JP2009041484A - エンジン暖機促進システム - Google Patents

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JP2009041484A JP2007208448A JP2007208448A JP2009041484A JP 2009041484 A JP2009041484 A JP 2009041484A JP 2007208448 A JP2007208448 A JP 2007208448A JP 2007208448 A JP2007208448 A JP 2007208448A JP 2009041484 A JP2009041484 A JP 2009041484A
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Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
Hideo Kobayashi
日出夫 小林
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Kenichi Yamada
賢一 山田
Kunihiko Hayashi
邦彦 林
Akira Michikawauchi
亮 道川内
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Abstract

【課題】エンジンの暖機を効果的に促進できるエンジン暖機促進システムを提供すること。
【解決手段】このエンジン暖機促進システム1は、媒体の吸着により発熱すると共に媒体の脱離により再生する吸着発熱部24を有すると共に吸着発熱部24の発熱作用により熱エネルギーを取得して空調空気を加熱する空調装置2と、媒体とエンジンオイルとの熱交換を行う熱交換部34とを備える。そして、吸着発熱部24の吸着熱により媒体が加熱され、この媒体とエンジン冷却水との熱交換が熱交換部34にて行われてエンジン冷却水が加熱される。そして、エンジンの暖機運転時にて、このエンジン冷却水がエンジンに供給される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジン暖機促進システムに関し、さらに詳しくは、エンジンの暖機を効果的に促進できるエンジン暖機促進システムに関する。
エンジンの始動時には、エンジンの燃費および出力を向上させ、また、排気エミッションおよびエンジン音を低減するために、エンジンの暖機を効果的に促進することが求められる。
このような課題に関する従来のエンジン暖機促進システムとして、特許文献1に記載される技術が知られている。従来のエンジン暖機促進システム(内燃機関の冷却装置)は、ウォータポンプの駆動により冷却水を強制的に循環させるようにした内燃機関の冷却装置において、暖機運転時にウォータポンプの駆動を停止する手段と、機関本体のウォータジャケットをウォータタンクに連通する通路と、この通路の途中に介装される電動ポンプとを備えるとともに、暖機運転時に前記電動ポンプを駆動してウォータジャケットの冷却水を抜き取り、かつ暖機完了後に前記抜き取った冷却水をウォータタンクからウォータジャケットへと戻す制御手段を設けたことを特徴とする。
実公平3−26255号公報
この発明は、エンジンの暖機を効果的に促進できるエンジン暖機促進システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、エンジンの暖機を促進するためのエンジン暖機促進システムであって、媒体の吸着により発熱すると共に媒体の脱離により再生する吸着発熱部を有すると共に前記吸着発熱部の発熱作用により熱エネルギーを取得して空調空気を加熱する空調装置と、媒体とエンジンオイルとの熱交換を行う熱交換部とを備え、且つ、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とエンジン冷却水との熱交換が前記熱交換部にて行われてエンジン冷却水が加熱されると共に、エンジンの暖機運転時にて当該エンジン冷却水がエンジンに供給されることを特徴とする。
このエンジン暖機促進システムでは、吸着発熱部における媒体の吸着熱を用いて媒体が加熱され、この媒体の熱エネルギーを用いてエンジン冷却水が加熱されて高温となる。そして、エンジンの暖機運転時にて、この高温のエンジン冷却水がエンジン冷却水貯留部からエンジンに供給されて循環する。これにより、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジンの暖機が効果的に促進される利点がある。特に、かかる構成では、既存の吸着発熱部(空調装置の吸着発熱部)が用いられて媒体の加熱が行われるので、新たな吸着発熱部を設ける必要がない。したがって、暖機システムが簡素化される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、前記空調装置が、媒体と空調空気とを熱交換させるヒータコアと、前記ヒータコアを迂回するバイパス通路とを有すると共に、前記ヒータコア側の媒体流路と前記バイパス通路側の媒体流路とを切り替え可能に有し、且つ、エンジン冷却水の加熱時には、前記吸着発熱部にて加熱された媒体が前記バイパス通路側の媒体流路を通って前記熱交換部に供給される。
