JP2009038651A - アンテナ装置および携帯無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】第1の通信周波数帯域の信号を通信するための第1の無線部と、第2の通信周波数帯域の信号を通信するための第2の無線部と、第1の通信周波数帯域では第1の無線部に通電可能に接続され、第2の通信周波数帯域では第2の無線部に通電可能に接続される第1の共用器と、一端が接地される第1のリアクタンス回路と、第1の通信周波数帯域を遮断し、第2の通信周波数帯を通過させる第2のリアクタンス回路と、一端が共用器に接続され、他端が第2のリアクタンス回路の一端に接続される第1のアンテナ素子と、一端が第2のリアクタンス回路の他端に接続され、他端が第1のリアクタンス回路の他端に接続される第2のアンテナ素子とを有して構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の通信周波数帯域を利用した通信が可能なアンテナ装置、及びこれを用いた携帯無線機に関するものである。
近年、例えば携帯電話機などの携帯無線機は、小型化が進み、これに伴ってアンテナについても小型のものが求められている。
また、近年の携帯無線機は、通話や電子メールの送受信などに利用される無線通信の他、例えばテレビジョン放送受信、Bluetoothによる通信、ワイヤレスLANによる通信、セキュリティキーなどの外部装置との近距離無線通信を行うために、複数の無線通信アプリケーションを備えるようになってきている。これらの複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させるためには、無線通信アプリケーションごとに別々のアンテナ素子を携帯無線機に設ける必要がある。
しかしながら、今後ますます多くの無線通信アプリケーションが携帯無線機に搭載されることが予想され、無線通信アプリケーションごとに別々のアンテナ素子を設けてなければならない場合、携帯無線機の小型化、軽量化が困難となる。このため、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型、軽量なアンテナ装置、およびこれを用いた携帯無線機が求められている。
従来のアンテナ装置の一例として、アンテナ素子に複数の給電部を設け、一方を選択して給電した場合に他方の給電部には所定のインピーダンスを接続して共振周波数を切り替えるように構成されたものが知られている。このような構成のアンテナでは、不要な給電部および不要な素子の一部を電気的に切断可能である(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のアンテナ装置の他の一例として、アンテナ素子の給電部と開放端部を切り替えるように構成されたものが知られている。このような構成のアンテナでは、指向性ダイバーシチおよび偏波ダイバーシチ効果が得られる(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−163620号公報 国際公開第02/039544号パンフレット
しかしながら、特許文献1に開示されている従来のアンテナにおいては、複数の周波数帯域に対応してはいるが、アンテナの給電点を選択的に切り替えるために、ある時刻では1つの共振周波数しか得られず、複数の無線通信アプリケーションを同時には動作できない。
特許文献2に開示されている従来のアンテナでは、給電部と開放端部を切り替えることで1つのアンテナ素子であっても異なる電流分布を形成できるが、複数の周波数帯域には対応できない。また、給電部と開放端部を切り替えるため、同時に動作させることができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置、及びこれを用いた携帯無線機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1のアンテナ装置は、第1の通信周波数帯域および第2の通信周波数帯域を含む複数の通信周波数帯域の信号を通信するためのアンテナ装置であって、第1の通信周波数帯域の信号を通信するための第1の無線部と、第2の通信周波数帯域の信号を通信するための第2の無線部と、前記第1の通信周波数帯域では前記第1の無線部に通電可能に接続され、前記第2の通信周波数帯域では第2の無線部に通電可能に接続される第1の共用器と、一端が接地される第1のリアクタンス回路と、前記第1の通信周波数帯域を遮断し、前記第2の通信周波数帯を通過させる第2のリアクタンス回路と、一端が前記共用器に接続され、他端が前記第2のリアクタンス回路の一端に接続される第1のアンテナ素子と、一端が前記第2のリアクタンス回路の他端に接続され、他端が前記第1のリアクタンス回路の他端に接続される第2のアンテナ素子とを有する構成を有している。
この構成により、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置を提供することができる。
また、本発明の第2のアンテナ装置は、前記第1の共用器に接続され、かつ、前記第1の通信周波数帯域では複数の前記第1の無線部のいずれかに、通信制御装置からの制御信号に基づいて通電可能に接続される切替回路を有する構成としている。
