JP2009043329A - ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク搬送機構とピックアップ送り機構への動力切替とピックアップの固定および解除のタイミングを確実に合わせることができるディスク再生装置を得る。
【解決手段】1つのカムギアG9に2つのカム面15−a,16−aを設け、一方のカム面15−aにディスク搬送機構とピックアップ送り機構への動力を切替える動力切替レバー9を当接させ、他方のカム面16−aに前記ピックアップ12を初期位置に保持するロックレバー11を当接させたものである。
【選択図】図1
【解決手段】1つのカムギアG9に2つのカム面15−a,16−aを設け、一方のカム面15−aにディスク搬送機構とピックアップ送り機構への動力を切替える動力切替レバー9を当接させ、他方のカム面16−aに前記ピックアップ12を初期位置に保持するロックレバー11を当接させたものである。
【選択図】図1
Description
この発明は、ディスクをターンテーブルの軸線上まで一方向に引き入れた後、直交する他方向に移動させて前記ターンテーブルに搭載させるディスク搬送からピックアップを前記ディスクの半径方向に移動させて再生状態に移行するまでにディスク搬送機構とピックアップ送り機構との間で動力切替を行うディスク再生装置に関するものである。
この種のディスク再生装置は、ディスクがターンテーブルに搭載されるまでのディスク待機状態において、ピックアップがディスクの内周側に位置する初期位置からずれてしまうと、ピックアップ位置と動力切替との間に同期ずれが発生するため、ディスク待機状態ではピックアップが移動しないように該ピックアップを固定することが必要である。そこで、特許文献1記載のものは、ピックアップを搭載させた移動体に連結されたギアに形成された円弧状リブの周面及び端面に捩りコイルバネを作用させたものである。
従来のディスク再生装置は以上のように構成されているので、ディスク搬送機構とピックアップ送り機構との間で動力切替が行われる際、ピックアップの固定および解除のタイミングを合わすことが困難で、固定および解除が早すぎると、ピックアップ送り機構に対する動力切替えが完了する前にピックアップがずれてしまい、ピックアップ位置と動力切替との間の同期にずれが発生する可能性がある。また、ピックアップの固定および解除が遅すぎると、ピックアップが固定されたままピックアップ送り機構に動力が切替り、ピックアップが送れない等の課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、動力切替とピックアップの固定および解除のタイミングを確実に合わせることができるディスク再生装置を得ることを目的とする。
この発明に係るディスク再生装置は、1つのカムギアに2つのカム面を設け、一方のカム面に当接して前記ディスク搬送機構と前記ピックアップ送り機構とに対する動力切替を行う動力切替レバーと、他方のカム面に当接して前記ピックアップの固定および解除を行うロックレバーとを備えたものである。
この発明によれば、1つのカムギアに設けた2つのカム面の一方にディスク搬送機構とピックアップ送り機構とに対する動力切替を行う動力切替レバーを、他方のカム面にピックアップの固定および解除を行うロックレバーを当接させたので、動力切替とピックアップの固定および解除のタイミングを確実に合わせることができるという効果がある。
実施の形態1.