このエンジン暖機促進システムでは、媒体がヒータコアにて熱交換することなく高温のまま熱交換部に供給される。そして、この高温の媒体とエンジン冷却水等との間で熱交換が行われる。これにより、エンジン冷却水等が効率的に加熱される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、暖房運転の中断時あるいは停止時に、前記吸着発熱部にて加熱された媒体が前記バイパス通路を通って前記熱交換部に供給される。
このエンジン暖機促進システムでは、暖房運転の中断時あるいは停止時を利用して、媒体の加熱が行われる。これにより、空調装置による室内の暖房運転が妨げられることなく、媒体の加熱が行われる利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、エンジンの排気を導入すると共に排気熱により前記吸着発熱部を加熱する排気導入手段を備え、且つ、前記吸着発熱部における媒体の温度Tbの上昇率ΔTb/Δtが所定の閾値X以下のときに、前記吸着発熱部への媒体の供給が停止されると共に前記吸着発熱部が前記排気導入手段により加熱される。
このエンジン暖機促進システムでは、吸着発熱部が加熱されることにより、媒体が吸着発熱部から脱離して吸着発熱部が再生する。そして、媒体が再び吸着発熱部に供給されることにより、吸着発熱部が発熱して高温の媒体が取得される。これにより、高温の媒体が繰り返し取得される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、蓄熱構造を有すると共にエンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部を備え、且つ、媒体との熱交換により加熱されたエンジン冷却水が前記エンジン冷却水貯留部に貯留されると共に、当該エンジン冷却水が次回のエンジンの暖機運転時にてエンジンに供給される。
このエンジン暖機促進システムでは、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジンの暖機が促進される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、エンジンの暖機運転時にてエンジンへのエンジン冷却水の供給が停止される構成において、エンジン冷却水の供給が停止されたときに、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱されると共に、当該媒体とエンジン冷却水との間で熱交換が行われてエンジン冷却水が加熱される。
このエンジン暖機促進システムでは、エンジンが十分に暖機されることなく停止された場合にも、ある程度加熱されて高温となったエンジン冷却水が貯留される。そして、このエンジン冷却水が次回のエンジン始動時にて用いられる。これにより、例えば、エンジンがショートトリップにて使用される場合にも、エンジンの暖機が効果的に促進される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、媒体とエンジンオイルとの熱交換を行う熱交換部を備え、且つ、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とエンジンオイルとの熱交換が前記熱交換部にて行われてエンジンオイルが温められると共に、エンジンの暖機運転時にて当該エンジンオイルがエンジンに供給される。
このエンジン暖機促進システムでは、常温のエンジンオイルが用いられる構成と比較して、エンジンの円滑な動作が確保される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、前記熱交換部が単一の蓄熱構造を有すると共に、前記吸着発熱部により加熱された媒体と、エンジン冷却水と、エンジンオイルとの熱交換が前記熱交換部にて行われる。
このエンジン暖機促進システムでは、複数の熱交換部にて媒体とエンジン冷却水等との熱交換が行われる構成と比較して、熱交換が効率的に行われる利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、前記熱交換部が、前記吸着発熱部により加熱された媒体を貯留する媒体貯留部と、エンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部と、エンジンオイルを貯留するエンジンオイル貯留部とを有し、且つ、前記エンジン冷却水貯留部が前記媒体貯留部を収容すると共に前記エンジンオイル貯留部が前記エンジン冷却水貯留部を収容する。
このエンジン暖機促進システムでは、対流し難く高い粘性を有するエンジンオイルが媒体貯留部およびエンジン冷却水貯留部の外周に配置されるので、媒体およびエンジン冷却水の熱エネルギーの流出が低減される。これにより、エンジン冷却水の加熱が効果的に行われる利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、媒体とATFとの熱交換を行う熱交換部とを備え、且つ、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とATFとの熱交換が前記熱交換部にて行われてATFが温められると共に、エンジンの暖機運転時にて当該ATFがトランスミッションに供給される。
このエンジン暖機促進システムでは、常温のATFが用いられる構成と比較して、エンジンの円滑な動作が確保される利点がある。
