸部分に接触した後に、ブレード部40が有している各ブレード41が背中に接触することになるから、当該背剃りカミソリ100の使用によって背中に傷を負うことはないのである。
さらにまた、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の背剃りカミソリ100について、
「ヘッド部10とベース部20との連結は、ジョイント部50を介して行うようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項4の背剃りカミソリ100は、図1、図2、図4に示すように、ヘッド部10とベース部20との連結を、ジョイント部50を介して行うようにしたものであり、ヘッド部10はこのジョイント部50と前述したベース部20によって、図1及び図4に示すように、グリップ部30からさらに大きく離れたものとなっている。
換言すれば、この背剃りカミソリ100においては、ブレード部40がジョイント部50とベース部20とによってグリップ部30の先端から大きく突出していることによって、ヘッド部10がグリップ部30からベース部20とジョイント部50の分だけ背中面側に突出することになり、グリップ部30を握った手がグリップ部30と背中面に当接していても、ヘッド部10を背中面に十分届かせることができるものとなっているのである。勿論、グリップ部30を握った手を背中面に沿わせて移動させても、ジョイント部50及びベース部20によって背中面に近づいているヘッド部10による、背中の毛剃りが確実になされることは言うまでもない。
従って、この請求項4の背剃りカミソリ100は、上記請求項1〜3のそれと同様な機能を発揮する他、これを手で持って背中に当てても、また背中に対して手が十分届かなくて不安定な姿勢になっても、ジョイント部50とベース部20とによってヘッド部10は十分背中面に届き、背中の毛をより一層確実に剃れるのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項4に記載の背剃りカミソリ100について、
「ジョイント部50は、このジョイント部50とヘッド部10とを傾動可能に連結する第1傾動部51と、当該ジョイント部50とベース部20とを傾動可能に連結する第2傾動部52とを有したものとして、
ヘッド部10のグリップ部30に対する傾動が、第1傾動部51と、第2傾動部52との2軸で行われるようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項5の背剃りカミソリ100では、図5〜図7に示すように、ジョイント部50に第1傾動部51と第2傾動部52とを設けたものであり、これらの第1傾動部51と、第2傾動部52との2軸で、ヘッド部10のグリップ部30に対する傾動を行うようにしたものである。換言すれば、ヘッド部10のグリップ部30に対する傾動が、第1傾動部51と第2傾動部52との2箇所で行われるようにしたものである。
後述する最良形態では、これらの第1傾動部51と第2傾動部52との各軸は、図5に示すように、その軸心方向が互いに直交した状態にしてあり、第1傾動部51によるジョイント部50とヘッド部10との傾動方向と、第2傾動部52によるジョイント部50とベース部20との傾動方向とが異なるようにしたものである。
以上のように、ヘッド部10が第1傾動部51と第2傾動部52との2箇所によって傾動することにより、ヘッド部10はグリップ部30に対して複雑に傾動し得ることになり、背中の複雑な凹凸に応じたヘッド部10の傾動が可能になっているのである。特に、第1傾動部51と第2傾動部52との2箇所の傾動方向がそれぞれ直交しているのであれば、ヘッド部10はグリップ部30に対してより一層複雑に傾動し得ることになる。
ヘッド部10がグリップ部30に対して複雑に傾動し得るのであれば、前述したブレード部40がヘッド部10側の案内面11によって囲まれていることとも相まって、このヘッド部10は、ブレード部40の各ブレード41を露出させた面が背中の凹凸に完全に沿った状態で、背中の面の形状に合った傾動を行うことになる。これにより、各ブレード41は常に背中の毛を効率的に剃り落とすことになり、当該背剃りカミソリ100は、背中の毛剃りをより一層確実に行うことになる。
従って、この請求項5の背剃りカミソリ100は、上記請求項4のそれと同様な機能を発揮する他、ヘッド部10の首振りを背中の凹凸に合わせて行うことができるから、背中の毛剃りがより一層確実に行えるものとなっている。
以上説明した通り、請求項1に係る発明においては、
「背中の毛を剃るためのカミソリ100であって、
前記背中に当接されて毛を剃り落とすブレード部40を有するヘッド部10と、このヘッド部10が連結されるベース部20と、このベース部20に一体化したグリップ部30とを備えたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、この背剃りカミソリ100を手で持って背中に当てても、また背中に対して手が十分届かなくて不安定な姿勢になっても、ヘッド部10を背中面に十分届かせることができ、背中の毛を確実に剃ることができるのである。