図面はこの発明の実施の形態1によるディスク再生装置の動力切替部を示す図であり、図1はピックアップを初期位置に保持した状態を示す平面図、図2は図1のA−A線に沿う横断面図、図3は動力をディスク搬送機構側からピックアップ送り機構側に切替えることを開始した状態を示す平面図、図4は図3の要部の拡大平面図、図5は動力をピックアップ送り機構側に切替えた状態を示す平面図、図6は図5の要部の拡大平面図、図7はピックアップ本体の係合部とロックレバーの係合部の係合状態を示す拡大平面図、図8は2つのカム面を設けたカムギアの拡大平面図である。
図面はこの発明の実施の形態1によるディスク再生装置の動力切替部を示す図であり、図1はピックアップを初期位置に保持した状態を示す平面図、図2は図1のA−A線に沿う横断面図、図3は動力をディスク搬送機構側からピックアップ送り機構側に切替えることを開始した状態を示す平面図、図4は図3の要部の拡大平面図、図5は動力をピックアップ送り機構側に切替えた状態を示す平面図、図6は図5の要部の拡大平面図、図7はピックアップ本体の係合部とロックレバーの係合部の係合状態を示す拡大平面図、図8は2つのカム面を設けたカムギアの拡大平面図である。
図において、再生部のシャーシ1には、多数の軸2から軸8がそれぞれ所定の間隔をあけて設けられている。軸2には不図示の駆動源としてのモータにより駆動されるギアG1が回転可能に支持されている。軸3にはギアG1に噛合うギアG2と小径ギアG3および動力切替レバー9が回転可能に支持されている。軸4にはギアG2と噛合うギアG4が回転可能に支持されているとともにロックレバー11が回転可能に支持されている。軸5にはギアG3と噛合うカムギアG9が回転可能に支持されている。このカムギアG9にはその一部に欠歯部G9−aが形成されている。軸6にはギアG6が回転可能に支持されており、このギアG6は不図示のギアを介してディスク搬送機構に動力を伝達するように構成されている。軸7にはギアG7とピニオンギアG8が回転可能に支持されている。軸8にはターンテーブル14が回転可能に支持されている。
ピックアップ13を備えたピックアップ本体12は、ディスク、つまり、ターンテーブル14の半径方向に移動可能に支持されており、その一端側に設けられて腕部12−aには上記ピニオンギアG8が噛合うラックギアG10が形成されている。また、上記動力切替レバー9には軸10が設けられ、この軸10にはギアG3と噛合うギアG5が回転可能に支持されている。ここで、上記のギアG7とピニオンギアG8およびラックギアG10とでピックアップ送り機構を構成している。
上記カムギアG9には、内外に2つのカム溝15,16が形成されており、カム溝15のカム面15−aには動力切替レバー9に設けたピン9−aが当接係合している。また、カム溝16のカム面16−aにはロックレバー11の一端に設けたピン11−aが当接係合している。動力切替レバー9はコイルスプリング等の付勢部材18により反時計方向の回動力が付与され、また、ロックレバー11はコイルスプリング等の付勢部材19により時計方向の回動力が付与されている。この結果、カム面15−aに対するピン9−aの当接係合およびカム面16−aに対するピン11−aの当接係合がそれぞれ維持される。ロックレバー11の他端には、ピックアップ本体12がターンテーブル14の内周部に位置したとき該ピックアップ本体の係合凹部12−bに係合するピン11−bが設けられている。
次に動作について説明する。
図1、図2はギアG3がカムギアG9の欠歯部G9−aに対向位置し、カムギアG9には駆動力は付与されず該カムギアは図示位置に停止している。この状態において、ギアG1−ギアG2−ギアG3−ギアG5の動力伝達系を介してディスク搬送側のギアG6に動力を伝えている。一方、ロックレバー11はその一端側のピン11−aがカム面16−aと補助壁17とにより挟持されるとともに、他端側のピン11−bがピックアップ本体12の係合凹部12−bに係合している。この結果、ピックアップ本体12つまり、ピックアップ13はターンテーブル14の内周側の初期位置に確実に保持されている。
図1の状態において、外部より不図示のディスクが再生装置に挿入されると、このディスクは上記ギアG6に伝送されている動力により回転駆動されるディスク搬送ローラ(図示せず)によって、ターンテーブルの軸線上に搬送される。そして、ディスクがターンテーブル14の軸線上に搬送された後、ターンテーブル14上に降下する動作に連動して、不図示の部材によってカムギアG9が半時計方向に少し回されてギアG3に噛合い図3、図4の状態となる。
この噛合い後は、カムギアG9はギアG4から動力を受けて反時計方向に回転を続け、この回転に伴うカム面15−aの変化に追従して、動力切替レバー9が付勢部材18の付勢力を受けて軸3を支点にして反時計方向に回動する。また、同時に、カム面16−aの変化に追従して、ロックレバー11が軸4を支点にして付勢部材19の付勢力に抗して反時計方向に回動する。そして、動力切替レバー9のピン9−aがカム面15−aの領域15−θ1を移動することによる該動力切替レバーの回動によって、ギアG5がギアG6から離れてギアG7と噛合う。このとき、ロックレバー11のピン11−aがカム面16−aの領域16−θ1を移動することによるロックレバー11の回動によって、ピン11−bがピックアップ本体12の係合凹部12−bから離れ該ピックアップ本体は移動可能となる。