また、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、エンジンの暖機を促進するためのエンジン暖機促進システムであって、媒体の吸着により発熱する吸着発熱部と、媒体とエンジン冷却水との熱交換を行う熱交換部とを備え、且つ、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とエンジン冷却水との熱交換が前記熱交換部にて行われてエンジン冷却水が加熱されると共に、エンジンの暖機運転時にて当該エンジン冷却水がエンジンに供給されることを特徴とする。
このエンジン暖機促進システムでは、吸着発熱部における媒体の吸着熱を用いて媒体が加熱され、この媒体の熱エネルギーを用いてエンジン冷却水が加熱されて高温となる。そして、エンジンの暖機運転時にて、この高温のエンジン冷却水がエンジン冷却水貯留部からエンジンに供給されて循環する。これにより、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジンの暖機が効果的に促進される利点がある。
この発明にかかるエンジン暖機促進システムでは、吸着発熱部における媒体の吸着熱を用いて媒体が加熱され、この媒体の熱エネルギーを用いてエンジン冷却水が加熱されて高温となる。そして、エンジンの暖機運転時にて、この高温のエンジン冷却水がエンジン冷却水貯留部からエンジンに供給されて循環する。これにより、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジンの暖機が効果的に促進される利点がある。特に、かかる構成では、既存の吸着発熱部(空調装置の吸着発熱部)が用いられて媒体の加熱が行われるので、新たな吸着発熱部を設ける必要がない。したがって、暖機システムが簡素化される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかるエンジン暖機促進システムを示す構成図である。図2〜図9は、図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示すフローチャート(図2)および説明図(図3〜図9)である。図10〜図13は、図1に記載したエンジン暖機促進システムの変形例を示す説明図である。
[エンジン暖機促進システム]
このエンジン暖機促進システム1は、エンジン10の暖機を促進するためのシステムであり、空調装置2と、エンジン冷却水等の循環系3と、複数の温度センサ41〜43とを有する(図1参照)。このエンジン暖機促進システム1では、エンジン10の始動時にて高温のエンジン冷却水が用いられることにより、エンジン10の暖機が促進される。
[空調装置]
空調装置2は、車両に設置されて車室内の空気を調和する装置であり、例えば、車室内の暖房運転を行い得る(図1参照)。この空調装置2は、媒体貯留部21と、ポンプ22と、媒体噴射部23と、吸着発熱部24と、ヒータコア25とを有し、これらが媒体用配管261、262を介して接続されて構成される。また、空調装置2は、排気導入手段27を有する。
媒体貯留部21は、媒体を貯留するタンクである。この媒体貯留部21は、例えば、良好な熱伝導性を有する金属容器により構成される。また、媒体には、例えば、水、不凍液などが採用される。ポンプ22は、媒体貯留部21内の媒体を汲み上げて媒体噴射部23に供給する。このポンプ22は、例えば、電動式のウォータポンプにより構成される。媒体噴射部23は、デリバリパイプ231と、複数の噴射ノズル232とを有する。デリバリパイプ231は、供給側の媒体用配管261を介してポンプ22および媒体貯留部21に接続される。複数の噴射ノズル232は、デリバリパイプ231上に配列される。この媒体噴射部23では、デリバリパイプ231が媒体を各噴射ノズル232に分配し、この媒体を各噴射ノズル232が吸着発熱部24に向けて噴射する。
吸着発熱部24は、媒体の吸着により発熱し、また、媒体の脱離により再生する特性を有する。この吸着発熱部24は、例えば、活性炭、シリカ、アルミナ、ゼオライトなどにより構成される。ヒータコア25は、空調空気の通路(以下、空気通路という。)R上に配置される。また、ヒータコア25は、その入口側にて吸着発熱部24に連通し、その出口側にて回収側の媒体用配管262を介して媒体貯留部21に接続される。このヒータコア25では、吸着発熱部24から流入した媒体と空気通路Rの空調空気との間で熱交換が行われる。そして、熱交換後の媒体が、回収側の媒体用配管262を介して媒体貯留部21に回収される。なお、空気通路Rには、ヒータコア25の上流側にブロアファンFが配置される。このブロアファンFにより空気通路R内の空調空気が送られて、車室内に吹き出される。
排気導入手段27は、媒体噴射部23から噴射された媒体を加熱して蒸発させる機能と、吸着発熱部24を加熱して吸着発熱部24に吸着された媒体を蒸発させる機能とを有する(図1参照)。この排気導入手段27は、例えば、エンジン10の排気熱を用いて発熱する。具体的には、排気導入手段27が放熱部271を有し、この放熱部271が排気用配管(排気バイパス管)272を介してエンジン10の排気通路11に接続される。また、排気用配管272に排気ON−OFF弁273が設けられる。また、エンジン10の排気通路11に排気切換バルブ12が設けられる。これらの排気ON−OFF弁273および排気切換バルブ12は、排気通路11から排気用配管272への排気の流入のON−OFFを切り替える。この排気導入手段27では、排気ON−OFF弁273および排気切換バルブ12の開閉操作により、排気通路11の排気が排気用配管272を介して排気通路11に供給される。そして、この排気熱により放熱部271が発熱する。