この構成により、同一周波数帯における異なる通信方式を利用する無線部のいずれかを切り替えて利用可能である。例えば2.4GHz帯において、Bluetooth用の無線部とワイヤレスLAN用の無線部を切り替えて通信が可能であり、2.4GHz帯のいずれかの無線部と400MHz帯の無線部とを同時に動作させることが可能である。
また、本発明の第3のアンテナ装置は、前記第1の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子がモノポールアンテナとして動作し、前記第1の通信周波数帯域よりも低い前記第2の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが共にループアンテナとして動作する構成としている。
この構成により、周波数帯毎に異なるアンテナ構成として通信を行うことが可能であり、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる。
また、本発明の第4のアンテナ装置は、第3の通信周波数帯域の信号を通信するための第3の無線部と、前記第2のアンテナ素子に接続され、かつ、前記第2の通信周波数帯域では前記第1のリアクタンス回路の一端に通電可能に接続され、前記第3の通信周波数帯域では前記第3の通信部に通電可能に接続される第2の共用器とを有し、前記第2のアンテナ素子は、前記第2の共用器を介して前記第1のリアクタンス回路に接続される構成としている。
この構成により、アンテナ素子の個数以上の複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置を提供することができる。
また、本発明の第5のアンテナ装置は、前記第1の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子が第1のモノポールアンテナとして動作し、前記第1の通信周波数帯域よりも低い前記第2の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが共にループアンテナとして動作し、前記第2の通信周波数帯域よりも高い前記第3の通信周波数帯域では、前記第2のアンテナ素子が第2のモノポールアンテナとして動作する構成としている。
この構成により、周波数帯毎に異なるアンテナ構成として通信を行うことが可能であり、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる。また、アンテナ素子の個数以上の複数の無線通信アプリケーションを同時に動作可能である。
また、本発明の第6のアンテナ装置は、前記第3の通信周波数帯域が、前記第1の通信周波数帯域に等しい構成としている。
この構成により、第1の通信周波数帯域では第1のアンテナ素子および第2のアンテナ素子がそれぞれモノポールアンテナとして動作し、第2の通信周波数帯域では第1のアンテナ素子が第2のアンテナ素子と共にループアンテナとして動作するため、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置において、第1の周波数帯域ではダイバーシチ構成とすることができる。
また、本発明の第7のアンテナ装置は、前記第1のリアクタンス回路が、可変キャパシタを有する構成としている。
この構成により、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置において、例えば、ある無線通信アプリケーションの使用チャネルに応じて高いアンテナ性能を得ることができる。
また、本発明の第8のアンテナ装置は、前記第1のリアクタンス回路が、複数のリアクタンス素子を有し、前記複数の通信周波数帯域の中で使用する周波数に応じて前記複数のリアクタンス素子から選択される構成としている。
この構成により、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置において、例えば、ある無線通信アプリケーションの使用チャネルに応じて高いアンテナ性能を得ることができる。
また、本発明の第1の携帯無線機は、上記いずれかのアンテナ装置を備える構成を有している。
この構成により、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型な携帯無線機を提供することができる。
本発明によれば、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置、及びこれを用いた携帯無線機を提供することができる。
以下、本発明の実施形態のアンテナ装置および携帯無線機について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1の構成の一例を示す図である。ここでは、アンテナ装置1が、例えば、第1の通信周波数帯域としてBluetoothの2.4GHz帯、第2の通信周波数帯域としてセキュリティキーシステムの400MHz帯の通信周波数帯域に対応するものとして説明するが、これ以外の周波数帯域に対応させてもよい。
