JP2009038371A - 曲げ補償型光ファイバにおける共振結合による高次モードの抑制 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げ補償型光ファイバの共振結合による高次モードの抑制をする。
【解決手段】ファイバ曲がり部で、基本モードではなく少なくとも1つのHOMの選択的共振結合があるように、屈折率プロファイルおよび曲げ半径が構成される。実施形態では、コア領域において基本横モードおよび少なくとも1つの高次横モードの信号光の伝搬を導波するように構成される。クラッド領域は外側クラッド領域および環状トレンチ領域を含む。外側クラッド領域よりも高い屈折率を有し、トレンチ領域は、軸方向に延びる少なくとも1つの隆起屈折率ペデスタル領域を含む。曲がり部分内で、少なくとも1つのペデスタル領域が、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬を導波し、(ii)ファイバが半径の所定半径内に曲げられる場合、コア領域の高次横モード(HOM)のうちの少なくとも1つをペデスタル領域の少なくとも1つの横モードに共振的に結合させるように構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は光ファイバのモード抑制に関し、より詳細には、例えば大モード面積(LMA)ファイバを含む曲げ補償型ファイバにおける共振結合による高次モードの抑制に関する。
屈折率整合を含む共振結合は光ファイバの高次モードを抑制するための技法である(例えば、参照により本明細書に組み込まれるJ.M.Fini、「Design of solid and microstructure fibers for suppression of higher−order modes」、Optics Express、13巻、3477頁(2005年)を参照)。共振結合に依拠する直線ファイバ10は、図1の材料屈折率プロファイルに示されるように、放射がコア領域を基本横モード16および不都合なことには少なくとも1つの高次横モード18で伝搬するように構成されたコア領域12およびクラッド領域14を含む。モード抑制を達成するために、ファイバはさらにファイバの長さに沿って延びる隆起屈折率(raised−index)クラッド形体14.1を含む。この形体は、クラッド領域において、棒(円形のまたは他の)などのコアまたは介在物を取り巻く円環(または環形)とすることができる。
図1では、コア領域12を導波される2つの横モードがガウス分布様基本モード16および高次LP11モード18として示されるが、形体14.1を導波される横モードは基本モード20として示される。この概略図のモードの垂直位置はモードの実効屈折率を示す。形体14.1によってサポートされたモード20がLP11高次モード(HOM)18などのコア中のモードと本質的に屈折率整合される場合、光はコア領域のHOMモード18から形体のモード20におよび最終的に外側クラッドに結合することになる。好ましい設計では、コア領域の基本モード16は、特にモード20を含めて形体のいずれのモードにも屈折率整合されないであろう。したがって、基本モード16は、形体のモードに結合することなく、良好に閉じ込められたままである(低損失で伝搬する)ことになる。このようにして、HOMはコアから有効に抜き出され、損失および利得の減少を被り、すなわち抑制される。
米国特許出願公開第2007/0147751号 J.M.Fini、「Design of solid and microstructure fibers for suppression of higher−order modes」、Optics Express、13巻、3477頁(2005年) Opt.Lett.、32巻、12号、1632〜1634頁(2007年)
しかし、この簡単な分析では、屈折率整合結合へのファイバの曲げの影響が無視されている。図2では、ファイバの曲げの影響は材料屈折率プロファイル22の傾きとして扱われ、その傾きがモードの実効屈折率を歪ませ、曲がっていない(直線)ファイバの場合と異なる結合をもたらし、すなわち、曲げ誘起歪みが設計された材料屈折率プロファイル22と全く異なる等価屈折率プロファイル24を生成する。したがって、曲がったファイバ10’は意図した結果を妨げることがある。曲がったファイバ10’の共振結合は、基本モード16をクラッド形体モード20(付随する高い損失を伴う)に好ましくなく結合させることがあり、HOM18がモード20に結合するのを妨げる(付随する抑制の破綻を伴う)ことがある。
したがって、ファイバが曲がっている場合、基本モードの伝搬を維持しながらHOMを抑制するのに有効な共振結合技法への必要性が当技術分野に残されている。
