JP2009041693A - 電動パイロット式の流調弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電時など電力供給が断たれた場合においても支障なく手動操作によって使用することが可能であり、また主弁の進退移動を電動モータによる電気駆動に切り替えるに際し円滑にこれを行い得る電動パイロット式の流調弁装置を提供する。
【解決手段】ステッピングモータ22を用いた電動式の流調弁装置20において、背圧室40と、導入小孔42と、パイロット水路44と、パイロット弁54とを設け、ステッピングモータ22によりパイロット弁54を進退移動させて、主弁32をこれに追従して同方向に進退移動させるようになすとともに、ステッピングモータ22からパイロット弁54に到る駆動力の作用経路の要素部材をなす回転軸62を駆動する回転ハンドル96を設け、操作力を回転軸62を通じてパイロット弁54に作用させ、これを進退移動させるようになす。
【選択図】 図2

Description

この発明は電動式の流調弁装置に関し、特にパイロット弁を有し、パイロット弁の進退移動に追従して主弁を移動させ、流量調節を行う電動パイロット式の流調弁装置に関する。
従来より、駆動源として電動モータを用いて主弁を進退移動させ、以て主弁を開度調節して流量調節するようになした電動式の流調弁(流量調節弁)装置が公知である。
例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3にこの種の電動モータを駆動源とした流調弁装置が開示されている。
かかる電動式の流調弁装置の場合、電動モータの駆動力を用いて主弁を進退移動させることができるので、使用者は使用に際して労力を要しない利点があり、またこれを水栓に組み込むことで水栓を自動化できる等の利点が得られる。
一方でこの電動式の流調弁装置の場合、停電によって電動モータが作動不能状態となってしまう問題があり、この場合主弁が開弁したままで作動不能状態に陥ってしまうと、水が流れっ放しとなってしまう不都合が生ずる。
対策としてバックアップ電池を搭載しておき、停電時にはそのバックアップ電池から電力供給して主弁を閉弁させるようにすることが考えられるが、この場合、バックアップ電池の搭載によって装置が大型化してしまい、またバックアップ電池の電池交換を忘れてしまうと、いざというときにバックアップ電池からの電力供給ができなくなってしまう。
そのため使用者はバックアップ電池が電池切れしていないか否かを常に意識していなければならず、使用者に無用な負担を強いてしまう。
そこで特許文献1に開示のものでは、主弁の駆動機構を多数の歯車列で構成して、その歯車列を介して主弁と電動モータとを作動的に連結するとともに、通常時には電磁コイルによる電磁力で歯車列を噛合状態に保持し、そして停電が生じたときには電磁コイルにおける通電停止により、ばねにて歯車を軸方向に押し出して歯車列の噛合いを解除し、主弁を自動閉弁させるようになしている。
しかしながらこの特許文献1に開示のものでは、停電時に歯車列の噛合いを確実に解除するために、歯車と歯車との噛合部分の大きな摩擦抵抗力に抗して歯車を非噛合位置まで移動させることが必要で、そのためにばね力の強いばねを用いる必要があり、従って停電が解除となって歯車列を元の噛合状態に復帰させる際に、歯車をその大きなばね力に抗して噛合位置に戻す必要があり、しかもその際においても歯車と歯車との噛合いの摩擦抵抗に抗して歯車を元の噛合位置に戻さないといけない。
従って電磁コイルとして大きな電磁力を発生させ得るパワーの大きなものが必要で、電磁コイルに要するコストも高くなる。
またこの特許文献1に開示のものでは、一旦噛合解除された歯車と歯車とを、停電の解除と同時に再び噛み合わせるようにしているが、このとき一旦噛合解除された歯車と歯車との回転位置が僅かでもずれていると、停電解除されてもそれら歯車を良好に噛み合わせることができず、当初の噛合状態に戻すことができない恐れがある問題も内包する。
また特許文献1に開示のものは、通常時即ち非停電時には常時電磁コイルにて電磁力を発生させ、その電磁吸引力にて歯車列を噛合状態に維持するようになしているため、電磁コイルにより電力が多量に消費されてしまう問題もある。
更にこの特許文献1に開示のものは、停電により電力供給が断たれたときに、主弁を閉弁させて止水することができるものの、停電状態では流調弁装置を使用することができない問題もある。
日常生活においては、停電時においても流調弁装置ないしこれを組み込んだ水栓を使用する必要のある場合も多々あり、従ってこのような停電時においても水栓を使用できるようにしておくことが望ましいが、この特許文献1に開示のものではそうしたことができない。
この点下記特許文献4には、電動モータによる開閉ボール(主弁)の電動開閉から、ハンドルによる手動開閉へと切替可能となしたバルブ電動開閉装置が開示されている。
この特許文献4に開示のバルブ電動開閉装置では、ハンドルを手動操作することによって主弁を開閉操作することが可能であり、従って停電時においても装置を使用することが可能である。
しかしながらこの特許文献1に開示のものは、電動モータによる主弁の電動開閉から、ハンドル操作による手動開閉へと切り替える際に、電動モータの駆動力を主弁へと伝える歯車の噛合いを解すること、即ち電動モータと主弁との連結を外し、遮断する必要があり、電動モータによる主弁の電動開閉からハンドル操作による手動開閉への切替えが可能ではあるものの、歯車の噛合い及び噛合解除に起因して特許文献1と同様の問題を有するものである。
即ち、一旦噛合解除した歯車を再び噛み合わそうとしたとき、歯車の回転方向位置が僅かでもずれていると、噛合解除した歯車を再び元の噛合状態に戻すことができなくなってしまう。
またこのように歯車を噛合解除したり再び噛合状態に戻すようにすると、必然的に電動モータから主弁に到る駆動力の作用経路の構造が複雑化してしまう問題も生ずる。
