JP2009038650A - OADM(OpticalAddDropMultiplexer)モジュールおよびそれが装着されてなるOADMユニット - Google Patents

OADM(OpticalAddDropMultiplexer)モジュールおよびそれが装着されてなるOADMユニット Download PDF

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Abstract

【課題】市販のレイヤ3スイッチおよび光通信用送受信機を用い、かつ、波長多重分割技術を用いた光IPネットワークを容易に拡張しあるいは再構築できる光ADM(Add Drop Multiplexer)を提供する。
【解決手段】光IPネットワーク中での波長多重方式ADMであって、アッドおよびドロップする合分波部と導波部とを含む光ADMモジュールと、前記複数の光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなる。前記光ADMモジュールは、上流側からの光信号を合波部経由後下流側へ送るか前記合分波部を経由させずに下流側へ送るかを切り換える光スルースイッチを備えてなり、前記本体は、光ADM取付部と、光信号配線部と、多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートと、前記光スルースイッチの切り換えを行うドライバと、光コネクタ部とを備える光ADMユニット。
【選択図】図1

Description

この発明は、波長多重(WDM: Wavelength-Division MultiPlexing)技術を用いてIP(Internet Protocol)パケットを送受する光IPネットワークにおいて前記ネットワークの各ノードに配置されるADM(Add Drop Multiplexer)の構成に関する。
公衆通信がIP通信主体となり、光ファイバの低損失、広帯域性を活用した光IP通信が注目を集めている。電気信号によって10Mbpsあるいは100Mbpsの速度で伝送し、これをパケット多重して光信号に変換し、光ファイバにより1Gbpsあるいは10Gbpsの高速で伝送する構成が効果的である。100Mbps以下の電気信号はビル内で100m以下の距離で伝送して使用するのが一般的であるが、1Gbps以上の高速度の光信号は、ビル間あるいはより広域の通信として使用され、例えば、数10km以上の距離で伝送できる。また、光信号の伝送ではWDMにより、1本のファイバ中に複数の光波を多重できるため、さらに大容量、高速通信が可能である。このように、光信号は伝送距離を伸ばせる特性を利用し、WDM伝送と相まってビル間を接続して大容量伝送路として利用できる。
また、光ネットワークの部分は、伝送距離とWDMの多重数を調節することで、ビル内部でフロア間をつなぐような小規模のネットワークから、キャンパスネットワークのような比較的狭いビル間の接続、さらに地域ネットワークのような広いネットワークまで、必要とする通信容量に応じて波長多重数を設計することで、幅広いネットワークを設計できる。
このように、電気信号と光信号を適切に組み合わせて光IPネットワークを構成することが有効である。このためには、電気信号のIPパケットを送信相手に届くようにルーティングし、同一方向のパケットを多重する機能、この電気信号を光信号に変換する機能、あるいは逆に光信号を電気信号に変換し、多重された電気信号からIPパケットを取り出し、送信相手に応じてルーティングする機能が必用である。また、WDM伝送を行う場合には、波長が異なる複数の光波を多重する光部品と、光電変換された光信号とを結合させる機能が必要である。
これらの機能のうち、IPパケットを電気信号として多重あるいは分離する機能と、送信相手に応じてルーティングする機能は、公知のルータあるいはレイヤ3スイッチで行うことができる。また、電気信号を光信号に変換する機能、逆に光信号を電気信号に変換する機能も公知の光トランシーバ(光通信用送受信器、OTRまたはOptical Transceiver)を用いて実現することができる。
従来実施されていた光IPネットワークの例を図34の説明図に示す。
このネットワークでは、ユーザビルに相当する3つのユーザノード115a、115b、115dがあり、これとエッジノード115Eを単一モード光ファイバ113で接続し、光リングを形成したものである。光リングには波長λ1、λ2、・・・λ5の5波長が多重され、1方向に伝送される。3つのユーザノード115a、115b、115dには、波長多重された光リング中の光信号のうち、特定の波長を取り出す(ドロップ)機能、および特定の波長を光リングに追加(アッド)する機能をもつOADM(Optical Add/Drop MultIPlexer)ユニット131a、131b、131dと、アッドおよびドロップ(アッド・ドロップ)する光信号と電気信号を変換する光トランシーバ123a、123b、123d、および電気信号であるIPパケットを、宛先に従ってルーティングするレイヤ3スイッチ125a、125b、125dがそれぞれ設けられている。エッジノード115Eは、波長数5の光信号を多重するカプラ131CEと、多重された波長数5の光信号を各波長に分離するスプリッタ131SE、波長数5の光信号と電気信号をそれぞれ変換する光トランシーバ123E、電気信号であるIPパケットを宛先に従ってルーティングするレイヤ3スイッチ125Eが設けられている。
図34の例では、ユーザノード115aでは波長λ1とλ2がアッド・ドロップされ、この両波長は他のユーザノードではアッド・ドロップされていないため、エッジノード115Eとユーザノード115aはこの2波長によって直接接続されている。例えば、使われている光トランシーバが標準の1000Base-LX規格であれば、1つの波長で1Gbpsの帯域があり、エッジノード115Eとユーザノード115aは2Gbpsの帯域で通信できる。
ユーザノード115bでは、波長λ3とλ4がアッド・ドロップされ、波長λ3は他のユーザノードではアッド・ドロップされていないため、エッジノード115Eとユーザノード115bは波長λ3によって直接接続されている。しかし波長λ4は、ユーザノード115dでもアッド・ドロップされているため、λ4はエッジノード115E、ユーザノード115b、ユーザノード115dを接続する光リンクを構成し、波長λ4による帯域は、2つのユーザノード115b、115dで共有される。3つのユーザノード間の通信は3種類あり、それぞれが波長λ4を使うので平均0.5Gbpsの帯域が割り当てられることになる。
ユーザノード115dでは波長λ4とλ5がアッド・ドロップされ、波長λ5は他のユーザノードではアッド・ドロップされていないため、エッジノード115Eとユーザノード115dは波長λ5によって直接接続されている。しかし波長λ4は、ユーザノード115bでもアッド・ドロップされているため、λ4はエッジノード115E、ユーザノード115b、ユーザノード115dを接続する光リンクを構成し、波長λ4による帯域は、2つのユーザノード115b,115dで共有される。
また、ユーザノード115aとユーザノード115dの間の通信は、直接の光リンクがないため、エッジノード115E経由の通信になる。
このように、OADMユニット131a、131b、131dによってアッド・ドロップする波長を指定することでユーザノード間の光リンクを設定でき、また光リンクにより使用できる帯域が定まる。また、IPパケットの宛先によって、レイヤ3スイッチを経由するが、このような転送はレイヤ3スイッチに設定されるルーティングアルゴリズムによって決まる。
エッジノード115Eは、光リング外の外部ネットワークへ送信するIPパケットを受信した場合、上位インターフェース(上位IF)127Eを通じて転送する。すなわち、光リング外への通信はエッジノード115Eを経由する。外部ネットワークは、図34と同様の構造を持つ他の光リングネットワークや、公衆網などが相当する。
このような、光リンクの設定はノード間で発生するトラフィック量を元に、それを適切に収容するようネットワーク管理者が設計し、ネットワークの建設が行われる。
上記のように、IPパケットとしての電気信号と光信号の変換は、公知の光トランシーバにより、100Mbps、1Gbps、10Gbpsなど、伝送速度に応じた規格が標準化されている。
これら既存の装置、部品を用いて所望の光IPネットワークを構築するには、各装置や部品を集め、組み合わせる必要がある。光トランシーバをレイヤ3スイッチに取り付ける場合には、GBIC(Gigabit Interface Converter)やSFP(Small Form Factor Pluggable)規格の光トランシーバが市販されており、これらをレイヤ3スイッチに嵌合させるだけで、所定の伝送速度のIPパケットが光電変換される。しかし、複数の光トランシーバの出力光を多重し、WDM伝送する場合には、WDM光部品と光トランシーバを光ファイバで接続する必要があった。すなわち、一般にはレイヤ3スイッチに光トランシーバを取り付け、これにWDM光部品を介して光ファイバで接続して全体のネットワークを構築する必用があった。
しかし、前述したように、WDM伝送は通信の需要に応じて波長数を決めたり、複数のビルを広域で接続する場合には、どのビル間に波長を割り当てて需要を満たすかなど一般に複雑であり、適切な設計を行う必用がある。ネットワークの設計を行った後、光トランシーバの数や波長の数、ビル間に指定の波長を割り当てるためのWDM部品の仕様や接続先が決まる。これに従って、実際のネットワーク建設が行われるが、問題は通信の需要の変動に如何に対応するかである。主要なものとして、ネットワークの拡張性と再構築性が必要である。拡張性は需要が増加したときに、ネットワークを大きく変更しないで対応できる性質で、再構築性は例えば、予想外のビル間に需要が発生したときに、ネットワークを大きく変更しないで対応できる性質である。
拡張性と再構築性を確保するため、通常は需要増が発生した場合に追加工事を行う。光ネットワークの場合は、光ファイバの敷設工事は、時間とコストがかかるため、使用中の光ファイバはそのままで、光トランシーバやWDM光部品の追加や取り換え、接続変更で拡張性と再構築性が確保できることが必用である。
しかし、前述したように、レイヤ3スイッチや光トランシーバにWDM光部品を容易に接続したり、ネットワークの拡張性と再構築性のために追加、変更できる機能のものはないという問題があった。また、追加工事を行うと開通までに時間がかかるため、あらかじめ予備の光トランシーバ等を設置しておき、必要に応じて簡易に開通させることが有効であるが、このような装置やネットワークは実現されていなかった。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、市販のレイヤ3スイッチおよび光通信用送受信機を用い、かつ、波長多重分割(WDM)技術を用いた光IPネットワークを容易に拡張しあるいは再構築できるモジュール型のOADM(Add Drop Multiplexer)ユニットを提供するものである。
この発明は、
(1)光IPネットワーク中で波長多重方式により光信号の送受を行うためのアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)として機能するユニットであって、多重化された光信号から所定波長の光信号をアッドおよびドロップする合分波部と多重化された光信号を前記合分波部へ導く導波部とがモジュール化されてなる光ADMモジュールと、前記所定波長を異ならせた複数の光ADMモジュールが装着可能でありかつ複数の光ADMモジュールが装着されたとき各光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなり、前記光ADMモジュールは、前記光信号経路上流側からの光信号を前記合分波部を経由させた後に下流側へ送るか前記合分波部を経由させずに下流側へ送るかを切り換える光スルースイッチを備えてなり、前記本体は、各光ADMモジュールを装着させるための複数の光ADM取付部と前記光ADMモジュールの導波部と相まって前記光信号経路を構成する光信号配線部と前記光信号経路の上流端および下流端にあって多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートと前記光スルースイッチの切り換えを行うドライバとアッドおよびドロップされる光信号を前記合分波部に対し送受する光コネクタ部とを備えてなることを特徴とする光ADMユニットを提供する。
(2)光IPネットワーク中で波長多重方式により光信号の送受を行うためのアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)として機能するユニットであって、多重化された光信号から所定波長の光信号をアッドおよびドロップする合分波部と多重化された光信号を前記合分波部へ導く導波部とがモジュール化されてなる光ADMモジュールと、前記所定波長を異ならせた複数の光ADMモジュールが装着可能でありかつ複数の光ADMモジュールが装着されたとき各光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなり、前記本体は、各光ADMモジュールを装着させるための複数の光ADM取付部と前記光ADMモジュールの導波部と相まって前記光信号経路を構成する光信号配線部と前記光信号経路の上流端および下流端にあって多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートとアッドおよびドロップされる光信号を前記合分波部に対し送受する光コネクタ部とを備えてなることを特徴とする光ADMユニットを提供する。
