JP2009041138A - 帽体帽子の金型およびこれを用いた製帽装置、並びに製帽補助具 - Google Patents

帽体帽子の金型およびこれを用いた製帽装置、並びに製帽補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】帽体帽子の製作に必要なコストおよび技能をできるだけ軽減する。
【解決手段】クラウン成形用の頭型と、上面に頭型の下部が挿入可能な開口を設け、この開口から内部に向かって頭型の挿入部を一定範囲で上下にスライド可能に支持するスリーブを設けたブリム成形用の鍔型とからなる金型である。また、鍔型の下周縁の前後左右4箇所に鉤を上向きしたフックを設ける一方、これに対応する台座の上縁4箇所には弾性的に外開き方向に付勢したヒンジの一端を固定すると共に、その他端にはフックに係止可能な伸縮リングを設けた製帽装置である。さらに、上縁を輪状に連結する一方、その下方を周方向等間隔に設けた先細りのスリットにより複数の垂れ片に分割すると共に、この垂れ片の下縁に紐体の挿通部を一体的に設けてなるスカート体によって形つけ用具を構成し、長手方向に適宜間隔で紐体の挿通部を一体的に設けた帯体によって帽体の固定用具を構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、帽体帽子を製作するにあたり、帽体を型入れして形つけや仕上げ等を行うための金型、および、この金型を用いた製帽装置、さらには前記形つけ作業や帽体の固定作業を容易に行うための製帽補助具に関するものである。
帽子を製作する方法には、型紙を基に裁断した幾つかの生地を縫い合わせて帽子の形に立体的に仕立てる方法の他、予め帽子の基本型(釣り鐘型やキャプリーヌ型等)に立体成形された半製品である帽体を木型を用いて成形する方法がある(例えば、非特許文献1を参照)。なお、こうした製帽方法の違いによって、前者方法の帽子を布帽子、後者方法の帽子を帽体帽子と呼ぶことがある。
本発明が属する後者技術について、その代表例としてフェルト帽の製作手順を概説すると、先ず製作しようとする帽体帽子のデザインに応じた帽体および木型を選び、帽体にスチームをあてて熱いうちに木型に冠せ(型入れ)、サイズ元やブリムエッジをロープやコードなどの紐体で縛って帽体を木型に固定した後(紐かけ)、帽体に再度スチームをあてて引き延ばすことで帽体全体を木型になじませ、生地の縮絨性によりクラウンおよびブリムのフォルム出しを行い(形つけ)、最後に、ブリムエッジのトリミングや必要な装飾を施して(仕上げ)、帽体帽子を完成させるものである。
「文化ファッション大系 ファッション工芸講座1 帽子 基礎編」文化服装学院編、文化服装学院教科書出版部発行、文化出版局発売、2004年4月1日、第1版第1刷
上述した従来の帽体帽子の製作に用いる木型は、近年、良質な木材が不足していることに加えて、木型を作る職人が減っていることにより、入手そのものが困難な状況にある。そして、この木型の入手難が、帽体帽子の商品価格を高騰化させる要因になっているだけでなく、趣味等の個人レベルで帽体帽子を製作する妨げにもなっている。
また、技術的な課題として、従来の木型ではデザインの変更が行い難いという問題がある。即ち、木型はクラウンに相当する頭型とブリムに相当する鍔型とによって構成され、その組み合わせにより種々の帽体帽子が製作可能であるが、当該組み合わせによるデザイン変更の範囲は極めて限定的であり、例えば、帽体帽子の基本型の一つであるキャプリーヌについて、クラウンの高さだけを変更するといったことには対応できない。したがって、このような場合、所望する高さの頭型を別途用意するか、チップと呼ばれる石膏型を用いなければならない。つまり、従来技術によれば、帽体帽子の全体的基調が同じであるにもかかわらず、クラウンの高さ調整という微細な変更のために、さらなるコストが発生し、手軽さに欠けるという課題があった。
さらに、従来の製帽方法では、帽体を木型に固定する際、ロープなどの紐体を使用する。これは、紐体の柔軟性によって様々なデザインのサイズ元やブリムエッジに対応するからであるが、この性質の裏返しとして、ロープ等には腰がなくテンションをかけるまでは形態が安定しないため、予定のライン通りに巻き付けることが難しく、しかも、この巻き付け作業は型入れした帽体をある程度引き延ばしながら行うものであるから、一連の固定作業には経験や技量が必要であった。
