JP2009044117A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子の機能層に悪影響を及ぼさずに、光取り出し効率を向上させることができる発光装置を提供する。
【解決手段】基板と、前記基板の上に形成されている発光素子とを有し、前記発光素子は、前記基板の上に形成されている第1電極と、前記第1電極の周縁を覆っている絶縁部材と、前記第1電極の露出部の上に形成されており、少なくとも発光層を有する機能層と、前記機能層及び前記絶縁部材の上に形成されている第2電極とを有する発光装置において、前記絶縁部材の前記基板と反対側の面には周期構造が形成されており、前記周期構造の底部と前記第1電極、若しくは前記周期構造の底部と基板との間に光導波路が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は発光装置に関するものである。
発光装置の一種である有機EL発光装置を成す有機EL素子は、蛍光性有機化合物若しくは燐光性有機化合物を含む薄膜を陽極と陰極とで挟持した構造をとる。各電極から電子及びホール(正孔)を注入することで、蛍光性有機化合物若しくは燐光性有機化合物の励起子を生成させ、この励起子が基底状態にもどる際に放射される光を利用する素子である。1987年のコダック社による研究(非特許文献1)では、機能分離型2層構成の素子が提案されており、10V程度の印加電圧において1000cd/m2程度の発光が報告されている。陽極にITO、陰極にAg:Mg合金を用い、電子輸送材料及び発光材料としてアルミニウムキノリノール錯体を、ホール輸送材料にトリフェニルアミン誘導体を用いている。
このような有機EL素子は薄型で自発光を特徴としており、次世代のフルカラー型フラットパネルディスプレイとして、薄型軽量、高コントラスト、低消費電力、高精細の有機EL発光装置の実用化が期待されている。
有機EL発光装置の開発課題の一つとして、消費電力の低減がある。有機EL素子は、通常、発光層を含む機能層が1次元的に積層された構成をとる。このとき、空気よりも機能層の屈折率(〜1.7程度)が大きい。このため、機能層の内部から放射された光の大部分は、高屈折率から低屈折率へ変化する積層膜の界面で全反射されて、基板に水平な方向に伝播する導波光となり、素子内部に閉じ込められることになる。発光層の内部で発生した光のうち外部に取り出して利用できる光の割合(光取り出し効率)は、通常、約20%程度でしかない。
よって、有機EL発光装置の消費電力を低減するためには、この光取り出し効率を向上させ、有機EL素子の発光効率を改善することが重要である。特許文献1や特許文献2では、全反射を防ぎ素子内部への光閉じ込めを抑制することを目的として、機能層の上部や下部(光取り出し側やその反対側)に周期構造(サブ波長周期構造や回折格子など)を配置することが提案されている。
これらとは別の方法として、特許文献3などでは、導波光として素子内部に閉じ込められ素子側面から漏れ出す光を、光取り出し方向へ反射させるために、素子側面に傾斜した金属反射面を配置し、光取り出し効率を向上させることが提案されている。
米国特許5,779,924号 特開2004−349111号公報 特開平11−214163号公報 Appl.Phys.Lett.51,913(1987)
上記特許文献1、2の技術は、機能層の上部に周期構造を配置する場合、機能層を形成後に周期構造を加工する必要があるため、周期構造の作製プロセスによって機能層を損傷してしまうという課題がある。
また、機能層の下部に周期構造を配置する場合、機能層と電極などとの界面が平坦でないことから、真空蒸着による形成時の膜の不均一性や密着性の低下などが起こり、素子特性や素子耐久が低下してしまうという課題がある。
上記特許文献3などの技術は、金属電極の傾斜により、電極間の距離が素子中央部と周辺部で変化するため、局所的な発光による素子耐久の低下や電極間の短絡による非点灯素子が増加してしまうという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、発光素子の機能層に影響を及ぼさずに、光取り出し効率を向上させることができる発光装置を提供することを目的とする。
上記背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る発光装置は、
基板と、前記基板の上に形成されている発光素子とを有し、
前記発光素子は、前記基板の上に形成されている第1電極と、前記第1電極の周縁を覆っている絶縁部材と、前記第1電極の露出部の上に形成されており、少なくとも発光層を有する機能層と、前記機能層及び前記絶縁部材の上に形成されている第2電極とを有する発光装置において、
前記絶縁部材の前記基板と反対側の面には周期構造が形成されており、前記周期構造の底部と前記第1電極、若しくは前記周期構造の底部と基板との間に光導波路が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、発光素子の機能層に影響を及ぼさずに、光取り出し効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の原理を1つの構成例に基づいて説明する。
図1に周期構造を持った有機EL発光装置の概略断面図を示す。なお、図示例では有機EL発光装置を示したが、無機EL発光装置やQD−LED発光装置であっても実施できる。
図1に示した有機EL発光装置を成す有機EL素子(発光素子)は、基板100上に陽極である反射電極(第1電極)102が形成されている。反射電極102の周縁を覆うように絶縁部材から成る素子分離層104が形成されている。この素子分離層104の開口部から露出する反射電極102の露出部上に、蛍光性有機化合物若しくは燐光性有機化合物を含む機能層(有機層)101、陰極である透明電極(第2電極)103が形成されている。