(3)光IPネットワーク中で波長多重方式により光信号の送受を行うためのアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)として機能するユニットであって、多重化された光信号から所定波長の光信号をアッドおよびドロップする合分波部と多重化された光信号を前記合分波部へ導く導波部とがモジュール化されてなる光ADMモジュールと、前記所定波長を異ならせた複数の光ADMモジュールが装着可能でありかつ複数の光ADMモジュールが装着されたとき各光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなり、前記光ADMモジュールは、前記光信号経路上流側からの光信号を前記合分波部を経由させた後に下流側へ送るか前記合分波部を経由させずに下流側へ送るかを切り換える光スイッチを備えてなり、前記本体は、各光ADMモジュールを装着させるための複数の光ADM取付部と前記光ADMモジュールの導波部と相まって前記光信号経路を構成する光信号配線部と前記光信号経路の上流端および下流端にあって多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートと各光ADMモジュールへ前記光信号を経由させるか否かを切り換える光スイッチと前記光スイッチの切り換えを行う光スイッチドライバとアッドおよびドロップされる光信号を前記合分波部に対し送受する光コネクタ部とを備えてなることを特徴とする光ADMユニットを提供する。
(4)、前記(1)、(2)および(3)のいずれかの光ADMユニット本体に装着可能な光ADMモジュールを提供する。
本発明による前記(1)の光ADMユニットは、光ADMモジュールが、特定波長の光信号をアッドおよびドロップする機能を有する光部品と、前記波長をスルーさせる光スイッチとが一体化されたモジュールであるため、光IPネットワークのノードのうち、前記波長をアッドおよびドロップしようとするノードに前記OADMモジュールを配置することにより光IPネットワークを容易に拡張しあるいは再構築することができる。しかも、この発明の光ADMモジュールは、アッドおよびドロップ状態とスルー状態とを切り換える光スイッチを備えるので、レイヤ3スイッチを介して光スイッチを操作し、前記波長をアッドおよびドロップさせるかスルーさせるかの状態を動的に切り換えることができる。
また、前記(2)および(3)の光ADMユニットは、公知の電気信号用レイヤ3スイッチに光通信用送受信器を介して接続することによって、WDM方式の光通信に対応したレイヤ3スイッチを実現することができる。
以下、この発明の好ましい態様について説明する。好ましい態様として、
(5)前述の(1)〜(3)の何れかの光ADMユニットは、2系統の光信号をそれぞれアッドおよびドロップするものであり、前記光ADMモジュールは、各系統に対応する2組の合分波部および導波部とアッドすべき光信号をいずれの系統にアッドするかを切り換える系統選択光スイッチを備えてなり、前記光スルースイッチは、各系統の光信号を一括して切り換えるように構成されてもよい。
(6)前記(4)の光ADMモジュールにおいて、前記光スルースイッチは、前記合分波部の合波に用いられ前記所定波長の光信号を選択的に反射させる第1波長選択フィルタと前記合分波部の分波に用いられる第2波長選択フィルタとを一括して光信号の光路に挿入しおよび光路から退避させることにより光信号が切り換えられてもよい。
(7)前記(4)の光ADMモジュールにおいて、前記合分波部の合波用光路と分波用光路とが交差するように前記導波部が構成され、前記光路の交差部に波長選択フィルタを挿入しおよび前記交差部から退避させる可動機構を有してなり、各光路の光信号は前記波長選択フィルタのオモテ面側とウラ面側からそれぞれ入射し、前記光スルースイッチは、前記波長選択フィルタを前記交差部に挿入するか退避させるかを切り換えることによって光信号を切り換えてもよい。
ここで示した種々の好ましい態様は、それら複数を組み合わせることもできる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明はすべて例示であって、限定的なものではないと考えられるべきである。
なお、以下の説明では、請求項にいう光ADMユニットをOADMユニットともいい、請求項にいう光ADMモジュールをOADMモジュールともいう。
≪実施の形態1−光IPネットワークの構成≫
図1は、本発明のOADMユニットを用いた光IPネットワーク11の構成を示す説明図である。外部ネットワークと接続するエッジノード15Eと、ユーザビルに相当するノード15a、15b、15dが、それぞれ2系統の単一モード光ファイバで接続されている。一つの系統は後述するサービスリングの系統であり、他の系統は後述するコントロールリングの系統である。各ノードには、本発明によるOADMユニット、光トランシーバおよびレイヤ3スイッチがそれぞれ2式設置してある。一つはサービスリング用であり、他の一つはコントロールリング用である。
より詳細に説明すると、エッジノード15Eには、本発明によるOADMユニット21Es、21Ec、光トランシーバ23Es、23Ecおよびレイヤ3スイッチ25Es、25Ecが設けられている。OADMユニット21Esでアッドおよびドロップされる波長λ1〜λ5の光信号は、各波長に対応する光トランシーバ群23Esにより電気信号と光信号を光電変換しレイヤ3スイッチ25Esとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25Esは、光信号を光電変換し、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。同様に、OADMユニット21Ecでアッドおよびドロップされる波長λ1〜λ5の光パケットは、光トランシーバ群23Ecにより電気信号と光信号を光電変換し送受される。そして、レイヤ3スイッチ25Ecは、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。
ノード15aには、本発明によるOADMユニット21as、21ac、光トランシーバ23as、23acおよびレイヤ3スイッチ25as、25acが設けられている。OADMユニット21asでアッドおよびドロップされる波長λ1、λ2の光信号は、各波長に対応する光トランシーバ群23asで光電変換されレイヤ3スイッチ25asとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25asは、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。同様に、OADMユニット21acでアッドおよびドロップされる波長λ1、λ2の光信号は、光トランシーバ群23acで光電変換されレイヤ3スイッチ25acとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25acは、各波長のパケットに対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。
ノード15bには本発明によるOADMユニット21bs、21bc、光トランシーバ23bs、23bcおよびレイヤ3スイッチ25bs、25bcがある。ノード15aと同様に、波長λ3およびλ4の光信号は、光トランシーバ群23bsを介してレイヤ3スイッチ25bsとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25bsは、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。また、波長λ3およびλ4の光信号は、光トランシーバ群23bcを介してレイヤ3スイッチ25bcとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25bcは、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。
ノード15dには本発明によるOADMユニット21ds、21dc、光トランシーバ23ds、23dcおよびレイヤ3スイッチ25ds、25dcが設けられている。ノード15aと同様に、波長λ4およびλ5の光信号は、光トランシーバ群23dsを介してレイヤ3スイッチ25dsとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25dsは、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。また、波長λ4およびλ5の光信号は、光トランシーバ群23dcを介してレイヤ3スイッチ25dcとの間で送受される。レイヤ3スイッチ25dcは、各波長の光信号に対応する電気信号のパケットをルーティングアルゴリズムに従って転送する。
なお、図1は詳細を示していないが、エッジノード15EのOADMユニット21Es、21Ecは、OADMモジュールが取付けられて機能するタイプのものである。OADMユニットおよびOADMモジュールの具体的な態様は後に詳述する。ノード15aのOADMユニット21as、21ac、ノード15bのOADMユニット21bs、21bcおよびノード15dのOADMユニット21ds、21dcにも、本発明によるOADMモジュールが取付けられている。
エッジノード15EのOADMユニット21Esの光出力ポート(図示せず)から隣接ノード15aのOADMユニット21asの光入力ポート(図示せず)へは、単一モード光ファイバ13s-1で接続されている。OADMユニット21asの光出力ポート(図示せず)から隣接ノード15bのOADMユニット21bsの光入力ポート(図示せず)へは、単一モード光ファイバ13s-2で接続されている。OADMユニット21bsの光出力ポート(図示せず)から隣接ノード15dのOADMユニット21dsの光入力ポート(図示せず)へは、単一モード光ファイバ13s-3で接続されている。さらに、OADMユニット21dsの光出力ポート(図示せず)から隣接ノード15EのOADMユニット21Esの光入力ポート(図示せず)へは、単一モード光ファイバ13s-4で接続されている。このように、各ノードに配置されたOADMユニット21Es、21as、21bs、21dsの光出力ポートと光入力ポートとの間を単一モード光ファイバ13s-1、13s-2、13s-3、13s-4で順次接続して光リングが構成されている。この光リングは、通信サービス提供用のサービスリング13sとして機能する。
また、OADMユニット21Ec、21dc、21bc、21acの光出力ポートと光入力ポートとの間を単一モード光ファイバ13c-4、13c-3、13c-2、13c-1で順次接続して光リングが構成されている。この光リングは、サービスリング13sの障害時にバックアップを行うためのコントロールリング13cとして機能する。
コントロールリング13cには、システム制御装置としてのコントロールシステム(CS)71が接続されている。コントロールシステム71は、直接的にはエッジノード15Eのレイヤ3スイッチ25Ecの電気ポートに接続されている。コントロールリング13cは、コントロールシステム71と各ノードのOADMユニットおよびレイヤ3スイッチとの間でパケットの送受を可能とする。前記パケットの送受によって、コントロールシステム71は各レイヤ3スイッチのルーティングアルゴリズムを変更することができる。また、後述するように、各OADMユニットに装着されたOADMモジュール内の光スイッチの状態(切り換え)を制御する。
なお、図1の例では、コントロールリング13cでIPパケットが転送される方向は、サービスリング13sと逆方向である。ただし、転送方向はこれに限定されず、順方向であってもよい。
図2は、本発明のOADMユニットを用いた光IPネットワーク11の構成の異なる態様を示す説明図である。図2で、単一モード光ファイバ13cw-1、13cw-2、13cw-3、13cw-4でOADMユニット21Ecw、21acw、21bcw、21dcwが順次接続されて光リング13cwが構成される。光リング13cwは、図1と同様に通信サービスを提供するサービスリングとして機能する。これに対し、単一モード光ファイバ13ccw-4、13ccw-3、13ccw-2、13ccw-1でOADMユニット21Eccw、21dccw、21bccw、21accwを順次接続して構成された光リング13ccwは、図1と異なり、光リング13cwと逆方向に光パケットを転送するサービスリングとして機能する。なお、光リング13ccwは図1と同様、コントロールリングとしての機能も有する。このため、コントロールシステム71がレイヤ3スイッチ25Ecの電気ポートに接続されている。コントロールシステム71は、各ノードのレイヤ3スイッチとの間でパケットを送受する。従って、図1と同様、コントロールシステム71は各レイヤ3スイッチのルーティングアルゴリズムを変更する制御が可能であり、また、後述するように各OADMユニットに再構築用の光スイッチが配置されている場合、各光スイッチを遠隔制御により切り換えてネットワークを再構築することができる。
≪実施の形態2−OADMモジュールの構成例その1≫
本発明によるOADMユニットは、各ノードでアッド・ドロップさせる波長の数に応じてOADMモジュールを装着しあるいは取り外しできるように構成されている。各OADMモジュールは、アッド・ドロップすべき波長のいずれかにそれぞれ対応する。
図3は、本発明による光ADMユニット用に適用可能なOADMモジュールの要部構成の一態様を示す説明図である。図3のOADMモジュールは、前記(2)または(3)の光ADMユニット本体に装着されてもよい。あるいは、光スルースイッチと本体への嵌合部が設けられたアダプタに図3のOADMモジュールを装着し、アダプタに装着された状態のものを本発明のOADMモジュールとして前記(1)の光ADMユニット本体に装着されてもよい。図3のOADMモジュールは、各波長に対応するWDM光部品をOADMユニット本体に装着でき、かつ、取り外せるようにモジュール化されたものである。
図3のOADMモジュールの要部構造について説明する。図3に示すOADMモジュール31Aは、光信号を導く導波部51、導波部内の導波路55a、55b、55c、55d、OADMモジュール31AをOADMユニット本体に取り付けるための4つのコネクタCmi、CmD、CmA、Cmo、各コネクタを通過する光信号にそれぞれ対応する屈折レンズ部52in、52D、52A、52out、アッド・ドロップする波長に対応する波長選択フィルタ53A、53D、および光信号を反射させる全反射フィルタ54、OADMモジュール31Aに入射した光信号を波長選択フィルタ53A、53Dと、全反射フィルタ54へと光信号が伝搬する空間部56a、56bを有する。
