JP2009043584A - 有底円筒形状の電池およびその製造方法とその製造装置 - Google Patents

有底円筒形状の電池およびその製造方法とその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電池ケースに溝入れローラを押し込むことにより内向きに環状溝部を形成する溝入れ工程において、溝入れローラと電池ケースの接触により、溝入れローラの磨耗が発生し溝入れロ−ラの寿命が短くなるという課題を有していた。本発明は電池ケース1と溝入れローラの接触を抑制し溝入れローラの長寿命化を行うことを目的とする。
【解決手段】環状溝部10の構造を最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状有する構造とすることにより、環状溝部10を形成する溝入れ加工に用いる溝入れローラと電池ケース1の接触を減らすことにより、溝入れローラの磨耗を防ぎ長寿命化を図ることを目的とした非水系二次電池である。
【選択図】図1

Description

本発明は、有底円筒形状の電池に関し、発電要素を内部に収容した有底円筒形状の電池ケースに設けた環状溝部とその溝入れに関するものである。
近年、AV機器或いはパソコン等の各種電子機器のポータブル化やコードレス化が急激に進んでおり、これらの駆動用電源として、高エネルギー密度で負荷特性の優れた密閉型電池が要望されている。特に電圧及びエネルギー密度が高く、貯蔵寿命が長いなどの多くの特徴を有する特にリチウム二次電池が脚光を浴びている。
例えば、図5(a)に示すように円筒形のリチウム二次電池は、正極板36と、負極板38とをセパレータ37を介して渦巻状に捲回した後、この渦巻状の電極群35を有底筒状の電池ケース31の内部に収容し、次いでこの電池ケース31内に所定量の電解液を注液した後、電池ケース31の開口部にガスケットを周縁に取り付けた封口板39を挿入し、電池ケース31の開口部を内方向に折り曲げて封口している。
このため、電池ケース31の開口部近傍の内周面には、封口板39を載せて支持するための環状溝部30が形成されており、この環状溝部30は電池ケース31の開口部近傍の外周面に電池ケース31の内側に膨出する部分により形成される。なお、渦巻状の極板電極群35の上部から引き出された正極用リードは電池ケース31の封口以前に封口板39に溶接される。
このように封口板39を支持するための環状溝部30を電池ケース31に形成するための方法や環状溝部30の形状については、種々提案されている。この環状溝部30の形状としては、図5(b)に示すようにストレート部33を持つ環状溝部30の傾きθが60度以上となり、溝深さDと肉厚tの関係がD/t≦6となる環状溝部30の形状が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、環状溝部の形成方法と形状として、図6に示されるように環状溝部42の最深部から電極群側に一定角度の傾きとストレート部43を持つ形状となっており、その形成方法としては溝入れローラを押し込むことで電池ケース41の中心向きに形成される環状溝部42の膨出量に応じて電池ケース41の底部を支える下型の押し上げ量を調整し、電池ケース41の側壁の肉厚t1と環状溝部42の最も薄肉化された部分t2との比t1:t2が1:0.8〜0.95となり、下側に傾きのついた環状溝部42の形状と形成方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、環状溝部の形成方法と形状として、図7に示されるように環状溝部52の最深部54から電極群35側にストレート部53を持つ形状となっており、その形成方法としては電池ケース51の底部と開口部の両端部を加圧した状態で電池ケース51を回転させ、溝入れローラを電池ケース51の中心方向に押し込むことで環状溝部52を形成することにより、環状溝部52の薄肉化を防ぐ方法が提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開2005−293922号公報 特開2005−019050号公報 特開平09−063548号公報 特開平09−199092号公報
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術では、図5(b)に示すように環状溝部30の傾きθが60度以上となっているために、一度の溝入れ工程では成形を完成させることができず、最終工程として電池ケース31の軸に沿って底部側に加重をかけて圧縮を行う必要があり、完成まで時間がかかり、生産性が悪いという課題を有していた。また、環状溝部30が最深部より電極群側にストレート部33を持つ形状となっているために、溝入れ作業時に溝入れローラと電池ケース31の接触が大きくなり溝入れローラの寿命が短くなるという課題を有していた。
