JP2009043089A - バス制御装置及びバス制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数のマスタデバイスからのバスへのアクセスを効率的に制御するバス制御装置及びバス制御方法に関する。
【解決手段】画像処理装置1のバス制御部20は、システムバス2へのマスタデバイスMa、Mbからのアクセス要求に応じて、要求マスク制御部23a、23b、24a、24bが優先度に基づいて、バス獲得要求をバスアービタ8に発行するに際して、転送量監視部26が、マスタデバイスMaによる実際の要求許可信号発行数を取得して、基本転送量記憶部25に記憶されている基本要求信号発行数と比較し、該比較結果に基づいて、要求マスク制御部24aに該バス獲得要求の発行における優先度の変更を要求する。したがって、マスタデバイスMaの要求許可信号発行数に基づいてバス獲得要求の発行における優先度を動的に変更することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、バス制御装置及びバス制御方法に関し、詳細には、複合装置、プリンタ装置、複写装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の複数のユニットから構成されている装置の該複数のユニットからのバスへのアクセスを効率的に制御するバス制御装置及びバス制御方法に関する。
近年、データを取り扱う装置、例えば、複合装置、プリンタ装置、複写装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像処理装置においては、スキャナユニット、プリンタユニット及び画像メモリを有するコントローラ等の各ユニットを汎用バスで接続してインターフェイスを共通化することで、ユニットの拡張等における無駄な回路や制御ソフトの増加を抑制し、また、拡張性を向上させることが行われている。
ところが、このようなバスシステムを用いた画像処理装置においては、スキャナユニットで原稿の画像データを読み取る画像読み取り時やプリンタユニットで画像データに基づいて画像を印刷出力する印刷出力時及びスキャナユニットで読み取った画像データをプリンタユニットで印刷出力するコピー時には、スキャナユニットやプリンタユニットが一定速度で動作する必要があるため、スキャナユニットやプリンタユニットとコントローラの画像メモリとの間で一定量のデータをバスを介して転送する必要があるため、一時的にバストラフィックが著しく増加する。この現象は、高速機ほど顕著になる。
そして、画像処理装置においては、上記汎用バスは、IEEE1394やUSB(Universal Serial Bus)等の通信系のインターフェースを接続することも可能であり、このようなインターフェースを介して外部機器とデータを送受信することが一般的に行われている。
このように汎用バスに、スキャナユニット、プロッタユニット、通信系インターフェースデバイス等がマスタデバイスとして複数存在する画像処理装置の構成においては、バスの調停方法が重要となり、従来、このバスの調停方法として、固定優先順位方式やラウンドロビン方式等が一般的に用いられている。この固定優先順位方式は、複数のマスタデバイスからバス要求が同時に発生した場合に、予め固定的に設定されているマスタデバイスの優先順位に従って優先順位の高い方にバス使用権を与える方法である。ラウンドロビン方式は、優先順位が固定ではなく、バス使用権を獲得したマスタデバイスに対しては、そのバス使用権獲得直後に優先順位を最下位に設定して、全体として公平にバス使用権を調停する方法である。
これらの従来のバス調停方式には、それぞれ長所、短所がある。例えば、固定優先順位方式は、優先順位が高いマスタデバイスにはバス獲得が常に保証されて優位であるが、優先順位の低いマスタデバイスは自分より優先順位の高いマスタデバイスからの要求がある限りバスの使用権を獲得することができない状況が発生するという短所がある。また、ラウンドロビン方式は、全てのマスタデバイスに対して公平にバス獲得の調停を行うことができるという長所はあるが、逆にバスの使用率を各マスタデバイス毎に転送データ量、密度等に応じて異ならせたい場合には不向きであるという短所がある。特に、ラウンドロビン方式は、本来バス自体の有するデータ転送能力(バス幅×所定バス幅当たりのデータの転送時間)が、入力画像コントローラ(スキャナユニット)、出力画像コントローラ(プリンタユニット)等のデバイス(ユニット)が動作しているときに転送しなければならないデータ量に対して限界に近いほど、不都合が発生するおそれがある。一方、固定優先順位方式を用いた場合、スキャナユニットやプリンタユニット等の優先度の高いユニットが動作しているときには、通信系インターフェース等の優先度の低いユニットはバスを必要な期間内に全く獲得することができない状況が発生して、通信異常が発生するおそれがある。
そこで、従来、バスアービタの適用されている装置で特定の事象が発生すると、該装置のマスタデバイス以外の他のマスタデバイスのバス使用権の獲得頻度を制限するバスアービタが提案されている(特許文献1参照)。
また、従来、複数チャネルのDMA転送要求を処理するDMAコントローラのリードDMAとライトDMAとの間に予め決められた高位チャネルのDMA転送を割り込ませるDMAコントローラが提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−269032号公報 特開2004−110742号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、いずれも、ハードウェアの設計時に予め決定されている優先順位に基づいてバス獲得要求を制御しているため、ハードウェア設計時に想定されていた各マスタデバイスのバス使用量と実際の動作時のバス使用量との間に相違が発生した場合、ハードウェアが適切に動作しなくなるおそれがある。例えば、データを圧縮する圧縮モジュールは、そのデータ圧縮率によりバス獲得要求数が大幅に変化するため、ハードウェアを適切に動作させるためには、圧縮率が悪い場合を想定して、バス優先度の設定に対して余裕度を持たせた設計を行なう必要があり、効率が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、複数のマスタデバイスで共通に利用するバスの利用効率を適切に向上させることのできるバス制御装置及びバス制御方法を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明のバス制御装置は、バス調停手段によってバス獲得要求が調停される共通のバスにアクセスする複数のマスタデバイスに対応して設けられ、該対応するマスタデバイスからアクセス要求があると、所定の優先度に基づいて該バス獲得要求を該バス調停手段に発行する要求制御手段を備えたバス制御装置であって、前記マスタデバイスに対して予め設定されている所定の基本データ転送量を格納する基本転送量記憶手段と、該マスタデバイスによる実際のデータ転送量を取得して該実際のデータ転送量と該基本データ転送量との比較結果に基づいて前記優先度の変更を要求する優先度変更要求を前記要求制御手段に発行する優先度変更制御手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記優先度変更制御手段は、前記実際のデータ転送量が前記基本データ転送量を超えると、前記優先度変更要求として、前記優先度の上昇を要求する前記優先度上昇変更要求を前記要求制御手段に発行してもよい。