この必要性は、特に、光ファイバ増幅器およびレーザを組み込む用途で一般に使用されるLMAファイバにおいて切実である。(LMAファイバでは、実効コア面積は例示的には約100μmから約1500μmに及ぶがさらに大きいこともある。)これらの用途では、LMAファイバの比較的大きいコア面積は高いパワーを受け入れるが、多くのHOMを伝搬することも可能にする。直線ファイバ中のHOMを抑制する方策は存在するが、典型的な増幅器またはレーザのパッケージではLMAファイバはパッケージ空間内に適合するように巻かれる。そのような状況下で、コイル状ファイバの半径(または少なくともある範囲の半径)が先験的に知られており、そのことが本発明の好ましい実施形態で利用される。
本発明の一態様によれば、曲げの影響が光ファイバ設計で予想され、その結果、共振結合は依然としてHOMを抑制するための有効な方策である。曲がったファイバに(または他は直線ファイバの曲がり部分に)基本モードではなく少なくとも1つのHOMの選択的共振結合があるように、ファイバの屈折率プロファイルおよびその曲げ半径が構成される。
本発明の例示的実施形態では、光ファイバの曲げ半径(または所定の範囲の曲げ半径)は先験的に知られている。ファイバは長手軸を有するコア領域とコア領域を囲むクラッド領域とを含む。コア領域およびクラッド領域は基本横モードおよび少なくとも1つの高次横モードの信号光の伝搬をサポートする(導波する)ように構成される。これらのモードはコア領域を本質的に長手軸の方向に伝搬する。クラッド領域は、外側クラッド領域と、コア領域と外側クラッド領域との間に配置された環状トレンチとを含む。トレンチ領域は、さらに、外側クラッド領域の屈折率よりも高い屈折率を有する少なくとも1つの隆起屈折率ペデスタル(導波路)領域を含む。ファイバの少なくとも曲がり部分内で、少なくとも1つのペデスタル領域が、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)ファイバ部分が半径の所定の範囲内の半径に曲げられる場合、コア領域の高次横モード(すなわちHOM)のうちの少なくとも1つをペデスタル領域の少なくとも1つの横モード(例えば基本モード)に共振的に結合させるように構成される。
実際には、ファイバが前述の曲げの影響について事前補償されるように、ペデスタル領域は構成され、すなわち、補償されていない曲がりファイバ部分は共振結合に起因する高い基本モード損失を被るが、事前補償された曲がりファイバ部分はコア領域からのいずれの不要なHOMもペデスタル領域に選択的に結合させる。
本発明の好ましい実施形態では、光ファイバは光ファイバ増幅器またはレーザのパッケージに組み込まれるLMAファイバである。そのため、曲げられた(すなわち、巻かれた)ファイバの半径は先験的に知られており、そのことを利用して、コイル状の状態においてさえHOMを抑制することが有効なままであるようにファイバが事前補償される。
本発明は、様々な特徴および利点と共に、添付図面と共になされる以下のより詳細な説明から容易に理解することができる。
原寸に比例して描かれていないかつ/または図示の簡潔さと明瞭さのために実際の光ファイバまたは描かれた製品の詳細の全てを含んでいるわけではないということで、概略的に前述の図の様々なものが示される。特に、図1〜4および6の屈折率プロファイルは光ファイバにおいて観察できるはずの屈折率の実際の変動の平均である。
前述の(また以下の)説明における「半径」という用語の使用は様々な領域(例えば、コア、ペデスタル、トレンチ、クラッド)の断面が円形および/または環状であることを意味するが、実際にはこれらの領域は非円形であることがあり、例えば、楕円、多角形、不規則、または他のより複雑な形状であることがある。それにもかかわらず、当技術分野で一般的であるように、簡潔さと明瞭さのために本発明者はしばしば「半径」という用語を使用する。
以下で、モードという用語は横モードを意味し、屈折率(indexおよびindices)という用語は屈折率(refractive indexおよびrefractive indices)を意味するものとする。
光ファイバ設計−全般的考慮事項
本発明による事前補償ファイバの第1の考慮事項は、ファイバまたはファイバ部分の曲がりが十分に大きくファイバ性能に重要な影響を及ぼす場合を理解することである。したがって、図2に戻ると、ファイバ10’が半径Rbendまで曲げられる場合、形体14.1の中心の屈折率プロファイルは量Δnbendだけ増加するが、モード16、18の実効屈折率差(または間隔)Δnspは、両方のモードがコア領域に集中されるので比較的一定のままである。対処されるべき問題は、選択的共振結合が阻害されるほどRbendが小さくなるのはいつかである。より詳細には、(i)不要なHOM18と形体モード20との間の共振結合が妨害され、(ii)基本モード16と形体モード20(または形体14.1の任意の他のモード)との間の共振結合が好ましくなく導入されるほどRbendが小さくなるのはいつかである。分析によれば、Δnbendが等式(1)に示されるようなΔnspに匹敵する場合、Rbendは小さすぎることが示される。