導波部中の導波路55a、55b、55c、55dは、光ファイバ4心を用い、これをプラスチック等の材料でモールドして固定したものとして製造可能である。導波部51の空間部56a側には、屈折レンズ部52in、52D、52A、52outが形成されている。屈折レンズ部は、プラスチックなどの導光材料を微小レンズ形状に形成し、これを配置して形成することができる。また、空間部56aと56bとの境界面には波長選択フィルタ53A、53Dが取り付けられている。波長選択フィルタ53A、53Dは、例えば、蒸着により屈折率が異なる誘電体層を多層に重ねて形成されるいわゆる誘電体多層膜フィルタである。誘電体膜は、アッドおよびドロップさせる波長およびスルーさせる波長に応じて適宜選択される。さらにまた、フィルタ53A、53Dが配置される空間部56bの反対の側面には、全反射フィルタ54が取り付けられている。全反射フィルタ54は、全反射ミラーあるいは波長選択フィルタ53A、53Dと同様の手法で作成することができる。図3に示すコネクタCmi、CmD、CmA、Cmoを除く構造のOADMモジュールは、種々の公知の技術で実現されており、例えば、オムロン株式会社製の光通信用部品として市販されている。
ただし、問題は導波路55a、55b、55c、55dとしての光ファイバの扱いである。市販されている製品は、導波路55a、55b、55c、55dとして光ファイバが使用され、OADMモジュール31Aを他の光部品や光装置と接続するためのリード線として数十cmから1m程度の長さの光ファイバが取り付けられている。図3のように、コネクタCmi、CmD、CmA、Cmoが直接導波部に取り付けられているものは実現されていない。
本発明は、これを解決する製造方法と、その結果として得られるOADMモジュールを提供する。図4は、OADMの光入出力部分として光ファイバを用い、光ファイバにコネクタを取り付ける従来技術を示す。図4(a)に示すOADM部50-1は、図3におけるコネクタCmi、CmD、CmA、Cmo以外の部分に相当する。OADM部50-1には、4心の光ファイバをプラスチックで共通に被覆した4心光ファイバテープ50-2が取り付けられている。4心の光ファイバテープ50-2は、OADM内部では図3の導波路55a、55b、55c、55dである。4心光ファイバテープ50-2にコネクタを取り付けるには、プラスチック被覆を除去し、裸光ファイバにしてコネクタ部材を取り付ける。このため、図4(a)に示すように、光ファイバテープ部分を光ファイバテープ固定台50Jに固定する。そして、プラスチック被覆を被覆除去器50Rで剥ぎ取る作業を行う(図4(b))。このとき、内部の光ファイバに傷をつけないよう被覆を切断し、次いでファイバの軸方向に被覆を引っ張って剥ぎ取る。引っ張って剥ぎ取る際には、相応の力をかける必要があり、OADM部を固定して引っ張るとOADM内部の光軸ずれなど特性に悪影響を与える問題がある。このため通常光ファイバテープ部分を固定するが、光ファイバテープ内部の光ファイバへの悪影響を避けるため、固定する長さとして最小でも5〜10cm程度必要である。すなわち、OADM部から光ファイバが最小でも5〜10cm程度あり、その先にコネクタが取り付けられたものになる。現在市販されているOADMは、この形状のものである。すなわち、図3の形状のOADMモジュールを実現する製造技術はこの発明以前には見出されていない。
本発明によるOADM部にコネクタを取り付ける製造方法を、図5に示す。OADM部への光信号入出力部分として動作する4心光ファイバテープは、図5(a)に示すように、5mm〜1数cm程度の短い長さで切断し、OADM部を固定台により固定する。被覆の除去は、比較的高出力のレーザ光LBを照射することで焼去する方法をとる。レーザは、波長1.064μm のYAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザや、波長10.6μmの炭酸ガスレーザが使用可能であり、光ファイバテープの被覆を焼去し、光ファイバには影響を与えない範囲のレーザ光パワーと、照射時間の組み合わせを選ぶ。光ファイバテープの被覆はプラスチックであるため、通常数百度の発火点である。光ファイバは石英が主成分であるので、変形する軟化温度が約1800度であり、影響する温度に大きな違いがあるため、適切なレーザ光パワーと照射時間の組み合わせは広い範囲で選定できる。また、レーザの出力光は、加工用に1点に収束するようした技術や、出力光の方向をパソコンで制御し、照射する位置や範囲を制御して掃引する技術も公知である。このようなレーザを用い、出力光を被覆除去部分に正確に照射し、必要な焼去長を1mm〜数cm程度で任意に選ぶことができる。また、レーザ光による焼去熱がOADMに悪影響を与えないように、OADM部50-1に近い側に収束させたレーザ光を光ファイバテープを横断させるように照射し、高パワー短時間で線状に焼き切り、OADM部50-1側に残る被覆部分を正確な残長でかつ光ファイバに直角に残す。次いでレーザ光の収束点を光ファイバテープの面上から手前側あるいは後方側にずらし、広い範囲に照射するようにして残りの被覆部分を焼去する方法も効率的である。いずれにしても、被覆の除去にOADM部50-1や光ファイバテープ50-2に力をかけずに、図5(b)に示すように被覆を焼去し、必要な長さの裸ファイバ部分を容易にかつ短時間に得ることができる。また、従来不可能であった短ファイバ長で被覆を除去することを実現するばかりでなく、上記のようにレーザ光の照射の掃引などの制御は、パソコン制御が可能であるため、本発明による被覆の除去は自動化が可能であり、従来行われている人手作業が前提の方法に比べて省力化が可能であるため、工業的に大きな効果がある。
図5(b)に示すように、OADM部から裸ファイバ50-2F1〜50-2F4が出ている状態で、ファイバアレイ50-3を取り付ける。図5(c)は、ファイバアレイ50-3の正面図であり、図5(c)のA-A'断面図を図5(d)に示す。ファイバアレイ50-3は、4心の光ファイバを挿入するための4本の光ファイバ用穴50-3H1〜50-3H4と、他のファイバアレイと接続するピンを差し込む2本のガイドピン穴50-3S1、50-3S2とが設けられている。光ファイバ用穴50-3H1〜50-3H4とガイドピン穴50-3S1、50-3S2の相互の位置は、後述する図5(f)の状態に組み上げられた2つのOADMのファイバアレイ50-3を互いに突合せ、互いに対応するガイドピン穴50-3S1、50-3S2に2本のピンを差し込んで固定した場合、互いに対応する4本の光ファイバ50-2F1〜50-2F4の光軸がそれぞれずれないで、正確に位置決めできるように、位置の精度が正確に作られている。ファイバアレイ50-3は、例えば公知のMT(Mechanical Transfer)コネクタ用フェルールが使用できる。
図5(e)に示すように、OADM部からの裸ファイバを接着剤と共にファイバアレイに挿入し、光ファイバ用穴の内部でファイバを固定すると共に、ファイバアレイとOADM部を接着剤で固定する。次に、図5(f)に示すように、OADM部とファイバアレイとを固定台50Kを用いて固定した状態で、ファイバアレイの端面50-3Eを研磨すれば、コネクタCmi、CmD、CmA、Cmo部分が一括して完成する。この4つのコネクタCmi、CmD、CmA、Cmoを含むファイバアレイ部50-3は、同じように作成された他のファイバアレイ部と端面を突合せ、2つのガイドピン穴にピンをそれぞれ挿入すれば、4心の光ファイバがそれぞれ低損失で接続できる。2つのファイバアレイ部は、図示しない固定冶具により端面が突合わされた状態で保持される。この機構は、公知の技術で可能であり、例えばMPXコネクタの機構を適用できる。
このように、図3の4つのコネクタCmi、CmD、CmA、Cmoは、一体として他のコネクタ4つと光接続されるもので、本発明では図3の4つのコネクタCmi、CmD、CmA、Cmo部分の構造は、図5に示す方法よって作成される構造のものと解釈する前提で説明する。
なお上記の説明は、4心光ファイバテープ50-2について述べたが、2心、8心、12心など一般的な複数のファイバが収容された光ファイバテープについても、同様に短ファイバ長でコネクタを取り付けることができる。本発明によるOADMモジュールにおいて、2心、4心、6心のコネクタを含む光接合部があるが、全て上記の製造法による構造を有するものとする。
なお、OADMモジュール31Aは、図示しないケースに収容されていてもよい。この場合、コネクタCmi、CmD、CmA、Cmoは、OADMユニット本体への取り付けのためケースから露出する。
図6は、本発明によるOADMモジュール31Aに、光信号を入射したときの光信号の挙動を示す説明図である。導波部51は、光信号が通過する光路Pain〜Paout、Pbin〜Pbout、Pcin、Pcoutを提供する。
図6に示すOADMモジュール31AがOADMユニット本体に装着されると、コネクタCmi、CmD、CmA、CmoがOADMユニット本体に設けられた嵌合部と嵌合する。そして、OADMユニット本体からコネクタCmiを経て波長λ1、λ2、λ3、…の光信号が入射される。図6で波長選択フィルタ53Dは、コネクタCmiを経て入射する前記光信号のうち波長λ1の光信号を反射させて分波する。また、波長選択フィルタ53Aは、コネクタCmAを経て入射する波長λ1の光信号を反射させ、光路Pcoutを進む波長λ2、λ3、…の光信号と合波する。
従って、図6においてコネクタCmiから入射する波長λ1、λ2、λ3、…の光信号は、光路Pain、屈折レンズ52in、光路Pbinを経て波長選択フィルタ53Dに達する。波長選択フィルタ53Dに達した光信号のうち波長λ1の光信号は、波長選択フィルタ53Dで反射され、光路PbD、屈折レンズ52D、光路PaDを経てコネクタCmDから出射される。即ち、波長λ1の光信号がドロップされる。
一方、波長λ1以外の波長の光信号(λ2、λ3、…)は、波長選択フィルタ53Dを透過し、光路Pcin、全反射フィルタ54、光路Pcoutを経て波長選択フィルタ53Aを透過する。また、コネクタCmAから波長λ1の光信号が入射され、光路PaA、屈折レンズ52Aおよび光路PbAを経てフィルタ53Aで反射される。その結果、波長選択フィルタ53Aを透過した波長λ2、λ3、…の光信号と波長選択フィルタ53Aで反射された波長λ1の光信号とが合波される。即ち、波長λ1の光信号がアッドされる。合波後の光信号は、光路Pbout、屈折レンズ52out、光路Paoutを経てコネクタCmoから出射される。
波長選択フィルタ53A、53Dを選択波長の異なるものに置換することにより波長λ2、λ3、…をそれぞれアッド・ドロップさせるOADMモジュールが実現できる。
≪実施の形態3−OADMユニットの構成例その1≫
図3のOADMモジュール31Aが装着されてなるOADMユニットの構成例について説明する。
図7は、OADMモジュール31Aが装着可能なOADMユニットの構成例を示す説明図である。図7で、OADMユニット21の本体は、各OADMモジュールを収容するハウジング22、OADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3、…を嵌合させるためのモジュールソケット41を含んで構成される。図7は、前記(2)の光ADMユニットの一態様である。前記本体にOADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3、…が装着されOADMユニット21として機能する。ハウジング22には、外部と光ファイバを接続するためのコネクタCin1、Cout1が配置されている。モジュールソケット41には、各OADMモジュールのコネクタCmi、CmD、CmA、Cmoとそれぞれ嵌合するコネクタを一組の単位とするコネクタ群42-1、42-2、42-3…が設けられている。さらに、ハウジング22に設けられたコネクタCin1から入力される光信号をコネクタ群42-1へ導くためのコネクタCin2および光信号経路、最下流の図示しないコネクタ群42の光信号をコネクタCout1へ導くためのコネクタCout2が設けられている。また、モジュールソケット41には、アッド・ドロップされる光信号を図7に図示しない光トランシーバとの間で接続するためのコネクタ43-1、43-2、43-3…が設けられている。
OADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3は、図3のOADMモジュール31と同じ構造のものである。モジュール31A-1、31A-2、31A-3はそれぞれがケースに収容されており、それらケースと形状的に符合し、OADMモジュールを所定位置に装着し易くするためのガイドがハウジング22内に設けられていてもよい。例えば、OADMモジュール31A-1は、ハウジング22のガイドに沿って矢印A1方向に挿入され、奥まで挿入されるとコネクタCmi、CmD、CmA、Cmoがコネクタ群42-1の各コネクタと接続される。その状態で、OADMモジュール31A-1とモジュールソケット41との間で光信号が送受される。他のOADMモジュール31A-2、31A-3、…についても、もそれぞれ対応するガイドに沿って挿入され、モジュールソケット41との間で光信号が送受される。OADMモジュール31A-1は、波長λ1の光信号をアッド・ドロップする。OADMモジュール31A-2、31A-3、…は、波長λ2、λ3、…の光信号をそれぞれアッド・ドロップする。