実開平5−79151号公報 特開平6−281038号公報 特開2006−258272号公報 実用新案登録第3034098号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、停電時など電力供給が断たれた場合においても手動操作によって主弁を進退移動させること、即ち流調弁装置を支障なく使用することが可能であり、また主弁の進退移動を電動モータによる電気駆動に切り替えるに際し、円滑にこれを行い得る電動式の流調弁装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、駆動源として電動モータを用い、主弁を主弁座に向けて進退移動させて主水路の開度を変化させるようになした電動式の流調弁装置において、(イ)前記主弁の背後に形成され、内部の圧力を該主弁に対して閉弁方向の押圧力として作用させる背圧室と、(ロ)前記主水路における1次側の流入水路の水を該背圧室に導いて、該背圧室の圧力を増大させる導入小孔と、(ハ)該背圧室と前記主水路における2次側の流出水路とを連通させ、該背圧室の水を該流出水路に抜いて該背圧室の圧力を減少させるパイロット水路と、(ニ)該背圧室側に設けられ、前記主弁に設けられたパイロット弁座に向けて進退移動して該パイロット水路の開度を変化させるパイロット弁と、を設け、前記電動モータの駆動力を該パイロット弁に作用させて該パイロット弁を進退移動させることにより、前記主弁を該パイロット弁の進退移動に追従して同方向に進退移動させ、前記主水路の流量調節を行うようになすとともに、該電動モータから該パイロット弁に到る駆動力の作用経路上に、該作用経路の要素を成す要素部材を駆動する手動操作部を設け、該手動操作部による操作力を該要素部材を通じて前記パイロット弁に作用させて、該パイロット弁を進退移動させるようになしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記手動操作部は、前記電動モータを前記パイロット弁から切り離さずに連結状態に維持したまま、操作力を前記要素部材を通じて該パイロット弁に作用させるものとなしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記手動操作部を前記要素部材とは別途に設けてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記要素部材を外部に露出状態に設けて、該要素部材自体を前記手動操作部として構成してあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項3において、前記手動操作部を前記電動モータ自体に設け、該電動モータを操作するようになしてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項3において、前記手動操作部を、前記要素部材に対して連動状態となって該要素部材を操作可能な作用位置と、該要素部材とは非連動状態となって該要素部材を操作不能な非作用位置との間で移動可能に設けてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項6において、前記手動操作部を前記非作用位置に向けて付勢する付勢手段が設けてあることを特徴とする。
請求項8のものは、請求項6,7の何れかにおいて、前記手動操作部は、前記作用位置で前記要素部材に対し磁気カップリングにより連動状態となり、該要素部材を操作するものとなしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、電動式の流調弁装置を、背圧室と、導入小孔と、パイロット水路と、パイロット弁とを備え、パイロット弁の進退移動に追従して主弁を同方向に進退移動させるパイロット式の流調弁装置となして、電動モータの駆動力をそのパイロット弁に作用させ、パイロット弁を進退移動させるようになした上で、電動モータからパイロット弁に到る駆動力の作用経路上に手動操作部を設け、その手動操作部による操作力を作用経路の要素をなす要素部材を通じてパイロット弁に作用させて、これを進退移動させるようになしたものである。
電動モータを用いた従来装置では、電動モータの駆動力を直接主弁に作用させてこれを動作させるようにしており、この場合主弁を動作させるのに大きな力が必要であるために、駆動モータから主弁に到る駆動力の作用経路上に倍力機構を設け、駆動モータの駆動力をその倍力機構で倍力して主弁に伝えるようにしている。
このような倍力機構が駆動モータと主弁との間に介在していると、主弁に対して駆動モータが連結された状態のまま、主弁側をハンドル等手動操作部による操作によって動作させることができない。
そこで従来装置では、歯車を一旦噛合解除して駆動モータと主弁との間を連結遮断した上で、主弁側を手動操作によって動作させるようになしている。
そしてこのようにすることで、一旦噛合解除した歯車を元の噛合状態に戻すことが場合によって難しくなったり、駆動モータと主弁との間の駆動力の作用経路の構造が複雑化してしまう等の問題を生ずる。
しかるに本発明では、流調弁装置を、パイロット弁の移動に追従して主弁を移動させるパイロット式の流調弁装置となした上で、そのパイロット弁と電動モータとを連結し、電動モータの駆動力にてパイロット弁を進退移動させるようになし、そして電動モータからパイロット弁に到る駆動力の作用経路上に手動操作部を設け、パイロット弁を手動操作により進退移動させるようになしたものである。
かかる本発明においては、パイロット弁を進退移動させるための力が小さくて済むことから、駆動モータとして力の弱い小型の電動モータを用いることが可能であるとともに、電動モータからパイロット弁に到る作用経路上に、電動モータの駆動力を倍力する倍力機構を設けなくてもよく、或いは倍力機構を設ける場合においてもその倍力の比率を小さくすることができ、従って本発明によれば、主弁の進退移動(即ちパイロット弁の進退移動)を電動モータによる電気駆動から手動操作部による手動操作に切り替えるに際して、電動モータとパイロット弁とを連結状態に維持したままの状態としておくことを可能となすことができる。
而して電動モータとパイロット弁との連結を維持したまま手動操作部によってパイロット弁を進退移動させるようになした場合(請求項2)、電動モータからパイロット弁に到る駆動力の作用経路を、連結を外したり再び元の連結状態に戻したりするといったことを行わなくてもよく、従って作用経路の構造を単純化することができるとともに、一旦連結を外したものを再び元の連結状態に戻す際に、これを円滑且つ良好になし得なくなってしまう等の従来の問題を解消することができる。
これら請求項1,請求項2によれば、通常時には電動モータによる駆動力にて主弁を進退移動させることができる一方で、停電時など電力供給が断たれた場合においても、手動操作に切り替えることで停電により水が出っ放しとなってしまう問題を解決することができるとともに、停電状態においても支障なく手動操作によって流調弁装置を使用することが可能となる。
本発明では、手動操作部を上記要素部材とは別途に設けておくことができる(請求項3)。
或いは要素部材を外部に露出状態に設けて、その要素部材自体を手動操作部として構成しておくことができる(請求項4)。