Δnbend=(npedped/Rbend)〜Δnsp (1)

明らかに、Δnbend=Δnspの場合、性能は曲がったファイバで著しく悪化するであろうが、これらの2つのパラメータが1桁以内である場合でさえ性能はそれでもなお不十分であることがある。しかし、この問題への適切な解決策は、大きいコアのファイバ(例えばLMAファイバ)では直ちに実用的でなくなる、単に曲げ半径を制限することには存在しない。例えば、シミュレーションによれば、このタイプのファイバは50cmもの大きさの曲げ半径でも許容できない基本モード損失を有し、本質的に選択性を有さないことが示される。しかし、以下で説明される本発明の原理に従って事前補償されたファイバは、LMAファイバさえも約15cmの曲げ半径でさえ所望の選択性を示す。
したがって、本発明者は直線ファイバまたはほとんど直線ファイバという用語を使用して、真に直線とすることができるかまたは曲げの影響が共振結合にわずかしか作用しない十分に大きい半径で曲げることができるファイバを説明する。Δnbend≪Δnspの条件から、以下の比例縮小則を導き出すことができ、kが約110に等しい定数であり、λがファイバを伝搬する信号光の波長であるとして、曲げ半径Rbendは概算でkRcore /λよりも大きくするべきである。この比例縮小則の導出は、参照により本明細書に組み込まれるOpt.Lett.、32巻、12号、1632〜1634頁(2007年)に本発明者によって記述された類似の導出に従う(その参考文献で得られた定数kは本明細書で与えられるものと異なることがあるが)。2つの具体例を考える。(i)増幅器/レーザ用途で使用するためのLMAファイバ、ここで、Rcore≒17μm、λ≒1.06μmであり、これはRbendを約48cmよりも大きくするべきであることを意味する。(ii)電気通信用途用の単一モード・ファイバ、ここで、Rcore≒4.5μm、λ≒1.55μmであり、これはRbendを約4.2mmよりも大きくするべきであることを意味する。
次に、図5および6Aを参照して、本発明の一態様による光ファイバ50は曲がったファイバ(またはファイバ部分)のコア領域の少なくとも1つの(不要な)HOMを抑制し、したがって、例えば光増幅器パッケージおよびレーザ・パッケージ内のコイル状ファイバを含めて様々な曲がったファイバ用途に適する。ファイバ50はクラッド領域54によって囲まれたコア領域52を含み、コア領域およびクラッド領域はコア領域52の本質的に中心に位置する長手軸59に沿って軸方向に信号光(放射)の伝搬をサポートし導波するように構成される。(簡単のために、外側クラッド領域54の外側境界は示されていない。)
信号光がファイバ50に沿って伝搬するとき信号光は実際には軸59を縦横に横切ることがあるが、伝搬の全体的な方向は軸59に沿っているものとして明確に述べられることが当技術分野でよく理解されている。
このタイプのファイバは一般にガラス(例えばケイ酸)で製作され、コア領域およびクラッド領域の屈折率は、当技術分野でよく知られているように、ファイバの製作中にそこに組み込まれるドーパント(例えばP、Al、Ge、F)の量およびタイプによって制御される。これらの屈折率、ならびにコア/クラッド領域の厚さ/直径は、以下で説明されるように、ファイバの重要な動作パラメータを決定する。
本発明の一実施形態によれば、コア領域52(直径Dcore)および外側クラッド領域54(半径方向厚さtoc、外側境界は示されていない)は環状トレンチ領域56(半径方向厚さttr)によって分離される。軸方向に延びる少なくとも1つの導波路(例えば、ペデスタル領域58.N(N=1、2、3…、))がトレンチ領域56内に配置される。好ましい実施形態では、多数のペデスタル領域58.N(すなわち、N>1)がある。さらなる好ましい実施形態では、これらのペデスタル領域の中心は、トレンチ領域56内において本質的に同じ半径(Rped)に、かつ本質的に等しく離間された方位位置に円周に配置される。(しかし、本質的に同じ半径および/または等しく離間された方位位置にペデスタル領域の全てを配置することは必須ではない。)
以下の説明だけのために、8つの円形ペデスタル領域58.N(N=1〜8)が、トレンチ領域56内に方位角的に等しくに離間され(45°間隔で)、全て同じ半径Rped=0.5(Dcore+ttr)であるように図5に示される。好ましい実施形態では、ペデスタル領域58.Nは、さらに、トレンチ領域56内において半径方向で中心に置かれる。図6Aに示されるように、コア領域(ncore)、トレンチ領域(ntr)、ペデスタル領域(nped)、および外側クラッド領域(noc)の材料屈折率は、例示として以下の条件を満たす。

core>nped>noc (2)

tr<noc (3)

しかし、本発明によるファイバは厳密に式(2)または式(3)に従う必要はない。したがって、例えば、ntrがnocよりも小さい必要はないが、このタイプの設計ではペデスタル・モード20が外側クラッド領域54に放射するのを可能にする。図6Bのファイバ60のntr〜nocに示されるように、このタイプの設計ではペデスタル・モード20は、外側クラッド領域54への放射(トンネリング)によってまたはペデスタル領域68.Nに含まれた損失機構67によって抑制することができる。そのような損失機構は、例えば、既知の吸収または散乱中心を含む。あるいは、利得生成ファイバでは、ペデスタル・モード20が基本モード16よりも低い利得重なりを有するようにペデスタル領域を構成することができる。
直線ファイバの材料屈折率(nmat)は、等式(4)に従って曲がったファイバの等価屈折率(neq)に関係し、

eq=nmat(1+x/Rcorr) (4)