温度センサ41、42には、車室内の温度Taを計測する温度センサ41と、吸着発熱部24に配置されて媒体の温度Tbを計測する温度センサ42とがある(図1参照)。そして、これらの温度センサ41、42の出力信号に基づいて、後述するポンプ22の駆動制御や、排気切換バルブ12および排気ON−OFF弁273の開閉制御などが行われる。なお、これらの制御は、例えば、エンジン10のECU(Engine Control Unit)により行われる。
[空調装置の暖房運転モード]
この空調装置2では、以下のように、車室内の暖房運転が行われる(図1〜図3参照)。まず、車室内に設置された操作スイッチ(図示省略)がONされると、排気導入手段27の放熱部271に排気が供給されて、放熱部271が発熱する(ST11)。次に、ポンプ22が駆動されて、媒体貯留部21内の媒体が汲み上げられる(ST12)。すると、媒体が供給側の媒体用配管261を介して媒体噴射部23のデリバリパイプ231に供給される。次に、この媒体がデリバリパイプ231から各噴射ノズル232に分配され、各噴射ノズル232から吸着発熱部24に向けて噴射される(図3参照)。すると、噴射により微粒化された媒体が放熱部271により加熱されて蒸発し(気体となり)、この蒸気化(気体分子化)された媒体が吸着発熱部24に吸着する。すると、この媒体が熱エネルギーを放出して、吸着発熱部24の周囲にある媒体が加熱される。次に、この加熱された媒体が吸着発熱部24からヒータコア25に流入して、空気通路R内の空調空気と熱交換する。これにより、空調空気が加熱されて温風となり、この温風により車室内の暖房が行われる。また、熱交換により冷却された媒体がヒータコア25から排出され、回収側の媒体用配管262を介して媒体貯留部21に回収される。
次に、ポンプ22の駆動停止条件が判定され(ST13)、所定の条件が満たされる場合には、ポンプ22の駆動が停止される(ST14)。例えば、吸着発熱部24における媒体の温度Tbの上昇率ΔTb/Δtが所定の閾値Xよりも大きい(ΔTb/Δt>X)場合には、吸着発熱部24に吸着された媒体が飽和状態にあると考えられる(図5参照)。そこで、かかる場合には、ポンプ22の駆動が停止されて、吸着発熱部24への媒体の供給が遮断される(図4参照)。このとき、排気導入手段27では、排気が放熱部271に継続的に供給されて、放熱部271が発熱し続ける。すると、この発熱により吸着発熱部24が加熱されて、吸着発熱部24に吸着している媒体が蒸発(気化)する。すなわち、吸着発熱部24が加熱されると、吸着発熱部24の孔に入り込んでいる媒体が蒸発して吸着発熱部24か脱離する。これにより、吸着発熱部24が媒体を吸着できる状態に再生される。
次に、ポンプ22の駆動再開条件が判定され(ST15)、所定の条件が満たされる場合には、ポンプ22の駆動が再開される(ST12)。例えば、吸着発熱部24における媒体の温度Tbの上昇率ΔTb/Δtが所定の閾値X以下の場合(ΔTb/Δt≦X)には、吸着発熱部24が媒体を吸着可能な状態に再生されていると考えられる(図5参照)。そこで、かかる場合には、ポンプ22の駆動が再開されて、吸着発熱部24への媒体の供給が再開される(図3参照)。これにより、熱エネルギーが再び取得されて、空調空気の加熱が行われる。
そして、ポンプ22の駆動開始(ST12)および駆動停止(ST14)が交互に行われることにより、吸着発熱部24の発熱および再生が繰り返されて車室内の暖房運転が行われる。一方、ポンプ22の駆動再開条件が満たされない場合には、暖房運転の運転終了条件が判定される(ST16)。そして、所定の条件が満たされる場合には、吸着発熱部24への排気の導入が停止されて(ST17)、暖房運転が終了される。例えば、車室内の温度Taが設定温度Tacに到達すると、暖房運転が終了される。
[エンジン冷却水等の循環系]
エンジン冷却水等の循環系3は、エンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部31と、エンジンオイルを貯留するエンジンオイル貯留部32と、ATF(automatic transmission fluid)を貯留するATF貯留部33と、後述する熱交換部34とを有し、これらとエンジン10あるいはトランスミッション(図示省略)とが配管35〜37を介して接続される(図1参照)。また、エンジン10には、エンジン冷却水の温度Twを検出する温度センサ43が設けられる。
熱交換部34は、空調装置2の媒体と、エンジン冷却水等(エンジン冷却水、エンジンオイルおよびATF)との熱交換を行う。例えば、この実施例では、熱交換部34が単一の蓄熱容器により構成されている(図1参照)。そして、この熱交換部34内に媒体貯留部21、エンジン冷却水貯留部31、エンジンオイル貯留部32およびATF貯留部33が収容されている。また、媒体貯留部21がエンジン冷却水貯留部31に収容されており、このエンジン冷却水貯留部31とATF貯留部33とがエンジンオイル貯留部32に収容されている。そして、このエンジンオイル貯留部32が断熱容器により構成されている。また、媒体貯留部21、エンジン冷却水貯留部31およびATF貯留部33は、いずれも熱伝導性の良い金属製容器により構成されている。これにより、各貯留部21、31〜33内の液体(媒体、エンジン冷却水、エンジンオイルおよびATF)が相互に熱交換可能に構成されている。また、これらの液体の熱が外部に逃げないように、熱交換部34が構成されている。
