JP2009040476A - 包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 包装すべき物品のサイズを変更することに伴う型替作業に要する負担及び時間を低減する包装装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、板状の箱材10を糊を使って箱形状に成形しながら該箱材によって物品20を包装する包装装置である。包装装置は、箱材の外側フラップ12を箱材の内側フラップ11に押しつけて、外側フラップ12と内側フラップ11とが重なる部分に付された糊によって外側フラップ12を内側フラップ11に接着させる第1押圧部材1を備える。第1押圧部材1は、外側フラップ12に当接可能で櫛歯を有する当接部を鉛直方向に複数有し、上方に位置する当接部1Bの櫛歯が下方に位置する当接部1Aの櫛歯の間隙に入り込む長さが調節可能であるように複数の当接部が配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装装置に関する。
板状の箱材(カートン材)を箱形状に成形しながら該箱材によってビール入り缶等の製品或いは物品を包装する包装装置(例えば、ケーサーとも呼ばれる。)が知られている。板状の箱材を箱形状に成形する際は、成形途中の箱材で包まれるように物品を配列し、該箱材の内側フラップに糊を吹き付けた後に外側フラップを折り曲げて内側フラップに押しつける。これにより外側フラップが内側フラップに接着される。
図4の(a)は、箱材が箱形状に成形される様子を模式的に示す斜視図であり、図4の(b)は、(a)の正面図である。箱材10が一枚ずつ胴部の2辺を折り曲げてコンベア60上に載置され、次いで物品20が挿入される側の反対方向の内側フラップ11が約90度折り曲げられ、物品20が挿入される。その後さらに、物品20が挿入された側の内側フラップ11も約90度折り曲げられる。次いで、(1)に示すように、折り曲げられた内側フラップ11の外側表面の適所に糊噴射ノズル30によって糊が吹き付けられる。この状態では、箱材10は上面及び側面から押圧されない。
次いで(2)、(3)に示すように、箱材10は、胴部の残りの一辺が部材2によって押圧されて約90度折り曲げられて四角形の筒状とされるとともに、4つの外側フラップ12が部材1によって鉛直方向に折り曲げられる。このとき、箱材10の外側フラップ12を押圧する部材1は、箱材10の上面を押圧する部材2と干渉しないような鉛直方向の長さであるように設けられる。
外側フラップ12が内側フラップ11に押圧されることで外側フラップ12が内側フラップ11に確実に接着されて(4)に示すように完全な箱に包装される。
特開2005−138864号公報
箱に収容される物品のサイズは、多種存在しうる。例えば、物品が缶ビールである場合、250ml缶、350ml缶、500ml缶と多種存在する。図4に示すように、缶ビールは箱の中に立てた状態で収容されるので、缶の種類が異なれば外側フラップの鉛直方向の長さが変化し、それに伴って、外側フラップを押圧する部材の鉛直方向の長さも変化させる必要がある。
図1の(ア)に示すように、従来、外側フラップを押圧する部材の外側フラップと当接する部分を1A’、1B’という四角形状の2部材を組み合わせることにより外側フラップの鉛直方向の長さ変化に対応させてきた。例えば、350ml缶ビールを包装する場合、下方当接部1A’と上方当接部1B’とを上下につなげた押圧部材を使用し、高さの低い250ml缶ビールを包装する場合には、下方当接部1A’のみを当接部とする押圧部材を使用していた。
したがって、包装する缶のサイズを変更する場合、押圧部材を構成する2つの当接部の一方を取り外したり、1つの当接部に他方の当接部を取り付けたりする作業が必要であり、サイズ変更に伴う型替作業に大きな負担と時間とを要していた。
本発明は、包装すべき物品のサイズを変更することに伴う型替作業に要する負担及び時間を低減する包装装置を提供することを目的とする。
本発明は、板状の箱材を糊を使って箱形状に成形しながら該箱材によって物品を包装する包装装置であって、箱材の外側フラップを箱材の内側フラップに押しつけて、外側フラップと内側フラップとが重なる部分に付された糊によって外側フラップを内側フラップに接着させる第1押圧部材を備え、第1押圧部材は、外側フラップに当接可能で櫛歯を有する当接部を鉛直方向に複数有し、上方に位置する当接部の櫛歯が下方に位置する当接部の櫛歯の間隙に入り込む長さが調節可能であるように複数の当接部が配置されることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、箱材は包装装置において箱形状になったときに上面となる部分を有し、包装装置は、上面となる部分を下方向に押しつける第2押圧部材をさらに備え、第1押圧部材は第2押圧部材と干渉しないように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、包装すべき物品のサイズを変更することに伴う型替作業に要する負担及び時間を低減する包装装置を提供することができる。