さらにまた、帽体帽子の製作上、最も重要な形つけ作業においても、帽体を手作業だけで木型に均等になじませるのには相当な技術を要する。その上、この形つけ作業は帽体が熱いうちに行わなければならないという時間的な制約もあるため、均質な製品を安定して供給するには、より熟練した技術が要求されていた。
要するに、上述した従来技術は、いわば古来からの伝統的製法を貫くあまり、その作業全てにおいて改善が立ち後れ、この結果、コスト面と技術面の双方で帽子製作者に大きな負担が強いられている。
こうした従来の課題に鑑み、本発明の目的とするところは、帽体帽子の製作に必要なコストおよび技能をできるだけ軽減することにある。即ち、木型よりも低コストで導入でき、しかも、クラウンの高さを随時変更することができる製帽金型を提供することである。また、熟練を要せずとも手軽に帽体の固定や形つけ作業を行うことができる製帽補助具を提供することも目的の一つである。さらに、均質な帽体帽子を低コストで多種少量生産することができる製帽方法を開示することも本発明の目的である。
上述した目的を達成するために本発明では、帽体の成形型としてアルミ型などの金型を採用することとした。本発明の金型も木型と同様、帽体帽子のデザインに応じて一つ一つ異なる形状に製作されるが、その材料となる金属は木材よりも潤沢であり、また金型の製作も近代化が進んでいるため、木型よりも低コストでの導入が可能となる。
そして、本発明では、金型をクラウン成形用の頭型と、これとは別体のブリム成形用の鍔型とで構成すると共に、頭型を鍔型に対して上下にスライド可能に連結するという手段を用いた。本発明の金型が頭型と鍔型の上下二分割構造であり、その組み合わせによって帽体帽子の全体的基調を決定するという機能は従来の木型と同じであるが、本発明ではさらに、どの組み合わせにおいてもクラウンの高さを適宜変更可能とするため、特に鍔型に関し、上面に頭型の下部が挿入可能な開口を設けると共に、この開口から内部に向かって頭型の下部、即ち挿入部を一定範囲で上下にスライド可能に支持するスリーブを設けるという構成を採用する。また、頭型を上下にスライドさせてクラウンの高さ調整を行った後の固定方法として、頭型の挿入部と鍔型のスリーブとは両者周壁を貫通するビス穴を通じてビス止めすると共に、前記周壁のうち少なくとも何れか一方に設けた前記ビス穴は上下方向の長孔とするという手段を用いる。
また、ビス止めに加えて、頭型の高さをより確実に固定する手段として、頭型の挿入部と鍔型のスリーブの双方に、ビス止めの際、互いに噛合可能な歯形を頭型のスライド長に応じて上下一定の範囲で設けるという手段を選択的に用いることとした。
さらに、製帽作業を安定して行うための手段として、鍔型を上乗せ固定可能な台座を備えて製帽装置を構成する手段を採用した。
なお、成形型として金型を採用する他の利点は、金型を直接加熱できることにある。この点、従来は、木型を直接加熱することはできないため、帽体にスチームやアイロンをあてて加熱し、型入れや形つけ作業を行っていた。そして、この従来方法によれば、上述の通り、帽体が熱いうちに形つけ作業を進めなければならないため、相当の熟練者でない限り、落ち着いて作業することは困難であった。これに対して、本発明では頭型を内部空洞としたので、鍔型のスリーブを介してその空洞内部をヒータ等の熱源により加熱すれば、頭型に冠せた帽体を間接的に加熱することができるから、型入れや形つけ時に、別途、加熱を行う手間が省け、また、前記熱源を稼働している限り、帽体は常に温められるから、未熟者でも焦ることなく、落ち着いて形つけ作業を行うことができる。また、形つけ作業は最終的には冷却により帽体に形状を定着させて終了するが、金型は放熱効果も高いため、速やかに帽体を自然冷却することができる上、頭型の内部空洞に冷却装置を装備すれば、強制冷却によって帽体をより速やかに冷却することも容易である。ここで、熱源と冷却装置とを切り替え可能に同時に装備できることはもちろんである。