また、空調装置2には、吸着発熱部24と、回収側の媒体用配管262とを接続するバイパス通路263が設けられる(図1、図3および図6参照)。このバイパス通路263とヒータコア25側の媒体用配管262とは、これらの合流地点に設けられた三方弁264により切り替えられる。例えば、三方弁264がバイパス通路263側を閉止している(ヒータコア25側の媒体用配管262を開放している)ときは、吸着発熱部24の媒体がヒータコア25を通過し、媒体用配管262を介して媒体貯留部21に回収される(図3参照)。一方、三方弁264がバイパス通路263側を開放している(ヒータコア25側の媒体用配管262を閉止している)ときは、吸着発熱部24の媒体がバイパス通路263を通ってヒータコア25を迂回し、媒体用配管262を介して媒体貯留部21に回収される(図6参照)。なお、三方弁264の操作は、ECUにより行われる。
ここで、媒体貯留部21には、加熱されて高温となった媒体が貯留される(図1参照)。また、熱交換部34にて、媒体とエンジン冷却水、ATFおよびエンジンオイルとの間で熱交換が行われる。これにより、エンジン冷却水等の加熱が行われる。なお、媒体の加熱は、空調装置2の暖房運転時に並行して、あるいは、空調装置2の暖房運転とは独立して行われる。
例えば、暖房運転時にて媒体の加熱が行われる場合には、車室内の温度Taと暖房運転の設定温度Tacとが比較される。そして、Ta≧Tacの場合には、三方弁264が操作されて、バイパス通路263側が開放される(ヒータコア25側の媒体用配管262が閉止される)(図6参照)。すると、吸着発熱部24および排気導入手段27にて加熱された媒体が、バイパス通路263を通って直接的に媒体貯留部21に回収される。このとき、ヒータコア25にて媒体の熱交換が行われないため、高温の媒体が媒体貯留部21に回収される。そして、この媒体の熱エネルギーにより、エンジン冷却水、ATFおよびエンジンオイルの加熱が行われる。そして、加熱されたエンジン冷却水等が熱交換部34にて保温される。なお、Ta<Tacの場合には、バイパス通路263側が閉止されて(ヒータコア25側の媒体用配管262が開放されて)、通常通りの暖房運転が行われる(図3参照)。
一方、暖房運転の停止時にて媒体の加熱が行われる場合には、三方弁264が操作されて、バイパス通路263側が開放される(ヒータコア25側の媒体用配管262が閉止される)(図6参照)。そして、この状態にてポンプ22が駆動されて媒体が吸着発熱部24に供給され、また、排気導入手段27による放熱が行われて、媒体が加熱される。そして、高温となった媒体が媒体貯留部21に回収されて、エンジン冷却水、ATFおよびエンジンオイルの加熱が行われる。そして、この高温のエンジン冷却水等が熱交換部34にて保温される。
[エンジンの暖機の促進等]
上記のように、エンジン冷却水貯留部31には、媒体との熱交換により加熱されて高温となったエンジン冷却水が貯留される(図1参照)。そして、エンジン10の暖機運転時には、この高温のエンジン冷却水がエンジン10に供給される。すると、常温のエンジン冷却水がエンジンに供給される構成と比較して、エンジン10の暖機が効果的に促進される(図7参照)。
また、同時に、エンジンオイル貯留部32には、媒体との熱交換により温められたエンジンオイルが貯留されている(図1参照)。そして、エンジン10の暖機運転時には、このエンジンオイルがエンジン10に供給される。すると、常温のエンジンオイルがエンジンに供給される構成と比較して、エンジン10の動作が円滑に行われる(図8参照)。また、エンジンオイル貯留部32には、媒体との熱交換により温められたATFが貯留されている(図1参照)。そして、エンジン10の暖機運転時には、このATFがエンジン10に供給される。すると、常温のATFがトランスミッションに供給される構成と比較して、トランスミッションの動作が円滑に行われる(図9参照)。
[効果]
このエンジン暖機促進システム1では、吸着発熱部24における媒体の吸着熱を用いて媒体が加熱され、この媒体の熱エネルギーを用いてエンジン冷却水が加熱されて高温となる(図1および図6参照)。そして、エンジン10の暖機運転時にて、この高温のエンジン冷却水がエンジン冷却水貯留部31からエンジン10に供給されて循環する。これにより、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジン10の暖機が効果的に促進される利点がある(図7参照)。
特に、上記の構成では、既存の吸着発熱部24(空調装置2の吸着発熱部24)が用いられて媒体の加熱が行われるので、新たな吸着発熱部を設ける必要がない。したがって、暖機システムが簡素化される利点がある。
[付加的事項1]
また、このエンジン暖機促進システム1では、上記のように、空調装置2が、媒体と空調空気とを熱交換させるヒータコア25と、このヒータコア25を迂回するバイパス通路263と有し、また、これらの媒体流路(ヒータコア25側の媒体流路およびバイパス通路263側の媒体流路)を切り替え可能に有する(図1参照)。そして、エンジン冷却水等の加熱時には、吸着発熱部24にて加熱された媒体がバイパス通路263側の媒体流路を通って熱交換部34に供給される(図6参照)。かかる構成では、媒体がヒータコア25にて熱交換することなく高温のまま熱交換部34に供給される(媒体貯留部21に回収される)。そして、この高温の媒体とエンジン冷却水等との間で熱交換が行われる。これにより、エンジン冷却水等が効率的に加熱される利点がある。