一つのOADMユニット21は、装着されたOADMモジュールに対応する波長をアッド・ドロップすることができる。アッド・ドロップすべき波長の数がモジュールソケット41のコネクタ群42の数より少なければ、全てのコネクタ群にOADMモジュールを装着する必要はない。例えば、図7のOADMユニットで波長λ2、λ3のみをアッド・ドロップする場合、コネクタ群42のうち2つのコネクタ群にOADMモジュール31を装着し、他のコネクタ群は光信号をスルーさせるようにダミーのモジュールを装着すればよい。そして、コネクタCin1から入射した光信号が、コネクタCin2、コネクタ群42-1、42-2、42-3、…、コネクタCout2を経てコネクタCout1から出力されるようにすればよい。
図8は、図7のOADMユニットが、光トランシーバを介してレイヤ3スイッチと接続される様子を示す説明図である。図8で、光トランシーバ23-1、23-2、23-3…は、モジュールソケット41とレイヤ3スイッチ25との間にそれぞれ配置される。光トランシーバ23-1は、モジュールソケット41のコネクタ群43-1と接続されるコネクタ群24-1を有する。同様に、光トランシーバ23-2、23-3は、コネクタ43-2、43-3とそれぞれ接続されるコネクタ24-2、24-3をそれぞれ有する。
光トランシーバは、公知のGBIC(Gigabit Interface Converter)あるいはSFP(Small Form Factor Pluggable)規格のものが使用でき、いずれもモジュール化されレイヤ3スイッチに挿し込んで使用する。
OADMモジュール31A-1でアッド・ドロップされる波長λ1の光信号は、光トランシーバ23-1を介してレイヤ3スイッチ25と送/受信される。また、OADMモジュール31A-2、31A-3でそれぞれアッド・ドロップされる波長λ2、λ3の光信号は、光トランシーバ23-2、23-3をそれぞれ介してレイヤ3スイッチ25と送/受信される。
コネクタCin1から入力された光信号は、各OADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3、…を経てコネクタCout1から出力される。
図8のOADMユニット21は、図1に示す各OADMユニット21Es、21Ec、21as、21ac、21bs、21bc、21dsおよび21dcに対応するものである。
≪実施の形態4−OADMモジュールおよびOADMユニットの構成例その3≫
図9は、本発明によるOADMユニットの異なる構成例を示す説明図である。図9に示すOADMモジュール31B-1は、図3のOADMモジュール31をその一部とする。それに加えて、光トランシーバのコネクタ群と直接接続するためのコネクタC1-2およびC1-3、上流側および下流側のOADMモジュールと直接接続するためのコネクタC1-1およびC1-4を有するアダプタ部を含む。そして、前記OADMモジュール31と前記アダプタ部とが一体に構成された態様である。図9は、前記(2)の光ADMユニットの一態様である。
図9に示すように、この実施形態のOADMモジュールを収容するハウジング22には、外部と光ファイバを接続するためのコネクタCin1、Cout1が配置されている。また、最下流のOADMモジュールから出力される光信号をコネクタCout1へ導く経路の一部を構成し、コネクタCout2、Cout3を有するソケットアダプタ42が設けられている。また、各OADMモジュールが装着された状態で、コネクタC1-2およびC1-3が外部の光トランシーバのコネクタ群24-1と接続されるように、開口部26-1が設けられている。同様に、OADMモジュール31B-2、31B-3のコネクタ接続用開口部26-2、26-3がそれぞれ設けられている。
図9の実施形態では、3つのOADMモジュール31B-1、31B-2、31B-3がOADMユニット本体に装着可能である。作業者がOADMモジュールを装着する場合、下流側、即ちソケットアダプタ42が配置された側から順次装着する。作業者は、最初にOADMモジュール31B-3を装着する。装着された状態で、OADMモジュール31B-3のコネクタC3-4は、ソケットアダプタ42のコネクタCout3と接続される。また、コネクタC3-2およびC3-3は、対応する光トランシーバのコネクタ群と接続される。次に、作業者は、モジュール31B-2を装着する。装着された状態で、OADMモジュール31B-2のコネクタC2-4は、OADMモジュール31B-3のコネクタC3-1と接続される。また、コネクタC2-2およびC2-3は、対応する光トランシーバのコネクタ群と接続される。さらに、作業者は、モジュール31B-1を装着する。装着された状態で、OADMモジュール31B-1のコネクタC1-4は、OADMモジュール31B-2のコネクタC2-1と接続される。また、コネクタC1-2およびC1-3は、対応する光トランシーバのコネクタ群と接続される。最後に、作業者は、ハウジング22のコネクタCin1からハウジング22内へ伸びる光ファイバをOADMモジュール31B-1のコネクタC1-1と接続を行う。この接続作業がし易いように、ハウジング22に窓部が形成されていてもよい。
なお、装着すべきOADMモジュールの数が3つ未満の場合は、下流側から必要数のOADMモジュールを装着し、最上流のOADMモジュールとコネクタCin1とを接続すればよい。例えば、装着すべきOADMモジュールが2つの場合、モジュール31B-3、31B-2を装着し、コネクタCin1から伸びる光ファイバをコネクタC2-1と接続する。
図10は、図9のOADMユニットが、光トランシーバを介してレイヤ3スイッチと接続される様子を示す説明図である。図10で、光トランシーバ23-1、23-2、23-3のコネクタ群24-1、24-2、24-3は、図9の開口部26-1、26-2、26-3の位置とそれぞれ対応している。光トランシーバ23-1は、OADMモジュール31B-1と接続される。光トランシーバ23-2、23-3は、OADMモジュール31B-2、31B-3とそれぞれ接続される。
このようにして、コネクタCin1から入力された光信号は、各OADMモジュール31B-1、31B-2、31B-3を経てコネクタCout1から出力される。
図11は、図10のOADMユニットの変形例を示す説明図である。図11に示す態様は、ハウジング22がなく、OADMモジュール31B-3、31B-2および31B-1をそれぞれ光トランシーバのコネクタ群24-3、24-2、24-1にそれぞれ直接接続する。OADMモジュール31B-3には、予めソケットアダプタ42を接続しておく。外部の光ファイバは、コネクタC1-1およびCout2に直接接続される。ハウジングのない簡易的な構成であるが、機能的には図10のOADMユニットと同等のものである。図11は、前記(2)の光ADMユニットの一態様である。
≪実施の形態5−OADMモジュールおよびOADMユニットの構成例その4≫
図12は、本発明によるOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。図12に示すOADMモジュール31C-1は、図3のOADMモジュール31Aをその一部とする。それに加えて、光トランシーバのコネクタ群と直接接続するためのコネクタC1-3およびC1-4を有するアダプタ部を含む。そして、前記OADMモジュール31Aと前記アダプタ部とが一体に構成された態様である。図12は、前記(2)の光ADMユニットの一態様である。
図9、図10および図11に示す態様は、OADMモジュールの装着順序が決まっていた。この態様は、OADMモジュールの装着順に制約がない。
図12に示すように、この実施形態のOADMモジュールを収容するハウジング22には、外部と光ファイバを接続するためのコネクタCin1、Cout1が配置されている。また、ハウジング22内には、上流側のOADMモジュールから下流側のOADMモジュールへ光信号を導くソケットアダプタ42-1、42-2、42-3、42-4、…が配置されている。ソケットアダプタ42-1は、コネクタC1-1およびC1-2を有し、Cin1からの光信号をOADMモジュール31C-1へ導く経路の一部を構成する。また、各OADMモジュールが装着された状態で、コネクタC1-2およびC1-3が外部の光トランシーバのコネクタ群24-1と接続されるように、開口部26-1が設けられている。同様に、OADMモジュール31C-2、31C-3のコネクタ接続用開口部26-2、26-3、…が設けられている。
図13は、図12のOADMユニットが、ハウジング22内の所定位置に装着され、光トランシーバを介してレイヤ3スイッチと接続される様子を示す説明図である。図13で、光トランシーバ23-1、23-2、23-3、…のコネクタ群24-1、24-2、24-3、…は、図12の開口部26-1、26-2、26-3、…の位置とそれぞれ対応している。光トランシーバ23-1は、OADMモジュール31C-1と接続される。光トランシーバ23-2、23-3、…は、OADMモジュール31C-2、31C-3、…とそれぞれ接続される。ソケットアダプタ42-1のコネクタCa1-1は、コネクタCin1から伸びる光ファイバと接続され、コネクタCa1-2は、OADMモジュール31C-1のコネクタC1-1と接続される。ソケットアダプタ42-2のコネクタCa2-1は、OADMモジュール31C-1のコネクタC1-4と接続され、コネクタCa2-2は、OADMモジュール31C-2のコネクタC2-1と接続される。図1で、最下流のOADMモジュール31C-3のコネクタC3-4は、ソケットアダプタ42-4のコネクタCa4-1と接続される。ソケットアダプタ42-4のコネクタCa4-2には、コネクタCout1から伸びる光ファイバが接続される。
このようにして、コネクタCin1から入力された光信号は、各OADMモジュール31C-1、31C-2、31C-3を経てコネクタCout1から出力される。
図14は、図13のOADMユニットの変形例を示す説明図である。図14に示す態様は、ハウジング22がなく、OADMモジュール31C-3、31C-2および31C-1をそれぞれ光トランシーバのコネクタ群24-3、24-2、24-1にそれぞれ直接接続する。OADMモジュール31C-1のコネクタC1-4とその下流側OADMモジュール31C-2のコネクタC2-1とは、光ファイバで直接的に接続される。外部の光ファイバは、コネクタC1-1およびC3-4に直接接続される。ハウジングのない簡易的な構成であるが、機能的には図13のOADMユニットと同等のものである。図14は、前記(2)の光ADMユニットの一態様である。
≪実施の形態6−OADMユニットの構成例その5≫
図15および図16は、図3のタイプのOADMモジュール31Aを用いた再構築可能なOADMユニットの構成例を示す説明図である。図15は、OADMユニット21の全体を示す。図16は、図15のOADMユニット21が光トランシーバ23-1、23-2、23-3を介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。
図15のモジュールソケット41には、装着された各OADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3、…へ光信号を送るか、あるいはスルーさせるかを切り換えるための光スイッチRa-1、Ra-2、Ra-3、Ra-4、Ra-nが配置されている。また、OADMユニット21は、ドライバDV1、DV2、DV3、DV4、…、DVnが配置されたドライバユニット45を備える。ドライバユニット45には、各光スイッチRa-1、Ra-2、Ra-3、Ra-4、Ra-nの切り換えを制御するドライバDV1、DV2、DV3、DV4、…、DVnの回路が設けられている。図15は、前記(3)の光ADMユニットの一態様である。
図15で、ドライバDV1への制御信号は、コネクタCv0を介して入力される。コネクタCv0は、OADMユニット21が配置されるノードのレイヤ3スイッチの電気ポートに接続されてもよい。そして、図1のコントロールリング13cあるいは図2の光リング13ccwを介してコントロールシステム71の指示により動作してもよい。DV1からの出力信号は、ドライバユニット45側のコネクタCv1-1、モジュールソケット側のコネクタCv2-1を介して光スイッチRa-1に接続される。光スイッチRa-1の接続状態は、ドライバDV1によって切り換えられる。従って、コントロールシステム71は、ドライバDV1に指示を送ることにより、遠隔で光スイッチRa-1の接続状態を切り換えることができる。他のドライバDV2、DV3、DV4、…、DVnも同様に、コントロールシステム71からの指示に基づいて対応する光スイッチRa-2、Ra-3、Ra-4、…、Ra-nの接続状態を切り換える。
図15の光スイッチRa-1は、コネクタCin1、Cin2を経て入力された光信号をOADMモジュール31A-1へ送るか(図中、水平方向の矢印に対応)、OADMモジュール31A-1をスルーさせるか(図中、斜め方向の矢印に対応)を切り換える。光スイッチRa-2は、2×2の光スイッチである。光スイッチRa-2は、OADMモジュール31A-1からの光信号をOADMモジュール31A-2へ送るか(図中、上側水平方向の矢印に対応)、スルーさせるか(図中、左下斜め方向への矢印に対応)を切り換える。同時に、光スイッチRa-2は、OADMモジュール31A-1をスルーした光信号をOADMモジュール31A-2へ送るか(図中、左上斜め方向への矢印に対応)、OADMモジュール31A-2をスルーさせるか(図中、下側水平方向の矢印に対応)を切り換える。他の光スイッチRa-3、Ra-4、…、Ra-nについても同様である。
以上のように、コントロールシステム71からの指示により、遠隔でOADMユニット21内の各OADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3、…をスルーさせるか否か、即ち、各波長をアッド・ドロップさせるか否かを切り換えることができる。換言すれば、ネットワークの光波長単位の接続の再構築を遠隔で行うことができる。
図17および図18は、図15および図16の態様の変形例を示す説明図である。図15と図17との相違点は、モジュールソケット41が各OADMモジュール31A-1、31A-2、31A-3、…に対応して分割されている点である。図18は、図17のOADMユニット21が、光トランシーバ23-1、23-2、23-3を介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。図17は、前記(3)の光ADMユニットの一態様である。