有機層101は、図3に示すように、通常、ホール輸送層106、発光層105(R発光層115、G発光層125、B発光層135)、電子輸送層107が積層された構成をとる。また、必要に応じて反射電極102とホール輸送層106との間にホール注入層108を、透明電極103と電子輸送層107との間に電子注入層109を挟持しても良い。
発光層105は、それぞれの発光色に応じた蛍光性有機化合物若しくは燐光性有機化合物を含む。これらの有機EL素子に電圧を印加することで、反射電極102から注入された正孔と透明電極103から注入された電子とが、有機層101において再結合し発光する。ちなみに、本実施形態の有機EL素子は、発光点201に対して透明電極103側が、光取り出し面となる。
つまり、上記有機EL発光装置は、通例の有機EL発光装置と略同様の構成とされている。しかし、通例の有機EL発光装置は、図4に示すように、可視光域において、光取り出し側である空気の屈折率1.0と比較して、発光層を含む有機層101の屈折率が約1.6〜2.0程度と大きい。そのため、有機層101側から空気界面に、臨界角以上の角度で入射した光は全反射されてしまう。発光点201から放射される光のうち、約80%が全反射のため導波光203として素子内部に閉じ込められる。伝播光202として素子外部へ取り出される光の割合(光取り出し効率)は、通常、約20%程度でしかない。
そこで、本発明の有機EL発光装置は、素子分離層104の前記基板100と反対側の面に周期構造300が形成されている。本実施形態の周期構造300は、図2や図16、図17に示すように、EL発光領域302の周辺に2次元的なフォトニック結晶構造をとる。なお、図1の反射電極102、有機層101、透明電極103が積層された部分に対応するのが、図2や図17のEL発光領域302である。
さらに周期構造300の底部と反射電極102との間に光導波路301が形成されている。つまり、反射電極102は光導波路301を形成するために、EL発光領域302だけでなく、周期構造300が形成されている領域まで広がって形成されている。この光導波路301はプレーナー型とされており、周期構造300のエッチングの深さを調整することで形成される。
上記構成の有機EL発光装置は、有機層101に閉じ込められた導波光203が、基板101に対して水平方向に伝わり、光導波路301を進行していく。導波光203が光導波路301を進行するに伴い、周期構造300によって光の回折を生じ、伝播方向が光取り出し面方向に曲げられる。その結果、導波光203から回折光204に変換されるため、光取り出し効率が改善され、発光効率が向上する。
しかも、図1において有機層101の上部や下部に、周期構造を形成する必要がない。そのため、有機層101の形成後の周期構造300の作製プロセスによる前記有機層101の損傷や、周期構造300上への有機層101の形成による膜の不均一性や密着性の低下などによる素子特性や素子耐久の低下を回避することが可能である。
さらに、図2に示すように、発光に寄与する領域が、EL発光領域302からその周囲の回折光領域303まで拡大する。以下で詳述するが、回折光領域303はEL発光領域302よりも約10μm程度の幅で周辺部に広がる。そのため、高精細化によりEL発光領域302が小さくなるほど、外周近傍での回折光204の影響が大きくなり、より発光効率が向上される。したがって、高精細化に伴い開口率が低下しても、駆動電流密度の上昇を抑制することが可能で、有機EL素子の耐久性を維持することが可能である。
以下で、周期構造300について考察を行う。図2に示すように、周期構造300の周期を規定する2つの基本格子ベクトルをa1、a2とする。また、これらの基本格子ベクトルa1、a2に対し、数1の関係を満たす基本逆格子ベクトルをb1、b2とする。有機EL素子の有機層101からの発光ピーク波長(すなわち、前記周期構造300を介して外部に取り出される光のスペクトルのピーク波長)をλとし、波数をk=2π/λとする。また、素子分離層104の屈折率をn、光取り出し側媒体(通常は空気)の屈折率をnexとし、条件n>nexを満たすとする。
Figure 2009044117
光導波路301を伝播する導波光203に対する基板100の水平方向への伝播係数をβとし、導波光203に対する有効屈折率neff及び有効吸収係数κeffを、数2により定義する。有効屈折率neffは、条件nex<neff<nを満たす。
Figure 2009044117
このとき、回折条件は水平方向の位相整合条件から、2つの整数m1、m2を回折次数とし、基板法線方向に対する回折角度をθ(m1、m2)として、条件nex<neff<nのもとで、数3で与えられる。
Figure 2009044117
数3から、各(m1、m2)次回折が生じるための条件は、数4を満たす範囲内である。さらに、条件nex<neff<nを用いると、各(m1、m2)次回折が生じるための条件は、概ね数5となる。
Figure 2009044117
Figure 2009044117
周期構造300が図16や図17のような正方格子の場合を考える。図16は凹部分が正方形の場合であり、図17は凸部分が正方形の場合の例である。正方格子の周期をaとすると、基本格子ベクトルa1、a2は数6となり、基本逆格子ベクトルb1、b2は数7となる。
Figure 2009044117
Figure 2009044117
この時、数3の回折条件は、数8となる。また、数4で表される各(m1、2)次回折が生じるための条件は、数9となる。さらに、条件nex<neff<nを用いると、各(m1、2)次回折が生じるための条件は、概ね数10となる。