また、上記の構成では、暖房運転の中断時あるいは停止時に、吸着発熱部24にて加熱された媒体がバイパス通路263を通って熱交換部に供給されることが好ましい(図6参照)。かかる構成では、暖房運転の中断時あるいは停止時を利用して、媒体の加熱が行われる。これにより、空調装置2による室内の暖房運転が妨げられることなく、媒体の加熱が行われる利点がある。
例えば、この実施例では、上記のように、ヒータコア25側の媒体流路とバイパス通路263側の媒体流路とを切り替える三方弁264が配置されている(図1、図3および図6参照)。そして、室内の暖房運転時には、ヒータコア25側の媒体流路が開放され、吸着発熱部24にて加熱された媒体がヒータコア25に供給されて空調空気と熱交換を行う(図3参照)。一方、暖房運転の中断時(例えば、室内の温度Taが所定の設定温度Tac以上(Ta≧Tac)のとき)あるいは暖房運転の停止時(室内の暖房が行われていないとき)には、三方弁264が操作されて、媒体の流路がバイパス通路263側に切り替えられる。これにより、空調装置2による室内の暖房運転が妨げられることなく、高温の媒体が取得されてエンジン冷却水等が効率的に加熱されている。
[付加的事項2]
また、このエンジン暖機促進システム1では、上記のように、吸着発熱部24における媒体の温度Tbの上昇率ΔTb/Δtが所定の閾値X以上(ΔTb/Δt≧X)のときに、吸着発熱部24への媒体の供給が停止されて、吸着発熱部24が排気導入手段27により加熱される(図1、図4および図5参照)。かかる構成では、吸着発熱部24が加熱されることにより、媒体が吸着発熱部24から脱離して吸着発熱部24が再生する。そして、媒体が再び吸着発熱部24に供給されることにより、吸着発熱部24が発熱して、高温の媒体が取得される。これにより、高温の媒体が繰り返し取得される利点がある。
また、上記の構成では、吸着発熱部24から脱離した媒体が排気導入手段27の排気熱により加熱される(図4参照)。これにより、高温の媒体が取得される利点がある。
[付加的事項3]
また、このエンジン暖機促進システム1では、上記のように、蓄熱構造を有すると共にエンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部31が設けられ、且つ、媒体との熱交換により加熱されたエンジン冷却水がエンジン冷却水貯留部31に貯留されると共に、このエンジン冷却水が次回のエンジン10の暖機運転時にてエンジン10に供給されることが好ましい(図1および図7参照)。すなわち、予めエンジン冷却水が加温されており、エンジン10の暖機運転時にて、このエンジン冷却水が用いられる。かかる構成では、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジン10の暖機が促進される利点がある。
例えば、この実施例では、エンジン冷却水貯留部31が蓄熱容器(エンジンオイル貯留部32)内に配置されることにより、エンジン冷却水貯留部31が蓄熱構造を有している(図1参照)。また、この蓄熱容器内にて、空調装置2の媒体とエンジン冷却水との熱交換が行われ、エンジン冷却水が加熱されて保温されている。そして、エンジン10の暖機運転時にて、このエンジン冷却水が用いられる。
また、この実施例では、上記に加えて、エンジン10の暖機運転時にて媒体が吸着発熱部24にて加熱され、この媒体とエンジン冷却水との間で熱交換が行われている。したがって、エンジン10の暖機運転時にもエンジン冷却水が加熱されているので、エンジン10の暖機運転がさらに促進され得る。
[エンジン冷却水の供給停止によるエンジンの暖機促進]
また、このエンジン暖機促進システム1では、エンジン10の暖機運転時にてエンジン10へのエンジン冷却水の供給を停止することによりエンジン10の暖機を促進されても良い(図10〜図12参照)。かかる構成では、エンジン10が始動されると(t=t)(ST21)、エンジン冷却水がエンジン冷却水貯留部31からエンジン10に供給される(ST22)。このとき、加温されているエンジン冷却水が用いられるので、常温のエンジン冷却水が用いられる構成と比較して、エンジン10の暖機が促進される(図12参照)。なお、エンジンオイルおよびATFも、エンジン冷却水と同時期に供給される(図11参照)。
ここで、エンジン冷却水の温度Twが所定の閾値A以下(Tw<A)の状態では、エンジン冷却水の初期温度によってエンジン10の暖機が促進される(t=t〜t)。しかし、エンジン10の暖機が進むと、エンジン冷却水によりエンジン10が冷却されてエンジン10の暖機が阻害される。そこで、エンジン冷却水の温度Twが所定の閾値A以上(Tw≧A)となると、エンジン冷却水の供給が停止される(あるいはエンジン冷却水がエンジン10から抜き取られて回収される)(t=t)(ST23、ST24)(図11および図12参照)。これにより、エンジン10の暖機がさらに促進される。
さらに、エンジン10の暖機が十分に行われると、エンジン10が高温となるため、その冷却が必要となる。そこで、エンジン冷却水の温度Twが所定の閾値B以上(Tw≧B)となると、エンジン冷却水の供給が再開される(t=t)(ST25、ST26)(図11および図12参照)。これにより、エンジン10が適正に冷却される。また、エンジン10の停止時には、高温となったエンジン冷却水が保温状態にて貯留されて、次回のエンジン始動時に用いられる。
[ショートトリップでの適用例]
一般に、エンジンが十分に暖機された状態では、エンジン冷却水が高温となる。このため、前回のエンジン運転時にて、高温のエンジン冷却水が蓄熱容器に保温され、次回のエンジン始動時にて、この高温のエンジン冷却水が用いられる。これにより、エンジンの暖機が促進される。