また、特許文献2に示されている形状では、図6に示すように環状溝部42は一定角度の傾きを持つ形状となっており、形状的に深い環状溝部42を形成できないために溝深さが浅くなり、封口板を載せる座が小さく、封口板の支持力が弱いために封止性に劣るという課題を有していた。また、環状溝部42の形状から見ると、溝入れ作業時に溝入れローラと電池ケース41の接触が大きくなり溝入れローラの寿命が短くなるという課題を有していた。
さらに、特許文献3、特許文献4に示される環状溝部52の形状は特許文献3と特許文献4で加工方法は異なるが環状溝部52の形状は同一であり、図7に示されるように環状溝部52は最深部54から電極群35側がストレート部53を持つ形状となっている。
さらにこの環状溝部52を加工する製造装置として、図9に示されるような金型ブロック63をバネ65で連結し封口時に電池ケース51の内径方向に金型ブロック63が移動し金型受け部62で電池ケース51を側面より加圧して封口板59を載置する環状溝部52を成形する。その後に電池ケース51の開口部をかしめ封口する封口金型61を用いた二次電池の製造装置の平面図である。
その図9の製造装置を縦断面から見た模式図である図8に示されるように、環状溝部52に挿入する金型ブロック63にある金型受け部62の根元付近の肉厚が薄く、封口金型65にて電池ケース51の開口部をかしめる際に金型受け部62の曲げ強度が小さくなりたわみ量が増えるために受け精度が悪く、封口精度が悪化して封止性に劣る。また、溝入れ作業時に溝入れローラと電池ケース51の接触が大きくなり溝入れローラの寿命が短くなるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、電池ケースの環状溝部の断面形状が直線を持たず円弧を連続する断面形状ことで、電池ケースの開口部をかしめ封口する際、金型受け部の根元付近の肉厚を大きくすることを可能とし、受け精度を向上させ、封口精度の高い封口を可能とすることにより封止性の高い有底円筒形状の電池を得ることを目的とするものである。
上記のような目的を達成するために本発明では、有底円筒形状の電池ケース内に電解液と共に発電要素を収納し、封口体で密封した有底円筒形状の電池であって、封口体を載置した電池ケースの環状溝部の断面形状が直線を持たず円弧を連続する断面形状であることを特徴としている。
本発明によれば、電池ケースの環状溝部の断面形状が直線を持たず円弧を連続する断面形状である構造とすることにより、溝入れ加工に用いる溝入れローラと電池ケースの接触を小さくすることにより、ローラの寿命を長くすることができる。また、電池封口工程に
おいて環状溝部に挿入する金型受け部の根元付近の肉厚を大きくすることができるので受け精度が大きくなり高い封口精度の封口が可能となるために封止性の高い非水形二次電池を得ることが可能となる。
本発明の第1の発明においては、有底円筒形状の電池ケース内に電解液と共に発電要素を収納し、封口体で密封した有底円筒形状の電池であって、封口体を載置した電池ケースの環状溝部の断面形状が直線を持たず円弧を連続する断面形状であることにより、電池ケースの開口部をかしめ封口する際に環状溝部に挿入する金型受け部の強度を増すことが可能で封口精度の高い封口が可能となり、封止性の高い電池を得ることができる。
本発明の第2の発明においては、金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極活物質または負極活物質を担持した正極板および負極板とセパレータとを介して渦巻状に巻回して形成した電極群を非水電解液と共に上部が開口している有底円筒形状の電池ケースに収容し、電池ケースの開口部の近傍を内向きに形成した部分が最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状である環状溝部により支持された封口板により電池ケースを密閉してなる構造としたことにより、封口板を載置する場所を大きく確保することが可能で、さらに電池封口工程において環状溝部に挿入する金型受け部の根元付近の肉厚を大きくすることができるので受け精度が大きくなり高い封口精度の封口が可能となるので封止性の高い非水系二次電池を得ることができる。
本発明の第3の発明においては、電池ケースの側壁と電池ケースの環状溝部との肉厚が同等の厚みである構造としたことにより、環状溝部の強度が高くなり、精度の高い封口した漏液を削減できる電池となる。
本発明の第4の発明においては、有底円筒形状の電池ケース内に正極と負極を含む発電要素と電解液とを収納し、封口体で前記電池ケースの開口部を密封する有底円筒形状の電池の製造方法であって、電池ケースの開口部の近傍を電池ケースの外側から内向きに溝入れローラを押し込むと同時に環状溝部を形成する材料を補給しながら、電池ケースに断面形状が円弧を連続する断面形状を有する封口体を支持する環状溝部を形成することにより、環状溝部に挿入する金型受け部の強度を増すことが可能で電池ケースの開口部をかしめ封口する際に封口精度の高い封口が可能となり、封止性の高い電池を得ることができる。