≪実施の形態7−OADMモジュールおよびOADMユニットの構成例その6≫
また、図19および図20は、本発明による再構築可能なOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。図19に示すOADMモジュール31D-1は、図3のOADMモジュール31Aをその一部とする。それに加えて、ドライバユニット45と直接接続するためのコネクタC1-2、C1-3、C1-4、C1-5およびCv2-1および隣接するOADMモジュールと直接接続するためのコネクタC1-1、C1-6を有するアダプタ部を含む。そして、前記OADMモジュール31Aと前記アダプタ部とが一体に構成された態様である。他のOADMモジュール31D-2、31D-3も同様である。図19は、前記(3)の光ADMユニットの一態様である。
図20は、図19のOADMユニット21が、光トランシーバ23-1、23-2、23-3を介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。各OADMモジュール31D-1、31D-2、31D-3が装着された状態での電気的機能は、図18のOADMユニットと同じである。
≪実施の形態8−OADMモジュールの構成例その7≫
図15〜図20のOADMユニットは、各OADMモジュールとネットワーク再構築用の光スイッチとが個別の部品で構成されている。以下に説明するこの実施形態のOADMモジュールは、ネットワーク再構築用の光スイッチが一体に組み込まれたOADMモジュールであって、前記(6)の光ADMモジュールの一態様である。
図21は、光スイッチが組み込まれた、本発明によるOADMモジュール31Fの機構的な構成を示す説明図である。図21(a)は断面図、図21(b)は右側面図である。図21(a)は、図21(b)のM-M'断面を示す。
図22は、OADMモジュール31Fを通過する光信号の光路を示す説明図である。
図22(a)および(b)に示すように、図21の光スイッチは、図3のタイプのOADMモジュールの波長選択フィルタ53A、53Dを可動式にすることによって実現できる。図22(a)は、OADMモジュール31Fの波長選択フィルタ53A、53Dが、光信号の光路に挿入された状態を示している。この状態で、OADMモジュール31Fは、図3のOADMモジュール31Aと同じ機能を提供する。すなわち、所定波長λ1の光信号をアッド・ドロップする。波長λ1は、波長選択フィルタ53A、53Dの特性で決まる。図21(b)は、OADMモジュール31Fの波長選択フィルタ53A、53Dが、光信号の光路から外れた状態を示している。この状態で、OADMモジュール31Fは、入射した光信号をアッド・ドロップすることなく出射する。即ち、光信号をスルーさせる状態(スルー状態)である。
可動部53Uは、コネクタCmvを介して入力される電気信号に応じてその位置を変え、それに応じて波長選択フィルタ53A、53Dが光路に挿入され、あるいは光路から外れる。前記電気信号は、図示しない外部のドライバから供給される。
可動部53Uは、波長選択フィルタ53A、53Dをそれぞれ保持するフィルタ固定部53Xと、波長選択フィルタが光路に対し直角に挿入できるようにフィルタ固定部をガイドするガイド部53G、ガイド部内でフィルタ固定部53Xを指定長だけ移動させるソレノイド部53S、ソレノイド部を駆動する駆動部53Dからなる。駆動部53Dは、ソレノイド部53Sの近傍に配置される。図示しない外部からの制御信号は、コネクタCmvを経由し駆動部53Dが受信する。駆動部53Dは、波長選択フィルタ53A、53Dを光路に挿入する信号を受信した場合、電圧を印加しソレノイド部53Sを伸長させ、波長選択フィルタ53A、53Dを光路から外す信号を受信した場合、ソレノイド部53Sを縮小させる。ソレノイド部53Sに用いるソレノイドは、各種部品の微小移動を精密に行う公知のアクチュエータ(いわゆる、マイクロアクチュエータ)などに使われている技術を利用することができる。
≪実施の形態9−OADMユニットの構成例その8≫
図23および図24は、図21のタイプのOADMモジュール31Fが装着されるOADMユニットの構成例を示す説明図である。図23で、ハウジング22内にはドライバユニット45が設けられている。ドライバユニット45は、各OADMモジュール31F-1、31F-2、31F-3、…の光スイッチの切り換えを制御するドライバDV1、DV2、DV3、…が設けられている。図23は、前記(1)の光ADMユニットの一態様である。
図24は、図23のOADMユニット21が、光トランシーバ23-1、23-2、23-3、…を介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。各OADMモジュール31F-1、31F-2、31F-3、…が装着された状態での電気的機能は、図16のOADMユニットと同じである。
≪実施の形態10−OADMモジュールおよびOADMユニットの構成例その9≫
図25および図26は、図3のタイプのOADMモジュール31Aを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。図25は、前記(5)の光ADMユニットの一態様である。図25のOADMユニット21は、図2に示す光ネットワーク、即ち、順方向のサービスリング13cwと逆方向のサービスリング13ccwとで構成される光IPネットワークに適用されるものである。前述の図3〜図24のOADMモジュールおよびOADMユニットは、各方向のサービスリングに対して個別のものを用意する必要がある。これに対し、図25の双方向OADMモジュール31G-1は、順方向サービスリング13cw用のOADMモジュール31A-1cwと逆方向サービスリング13ccw用のOADMモジュール31A-1ccwとを有する。また、アッドするべき光信号を順方向サービスリング13cwへアッドするか、逆方向サービスリング13ccwへアッドするかを切り換える光スイッチRbA-1を有する。さらに、順方向サービスリング13cw、逆方向サービスリング13ccwのいずれのサービスリングからドロップされた光信号をレイヤ3スイッチ25へ送るかを切り換える光スイッチRbD-1を有する。双方向OADMモジュール31G-2は、順方向サービスリング13cw用のOADMモジュール31A-2cw、逆方向サービスリング13ccw用のOADMモジュール31A-2ccw、アッド方向切り換え用の光スイッチRbA-2およびドロップ方向切り換え用の光スイッチRbD-2を有する。さらに、双方向OADMモジュール31G-3は、順方向サービスリング13cw用のOADMモジュール31A-3cw、逆方向サービスリング13ccw用のOADMモジュール31A-3ccw、アッド方向切り換え用の光スイッチRbA-3およびドロップ方向切り換え用の光スイッチRbD-3を有する。
OADMユニット21のハウジング22内には、各OADMモジュールが接続されるドライバユニット45が配置されている。ドライバユニット45には、光スイッチRbD-1、RbA-1、RbD-2、RbA-2、RbD-3、RbA-3をそれぞれ切り換えるためのドライバDV1-DT、DV1-AT、DV2-DT、DV2-AT、DV3-DT、DV3-ATがそれぞれ配置されている。また、ハウジング22には、順方向サービスリング13cwの光ファイバを接続するためのコネクタCin-cw、Cout-cw、逆方向サービスリング13ccwの光ファイバを接続するためのコネクタCin-ccw、Cout-ccwが設けられている。
図26は、図24のOADMユニット21が、光トランシーバ23-1、23-2、23-3を介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。
図2のユーザノード15aを例に挙げると、図26のOADMユニット21は、図2のOADMユニット21acwと21accwとを一体にしたものに相当する。また、図26の光トランシーバ23-1、23-2、23-3は、図2の光トランシーバ23acwと23accwとを一体にしたものに相当する。ただし、ある時刻においては図2の光トランシーバ23acwまたは23accwの何れか一方として動作する。図26のレイヤ3スイッチ25は、図2のレイヤ3スイッチ25acwと25accwとを一体にしたものに相当する。ただし、ある時刻においては図2のレイヤ3スイッチ25acwまたは25accwの何れか一方として動作する。即ち、図26のレイヤ3スイッチ25および光トランシーバ23-1、23-2、23-3は、各光スイッチRbD-1、RbA-1、RbD-2、RbA-2、RbD-3、RbA-3の状態に応じて順方向サービスリング13cw用あるいは逆方向サービスリング13ccw用として選択的に動作する。
≪実施の形態11−OADMモジュールおよびOADMユニットの構成例その10≫
図27および図28は、図3のタイプのOADMモジュール31Aを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。図27は、前記(5)の光ADMユニットの一態様である。図27の双方向OADMモジュール31H-1、31H-2、31H-3およびそれらが装着されるOADMユニット21は、図25のものと同様、順方向のサービスリング13cwと逆方向のサービスリング13ccwとで構成される光IPネットワークに適用されるものである。図25の双方向OADMモジュールとの機能的な差異は、双方向OADMモジュールがネットワーク再構築用の光スイッチを備えている点である。図28は、図27のOADMユニット21が、光トランシーバ23-1cw、23-1ccw、23-2cw、23-2ccw、23-3cw、23-3ccwを介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。
図27の双方向OADMモジュール31H-1は、順方向サービスリング13cw用のOADMモジュール31A-1cwと逆方向サービスリング13ccw用のOADMモジュール31A-1ccwとを有する。また、OADMモジュール31A-1cwでアッド・ドロップを行うか否かを切り換える2×2光スイッチRc-1cwを有する。これと対称に、OADMモジュール31A-1ccwでアッド・ドロップを行うか否かを切り換える2×2光スイッチRc-1ccwを有する。また、アッドすべき光信号を順方向サービスリング13cwへアッドするか、逆方向サービスリング13ccwへアッドするかを切り換える2×2光スイッチRcT-1を有する。
双方向OADMモジュールを取り付けたOADMユニットを、レイヤ3スイッチの光トランシーバと図28のように接続した場合、2×2光スイッチの設定により波長単位で接続されるノード間の光パスは、表1のように変化する。すなわち、2×2光スイッチの設定により、表1の中の任意の状態に光パスを再構築できる。
表1は、双方向OADMモジュール31H-1を例とし、3つの2×2光スイッチRc-1cw、Rc-1ccw、RcT-1がそれぞれ取り得る状態C1とC2のいずれかに設定したとき、双方向OADMモジュール31H-1が接続される光トランシーバ23-1cwと23-1ccwと、図28の左方にあるノード、あるいは右方にあるノードの光トランシーバとの接続状態を示している。2×2光スイッチの状態C1は、図28において縦方向の矢印のように接続する状態を表し、状態C2は、図28において横方向の矢印のように接続する状態をあらわす。
順方向のサービスリング13cwにおいて、順方向に送信され、OADMユニット21で受信された波長多重信号は、双方向OADMモジュール31H-1内部のOADMモジュール31A-1cwに受信され、波長λ1だけがドロップされる。波長λ1以外の光信号はOADMモジュール31A-1cwを通過し、双方向OADMモジュール31H-1の外部に送信され、次の双方向OADMモジュール31H-2で受信される。双方向OADMモジュール31H-2では、OADMモジュール31A-2cwにより波長λ2だけがドロップされ、それ以外の波長はこれを通過し、双方向OADMモジュール31H-2の外部に送信され、次の双方向OADMモジュール31H-3で受信される。31H-3でも同様に波長λ3だけがドロップされ、それ以外の波長は通過する。結局波長λ1、λ2、λ3以外の波長の光信号は、双方向OADMモジュール31H-2と31H-3を通過し、OADMユニット21から順方向サービスリング13cwに送信される。
設定1において、双方向OADMモジュール31H-1内部のOADMモジュール31A-1cwでドロップされた波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1cwがC1状態に設定されているので、波長λ1の光トランシーバ23-1cwで受信され、レイヤ3スイッチ25に送信される。また、光トランシーバ23-1cwから送信される波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1cwを通過し、光スイッチRcT-1に入射される。光スイッチRcT-1は状態C1に設定されているので、波長λ1の光信号はOADMモジュール31A-1cwに送信され、31A-1cwにより他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に送信される。この合波された光信号は、次の双方向OADMモジュール31H-2で受信される。31H-2は波長λ2だけをドロップするが、波長λ1の光信号は通過させるだけであり、次の双方向OADMモジュール31H-3に送信される。同様に、31H-3でも波長λ1の光信号は通過し、順方向の光信号として13cwに送信される。すなわち、光トランシーバ23-1cwから送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21により順方向信号としてアッドされる。