しかしながら、ショートトリップでは、エンジンの暖機が不十分なままエンジンが停止される場合がある。すると、保温されるエンジン冷却水の温度が低いため、次回のエンジン始動時にてエンジンの暖機が促進され難い。特に、上記のように、エンジンの暖機運転時にてエンジン冷却水の供給が停止されると、エンジン冷却水が低い温度のままとなる。
この点において、このエンジン暖機促進システム1では、上記のように、エンジンの暖機運転時にてエンジン10へのエンジン冷却水の供給が停止される構成において、エンジン冷却水の供給が停止されたときに、吸着発熱部24の吸着熱により媒体が加熱されると共に、この媒体とエンジン冷却水との間で熱交換が行われてエンジン冷却水が加熱されることが好ましい(図1、図6および図12参照)。すなわち、エンジン冷却水がエンジン10に供給されているとき(t=t〜t)のみならず、エンジン冷却水がエンジン10に供給されていないとき(t=t〜t)にも、熱交換によるエンジン冷却水の加熱が行われ得る。
かかる構成では、エンジン10が十分に暖機されることなく停止された場合にも、ある程度加熱されて高温となったエンジン冷却水が貯留される(t=t)。そして、このエンジン冷却水が次回のエンジン始動時にて用いられる(t=t〜t)。これにより、例えば、エンジン10がショートトリップにて使用される場合にも、エンジン10の暖機が効果的に促進される利点がある。
[エンジンオイルおよびATFの加温]
また、このエンジン暖機促進システム1では、上記のように、吸着発熱部24における媒体の吸着熱を用いて媒体が加熱され、この媒体の熱エネルギーを用いてエンジンオイルが温められる(図1および図6参照)。そして、エンジン10の暖機運転時にて、この温められたエンジンオイルがエンジンオイル貯留部32からエンジン10に供給されて循環する。これにより、常温のエンジンオイルが用いられる構成と比較して、エンジン10の円滑な動作が確保される利点がある(図8参照)。
[付加的事項4]
また、このエンジン暖機促進システム1では、熱交換部34が単一の蓄熱構造を有すると共に、吸着発熱部24により加熱された媒体と、エンジン冷却水等との熱交換が熱交換部34にて行われることが好ましい(図1参照)。すなわち、熱交換部34が単一の蓄熱容器から成り、この熱交換部34内にて、媒体とエンジン冷却水等との熱交換が行われる。かかる構成では、複数の熱交換部にて媒体とエンジン冷却水等との熱交換が行われる構成(図示料略)と比較して、熱交換が効率的に行われる利点がある。
また、このエンジン暖機促進システム1では、熱交換部34が、吸着発熱部24により加熱された媒体を貯留する媒体貯留部21と、エンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部31と、エンジンオイルを貯留するエンジンオイル貯留部32とを有し、且つ、エンジン冷却水貯留部31が媒体貯留部21を収容すると共にエンジンオイル貯留部32がエンジン冷却水貯留部31を収容する構成が好ましい(図1参照)。かかる構成では、対流し難く高い粘性を有するエンジンオイルが媒体貯留部21およびエンジン冷却水貯留部31の外周に配置されるので、媒体およびエンジン冷却水の熱エネルギーの流出が低減される。これにより、エンジン冷却水の加熱が効果的に行われる利点がある。
例えば、この実施例では、媒体貯留部21がエンジン冷却水貯留部31に収容され、このエンジン冷却水貯留部31とATF貯留部33とがエンジンオイル貯留部32に収容される。また、このエンジンオイル貯留部32が蓄熱容器となっている。そして、これらにより、単一の熱交換部34が構成されている。また、この熱交換部34内にて、媒体、エンジン冷却水、エンジンオイルおよびATF間における熱交換が可能となっている。
また、このエンジン暖機促進システム1では、上記のように、吸着発熱部24における媒体の吸着熱を用いて媒体が加熱され、この媒体の熱エネルギーを用いてATFが温められる(図1および図6参照)。そして、エンジン10の暖機運転時にて、この高温のATFがATF貯留部33からトランスミッションに供給されて循環する。これにより、常温のATFが用いられる構成と比較して、エンジン10の円滑な動作が確保される利点がある(図9参照)。
以上のように、この発明にかかるエンジン暖機促進システムは、エンジンの暖機を効果的に促進できる点で有用である。
この発明の実施例にかかるエンジン暖機促進システムを示す構成図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示すフローチャートである。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの作用を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの変形例を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの変形例を示す説明図である。 図1に記載したエンジン暖機促進システムの変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 エンジン暖機促進システム
2 空調装置
21 媒体貯留部
22 ポンプ
23 媒体噴射部
231 デリバリパイプ
232 噴射ノズル
24 吸着発熱部
25 ヒータコア
261 供給側の媒体用配管
262 回収側の媒体用配管
263 バイパス通路
264 三方弁