また、請求項1または請求項2の場合、例えば、請求項3に記載するように、前記バス制御装置は、前記複数のマスタデバイスのうち、前記優先度を上げる必要のあるマスタデバイスに対して、前記要求制御手段、前記基本転送量記憶手段及び前記優先度変更制御手段が設けられ、前記優先度を上げる必要のないマスタデバイスに対しては、前記要求制御手段のみが設けられていてもよい。
さらに、請求項1から請求項3の場合、例えば、請求項4に記載するように、前記バス制御装置は、前記複数のマスタデバイスのうち、出力データ量が入力データによって変化するマスタデバイスの出力側に対して、前記要求制御手段、前記基本転送量記憶手段及び前記優先度変更制御手段が設けられ、該マスタデバイスの入力側及び他のマスタデバイスに対しては、前記要求制御手段のみが設けられていてもよい。
また、請求項1から請求項4の場合、例えば、請求項5に記載するように、前記基本転送量記憶手段は、前記基本転送量として、前記マスタデバイスからの所定の基本アクセス要求数を記憶し、前記優先度変更制御手段は、前記実際のデータ転送量として、該マスタデバイスによる実際のアクセス要求数を取得して、該実際のアクセス要求数と該基本アクセス要求数との比較結果に基づいて前記優先度変更要求を前記要求制御手段に発行してもよい。
さらに、請求項1から請求項5の場合、例えば、請求項6に記載するように、前記基本転送量記憶手段は、前記基本転送量として、前記優先度を上げる基準となる所定の優先度上昇変更転送量と該優先度の上昇を解除する優先度解除転送量を記憶し、前記優先度変更制御手段は、前記実際のデータ転送量が該優先度上昇変更転送量を超えると、前記優先度の上昇を要求する優先度上昇変更要求を前記要求制御手段に発行し、該実際のデータ転送量が該優先度解除転送量を下回ると、前記優先度の上昇の解除を要求する優先度変更解除要求を前記要求制御手段に発行してもよい。
また、請求項1から請求項6の場合、例えば、請求項7に記載するように、前記バス制御装置は、前記基本転送量記憶手段の前記基本転送量を適宜変更可能であってもよい。
さらに、請求項1から請求項7の場合、例えば、請求項8に記載するように、前記バス制御装置は、前記複数のマスタデバイスのうち、そのデータ処理の処理動作タイミングに制約を受けるマスタデバイスに対しては、該マスタデバイスが起動すると、最優先の優先度への変更を要求する優先度変更要求を前記要求制御手段に発行する優先度変更制御手段のみが設けられていてもよい。
請求項9記載の発明のバス制御方法は、バス調停処理によってバス獲得要求が調停される共通のバスにアクセスするマスタデバイスからのアクセス要求に応じて所定の優先度に基づいてバス獲得要求を発行する要求制御処理ステップと、該マスタデバイスによる実際のデータ転送量を取得する実データ転送量取得処理ステップと、該マスタデバイスに対して予め設定されている所定の基本データ転送量と該実際のデータ転送量とを比較する比較処理ステップと、該比較処理ステップでの比較結果に基づいて該要求制御処理ステップでの該優先度の変更を要求する優先度変更要求を発行する優先度変更制御処理ステップと、を有していることにより、上記目的を達成している。
請求項9の場合、例えば、請求項10に記載するように、前記優先度変更制御処理ステップは、前記比較処理ステップで前記実際のデータ転送量が前記基本データ転送量を超えると、前記優先度を上げる前記優先度変更要求を発行してもよい。
本発明によれば、バス調停手段によってバス獲得要求が調停される共通のバスにアクセスするマスタデバイスからのアクセス要求に応じて、所定の優先度に基づいて、バス獲得要求を発行するとともに、該マスタデバイスによる実際のデータ転送量を取得して、該マスタデバイスに対して予め設定されている所定の基本データ転送量と該実際のデータ転送量とを比較し、該比較結果に基づいて該バス獲得要求の発行における優先度の変更を要求する優先度変更要求を発行するので、マスタデバイスの実際のデータ転送量を監視しながら、他のマスタデバイスとの間のバス獲得要求の発行における優先度を動的に変更制御することができ、複数のマスタデバイスで共通に利用するバスの利用効率を適切に向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図3は、本発明のバス制御装置及びバス制御方法の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明のバス制御装置及びバス制御方法の第1実施例を適用したファクシミリ装置、複写装置、複合装置等の画像処理装置1の要部ブロック構成図である。
図1において、画像処理装置1は、システムバス2に、スキャナ部3、プリンタ部4、メモリコントローラ5、CPU I/F6、システム制御部7、バスアービタ8、圧縮伸張コントローラ9及び複数の機能ユニット10a〜10n等が接続されており、メモリコントローラ5には、メモリ11が接続され、CPU I/F6には、CPU(Central Processing Unit )12が接続されている。
スキャナ部3は、例えば、CCD(Charge Coupled Device )を利用したイメージスキャナ等が利用されており、原稿を走査及び副走査して、原稿の画像を所定の解像度で読み取って、2値化して出力する。
プリンタ部4は、所定の印刷方式、例えば、電子写真式で、図示しないホストコンピュータやファクシミリ受信した画像データやスキャナ部3で読み取った画像データに基づいて画像を用紙に印刷出力する。
メモリコントローラ5には、上述のように、メモリ11が接続されており、メモリコントローラ5は、メモリ11へのデータ等の書き込みやメモリ11からのデータ等の読み出しを制御する。
メモリ11は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、処理対象の画像データ、ソフトウェア等を格納する。
CPU I/F6には、CPU12が接続されており、CPU12は、マスタデバイスとしてのスキャナ部3、プリンタ部4、圧縮伸張コントローラ9及び機能モジュール10a〜10nの起動を行う。
システム制御部7は、画像処理装置1の各部を制御して、画像処理装置1としての機能を実行する。
圧縮伸張コントローラ9は、画像データを所定の圧縮方式で圧縮し、また、圧縮されている画像データを伸張する。
機能モジュール10a〜10nは、例えば、解像度変換モジュール、色変換モジュール、サイズ変換モジュール、回転モジュール等の各種画像処理を行うモジュールである。
そして、上記スキャナ部3、プリンタ部4、圧縮伸張コントローラ9及び機能モジュール10a〜10nは、マスタデバイスとして、メモリ11にアクセスする際に、バスアービタ8にバス獲得要求を発行し、システムバス2の獲得ができると、システムバス2を通してメモリ11へのアクセスが可能となる。
バスアービタ8は、画像処理装置1の設計時に予め各マスタデバイスのシステムバス2の利用帯域を想定して設計されている優先度に応じて、マスタデバイスとしてのスキャナ部3、プリンタ部4、圧縮伸張コントローラ9及び機能モジュール10a〜10nからのバス獲得要求の調整を行う。すなわち、バスアービタ8は、バス調停処理を実行するバス調停手段として機能する。
そして、画像処理装置1は、図2に示すようなバス制御部20を備えており、バス制御部20は、マスタデバイスMaとマスタデバイスMbにそれぞれメモリ読み込み制御部21a、21b、メモリ書き込み制御部22a、22b、各制御部21a、21b、22a、22bに対応する要求マスク制御部23a、24a、23b、24b、マスタデバイスMaに対して設けられている基本転送量記憶部25、転送量監視部26、優先度変更制御部27及び事象検出部28を備えている。
マスタデバイスMaは、本実施例では、入力データによって出力データ量の変化する圧縮伸張コントローラ9であり、マスタデバイスMbは、上記機能モジュール10a〜10nである。