ここで、xは曲がりの外側の方へのファイバ断面中の位置であり、Rcorrは物理的曲げ半径Rに一定の補正率を乗算することにより得られた補正曲げ半径であり、すなわちシミュレーション・モデルが応力に対して補償されない場合Rcorr=Rbendであり、応力補正率(1/0.8)が含まれる場合Rcorr=Rbend/0.8である。等式(4)は、曲がり形状の既知の等角写像によって得られた。
本発明の好ましい実施形態では、図5の光ファイバはLMAファイバであり、それは、例示として、前述のように概算で100〜1500μmの実効モードフィールド面積(Aeff)を有する。約40μmよりも大きいコア直径をもつLMAファイバでは、モードは曲げおよび不規則摂動によって誘起されるモード結合の影響を非常に受けやすくなる。実際には、曲げ誘起歪みは約40μmコア径で顕著になり、60μm直径以上で厳しくなる。そのようなLMAファイバの主要な用途は光増幅器およびレーザであり、LMAファイバは利得生成ファイバまたはそれに結合されるLMAピグテールのいずれかとすることができる。
光ファイバ設計−HOM考慮事項
HOMを抑制するために、ペデスタル領域58.Nのモードのうちの少なくとも1つがファイバの曲がり部分のコア領域52の少なくとも1つの(不要な)HOMと共振的に結合するように、コア領域52およびペデスタル領域58.Nは構成される。ファイバ50’の曲がり部分の簡単化された等価屈折率プロファイル(図4)に示されるように、好ましくは、コア領域52のHOM18(例示として1次モードとして示された)はペデスタル領域58.Nのモード20と共振するが、コア領域の基本モード16はペデスタル領域のいずれのモードとも共振しない。モード20は一般に最も高いかまたはほとんど最も高い実効屈折率をもつペデスタル領域58.Nのリング・モードのうちの1つであり、モード20は既知の対称原理によってコア領域のHOMへの結合が禁止されない。対照的に、ファイバが直線(またはほとんど直線)である場合、図3の材料屈折率プロファイルに示されるように、コア領域52のモードはペデスタル領域58.Nのモード20と共振しない。この設計は、ファイバ50/50’が光増幅器およびレーザのパッケージ内に含まれるコイル状ファイバなどの曲がりファイバ用途で使用するものなので許容できる。そのような状況下では、ファイバのほとんどが巻かれており、比較的短い部分だけを直線とすることができる。しかし、本発明はそのような用途に限定されない。一般に、本発明は、ファイバの少なくとも一部が十分に曲げられ、曲げの影響が共振結合の選択性を著しく妨害するいかなるファイバにも適用可能である。
したがって、本発明の一実施形態では、ファイバは直線部分と曲がり部分の両方を有する。ファイバの曲がり部分内では、少なくとも1つのペデスタル領域58.Nは、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)ファイバ部分が半径の所定の範囲内の半径に曲げられる場合、コア領域12のHOM18のうちの少なくとも1つの選択されたHOMをペデスタル領域58.Nの少なくとも1つの横モード(例えば基本モード20)に共振的に結合させ、(iii)コア領域の基本モード16をペデスタル領域14.1のいずれの横モードにも共振的に結合させないように構成される。さらに、直線の部分内では、ペデスタル領域58.Nは、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)コア領域12の選択されたHOMをペデスタル領域58.Nのいずれの横モードにも共振的に結合させないように構成される。
しかし、コイル状ファイバでさえ、曲げの正確な方向は必ずしも先験的に分かるとは限らないことに留意されたい。しかし、このタイプの方位感度は、多数のペデスタル領域58.Nがトレンチ領域56(図5)の周りに円周に配置されることによって緩和される。このタイプの設計では、曲げの方向にかかわらずHOMが結合され最終的に抑制されることになる少なくとも1つのペデスタル領域を有するようにファイバを製作することができる。したがって、例えば、図5のファイバ50が左に曲げられる場合、コア領域のHOMはペデスタル領域58.3に結合されるが、ファイバが右に曲げられる場合、HOMはペデスタル領域58.7に結合される。同様に、ファイバが上に曲げられる場合、HOMはペデスタル領域58.5に結合されるが、ファイバが下に曲げられる場合、HOMはペデスタル領域58.1に結合される。同様の説明が中間方位角(例えば、45°、135°、225°、および315°)のファイバの曲げに当てはまり、その場合、HOMはそれぞれ対応する中間ペデスタル領域58.2、58.4、58.6、および58.8に結合されることになる。当然、場合によっては、HOMは1つよりも多いペデスタル領域に同時に結合されることがある(例えば、以下の図11を参照)。曲げ方位に鈍感なファイバでは、HOM抑制は、ファイバが曲げ方向に関して制御されないかまたは様々な方位で巻かれる一般的な場合でさえ維持されるであろう。
「共振する」または「共振的に結合する」という用語は、コア領域のモードの実効屈折率neffがファイバの曲がり部分においてペデスタル領域のモードの実効屈折率と本質的に等しいことを意味する。図4の曲がったファイバ50’の等価屈折率プロファイルによって示されるように、ファイバ50を曲げるとneff16.1および18.1はそれぞれ16.1’および18.1’によって示されたレベルまで移動する。(16.1’および18.1’のレベルの実際の移動の量はかなり小さく、したがって、図4の概略的屈折率プロファイルには示されない。)より詳細には、本発明によれば、コア領域52の1次モード18のneff18.1’はペデスタル領域58.Nの基本モード20のneff20.1’に本質的に等しく、それによりHOM18のエネルギーはコア領域からペデスタル領域のモード20に移行または結合し(矢印24)、そこから外側クラッド領域54に放射(トンネル)することができる。(矢印26は、通常存在する漏れクラッド・モードによるそのような放射を示す。前述ように、このエネルギーは、代わりに、既知の吸収、散乱などの中心をペデスタル領域および/または外側クラッド領域に組み込むことによって失うことができる。)ファイバに沿った適切な伝搬距離の後、共振移行および放射のこのプロセスは、コア領域のHOM18を効果的に抑制する。対照的に、コア領域の基本モード16のneff6.1’はペデスタル領域のいずれのモードのneffにも対応しない。したがって、基本モード16はコア領域を効果的に伝搬し、ペデスタル領域へのそのエネルギーの共振移行は生じない(否定されている矢印28)。本発明者はこのプロセスを選択的結合と呼ぶ。
曲がりファイバ部分のコア領域モードおよびペデスタル領域モードが本質的に等しい屈折率を有する状況は、例えば、コア領域HOM屈折率18.1’およびペデスタル領域モード屈折率20.1’がこれらのモード間の光の結合を著しく妨げられるほど異ならないことを意味する。本発明の好ましい実施形態では、屈折率18.1’と20.1’との間の差は、コア基本モード屈折率16.1’とペデスタル・モード屈折率20.1’との間の差よりも非常に少ない。
設計原理
曲がりファイバ部分で共振結合が効果的であるようにファイバを事前補償するために、共振結合のために最適化された直線ファイバ設計で開始し、次に、曲がり摂動を事前補償するように直線ファイバのペデスタル領域および外側クラッド領域の屈折率を調整することができる。半径方向位置Rpedおよび方位角位置θで屈折率npedをもつ特定の形体について、事前補償は等式(5)によって与えられる。

Δncomp=−nped(Rped/Rcorr)cos(θ−θbend) (5)

ここで、θbendは曲がりの外側の方への方位角方向である。多数のペデスタル領域を未知の曲げ方位に適合させるために、各々は概算で等式(6)によって与えられる量Δcompだけ低減される。