本発明の第5の発明においては、金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極活物質または負極活物質を担持した正極板および負極板とセパレータとを介して渦巻状に巻回して形成した電極群を上部が開口している有底円筒形状の電池ケースに収容し、電池ケースの底部が上下動可能な下型に保持されて軸方向の上向きに移動し、電池ケースの開口部が上型に押し当てられ、密着した前記上型により電池ケースを回転させ、下型を軸方向の上向きに送ることにより環状溝部に電池ケースの底部側から材料を補給し、電池ケースの開口部の近傍を電池ケースの側壁の外側から溝入れローラを押し込むことで電池ケースに最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を電池ケースの内向きに形成した後、非水電解液を注入し環状溝部により支持された封口板により電池ケースを密閉することにより、封口板を載置する場所を大きく確保することが可能な上、電池ケースをかしめ封口する工程において環状溝部に挿入する金型受け部の根元付近の肉厚を大きくすることができるので受け精度が大きくなり封口精度の高い封口が可能となる。
本発明の第6の発明においては、溝入れローラと電池ケースとの接触面積を小さくして、電池ケースに最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を形成することにより、溝入れ加工に用いる溝入れローラと電池ケースの接触が小さくなり、ローラの寿命を長くすることができる。
本発明の第7の発明においては、電池ケースの開口部の近傍の側壁を外側から溝入れローラを等速で押し込みながら、電池ケースを電池ケースの底部より開口部の方向に送りながら環状溝部に連続したR形状を形成することにより、電池ケースの側壁と電池ケースの環状溝部との厚みが同等となり、封口精度が向上する。
本発明の第8の発明においては、有底円筒形状の電池ケース内に発電要素を収納し、封口体を載置する環状溝部を成形して電解液を注液後、封口体で密封する有底円筒形状の電池の製造装置であって、電池ケースの軸方向に上下動可能な電池ケースの底部を保持する下型と、電池ケースの開口部に押し当て回転する上型と、電池ケースの開口部の近傍に最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を押し込みながら成形する溝入れローラとで構成したことにより、環状溝部の強度向上が得られることで高い封口性が得られ生産性が向上する。
本発明の第9の発明においては、回転した電池ケースに連動して溝入れローラが自由回転する構成にしたことにより、環状溝部を成形する際、溝入れローラによる加工傷を抑制することが可能となる。
本発明の第10の発明においては、電池ケースの開口部の近傍に最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を押し込みながら成形する溝入れローラに連動して下型が電池ケースの開口部の方向に移動する構成にしたことにより、溝入れの際に不足する環状溝部の材料を供給することが可能となり環状溝部の薄肉化の抑制ができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。例えば、図1(a)に示されるように本発明の非水系二次電池では、複合リチウム酸化物を正極活物質とする正極板6とリチウムを保持しうる材料を負極活物質とする負極板8とをセパレータ7を介して渦巻状に巻回した渦巻状の電極群5を作製した。
その後、この渦巻状の電極群5を有底円筒形の電池ケース1の内部に絶縁板と共に収容し、渦巻状の電極群5の下部より導出した負極リードを電池ケース1の底部に接続し、回転を与えた電池ケース1に溝入れロ−ラを押し込むことにより環状溝部10を形成し、次いで渦巻状の電極群5の上部より導出した正極リードを封口板9に接続する。
電池ケース1に所定量の非水溶媒からなる電解液(図示せず)を注液した後、電池ケース1の開口部に封口ガスケットを周縁に取り付けた封口板9を挿入し、電池ケース1を図3(a)に示すような電池ケース保持部の拡大縮小が可能な封口下型11により保持し図2に示す封口上型14にて加圧を加えることにより開口部を内方向に折り曲げてかしめ封口している。
ここで、電池ケース1の環状溝部10は、その拡大図を図1(b)に示したように、電池ケース1の側壁を内側に向けて変形させることにより形成され、その形状としては最深部から電極群側をRの連続部からなる形状となっている。環状溝部10は電池封口工程において図2に示すように電池の封口時に封口下型11の金型受け部12が挿入される。
この電池の封口工程に用いる封口下型11は、図3(b)に示される円弧形状の金型ブロック13を図3(a)に示すバネ15により3個連結する構造で構成されている。この封口下型11は、通常時には金型ブロック13の間に隙間があり電池ケース1の挿入が可能な状態であるが、バネ15を圧縮することで金型ブロック13を径方向の内側に移動させ、隙間を無くすことにより電池ケース1の保持状態となる。