通常動作時においては、マスタデバイスMa、Mbは、それぞれソフトウェアから起動されると、メモリ11からデータを読み込むためにメモリ読み込み制御部21a、21bにメモリ読み込み要求信号(アクセス要求)を発行し、メモリ読み込み制御部21a、21bは、マスタデバイスMa、Mbからメモリ読み込み要求信号があると、要求マスク制御部23a、23bに要求信号を発行して、要求マスク制御部23a、23bは、メモリ読み込み制御部21a、21bからの要求信号をマスクするが、メモリ読み込み制御部21a、21bからの要求信号をマスクしないときには、バスアービタ8に対してバス獲得要求を発行する。すなわち、要求マスク制御部23a、23bは、対応するマスタデバイスMaからアクセス要求があると、所定の優先度に基づいてバス獲得要求をバスアービタ8に発行する要求制御手段として機能する。
バスアービタ8は、複数のバス獲得要求信号が同時にあると、そのときに設定されているマスタ優先度に応じて要求許可信号をメモリ読み込み制御部21a、21bを介してマスタデバイスMa、Mbに発行し、マスタデバイスMa、Mbは、要求許可信号を受け取ると、システムバス2を介してメモリ11にアクセスして、データの読み込み処理を行う。マスタデバイスMa、Mbは、メモリ11への必要な処理が終わると、システムバス2を開放する。バスアービタ8は、システムバス2が開放されると、次にマスタ優先度の高いマスタデバイスMa、Mbに対して要求許可信号を発行する。
そして、マスタデバイスMa、Mbによる書き込み時の通常動作も、上記読み取り時の動作と同様であり、マスタデバイスMa、Mbは、ソフトウェアから起動されると、メモリ11へデータを書き込むためにメモリ書き込み制御部22a、22bにメモリ書き込み要求信号(アクセス要求)を発行し、メモリ書き込み制御部22a、22bは、マスタデバイスMa、Mbからメモリ書き込み要求信号があると、要求マスク制御部24a、24bに要求信号を発行して、要求マスク制御部24a、24bは、メモリ書き込み制御部22a、22bからのメモリ書き込み要求をマスクするが、メモリ書き込み制御部22a、22bからの要求信号をマスクしないときには、バスアービタ8に対してバス獲得要求を発行する。すなわち、要求マスク制御部24a、24bは、対応するマスタデバイスMbからアクセス要求があると、所定の優先度に基づいてバス獲得要求をバスアービタ8に発行する要求制御手段として機能する。バスアービタ8は、設定されているマスタ優先度に応じて要求許可信号をメモリ書き込み制御部22a、22bを介してマスタデバイスMa、Mbに発行し、マスタデバイスMa、Mbは、要求許可信号を受け取ると、システムバス2を介してメモリ11にアクセスして、データの書き込み処理を行う。マスタデバイスMa、Mbは、メモリ11への必要な処理が終わると、システムバス2を開放する。バスアービタ8は、システムバス2が開放されると、次にマスタ優先度の高いマスタデバイスMa、Mbに対して要求許可信号を発行する。
そして、本実施例のバス制御部20は、マスタデバイスMaからメモリ書き込み制御部22aへの要求信号が転送量監視部26に入力されており、転送量監視部26は、基本転送量記憶部25に接続されている。基本転送量記憶部(基本転送量記憶手段)25は、マスタデバイスMaに対して予め設定されている所定の基本データ転送量、例えば、マスタデバイスMaである圧縮伸張コントローラ9が通常の圧縮処理を行ったときに発行される単位時間当たりの要求信号発行数である基本要求信号発行数が予め格納されており、この基本要求信号発行数は、マスタデバイスMaである圧縮伸張コントローラ9が通常の圧縮処理を行って読み込んだデータ量よりも少ないデータ量をメモリ11に書き込むのに必要な単位時間当たりの書き込み要求発行数に対して所定の余裕を持たせた予め設定された要求信号発行数である。また、この基本転送量記憶部25の記憶する基本要求信号発行数は、ソフトウェアを利用して、適宜変更することができる。
転送量監視部26は、マスタデバイスMaからメモリ書き込み制御部22aへの単位時間当たりのメモリ書き込み要求発行数(以下、実要求信号発行数という。)をカウントし、この実要求信号発行数と基本転送量記憶部25の基本要求信号発行数とを比較して、実要求信号発行数が基本信号発行数を超えると、メモリ11への書き込み要求を処理しないと、圧縮伸張コントローラ9であるマスタデバイスMaでのデータ処理(圧縮処理)に支障をきたすおそれがあると判断して、優先度変更制御部27に、優先度変更要求を発行する。優先度変更制御部27は、転送量監視部26から優先度変更要求を受け取ると、マスタデバイスMaの書き込み用の要求マスク制御部24aにマスク量を小さくするように、すなわち、優先度を上げるように、設定するマスク最小化要求を発行するとともに、事象検出部28に該優先度変更要求を出力する。要求マスク制御部24aは、優先度変更制御部27からマスク最小化要求を受け取ると、該マスク最小化要求に応じてマスク量を小さくして、すなわち、優先度を上げて、メモリ書き込み制御部22aからの書き込み要求信号を小さいマスク量でマスクした後、バス獲得要求信号をバスアービタ8に出力する。
事象検出部28は、優先度変更制御部27から優先度変更要求が入力されると、要求マスク制御部24a以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24bに対して要求マスク制御要求を発行する。要求マスク制御部23a、23b、24bは、要求マスク制御要求を受け取ると、1回バス獲得要求が発行される毎に、予め設定されている一定時間バス獲得要求をマスクする動作を行う。上記転送量監視部26、優先度変更制御部27及び事象検出部28は、全体として、優先度変更制御手段として機能している。
転送量監視部26は、マスタデバイスMaからメモリ書き込み制御部22aへの単位時間当たりの要求発行数が基本転送量記憶部25の基本要求信号発行数を下回ると、優先度変更制御部27に優先度変更解除要求を発行する。
優先度変更制御部27は、転送量監視部26から優先度変更解除要求を受け取ると、優先度変更要求を出していた要求マスク制御部24aにマスク量を通常に戻すように設定するマスク最小化解除要求を行うとともに、事象検出部28に該優先度変更解除要求を出力する。要求マスク制御部24aは、優先度変更制御部27からマスク最小化解除要求を受け取ると、マスク設定を通常のマスク量に戻す。
そして、転送量監視部26は、常にメモリ書き込み要求信号の監視を行なっており、データ転送が終了すると、単位時間当たりのメモリ書き込み要求信号数が基本要求信号発行数よりも少なくなるため、要求マスク制御部24aが他の要求マスク制御部23a、23b、24bよりもマスク量が小さく常に優先状態となってしまうことはない。
なお、基本要求信号発行数をマスク設定時とマスク解除時で同じにすると、データ転送状態によっては要求マスク制御部23a、24a、23b、24bでのマスクの実行と解除が短時間内に連続して発生するおそれがあり、この短時間内でのマスクの設定と解除の発生を回避するために、優先度変更(マスク最小化要求/解除)の基準となる基本転送量記憶部25を2つ設けて、それぞれに優先度変更(マスク最小化要求)用と優先度解除(マスク最小化解除要求)用の基本要求信号発行数を記憶させてもよいし、1つの基本転送量記憶部25にこれら2つ優先度変更(マスク最小化要求)用と優先度解除(マスク最小化解除要求)用の基本要求信号発行数を記憶させてもよい。すなわち、マスク最小化要求とマスク最小化解除要求において基本要求信号発行数に履歴を持たせるようにしてもよい。
