JP2009044697A - 平面アンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 平面状のグランドプレーン12の縁部に、周期的に形成された単位パターンからなるEBG部11を形成する。EBG11上に近接して、アンテナ部10を配置する。EGB11においては、グランドプレーン12との間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じ、EBG部11はアンテナ部10の使用周波数においてほぼ共振状態となるようにされている。
【選択図】 図1
Description
図18を参照すると、距離aが小さくなるほど平均ゲインが低下し、水平偏波でも垂直偏波でも少なくとも距離aを10mm以上とする必要があることが分かる。また、距離aをパラメータした際の第1エレメント222の放射抵抗Rinのグラフを図19に示す。図19を参照すると、距離aが小さくなるほど放射抵抗Rinが低下し、距離aを30mmとしても放射抵抗Rinは約6Ωであることが分かる。
そこで、本発明は、グランドプレーンからのアンテナ高を低くしても良好な電気的特性を得ることができる平面アンテナを提供することを目的としている。
これらの図に示す平面アンテナは、厚さtが薄くされているグランドプレーン12と、グランドプレーン12の上縁に形成された2次元構造の電磁バンドギャップ(EBG)構造のEBG部11とを備え、グランドプレーン12の上端から高さhの位置にダイポールアンテナとされているアンテナ部10が配置されて構成されている。アンテナ部10は給電部10aにより中央給電されている。EBG部11は、厚さtが薄くされて平面状に構成されており、使用波長に比して小さくされたほぼT字状の単位パターンが周期的に配列されてグランドプレーン12の上縁に形成されている。横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンの横棒の先端はグランドプレーン12に向かって折曲されており、単位パターンはその縦棒のパターンによりグランドプレーン12に短絡されている。
ここで、平面アンテナ1においてグランドプレーン12の上縁からの高さhを、約0.08λ0とした際のアンテナ部10の入力インピーダンス特性を、図15に示す従来のアンテナ201において高さhを約0.25λ0、約0.08λ0、約0.04λ0とした際の入力インピーダンス特性と対比して示すスミスチャートを図3に示す。図3を参照すると、従来のアンテナにおいては高さhを約0.04λ0および約0.08λ0とした場合は放射抵抗が小さくなり、高さhを約0.25λ0まで高くしないと良好な入力インピーダンス値を得ることができないことがわかる。そして、本発明にかかる平面アンテナ1においては、高さhを約0.08λ0としてもアンテナ部10の使用周波数で共振するEBG部11の作用により良好な入力インピーダンス値が得られることがわかる。
図4(a)に示すEBG部100では、横の第1ライン100aと縦の短絡ライン100cからなるT型のパターンと、隣接する第1ライン100a間に対向してまたがる横の第2ライン100bとからなる単位パターンが周期的に配列されて容量成分が発生しやすいよう形成されている。短絡ライン100cはアースライン100dに第1ライン100aを短絡しており、アースライン100dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(b)に示すEBG部101では、横の第1ライン101aと、隣接する第1ライン101a間に対向してまたがる横の第2ライン101bとからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン101dから所定高さで形成されている。アースライン101dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(d)に示すEBG部103では、横のラインの先端をアースライン103d側へ折り曲げ、さらにアースライン103dとほぼ平行になるよう折り曲げた屈曲ライン103aからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン103dから所定高さで形成されている。アースライン103dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(f)に示すEBG部105では、横のラインの先端をアースライン105d側へ折り曲げた屈曲ライン105aからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン105dから所定高さで形成されている。アースライン105dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(g)に示すEBG部106では、横のラインの先端をアースライン106d側へ折り曲げ、さらにアースライン106dとほぼ平行になるよう折り曲げた屈曲ライン106aと、裏面に形成された縦の結合ライン106cとからなる単位パターンが周期的に配列されて形成されている。結合ライン106cはアースライン106dに屈曲ライン106aを高周波的に結合して短絡するラインであり、アースライン106dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(i)に示すEBG部108では、横の第1ライン108aからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン108dから所定高さで形成されている。アースライン108dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108において、ラインを屈曲したり折曲したりすることにより容量成分およびインダクタ成分が生じやすくなる。また、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部を図1に示す平面アンテナのEBG部11に適用することができる。
ここで、本発明にかかる平面アンテナ1において、高さhを約0.08λ0とした際の放射パターンを図6に示す。図6を参照すると、EBG部11における表面電流が流れにくいという作用により、グランドプレーン12からの放射がが抑制され、バックローブが減少していることが分かる。