また、請求項2に係る発明においては、上記請求項1に記載の背剃りカミソリ100について、
「グリップ部30は、伸縮自在であること」
としたことにその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1のそれと同様な効果を発揮することができる他、ヘッド部10を背中面に対して十分行き渡せることができ、背中の毛剃りを良好に行える背剃りカミソリ100とすることができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、上記請求項1または請求項2に記載の背剃りカミソリ100について、
「ヘッド部10は、前記背中に当接する案内面11によって、ブレード部40の全体を囲むようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1または2のそれと同様な効果を発揮できることは勿論、ブレード部40が有している各ブレード41を背中に直接接触させることがないから、当該背剃りカミソリ100は、その使用によって背中に傷を負わせることがない。
さらにまた、請求項4に係る発明においては、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の背剃りカミソリ100について、
「ヘッド部10とベース部20との連結は、ジョイント部50を介して行うようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、ヘッド部10とベース部20との連結を、ジョイント部50を介して行うことができ、このジョイント部50と前述したベース部20によって、ヘッド部10をグリップ部30からさらに大きく離れたものとすることができて、安全性の高い背剃りカミソリ100とすることができる。
そして、請求項5に係る発明によれば、上記請求項4に記載の背剃りカミソリ100について、
「ジョイント部50は、このジョイント部50とヘッド部10とを傾動可能に連結する第1傾動部51と、当該ジョイント部50とベース部20とを傾動可能に連結する第2傾動部52とを有したものとして、
ヘッド部10のグリップ部30に対する傾動が、第1傾動部51と、第2傾動部52との2軸で行われるようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項4のそれと同様な機能を発揮する他、ヘッド部10の首振りを背中の凹凸に合わせて行うことができ、背中の毛剃りがより一層確実に行える背剃りカミソリ100とすることができる。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である背剃りカミソリ100について説明すると、図1には、本発明に係る背剃りカミソリ100の側面図が示してあるが、この図1では、背剃りカミソリ100のヘッド部10を背中面に当接させてものとして示してある。そして、この背剃りカミソリ100は、前記背中面に当接されて毛を剃り落とすブレード部40を有するヘッド部10と、このヘッド部10が連結されるベース部20と、このベース部20に一体化したグリップ部30とを備えたものである。
本最良形態のヘッド部10は、図2〜図4に示したように、ヘッド本体10aとヘッド基部10bとを互いに嵌合させて一体化したものであるが、後述するジョイント部50によってベース部20の先に連結したものである。ヘッド本体10aは、図8の(a)に示したように、その内面にヘッド基部10bを嵌合するための凹部を形成したものであり、その外面では、図8の(b)及び図4に示したように、収納凹所11aを中央に形成して、この収納凹所11aの周囲を案内面11としてある。
つまり、ヘッド部10のヘッド本体10aは、図4に示したように、表面側にブレード部40を収納して固定するための収納凹所11aを形成し、この収納凹所11aの周囲に、毛剃りを行う際に背中面に直接当接されることになる案内面11を形成したものである。こうすることによって、ヘッド部10の表面においては、収納凹所11a内に収納したブレード部40の各ブレード41(本最良形態では3枚ある)が端部ではなく中央で露出して、各ブレード41は案内面11によって囲まれることになって、背中面にはまず案内面11が接触してから各ブレード41の刃先が当接することになるのである。勿論、このヘッド部10を構成しているヘッド本体10aの縁部は、後述するブレード部取外しボタン15が当接する部分以外は丸みを帯びた形状に形成してあって、人の肌を傷つけることがないようにしてある。
一方、ヘッド部10のヘッド基部10bは、図9の(a)及び(c)に示したように、後述するジョイント部50の第1傾動部51が挿入される左右一対の軸受12を形成したものであり、この軸受12内に第1傾動部51を入れた状態で、前述したヘッド基部10b側に嵌合されるものである。換言すれば、このヘッド基部10bは、ヘッド本体10aに嵌合されたとき、ジョイント部50側の第1傾動部51を保持するものであり、これによってヘッド部10はジョイント部50に繋がるのである。