Δncomp=−nped(Rped/Rcorr) (6)

ここで、Rpedはコア領域52に対する、すなわち軸59に対するペデスタル領域58.Nの中心の半径方向位置である。等式(5)および(6)は、(i)コア・モードの曲げ誘起実効屈折率シフトが、ペデスタル・モードのそれに対して小さい簡単化された計算に基づく。等式(6)は、さらに、(ii)HOM結合の役割を担うペデスタル領域(すなわちクラッド導波路)は曲げの外側のものである[cos(θ−θbend)〜1]を仮定している。しかし、より一般的には、事前補償は、さらに、より詳細なモデル、実験データなどを使用して曲げ誘起の影響を全て含むことができる。このタイプの一般的な計算は、例えば、1つのペデスタル領域だけをもつファイバなどの回転対称でないファイバ設計で、またはペデスタル領域58.Nがトレンチ領域56内で(半径方向にまたは方位角的に)等しく離間されていないファイバ設計で使用されるであろう。
抑制されるべきコア領域モードと共振ペデスタル領域モードとの間の適切な結合は、さらに、前者のコア・モードへの後者のペデスタル・モードの結合の戻りを低減させる必要性を考慮に入れるべきである。逆結合は、次の節で説明されるように、共振結合とペデスタル・モード損失(または減少した利得)との適切なバランスで抑制される。
ファイバ50’は、さらに、ペデスタル・モードによって不要なコア・モードを効果的に抑制できるように構成されるべきである。この条件は、屈折率整合、ならびにペデスタル損失(または減少した利得)および結合強度(コアへの)の適切なレベルを必要とする。曲がりファイバ部分のペデスタル・モードと不要モードとの実効屈折率を整合させるために、ペデスタル・モード実効屈折率はペデスタル領域の屈折率npedおよび直径Dpedによって最も直接的に制御される。ペデスタルの半径方向位置Rpedを使用してコアとペデスタルとの間の結合強度が調整される。トレンチ厚さttrおよび外側クラッド屈折率nocを使用して、ペデスタル・モードのトンネリング損失(他の損失機構を代わりに使用することができるが)が調整され、同様に基本コア・モード・トンネリング損失が制御される。同等に、(1)ペデスタルとコアとの間の間隔(Rped−0.5Dcore)と、(2)ペデスタルと外側クラッドとの間の間隔(Roc−Rped)との比を調整することによってペデスタル損失とペデスタル結合(コアへの)とのバランスの制御を考慮することができる。本発明の一実施形態では、この比は約1である。
さらに、コア領域とペデスタル領域との間の結合は所望の(基本)コア・モードが妨害されるほど大きくするべきではない。一方、コア領域とペデスタル領域との間の結合は、抑制されることになるペデスタル・モードに不要なコア・モードが十分に結合しないほど小さくするべきでない。次に、ペデスタル・モードの損失率は、コアとペデスタル領域との間の結合が妨げられる(すなわち不十分な)ほど大きくするべきでない。最後に、ペデスタル・モードの損失率は、それに結合した不要なコア・モードがわずかな損失しか受けず効果的な抑制ができないほど小さくするべきでない。この点で、ペデスタル・モードの減少した利得は本質的に損失の役割を果たすことができる。さらに、外側クラッド屈折率は、曲がりファイバ部分において、基本モード損失を最小にしながらHOM抑制を最大にするように選ばれるべきである。このために、外側クラッド屈折率は、さらに、モードと外側クラッドとの間の相対屈折率差を維持するように事前補償することができる。すなわち、最適化直線ファイバの設計がHOM抑制および低い基本モード曲げ損失に好適な外側クラッド屈折率[nocstraightを有する場合、望ましい曲げファイバ設計は等式(5)に従って調整された屈折率をもつ外側クラッドを有することになり、すなわち

[nocbent=[nocstraight−Δncomp (7)

およびcos(θ−θbend)=1の場合、

[nocbent=[nocstraight−noc(Roc/Rcorr) (8)