図7に示すガラスアンテナ31は、車体32に嵌め込まれている窓ガラス部30に設けられている。窓ガラス部30の4辺からなる外周縁には横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンが周期的に配列されたEBG部33が形成されている。横長の矩形状とされているガラスアンテナ31のエレメント34は4辺からなる外周縁がEBG部33に対面して近接するよう形成されている。この場合、エレメント34は窓ガラス部30に埋め込まれたり、金属材を窓ガラス部30の一面に塗布あるいは蒸着等により形成されている。このエレメント34の側辺の一方とグランドとなる車体32の窓ガラス部30と接するフレーム等の間とに給電部35から給電されている。なお、エレメント34を防曇用のヒータと兼用することができ、兼用する場合にはヒータ用の電源からチョークコイルを介して図17に示す構成のようにエレメント34の両側に給電するようにすればよい。また、窓ガラス部30の外周部は一般に所定の幅で黒色等に塗られているため、EBG部33を設けるようにしても外観を損ねることはない。EBG部33は、エレメント34の使用周波数においてほぼ共振するようにされている。
また、図7に示す本発明にかかるガラスアンテナ31の入力インピーダンスのFM帯の周波数特性を、EBG部33を設けない場合と対比して図9に示す。図9を参照すると、本発明にかかるガラスアンテナ31においては、約90MHzにおいて入力インピーダンスの実数分が約50Ωとなっている。しかし、EBG部33を設けていない場合は約90MHzにおいて約40Ωの低い値しか得られていないことが分かる。
なお、ガラスアンテナ31におけるEBG部33を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
図10に示すいわゆるノートパソコンであるPC40は、液晶等のディスプレイにおける上枠内に複数のエレメントからなる内蔵アンテナ41が設けられている。この内蔵アンテナ41は無線LAN等のネットワークに接続するワイヤレス機器のアンテナとされ、その構成例を図11に示す。図11に示すように、内蔵アンテナ41は平面状のディスプレイのアース部43と、アース部43の上縁に形成された2次元構造のEBG部44を備え、アース部43に近接して複数のダイポールエレメント45a、45b、45c、45dが配置されて構成されている。ダイポールアンテナ45a〜45d間の間隔はDとされ、中央給電されている。平面状に形成されているEBG部44は、使用波長に比して小さくされたほぼT字状の単位パターンが周期的に配列されてアース部43の上縁に形成されている。横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンの横棒の先端はアース部43に向かって折曲されており、単位パターンはその縦棒のパターンによりアース部43に短絡されている。
なお、内蔵アンテナ41におけるEBG部44を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
なお、内蔵するアンテナにおけるEBG部47を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
図14に示すフィルムアンテナ50は、車両のフロントガラスの上部に貼着されている。フロントガラスと車両のフレーム等の境界にはEBG51がフロントガラス上に形成されている。このため、フィルムアンテナ50の使用周波数においてほぼ共振するEBG51の作用によりフィルムアンテナ50を車両のフレーム等に密着して配置することができ、運転者等の視界を極力妨げないようになる。フィルムアンテナ50に設けられているアンテナ接続用コネクタ52から導出されたリード線は、車室内のフロントガラス上に設けられたアース接続用コネクタ53において同軸ケーブル55に接続される。同軸ケーブル55を伝達したフィルムアンテナ50の受信信号は、車に搭載されたアンプ56で増幅されて受信器57に供給されている。なお、同軸ケーブル55のアース部は、アース接続用コネクタ53においてアーステープ54に接続されて車体にアースにされている。また、フロントガラスの外周部は一般に所定の幅で黒色等に塗られているため、EBG51を設けるようにしても外観を損ねることはない。
なお、EBG51を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
Claims (4)
- 平面状のグランドプレーンの縁部に周期的に形成され、該グランドプレーンとの間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じる平面状とされている単位パターンと、
該単位パターン上に近接して配置されたアンテナ部とを備え、
前記グランドプレーンの縁部に周期的に形成された前記単位パターンが、前記アンテナ部の使用周波数においてほぼ共振状態となるようにされていることを特徴とする平面アンテナ。 - 前記単位パターン上に近接して複数のアンテナエレメントが配置されることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
- パーソナルコンピュータに装着されるカードに内蔵されるアンテナとされていることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
- 前記グランドプレーンが車体とされ、前記単位パターンと前記アンテナ部とが車体に固着されている窓ガラス上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007210635A JP2009044697A (ja) | 2007-08-13 | 2007-08-13 | 平面アンテナ |
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JP2007210635A Pending JP2009044697A (ja) | 2007-08-13 | 2007-08-13 | 平面アンテナ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
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