事象検出部28は、優先度変更制御部27から優先度変更解除要求が入力されると、要求マスク制御要求を発行していた要求マスク制御部24a以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24bに対して要求マスク解除要求を発行する。要求マスク制御部23a、23b、24bは、要求マスク解除要求を受け取ると、マスク動作を解除する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像処理装置1は、圧縮伸張コントローラ9であるマスタデバイスMaの圧縮率に応じて増減するマスタデバイスMaからのメモリ書き込み要求を、その頻度(一定時間当たりの書き込み要求発行数)に基づいて、該マスタデバイスMa以外の他のマスタデバイスMbからのメモリアクセス要求に対して相対的に優先的に処理する。
すなわち、各マスタデバイスMa、Mbは、ソフトウェアから起動されて、データをメモリ11から読み取って画像処理した後にメモリ11に書き戻す場合、まず、メモリ読み取り制御部21a、21bにメモリ読み込み要求信号を発行し、要求マスク制御部23a、23bがバス獲得要求信号をバスアービタ8に発行して、バスアービタ8が、要求許可信号を要求のあったメモリ読み込み制御部21a、21bに発行する。このとき、バスアービタ8は、複数のバス獲得要求信号が同時にあると、そのときに設定されているマスタ優先度に応じて優先度の高いマスタデバイスMa、Mbのメモリ読み込み制御部21a、21bに要求許可信号を発行する。
マスタデバイスMa、Mbは、要求許可信号を受け取ると、システムバス2を介してメモリ11にアクセスして、データの読み込み処理を行う。マスタデバイスMa、Mbは、メモリ11への必要な処理が終わると、システムバス2を開放する。バスアービタ8は、システムバス2が開放されると、次にマスタ優先度の高いマスタデバイスMa、Mbに対して要求許可信号を発行する。
そして、マスタデバイスMa、Mbは、読み込んだデータの画像処理を行うと、メモリ11へ処理済のデータを書き込むために、メモリ書き込み制御部22a、22bにメモリ書き込み要求信号を発行し、メモリ書き込み制御部22a、22bが、要求マスク制御部24a、24bに要求信号を発行して、要求マスク制御部24a、24bは、バスアービタ8に対してバス獲得要求を発行する。バスアービタ8は、要求許可信号を要求のあったメモリ書き込み制御部22a、22bに発行するが、このとき、バスアービタ8は、複数のバス獲得要求信号が同時にあると、そのときに設定されているマスタ優先度に応じて優先度の高いマスタデバイスMa、Mbのメモリ読み込み制御部22a、22bに要求許可信号を発行する。
そして、いま、マスタデバイスMaは、圧縮伸張コントローラ9であり、データ処理後のデータ量は小さくなるため、通常、メモリ読み込み動作の要求信号発行数(メモリ読み込み要求信号発行数)よりもメモリ書き込み動作の要求信号発行数(メモリ書き込み要求信号発行数)の方が少なくなるが、圧縮伸張コントローラ9での圧縮率が悪くなると、データサイズが大きくなるため、通常のメモリ書き込み要求信号発行数よりもメモリ書き込み要求信号発行数が多くなる。
そこで、本実施例の画像処理装置1は、図3に示すように、そのバス制御部20の転送量監視部26が、マスタデバイスMaからメモリ書き込み制御部22aへの単位時間当たりのメモリ書き込み要求信号発行数である実要求信号発行数(図3では、観測要求信号数と記載。)をカウントし(ステップS101)、該実要求発行数が予め基本転送量記憶部25に設定されている基本信号発行数(図3では、通常要求信号数と記載。)よりも多いか(ステップS102)、少ないか(ステップS103)をチェックする。
ステップS102で、実要求発行数が基本信号発行数よりも多くなると、転送量監視部26は、優先度変更要求を優先度変更制御部27に発行し(ステップS104)、優先度変更制御部27は、優先度変更要求を転送量監視部26から受け取ると、マスク最小化要求をマスタデバイスMaの書き込み用の要求マスク制御部24aに発行し(ステップS105)、要求マスク制御部24aは、要求マスク量を小さく設定する(ステップS106)。また、優先度変更制御部27は、優先度変更要求を事象検出部28に発行し(ステップS107)、事象検出部28は、要求マスク制御部24a以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24bに対して要求マスク制御要求を発行する(ステップS108)。要求マスク制御部23a、23b、24bは、要求マスク制御要求を受け取ると、1回バス獲得要求が許可される毎に、一定時間バス獲得要求をマスクする動作を行う(ステップS109)。したがって、メモリ書き込み制御部22aからの要求信号を、他のメモリ書き込み制御部22bやメモリ読み込み制御部23a、23bからの要求信号よりも優先させて、メモリ書き込み制御部22aからの要求信号に応じたバス獲得要求をバスアービタ8に発行する。
その後、転送量監視部26は、ステップS103で、マスタデバイスMaからメモリ書き込み制御部22aへの単位時間当たりの要求発行数が基本転送量記憶部25の基本要求信号発行数を下回ると、優先度変更制御部27に優先度変更解除要求を発行する(ステップS110)。優先度変更制御部27は、転送量監視部26から優先度変更解除要求を受け取ると、優先度変更要求を出していた要求マスク制御部24aに、マスク最小化解除要求を出して、マスク量を通常に戻すように設定するマスク最小化解除要求を行うとともに(ステップS111)、事象検出部28に該優先度変更解除要求を出力する(ステップS112)。要求マスク制御部24aは、優先度変更制御部27からマスク最小化解除要求を受け取ると、マスク設定を通常のマスク量に戻す(ステップS106)。
事象検出部28は、優先度変更制御部27から優先度変更解除要求が入力されると、要求マスク制御要求を発行していた要求マスク制御部24a以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24bに対して要求マスク解除要求を発行し(ステップS108)、要求マスク制御部23a、23b、24bは、要求マスク解除要求を受け取ると、マスク動作を解除する(ステップS109)。
このように、本実施例の画像処理装置1のバス制御部20は、バスアービタ8によってバス獲得要求が調停される共通のシステムバス2にアクセスするマスタデバイスMa、Mbからのアクセス要求に応じて、要求マスク制御部23a、23b、24a、24bが所定の優先度としてのマスクに基づいて、バス獲得要求を発行するとともに、該マスタデバイスMa、Mbによる実際のデータ転送量である要求許可信号発行数を取得して、該マスタデバイスMa、Mbに対して予め設定されて基本転送量記憶部25に記憶されている所定の基本データ転送量である基本要求信号発行数と該実際の要求許可信号発行数とを比較し、該比較結果に基づいて該バス獲得要求の発行における優先度の変更を要求する優先度変更要求を発行している。
したがって、マスタデバイスMa、Mbのデータ転送量である要求許可信号発行数を監視しながら、他のマスタデバイスMa、Mbとの間のバス獲得要求の発行における優先度を動的に変更することができ、複数のマスタデバイスMa、Mbで共通に利用するシステムバス2の利用効率を適切に向上させることができる。
また、本実施例の画像処理装置1は、転送量監視部26が、実際のデータ転送量である実要求信号発行数が基本データ転送量である基本要求信号発行数を超えたことを検出すると、優先度変更要求として、優先度の上昇(マスクの最小化)を要求する優先度上昇変更要求(マスク最小化要求)を優先度変更制御部27を介して要求マスク制御部24aに発行している。