Figure 2009044117
Figure 2009044117
Figure 2009044117
ここで、どちらか一方の1次元方向に着目し、m2=0(若しくは、m1=0)とすれば、m1=|m1|=m>0(若しくは、m2=|m2|=m>0)とする。この時、数8の回折条件は、簡略化され数11となる。また、各m次回折が生じるための周期aは、数12を満たす範囲内である。さらに、条件nex<neff<nを用いると、各m次回折が生じるための周期aの条件は、概ね数13となる。
Figure 2009044117
Figure 2009044117
Figure 2009044117
同様に、数13から、m次回折のみが生じるための周期aは、数14を満たす範囲内である。さらに、条件nex<neff<nを用いると、m次回折のみが生じるための周期aの条件は、概ね数15となる。
Figure 2009044117
Figure 2009044117
有機EL素子では、通常、素子分離層104の屈折率はn=1.5〜2.5程度、光取り出し側の屈折率nexはnex=1.0〜1.5程度である。よって、数13から回折光204が生じるため、周期構造300の周期aは、概ね発光ピーク波長λの0.25倍より大きいことが望ましい。さらに、主に1次から3次程度の低次回折光を利用する場合には、数15から周期構造300の周期aは、概ね発光ピーク波長λの0.25倍より大きく2.0倍より小さいことが望ましい。可視光の波長域が380nm〜780nmであることから、周期構造300の周期aは、120nmから1200nmであることが望ましい。
周期構造300は、上述したように2次元的なフォトニック結晶構造に限定されず、図5のように1次元的な回折格子の組み合わせでも良い。また、図6のように一つの副画素に、EL発光領域302が複数存在しても良い。さらに、周期構造300は、周期的である必要はなく、準結晶構造や連続的に周期構造が変化する構造、部分的に不規則な散乱構造を有する構造、若しくは周期構造とこれらを組み合わせたものでも良い。
図3のホール輸送層106、発光層105、電子輸送層107、ホール注入層108、電子注入層109に用いられる有機化合物としては、低分子材料、高分子材料若しくはその両方により構成され、特に限定されるものではない。さらに、必要に応じて無機化合物を用いても良い。
なお、これまでは、基板側が陽極となる構成で説明してきたが、基板側が陰極となる積層構成においても本発明を実施することは可能であり、特に限定されるものではない。
さらに、透明基板上に透明電極を形成し、その上に有機層、反射電極を積層したボトムエミッション構成においても本発明を実施可能である。
また、複数の有機EL素子が積層されたマルチフォトン構成や多段階積層構成に対しても本発明は実施可能である。
以下、数値計算による評価例及び比較例を示す。電磁波の数値計算には、有機EL発光装置の断面を考え、2次元FDTD法を用いた。
<比較例1>
図7に、素子分離層104が周期構造を持たず、光導波路301のみを有する場合の構造を示す。
有機EL素子の発光部分は、基板上に反射電極102(膜厚60nm、屈折率(実部)は0.15及び屈折率(虚部)は3.58)が形成されている。そして、反射電極102上に透明電極110(膜厚20nm、屈折率2.0)、有機層101(膜厚70nm、屈折率1.7)が形成されている。さらに、有機層101上に透明電極103(膜厚60nm、屈折率2.0)が形成された積層構造とした。波長λ=460nm前後の光に対し、基板100の垂直方向で干渉強め合いが生じ、微小共振器構造となるように光路長を設定した。つまり、有機EL素子の積層方向に微小共振器構造を有する構造とした。有機EL素子の側面に配置される素子分離層104は屈折率2.0とした。
また、素子分離層104の境界までの距離が1.0μmである有機層101内の発光点201に発光源が存在するとし、発光波長λ=460nmの単色で定常的な同心円状の発光が生ずるとした。電磁波モードはTEモードで計算を行った。
さらに、測定域A(401)、測定域B(402)、測定域C(403)、測定域D(404)を設け、それぞれの測定域を透過するエネルギー量を計算した。
以上は、各評価例及び比較例1に共通の設定である。
比較例1では、素子分離層104の膜厚を150nmとした。図8に、素子分離層104が光導波路301のみを有する場合の数値計算結果を示す。発光点201から放出された光のうち、有機EL素子の外部へ取り出される光は、一部の伝播光202のみであり、残りの大部分が基板の水平方向へ導波光203として閉じ込められてしまうことが理解される。
ここで、導波光203の有効屈折率neff及び有効吸収係数κeffを求めた。導波光203の伝播係数βの実部は、図8より約0.0225[1/nm]であった。これから、有効屈折率をneff=約1.65と求めた。
次に、有効吸収係数κeffを求めた。図8のX軸座標で、導波光203の位置X1でのエネルギーをI(X1)、位置X2でのエネルギーをI(X2)とすると、有効吸収係数κeffとの間に数16の関係式が成り立つ。
Figure 2009044117
測定域C(403)での透過エネルギー量がI(5μm)=0.0124[a.u]、測定域D(404)での透過エネルギー量がI(3μm)=0.0144[a.u]であったので、数16から有効吸収係数をκeff=約0.0028と求めた。
有効吸収係数κeff=約0.0028より、導波光203のエネルギーが半減するのに要する半減距離Xhalfは9.1μmと求まり、およそ10μmであった。
<評価例1>
次に、本発明の発光装置の構成例として、図9に示すように素子分離層104の光導波路301上に周期構造300を形成した場合の数値計算結果を示す。図9は、周期構造の高さhが230nm、周期aが230nmの場合である。この場合の数値計算結果を図10に示す。