本発明では、手動操作部を電動モータ自体に設け、電動モータをその手動操作部にて操作するようになしておくことができる(請求項5)。
この場合において電動モータの出力軸(電動モータのロータ軸)に、これを回転操作する手動操作部を設けても良いし、またステータを有するモータ本体側に、これを回転操作する手動操作部を設けることもできる。
次に請求項6は、手動操作部を、要素部材に対して連動状態となって要素部材を操作可能な作用位置と、要素部材とは非連動状態となって要素部材を操作不能な作用位置との間で移動可能に設けたものである。
手動操作部が作用経路の要素部材に対し常時連動した状態に設けてあると(例えば要素部材としての回転軸に手動操作部が常時一体回転状態に連動した状態に設けてあると)、駆動モータから要素部材としての回転軸を経てパイロット弁に駆動力を伝達し、これを進退移動させる際、その駆動力が手動操作部にも伝わって手動操作部が一体に回転運動させられてしまう。
そうすると駆動モータの駆動エネルギーが、その手動操作部の回転のために消費されてしまい、エネルギーが無駄に失われてしまう。
また場合によって駆動モータとしてより大きな駆動力を有する大型の電動モータが必要となってしまう。
しかるに請求項6に従って手動操作部を、要素部材と連動状態となって操作可能となる作用位置と、要素部材と非連動状態となって操作不能となる非作用位置との間で移動可能に設けておけば、手動操作が不必要な場合には手動操作部を非作用位置に位置させておくことで、駆動モータの駆動力が手動操作部に伝えられてしまって駆動エネルギーが無駄に消費されてしまうのを防ぐことができる。
一方で手動操作が必要となったときには、その手動操作部を作用位置へと持ち来すことで、支障無く手動操作部からの操作力をパイロット弁に作用させて、これを進退移動させることができる。
この場合において、その手動操作部を非作用位置に向けて付勢する付勢手段を設けておくことができる(請求項7)。
このようにしておけば、付勢手段による付勢力に抗して手動操作部を非作用位置から作用位置へと移動させることで、支障無くパイロット弁を手動操作により進退移動させることができる一方で、手動操作を終えたときに手を離すことで、自動的に手動操作部を要素部材に対し非連動状態になる非作用位置へと移動させ、戻すことができる。
これらの場合において、手動操作部は、作用位置で要素部材に対し磁気カップリングにより連動状態となり、その磁気カップリングを介して要素部材を操作するものとなしておくことができる(請求項8)。
このようにすれば、手動操作部を要素部材に対して非接触で連動状態とすることができ、従ってその磁気カップリングにおける磁力を超えるような過剰な操作力を誤って手動操作部に加えた場合においても、その過剰な操作力が要素部材にそのまま伝えられて、パイロット弁や要素部材が損傷してしまうのを防止することができる。
またパイロット弁や要素部材が水室内部に水没状態に設けられているような場合においても、水室外部に手動操作部を操作可能に設けることが可能となって、その手動操作部に加えた操作力を支障無く要素部材に加えてパイロット弁に作用させるようになすことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は水栓で、12は水栓10における吐水管である。
吐水管12は、カウンター上面等の取付面(図示省略)から起立する形態で設けられている。
吐水管12は、ここでは全体として逆U字状のグースネック形状をなしており、その先端に吐水口14が備えられている。
また吐水管12には、最上位から先端にかけて下向きに下がった下り形状部且つその先端部の上面に、吐止水と吐水の流量調節とを行う回転式のダイヤル操作部16が設けられている。
ここでダイヤル操作部16は電気的操作部として構成してあって、このダイヤル操作部16を回転させると、回転位置検出センサがこれを検知して、その回転位置に応じた信号を発生する。そしてその信号が後述の制御部24に送られる。
18は給水路で、この給水路18上に本実施形態の電動パイロット式の流調弁装置(以下単に流調弁装置とする)20が設けられている。
22はその駆動源となるステッピングモータ(電動モータ)で、制御部24に電気的に接続されている。
制御部24にはまた、上記のダイヤル操作部16(詳しくはその回転位置を検出する回転位置検出センサ)が電気的に接続されている。
この実施形態では、制御部24からの指令によって流調弁装置20が作動制御される。
図2に、流調弁装置20の具体的構成が示してある。
図2において、26は流調弁装置20のボデーで、28,30はそれぞれ主水路を形成する1次側の流入水路,2次側の流出水路で、32はその主水路上に設けられたダイヤフラム弁からなる主弁である。
主弁32は、硬質の樹脂からなる主弁本体34と、これにより保持されたゴム製のダイヤフラム膜36とからなっている。
この主弁32は、主弁座38に向けて進退移動し、主水路の開度を変化させる。
詳しくは、主弁座38への主弁32の着座によって主水路を遮断し、また主弁座38から図中上向きに離間することによって主水路を開放する。
また主弁座38からの離間量に応じて主水路の開度を大小変化させ、主水路を流れる水の流量を調節する。
この主弁32の図中上側、即ち主弁32の背面側には背圧室40が設けられている。
背圧室40は、内部の圧力を主弁32に対し閉弁方向の押圧力として作用させる。
図3に拡大して示しているように、主弁32にはこれを貫通して1次側の流入水路28と背圧室40とを連通させる導入小孔42が設けられている。
この導入小孔42は、流入水路28からの水を背圧室40に導いて背圧室40の圧力を増大させる。
主弁32にはまた、その中心部を貫通して背圧室40と2次側の流出水路30とを連通させる、水抜水路としてのパイロット水路44が設けられている。
このパイロット水路44は、背圧室40内の水を2次側の流出水路30に抜いて背圧室40の圧力を減少させる。
ボデー26には、背圧室40に連通した凹所46が形成されている。そして図中右端の開口が蓋体49で閉鎖されている。
この凹所46には水が満たされており、背圧室40,凹所46が全体として背圧室40と同圧の水室50を形成している。
54はパイロット弁で、保持部材52により保持されている。ここでパイロット弁54は弾性材にて構成されている。
保持部材52は、その大部分が凹所46内に入り込んでおり、そして背圧室40内に位置するパイロット弁54とは反対側の端部が被支持部56とされている。
57は、この被支持部56を飲み込む凹所で、その凹所57に金属製のコイルばね(弁付勢手段)58が収容され、コイルばね58の図中下端が被支持部56に対し図中下向きに当接させられている。