このように、図28の左方にあるノードの光トランシーバから順方向に送信され、OADMユニット21で受信された光信号に対し、2x2光スイッチRc-1cwと光スイッチRcT-1が共に状態C1にあるとき、受信した光信号を当該ノードの光トランシーバ23-1cwで受信し、光トランシーバ23-1cwから送信した光信号を、図28の右方にあるノードに順方向信号として送信する。これは、図2で示した波長λ4の光信号を一定方向に送信し、複数ノードで帯域を共有する光接続状態に相当する。これを表1の設定1欄で共有/順方向とあらわし、左方ノードの光トランシーバと当該ノードの光トランシーバ23-1cwが波長λ1の帯域を共有し、順方向に送信していることを示している。
逆方向サービスリング13ccwにおいて、逆方向に送信され、OADMユニット21で受信された波長多重信号は、双方向OADMモジュール31H-3内部のOADMモジュール31A-3ccwに受信される。OADMモジュール31A-3ccwは、波長λ3だけをドロップし、それ以外の波長の光信号は通過させるため、逆方向に送信された波長λ1の光信号は、OADMモジュール31A-3ccwを通過し、次の双方向OADMモジュール31H-2内部のOADMモジュール31A-2ccwに送信される。同様に、波長λ1の光信号は31A-2ccwを通過し、次の双方向OADMモジュール31H-1の内部のOADMモジュール31A-1ccwで受信される。OADMモジュール31A-1ccwは、波長λ1だけをドロップし、それ以外の波長の光信号は通過させる。
設定1において、OADMモジュール31A-1ccwでドロップされた波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1ccwが状態C1に設定されているので、波長λ1の光トランシーバ23-1ccwで受信され、レイヤ3スイッチ25に送信される。また、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1ccwを通過し、光スイッチRcT-1に入射される。光スイッチRcT-1は状態C1に設定されているので、波長λ1の光信号はOADMモジュール31A-1ccwに送信され、31A-1ccwにより他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に逆方向の光信号として13ccwに送信される。すなわち、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21によりアッドされる。
このように、逆方向に送信される光信号に対しても、2x2光スイッチRc-1ccwと光スイッチRcT-1が共に状態C1にあるとき、図28の右方にあるノードの光トランシーバから送信された信号を当該ノードの光トランシーバ23-1ccwで受信し、光トランシーバ23-1ccwから送信される光信号を、図28の左方にあるノードに逆方向信号として送信する。これは、前記の順方向に送信される波長λ1を複数ノードで共有する場合と同じ光パス接続状態を、逆方向に送信される光信号にも可能とする光接続状態をあらわしている。これを表1の設定1欄で共有/逆方向とあらわし、右方ノードの光トランシーバと当該ノードの光トランシーバ23-1ccwが波長λ1の光信号を逆方向に送信し、複数ノードで帯域を共有していることを示している。
上記の説明は、双方向OADMモジュール31H-1について、波長λ1の光信号の接続状態を説明したが、表1の設定1と同じように3つの2×2光スイッチを設定した場合に、双方向OADMモジュール31H-2において、波長λ2の光信号に対して行う接続状態、および双方向OADMモジュール31H-3において、波長λ3の光信号に対して行う接続状態についてもまったく同様である。
以上の説明は、双方向OADMモジュール内部の2×2光スイッチをすべて状態C1とした設定1の場合であったが、次に、表1の設定2の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1cwとRc-1ccwは状態C1、2x2光スイッチRcT-1は状態C2 に設定した場合を説明する。
順方向のサービスリング13cwにおいて、順方向に送信され、OADMユニット21で受信された波長多重信号は、OADMモジュール31A-1cwにより長λ1だけがドロップされる。ドロップされた波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1cwが状態C1に設定されているので、波長λ1の光トランシーバ23-1cwで受信され、レイヤ3スイッチ25に送信される。また、光トランシーバ23-1cwから送信される波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1cwを通過し、光スイッチRcT-1に入射される。ここまでは、設定1の場合と同様である。設定2では、光スイッチRcT-1が状態C2に設定されているので、波長λ1の光信号はOADMモジュール31A-1ccwに送信され、31A-1ccwにより他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に送信される。この合波された光信号は、逆方向に送信されるので、逆方向サービスリング13ccwへと送信される。すなわち、光トランシーバ23-1cwから送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21により逆方向信号としてアッドされる。
このように、図28の左方にあるノードの光トランシーバから順方向に送信される光信号を、双方向OADMモジュールが受信し、内部の2x2光スイッチRc-1cwが状態C1にあり、光スイッチRcT-1が状態C2にあるとき、受信した光信号を当該ノードの光トランシーバ23-1cwで受信する。また、光トランシーバ23-1cwから送信する光信号を、送信してきた図28の左方にあるノードに逆方向信号として送信する。これは、左方の光トランシーバと光トランシーバ23-1cwとが2点間接続状態にあることを示し、2点間で帯域を占有する光接続状態に相当する。これを表1の設定2欄で2点間接続とあらわしている。
設定2において、逆方向に送信される光信号をOADMユニット21が受信し、双方向OADMモジュール31H-1が波長λ1の光信号をドロップし、光トランシーバ23-1ccwが受信する。また、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号が、状態C1に設定された2×2光スイッチRc-1ccwを通過するところまでは、設定1の場合と全く同様である。光トランシーバ23-1ccwからの波長λ1の光信号は、Rc-1ccwを通過した後、状態C2に設定されている2×2光スイッチRcT-1に入射し、OADMモジュール31A-1cwに送信される。31A-1cwにより他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に送信される。この合波された光信号は、順方向に出力されるので、順方向サービスリング13cwへと送信される。すなわち、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21により順方向信号としてアッドされる。
このように、逆方向に送信される光信号に対し、2x2光スイッチRc-1ccwが状態C1にあり、光スイッチRcT-1が状態C2にあるとき、図28の右方にあるノードの光トランシーバから送信された光信号を当該ノードの光トランシーバ23-1ccwで受信し、光トランシーバ23-1ccwからの光信号を、送信してきた図28の右方にあるノードに順方向信号として送信する。これは、右方の光トランシーバと光トランシーバ23-1ccwとが2点間接続状態にあることを示し、2点間で帯域を占有する光接続状態に相当する。これを表1の設定2欄で2点間接続とあらわしている。
上記の説明は、表1の設定2の場合に、双方向OADMモジュール31H-1について、波長λ1の光信号の接続状態を説明したが、3つの2×2光スイッチを同じように設定した場合、双方向OADMモジュール31H-2について、波長λ2の光信号の接続状態、および双方向OADMモジュール31H-3について、波長λ3の光信号の接続状態についてもまったく同様である。
表1の設定3の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1cwとRcT-1は状態C1、2x2光スイッチRc-1ccwは状態C2 に設定した場合を説明する。
設定3において、順方向に送信され、OADMユニット21で受信された波長多重信号から波長λ1の光信号がドロップされる状態、および光トランシーバ23-1cwから出射される波長λ1の光信号がアッドされる状態は、関係する2x2光スイッチRc-1cwとRcT-1の状態が設定1と同じであるため、設定1と同じになる。すなわち、左方ノードの光トランシーバと当該ノードの光トランシーバ23-1cwが波長λ1の帯域を共有し、順方向に送信する接続状態となり、これを表1の設定3欄に共有/順方向と記載している。
設定3において、逆方向に送信される光信号に対して、OADMユニット21が光信号を受信し、双方向OADMモジュール31H-1のOADMモジュール31A-1ccwが波長λ1の光信号をドロップするまでは、他の設定と同様である。ドロップした波長λ1の光信号は、状態C2に設定された2×2光スイッチRc-1ccwに入射し、次の2x2光スイッチRcT-1に入射する。RcT-1は状態C 1に設定されているので、波長λ1の光信号はOADMモジュール31A-1ccwのアッドポートに入射し、他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に送信される。この合波された光信号は、逆方向に出力されるので、逆方向サービスリング13ccwへと送信される。結局、設定3のときOADMユニット21に逆方向に入射した光信号は、OADMユニット21を通過して逆方向に送信される。これを表1の設定3欄で、通過/逆方向とあらわしている。
設定3において、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号は、2×2光スイッチRc-1ccwに入射する。Rc-1ccwは状態C2に設定されているので、入射した光信号は光トランシーバ23-1ccwの受信ポートに戻る。これは光トランシーバ23-1ccwからの光信号が2×2光スイッチRc-1ccwによりブロックされている状態であり、光トランシーバ23-1ccwは他ノードとの通信に使用されず、待機状態にある。光トランシーバ23-1ccwに関する光パスが再構築され、ブロックが解除されれば使用することになる。これを表1の設定3欄で、待機とあらわしている。
表1の設定4の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1ccwとRcT-1は状態C1、2x2光スイッチRc-1cwは状態C2 に設定した場合を説明する。
設定4の場合も、順方向に送信される光信号は他の設定と同様に、双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、内部で関連する2x2光スイッチRc-1cwの状態がC2で、RcT-1が状態C1であるため、設定3における逆方向の光信号の処理と同様になる。ただし、設定4の場合は、送信が順方向である。したがって、順方向に送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21を通過し順方向に送信される。光トランシーバ23-1cwは待機状態となる。
設定4において、逆方向に送信される光信号のうち、波長λ1の光信号は双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、内部で関連する2x2光スイッチRc-1ccwとRcT-1が共に状態C1であるため、設定1における逆方向の光信号の処理と同様になる。したがって、逆方向にOADMユニット21に入射した波長λ1の光信号は、光トランシーバ23-1ccwに受信され、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号は逆方向に送信され、共有/逆方向の接続状態となる。
表1の設定5の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1cwとRcT-1は状態C2、2x2光スイッチRc-1ccwは状態C1 に設定した場合を説明する。
設定5において、順方向に送信され、OADMユニット21で受信された波長多重信号は、OADMモジュール31A-1cwにより波長λ1だけがドロップされ、波長λ1の光信号は、2x2光スイッチRc-1cwに入射する。Rc-1cwは状態C2に設定されているため、波長λ1の光信号は2x2光スイッチRcT-1に入射する。RcT-1は状態C2に設定されているため、波長λ1の光信号は2x2光スイッチ31A-1ccwのアッドポートに入射し、他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に送信される。この合波された光信号は、逆方向に出力されるので、逆方向サービスリング13ccwへと送信される。結局、設定5のときOADMユニット21に順方向に入射した光信号は、OADMユニット21を通過し逆方向に送信される。すなわち、順方向に入射した光信号は、ループバックされる。これを表1の設定5欄で、ループバックとあらわしている。
設定5において、光トランシーバ23-1cwから送信される波長λ1の光信号は、2×2光スイッチRc-1cwに入射する。Rc-1cwは状態C2に設定されているので、入射した光信号は光トランシーバ23-1cwの受信ポートに戻る。これは光トランシーバ23-1cwからの光信号が2×2光スイッチRc-1cwによりブロックされている状態であり、光トランシーバ23-1cwは使用されず、待機状態にある。これを表1の設定5欄で、待機とあらわしている。