したがって、設計時のデータ転送量を超えるデータ転送が発生したときに、適切に優先度を上げてバス獲得を行うことができ、実際のデータ転送に応じて利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の画像処理装置1のバス制御部20は、複数のマスタデバイスMa、Mbのうち、圧縮伸張コントローラ9のように、優先度を上げる必要のあるマスタデバイスMaに対して、要求マスク制御部24a、基本転送量記憶部25、転送量監視部26、優先度変更制御部27及び事象検出部28が設けられ、優先度を上げる必要のないマスタデバイスMbに対しては、要求マスク制御部23b、24b及び事象検出部28のみが設けられている。
したがって、構成部品数を削減しつつ、バス獲得数を上げる必要のあるマスタデバイスMaに対しては、適切に優先度を向上させることができ、安価かつ効率的にシステムバス2の利用効率を適切に向上させることができる。
また、本実施例の画像処理装置1のバス制御部20は、複数のマスタデバイスMa、Mbのうち、出力データ量が入力データによって変化するマスタデバイスMaの出力側に対して、要求マスク制御部24a、基本転送量記憶部25、転送量監視部26、優先度変更制御部27及び事象検出部28が設けられ、該マスタデバイスMaの入力側及び他のマスタデバイスMbに対しては、要求マスク制御部23b、24b及び事象検出部28のみが設けられている。
したがって、システム設計時に想定した転送量以上の転送量が発生しても、実際のデータ転送に応じてバス獲得を制御することができ、画像処理装置1の動作を適切に行わせることができる。
さらに、本実施例の画像処理装置1のバス制御部20は、基本転送量記憶部25に、基本転送量として、マスタデバイスMaである圧縮伸張コントローラ9が通常の圧縮処理を行ったときに発行される単位時間当たりの要求信号発行数である基本要求信号発行数が格納されており、転送量監視部26は、マスタデバイスMaからメモリ書き込み制御部22aへの単位時間当たりのメモリ書き込み要求発行数(実要求信号発行数)をカウントし、この実要求信号発行数と基本転送量記憶部25の基本要求信号発行数とを比較して、実要求信号発行数が基本信号発行数を超えると、優先度変更制御部27を介して優先度変更要求を要求マスク制御部24aに発行している。
したがって、転送量を比較的容易な要求信号発行数で検出し今後の転送量を予測して、システムバス2の利用効率を適切にかつより一層向上させることができる。
また、本実施例の画像処理装置1のバス制御部20は、基本転送量記憶部25が、基本転送量として、優先度を上げる基準となる所定の優先度上昇変更転送量である優先度変更用基本要求信号発行数と該優先度の上昇を解除する優先度解除転送量である優先度解除用基本要求信号発行数を記憶し、転送量監視部26が、実際の要求信号発行数が該優先度変更用基本要求信号発行数を超えると、優先度の上昇を要求する優先度上昇変更要求を優先度変更制御部27介して要求マスク制御部24aに発行し、該実際のデータ要求信号発行数が該優先度解除用基本要求信号発行数を下回ると、優先度の上昇の解除を要求する優先度変更解除要求を優先度変更制御部27を介して要求マスク制御部24aに発行するようにしてもよい。
このようにすると、基本転送量付近において、優先度が頻繁に変更されることを防止して、適切な動作を行わせることができる。
さらに、本実施例の画像処理装置1のバス制御部20は、基本転送量記憶部25の基本転送量である基本要求信号発行数を適宜変更可能としている。
したがって、画像処理装置1の動作状況や設計変更等に応じて適宜基本要求信号発行数を変更して、より一層適切なバス制御を行うことができる。
図4及び図5は、本発明の本発明のバス制御装置及びバス制御方法の第2実施例を示す図であり、図4は、本発明のバス制御装置及びバス制御方法の第2実施例を適用した画像処理装置のバス制御部30の要部ブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像処理装置1及びそのバス制御部20と同様の画像処理装置1及びバス制御部20に適用したものであり、本実施例の説明において、上記第1実施例の画像処理装置1及びバス制御部20と同様の構成部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図4は、画像処理装置1のバス制御部30の要部ブロック構成を示しており、バス制御部30は、上記第1実施例と同様用のマスタデバイスMaとマスタデバイスMbに接続されているメモリ読み込み制御部21a、21b、メモリ書き込み制御部22a、22b及び各制御部21a、21b、22a、22bに対応する要求マスク制御部23a、24a、23b、24bを備えているとともに、マスタデバイスMaに対して設けられている基本転送量記憶部25a、転送量監視部26a及び優先度変更制御部27aと、マスタデバイスMbに対して設けられている基本転送量記憶部25b、転送量監視部26b及び優先度変更制御部27b、そして、事象検出部28を備えている。
なお、いま、マスタデバイスMbは、図1の複数の機能モジュール10a〜10nのうちの1つの機能モジュール、例えば、機能モジュール10aであるとする。
上記基本転送量記憶部25a、転送量監視部26a及び優先度変更制御部27aは、第1実施例と同様であり、マスタデバイスMaに対するものであることを示すために、添字aを付与している。
上記基本転送量記憶部25b、転送量監視部26b及び優先度変更制御部27bは、それぞれ基本転送量記憶部25a、転送量監視部26a及び優先度変更制御部27aと同様の機能を有しており、ただ、マスタデバイスMbに対するもので、マスタデバイスMbに対するものであることを示すために、添字bを付与している。
すなわち、基本転送量記憶部25bは、マスタデバイスMbが通常の画像処理を行ったときに発行される単位時間当たりの要求信号発行数である基本要求信号発行数が格納されており、この基本要求信号発行数は、マスタデバイスMbが通常の画像処理を行って読み込んだデータ量をメモリ11に書き込むのに必要な単位時間当たりの書き込み要求発行数に対して所定の余裕を持たせた予め設定された要求信号発行数である。
転送量監視部26bは、マスタデバイスMbからメモリ書き込み制御部22bへ実際に行った単位時間当たりのメモリ書き込み要求発行数(以下、実要求信号発行数という。)をカウントし、この実要求信号発行数と基本転送量記憶部25bの基本要求信号発行数とを比較して、実要求信号発行数が基本信号発行数を超えると、メモリ11への書き込み要求を処理しないと、マスタデバイスMbでのデータ処理に支障をきたすおそれがあると判断して、優先度変更制御部27bに、優先度変更要求を発行する。
優先度変更制御部27bは、転送量監視部26bから優先度変更要求を受け取ると、マスタデバイスMbの書き込み用の要求マスク制御部24bにマスク量を小さくするように設定するマスク最小化要求を発行するとともに、事象検出部28に該優先度変更要求を出力する。要求マスク制御部24bは、優先度変更制御部27bからマスク最小化要求を受け取ると、該マスク最小化要求に応じてマスク量を小さくして、メモリ書き込み制御部22bからの書き込み要求信号を小さいマスク量でマスクした後、バス獲得要求信号をバスアービタ8に出力する。
事象検出部28には、優先度変更制御部27aと優先度変更制御部27bから優先度変更要求が入力され、事象検出部28は、これらの複数の優先度変更要求をOR合成して、要求マスク制御部24a、24b以外の他の要求マスク制御部23a、23bに対して要求マスク制御要求を発行する。要求マスク制御部23a、23bは、要求マスク制御要求を受け取ると、1回バス獲得要求が許可される毎に、予め設定されている一定時間バス獲得要求をマスクする動作を行う。