パイロット弁54は、このコイルばね58の図中下向きの付勢力によって常時閉弁方向、即ち前進方向に付勢されている。
このパイロット弁54は図中上下方向、即ち主弁32に設けられたパイロット弁座60に向けて軸方向に進退移動し、パイロット水路44の開度を変化させる。
詳しくは、パイロット弁54がパイロット弁座60に着座することでパイロット水路44が遮断され、またパイロット弁54がパイロット弁座60から図中上向きに離間することで、パイロット水路44が解放される。
更にパイロット弁54のパイロット弁座60からの離間量に応じてパイロット水路44の開度が変化せしめられる。
これらパイロット54及びその保持部材52は、全体が水室50内部に水没しており、背圧室40の圧力がパイロット弁54に対し後退方向の力として働かないのはもとより、これらパイロット弁54及び保持部材52に対しては、水室50内部の圧力がそれらに対して下向きの、即ち前進方向の推力として働く。
詳しくは、パイロット弁54がパイロット弁座60に着座した閉弁状態の下では、水室50内の圧力を下向きに受ける受圧面の面積に対して、パイロット弁座60に対応する面積分だけ、水室50の圧力を上向きに受ける受圧面の面積が少なく、その受圧面積の差分だけ、パイロット弁54及び保持部材52に対し水室50の圧力による推力が下向きに働く。
またパイロット弁54が開弁した状態の下でも、同様に水室50内の圧力がパイロット弁54及び保持部材52に対する下向きの推力として働く。
この実施形態では、後述するようにパイロット弁54はパイロット弁座60との間に一定の微小な間隙を保ちつつ、主弁32とともに即ちパイロット弁座60とともに上下に移動し、そしてそのようなパイロット弁54の開弁状態の下では、背圧室40内の水がパイロット弁座60を乗り越えてパイロット水路44へと流れ込む。
このためパイロット弁54の下面のうち、パイロット水路44の上端開口に対向する面積部分には、背圧室40内の1次圧は上向きに作用せず、どちらかというと背圧室40からパイロット水路44に流れ込む水の流れによる吸込みの力が働く傾向にある。
従ってパイロット弁54の開弁状態の下でも、パイロット弁54及び保持部材52に対しては水室50内の圧力が下向きの、即ち前進(閉弁)方向の推力として働く。
上記コイルばね58は、水室50内の圧力によるパイロット弁54への下向きの推力を補助する補助ばねとして働く。
尚、保持部材52の下端部には、主弁32に設けられた被掛止部82に掛止して、これを保持部材52の後退移動により持ち上げ、主弁32を強制開弁させる掛止部80が設けられている。
この掛止部80及び主弁32の被掛止部82は、主として寒冷地において水抜きを行うための水抜用として設けられているもので、パイロット弁54の通常の進退移動の動作時には、掛止部80は被掛止部82には掛止せず、主弁32を持ち上げてしまうことはない。そのように掛止部80と被掛止部82の形状、配置位置が予めそのように定められている。
図2において、62はパイロット弁54の移動方向と直角方向に設けられた回転軸(従動側の回転軸)で、この回転軸62上に回転カム64が回転軸62と一体回転する状態に固設されている。
図3に示すように回転カム64はその外周形状が、回転中心O即ち回転軸62の軸心から外周位置までの距離が、回転軸62の回転方向に連続的に変化する形状をなしている(但し外周部の一部はフラットな形状をなすフラット部66とされている)。
回転カム64は、パイロット弁54が最も後退した位置、即ち後退端にあるとき、図3に示す部位X即ち回転中心までの距離が最大となる部位Xが、保持部材52の被支持部56の下面に当接した状態となり、その位置から回転カム64が回転するのに伴って、被支持部56に当接する部位を図中下方に連続的に変化させ、回転中心Oと被支持部56との上下の距離を漸次少なくして行く。
そしてこれに伴って、パイロット弁54がパイロット弁座60に向けて前進移動して行く。
回転カム64の回転により、フラット部66の一端側の部位(部位Xとは反対側の端の部位)Xよりも図3中反時計方向の部位Xが被支持部56の下面に当接した時点で、パイロット弁54は閉弁状態となるが(図7(III)参照)、回転カム64は更に引き続いて図中反時計方向に回転運動する。
これにより回転カム64は被支持部56から下向きに離間し、図3及び図8(IV)に示すように最終的にフラット部66が図中水平向きとなって、被支持部56との間に最大のクリアランス(隙間)Cを生ぜしめ、そこで回転停止する。
図2はこのときの状態を表している。
図2に示しているように、回転軸62の図中右端には円筒形状をなす従動側の回転部67が一体回転状態に設けられている。
図4に示しているようにこの従動側の回転部67には、周方向に沿って一定間隔でマグネット68が複数設けられている。
70は上記の蓋体49の外側、即ち水室50の外側に配置された駆動側の回転部で、この回転部70にも周方向に一定間隔ごとにマグネット72が複数設けてある。
尚、マグネット68,72の一方は非着磁の磁性体としておくこともできる。
これら従動側の回転部67と駆動側の回転部70とは、マグネット68と72とで磁気カップリングされており、駆動側の回転部70が回転することによって、従動側の回転部67が一体に回転せしめられる。
76はステッピングモータ22の出力軸で、この出力軸76に対し、上記駆動側の回転部70が締結部材としての止めねじ74にて一体回転状態に固定されている。
尚、78は取付板で、ステッピングモータ22はこの取付板78を介してボデー26に取付固定されている。
この実施形態では、ステッピングモータ22を作動させると出力軸76が回転して、その回転が駆動側の回転部70に伝えられ、そして更にこれに磁気カップリングされた従動側の回転部67に伝えられて、従動側の回転部67及びこれと一体をなす回転軸62、更には回転軸62に固設された回転カム64が一体に回転させられる。
そして回転カム64の回転が更に保持部材52へと伝えられて、保持部材52が図2中上下方向に進退移動し、これに伴って保持部材52に保持されたパイロット弁54が図中上下方向に進退移動させられ、主弁32を動作させる。
この実施形態では、ステッピングモータ22からパイロット弁54に到る経路(ステッピングモータ22を含む)が、ステッピングモータ22の駆動力をパイロット弁54に作用させる作用経路を構成しており、そしてその経路上に位置しているステッピングモータ22,出力軸76,駆動側の回転部70,従動側の回転部67,回転軸62,回転カム64,保持部材52のそれぞれが作用経路の要素部材を成している。
この実施形態の流調弁装置20は次のように作用する。