である。好ましい実施形態では、Rocをちょうど超える半径の等価屈折率は、曲がりファイバ部分の基本コア・モードの実効屈折率とペデスタル・モードの実効屈折率との間にある。この説明の目的では、外側クラッドはトレンチ領域のちょうど外側の領域であり、必ずしもファイバ断面の最も外側の領域とは限らないことが理解されよう。当然、一般に、非常に様々な屈折率をもつ外側クラッド領域の外側の他の領域があり、それはポンプ閉じ込め(二重クラッド)領域、オーバークラッド領域、重合体被覆、またはファイバの外側の空気領域を含むことができる。
これらの設計原理に合致することにより、コア領域52において、例えば基本モード16は効果的に伝搬されるが、一方、HOM18は効果的に抑制されることが保証される。HOMを抑制(またはカットオフ)する必要がある程度は特定の用途に依存する。全部のまたは完全な抑制は多くの用途で要求されず、それは比較的低い強度のHOMの継続的存在が許容できることを意味する。いずれにしても、HOMの抑制は、例えば以下の障害、すなわち低いビーム品質(またはM)、利得競合、高い全挿入損、信号モード中のノイズ、およびマイクロベンド損失の1つまたは複数を軽減することによってシステム性能を改善する。
本発明のファイバが不要なHOMコア・モードと特定のペデスタル・モードとの間で屈折率整合(または共振)を達成するように適切に設計される場合、コア・モードおよびペデスタル・モードの屈折率曲線の傾斜は、特にそれらが交差する領域でほとんど同じである。したがって、コア・モードとペデスタル・モードとの間の屈折率整合結合は比較的広い波長範囲にわたって達成される。
共振結合(屈折率整合)の前述の原理は、さらに、ペデスタル領域の単一のモードに多数の不要なコア・モードを共振的に結合させることによって、または1つまたは複数のペデスタル領域の異なるモードにそれらを共振的に結合させる、すなわち各コア・モードが別個のペデスタル・モードと共振することによってそれらを抑制するのに適用することができる。
シミュレーション結果
以下の説明は、曲がったファイバでのHOM抑制のために本発明の発明原理を組み込む様々な光ファイバ設計のコンピュータ・シミュレーションを述べる。石英系ファイバがシミュレーションの目的のために仮定されているが、特定の材料、寸法、および動作条件は例示のためだけに与えられ、特に明確に述べられない限り本発明の範囲を限定するものではない。
シミュレートされた6つのファイバの各々(以下、ファイバ1〜6で識別される)は、同じコア領域直径(Dcore=34μm)および差異(Δn=ncore−ntr=0.0015)をもつが、以下の表で規定される様々なクラッド構造をもつ図5に示された設計を本質的に有していた。ファイバ1〜3は直線ファイバHOM抑制のために設計され、ファイバ4〜6は前述の曲げファイバ補償技法を使用してファイバ1〜3から得られた。
図6Aは、それぞれファイバ5の材料屈折率プロファイル6.1および等価屈折率プロファイル6.2を示す。等価屈折率プロファイルは、(補正された)ファイバ曲げ半径がRcorr=14.0cmであったことを反映している。ファイバ4および6は同様のプロファイルを有していた。Rcorr=16.0cmをもつファイバも評価された。
先ず、発明者は比較のためのベースラインを与えるために曲がりの影響を無視して屈折率整合のためのファイバ1〜3を設計し、次いで、曲がりの影響を補正するように2つの屈折率パラメータがシフトされた、すなわち等式(5)によるペデスタル領域58.Nの屈折率および外側クラッド領域54の屈折率の他のファイバ(例えばファイバ4〜6)を設計した。事前補償された設計では、コア領域の中心とペデスタル領域の中心(Rped)との間の距離は、コア領域のHOM16とペデスタル領域の基本モード20との間に所望の共振結合を与え(図4)、したがってHOM18に十分な損失を与えながら同時に基本モード16の損失を制限するように選ばれた。同様に、外側クラッド半径Rocおよび屈折率nocは、大きいHOM損失を与え、かつ基本モード16の損失を低減する(例えば、最小にする)ように選ばれた。
事前補償された設計(ファイバ4〜6)は補償されていない設計(ファイバ1〜3)と比べて非常に大きい改善があり、大きいHOM損失(図7)およびHOM−基本モード損失の大きい比(図8)を容易に達成した。より詳細には、3つの事前補償された設計について基本モード16およびHOM18の損失が図7に示される。所望のとおりに、Rcorr=15cmの設計曲げ半径の近くで、基本モード損失(曲線7.4f、7.5f、7.6f)は十分に小さく、典型的な増幅器(例えば約1〜10mの長さの利得生成ファイバ)の許容可能な全曲げ損失を与えることができた。同時に、HOM損失(曲線7.4h、7.5h、7.6h)は十分に高く、増幅器長にわたって何dBもの抑制を与えた。別の方法で調べると、HOM−基本モード損失の比(図8)は非常に高く、3つの事前補償されたファイバの全てについてRcorrに応じて約10〜1000に及んでいた。例えば、Rcorr=14cmをもつコイル状ファイバでは、ファイバ4は1dB/mの基本モード曲げ誘起損失および100dB/mを超えるHOM損失を有していた。ファイバ4、5、および6の様々な結果は、さらに、設計パラメータを調整することによって、特定の要件に設計を適応させる(例えば、大きい抑制を維持しながら基本モードおよびHOMの損失の絶対レベルを調整して)能力を示している。例えば、ファイバ4は比較的短い増幅器長(Rcorr〜14cmに巻かれ、全損失〜1dBを与える約1mの利得生成ファイバ)に適することがあるが、基本モード損失が許容しがたいことがあるのでより厳しい曲がりの実質的により長い増幅器に適さないであろう。より長い増幅器長(例えば、Rcorr〜14cmに巻かれた10mの利得生成ファイバ長)には、10mファイバ長にわたって依然として100dBのHOM抑制を与えながら0.5dB未満の全曲げ損失を有するファイバ6が好ましいことがある。全体の設計方策を調整して、より大きいシステムの性能を改善するために指定されるかまたは必要とされるようにファイバ長、コイルサイズ、HOMおよび基本モード損失への要件に対応することができる。