転送量監視部26bは、マスタデバイスMbからメモリ書き込み制御部22bへの単位時間当たりの要求発行数が基本転送量記憶部25bの基本要求信号発行数を下回ると、優先度変更制御部27bに優先度変更解除要求を発行する。優先度変更制御部27bは、転送量監視部26bから優先度変更解除要求を受け取ると、優先度変更要求を出していた要求マスク制御部24bにマスク量を通常に戻すように設定するマスク最小化解除要求を行うとともに、事象検出部28に該優先度変更解除要求を出力する。要求マスク制御部24bは、優先度変更制御部27bからマスク最小化解除要求を受け取ると、マスク設定を通常のマスク量に戻す。
そして、転送量監視部26bは、常にメモリ書き込み要求信号の監視を行なっており、データ転送が終了すると、単位時間当たりのメモリ書き込み要求信号数が基本要求信号発行数よりも少なくなるため、要求マスク制御部24bが他の要求マスク制御部23a、23bよりもマスク量が小さく常に優先状態となってしまうことはない。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像処理装置1は、マスタデバイスMaとマスタデバイスMbの処理に応じて増減するマスタデバイスMa、Mbからのメモリ書き込み要求を、その頻度(一定時間当たりの書き込み要求発行数)に基づいて、該マスタデバイスMa、Mb以外の他のマスタデバイス、例えば、機能モジュール10b〜10nからのメモリアクセス要求に対して相対的に優先的に処理する。
すなわち、バス制御部30の転送量監視部26a、26bが、マスタデバイスMa、Mbからメモリ書き込み制御部22a、22bへの単位時間当たりのメモリ書き込み要求信号発行数である実要求信号発行数をカウントし、該実要求発行数が予め基本転送量記憶部25a、25bに設定されている基本信号発行数よりも多いか、少ないかチェックする。
いま、マスタデバイスMbからの実要求発行数が基本信号発行数よりも多くなると、転送量監視部26bが、優先度変更要求を優先度変更制御部27bに発行し、優先度変更制御部27bが、優先度変更要求を転送量監視部26bから受け取ると、図5に示すように、優先度変更要求を事象検出部28に発行し、事象検出部28は、要求マスク制御部24b以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24aに対して要求マスク制御要求を発行する。また、優先度変更制御部27bは、マスク最小化要求をマスタデバイスMbの書き込み用の要求マスク制御部24bに発行し、要求マスク制御部24bは、要求マスク量を小さく設定する。
その結果、図5に示すように、メモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号が優先してバスアービタ8に送られる。
その後、マスタデバイスMaからの実要求発行数が基本信号発行数よりも多くなると、転送量監視部26aが、優先度変更要求を優先度変更制御部27aに発行し、優先度変更制御部27aが、優先度変更要求を転送量監視部26aから受け取ると、図5に示すように、優先度変更要求を事象検出部28に発行し、事象検出部28は、要求マスク制御部24a以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24bに対して要求マスク制御要求を発行するが、他の要求マスク制御部23a、23bは、既に、要求マスク制御要求を受けているので、マスク状態は特に変更されない。また、要求マスク制御部24bは、既にマスク最小化状態となっており、その状態を維持する。さらに、優先度変更制御部27aは、マスク最小化要求をマスタデバイスMaの書き込み用の要求マスク制御部24aに発行し、要求マスク制御部24aは、要求マスク量を小さく設定する。
その結果、図5に示すように、先のメモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号と今回のメモリ書き込み制御部22aからのバス獲得要求信号が優先してバスアービタ8に送られる。このマスク量の少ない、すなわち、優先度の高い同士のバス獲得要求信号がバスアービタ8に同時に入力されると、バスアービタ8は、予め設定されている優先度に基づいてバス獲得要求信号を処理する。
さらに、その後に、マスタデバイスMaからの実要求発行数が基本信号発行数よりも少なくなると、転送量監視部26aが、優先度変更解除要求を優先度変更制御部27aに発行し、優先度変更制御部27aが、優先度変更解除要求を転送量監視部26aから受け取ると、図5に示すように、優先度変更解除要求を事象検出部28に発行する。ところが、事象検出部28は、優先度変更制御部27aからの優先度変更解除要求を受け付けるが、優先度変更制御部27bからの優先度変更要求が残っているので、要求マスク制御部23a、23bに対するマスク制御要求は解除しない。
そして、優先度変更制御部27aは、マスク最小化解除要求をマスタデバイスMaの書き込み用の要求マスク制御部24aに発行し、要求マスク制御部24aは、要求マスク量を通常に戻す。
その結果、図5に示すように、メモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号のみが優先してバスアービタ8に送られる。
さらに、その後に、マスタデバイスMbからの実要求発行数が基本信号発行数よりも少なくなると、転送量監視部26bが、優先度変更解除要求を優先度変更制御部27bに発行し、優先度変更制御部27bが、優先度変更解除要求を転送量監視部26bから受け取ると、図5に示すように、優先度変更解除要求を事象検出部28に発行する。事象検出部28は、優先度変更制御部27bからの優先度変更解除要求を受け取ると、要求マスク制御要求を発行していた要求マスク制御部24b以外の他の要求マスク制御部23a、23bに対して要求マスク解除要求を発行し、要求マスク制御部23a、23bは、要求マスク解除要求を受け取ると、マスク動作を解除して初期状態に戻す。その結果、図5に示すように、優先するバス獲得要求信号が存在しない状態となる。
このように、本実施例の画像処理装置1は、複数のマスタデバイスMa、Mbに対してその実要求発行数に基づいてバス獲得を制御することができ、より一層適切かつ効率的にバス制御を行うことができる。
図6及び図7は、本発明の本発明のバス制御装置及びバス制御方法の第3実施例を示す図であり、図6は、本発明のバス制御装置及びバス制御方法の第3実施例を適用した画像処理装置のバス制御部40の要部ブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第2実施例の画像処理装置1及びそのバス制御部30と同様の画像処理装置1及びバス制御部30に適用したものであり、本実施例の説明において、上記第2実施例の画像処理装置1及びバス制御部30と同様の構成部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図6は、画像処理装置1のバス制御部40の要部ブロック構成を示しており、バス制御部30は、上記第1実施例と同様用のマスタデバイスMaとマスタデバイスMbに接続されているメモリ読み込み制御部21a、21b、メモリ書き込み制御部22a、22b、各制御部21a、21b、22a、22bに対応する要求マスク制御部23a、24a、23b、24b、また、マスタデバイスMaに対して設けられている基本転送量記憶部25a、転送量監視部26a及び優先度変更制御部27aと、マスタデバイスMbに対して設けられている基本転送量記憶部25b、転送量監視部26b及び優先度変更制御部27b、そして、事象検出部28を備えているとともに、マスタデバイスMcに接続されている優先度変更制御部27cを備えている。