図1、図2はギアG3がカムギアG9の欠歯部G9−aに対向位置し、カムギアG9には駆動力は付与されず該カムギアは図示位置に停止している。この状態において、ギアG1−ギアG2−ギアG3−ギアG5の動力伝達系を介してディスク搬送側のギアG6に動力を伝えている。一方、ロックレバー11はその一端側のピン11−aがカム面16−aと補助壁17とにより挟持されるとともに、他端側のピン11−bがピックアップ本体12の係合凹部12−bに係合している。この結果、ピックアップ本体12つまり、ピックアップ13はターンテーブル14の内周側の初期位置に確実に保持されている。
図1の状態において、外部より不図示のディスクが再生装置に挿入されると、このディスクは上記ギアG6に伝送されている動力により回転駆動されるディスク搬送ローラ(図示せず)によって、ターンテーブルの軸線上に搬送される。そして、ディスクがターンテーブル14の軸線上に搬送された後、ターンテーブル14上に降下する動作に連動して、不図示の部材によってカムギアG9が半時計方向に少し回されてギアG3に噛合い図3、図4の状態となる。
この噛合い後は、カムギアG9はギアG4から動力を受けて反時計方向に回転を続け、この回転に伴うカム面15−aの変化に追従して、動力切替レバー9が付勢部材18の付勢力を受けて軸3を支点にして反時計方向に回動する。また、同時に、カム面16−aの変化に追従して、ロックレバー11が軸4を支点にして付勢部材19の付勢力に抗して反時計方向に回動する。そして、動力切替レバー9のピン9−aがカム面15−aの領域15−θ1を移動することによる該動力切替レバーの回動によって、ギアG5がギアG6から離れてギアG7と噛合う。このとき、ロックレバー11のピン11−aがカム面16−aの領域16−θ1を移動することによるロックレバー11の回動によって、ピン11−bがピックアップ本体12の係合凹部12−bから離れ該ピックアップ本体は移動可能となる。
図5、図6は上記のように動力切替レバー9、ロックレバー11の回動により、ギアG1−ギアG2−ギアG3−ギアG5の動力伝達系をピックアップ送り機構側に切替えるとともに、ピックアップ本体12の保持を開放した状態を示すものである。この図5、図6の状態において、ギアG1−ギアG2−ギアG3−ギアG5の動力伝達系によって、ギアG7−ピニオンギアG8−ラックギアG10を介してピックアップ本体12に動力を伝達し、ピックアップ本体12に設けたピックアップ13をターンテーブル14の半径方向に移動させる。このとき、不図示の動力源によってターンテーブル14を回転させており、このターンテーブル14上に搭載されたディスクを再生する。
この再生動作において、カムギアG9はギアG4から動力を受けて回転を続けているが、動力切替レバー9はカム面15−aの領域15−θ2を移動することによって、ギアG1−G2−G3−G5の動力伝達系およびギアG7−ピニオンギアG8−ラックギアG10を介して動力伝達を保持する。また、ロックレバー11はカム面16−aの領域16−θ1を移動することによって、ピックアップ本体12を移動可能状態に保持する。
一方、図5の2点線位置まで移動してディスクの再生を終了した後、不図示の駆動源としてのモータを逆回転させると、ギアG1−G2−G3−G5の動力伝達系によってピニオンギアG8の回転を逆転させる。このため、ラックギアG10を介して図5の実線位置、つまり、ターンテーブル14の内周側にピックアップ本体12が戻る。そして、動力切替レバー9のピン9−aがカムギアG9のカム面15−aの領域15-θ1に作用すると、動力切替レバー9はカムギアG9の回転にしたがって図5の状態から図3の状態に切り替わる。また、同時にロックレバー11はピン11−aがカムギアG9のカム面16−aの領域16−θ1に沿って移動することにより、時計方向に回動してピン11−bがターンテーブル14の内径側に戻ったピックアップ本体12の係合凹部12−bに係合する。
図7はピックアップ固定部の詳細を示すもので、ピックアップ本体12の係合凹部12−bは外開き斜面のテーパ状に形成されているので、ピックアップ本体12の固定解除が遅すぎ、ピックアップ本体12が固定されたままピックアップ送り機構に動力が切替ったとしても、上記のように動力切替レバー9のピン9−aはカムギア5の一方のカム面15−aに当接しているため、ロックレバー11のピン11−bがピックアップ本体12の係合凹部の外開き斜面に当接することにより、ロックレバー11の回動によってピックアップ本体12の固定解除が可能である。
図8はカムギアG9のロックレバー係合部の詳細を示すもので、ピックアップ本体12の固定はロックレバー11の付勢部材19の付勢力のみでは不安定であるが、図1に示すディスク待機状態のカムギアG9の回転位置状態において、このカムギアG9のカム面15−aに当接するロックレバー11のピン11−aを該カム面で挟むように補助壁17を設けているため、ディスク待機状態でピックアップ本体12の固定が不安定になることはない。
また、補助壁17と当接するロックレバー11の当接係合部をテーパ形状としたので、付勢部材19の破損等によってロックレバー11の回動が不安定な場合においても、ロックレバー11を確実に回動させ、ピックアップ本体12を固定することができる。
また、ピックアップ本体12が十分にターンテーブル14の内周側に戻っていなくても、ロックレバー11のピン11−aは付勢部材19の付勢力でカム面16−aに当接されているだけであるので、このカム面16−aの変化に追従してロックレバー11が強制的に回動し、ピン11−bが係合凹部12−bのテーパ面によって該係合凹部内に誘い込まれ、ピックアップ本体12は所定の位置、つまり、図7、図8に示す2点斜線位置まで戻し固定することができる。