また、このヘッド基部10b内は、図9の(a)及び(c)中の仮想線に示したように、左右一対のストッパ収納部10cが形成してあり、これらのストッパ収納部10c内には外端がブレード部取外しボタン15となったストッパ13が収納される。これらのストッパ13は、上述したヘッド本体10aの収納凹所11a内に収納したブレード部40を止めるものであり、外端に形成したブレード部取外しボタン15を、ストッパ収納部10c内に収納した弾性部材14の弾性力に抗して押すことにより、ブレード部40の取り外しと交換が行えるようにするものである。
各ストッパ13は、図10の(a)及び(c)に示したように、内端側に弾性部材14を受けるための受け14aが形成してあり、外端側には当該ストッパ13を押し込むための上記ブレード部取外しボタン15が一体化してある。そして、各ストッパ13の中程には、図10の(c)に示したように、ブレード部40に係合することになるストッパ部13aが形成してある。なお、受け14a内に受けられる各弾性部材14は、図11に示したように、弾性材料を円環状にしたものであり、小さくてもストッパ13を押し出す程度の弾性力を有している。
以上のようにした結果、このヘッド部10は、後述するジョイント部50によってベース部20に簡単に取り付けられ、またカセット化されたブレード部40を収納凹所11a内に着脱可能に取り付けることができるだけでなく、ブレード部40内の各ブレード部41の刃先が案内面11によって直接人の肌に接触しないものとなっているのである。しかも、ブレード部40を止めているストッパ13の元の位置への復帰を、非常に小さな弾性部材14によって行うことがきるのであり、このヘッド部10は、小さなものでありながら、多種類の機能を備えたものとなっているのである。
本最良形態に係る背剃りカミソリ100は、上述したヘッド部10をジョイント部50を介してベース部20に連結しているため、このジョイント部50について先に説明すると、このジョイント部50は、図4〜図7に示したように、球状のジョイント本体50aを備えている。このジョイント本体50aは、図6及び図7に示したように、ベース部20の先端に形成した左右一対の支持脚22上に載置されるものであり、各支持脚22のスプリング掛け22aに掛装した1本のスプリング23が、スプリング挿入穴53の内部に挿通されることにより、ベース部20側に弾力的に連結されるものである。
このジョイント本体50aの上側には左右一対の支持台51aが一体的に形成してあり、これら各支持台51aの外側には上述した第1傾動部51が設けてある。これらの第1傾動部51は、前述した通り、図9の(a)に示したヘッド部10側の軸受12内に挿入され、当該ジョイント本体50aとヘッド部10とを、傾動可能に連結するものである。
当該ジョイント本体50aとヘッド部10との傾動は、両支持台51a間に位置するジョイント本体50a上に一体的に形成した板バネ54によってある程度の範囲で規制できるようにしてある。板バネ54は、図5〜図7、及び図17に示したように、当該背剃りカミソリ100が組立完了したときに、ヘッド部10側のヘッド基部10bの裏面に当接することになるものであり、当該板バネ54の弾性力によってヘッド部10を一定の位置に保つとともに、ある程度の傾動を許容するものである。
また、ジョイント本体50aの中程には、図5〜図7、及び図17に示したように、前後一対の第2傾動部52が形成してある。これらの第2傾動部52は、上記両第1傾動部51を結ぶ線に対して直交する方向の線上に位置しており、これにより、第1傾動部51による傾動方向とは異なる方向(直交する方向)の傾動を可能にしている。各第2傾動部52は、特に図6に示したように、ベース部20側の支持脚22上に載置されているだけであり、支持脚22上の当接面22bに対して言わば転動可能になっている。
そして、このジョイント本体50aの下側には、図17の(b)及び(c)に示したように、スプリング挿入穴53が形成してあり、このスプリング挿入穴53内には、図6に示したように、ベース部20側に掛装したスプリング23が挿通されるのである。その結果、組立が完了した背剃りカミソリ100における当該ジョイント本体50aは、各第2傾動部52がベース部20側の支持脚22上にて転動可能に支持されていて、その転動範囲をスプリング23によって弾力的に規制されることになり、ヘッド部10とベース部20との第2傾動部52での傾動が可能になっているのである。
換言すれば、本最良形態のジョイント部50を構成しているジョイント本体50aは、図17の(a)〜(c)にて示したように、一つの小さな球の上に、ヘッド部10のベース部20に対する複雑な傾動を可能にする第1傾動部51及び第2傾動部52のそれぞれ一対と、ヘッド部10を常に図1に示した傾斜角度に保持する板バネ54と、当該ジョイント本体50aをベース部20側に弾力的に保持するスプリング23が挿通されるスプリング挿入穴53とを非常にコンパクトにまとめて設けたものであり、この種の背剃りカミソリ100を形成するにあたって、コストを低減し、構成を簡単にして製造を容易にするものである。勿論、これらの各部品はジョイント本体50aに対して一体化してあるから、これらの部品を組立中に紛失することもない。