アンテナ装置1は、第1のアンテナ素子11と第2のアンテナ素子12と、第1のリアクタンス回路13と第2のリアクタンス回路14と、共用器(または切替回路)15と、2.4GHz帯の無線部16と400MHz帯の無線部19とを有して構成される。なお、符号23は、接地電位を持つグランドパターンであり、例えば回路基板上の導体パターンで構成されている。
第2のアンテナ素子12の一端は、第1のリアクタンス回路13を介して接地される。第1のアンテナ素子11の一端は、第2のリアクタンス回路14を介して第2のアンテナ素子12の他端と接続される。第1のアンテナ素子11の他端は、無線部16および無線部19に共用器(または切替回路)15を介して通電可能に接続して構成される。
共用器15は、第1のアンテナ素子11と無線部16とが接続されるポート間の2.4GHz帯の通過損失が小さく、400MHz帯ではアイソレーションが高くなるように設定される。また、第1のアンテナ素子11と無線部19とが接続されるポート間の400MHz帯の通過損失が小さく、2.4GHz帯ではアイソレーションが高くなるように設定される。また、無線部16と無線部19とが接続されるポート間はアイソレーションが高くなるように設定される。
第2のリアクタンス回路14は、第1のアンテナ素子11の一端と第2のアンテナ素子12の他端に接続されており、図2は、その具体的な一例を示した図である。同図(A)はインダクタ14A、同図(B)はインダクタ14Aとキャパシタ14Bの並列共振回路である。インダクタ14Aのインダクタンスおよびキャパシタ14Bのキャパシタンスは、2.4GHz帯において十分高いインピーダンスを有するとともに、400MHz帯においては十分低いインピーダンスを有するように設定される。
このとき、第1のアンテナ素子11と第2のアンテナ素子12は、2.4GHz帯では第2のリアクタンス回路14によって高周波的に遮断され、400MHz帯では第2のリアクタンス回路14を介して高周波的に導通される。
第1のアンテナ素子11は、2.4GHz帯において4分の1波長程度の電気長に設定される。
第1のリアクタンス回路13は、例えばキャパシタ13であって、そのキャパシタンスは第2のアンテナ素子12の電気長に応じて設定される。具体的には、第1のアンテナ素子11、第2のリアクタンス回路14、第2のアンテナ素子12およびグランドパターン23からなるループ状の全電気長で決まるインダクタンスと、キャパシタ13のキャパシタンスとで400MHz帯の共振が得られるように設定される。
次に、アンテナ装置1の動作について説明する。
アンテナ装置1では、第1のアンテナ素子11は、2.4GHz帯においてはモノポールアンテナとして動作する。
また、アンテナ装置1では、第1のアンテナ素子11、第2のリアクタンス回路14、第2のアンテナ素子12、グランドパターン23および同調容量としてのキャパシタ13によって、400MHzにおいてはループアンテナとして動作する。
また、アンテナ装置1では、共用器15によって、例えば2.4GHz帯のBluetoothと、400MHz帯のセキュリティキーシステムを同時に動作させることができる。
なお、第1のアンテナ素子11や第2のアンテナ素子12とグランドパターン23との間隔を極力離すように構成することが、アンテナ性能上望ましい。これにより、高い放射抵抗を得ることができ、高い放射効率を得ることができる。また、ループ開口面はグランドパターン23の面に対して直交することがアンテナ性能上望ましい。これにより、高い放射抵抗を得ることができ、高い放射効率を得ることができる。
このように、アンテナ装置1によれば、第1の通信周波数帯域では第1のアンテナ素子がモノポールアンテナとして動作し、第1の通信周波数帯域よりも低い第2の通信周波数帯域では第1のアンテナ素子が第2のアンテナ素子と共にループアンテナとして動作するため、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置を提供することができる。
なお、本実施形態では、第1の通信周波数帯域が2.4GHz帯、第2の通信周波数帯域が400MHz帯の場合について述べたが、各通信周波数帯域は上記に限るものではなく、第2の通信周波数帯域が第1の通信周波数帯域よりも低い周波数帯域であれば、第2のリアクタンス回路14の周波数特性を適宜設定することによって同様の効果が得られる。
また、第1のアンテナ素子11および第2のアンテナ素子12の形状は直線状に限られるものではなく、例えば、L字形状、ミアンダ形状あるいは適宜の曲線形状であってもよく、またグランドパターン23と同一平面上に形成する必要もない。
また、上記では無線部16をBlutooth用の2.4GHz帯の無線部として説明したが、ワイヤレスLAN用の2.4GHz帯の無線部であってもよい。また、上記では無線部19をセキュリティキーシステム用の400MHz帯の無線部として説明したが、デジタルテレビ放送(DTV)用の400MHz帯の無線部であってもよい。