位相整合条件である数11に、導波光203の有効屈折率neff=1.65を適応すると、1次回折光のみが発生し回折角度は−20.5度であることがわかった。なお、回折角度は光の導波方向に対して90°より小さい角度方向を正とし、導波方向に対して90°より大きい角度方向を負とする。この位相整合条件から計算された回折角度は、図9の計算結果に示された回折光波面205から求められる回折光204の回折角度と良く整合している。
周期構造300の周期aを、115nmから920nmまで115nm間隔で変化させ、伝播光202と回折光204とを合わせた取り出し光に対応する測定域A及び測定域Bを透過するエネルギーを求めた。表1に、周期構造300を有さない比較例1の値を基準にした時の相対値を示す。
Figure 2009044117
周期aが115nmの場合は、回折が生じる条件である数13を満たしておらず、回折光204が発生しない。そのため、光取り出し効率は比較例1とほぼ同じ値である。
一方、周期aが230nmから920nmの場合は、回折効果により光取り出し効率が改善していることがわかった。特に、周期aが460nmから805nmの場合に、取り出し効率の改善効果が大きい。
光取り出し効率が最大となるのは、周期aが690nmの時であった。周期aが690nmの時の数値計算結果を図11に示す。周期aが690nmの場合には、1次から3次の回折光が発生するが、このうち、基板垂直方向に近い18.5度方向に2次回折光が、さらに−20.5度方向に3次回折光が同時に発生するためであると考えられる。
<評価例2>
回折による導波光203から回折光204への変換効率は、周期構造300の高さhを変化させることで調整することが可能である。そこで、本発明の発光装置の構成例として、周期構造300の周期aが一定(230nm)の場合に、高さhを115nmから460nmまで変化させ、測定域A及び測定域Bを透過するエネルギーを求めた。表2に、周期構造300を有さない比較例1の値を基準にしたときの相対値を示す。高さhが115nmと460nmの場合に、回折光204が強くなり光取り出し効率が向上することがわかった。
Figure 2009044117
<評価例3>
また、導波光203から回折光204への変換効率を制御するには、光導波路301の高さdを調整し、導波光203の有効屈折率neffを変化させることが大変有効である。そこで、本発明の発光装置の構成例として、周期構造の周期aを一定(230nm)として、光導波路301の高さdを150nmから70nmに変化させた場合の測定域A及び測定域Bを透過するエネルギーを求めた。図12に数値計算結果を示す。
光導波路の高さが連続的に変化する構造、即ちチャープ構造304によって、光導波路301の高さdを連続的に低くした構造としている。表3に、光導波路301の高さdを150nm一定の場合、150nmから70nmに変化させた場合、150nmから30nmに変化させた場合に、測定域A及び測定域Bを透過するエネルギーを示す。周期構造300を有さない比較例1の値を基準としている。
Figure 2009044117
表3に示した結果より、チャープ構造304を導入し、光導波路301の高さdを低下させることにより、回折光強度が大幅に増加し、光取り出し効率が向上していることがわかった。これは、有効屈折率neffが下限値nexに近づいたことにより、エバネッセント波による光導波路からの染み出しが大きくなり、周期構造の影響を受けやすくなったため、若しくは導波モードが消失したためと考えられる。
比較例1の計算例より、導波光203の半減距離Xhalfは約10μmであった。したがって、導波光203の基板水平方向の伝達距離を半減距離程度と考えると、約10μmとなる。図1に示すように、素子分離層104に周期構造300を設置した場合に、素子分離層上に配置された周期構造の回折効果により取り出せる光は、素子分離層と有機層との境界から約10μm以内がほとんどである。よって、図2において、回折光領域303の拡大範囲も境界から約10μm程度である。
図2のEL発光領域302の面積が非常に大きい場合には、周辺部の取り出し効率向上の寄与は相対的に小さい。逆に、150ppiから300ppi程度の高精細化に伴い、副画素サイズが百数十μmから数十μm四方に微細化されると、周辺部の取り出し効率向上の寄与が大きくなり、発光効率を向上させることが可能となる。また、図6のように1つの副画素に、EL発光領域302を複数存在させることで、周辺部の寄与を増加させ、発光効率を向上させることもできる。
一般に、表示装置では、視認性を良くするために高コントラストが要求される。特に、小型ディスプレイなどのような屋外での利用が多い表示装置では、コントラストを保つために外光反射防止機能が大変重要である。有機EL表示装置に対する有効な反射防止方法としては、円偏光板の設置や共振器干渉打ち消し効果とカラーフィルターを組み合わせた方法がある。しかしながら、いずれも平面構造を有する有機EL表示装置に対し有効な方法であるため、光取り出し効率を向上させるために周期構造や回折格子を配置すると、反射防止性能が低下してしまう。そのため、反射防止機能を維持する構造を有することが望ましい。
以下、図18、図19、図20により、本発明の表示装置に対して、外光反射防止機能を保有させる構造例について説明を行う。
図18に示すように、本発明において、表示装置の周期構造上方部分にブラックマトリックス501を配置し、さらに、その上部に円偏光板502を配置する。表示装置が複数の発光素子を有している場合には、発光素子の周囲に形成された周期構造は隣り合う発光素子の間に形成されることになる。そして、ブラックマトリックスも隣り合う発光素子の間に形成される。