こうした金型の他の利点に鑑み、本発明の製帽装置では、台座に鍔型のスリーブを介して内部から頭型を加熱可能な熱源を設けるという手段を採用した。ここで、金型を構成する頭型および鍔型は、帽体帽子の様々なデザインに対応するように、木型の場合と同様、それぞれ幾つかの異なる形状のものが用意される。即ち、鍔型であれば、ブリムの大きさや傾斜角度などに応じて、個々に形状が異なる複数の鍔型が存在する。そこで、こうした形状の異なる複数の鍔型を一の台座に対して載置可能に固定する手段として、本発明では、鍔型の下縁の前後左右4箇所に鉤を上向きしたフックを設ける一方、これに対応する台座の上縁4箇所には弾性的に外開き方向に付勢したヒンジの一端を固定し、該ヒンジの他端には前記フックに係止可能な伸縮リングを設けるという手段を用いる。この手段によれば、鍔型のフックはブリムの大きさや傾斜角度によって上下位置が異なるが、台座に設けたヒンジの上下方向の角度調整と伸縮リングの伸縮性によって、鍔型の形状の違いによるフックの変位量を吸収し、且つ、常に鍔型を台座に向かって引き寄せるように係止するため、種々形状の鍔型を共通する一の台座にしっかりと固定することができる。そして、これを基礎台として頭型を鍔型に連結することで、安定して作業を進めることができる。
他方、本発明では、帽体の特にクラウンの形つけ作業を容易に行う製帽補助具として、帽体のサイズ元を絞縮可能な長さを有する紐体と、金属または耐熱性を有する合成樹脂からなり、上縁を輪状に連結する一方、その下方を周方向等間隔に設けた先細りのスリットにより複数の垂れ片に分割すると共に、この垂れ片の下縁に前記紐体の挿通部を一体的に設けてなるスカート体とからなる帽体の形つけ用具を用いることとした。
また、鍔型に対する帽体の固定作業を容易に行う別の製帽補助具として、帽体のブリムエッジを絞縮可能な長さを有する紐体と、金属または耐熱性を有する合成樹脂からなり、長手方向に適宜間隔で前記紐体の挿通部を一体的に設けた帯体とからなる帽体の固定用具を用いることとした。
このように本発明の金型によれば、木型よりも導入コストを抑えることができる上、頭型の高さ調整が可能であるため、全体的な基調を保持しつつ、型そのものを変更することなく、クラウンの高さが異なる帽体帽子を手軽に、且つ、低コストで製作することができる。また、頭型と鍔型を金型としたので、その内部からこれら頭型および鍔型を直接加熱することができ、従来のように、帽体を手作業で加熱する手間が省け、また、加熱制御も容易に構成できるため、製帽作業を熟練を要せず、円滑に、且つ、落ち着いて行うことができる。また、これら金型と併用して鍔型が上乗せ固定可能な台座を用いたので、これの台座を作業台として安定した製帽作業を進めることができる。特に、鍔型の4箇所にフックを設けたのに対応して、このフックに係止可能な伸縮リングをヒンジという関節を介して設けた台座にあっては、それ一台で形状が異なる種々の鍔部に対応させることができて、合理的である。
他方、本発明の形つけ用具によれば、帽体のクラウンサイドを囲繞可能なスカート体を紐体によって絞縮するように構成し、これを加熱した帽体に嵌入するのみで形つけ作業を完了させることができるため、サイズ元をロープで縛り、加熱しながら帽体を引き下げるといった従来方法に比べて、熟練を要せず、誰でも簡単に当該作業を行うことができる。
一方、本発明の帽体の固定用具によれば、紐体を金属製または耐熱性合成樹脂製により成形される帯体でサポートするようにしたので、帽体を固定する際のライン取りが極めて容易に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明に係る帽体帽子の製帽装置に関し、その一実施形態を示した分解斜視図である。この図において、1はアルミ板などの金属板を釣り鐘状に成形した頭型、2は同じく金属板を円錐台状に成形し、その上面開口2aから頭型1の下部を上下スライド可能に挿入する鍔型、3は鍔型2を上乗せ固定する金属製の台座である。頭型1および鍔型2は、製作しようとする帽体帽子のクラウンおよびブリムのデザインに応じた形状に成形される金型であって、この実施形態ではクロッシュと呼ばれるデザインの帽体帽子を製作することができる。
さらに頭型1および鍔型2の構造を詳説すると、頭型1は上述のように釣り鐘状、即ち内部を空洞とした中空のドーム状に成形し、鍔型2に対する挿入部周壁の対向する2箇所に上下方向の長孔状のビス穴1aを設けている。
一方、鍔型2は、上周縁をサイズ元、下周縁をブリムエッジとした円錐台状に成形され、その上面開口2aには、内部に向かって頭型1の挿入部を挿通してスライド可能に支持するスリーブ2bを一体的に垂設している。また、このスリーブ2bの周壁には、図2に示したように、上述した頭型1のビス穴1aと対応する2箇所にビス穴2cを設けており、これらビス穴1a・2cを通じて各周壁をビス止めすることで頭型1を鍔型2に固定するようにしている。そして、この構成によれば、頭型1に設けた長孔状のビス穴1aの長さに応じた範囲で頭型1の高さを調整することができるから、頭型1を変えることなくクラウンの高さが異なる帽体帽子を製作することができる。