以上のようなジョイント本体50aを有するジョイント部50が組み付けられるベース部20は、図1に示したように、グリップ部30の先端で大きな空間を形成することになるものであり、図1〜図7に示したように、ジョイント部50側を、図18に示したベースカバー21によって覆うようにしたものである。このベースカバー21の内側になる部分には、図6及び図7に示したように、前述した一対の支持脚22が一体的に形成してあり、これら各支持脚22の中央部分にはスプリング掛け22aが形成してある。また、各支持脚22の上面は、前述したジョイント部50側の第2傾動部52が載置される当接面22bとなっている。
各支持脚22に形成してあるスプリング掛け22aには、前述したように、一本のスプリング23が掛装されるのであるが、このスプリング23の掛装は、上述したジョイント本体50a側のスプリング挿入穴53内に挿通してからなされることは、前述した通りである。
なお、このベース部20の上には、図6にも示したように、支持脚22の近傍にカバー掛け24が一体的に立設してあり、このカバー掛け24にはベースカバー21が嵌合される。このカバー掛け24が存在することによって、当該背剃りカミソリ100のベース部20は、図1〜図3に示したように、全体をスッキリさせるベースカバー21の取付が簡単に行えるのである。
さて、ベース部20の先に形成してあるグリップ部30であるが、このグリップ部30は、図12に示したように、本体部31と、この本体部31の上側に配置される上スライド板32と、本体部31の下側に配置される下スライド板33とからなっているものである。本体部31は、図13の(a)に示したように、中央にスライド溝31aを有していて、このスライド溝31aの前端側と後端側との2カ所に、このスライド溝31aより幅弘にした係止溝31bが形成してある。本体部31の係止溝31b内には、下スライド板33側に形成したストッパ34の頭部が係合して、その位置での上スライド板32及び下スライド板33の移動が規制される。
上スライド板32は、図14の(a)に示したような平面形状を有するものであるが、その断面形状は、図14の(b)に示したようになっている。すなわち、この上スライド板32の後端部は、図12及び図14の右側部分に示したように、下スライド板33側への連結部32aとなっており、この連結部32aの裏面には下スライド板33側の連結突起33bが嵌入される係合部32cとなっている。
下スライド板33は、図12に示したように、その後端部の連結部33aにて各連結突起33bにより上スライド板32と連結されることになるものであり、その前端部側には、図15の(a)〜(c)に示したように、頭部が本体部31側のスライド溝31aの幅より大きなストッパ34が弾力的に上下動できるように設けてある。このストッパ34の反対側(外面となる側)には、図15の(c)にて示したように、解除ボタン35が一体的に設けてあり、この解除ボタン35を押すことにより、本体部31の係止溝31bに係合していたストッパ34を上スライド板32側の溝内に押し上げて、当該ストッパ35の係合が解除される。
勿論、これらの上スライド板32及び下スライド板33は一体的になって、本体部31に対してそのスライド溝31aにて、移動できるものであり、当該グリップ部30全体の長さが、図3中の実線にて示した通常の長さから、図3中の仮想線にて示した長い状態にまで変えられるのである。これにより、当該背剃りカミソリ100は、背中面の広い面積の毛剃りを、当該グリップ部30全体の長さ調整を行うことにより実施できるのである。
なお、ヘッド部10の収納凹所11a内に交換可能に収納されるブレード部40は、図4及び図16に示したように、複数(本最良形態では3枚)のブレード41を枠42によって挟み込んだものであり、毛剃り用のものとして市販されている一般的なものである。
以上のように構成した本発明に係る背剃りカミソリ100は、背中の毛剃りが行えるのであるから、プールや海水浴場近くの店舗で陳列すれば、商品群増加に役立つだけでなく、売り上げ増加にも寄与するものであり、プールや海水浴場近くの店舗を繁栄させることが可能である。
勿論、この種の背剃りカミソリ100は一般的には販売されていないものであるから、髭剃り用カミソリや眉毛剃りカミソリを販売している一般的な店舗についても、売り上げ増加に寄与することができると予想される。