発光点201からの伝播光202は、ブラックマトリックス501の開口部から表示装置外部に放射される。また、外部に取り出したい波長において、回折光204は、ブラックマトリックス501の開口部から外部に放射されるように、光導波路中の導波光203に対して負の回折角度であることが望ましい。ここで、負の回折角度とは、導波光203の導波方向に対して、90°より大きい角度を有することである。さらに、周期構造を介して外部に取り出される光が、光導波路の導波方向に対して90°より大きい角度方向で最大強度若しくは最大輝度となることが望ましい。
回折光が負の回折角度となる条件は、数3の回折条件より、以下のようになる。つまり、周期構造を介して外部に取り出したい光のスペクトルのピーク波長をλ、2つの整数m1、m2を回折次数、基板法線方向に対する回折角度をθ(m1、m2)として、条件nex<neff<nのもとで、概ね数17で与えられる。
Figure 2009044117
また、正方格子の場合に回折光が負の回折角度となる条件は、正方格子の周期をaとして、数8の回折条件から、概ね数18で与えられる。
Figure 2009044117
図19に、本発明の表示装置に、外光が垂直に近い角度で入射する場合の概略図を示す。入射光(垂直近傍)210のうち、EL発光領域への入射光は、円偏光板により反射光が防止される。また、周期構造の上方部への入射光は、ブラックマトリックスによって反射が防止される。
次に、図20に、本発明の表示装置に、外光が斜め方向から入射する場合の概略図を示す。
斜め入射光222は、円偏光板を透過し円偏光となり、その後、周期構造に反射して斜め反射光223となる。斜め反射光223は、周期構造によって円偏光状態から楕円偏光となるが、ブラックマトリックスによって吸収されるため、反射が防止される。
以上から、周期構造を配置して光取り出し効率を向上させると同時に、外光入射に対する反射光を低減することが可能である。
同様に、図21、図22、図23に、本発明の表示装置に対して、外光反射防止機能を保有させる他の構成例を示す。
図21において、表示装置を構成するEL発光素子は、発光色がR(赤)の赤色発光素子(以下R素子とする)であり、赤色を強める共振器素子(R共振器素子)とする。表示装置の周期構造の上方部分にブラックマトリックス501を配置し、さらに、ブラックマトリックスの開口部に赤色光を透過するカラーフィルター(Rカラーフィルター)513を配置する。光の取り出しに関しては、図18の場合と同様である。
図22に、本発明の表示装置に、外光が垂直に近い角度で入射する場合の概略図を示す。入射光(垂直近傍)210のうち、EL発光領域への入射光は、Rカラーフィルター513により、赤色の透過光(R透過光)213と成る。共振器では、共振器中の干渉強め合い条件と反射光への干渉打ち消し条件が、概ね一致する。そのため、赤色(R発光色)を強めるR共振器素子では、R透過光213に対して、R共振器素子の各界面からの赤色の反射光(R反射光)214Aや214Bなどが干渉打ち消しを起こし、反射を抑えることができる。また、周期構造の上方部への入射光は、ブラックマトリックスによって反射が防止される。
図23に示す外光が斜め方向から入射する場合は、図20の場合と同様である。R(赤)について説明を行ったが、G(緑)やB(青)の場合も同様である。
なお、これまでは、基板側を陽極、光取り出し側を陰極とする構成で説明してきたが、基板側を陰極、光取り出し側を陽極とし、ホール輸送層、発光層、電子輸送層を逆順に積層した構成においても本発明を実施することは可能である。したがって、本発明にかかる表示装置は基板側を陽極、光取り出し側を陰極とする構成に限定されるものではない。
さらに、図24に示すように、透明基板上に透明電極を形成し、その上に有機層、反射性電極を積層したボトムエミッション構成においても本発明を実施可能である。この場合、光導波路301は反射性電極部分を除く周期構造の底部と基板(透明電極103と基板100の界面)との間である。
また、光取り出し側の電極を透明電極とする構成で説明してきたが、図15に示すように、光取り出し側の電極を金属半透明電極193とする構成においても本発明を実施可能である。この場合、光導波路は金属半透明電極193部分を除く周期構造300の底部と反射性電極102との間である。
さらに、この構成では、金属半透明電極193と素子分離層104(若しくはRGB共通有機層)との界面を基板水平方向に伝播する導波光の一種と考えることができる表面プラズモンが生じる。よって、金属半透明電極193と素子分離層104(若しくはRGB共通有機層)との界面を光導波路として利用可能である。表面プラズモンの伝播係数βSPを、数2の伝播係数βとすると、通常の導波光と同様に回折条件は数3で与えられる。
以上、本発明の発光装置の実施の形態について説明したが、本発明の発光装置は、表示装置や、照明、表示装置用のバックライト等の様々な用途に適用することができる。表示装置としては、テレビ受像機、パーソナルコンピュータのディスプレイ、撮像装置の背面表示部、携帯電話の表示部、携帯ゲーム機の表示部、携帯音楽再生装置の表示部、携帯情報端末(PDA)の表示部、カーナビゲーションシステムの表示部等がある。
以下、本発明の発光装置の製造方法を実施例として説明するが、本発明は本実施例によって何ら限定されるものではない。
<実施例1>
図13に示す構成のフルカラー有機EL発光装置を以下に示す方法で作製する。つまり、本実施例の発光装置は、複数の画素を有し、各画素が赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、つまり赤、緑、青の3色の副画素からなる有機EL発光装置であって、表示装置として好ましく適用することができる例である。以下、赤色発光素子をR素子、緑色発光素子をG素子、青色発光素子をB素子とする。