設定5において、逆方向に送信される光信号はOADMユニット21で受信され、そのうちの波長λ1の光信号は双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1ccwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1ccwの状態がC1であり、2x2光スイッチRcT-1の状態がC2であるため、設定2における逆方向の光信号の処理と同様になる。したがって、逆方向にOADMユニット21に入射した波長λ1の光信号は、光トランシーバ23-1ccwに受信され、光トランシーバ23-1ccwから送信される波長λ1の光信号は順方向に送信され、右方ノードにある光トランシーバと2点間接続の状態となる。
表1の設定6の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1ccwとRcT-1は状態C2、2x2光スイッチRc-1cwは状態C1 に設定した場合を説明する。
設定6において、順方向に送信される光信号は双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1cwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1cwの状態がC1であり、2x2光スイッチRcT-1の状態がC2であるため、設定2における順方向の光信号の処理と同様になる。したがって、順方向にOADMユニット21に入射した波長λ1の光信号は、光トランシーバ23-1cwに受信され、光トランシーバ23-1cwから送信される波長λ1の光信号は逆方向に送信され、左方ノードにある光トランシーバと2点間接続の状態となる。
設定6において、逆方向に送信される光信号はOADMユニット21で受信され、そのうちの波長λ1の光信号は双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1ccwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1ccwとRcT-1の状態が共にC2であるため、設定5における順方向の光信号の処理と同様になる。ただし、設定6の場合は、送信が逆方向である。したがって、逆方向に双方向OADMモジュール31H-1に入射した波長λ1の光信号は、他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に順方向に出力されループバックされる。これを表1の設定6欄で、ループバックとあらわしている。光トランシーバ23-1ccwは待機状態となる。
表1の設定7の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1cwとRc-1ccwは共に状態C2、2x2光スイッチRcT-1は状態C1 に設定した場合を説明する。
設定7において、順方向に送信される光信号は、双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1cwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1cwの状態がC2であり、2x2光スイッチRcT-1の状態がC1であるため、設定4における順方向の光信号の処理と同様になる。したがって、順方向に送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21を通過し順方向に送信される。光トランシーバ23-1cwは待機状態となる。
設定7において、逆方向に送信される光信号はOADMユニット21で受信され、そのうちの波長λ1の光信号は双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1ccwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1ccwの状態がC2であり、2x2光スイッチRcT-1の状態がC1であるため、設定3における逆方向の光信号の処理と同様になる。したがって、逆方向に送信される波長λ1の光信号は、OADMユニット21を通過し逆方向に送信される。光トランシーバ23-1ccwは待機状態となる。
表1の設定8の場合、すなわち、2x2光スイッチRc-1cw、Rc-1ccw、RcT-1はすべて状態C2に設定した場合を説明する。
設定8において、順方向に送信される光信号は、双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1cwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1cwとRcT-1の状態が共にC2であるため、設定5における順方向の光信号の処理と同様になる。したがって、順方向に双方向OADMモジュール31H-1に入射した波長λ1の光信号は、他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に逆方向に出力されループバックされる。これを表1の設定8欄で、ループバックとあらわしている。光トランシーバ23-1cwは待機状態となる。
設定8において、逆方向に送信される光信号はOADMユニット21で受信され、そのうちの波長λ1の光信号は双方向OADMモジュール31H-1で受信される。このとき、31A-1ccwの内部では、関連する2x2光スイッチRc-1ccwとRcT-1の状態が共にC2であるため、設定6における逆方向の光信号の処理と同様になる。したがって、逆方向に双方向OADMモジュール31H-1に入射した波長λ1の光信号は、他の波長の光と合波され、双方向OADMモジュール31H-1の外部に順方向に出力されループバックされる。これを表1の設定8欄で、ループバックとあらわしている。光トランシーバ23-1ccwは待機状態となる。
≪実施の形態12−OADMモジュールの構成例その11≫
図27、図28のOADMユニットは、各OADMモジュールが図3のタイプのOADMモジュール31Aの対と、3つの光スイッチとを有する。以下に説明するこの実施形態のOADMモジュールは、図3のタイプのOADMモジュールと一つの光スイッチが一体に組み込まれたOADMモジュールであって、前記(7)の光ADMモジュールの一態様である。
図29は、光スイッチが組み込まれた、本発明による双方向用OADMモジュールの機構的な構成を示す説明図である。左側は断面図、右側は右側面図である。左側の断面図は、右側面図のN-N'断面を示す。
図29のOADMモジュール31Jは、例えば、図27の双方向OADMモジュール31H-1のうち、OADMモジュール31A-1cwと光スイッチRc-1cwとを一体にしたものに相当する。あるいは、OADMモジュール31A-1ccwと光スイッチRc-1ccwとを一体にしたものに相当する。
図29に示すように、OADMモジュール31Jは、2つの導波部51、空間部56a、56bおよび56cを有する。導波部51には、コネクタCmi、CmA、Cmx1、CmD、Cmx2、Cmo、Cmvが配置されている。このうち、コネクタCmi、CmA、CmD、Cmo、Cmvは、図21のタイプのOADMモジュール31Fに対応する。コネクタCmx1、Cmx2は、図27のOADMモジュール31H-1の光スイッチRcT-1に相当するものに接続するためのコネクタである。これを理解し易くするために、図29に外部の光スイッチを破線で示している。
OADMモジュール31Jは、波長選択フィルタ53A、53Dを備える。ドロップ用の波長選択フィルタ53Dは、空間部56aと56bとの境界部に配置される。アッド用の波長選択フィルタ53Aは、空間部56bと56cとの境界部に配置される。また、OADMモジュール31Jは、全反射フィルタ54c、54dおよび54eを備える。全反射フィルタ54dは空間部56a内に配置される。全反射フィルタ54eは空間部56bの一側面(頂面)に配置される。全反射フィルタ54cは、可動式のフィルタである。全反射フィルタ54cを移動させることによって光スイッチの機能が実現される。
図30は、OADMモジュール31Jを通過する光信号の光路を示す説明図である。図30(a)は、OADMモジュール31Jの全反射フィルタ54cが、光信号の光路に挿入された状態を示している。この状態で、OADMモジュール31Jは、所定波長λ1の信号をアッド・ドロップする。波長λ1は、波長選択フィルタ53A、53Dの特性で決まる。図25−2(b)は、OADMモジュール31Jの全反射フィルタ54cが、光信号の光路から外れた状態を示している。この状態で、OADMモジュール31Jは、光信号をスルーさせる状態(スルー状態)である。
詳細に説明すると、図30(a)で、コネクタCmiから入射した光信号は、光路Pain、屈折レンズ52inを経て波長選択フィルタ53Dに達する。波長λ1の光信号は波長選択フィルタ53Dで反射される。他の波長の光信号は、波長選択フィルタ53Dを透過して光路Pein、全反射フィルタ54e、光路Peoutを経て波長選択フィルタ53Aに達する。そして、光信号は波長選択フィルタ53Aを透過して屈折レンズ52out、光路Paout、コネクタCmoを経て外部へ出射される。
一方、波長選択フィルタ53Dで反射された波長λ1の光信号は、その先の全反射フィルタ54c、54dで反射された後、光路PaD、コネクタCmDを経て外部へ出射される。即ち、ドロップされる。コネクタCmDから出射した光信号は、図示しないレイヤ3スイッチへ導かれる。
アッドされるべき光信号は、コネクタCmAから入射して光路PaA、全反射フィルタ54cへ至り、全反射フィルタ54cで反射されて一旦コネクタCmx1から外部へ出射する。しかし、破線で示すように、コネクタCmx1には外部の光スイッチが接続されており、前記光スイッチを経由した後、コネクタCmx2から再び入射する。再入射した波長λ1の光信号は、波長選択フィルタ53Aで反射され、他の波長の光信号に合波される。即ち、アッドされる。そして、屈折レンズ52out、光路Paoutを経てコネクタCmoから出射される。
図29(b)では、コネクタCmiから入射し、波長選択フィルタ53Dで反射された波長λ1の光信号は、全反射フィルタ54cが光路から外れているために直進し、コネクタCmx1から外部へ出射する。その後、外部に接続された光スイッチを経てコネクタCmx2から再び入射する。再入射した波長λ1の光信号は、波長選択フィルタ53Aで反射され、他の波長の光信号と合波される。そして、屈折レンズ52out、光路Paoutを経てコネクタCmoから出射される。従って、波長λ1の光信号は、一旦分波された後、外部のレイヤ3スイッチへ導かれることなく元の光信号と合波される。即ち、スルー状態である。
可動式の全反射フィルタ54cは、コネクタCmvを介して入力される電気信号に応じてその位置を変え、それに応じて波長選択フィルタ53A、53Dが光路に挿入され、あるいは光路から外れる。前記電気信号は、図示しない外部のドライバから供給される。
可動部53Uは、全反射フィルタ54cを保持するフィルタ固定部53Xと、全反射フィルタ54cが光路に対し直角に挿入できるようにフィルタ固定部53Xをガイドするガイド部53G、ガイド部53G内でフィルタ固定部53Xを指定長だけ移動させるソレノイド部53S、ソレノイド部を駆動する駆動部53Dからなる。駆動部53Dは、ソレノイド部53Sの近傍に配置される。図示しない外部からの制御信号は、コネクタCmvを経由し駆動部53Dが受信する。駆動部53Dは、全反射フィルタを光路に挿入する信号を受信した場合、電圧を印加しソレノイド部53Sを伸長させ、全反射フィルタ54cを光路から外す信号を受信した場合、ソレノイド部53Sを縮小させる。ソレノイド部53Sに用いるソレノイドは、各種部品の微小移動を精密に行う公知のアクチュエータ(いわゆる、マイクロアクチュエータ)などに使われている技術を利用することができる。
≪実施の形態13−OADMモジュールの構成例その12≫
図31および図32は、図29のタイプのOADMモジュール 31Jを用いた双方向OADMモジュール31K-1、31K-2および31K-3およびそれらが装着されるOADMユニットの構成例を示す説明図である。図31は、前記(5)の光ADMユニットの一態様である。図32は、図31のOADMユニット21が、光トランシーバ23-1cw、23-1ccw、23-2cw、23-2ccw、23-3cw、23-3ccwを介してレイヤ3スイッチ25と接続される状態を示している。
図31の双方向OADMモジュール31K-1は、順方向サービスリング13cw用のOADMモジュール31J-1cwと逆方向サービスリング13ccw用のOADMモジュール31J-1ccwとを有する。また、アッドすべき光信号を順方向サービスリング13cwへアッドするか、逆方向サービスリング13ccwへアッドするかを切り換える2×2光スイッチRcT-1を有する。双方向OADMモジュール31K-1は、図28のOADMモジュール31H-1と電気的機能は同じである。他のOADMモジュール31K-2、31K-3もOADMモジュール31Kと同様の構成を有する。従って、図31のOADMユニット21の電気的機能は、図28のOADMユニット21と同じである。
ハウジング22内にはドライバユニット45が設けられている。ドライバユニット45のドライバDV1-cwは、OADMモジュール31J-1cwに内蔵された光スイッチの切り換えを制御する。ドライバDV1-ccwは、OADMモジュール31J-1ccwに内蔵された光スイッチの切り換えを制御する。ドライバDV1-Tは、双方向OADMモジュール31K-1の光スイッチRcT-1の切り換えを制御する。以上のように、ドライバDV1-cw、DV1-T、DV1-ccwは、双方向OADMモジュール31K-1の各光スイッチを制御する。同様に、ドライバDV2-cw、DV2-T、DV2-ccwは、双方向OADMモジュール31K-2の各光スイッチを制御する。また、ドライバDV3-cw、DV3-T、DV3-ccwは、双方向OADMモジュール31K-3の各光スイッチを制御する。