さらに、この実施形態では、図2からも明らかなように、頭型1の挿入部と鍔型2のスリーブ2bの双方に、上述したビス止めの際、互いに噛合可能な歯形1b・2dを頭型1のスライド長に応じた上下一定範囲で複数列設けている。したがって、頭型1の挿入部と鍔型2のスリーブ2bの機械的係合により、ビス止め単独のときよりも両者1・2をガタつきなく強固に連結することができ、安定した作業を行いうる。
なお、頭型1や鍔型2の成形方法は、金属板をプレス加工して大まかな形状を付与し、その後、切削・研磨するなどして細部を調整する方法が該当するが、これに限らず、帽体帽子のデザインを一定精度をもって復元することを条件に、従来の金属加工方法を利用することができる。また、この実施形態では、頭型1のほうに長孔状のビス穴1aを設けることしたが、鍔型2のスリーブ2bのビス穴2cを長孔状にしてもよいし、両者とも長孔状とすることも本発明の範囲に含む。
次に、台座3について説明すると、この台座3は上述のように鍔型2を上乗せ固定するもので、帽体帽子を製作する際のいわば作業台として機能する。したがって、両者が安定するものであれば、特段、両者を固定する手段は限定されないが、多種の鍔型2に対応するという観点から、好ましい構成例を図1にしたがって説明すると、先ず鍔型2の下周縁の前後左右4箇所には、鉤を上向きとしたフック2eをそれぞれ設けている。これに対して、台座3は上周縁によって鍔型2を内部から下支え可能な形状、即ち、この実施形態の場合、金属板を中空のすり鉢状に成形してなり、さらに台座3の上周縁の4箇所には、上下に開閉するヒンジ3aの一端を固着している。また、このヒンジ3aはバネ等によって外開き(下向き)の方向に付勢している。さらに、このヒンジ3aの他端(先端側)には、スプリングを輪状とするなどして成形した伸縮リング3bを設けて、この伸縮リング3bを鍔型2のフック2eに係止可能としている。
このように鍔型2と台座3を構成したので、鍔型2を台座3に上乗せした後、4箇所全ての伸縮リング3bをフック2eに係止することで、鍔型2を台座3にガタつきなく上乗せでき、しかも、伸縮リング3bの弾性的収縮力によって鍔型2に引き下げる力が作用するため、上乗せした鍔型2を強固に台座3に固定することができる。また、この実施形態の鍔型2はブリムエッジ(下周縁)が円形であるのに対して、これが例えばウエスタン(カーボーイハット)のような流線型を描く場合は、各部のフック2eの位置も異なってくるが、このような場合でも伸縮リング3bの伸縮性によってフック2eの変位量を吸収することができる。さらに、本実施形態では、伸縮リング3を上下に開閉するヒンジ3aの先端に設けたため、ヒンジ3aの開閉量によっても、上述したフック2eの変位量を吸収することができる。このとき、ヒンジ3aは外開き方向に付勢されているため、伸縮リング3bの上記弾性的収縮力との相乗効果により、鍔型2をより強固に、且つ、確実に台座3に固定することができる。このように本実施形態では、ヒンジ3aが伸縮リング3bの関節のように機能して、伸縮リング3bの指向性に柔軟性を付与し、しかも、常に鍔型2を引き下げる方向に付勢するため、この台座3一つで多種多様の鍔型に対応することが可能である。
さらに、この実施形態の製帽装置では、台座3に鍔型2のスリーブ2bを介して頭型1の内部空洞に臨む熱源3cを内蔵したので、この熱源3cによって頭型1および鍔型2を加熱することができる。このように頭型1および鍔型2を直接加熱することで、その伝熱を利用して帽体を熱することができるため、帽体の形つけ作業時に別途加熱手段を必要とせず、落ち着いて当該作業を進めることができる。また、熱源3cとしてサーモスタット付きの電気式ヒータを用いれば、温度管理も容易に行うことができる。
続いて、本発明の製帽補助具に係る実施形態を説明する。図3は、形つけ用具の実施形態を示したものであり、頭型1に型入れした帽体Bのクラウンを形つけするためのものである。その構造は、帽体Bにクラウンサイドを囲繞して嵌入可能な筒状のスカート体4を金属または耐熱性合成樹脂によって成形し、上縁を輪状に連結したまま、その胴周を下縁に向かって等間隔に設けた先細りのスリット5によって複数の垂れ片5aに分割したものである。また、垂れ片5aの下端には、外巻き成形によって挿通部5bが設けられ、ここに帽体のサイズ元を絞縮可能な長さの紐体6を挿通している。なお、7はスカート体4の上縁に設けた取っ手である。