モード強度プロット(図9〜11)は、曲がりの影響を補償するために必要とされる屈折率整合結合および補正を例証する。曲げ補正を考慮することなく設計されたファイバ(ファイバ1、図9)は、実際には、Rcorr=14cmでペデスタル領域58.1および58.3への基本モードの実質的結合を示した。図9は、図2に概略的に示された問題を示している。基本コア・モード16のペデスタル・モード20への望ましくない結合は曲がりの直接の結果である。実際には、同じファイバ設計が、直線ファイバ(Rbend=無限大)では、HOMへの優れた選択的結合があり、基本モードへの著しい結合がないことを達成した。良好な直線ファイバ性能は、コア屈折率に近い(しかし、わずかに低い)外側クラッド屈折率(実施例では、ncore−noc=0.0002)をもつ適切に設計された形状によって可能になった。
一方、図10(ファイバ4)に示されるように、曲がりの影響について事前補償されたファイバは基本モード16のペデスタル領域への著しい結合がなかったが、図11(ファイバ4)に示されるようにHOM18の大きい結合があった。したがって、ファイバ4(ならびにファイバ5および6)は不要なHOMの所望の選択的抑制を示した。
上記構成は、本発明の原理の応用を示すために考案することができる多くの可能な特定の実施形態の単なる例証であることが理解されるべきである。多数の多様な他の構成を、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者はこれらの原理に従って考案することができる。
特に、前述の計算では、ファイバは、ペデスタル領域をコア領域に軸方向に巻きつかせる著しい回転またはねじれを有していないと仮定された。しかし、代替として、回転またはねじれを利用してらせん導波路クラッド形体を生成して、HOM光除去に役立つペデスタル領域の固有曲がり経路およびモードの方位角変化による選択的モード結合などの追加の利点を活用することができる。ねじられるかまたは回転されたファイバを使用して全ての曲げ方位を確実にファイバの特性長にわたってサンプリングすることができる。いくつかのそのような設計では、コア領域とペデスタル領域との間の局所方位および曲げ半径が考慮に入れられるべきであることに留意されたい。
さらに、前述のシミュレーションはコア領域およびペデスタル領域の両方にステップ屈折率ファイバ(SIF)を使用したが、その理由は、この設計が、当業界で依然として重要である従来のステップ屈折率ファイバとの直接比較を与えるからである。しかし、当業者は、容易に、不要なモードの共振抑制のための本発明の曲げ補償概念を非ステップ屈折率コア・プロファイルに、または空気孔、介在物などを含むファイバに適用することができる。特に、参照により本明細書に組み込まれる2007年6月27日の米国特許出願公開第2007/0147751号で説明された理由のために有利となり得るグレーデッド屈折率(例えば、放物線)コア形状は、さらに、本発明によって与えられる追加のHOM抑制から利益を得ることができる。
より詳細には、米国特許出願公開第2007/0147751号において、本発明者は、例えば、放物線グレーデッド屈折率コアおよび直線グレーデッド(円錐形)屈折率コアをもつ耐歪み性ファイバ設計を提案した。これらの設計は、シミュレートされた面積、損失、およびモード結合指標に関してステップ屈折率設計と比べて改善を実証した。設計パラメータ(コア・サイズ、全コア差異、グレーデッドの深さ、屈折率プロファイル形状、および利得ドーパント・プロファイル)が適切に構成されているという前提で、これらの耐曲げ性設計は好ましい増幅器性能基準(利得相互作用、曲げ損失、HOM抑制、および実効モード面積)をもたらす。耐曲げ性ファイバまたは耐歪み性ファイバという用語によって、本発明者は、ファイバが曲がっているときファイバの性能が悪影響を受けない程度を指す。その性能は、主として、曲げ損失、曲げ歪み、HOM抑制、および利得相互作用のファイバ性能特性によって測定される。
耐歪み性LMAファイバを設計する手法は、前述の親出願に説明されているように、ファイバの曲がり部分を伝搬する光が主として材料屈折率プロファイルではなく等価屈折率プロファイルによって直接影響を受けるということである。光は、一般的なパッケージ化ファイバの非常に短い直線部分で材料屈折率プロファイルに出会う。したがって、適切な設計手法は、材料屈折率プロファイルではなく等価屈折率プロファイルのモード特性を最適化すること(すなわち、重要な曲げ歪みの影響のどれも無視しないこと)である。曲げ誘起屈折率勾配が避けられない場合、それは反対の材料屈折率勾配によって少なくともコアの部分について相殺することができる。親出願の図4A、9A、および9Bを特に参照すれば、この相殺のために、材料屈折率の適切なグレーデッド屈折率プロファイル94(図9A)は、コア端部で鋭くピークに達する等価屈折率をもつSIF(図4A、プロファイル45)とは対照的に、平坦な屈折率ピーク96を有する等価屈折率プロファイル95(図9B)をもたらす。放物線材料屈折率プロファイル94は、一般的な曲げ半径ではほとんど曲げによる変化がないピークでの等価屈折率形状(曲率)を有するので、特に魅力的な特別な場合である。
本発明の主要な用途は、図12に示され、随意のLMAピグテール・ファイバ235pに光学的に結合されたLMA利得生成光ファイバ(GPF)235aを含む光ファイバ増幅器230である。GPF235aは結合デバイス233に光学的に結合され、ピグテール・ファイバ235pは利用デバイス234に光学的に結合される。GPF235aもしくはピグテール235pのいずれか、または両方が本発明に従って設計され、すなわち、増幅器パッケージ内で、これらのファイバのいずれかまたは両方が一般に巻かれるであろう。
電気通信用途では、デバイス233は波長分割多重化器として知られており、高パワー非電気通信用途では、ポンプ結合器として知られている。簡単にするために、以下では高パワー非電気通信用途の状況で本発明の態様が説明される。この場合、ポンプ結合器233は、光入力信号光源231の出力および光ポンプ光源236の出力をGPF235a中に結合する。入力信号光源231は、従来のファイバ232を介してポンプ結合器233の入力に結合される第1の波長の光入力信号を生成するが、ポンプ光源236は、従来のファイバ237によってポンプ結合器233の別の入力に結合される第2の波長の光ポンプ信号を生成する。