さらに、図3に示すアンテナ装置2のように、Bluetoothの2.4GHz帯の無線部16と、ワイヤレスLANの2.4GHz帯の無線部17をSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチなどの切替回路18を介して共用器15に接続する構成とすれば、2.4GHz帯のBluetoothまたはワイヤレスLANのいずれか一方(通信制御装置からの制御信号に基づいて切替)と、400MHz帯のセキュリティキーシステムを同時に動作させることができる。
また、図6に示すアンテナ装置2Bのように、Bluetoothの2.4GHz帯の無線部16とワイヤレスLANの2.4GHz帯の無線部17、セキュアの400MHz帯の無線部19とDTVの400MHzの無線部20をそれぞれSPDTなどの切替回路18を介して共用器15に接続する構成とすれば、2.4GHz帯のBluetoothまたはワイヤレスLANのいずれか一方(通信制御装置からの制御信号に基づいて切替)と、400MHz帯のセキュリティキーシステムまたはデジタルテレビ放送システムのいずれか一方(通信制御装置からの制御信号に基づいて切替)を同時に動作させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置3について説明する。図4はアンテナ装置3の構成の一例を示す図である。ここでは、アンテナ装置3が、例えば、第1の通信周波数帯域としてBluetoothおよびワイヤレスLANの2.4GHz帯、第2の通信周波数帯域としてセキュリティキーシステムの400MHz帯の通信周波数帯域に対応するものとして説明するが、これ以外の周波数帯域に対応させてもよい。尚、アンテナ装置3において、アンテナ装置2と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
アンテナ装置3は、第1のアンテナ素子11と第2のアンテナ素子12と、第1のリアクタンス回路13と第2のリアクタンス回路14と、共用器(または切替回路)15と、Bluetoothの2.4GHz帯の無線部16と、ワイヤレスLANの2.4GHz帯の無線部17と、切替回路18と、400MHz帯の無線部19と、共用器(または切替回路)22とを有して構成される。なお、符号23は、接地電位を持つグランドパターンであり、例えば回路基板上の導体パターンで構成されている。
無線部17は、ダイバーシチに対応した無線部であって、その2つのアンテナポートの一方はアンテナ装置2と同様に切替回路18および共用器15を介して第1のアンテナ素子11に接続される。
また、共用器22によって、400MHz帯においては、第2のアンテナ素子12の一端側が第1のリアクタンス回路13の接地される側とは異なる側の一端側に通電可能に接続され、2.4GHz帯においては、第2のアンテナ素子12の一端側が無線部17の他方のアンテナポートに接続される。共用器22は、第2のアンテナ素子12の一端側、第1のリアクタンス回路13の一端側、無線部17の他方のアンテナポートに接続される。
共用器22は、第2のアンテナ素子12と無線部17の他方のアンテナポートとが接続されるポート間の2.4GHz帯の通過損失が小さく、400MHz帯ではアイソレーションが高くなるように設定される。また、第2のアンテナ素子12と第1のリアクタンス回路13とが接続されるポート間の400MHz帯の通過損失が小さく、2.4GHz帯ではアイソレーションが高くなるように設定される。また、無線部17の他方のアンテナポートと第1のリアクタンス回路13とが接続されるポート間はアイソレーションが高くなるように設定される。
第2のアンテナ素子12は、第1のアンテナ素子と同様に2.4GHz帯において4分の1波長程度の電気長に設定する。
次に、アンテナ装置3について、その動作を説明する。
アンテナ装置3では、第1のアンテナ素子11は、BluetoothまたはワイヤレスLANの2.4GHz帯においてはモノポールアンテナとして動作する。また、第2のアンテナ素子12は、ワイヤレスLANの2.4GHz帯においてもモノポールアンテナとして動作するため、ダイバーシチ構成とすることができる。
また、アンテナ装置3では、第1のアンテナ素子11、第2のリアクタンス回路14、第2のアンテナ素子12、グランドパターン23および同調容量としてのキャパシタ13によって、400MHzにおいてはループアンテナとして動作する。
また、アンテナ装置3では、共用器15によって、2.4GHz帯のBluetoothまたはワイヤレスLANのいずれか一方と、400MHz帯のセキュリティキーシステムを同時に動作させることができる。
このように、アンテナ装置3によれば、第1の通信周波数帯域では第1のアンテナ素子および第2のアンテナ素子がそれぞれモノポールアンテナとして動作し、第2の通信周波数帯域では第1のアンテナ素子が第2のアンテナ素子と共にループアンテナとして動作するため、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置を提供することができる。さらに、第1の周波数帯域ではダイバーシチ構成とすることができる。
なお、本実施形態では、第1の通信周波数帯域が2.4GHz帯、第2の通信周波数帯域が400MHz帯の場合について述べたが、各通信周波数帯域は上記に限るものではなく、第2の通信周波数帯域が第1の通信周波数帯域よりも低い周波数帯域であれば、第2のリアクタンス回路14の周波数特性を適宜設定することによって同様の効果が得られる。