27 排気導入手段
271 放熱部
272 排気用配管
273 排気ON−OFF弁
3 循環系
31 エンジン冷却水貯留部
32 エンジンオイル貯留部
33 ATF貯留部
34 熱交換部
35〜37 配管
41〜43 温度センサ
10 エンジン
11 排気通路
12 排気切換バルブ
F ブロアファン
R 空気通路

Claims (11)

  1. エンジンの暖機を促進するためのエンジン暖機促進システムであって、
    媒体の吸着により発熱すると共に媒体の脱離により再生する吸着発熱部を有すると共に前記吸着発熱部の発熱作用により熱エネルギーを取得して空調空気を加熱する空調装置と、媒体とエンジンオイルとの熱交換を行う熱交換部とを備え、且つ、
    前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とエンジン冷却水との熱交換が前記熱交換部にて行われてエンジン冷却水が加熱されると共に、エンジンの暖機運転時にて当該エンジン冷却水がエンジンに供給されることを特徴とするエンジン暖機促進システム。
  2. 前記空調装置が、媒体と空調空気とを熱交換させるヒータコアと、前記ヒータコアを迂回するバイパス通路とを有すると共に、前記ヒータコア側の媒体流路と前記バイパス通路側の媒体流路とを切り替え可能に有し、且つ、エンジン冷却水の加熱時には、前記吸着発熱部にて加熱された媒体が前記バイパス通路側の媒体流路を通って前記熱交換部に供給される請求項1に記載のエンジン暖機促進システム。
  3. 暖房運転の中断時あるいは停止時に、前記吸着発熱部にて加熱された媒体が前記バイパス通路を通って前記熱交換部に供給される請求項2に記載のエンジン暖機促進システム。
  4. エンジンの排気を導入すると共に排気熱により前記吸着発熱部を加熱する排気導入手段を備え、且つ、前記吸着発熱部における媒体の温度Tbの上昇率ΔTb/Δtが所定の閾値X以下のときに、前記吸着発熱部への媒体の供給が停止されると共に前記吸着発熱部が前記排気導入手段により加熱される請求項1〜3のいずれか一つに記載のエンジン暖機促進システム。
  5. 蓄熱構造を有すると共にエンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部を備え、且つ、媒体との熱交換により加熱されたエンジン冷却水が前記エンジン冷却水貯留部に貯留されると共に、当該エンジン冷却水が次回のエンジンの暖機運転時にてエンジンに供給される請求項1〜4のいずれか一つに記載のエンジン暖機促進システム。
  6. エンジンの暖機運転時にてエンジンへのエンジン冷却水の供給が停止される構成において、エンジン冷却水の供給が停止されたときに、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱されると共に、当該媒体とエンジン冷却水との間で熱交換が行われてエンジン冷却水が加熱される請求項5に記載のエンジン暖機促進システム。
  7. 媒体とエンジンオイルとの熱交換を行う熱交換部を備え、且つ、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とエンジンオイルとの熱交換が前記熱交換部にて行われてエンジンオイルが温められると共に、エンジンの暖機運転時にて当該エンジンオイルがエンジンに供給される請求項1〜6のいずれか一つに記載のエンジン暖機促進システム。
  8. 前記熱交換部が単一の蓄熱構造を有すると共に、前記吸着発熱部により加熱された媒体と、エンジン冷却水と、エンジンオイルとの熱交換が前記熱交換部にて行われる請求項7に記載のエンジン暖機促進システム。
  9. 前記熱交換部が、前記吸着発熱部により加熱された媒体を貯留する媒体貯留部と、エンジン冷却水を貯留するエンジン冷却水貯留部と、エンジンオイルを貯留するエンジンオイル貯留部とを有し、且つ、前記エンジン冷却水貯留部が前記媒体貯留部を収容すると共に前記エンジンオイル貯留部が前記エンジン冷却水貯留部を収容する請求項8に記載のエンジン暖機促進システム。
  10. 媒体とATFとの熱交換を行う熱交換部とを備え、且つ、前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とATFとの熱交換が前記熱交換部にて行われてATFが温められると共に、エンジンの暖機運転時にて当該ATFがトランスミッションに供給される請求項1〜9のいずれか一つに記載のエンジン暖機促進システム。
  11. エンジンの暖機を促進するためのエンジン暖機促進システムであって、
    媒体の吸着により発熱する吸着発熱部と、媒体とエンジン冷却水との熱交換を行う熱交換部とを備え、且つ、
    前記吸着発熱部の吸着熱により媒体が加熱され、当該媒体とエンジン冷却水との熱交換が前記熱交換部にて行われてエンジン冷却水が加熱されると共に、エンジンの暖機運転時にて当該エンジン冷却水がエンジンに供給されることを特徴とするエンジン暖機促進システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015524536A (ja) * 2012-08-08 2015-08-24 ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール 少なくとも1つの構成要素、とくに車両の内部燃焼エンジン、を加熱するための装置

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