図1〜図4を用いて本発明に係る包装装置を説明する。本発明に係る包装装置は、図4に示されるように、板状の箱材10を例えば糊噴射ノズル30から噴射される糊を使って箱形状に成形しながら該箱材によって物品20を包装する装置である。糊としては、例えばホットメルト接着剤が使用しうるが、でんぷん糊等他の糊も使用しうる。物品20は、例えば缶ビールであるが、他の飲料缶等の缶、瓶等であってもよい。この実施形態では、糊は内側フラップ11の外側フラップ12と重ねられる部分に付けられるが、外側フラップ12の内側フラップ11と重ねられる部分に付けられてもよい。
包装装置は、外側フラップ12を内側フラップ11に押しつけて、外側フラップ12と内側フラップ11とが重なる部分に付された糊によって外側フラップ12を内側フラップ11に接着させる第1押圧部材1を備える。
図2に、本実施形態で使用される第1押圧部材1を示す。第1押圧部材1は、外側フラップ12に当接可能で櫛歯を有する、下方に位置する下方当接部1Aと上方に位置する上方当接部1Bとを鉛直方向に並べて有する。上方当接部1Bの櫛歯は下方当接部1Aの櫛歯の間隙に入り込み、また、下方当接部1Aの櫛歯は上方当接部1Bの櫛歯の間隙に入り込むように両当接部が配置される。
下方当接部1Aの裏面から延びる棒状部材が基板1Dに固着され、上方当接部1Bの裏面から延びる棒状部材が基板1Dに設けた長孔を介して基板1Dに対して上下に位置調節可能に例えばネジ留めによって取り付けられる。上方当接部1Bを基板1Dに固着しているネジを緩めて上方当接部1Bを上下にスライドさせ適宜の位置でネジ留めすることによって、2つの当接部の櫛歯が他方の櫛歯の間隙に入り込む長さが調節可能である。したがって、第1押圧部材1の2つの当接部全体が外側フラップ12と当接する鉛直方向の長さは変更可能である。
上方当接部1Bを下方当接部1Aに対して図1の(ウ)のように位置決めすれば、背が高いサイズの大きな例えば350ml缶ビールを包装するのに適した第1押圧部材とすることができる。また、上方当接部1Bを下方当接部1Aに対して図1の(エ)のように位置決めすれば、背が低いサイズの小さな例えば250ml缶ビールを包装するのに適した第1押圧部材とすることができる。
基板1Dの裏面にはシリンダーのロッドが固着され、シリンダーによって下方当接部1A及び上方当接部1Bとは箱材10に対して進退可能に設けられている。この実施形態における第1押圧部材1は箱材10に対して進退可能であるが、第1押圧部材1を箱材10が搬送されるコンベアの両側に設けられるガイドである場合には、第1押圧部材1を箱材10に対して進退可能とする必要はない。
図4に示されるように、箱材10は包装装置において箱形状になったときに上面となる部分を有し、包装装置は、上面となる部分を下方向に押しつける第2押圧部材2をさらに備えうる。第1押圧部材1は、第2押圧部材2と干渉する可能性がある当接部の上下方向の長さを調節することができるので、容易に第2押圧部材と干渉しないように構成することができる。したがって、図4の(3)に示されるように、箱材10の上面を第2押圧部材2で下方に押しつけつつ、箱材10の外側フラップ12を第1押圧部材1で支障なく内側フラップ11に押しつけることができる。
図3は、第1押圧部材1の他の実施形態を示す図である。この実施形態では、当接部が下方当接部1A、上方当接部1B及び中間当接部の3つの部分から構成されている。
このように第1押圧部材1が3以上の当接部を複数有するように構成すれば、当接部の上下方向の長さを変更できる範囲を広げることが可能である。
従来技術及び本発明に係る第1押圧部材の一例の正面図 本発明の係る第1押圧部材の一例の斜視図 本発明に係る第1押圧部材の他例の正面図 箱材が箱形状に成形される様子を示す模式図
符号の説明
1:第1押圧部材、1A:下方当接部、1B:上方当接部、1C:中間当接部、1D:基板、1F:シリンダーのロッド、10:箱材、11:内側フラップ、12:外側フラップ、20:物品(缶)、30:糊噴射ノズル、60:コンベア

Claims (2)

  1. 板状の箱材を糊を使って箱形状に成形しながら該箱材によって物品を包装する包装装置であって、
    前記箱材の外側フラップを前記箱材の内側フラップに押しつけて、前記外側フラップと前記内側フラップとが重なる部分に付された糊によって前記外側フラップを前記内側フラップに接着させる第1押圧部材を備え、
    前記第1押圧部材は、前記外側フラップに当接可能で櫛歯を有する当接部を鉛直方向に複数有し、上方に位置する当接部の櫛歯が下方に位置する当接部の櫛歯の間隙に入り込む長さが調節可能であるように前記複数の当接部が配置される、ことを特徴とする包装装置。
  2. 前記箱材は前記包装装置において箱形状になったときに上面となる部分を有し、
    前記包装装置は、前記上面となる部分を下方向に押しつける第2押圧部材をさらに備え、
    前記第1押圧部材は前記第2押圧部材と干渉しないように構成されている、ことを特徴とする包装装置。
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JP2012236616A (ja) * 2011-05-10 2012-12-06 Asahi Breweries Ltd 包装装置の調整方法

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