図7(I)は、パイロット弁54が後退端にあって、主弁32が最大開弁している状態を表しており(図5(I)参照)、このとき回転カム64は回転中心Oから最大距離の部位Xが保持部材52の被支持部56下面に当接した状態にある。
この状態から図7(II)に示すように回転カム64を反時計方向に回転させると、これに伴って回転カム64の図中上端の位置が漸次下方に推移して行く。これに伴ってパイロット弁54が水室50の圧力による下向きの推力及びコイルばね58の付勢力によって下方に前進移動する。
而してパイロット弁54が下方に前進移動すると、パイロット弁54とパイロット弁座60との間の隙間が一時的に小となって、背圧室40からパイロット水路44を通じて流出水路30に抜ける水の量が少なくなり、背圧室40の圧力が増大する。
すると背圧室40の圧力が流入水路28の圧力に打ち勝つに到り、その差圧によって主弁32が図中下向きに前進移動させられ、そして背圧室40の圧力と流入水路28の圧力とが釣り合った位置(このときパイロット弁54とパイロット弁座60との間の隙間が元に戻る)で、主弁32の前進移動が停止する(図5(II)参照)。
この状態で回転カム64の回転によりパイロット弁54が更に下向きに前進移動すると、背圧室40の圧力と流入水路28の圧力とをバランスさせるようにして、主弁32がパイロット弁54に追従して同方向に前進移動し、これによって主弁座38との間の隙間、即ち主水路における開度を小として、主水路を流れる水量を減少させて行く。
このとき、主弁32はパイロット弁座60とパイロット弁54との間の隙間Sをほぼ一定に保つようにパイロット弁54に追従して、パイロット弁54と同じ方向に前進移動して行く(図5(III))。
この実施形態において、回転カム64は更に引き続く図中反時計方向の回転によりパイロット弁54を前進移動させて行き、最終的にパイロット弁54をパイロット弁座60に着座させる。即ちパイロット弁54を最終的に閉弁させる(図7(III))。
回転カム64はその状態からも更に反時計方向に回転し、その回転に伴って、回転カム64が保持部材52の被支持部56から下方に離間した状態となる。
そして図8(IV)に示すようにフラット部66が被支持部56の下面と平行の水平向きとなり、被支持部56の下面との間にクリアランスCを生じたところで回転停止する。
このとき、回転カム64は被支持部56から最も大きく下方に離間した状態となる。
この状態の下ではパイロット弁54は回転カム64による拘束から解き放たれた状態となり、独立して前進方向に移動可能となる。
この実施形態では、パイロット弁54をパイロット弁座60に軽く当てて、パイロット弁54及び主弁32を閉弁させるようになしてあり、従ってその閉弁後において、即ち止水後において流入水路28の給水の圧力が増大し、背圧室40の圧力がこれに伴って増大すると、主弁32が背圧室40の増大した圧力によりゴム製のダイヤフラム36の圧縮変形を伴って下向きに沈み込む。
このときパイロット弁54が位置固定で移動できない状態にあると、パイロット弁座60とパイロット弁54との間に隙間が生じて止水不良を引き起こしてしまうが、この実施形態では、主弁32が上記の沈込みを生じると、パイロット弁54に対して働く水室50の圧力による下向きの推力、及びコイルばね58の下向きの付勢力によって、パイロット弁54が主弁32の下向きの沈込みに追従して前進移動し、閉弁状態を維持してパイロット水路44を遮断状態に保つ。
従ってこの実施形態によれば、主弁32の沈込みによる止水不良を生じることはない。
さて上記の止水状態の下で回転カム64を今度は逆方向の図中時計方向に回転させると、一定角度回転したところで回転カム64が保持部材52の被支持部56下面に当接するに到り(図8(V)参照)、そして回転カム64の更なる時計方向の回転によって、パイロット弁54が水室50の下向きの推力及びコイルばね58の付勢力に抗して、図中上向きに後退移動させられる(図6(I))。
すると主弁32が、背圧室40の圧力と流入水路28の圧力とをバランスさせるようにして、パイロット弁54に追従して図中上向きに後退移動し(図6(II))、主水路を開く(図6(II)参照)。そして更に主水路の開度を拡くして主水路を流れる水量を増大変化させる(図6(III))。
図2に示しているように、回転軸62は図中左端部が凹所46に隣接した凹所84内に入り込んでいる。
凹所84は、環状の連通路86を通じて凹所46と連通しており、従って凹所84内部にも水が満たされている。
この凹所84もまた、他の凹所46,57とともに背圧室40と同圧の水室50を形成している。
回転軸62の図中左端部には、円筒形状の回転部88が設けられている。この回転部88にもマグネット90が周方向に一定間隔ごとに複数設けられている。
89は凹所84の開口部を閉鎖する蓋体で、この蓋体89には中心部に軸受ピン92が備えられ、そこに円筒形状をなす回転部88が嵌合されて、回転部88がこの軸受ピン92により回転可能に支持されている。
蓋体89は、図中左方への突出部分の全体が軸部94とされていて、そこに円板形状をなす回転ハンドル(手動操作部)96が、中心部の貫通の嵌合孔98において回転可能に嵌合され支持されている。
この回転ハンドル96にもまた、マグネット100が周方向に一定間隔ごとに複数設けられている。
具体的には、ここでは回転ハンドル96のマグネット100及び上記回転部88におけるマグネット90が、それぞれ図10に示しているように周方向に90°ごと4個所に放射状に設けられている。
尚、マグネット100,90の何れか一方を(好ましくはマグネット90を)被着磁の磁性体で構成しておくことも可能である。
回転ハンドル96は、図9(B)に示す作用位置と、図9(A)及び図2に示す非作用位置との間で、軸部94に沿って図中左右方向に移動可能とされている。
但しこの回転ハンドル96には金属製のコイルばね(ハンドル付勢手段)102による付勢力が非作用位置に向けて図中左向きに及ぼされており、従って回転ハンドル96は、通常時にはこの非作用位置に位置させられている。
尚蓋体89には、非作用位置までコイルばね102により押し出された回転ハンドル96を、そこに位置決めするストッパ104が備えられている。
回転ハンドル96は、コイルばね102の付勢力に抗して図9(B)に示す作用位置に位置させた状態で、マグネット90,100の磁力により回転軸62に対し磁気カップリングされた状態となる。
即ち、図10(B)に示しているように回転軸62に対して磁気カップリングを介し連動状態となり、従ってこの状態で回転ハンドル96を回転操作すると、その操作力が回転軸62に伝えられ、回転軸62が回転せしめられる。