なお、いま、マスタデバイスMbは、図1の複数の機能モジュール10a〜10nのうちの1つの機能モジュール、例えば、機能モジュール10aであり、マスタデバイスMcは、図1のスキャナ部3またはプリンタ部4とする。
上記基本転送量記憶部25a、転送量監視部26a及び優先度変更制御部27aは、第1実施例と同様であり、マスタデバイスMaに対するものであることを示すために、添字aを付与している。
上記基本転送量記憶部25b、転送量監視部26b及び優先度変更制御部27bは、それぞれ基本転送量記憶部25a、転送量監視部26a及び優先度変更制御部27aと同様の機能を有しており、ただ、マスタデバイスMbに対するものである。
また、優先度変更制御部27cは、マスタデバイスMcが起動されると、データ転送量を監視してバス制御するのではなく、速やかに最優度の優先度変更要求を事象検出部28に一定時間発行する。すなわち、スキャナ部3及びプリンタ部4は、機械的動作が関与するため、一定時間内に一定量の画像データが流れる必要があり、最優先でデータ転送処理を必要とするからである。
そして、本実施例の画像処理装置1は、マスタデバイスMaとマスタデバイスMbの処理に応じて増減するマスタデバイスMa、Mbからのメモリ書き込み要求を、その頻度(一定時間当たりの書き込み要求回数)に基づいて、該マスタデバイスMa、Mb以外の他のマスタデバイス、例えば、機能モジュール10b〜10nからのメモリアクセス要求に対して相対的に優先的に処理するとともに、マスタデバイスMcが起動されると、最優先で、マスタデバイスMcからのメモリアクセス要求を処理する。
すなわち、バス制御部30の転送量監視部26a、26bが、マスタデバイスMa、Mbからメモリ書き込み制御部22a、22bへの単位時間当たりのメモリ書き込み要求信号発行数である実要求信号発行数をカウントし、該実要求発行数が予め基本転送量記憶部25a、25bに設定されている基本信号発行数よりも多いか、少ないかチェックする。
いま、マスタデバイスMbからの実要求発行数が基本信号発行数よりも多くなると、転送量監視部26bが、優先度変更要求を優先度変更制御部27bに発行し、優先度変更制御部27bが、優先度変更要求を転送量監視部26bから受け取ると、図7に示すように、優先度変更要求を事象検出部28に発行し、事象検出部28は、要求マスク制御部24b以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24aに対して要求マスク制御要求を発行する。また、優先度変更制御部27bは、マスク最小化要求をマスタデバイスMbの書き込み用の要求マスク制御部24bに発行し、要求マスク制御部24bは、要求マスク量を小さく設定する。
その結果、図7に示すように、メモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号が優先してバスアービタ8に送られる。
その後、マスタデバイスMaからの実要求発行数が基本信号発行数よりも多くなると、転送量監視部26aが、優先度変更要求を優先度変更制御部27aに発行し、優先度変更制御部27aが、優先度変更要求を転送量監視部26aから受け取ると、図7に示すように、優先度変更要求を事象検出部28に発行し、事象検出部28は、要求マスク制御部24a以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24bに対して要求マスク制御要求を発行するが、他の要求マスク制御部23a、23bは、既に、要求マスク制御部要求を受けているので、マスク状態は特に変更されない。また、要求マスク制御部24bは、既にマスク最小化状態となっており、その状態を維持する。さらに、優先度変更制御部27aは、マスク最小化要求をマスタデバイスMaの書き込み用の要求マスク制御部24aに発行し、要求マスク制御部24aは、要求マスク量を小さく設定する。
その結果、図7に示すように、先のメモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号と今回のメモリ書き込み制御部22aからのバス獲得要求信号が優先してバスアービタ8に送られる。このマスク量の少ない、すなわち、優先度の高い同士のバス獲得要求信号がバスアービタ8に同時に入力されると、バスアービタ8は、予め設定されている優先度に基づいてバス獲得要求信号を処理する。
その後、マスタデバイスMcが起動されると、優先度変更制御部27cが優先度変更要求を事象検出部28に発行し、事象検出部28は、優先度変更制御部27cからの優先度変更要求を受けると、最優先のマスタデバイスMcの起動であると判断して、各要求マスク制御部23a、23b、24a、24bに要求マスク制御要求を発行する。各要求マスク制御部23a、23b、24a、24bは、図7に示すように、最優先モードであることから要求マスク制御要求が発行されると、優先度が上げられている場合、すなわち、マスク量が少なく設定されている要求マスク制御部24a、24bは、通常のマスク量に設定を変更する。
その後、マスタデバイスMcの動作が終了して、優先度変更制御部27cが、優先度変更解除要求を発行すると、事象検出部28は、各要求マスク制御部23a、23b、24a、24bのうち、優先度変更要求を受け付けている優先度変更制御部27a、27bがあるときには、該優先度変更要求を発行している優先度変更制御部27a、27bに対応する要求マスク制御部24a、24b(図7の場合、要求マスク制御部24aと要求マスク制御部24b)については、要求マスク制御解除要求を発行して、該要求マスク制御部24a、24bのマスク量を優先度変更制御部27a、27bからのマスク最小化要求による少ないマスク量、すなわち、優先モードとし、その他の優先度変更制御部27a、27bから優先度変更要求を受け付けていない要求マスク制御部23a、23bについては、要求マスク制御要求を発行した状態として、所定のマスク量とする。
その結果、図7に示すように、メモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号とメモリ書き込み制御部22aからのバス獲得要求信号が優先してバスアービタ8に送られる。このマスク量の少ない、すなわち、優先度の高い同士のバス獲得要求信号がバスアービタ8に同時に入力されると、バスアービタ8は、予め設定されている優先度に基づいてバス獲得要求信号を処理する。
さらに、その後に、マスタデバイスMaからの実要求発行数が基本信号発行数よりも少なくなると、転送量監視部26aが、優先度変更解除要求を優先度変更制御部27aに発行し、優先度変更制御部27aは、優先度変更解除要求を転送量監視部26aから受け取ると、図7に示すように、優先度変更解除要求を事象検出部28に発行する。ところが、事象検出部28は、優先度変更制御部27aからの優先度変更解除要求を受け付けるが、優先度変更制御部27bからの優先度変更要求が残っているので、要求マスク制御部23a、23bに対するマスク制御要求は解除しない。
そして、優先度変更制御部27aは、マスク最小化解除要求をマスタデバイスMaの書き込み用の要求マスク制御部24aに発行し、要求マスク制御部24aは、要求マスク量を通常に戻す。
その結果、図7に示すように、メモリ書き込み制御部22bからのバス獲得要求信号が優先してバスアービタ8に送られる。
さらに、その後に、マスタデバイスMbからの実要求発行数が基本信号発行数よりも少なくなると、転送量監視部26bが、優先度変更解除要求を優先度変更制御部27bに発行し、優先度変更制御部27bは、優先度変更解除要求を転送量監視部26bから受け取ると、図7に示すように、優先度変更解除要求を事象検出部28に発行する。事象検出部28は、優先度変更制御部27bからの優先度変更解除要求を受け取ると、要求マスク制御要求を発行していた要求マスク制御部24b以外の他の要求マスク制御部23a、23b、24aに対して要求マスク解除要求を発行し、要求マスク制御部23a、23b、24aは、要求マスク解除要求を受け取ると、マスク動作を解除して初期状態に戻す。また、優先度変更制御部27は、マスク最小化解除要求を要求マスク制御部24bに発行し、要求マスク制御部24bは、要求マスクを通常に戻す。その結果、図7に示すように、優先するバス獲得要求信号が存在しない状態となる。