また、図7に示すアンテナ装置3Bのように、Bluetoothの2.4GHz帯の無線部16とワイヤレスLANの2.4GHz帯の無線部17、セキュアの400MHz帯の無線部19とDTVの400MHzの無線部20をそれぞれSPDTなどの切替回路18を介して共用器15に接続する構成とすれば、2.4GHz帯のBluetoothまたはワイヤレスLANのいずれか一方(通信制御装置からの制御信号に基づいて切替)と、400MHz帯のセキュリティキーシステムまたはデジタルテレビ放送システムのいずれか一方(通信制御装置からの制御信号に基づいて切替)を同時に動作させることができる。
さらに、アンテナ装置3を変形したアンテナ装置3Cについて、図8を参照して以下に説明する。アンテナ装置3Cにおいて、アンテナ装置3と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。アンテナ装置3Cでは、第2のアンテナ素子12を第1の通信周波数帯域よりも低く第2の通信周波数帯域とは異なる第3の通信周波数帯域における4分の1波長程度の電気長に設定する。また、共用器22は、第2の通信周波数帯域において、第2のアンテナ素子12の一端が第1のリアクタンス回路13の一端に通電可能に接続され、第3の通信周波数帯域において、第3の通信周波数帯域の無線通信システムの電力を送出あるいは受信する無線部17Cに通電可能に接続される。また、第2のリアクタンス回路14は、第1の通信周波数帯域および第3の通信周波数帯域を遮断し、かつ、第2の通信周波数帯域を通過させる。
アンテナ装置3Cによれば、第2のリアクタンス回路14や共用器22の周波数特性を適宜設定することによって、第1の通信周波数帯域では第1アンテナ素子がモノポールアンテナとして動作し、第3の通信周波数帯域では第2アンテナ素子がモノポールアンテナとして動作し、第2の通信周波数帯域では第1アンテナ素子と第2のアンテナ素子とが共にループアンテナとして動作するため、アンテナ素子の個数以上の複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置4について説明する。図5はアンテナ装置4の構成の一例を示す図である。ここでは、アンテナ装置4が、例えば、第1の通信周波数帯域としてBluetoothの2.4GHz帯、第2の通信周波数帯域としてテレビジョン放送受信の470MHz乃至710MHz帯の通信周波数帯域に対応するものとして説明するが、これ以外の通信周波数帯域に対応させてもよい。尚、アンテナ装置4において、アンテナ装置1と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
アンテナ装置4は、第1のアンテナ素子11と第2のアンテナ素子12と、可変キャパシタ21と第2のリアクタンス回路14と、共用器(または切替回路)15と、2.4GHz帯の無線部16と400MHz帯の無線部19と、を有して構成される。なお、符号23は、接地電位を持つグランドパターンであり、例えば回路基板上の導体パターンで構成されている。
可変キャパシタ21の一端は、第2のアンテナ素子12の一端に接続され、可変キャパシタ21の他端は、グランドパターン23に接地される。
次に、アンテナ装置4の動作について説明する。ここでは、アンテナ装置1との動作の差異を説明する。
アンテナ装置4では、第1のアンテナ素子11、第2のリアクタンス回路14、第2のアンテナ素子12、グランドパターン23および同調容量としての可変キャパシタ21によって、470MHz乃至710MHz帯においてはループアンテナとして動作する。このループアンテナは、使用する周波数、言い換えれば使用チャンネルに応じて適した同調容量を選択できるため、広帯域にわたって高いアンテナ性能を得ることができる。
このように、アンテナ装置4によれば、複数の無線通信アプリケーションを同時に動作させることができる小型なアンテナ装置において、ある無線通信アプリケーションの使用チャネルに応じて高いアンテナ性能を得ることができる。
なお、可変キャパシタ21に替えて、値の異なる複数のリアクタンス素子と切替回路を備え、使用する周波数(チャンネル)に応じて複数のリアクタンス値から選択する構成としても同様の効果が得られる。これにより、例えば、デジタルテレビ放送を受信する場合、チャネルに応じてキャパシタンスを変更することが可能となり、より通信特性の良好な状態を維持することができる。
尚、可変キャパシタ21は、アンテナ装置1の第1のリアクタンス回路13に限らず、アンテナ素子2および3の第1のリアクタンス回路13としても適用可能である。