電池の封口工程は、図3(a)に示される封口下型11に開口部に封口板9を挿入した電池ケース1を挿入した後に封口下型11のバネ15を圧縮し、金型ブロック13を径方向の内側に移動させ電池ケース1を保持状態とし、図2で示した封口上型14により加圧加えて電池ケース1の開口部を内方向に折り曲げることによりかしめ封口を行うことで電池の封口工程が構成されている。この電池ケース1の保持状態では、環状溝部10に図3(b)に示される金型ブロック13のの金型受け部12が全周に挿入され、加圧を受けている。
このとき、図2に示すように環状溝部10が最深部から電極群側をRの連続部からなる形状にすることにより、封口下型11の金型受け部12の根元付近の肉厚を大きくすることが可能となり、金型受け部12の曲げ強度が大きくなりたわみ量が少なくなることにより受け精度が向上し、封口精度が良くなる。
ここで、環状溝部10の形成を行う溝入れ製造装置は図4(a)に示すように電池ケース1は、渦巻状の電極群5を内部に収容したものであり、その底部が上下動可能な下型3に保持されて軸方向の上向きに移動し、開口部が上型4に押し当てられ、密着した上型4が回転することにより電池ケース1に回転が与えられる。次いで、図4(b)に示すように、電池ケース1への溝入れ加工は、電池ケース1の回転により回転が与えられる溝入れローラ2が、電池ケース1の外周面の開口部近傍に押当てられ、等速で所定の深さまで送られ、その結果として図1(b)で示した内向きの環状溝部10が形成される。
この際、溝入れロ−ラ2を電池ケース1に押し込むことにより環状溝部10の肉が引き伸ばされ薄肉化が発生するが、溝入れ加工時に電池ケース1を保持した下型3を軸方向の上向きに送ることにより、環状溝部10の下部に有る側壁から適切量の肉を供給するようになっており、薄肉化は発生しない。以下、本発明の実施例に基づいて、さらに詳しく説明する。
外径26mm、高さ65mmのリチウムイオン二次電池用電池ケースに図1(a)に示されるように、環状溝部10の最深部から電極群5側がRの連続部からなる断面形状として電池ケース1に溝入れ加工を実行した。なお、電池ケース1は鉄素材にニッケルメッキを施したものであり、環状溝部10を形成する部分の電池ケース1側壁の肉厚tは0.3mmで、溝入れローラの押し込み量は1.7mmである。以上の構成により作成される円筒形二次電池を実施例1とした。
(比較例1)
外径26mm、高さ65mmのリチウムイオン二次電池電池ケースに図5(a)に示されるように、環状溝部30の最深部から電極群35側にストレート部33を持つ形状として電池ケース31に溝入れ加工を実行した。なお、電池ケース31は鉄素材にニッケルメッキを施したものであり、環状溝を形成する部分の電池ケース側壁の肉厚tは0.3mmで、溝入れローラの押し込み量は1.7mmである。以上の構成により作成された円筒形二次電池を比較例1とした。
上記実施例1および比較例1により二次電池用電池ケースに溝入れ加工を行ない溝入れローラの磨耗による交換時期を調べることにより、ローラ寿命の比較を行った。さらに、実施例1及び比較例1の電池を10000個作成して、−20℃〜60℃のヒートショック試験(−20℃に2時間、60℃に2時間で1サイクル)を20サイクル行ない漏液発生の有無を確認して漏液率の評価を行った。なお、電池上に直径1mm以上の電解液点が4点以上ある場合を漏液発生として評価した。
Figure 2009043584
(表1)の結果から明らかなように、環状溝部30の最深部から電極群35側にストレート部33を持つ形状の比較例1に比べて、環状溝部10の最深部から電極群側がRの連続部からなる断面形状の実施例1では、溝入れローラ2と電池ケース1の接触が小さくなるために、溝入れローラ2の磨耗が減少し溝入れローラ2の寿命が5倍になる。
また、環状溝部30の最深部から電極群側にストレート部33を持つ比較例1に比べて、環状溝部10の最深部から電極群側がRの連続部からなる断面形状を持つ実施例1の方が電池ケース1の封口工程において、金型受け部12の受け精度が大きくなるために封口精度が良いために封止性が良くなり漏液率が低くなる。
本発明に係る有底円筒形状の電池は、環状溝部の断面形状を最深部から電極群側がRの連続部からなる断面形状とすることにより、溝入れローラの磨耗が減少し溝入れローラの長寿命化を可能とすることにより、安定した溝入れ加工が可能となるので、環状溝部を持つ電池の製造方法に有用である。
(a)本発明の非水系二次電池の実施の形態における一部切欠開斜視図、(b)本発明の実施の形態における環状溝部の拡大図 本発明の電池封口工程の拡大図 (a)本発明の電池の封口工程に用いる封口下型の上面図、(b)封口下型を構成する金型ブロックの斜視図 (a)本発明の溝部形成機構の溝入れ工程の説明図、(b)本発明の溝部形成機構の溝入れ工程の説明図 (a)従来例における非水系二次電池の断面図、(b)従来例における環状溝部の拡大図 他の従来例における環状溝部形状の模式図 他の従来例における環状溝部形状の模式図 従来例における電池封口工程封口部の拡大図 従来例における電池の封口工程に用いる封口下型の上面図