以上のように、実施の形態によれば、1つのカムギアG9の回転によって、動力切替レバー9とロックレバー11を同時に回動させるので、ディスク搬送機構とピックアップ送り機構への動力伝達系の切替とピックアップの固定および解除のタイミングを確実に合わせることができる効果がある。
また、ピックアップ本体12が十分にターンテーブル14の内周側に戻っていなくても、ロックレバー11のピン11−aは付勢部材19の付勢力でカム面16−aに当接されているだけであるので、このカム面16−aの変化に追従してロックレバー11が強制的に回動し、ピン11−bが係合凹部12−bのテーパ面によって該係合凹部内に誘い込まれ、ピックアップ本体12は所定の位置、つまり、図7、図8に示す2点斜線位置まで戻し固定することができる。
以上のように、実施の形態によれば、1つのカムギアG9の回転によって、動力切替レバー9とロックレバー11を同時に回動させるので、ディスク搬送機構とピックアップ送り機構への動力伝達系の切替とピックアップの固定および解除のタイミングを確実に合わせることができる効果がある。
1 シャーシ、2〜8,10 軸、9 動力切替レバー、11 ロックレバー、12 ピックアップ本体、13 ピックアップ、15,16 カム溝、15−a,16−a カム面、17 補助壁、G1〜G7 ギア、G8 ピニオンギア、G9 カムギア、G10 ラックギア。
Claims (5)
- ディスク搬送から再生状態に移行するまでに、ディスク搬送機構とピックアップ送り機構との間で動力切替を行うディスク再生装置において、1つのカムギアに2つのカム面を設け、一方のカム面に当接して前記ディスク搬送機構と前記ピックアップ送り機構とに対する動力切替を行う動力切替レバーと、他方のカム面に当接して前記ピックアップの固定および解除を行うロックレバーとを備えたことを特徴とするディスク再生装置。
- ロックレバーは、付勢部材の付勢力によりカム面に当接されていることを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
- 1つのカムギアは、ディスクをターンテーブルの軸線上まで一方向に引き入れる動作時、カム面と当接するロックレバーを該カム面と挟持する補助壁を備えたことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
- 補助壁と当接するロックレバーの当接係合部をテーパ形状としたことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
- ピックアップを保持するピックアップ本体に設けた係合部と、この係合部に係合するロックレバーの係合部との少なくとも一方をテーパ形成としたことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007206957A JP2009043329A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | ディスク再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007206957A JP2009043329A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | ディスク再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009043329A true JP2009043329A (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=40443929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007206957A Pending JP2009043329A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | ディスク再生装置 |
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JP (1) | JP2009043329A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014044781A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Funai Electric Co Ltd | 光ディスク装置 |
JP2016164821A (ja) * | 2016-06-17 | 2016-09-08 | 船井電機株式会社 | 光ディスク装置 |
-
2007
- 2007-08-08 JP JP2007206957A patent/JP2009043329A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014044781A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Funai Electric Co Ltd | 光ディスク装置 |
JP2016164821A (ja) * | 2016-06-17 | 2016-09-08 | 船井電機株式会社 | 光ディスク装置 |
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