なお、携帯無線機において上記いずれかのアンテナ装置を搭載する位置は、ストレート型の携帯無線機であれば、受話部(スピーカ)近傍となる筐体上端部あるいは送話部(マイク)近傍となる筐体下端部、折畳式の携帯無線機にあっては筐体上端部あるいは筐体下端部の他にヒンジ部近傍とするのが一般的である。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明は、小型で、かつ複数の無線通信アプリケーションを同時に動作でき、かつ高いアンテナ性能を発揮できるアンテナ装置および携帯無線機等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示す図 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の第2のリアクタンス回路の具体例を示す説明図 本発明の第1の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示す図 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示す図 本発明の第1の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成の一例を示す図
符号の説明
1、2、2B、3、3B、3C、4 アンテナ装置
11 第1のアンテナ素子
12 第2のアンテナ素子
13 第1のリアクタンス回路
14 第2のリアクタンス回路
15、22 共用器
16 第1の通信周波数帯域の無線部
17 第1の通信周波数帯域の無線部
17C 第3の通信周波数帯域の無線部
18 切替回路
19、20 第2の通信周波数帯域の無線部
21 可変キャパシタ
23 グランドパターン

Claims (9)

  1. 第1の通信周波数帯域および第2の通信周波数帯域を含む複数の通信周波数帯域の信号を通信するためのアンテナ装置であって、
    第1の通信周波数帯域の信号を通信する第1の無線部と、
    第2の通信周波数帯域の信号を通信する第2の無線部と、
    前記第1の通信周波数帯域では前記第1の無線部に通電可能に接続され、前記第2の通信周波数帯域では第2の無線部に通電可能に接続される第1の共用器と、
    一端が接地される第1のリアクタンス回路と、
    前記第1の通信周波数帯域を遮断し、前記第2の通信周波数帯を通過させる第2のリアクタンス回路と、
    一端が前記共用器に接続され、他端が前記第2のリアクタンス回路の一端に接続される第1のアンテナ素子と、
    一端が前記第2のリアクタンス回路の他端に接続され、他端が前記第1のリアクタンス回路の他端に接続される第2のアンテナ素子と
    を有するアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、更に、
    前記第1の共用器に接続され、かつ、前記第1の通信周波数帯域では複数の前記第1の無線部のいずれかに、通信制御装置からの制御信号に基づいて通電可能に接続される切替回路を有するアンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子がモノポールアンテナとして動作し、
    前記第1の通信周波数帯域よりも低い前記第2の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが共にループアンテナとして動作するアンテナ装置。
  4. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、更に、
    第3の通信周波数帯域の信号を通信するための第3の無線部と、
    前記第2のアンテナ素子に接続され、かつ、前記第2の通信周波数帯域では前記第1のリアクタンス回路の一端に通電可能に接続され、前記第3の通信周波数帯域では前記第3の通信部に通電可能に接続される第2の共用器とを有し、
    前記第2のアンテナ素子は、前記第2の共用器を介して前記第1のリアクタンス回路に接続されるアンテナ装置。
  5. 請求項4に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子が第1のモノポールアンテナとして動作し、
    前記第1の通信周波数帯域よりも低い前記第2の通信周波数帯域では、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とが共にループアンテナとして動作し、
    前記第2の通信周波数帯域よりも高い前記第3の通信周波数帯域では、前記第2のアンテナ素子が第2のモノポールアンテナとして動作するアンテナ装置。
  6. 請求項4または5に記載のアンテナ装置であって、
    前記第3の通信周波数帯域が、前記第1の通信周波数帯域に等しいアンテナ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1のリアクタンス回路は、可変キャパシタを有するアンテナ装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1のリアクタンス回路は、複数のリアクタンス素子を有し、前記複数の通信周波数帯域の中で使用する周波数に応じて前記複数のリアクタンス素子から選択されるアンテナ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のアンテナ装置を備えた携帯無線機。
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