まず、支持体としてのガラス基板100上に、低温ポリシリコンからなるTFT駆動回路を形成し、その上にアクリル樹脂からなる平坦化膜を形成して基板とする。この上に反射性金属としてのAg合金(AgPdCu)をスパッタリング法にて約100nmの膜厚で形成してパターニングし、透明導電膜としてのIZOをスパッタリング法にて20nmの膜厚で形成してパターニングし、反射電極102とする。Ag合金からなる反射電極102は、可視光の波長域(λ=380nm〜780nm)で分光反射率80%以上の高反射電極である。
さらに、SiNxOy(酸化窒化珪素)の素子分離層104を320nmの膜厚で形成した後、各副画素に図2に示すようなEL発光領域302と三角格子の周期構造310(320、330)とのエッチングを行い、フォトニック結晶付き陽極基板を作製する。
ここで、EL発光領域302は50μm四方とする。本実施例では、R素子の周期構造(R周期構造)310は周期930nm、エッチング直径620nm、エッチング深さ180nmとされる。G素子の周期構造(G周期構造)320は周期795nm、エッチング直径530nm、エッチング深さ210nmとされる。B素子の周期構造(B周期構造)330は周期690nm、エッチング直径460nm、エッチング深さ230nmとされる。つまり、周期構造の周期は、R素子が最も長く、B素子が最も短い。
これをイソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥する。その後、UV/オゾン洗浄してからR素子、G素子、B素子それぞれの有機層111、121、131を真空蒸着により形成する。
まず、下記構造式で示される化合物[I]を、シャドーマスクを用いて各副画素に、R素子のホール輸送層として50nmの膜厚、G素子のホール輸送層として30nmの膜厚、B素子のホール輸送層として20nmの膜厚で形成する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.2nm/secである。
Figure 2009044117
次に、発光層として、シャドーマスクを用いて、R素子、G素子、B素子それぞれの発光層を形成する。R素子の発光層としては、ホストとして4,4’−Bis(N‐carbazole)biphenyl(以下、CBPと呼ぶ)と、燐光発光性化合物Bis[2−(2’−benzothienyl)pyridinato−N,C3](acetylacetonato)Iridium(以下、Btp2Ir(acac)と呼ぶ)とを共蒸着して60nmの膜厚で発光層を形成する。G素子の発光層としては、ホストとしてtris−(8−hydroxyquinoline)Aluminum(以下、Alq3と呼ぶ)と、発光性化合物として3−(2’−Benzothiazolyl)−7−N,N−diethylaminocoumarin(以下、クマリン6と呼ぶ)とを共蒸着して40nmの膜厚で発光層を形成する。B素子の発光層としては、ホストとして下記に示す化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着して20nmの膜厚で発光層を形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secである。
Figure 2009044117
Figure 2009044117
さらに、共通の電子輸送層として、1、10−Bathophenanthroline(以下、BPhenと呼ぶ)を真空蒸着法にて10nmの膜厚で一括して形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secである。次に、共通の電子注入層として、BPhenとCs2CO3とを共蒸着(重量比90:10)し、20nmの膜厚で一括して形成する。蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secである。
この電子注入層まで形成した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、透明電極103として、ITOを60nmの膜厚で形成する。
その結果、素子分離層104には、周期構造310(320、330)の底部と反射電極102との間に光導波路311(321、331)が形成される。ここで、素子分離層104に形成された周期構造310上には、R素子、G素子、B素子の間を跨いで共通して形成される共通層が積層されることになる。図1や図13では、透明電極のみ示すが、実施例1では、電子輸送層、電子注入層、透明電極が順次積層される。ここで、透明電極103の屈折率や有機層111(121、131)の屈折率は素子分離層104の屈折率と概ね等しいことが好ましい。素子分離層104に積層された透明電極103を前記素子分離層104と同一の部材とみなし、周期構造310(320、330)及び光導波路311(321、331)を形成することができるからである。
さらに、発光装置の周辺部に吸湿剤を配置し、エッチングされたキャップガラスで封止することにより、有機EL発光装置を得る。
<実施例2>
図14に実施例2の有機EL発光装置の構成図を示す。ホール輸送層の形成前までは、実施例1と同様である。化合物[I]を各副画素に、R素子のホール輸送層として70nmの膜厚、G素子のホール輸送層として40nmの膜厚、B素子のホール輸送層として20nmの膜厚で形成する。次に、共通の3色積層型白色(W)発光層として、CBPとBis[(4,6−difluorophenyl)pyridinato−N,C2](picolinato)Iridium(以下、FIrpicと呼ぶ)とを共蒸着により25nmの膜厚で形成する。そして、CBPとBtp2Ir(acac)(重量比92:8)とを共蒸着により2nmの膜厚で形成する。さらに、CBPとBis(2−phenylbenzothiozolato−N−C2)Iridium(acetylacetonate)(以下、Bt2Ir(acac)と呼ぶ)(重量比92:8)とを共蒸着により2nmの膜厚で形成し積層構造とする。電子輸送層の形成以降は、実施例1と同様である。