このように、本実施例の画像処理装置1のバス制御部40は、複数のマスタデバイスMa、Mb、Mcのうち、そのデータ処理の処理動作タイミングに制約を受けるマスタデバイスMcに対して、該マスタデバイスMcが起動すると、最優先の優先度への変更を要求する優先度変更要求を要求マスク制御部23a、23b、24a、24bに発行する優先度変更制御ぶ27cと事象検出部28のみが設けられている。
したがって、スキャナ部3やプリンタ部4等のようにデータ処理の処理動作タイミングに制約を受けるマスタデバイスMcの動作を適切に確保することができ、画像処理装置1全体の動作を適切に確保することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、アービタによってバス獲得要求の調停されるシステムバスを利用してデータのバス転送を行うプリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置、コンピュータ等に組み込まれるバス制御装置に利用することができる。
本発明の第1実施例を適用した画像処理装置の要部ブロック構成図。 図1のシステムバス、アービタ、メモリ及び圧縮伸張コントローラや機能モジュール等のマスタデバイスとバス制御部のブロック構成図。 図2の転送量監視部、優先度変更制御部及び事象検出部におけるバス制御処理を示すフローチャート。 本発明の第2実施例を適用した画像処理装置のシステムバス、アービタ、メモリ、マスタデバイス及びバス制御部のブロック構成図。 図4のバス制御部による優先度制御のタイミング図。 本発明の第3実施例を適用した画像処理装置のシステムバス、アービタ、メモリ、マスタデバイス及びバス制御部のブロック構成図。 図6のバス制御部による優先度制御のタイミング図。
符号の説明
1 画像処理装置
2 システムバス
3 スキャナ部
4 プリンタ部
5 メモリコントローラ
6 CPU I/F
7 システム制御部
8 バスアービタ
9 圧縮伸張コントローラ
10a〜10n 機能ユニット
11 メモリ
12 CPU
Ma、Mb マスタデバイス
20 バス制御部
21a、21b メモリ読み込み制御部
22a、22b メモリ書き込み制御部
23a、23b、24a、24b 要求マスク制御部
25、25a、25b 基本転送量記憶部
26、26a、26b 転送量監視部
27、27a、27b、27c 優先度変更制御部
28 事象検出部
30 バス制御部
40 バス制御部
Mc マスタデバイス

Claims (10)

  1. バス調停手段によってバス獲得要求が調停される共通のバスにアクセスする複数のマスタデバイスに対応して設けられ、該対応するマスタデバイスからアクセス要求があると、所定の優先度に基づいて該バス獲得要求を該バス調停手段に発行する要求制御手段を備えたバス制御装置であって、前記マスタデバイスに対して予め設定されている所定の基本データ転送量を格納する基本転送量記憶手段と、該マスタデバイスによる実際のデータ転送量を取得して該実際のデータ転送量と該基本データ転送量との比較結果に基づいて前記優先度の変更を要求する優先度変更要求を前記要求制御手段に発行する優先度変更制御手段と、を備えていることを特徴とするバス制御装置。
  2. 前記優先度変更制御手段は、前記実際のデータ転送量が前記基本データ転送量を超えると、前記優先度変更要求として、前記優先度の上昇を要求する前記優先度上昇変更要求を前記要求制御手段に発行することを特徴とする請求項1記載のバス制御装置。
  3. 前記バス制御装置は、前記複数のマスタデバイスのうち、前記優先度を上げる必要のあるマスタデバイスに対して、前記要求制御手段、前記基本転送量記憶手段及び前記優先度変更制御手段が設けられ、前記優先度を上げる必要のないマスタデバイスに対しては、前記要求制御手段のみが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のバス制御装置。
  4. 前記バス制御装置は、前記複数のマスタデバイスのうち、出力データ量が入力データによって変化するマスタデバイスの出力側に対して、前記要求制御手段、前記基本転送量記憶手段及び前記優先度変更制御手段が設けられ、該マスタデバイスの入力側及び他のマスタデバイスに対しては、前記要求制御手段のみが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のバス制御装置。
  5. 前記基本転送量記憶手段は、前記基本転送量として、前記マスタデバイスからの所定の基本アクセス要求数を記憶し、前記優先度変更制御手段は、前記実際のデータ転送量として、該マスタデバイスによる実際のアクセス要求数を取得して、該実際のアクセス要求数と該基本アクセス要求数との比較結果に基づいて前記優先度変更要求を前記要求制御手段に発行することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のバス制御装置。
  6. 前記基本転送量記憶手段は、前記基本転送量として、前記優先度を上げる基準となる所定の優先度上昇変更転送量と該優先度の上昇を解除する優先度解除転送量を記憶し、前記優先度変更制御手段は、前記実際のデータ転送量が該優先度上昇変更転送量を超えると、前記優先度の上昇を要求する優先度上昇変更要求を前記要求制御手段に発行し、該実際のデータ転送量が該優先度解除転送量を下回ると、前記優先度の上昇の解除を要求する優先度変更解除要求を前記要求制御手段に発行することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のバス制御装置。
  7. 前記バス制御装置は、前記基本転送量記憶手段の前記基本転送量を適宜変更可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のバス制御装置。
  8. 前記バス制御装置は、前記複数のマスタデバイスのうち、そのデータ処理の処理動作タイミングに制約を受けるマスタデバイスに対しては、該マスタデバイスが起動すると、最優先の優先度への変更を要求する優先度変更要求を前記要求制御手段に発行する優先度変更制御手段のみが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のバス制御装置。
  9. バス調停処理によってバス獲得要求が調停される共通のバスにアクセスするマスタデバイスからのアクセス要求に応じて所定の優先度に基づいてバス獲得要求を発行する要求制御処理ステップと、該マスタデバイスによる実際のデータ転送量を取得する実データ転送量取得処理ステップと、該マスタデバイスに対して予め設定されている所定の基本データ転送量と該実際のデータ転送量とを比較する比較処理ステップと、該比較処理ステップでの比較結果に基づいて該要求制御処理ステップでの該優先度の変更を要求する優先度変更要求を発行する優先度変更制御処理ステップと、を有していることを特徴とするバス制御方法。
  10. 前記優先度変更制御処理ステップは、前記比較処理ステップで前記実際のデータ転送量が前記基本データ転送量を超えると、前記優先度を上げる前記優先度変更要求を発行することを特徴とする請求項9記載のバス制御方法。
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