一方回転ハンドル96に対して図中右向きに押し込んだ力を除くと、即ち回転ハンドル96から手を離すと、回転ハンドル96はコイルばね102の付勢力によって自動的に図9(A)及び図2に示す非作用位置に図中左向きに押し戻され、ここにおいて回転ハンドル96は、図10(A)に示しているように回転軸62の回転部88に対して非連動状態となる。
即ちマグネット100と90との上下方向の磁気吸引力が実質的に消滅ないし極めて弱くなり、従ってこの状態で回転ハンドル96を回転操作しても、回転軸62にはその回転力は及ばず、回転軸62は回転駆動されない。
逆に回転軸62がステッピングモータ22にて回転駆動されても、その回転の駆動力は回転ハンドル96には伝えられず、回転ハンドル96が回転軸62の回転によって共に回転させられることはない。
この実施形態では、停電等によってステッピングモータ22に対し電力供給が断たれたとき、回転ハンドル96をコイルばね102の付勢力に抗して図中右向きに押し込み、図9(B)に示す作用位置に位置させることで、回転ハンドル96を磁気カップリングにより回転軸62に対し連動状態とすることができ、従ってその状態で回転ハンドル96を回転操作すると、その操作力が回転軸62に伝えられて回転軸62が回転せしめられる。
尚回転ハンドル96と回転軸62の回転部88との磁気カップリング力は、回転軸62の反対側の右端部に設けられた回転部67と、ステッピングモータ22側の駆動側の回転部70との磁気カップリング力よりも強いものとされており、従って回転軸62は、回転部67を回転部70に対し相対回転させながら回転ハンドル96によって回転駆動される。
尚このとき、回転部67と70とは磁気カップリングにより互いに連結された状態にある。
但し回転部67と回転部70とを、それらの間の磁気カップリングに基づいて一体回転させつつ、駆動軸62を回転させるようになしても良い。
この場合にはステッピングモータ22の出力軸76、即ちステッピングモータ22におけるマグネットロータが、ステッピングモータ22の外周側のステータコイルに対し相対回転して回転軸62が回転することとなる。
即ち回転ハンドル96は、その操作力を電気的な駆動源であるステッピングモータ22に及ぼしながら、回転軸62を回転させることも可能である。
さて回転軸62が回転ハンドル96によって回転させられると、回転軸62に固設された回転カム64が回転せしめられ、これに伴ってパイロット弁54が進退移動して、主弁32をパイロット弁54に追従して進退移動させる。
これにより主弁32を通過する水の流量を調節し、また主弁32を閉弁状態として主水路の水を止め、或いは逆に主弁32を開弁させて主水路に水を流通させることができる。
即ち、停電状態の下で主水路の水を止水状態としたり、或いは主水路を流れる水の流量を変化させ、流調弁装置20を使用することができる。
以上のような本実施形態においては、パイロット弁54を進退移動させるための力が小さくて済むことから、ステッピングモータ22として力の弱い小型の電動モータを用いることが可能であるとともに、ステッピングモータ22からパイロット弁54に到る作用経路上に、ステッピングモータ22の駆動力を倍力する倍力機構を設けなくてもよく、従って本実施形態によれば、主弁32の進退移動(即ちパイロット弁54の進退移動)をステッピングモータ22による電気駆動から、回転ハンドル96による手動操作に切り替えるに際して、ステッピングモータ22とパイロット弁54とを連結状態に維持したままの状態としておくことができる。
これにより、ステッピングモータ22からパイロット弁54に到る駆動力の作用経路を、連結を外したり再び元の連結状態に戻したりするといったことを行わなくてもよく、従って作用経路の構造を単純化することができるとともに、一旦連結を外したものを再び元の連結状態に戻す際に、これを円滑且つ良好になし得なくなってしまう等の従来の問題を解消することができる。
かかる本実施形態では、通常時にはステッピングモータ22による駆動力にて主弁32を進退移動させることができる一方で、停電時など電力供給が断たれた場合においても、手動操作に切り替えることで、停電により水が出っ放しとなってしまう問題を解決することができるとともに、停電状態においても支障なく手動操作によって流調弁装置20を使用することが可能となる。
また本実施形態では、回転ハンドル96を、要素部材としての回転軸62に対し連動状態となってこれを操作可能な作用位置と、回転軸62とは非連動状態となってこれを操作不能な作用位置との間で移動可能となしており、かかる本実施形態では手動操作が不必要な場合には回転ハンドル96を非作用位置に位置させておくことで、ステッピングモータ22の駆動力を回転ハンドル96に伝えてこれを回転させてしまい、駆動エネルギーを無駄に消費してしまうのを防ぐことができる。
一方で手動操作が必要となったときには、その回転ハンドル96を作用位置へと持ち来すことで、支障無く回転ハンドル96からの操作力をパイロット弁54に作用させて、これを進退移動させることができる。
更にこの実施形態では、その回転ハンドル96を非作用位置に向けて付勢するコイルばね102が設けてあるため、コイルばね102による付勢力に抗して回転ハンドル96を非作用位置から作用位置へと移動させることで、パイロット弁54を手動操作により進退移動させることができる一方で、手動操作を終えたときに手を離すことで、自動的に回転ハンドル96を非作用位置へと移動させ、戻すことができる。
この実施形態では、回転ハンドル96を、作用位置で回転軸62に対し磁気カップリングにより非接触で連動状態となるようにしてあり、従ってその磁気カップリング力を超えるような過剰な操作力を誤って回転ハンドル96に加えた場合においても、その過剰な操作力が回転軸62にそのまま伝えられて、パイロット弁54や回転軸62その他の要素部材が損傷してしまうのを防止することができる。
またパイロット弁54や回転軸62が水室50内部に水没状態に設けられているにも拘らず、水室50外部に回転ハンドル96を操作可能に設けることが可能となり、回転ハンドル96に加えた操作力を支障なく回転軸62に加えてパイロット弁54に作用させるようになすことができる。
図11及び図12は本発明の他の実施形態を示している。
この例は、図12に示しているように回転軸62の一端(図中上端)を、ボデー26に形成した軸受孔106にて回転可能に支持する一方、蓋体49に軸受ピン108を設けて、この軸受ピン108に、回転軸62の円筒形状をなす回転部67を嵌合させ、かかる軸受ピン108にて回転部67を回転可能に支持するようになしている。