≪実施の形態14−OADMモジュールの構成例その13≫
図33は、図29のタイプの双方向用OADMモジュールが、図21のタイプのOADMモジュールと同等の機能を包含することを示す説明図である。図29のタイプのOADMモジュールのコネクタCmDとCmxとに導かれる光路をOADMモジュールの内部で接続すれば、図21のタイプのOADMモジュールと同等の機能が実現できる。また、コネクタCmDとCmxを外部で接続してもよい。図33は、前記(7)の光ADMモジュールの一態様である。
図33(a)は、OADMモジュール31Lの全反射フィルタ54cが、光信号の光路に挿入された状態を示している。この状態で、OADMモジュール31Lは、入射した光信号をスルーさせる。図33(b)は、OADMモジュール31Lの全反射フィルタ54cが、光信号の光路から外れた状態を示している。この状態で、OADMモジュール31Lは、入射した光信号をアッド・ドロップさせる。
このような使用方法をする利点は、モジュールの共通化である。即ち、図21と図29の2種類のタイプを用意しなくても、両方の機能を実現することができる。
本発明のOADMユニットを用いた光IPネットワークの構成を示す説明図である。 本発明のOADMユニットを用いた光IPネットワーク11の構成の異なる態様を示す説明図である。 本発明によるOADMモジュールの要部構成の一態様を示す説明図である。 図3のOADMモジュールの製造方法を示す第1の説明図である。 図3のOADMモジュールの製造方法を示す第2の説明図である。 図3のOADMモジュールを通過する光信号の光路を示す説明図である。 本発明によるOADMモジュールが装着可能なOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図7のOADMユニットが、光トランシーバを介してレイヤ3スイッチと接続される様子を示す説明図である。 本発明によるOADMユニットの異なる構成例を示す説明図である。 図9のOADMユニットが、光トランシーバを介してレイヤ3スイッチと接続される様子を示す説明図である。 図10のOADMユニットの変形例を示す説明図である。 本発明によるOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。 図12のOADMユニットが装着され、光トランシーバを介してレイヤ3スイッチと接続される様子を示す説明図である。 図13のOADMユニットの変形例を示す説明図である 図28のタイプのOADMモジュールを用いた再構築可能なOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図28のタイプのOADMモジュールを用いた再構築可能なOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図15の態様の変形例を示す説明図である。 図16の態様の変形例を示す説明図である。 本発明による再構築可能なOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。 本発明による再構築可能なOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。 再構築用光スイッチが組み込まれた、本発明によるOADMモジュールの機構的な構成を示す説明図である。 再構築用光スイッチが組み込まれた、本発明によるOADMモジュールを通過する光信号の光路を示す説明図である。 図21のタイプのOADMモジュールが装着されるOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図21のタイプのOADMモジュールが装着されるOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図21のタイプのOADMモジュールを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットの異なる構成例を示す説明図である。 図21のタイプのOADMモジュールを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットの異なる構成例を示す説明図である。 図28のタイプのOADMモジュールを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。 図28のタイプのOADMモジュールを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットのさらに異なる構成例を示す説明図である。 光スイッチが組み込まれた、本発明による双方向用OADMモジュールの機構的な構成を示す説明図である。 光スイッチが組み込まれた、本発明による双方向用OADMモジュールを通過する光信号の光路を示す説明図である。 図29のタイプのOADMモジュールを用いた双方向OADMモジュールおよびそれが装着されるOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図29のタイプのOADMモジュールを用いた双方向OADMモジュールおよびそれらが装着されるOADMユニットの構成例を示す説明図である。 図29のタイプの双方向用OADMモジュールが、図21のタイプのOADMモジュールの機能を包含することを示す説明図である。 従来実施されていた光IPネットワークの例を示す説明図である。
符号の説明
11:光IPネットワーク
13s、13cw、13ccw:サービスリング
13c:コントロールリング
15a、15b、15d、115a、115b、115d:ユーザノード
15E、115E:エッジノード
21、21E、21as、21ac、21bs、21bc、21ds、21dc、131a、131b、131d:OADMユニット
22:ハウジング
23-1、23-2、23-3、23Es、23Ec、123E、123a、123b、123d:光トランシーバ、光送受信器
24-1、24-2、24-3、42-1、42-2、42-3、43-1、43-2、43-3:コネクタ群
25、25Es、25Ec、125E、125a、125b、125d:レイヤ3スイッチ
26-1、26-2、26-3:開口部
27E、127E:上位インターフェース、上位IF
31A、31A-1、31A-2、31A-3、31B、31B-1、31B-2、31B-3:OADMモジュール
Cin1、Cin2、Cout1、Cout2:コネクタ
41、41-1、41-2、41-3:モジュールソケット
42、42-1、42-2、42-3、42-4:ソケットアダプタ
45:ドライバユニット
50-1:OADM部
50-2:4心光ファイバテープ
50-2F1、50-2F2、50-2F3、50-2F4:裸ファイバ
50-3:ファイバアレイ
50-3H1、50-3H2、50-3H3、50-3H4:光ファイバ用穴
50-3S1、50-3S2:ガイドピン穴
50J:光ファイバテープ固定台
50K:固定台
50R:被覆除去器
51:導波部
52in、52D、52A、52out:屈折レンズ
53A、53D:波長選択フィルタ
53D:駆動部
53G:ガイド部
53S:ソレノイド部
53X:フィルタ固定部
53U:可動部
54、54c、54d、54e:全反射フィルタ
55a、55b、55c、55d:導波路
56a、56b、56c:空間部
71:コントロールシステム、システム制御装置
113:単一モード光ファイバ
131dE:カプラ
131sE:スプリッタ
Cmi、CmD、CmA、Cmo、Cmv、Cmx1、Cmx2:コネクタ
DV1、DV2、DV3、DV4、…、DVn:ドライバ
Pain、PaD、PaA、Paout、Pbin、PbD、PbA、Pbout、Pcin、Pcout:光路
Ra-1、Ra-2、Ra-3、Ra-4、Ra-n:光スイッチ

Claims (8)

  1. 光IPネットワーク中で波長多重方式により光信号の送受を行うためのアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)として機能するユニットであって、
    多重化された光信号から所定波長の光信号をアッドおよびドロップする合分波部と多重化された光信号を前記合分波部へ導く導波部とがモジュール化されてなる光ADMモジュールと、
    前記所定波長を異ならせた複数の光ADMモジュールが装着可能でありかつ複数の光ADMモジュールが装着されたとき各光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなり、
    前記光ADMモジュールは、前記光信号経路上流側からの光信号を前記合分波部を経由させた後に下流側へ送るか前記合分波部を経由させずに下流側へ送るかを切り換える光スルースイッチを備えてなり、
    前記本体は、各光ADMモジュールを装着させるための複数の光ADM取付部と前記光ADMモジュールの導波部と相まって前記光信号経路を構成する光信号配線部と前記光信号経路の上流端および下流端にあって多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートと前記光スルースイッチの切り換えを行うドライバとアッドおよびドロップされる光信号を前記合分波部に対し送受する光コネクタ部とを備えてなることを特徴とする光ADMユニット。
  2. 請求項1に記載の光ADMユニット用の光ADMモジュールであって、
    前記光スルースイッチは、前記合分波部の合波に用いられ前記所定波長の光信号を選択的に反射させる第1波長選択フィルタと前記合分波部の分波に用いられる第2波長選択フィルタとを一括して光信号の光路に挿入しおよび光路から退避させることにより光信号が切り換えられることを特徴とする光ADMモジュール。
  3. 前記光ADMユニットは、2系統の光信号をそれぞれアッドおよびドロップするものであり、
    前記光ADMモジュールは、各系統に対応する2組の合分波部および導波部とアッドすべき光信号をいずれの系統にアッドするかを切り換える系統選択光スイッチを備えてなり、前記光スルースイッチは、各系統の光信号を一括して切り換えるように構成されてなる請求項1に記載の光ADMユニット。
  4. 請求項3に記載の光ADMユニット用の光ADMモジュール。
  5. 請求項4に記載の光ADMモジュールであって、
    前記合分波部の合波用光路と分波用光路とが交差するように前記導波部が構成され、前記光路の交差部に波長選択フィルタを挿入しおよび前記交差部から退避させる可動機構を有してなり、各光路の光信号は前記波長選択フィルタのオモテ面側とウラ面側からそれぞれ入射し、
    前記光スルースイッチは、前記波長選択フィルタを前記交差部に挿入するか退避させるかを切り換えることによって光信号を切り換えることを特徴とする光ADMモジュール。
  6. 光IPネットワーク中で波長多重方式により光信号の送受を行うためのアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)として機能するユニットであって、
    多重化された光信号から所定波長の光信号をアッドおよびドロップする合分波部と多重化された光信号を前記合分波部へ導く導波部とがモジュール化されてなる光ADMモジュールと、
    前記所定波長を異ならせた複数の光ADMモジュールが装着可能でありかつ複数の光ADMモジュールが装着されたとき各光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなり、
    前記本体は、各光ADMモジュールを装着させるための複数の光ADM取付部と前記光ADMモジュールの導波部と相まって前記光信号経路を構成する光信号配線部と前記光信号経路の上流端および下流端にあって多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートとアッドおよびドロップされる光信号を前記合分波部に対し送受する光コネクタ部とを備えてなることを特徴とする光ADMユニット。
  7. 光IPネットワーク中で波長多重方式により光信号の送受を行うためのアッド・ドロップ・マルチプレクサ(ADM)として機能するユニットであって、
    多重化された光信号から所定波長の光信号をアッドおよびドロップする合分波部と多重化された光信号を前記合分波部へ導く導波部とがモジュール化されてなる光ADMモジュールと、
    前記所定波長を異ならせた複数の光ADMモジュールが装着可能でありかつ複数の光ADMモジュールが装着されたとき各光ADMモジュールを直列接続する光信号経路を形成させる本体からなり、
    前記光ADMモジュールは、前記光信号経路上流側からの光信号を前記合分波部を経由させた後に下流側へ送るか前記合分波部を経由させずに下流側へ送るかを切り換える光スイッチを備えてなり、
    前記本体は、各光ADMモジュールを装着させるための複数の光ADM取付部と前記光ADMモジュールの導波部と相まって前記光信号経路を構成する光信号配線部と前記光信号経路の上流端および下流端にあって多重化された光信号を外部に対し入出力する入出力ポートと各光ADMモジュールへ前記光信号を経由させるか否かを切り換える光スイッチと前記光スイッチの切り換えを行う光スイッチドライバとアッドおよびドロップされる光信号を前記合分波部に対し送受する光コネクタ部とを備えてなることを特徴とする光ADMユニット。
  8. 請求項1に記載の光ADMモジュールであって、
    前記合分波部の合波用光路と分波用光路とが交差するように前記導波部が構成され、前記光路の交差部に波長選択フィルタを挿入しおよび前記交差部から退避させる可動機構を有してなり、各光路の光信号は前記波長選択フィルタのオモテ面側とウラ面側からそれぞれ入射し、
    前記光スルースイッチは、前記波長選択フィルタを前記交差部に挿入するか退避させるかを切り換えることによって光信号を切り換えることを特徴とする光ADMモジュール。
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