つまり、本実施例の有機EL発光装置は各副画素にW有機層171が形成されており、白色の有機EL素子を有する構成とされている。
<実施例3>
図15に実施例3の有機EL発光装置の構成図を示す。電子注入層の形成までは、実施例1と同様である。この電子注入層まで形成した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、金属半透明電極193として、Ag合金を20nmの膜厚で形成する。
さらに、発光装置の周辺部に吸湿剤を配置し、エッチングされたキャップガラスで封止することにより、有機EL発光装置を得る。
つまり、本実施例の有機EL発光装置は各副画素にR素子の有機層111、G素子の有機層121、B素子の有機層131が形成されており、金属半透明電極を有する構成とされている。
<実施例4>
本実施例は、図13に示す構成のフルカラー有機EL発光装置において、素子分離層104に形成される周期構造が、図16に示す正方格子である場合である。反射電極の形成までは、実施例1と同様である。
さらに、SiNxOy(酸化窒化珪素)の素子分離層104を175nmの膜厚で形成した後、各副画素に図16に示すようなEL発光領域302と正方格子の周期構造310(320、330)とのエッチングを行い、フォトニック結晶付き陽極基板を作製する。
ここで、EL発光領域302は50μm四方とする。正方格子では、各副画素の上下方向と左右方向とで周期構造310(320、330)の周期(配列)が等しい。そのため、発光装置を視認した場合、上下方向と左右方向とで同様の光学特性を得ることができ、視認性を高めることができる。また、逆に、上下方向と左右方向の周期が異なる四角格子としても良い。この場合は、方向によって視認性を調整することが可能となる。
本実施例では、R周期構造310は周期310nm、エッチング形状が一辺220nm正方形、エッチング深さ40nmとされる。G周期構造320は周期270nm、エッチング形状が一辺190nm正方形、エッチング深さ90nmとされる。B周期構造330は周期230nm、エッチング形状が一辺150nm正方形、エッチング深さ115nmとされる。つまり、周期構造の周期は、R素子が最も長く、B素子が最も短い。
これをイソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥する。その後、UV/オゾン洗浄してからR素子、G素子、B素子それぞれの有機層111、121、131を真空蒸着により形成する。
まず、化合物[I]を、シャドーマスクを用いて各副画素に、R素子のホール輸送層として25nmの膜厚、G素子のホール輸送層として25nmの膜厚、B素子のホール輸送層として20nmの膜厚で形成する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.2nm/secである。
次に、発光層として、シャドーマスクを用いて、R素子、G素子、B素子それぞれの発光層を形成する。R素子の発光層としては、ホストとしてCBPと、燐光発光性化合物Btp2Ir(acac)とを共蒸着して50nmの膜厚で発光層を形成する。G素子の発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着して30nmの膜厚で発光層を形成する。B素子の発光層としては、ホストとして化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着して20nmの膜厚で発光層を形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secである。
次に、共通の電子輸送層として、BPhenを真空蒸着法にて10nmの膜厚で一括して形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secである。
さらに、BPhenとCs2CO3との共蒸着膜(重量比90:10)を、シャドーマスクを用いて各副画素に、R素子の電子注入層として60nmの膜厚、G素子の電子注入層として30nmの膜厚、B素子の電子注入層として20nmの膜厚で形成する。蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secである。透明電極103の形成以降は、実施例1と同様である。
周期構造を有する有機EL発光装置の断面概略図である。 周期構造を有する有機EL発光装置の平面概略図である。 有機層の断面概略図である。 周期構造を有さない有機EL発光装置の断面概略図である。 周期構造を有する有機EL発光装置の平面概略図である。 周期構造を有する有機EL発光装置の平面概略図である。 周期構造を有さない有機EL発光装置に関する数値計算の構造例である。 周期構造を有さない有機EL発光装置に関する数値計算の結果例である。 周期構造を有する有機EL発光装置に関する数値計算の構造例である。 周期構造を有する有機EL発光装置に関する数値計算の結果例である。 周期構造を有する有機EL発光装置に関する数値計算の結果例である。 周期構造を有する有機EL発光装置に関する数値計算の結果例である。 周期構造を有するRGB発光層塗り分け構成の有機EL発光装置の断面概略図である。 周期構造を有するW発光層共通構成の有機EL発光装置の断面概略図である。 