この実施形態では、図12に示しているようにステッピングモータ22の出力軸76に、ギヤ110が一体回転状態に固設されており、このギヤ110に対して、ギヤ112が噛み合わされている。
上記蓋体49には軸部114が備えられていて、この軸部114に、ギヤ112が中心部の嵌合孔において回転可能に嵌合され支持されている。
このギヤ112にはマグネット116が周方向に一定間隔ごとに複数設けられており、このマグネット116と、回転軸62側のマグネット68とによる磁力によって、ギヤ112が回転軸62の円筒形状をなす回転部67に磁気カップリングされている。
同図に示しているように、ギヤ112は水室50の外側、即ち蓋体49の外側に配置されており、かかるギヤ112は、マグネット116と68との磁気カップリングにより、回転軸62に対し連結(連動)状態とされている。
尚この実施形態において、ギヤ112は、ギヤ110に対し大径をなしているが、その径差は小差である。
この実施形態では、ステッピングモータ22の回転が先ず出力軸76からギヤ110に、更にギヤ112に伝えられて、これと磁気カップリングされた回転軸62にその回転が続いて伝えられ、回転カム64が回転運動せしめられる。
そしてこれにより、上記と同様にパイロット弁54が進退移動させられ、主弁32がこれに追従して進退移動させられる。
この実施形態では、出力軸76,回転軸62,回転カム64,保持部材52等に加えて、ギヤ110,112がステッピングモータ22の駆動力をパイロット弁54に作用させる作用経路の要素部材をなしている。
而してこの実施形態ではギヤ110,112がボデー26の外部に露出する状態で設けられており、かかるギヤ112若しくは110自体が、回転ハンドル(手動操作部)そのものをなしている。
即ちこの実施形態では、ギヤ112を使用者が手動で回転操作することが可能であり、そしてギヤ112を回転操作することで、ギヤ112に磁気カップリングされた回転軸62,回転カム64,保持部材52を介して操作力をパイロット弁54に作用させ、これを進退移動させることができる。
尚ギヤ110を回転ハンドル(手動操作部)となした場合においても同様である。
上記のようにこの実施形態では、ステッピングモータ22の駆動力をパイロット弁54に作用させる作用経路上に、互いに噛合うギヤ110,112が設けられている。
これらギヤ110,112は、ステッピングモータ22の駆動力を若干拡大してパイロット弁54に伝える作用をなすが、本実施形態において、これらギヤ110,112はステッピングモータ22の駆動力を拡大する目的で設けられているものではない。
本実施形態において、ギヤ110,112を設けてそれらを噛合わせるようにしているのは次のような理由による。
即ち、ステッピングモータ22のマグネットロータ即ち出力軸76は、回転方向に1ステップごと小角度で刻み回転する動作をなすものであることから、その動作がそのままパイロット弁54に伝えられてしまうと、パイロット弁54が進退移動する際に滑らかに進退移動せずに、ステッピングモータ22の1ステップごとの動きに対応して、進退方向に一定ストロークごと不連続的にステッピング動作してしまう。
そこでパイロット弁54の1ステップごとのストロークを小さくして、パイロット弁54の動きを滑らかな動きとするため、作用経路上にギヤ110,112を設け、ステッピングモータ22の出力軸76の小刻みな回転方向の1ステップごとのストローク動作をギヤ110,112にて小ストローク化した上でパイロット弁54に伝え、パイロット弁54の進退方向のステッピング動作のストロークを小ストローク化して、パイロット弁54の動きを円滑化するようにしている。
ギヤ110,112はそうした目的のために設けられているもので、結果的に倍力をしているものではあるが、その倍力の程度は小さく、従ってこの実施形態においてもギヤ110,112を噛合状態に維持し、即ちステッピングモータ22とパイロット弁54との連結状態を維持したまま、ギヤ112又は110を回転操作することでステッピングモータ22の出力軸76を回転動作させながら、パイロット弁54を進退移動させることが可能である。
もしギヤ110がウォームで、ギヤ112がウォームギヤで倍力の比率が大であったりすると、そうしたことは困難であるが、この実施形態ではギヤ110と112との径差が小差で倍力の程度は僅かであるため、しかもステッピングモータ22は小型で出力も小さなものであるため、そうしたことが可能となる。
図13は、本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、図11及び図12に示す実施形態において、回転ハンドル(手動操作部)118を、ギヤ110に連結(連動)状態に取り付け、かかる回転ハンドル118の回転操作によって、ギヤ110を回転駆動し、その操作力をパイロット弁54に伝えて、これを進退移動させるようになした例である。
尚、他の点については上記実施形態と同様である。
図14は本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、図2〜図10に示す第1の実施形態において、ステッピングモータ22の出力軸76をモータ本体の両側に突出させて、駆動側の回転部70との連結側とは反対側の、即ち図中右方に突出した出力軸76に、回転ハンドル(手動操作部)122を連結(連動)状態に取り付け、出力軸76を回転ハンドル122にて回転操作可能となした例である。
この場合においても、回転ハンドル122の操作力をパイロット弁54に作用させて、これを進退移動させることが可能である。
図15は、本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、図14に示す実施形態において、ステッピングモータ22と回転部70との間にギヤユニット124を介在させ、ステッピングモータ22の駆動力を、ギヤユニット124の出力軸125から出力させ、回転体70を回転させるようになした例である。
ここでギヤユニット124は、パイロット弁54の1ステップごとのストロークを小さくしてパイロット弁54の動きを滑らかにするためのもので、市販のステッピングモータ22に合わせて市場で流通しているものを用いればガタが少なく、精度も高く、コストも低く経済的である。
本実施形態においても、ステッピングモータ22とパイロット弁54とを連結状態に保ったまま、回転ハンドル122の回転操作によって、パイロット弁54を進退移動させることが可能である。
図16は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、ステッピングモータ22の取付板78自体を、回転ハンドル(手動操作部)126として構成した例である。