本発明に係る背剃りカミソリの側面図である。 同背剃りカミソリを上方からみた斜視図である。 同背剃りカミソリの平面図である。 同背剃りカミソリのヘッド部を中心にしてみた部分斜視図である。 図4に示した部分を反対側からみた部分斜視図である。 同背剃りカミソリのジョイント部を構成してるジョイント本体を中心にしてみた部分拡大斜視図である。 図6に示した部分を90度回転させてみた部分拡大斜視図である。 同背剃りカミソリのヘッド部を構成しているヘッド本体を示すもので、(a)は内面図、(b)は(a)中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。 同背剃りカミソリのヘッド部を構成しているヘッド基部を示すもので、(a)は内面図、(b)は(a)中の2−2線に沿ってみた縦断面図、(c)は(a)中の3−3線に沿ってみた縦断面図である。 同背剃りカミソリのヘッド部内に組み込まれるストッパを示すもので、(a)は拡大平面図、(b)は同正面図、(c)は同側面図である。 同背剃りカミソリのヘッド部内に組み込まれる弾性部材を示すもので、(a)は拡大側面図、(b)は同平面図である。 同背剃りカミソリを構成しているグリップ部を示す分解断面図である。 同グリップ部を構成している本体部を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 同グリップ部を構成している上スライド板を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。 同グリップ部を構成している下スライド板を示すもので、(a)は内面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。 同背剃りカミソリを構成しているブレード部を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 ジョイント部を構成してるジョイント本体を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)中の4−4線に沿ってみた縦断面図、(c)は正面図である。 ベース部の先端に嵌合されるベースカバー21を示すもので、(a)は拡大縦断面図、(b)は平面図である。
符号の説明
100 背剃りカミソリ
10 ヘッド部
10a ヘッド本体
10b ヘッド基部
10c ストッパ収納部
11 案内面
11a 収納凹所
12 軸受
13 ストッパ
13a ストッパ部
14 弾性部材
14a 受け
15 ブレード部取外しボタン
20 ベース部
21 ベースカバー
22 支持脚
22a スプリング掛け
22b 当接面
23 スプリング
24 カバー掛け
30 グリップ部
31 本体部
31a スライド溝
31b 係止溝
32 上スライド板
32a 連結部
32b 連結穴
32c 係合部
33 下スライド板
33a 連結部
33b 連結突起
33c 係合部
34 ストッパ
35 解除ボタン
40 ブレード部40
41 ブレード
42 枠
50 ジョイント部
50a ジョイント本体
51 第1傾動部
51a 支持台
52 第2傾動部
53 スプリング挿入穴
54 板バネ

Claims (5)

  1. 背中の毛を剃るためのカミソリであって、
    前記背中に当接されて毛を剃り落とすブレード部を有するヘッド部と、このヘッド部が連結されるベース部と、このベース部に一体化したグリップ部とを備えたことを特徴とする背剃りカミソリ。
  2. 前記グリップ部は、伸縮自在であることを特徴とする請求項1に記載の背剃りカミソリ。
  3. 前記ヘッド部は、前記背中に当接する案内面によって、前記ブレード部の全体を囲むようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の背剃りカミソリ。
  4. 前記ヘッド部とベース部との連結は、ジョイント部を介して行うようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の背剃りカミソリ。
  5. 前記ジョイント部は、このジョイント部と前記ヘッド部とを傾動可能に連結する第1傾動部と、当該ジョイント部と前記ベース部とを傾動可能に連結する第2傾動部とを有したものとして、
    前記ヘッド部の前記グリップ部に対する傾動が、前記第1傾動部と、第2傾動部との2軸で行われるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の背剃りカミソリ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009189553A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Kai R & D Center Co Ltd 背中や足のすねを剃るのに適した安全かみそり
JP2011523882A (ja) * 2008-06-19 2011-08-25 ザ ジレット カンパニー 枢動可能な刃ユニットを有する安全かみそり
US11235486B2 (en) 2010-08-11 2022-02-01 Sphere Usa, Llc Razor with cutting blade rotatable about multiple axes

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