周期構造を有する金属半透過電極を用いたRGB発光層塗り分け構成の有機EL発光装置の断面概略図である。 周期構造を有する有機EL発光装置の平面概略図である。 周期構造を有する有機EL発光装置の平面概略図である。 周期構造とブラックマトリックス、円偏光板を有する構成の有機EL発光装置の模式図(発光時)である。 周期構造とブラックマトリックス、円偏光板を有する構成の有機EL発光装置の模式図(垂直入射時)である。 周期構造とブラックマトリックス、円偏光板を有する構成の有機EL発光装置の模式図(斜め入射時)である。 周期構造とブラックマトリックス、カラーフィルターを有する構成の有機EL発光装置の模式図(発光時)である。 周期構造とブラックマトリックス、カラーフィルターを有する構成の有機EL発光装置の模式図(垂直入射時)である。 周期構造とブラックマトリックス、カラーフィルターを有する構成の有機EL発光装置の模式図(斜め入射時)である。 周期構造を有するボトムエミッション型有機EL発光装置の断面概略図である。
符号の説明
100 基板
101 有機層
102 反射電極
103 透明電極
104 素子分離層
105 発光層
106 ホール輸送層
107 電子輸送層
108 ホール注入層
109 電子注入層
110 反射電極上の透明電極
111 R有機層
115 R発光層
121 G有機層
125 G発光層
131 B有機層
135 B発光層
171 W有機層
193 金属半透明電極
201 発光点
202 伝播光
203 導波光
204 回折光
205 回折光波面
210 入射光(垂直近傍)
211 透過光(左円偏光)
212 反射光(右円偏光)
213 R透過光
214A R反射光A
214B R反射光B
222 斜め入射光
223 斜め反射光
300 周期構造
301 光導波路
302 EL発光領域
303 回折光領域
304 チャープ構造
310 R周期構造
311 R光導波路
320 G周期構造
321 G光導波路
330 B周期構造
331 B光導波路
401 測定域A
402 測定域B
403 測定域C
404 測定域D
501 ブラックマトリックス
502 円偏光板
513 Rカラーフィルター

Claims (12)

  1. 基板と、前記基板の上に形成されている発光素子とを有し、
    前記発光素子は、前記基板の上に形成されている第1電極と、前記第1電極の周縁を覆っている絶縁部材と、前記第1電極の露出部の上に形成されており、少なくとも発光層を有する機能層と、前記機能層及び前記絶縁部材の上に形成されている第2電極とを有する発光装置において、
    前記絶縁部材の前記基板と反対側の面には周期構造が形成されており、前記周期構造の底部と前記第1電極、若しくは前記周期構造の底部と基板との間に光導波路が形成されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記周期構造の周期aは、前記発光層の屈折率n、光取り出し側媒体の屈折率nex、前記周期構造を介して外部に取り出される光のスペクトルのピーク波長λに対して、
    Figure 2009044117
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記周期構造の周期は、前記周期構造を介して外部に取り出される光のスペクトルのピーク波長の0.25倍より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置。
  4. 赤色発光の前記発光素子と、緑色発光の前記発光素子と、青色発光の前記発光素子と、を有し、
    前記周期構造の周期は、前記赤色発光の発光素子が最も長く、前記青色発光の発光素子が最も短いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記発光素子は発光領域の上下方向と左右方向とに配列されており、前記発光素子の上下方向と左右方向とで、周期構造の周期が等しいことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記周期構造の光取り出し側にブラックマトリックスを有しており、前記周期構造を介して外部に取り出される光が、前記光導波路の導波方向に対して90°より大きい角度方向で最大強度若しくは最大輝度となることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記発光素子の積層方向に微小共振器構造を有することを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記発光素子の光取り出し側に前記発光素子の発光を透過するカラーフィルターを有することを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記発光素子の光取り出し側に円偏光板を有することを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  10. 前記周期構造は前記光導波路の高さが連続的に変化する構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の発光装置。
  11. 前記絶縁部材の屈折率と前記第2電極の屈折率とは等しいことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の発光装置。
  12. 前記発光素子は有機EL素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の発光装置。
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