具体的にはここでは、ステッピングモータ22を保持する取付板78に、円弧形状をなす複数の長孔128が設けられていて、これら長孔128を挿通して取付ねじ130が、ボデー26にねじ込み固定されており、取付ねじ130を長孔128に沿って相対移動させることで、取付板78がステッピングモータ22とともにボデー26に対し相対回転可能となしてある。
即ち取付板78を回転ハンドル126とし、これを回転操作することによって、その回転力を出力軸76を経てパイロット弁54に加え、これを進退移動させるようになしてある。
図16(C)において、132は固定ねじで、取付板78の雌ねじ孔134に螺合されている。
固定ねじ132は、通常時はその先端部が蓋体49の位置決孔136内に嵌っており、従ってこの状態では取付板78即ち回転ハンドル126は回転禁止された状態にある。
この状態で、図16(C)に示しているように固定ねじ132を緩め、先端部を位置決孔136から外すことで、取付板78からなる回転ハンドル126が回転操作可能となる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらあくまで一例示である。
例えば上記実施形態では回転カム64の回転に基づいてパイロット弁54を進退移動させるようになしているが、場合によって回転軸62と一体回転状態に設けたピニオンギヤと、保持部材52に設けたラックギヤとの噛合いによってパイロット弁54を進退移動させ、回転軸を手動操作部により操作したり、所定の回転軸をねじ機構を介して保持部材52に連結して、その回転軸を手動操作部にて操作し、パイロット弁54を進退移動させたりすることも可能である。
更に上記実施形態は電動モータとしてステッピングモータを用いているが、本発明においてはかかる電動モータとしてDCモータ,ギヤ付モータ,ギヤ付ステッピングモータ,その他各種の電動モータを用いることが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態であるパイロット式流調弁装置を備えた水栓の図である。 同実施形態におけるパイロット式流調弁装置を示した図である。 同実施形態の要部の図である。 同実施形態における駆動側及び従動側の各回転部の断面図である。 同実施形態の作用説明図である。 図5に続く作用説明図である。 同実施形態の図5とは異なる作用説明図である。 図7に続く作用説明図である。 同実施形態の図7とは更に異なる作用説明図である。 図9におけるア−ア断面図及びイ−イ断面図である。 本発明の他の実施形態の図である。 図11の互いに異なった要部の平面断面図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。
符号の説明
20 流調弁装置
22 ステッピングモータ(電動モータ)
28 1次側の流入水路
30 2次側の流出水路
32 主弁
38 主弁座
40 背圧室
42 導入小孔
44 パイロット水路
52 保持部材
54 パイロット弁
60 パイロット弁座
62 回転軸
64 回転カム
67,70 回転部
76 出力軸
96 回転ハンドル(手動操作部)
102 コイルばね
110,112 ギヤ

Claims (8)

  1. 駆動源として電動モータを用い、主弁を主弁座に向けて進退移動させて主水路の開度を変化させるようになした電動式の流調弁装置において
    (イ)前記主弁の背後に形成され、内部の圧力を該主弁に対して閉弁方向の押圧力として作用させる背圧室と、(ロ)前記主水路における1次側の流入水路の水を該背圧室に導いて、該背圧室の圧力を増大させる導入小孔と、(ハ)該背圧室と前記主水路における2次側の流出水路とを連通させ、該背圧室の水を該流出水路に抜いて該背圧室の圧力を減少させるパイロット水路と、(ニ)該背圧室側に設けられ、前記主弁に設けられたパイロット弁座に向けて進退移動して該パイロット水路の開度を変化させるパイロット弁と、を設け、前記電動モータの駆動力を該パイロット弁に作用させて該パイロット弁を進退移動させることにより、前記主弁を該パイロット弁の進退移動に追従して同方向に進退移動させ、前記主水路の流量調節を行うようになすとともに、
    該電動モータから該パイロット弁に到る駆動力の作用経路上に、該作用経路の要素を成す要素部材を駆動する手動操作部を設け、該手動操作部による操作力を該要素部材を通じて前記パイロット弁に作用させて、該パイロット弁を進退移動させるようになしたことを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  2. 請求項1において、前記手動操作部は、前記電動モータを前記パイロット弁から切り離さずに連結状態に維持したまま、操作力を前記要素部材を通じて該パイロット弁に作用させるものとなしてあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記手動操作部を前記要素部材とは別途に設けてあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  4. 請求項1,2の何れかにおいて、前記要素部材を外部に露出状態に設けて、該要素部材自体を前記手動操作部として構成してあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  5. 請求項3において、前記手動操作部を前記電動モータ自体に設け、該電動モータを操作するようになしてあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  6. 請求項3において、前記手動操作部を、前記要素部材に対して連動状態となって該要素部材を操作可能な作用位置と、該要素部材とは非連動状態となって該要素部材を操作不能な非作用位置との間で移動可能に設けてあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  7. 請求項6において、前記手動操作部を前記非作用位置に向けて付勢する付勢手段が設けてあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
  8. 請求項6,7の何れかにおいて、前記手動操作部は、前記作用位置で前記要素部材に対し磁気カップリングにより連動状態となり、該要素部材を操作するものとなしてあることを特徴とする電動パイロット式の流調弁装置。
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