この形つけ用具によれば、型入れ後、温めた帽体Bに嵌入し、必要に応じて紐体6を絞縮することで、スカート体4の内面を帽体B表面に密着させながら、その下縁を帽体Bのサイズ元まで押し下げることで、帽体Bを均等に引き下げながら形つけ作業を行うことできる。したがって、従来のように形態が安定しないロープを用いてエッジ元を縛るような形つけ方法によりも熟練や特別な技能を要せず簡単に形つけ作業を行うことができる。また、この形つけ用具と上述した製帽装置を併用すれば、帽体Bの加熱も台座3の熱源3cによって制御することができるから、従来のように、帽体Bを手作業で加熱するといった手間が省けると共に、低コストで帽体帽子を製作することが可能となる。なお、スリット5は先細りとすることで、各垂れ片5aは下に向かって幅が狭まる形状となる。この構成によれば、紐体6の絞縮することでスカート体4の内径を下に向かって絞り込むことができるため、形つけ前に裾拡がりにある帽体Bを頭型1に確実になじませることができる。
他方、図4は帽体を鍔型に固定するための製帽補助具に関する実施形態を示したもので、ブリムエッジに沿って変形可能な可撓性帯体8の上下に一対の羽根8aを長手方向等間隔で一体的に配列すると共に、この上下の羽根8aを内巻きに成形した挿通部9に、帽体のブリムエッジを絞縮可能な長さの紐体10を挿通してなるものである。なお、挿通部9付きの帯体7は金属または耐熱性合成樹脂を素材として成形することができる。
そして、この帽体の固定用具によれば、ある程度ブリムエッジに応じた形状に変形することができるから、全く腰がなく形態を安定させ難いロープを用いるよりも、極めて簡単に帽体を固定することができる。なお、この固定用具を使用する際、鍔型に図2に示したブリムエッジ溝が形成されているときは、帽体の上からこの溝に固定用具を嵌め込むように巻掛け、紐体10を絞縮することで、帽体を容易に、且つ、しっかりと鍔型に固定することができる。
本発明に係る金型を含む製帽装置の一実施形態を示した分解斜視図 頭型を鍔型に取り付けた状態を示した半裁断面図 本発明に係る帽体の形つけ用具の一実施形態を示した斜視図 本発明に係る帽体の固定用具の一実施形態を示した説明図
符号の説明
1 頭型
2 鍔型
3 台座
4 スカート体
5 スリット
6 紐体
7 取っ手
8 帯体
9 挿通部
10 紐体

Claims (7)

  1. クラウン成形用の頭型と、これとは別体のブリム成形用の鍔型とからなり、前記鍔型は、上面に前記頭型の下部が挿入可能な開口を設けると共に、この開口から内部に向かって前記頭型を上下にスライド可能に支持するスリーブを設けてなり、さらに、このスリーブとこれに挿入される前記頭型の下部とは両者周壁を貫通するビス穴を通じてビス止め可能とすると共に、前記両者周壁のうち少なくとも何れか一方に設けた前記ビス穴は上下方向の長孔としたことを特徴とする帽体帽子の金型。
  2. 頭型の下部と鍔型のスリーブの双方にはそれぞれ、互いに噛合可能な歯形を頭型のスライド長に応じて上下一定範囲で設けた請求項1記載の帽体帽子の金型。
  3. 請求項1または2記載の金型と、さらに、鍔型を上乗せ固定可能な台座とからなることを特徴とする帽体帽子の製帽装置。
  4. 頭型は内部を空洞とすると共に、台座には鍔型のスリーブを介して前記空洞内部から頭型を加熱可能な熱源を設けた請求項3記載の製帽装置。
  5. 鍔型の下周縁の前後左右4箇所に鉤を上向きしたフックを設ける一方、これに対応する台座の上縁4箇所には弾性的に外開き方向に付勢したヒンジの一端を固定すると共に、該ヒンジの他端には前記フックに係止可能な伸縮リングを設けた請求項3または4記載の帽体帽子の製帽装置。
  6. 帽体のサイズ元を絞縮可能な長さを有する紐体と、金属または耐熱性を有する合成樹脂からなり、上縁を輪状に連結する一方、その下方を周方向等間隔に設けた先細りのスリットにより複数の垂れ片に分割すると共に、この垂れ片の下縁に前記紐体の挿通部を一体的に設けてなるスカート体とからなることを特徴とした帽体の形つけ用具。
  7. 帽体のブリムエッジを絞縮可能な長さを有する紐体と、金属または耐熱性を有する合成樹脂からなり、長手方向に適宜間隔で前記紐体の挿通部を一体的に設けた帯体とからなることを特徴とした帽体の固定用具。
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