符号の説明
1 電池ケース
2 溝入れローラ
3 下型
4 上型
5 電極群
6 正極板
7 セパレータ
8 負極板
9 封口板
10 環状溝部
11 封口下型
12 金型受け部
13 金型ブロック
14 封口上型
15 バネ

Claims (10)

  1. 有底円筒形状の電池ケース内に電解液と共に発電要素を収納し、封口体で密封した有底円筒形状の電池であって、封口体を載置した電池ケースの環状溝部の断面形状が直線を持たず円弧を連続する断面形状であることを特徴とする有底円筒形状の電池。
  2. 金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極活物質または負極活物質を担持した正極板および負極板とセパレータとを介して渦巻状に巻回して形成した電極群を非水電解液と共に上部が開口している有底円筒形状の電池ケースに収容し、前記電池ケースの開口部の近傍を内向きに形成した部分が最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状である環状溝部により支持された封口板により前記電池ケースを密閉してなる構造としたことを特徴とする請求項1に記載の有底円筒形状の電池。
  3. 前記電池ケースの側壁と電池ケースの環状溝部との肉厚が同等の厚みである構造としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有底円筒形状の電池。
  4. 有底円筒形状の電池ケース内に正極と負極を含む発電要素と電解液とを収納し、封口体で前記電池ケースの開口部を密封する有底円筒形状の電池の製造方法であって、前記電池ケースの開口部の近傍を電池ケースの外側から内向きに溝入れローラを押し込むと同時に前記環状溝部を形成する材料を補給しながら、前記電池ケースに断面形状が円弧を連続する断面形状を有する前記封口体を支持する環状溝部を形成することを特徴とした有底円筒形状の電池の製造方法。
  5. 金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極活物質または負極活物質を担持した正極板および負極板とセパレータとを介して渦巻状に巻回して形成した電極群を上部が開口している有底円筒形状の電池ケースに収容し、前記電池ケースの底部が上下動可能な下型に保持されて軸方向の上向きに移動し、前記電池ケースの開口部が上型に押し当てられ、密着した前記上型により前記電池ケースを回転させ、下型を軸方向の上向きに送ることにより環状溝部に電池ケースの底部側から材料を補給し、前記電池ケースの開口部の近傍を電池ケースの側壁の外側から溝入れローラを押し込むことで前記電池ケースに最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を前記電池ケースの内向きに形成した後、非水電解液を注入し前記環状溝部により支持された封口板により前記電池ケースを密閉することを特徴とした請求項4に記載の有底円筒形状の電池の製造方法。
  6. 前記溝入れローラと電池ケースとの接触面積を小さくして、前記電池ケースに最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を形成することを特徴とした請求項4または請求項5に記載の有底円筒形状の電池の製造方法。
  7. 前記電池ケースの開口部の近傍の側壁を外側から溝入れローラを等速で押し込みながら、前記電池ケースを電池ケースの底部より開口部の方向に送りながら環状溝部に連続したR形状を形成することを特徴とした請求項4から請求項6のいずれかに記載の有底円筒形状の電池の製造方法。
  8. 有底円筒形状の電池ケース内に発電要素を収納し、封口体を載置する環状溝部を成形して電解液を注液後、封口体で密封する有底円筒形状の電池の製造装置であって、前記電池ケースの軸方向に上下動可能な電池ケースの底部を保持する下型と、前記電池ケースの開口部に押し当て回転する上型と、前記電池ケースの開口部の近傍に最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を押し込みながら成形する溝入れローラとで構成したことを特徴とする有底円筒形状の電池の製造装置。
  9. 回転した前記電池ケースに連動して溝入れローラが自由回転する構成にしたことを特徴とする請求項8に記載の有底円筒形状の電池の製造装置。
  10. 前記電池ケースの開口部の近傍に最深部から電極群側をRの連続部からなる断面形状を有する環状溝部を押し込みながら成形する溝入れローラに連動して下型が前記電池ケースの開口部の方向に移動する構成にしたことを特徴とする請求項8に記載の有底円筒形状の電池の製造装置。
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