当技術分野でよく知られているように、ポンプ信号はGPF235a中で反転分布を生成し、それにより入力光源231からの入力信号は増幅される。増幅された入力信号はGPF235aに沿って(およびあるならばピグテール235pを通って)利用デバイス234まで伝搬する。高パワー用途では、後者は無数の既知のデバイスまたは装置、例えば、別の光増幅器、ビーム・コリメータ、レンズ系、加工品(例えば切断または溶接するための)を含むことができるが、電気通信用途では、利用デバイス234は光受信機、光変調器、光カプラもしくはスプリッタ、または1個の端末装置を含むことができる。
例示として、入力光源231は、GPF235aの増幅範囲の波長の比較的低いパワーの光入力信号を生成するレーザであるが、ポンプ光源236は、入力信号の所望の増幅を生成するより短い波長の比較的高い光パワー(例えば約150mWを超える)のポンプ信号を生成する半導体発光ダイオード(LED)またはLEDのアレイである。例示として、GPF235aは、希土類元素ドープ・ファイバ(例えば、好ましくはイッテルビウム・ドープ・ファイバ)またはクロミウム・ドープ・ファイバである。好ましいイッテルビウム・ファイバの場合、信号光源231は約1080nmの波長を有する入力信号を生成し、ポンプ光源236は約915nmまたは代替として約975nmの波長のポンプ信号を生成する。半導体レーザもポンプ光源として使用することができるが、LED、特にLEDのアレイはより多くの合計光をLEDによってファイバに結合させることができるので好ましい。
図12の増幅器230は普通の共通伝搬ポンプ構成(すなわち、ポンプ信号および入力信号がGPFを通って同じ方向に伝搬する)を示すが、逆伝搬構成(すなわち、ポンプ信号および入力信号がGPFを通って反対方向に伝搬する)を使用することも可能である。さらに、多数の増幅器を直列に配置することができ、それは、高パワー多段システムの総利得を増加させるために当技術分野でよく知られている方式である。ポンプ・エネルギーは横断的に増幅器に結合することもできる。
さらに、適切な既知の光共振器(例えば、1対の離間したファイバ・グレーティング)を備える場合、GPFはレーザとして機能することができる。
本発明の他の用途は、例えばファイバ・ケーブル(例えばカール・ケーブル)が先験的に知られている半径に曲げられる通信システムで見いだすことができる。
従来技術の直線光ファイバにおけるHOMの共振結合を説明するために使用される概略の材料屈折率プロファイルを示す図である。 従来技術の曲がった光ファイバにおける基本モードの共振結合を説明するために使用される概略の等価屈折率プロファイルを示す図である。 本発明の一実施形態による、直線光ファイバにおける共振結合(またはそれの欠如)を説明するために使用される概略の材料屈折率プロファイルを示す図である。 本発明の一実施形態による、曲がった光ファイバにおけるHOMの共振結合を説明するために使用される概略の等価屈折率プロファイルを示す図である。 多数の隆起屈折率ペデスタル(導波路)が、コア領域を囲む環状トレンチ領域内に配置される、本発明のもう1つの実施形態によるシミュレーション調査で使用されるLMA光ファイバの概略の断面図である。 直線(破線の曲線6.1)の状態および曲がり(実線の曲線6.2)の状態の図5のファイバの断面の計算された屈折率プロファイルを示す図である。断面は、図5の円形ペデスタル58.3および58.7の中心を通って水平に選ばれている。 不要なHOMを抑制するためにペデスタル領域に損失機構が導入される本発明の他の実施形態による光ファイバの部分断面の概略の屈折率プロファイルを示す図である。 図5に示されたタイプの3つの異なるファイバに対するモード損失対補正曲げ半径を示すグラフである。 図7に記載された同じ3つのファイバに対するHOM抑制(損失比)対補正曲げ半径を示すグラフである。 本発明に反して事前補償されていない図5に示されたタイプの曲がったファイバ(Rbend=14.0cm)の強度プロットである。曲げられた時、コア領域の基本モードがペデスタル領域(導波路)のうちの2つに不利に結合されている。 本発明の一実施形態に従って事前補償された図5に示されたタイプのファイバの強度プロットである。曲げられた時、コア領域の基本モードがペデスタル領域(導波路)に不利に結合していない。 本発明の一実施形態に従って事前補償された図5に示されたタイプのファイバの強度プロットである。曲げられた時、コア領域のHOMがペデスタル領域(導波路)のうちの2つに有利に結合している。 本発明によるLMA光ファイバの一用途による光増幅器のブロック図である。

Claims (16)

  1. 少なくとも曲がった部分を有する光ファイバであって、
    長手軸を有するコア領域と、
    前記コア領域を囲むクラッド領域とを含み、前記コア領域およびクラッド領域が基本横モードおよび少なくとも1つの高次横モードの信号光の伝搬をサポートし導波するように構成され、前記モードが前記コア領域を本質的に前記軸の方向に伝搬し、
    前記クラッド領域が、
    外側クラッド領域と、
    前記コア領域と前記外側クラッド領域との間に配置された環状トレンチ領域と、
    前記トレンチ領域内に配置された、軸方向に延びる少なくとも1つのペデスタル領域とを含み、前記外側クラッド領域の屈折率よりも高い屈折率を有し、前記曲がり部分内で、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)前記コア領域の前記高次横モードのうちの少なくとも1つを前記ペデスタル領域の少なくとも1つの横モードに共振的に結合させるように構成される、光ファイバ。
  2. 前記少なくとも1つのペデスタル領域が、さらに、前記コア領域の前記基本モードを前記ペデスタル領域のいずれの横モードにも共振的に結合させないように構成される、請求項1に記載のファイバ。
  3. 前記外側クラッド領域の屈折率が、前記結合した横モードが前記外側クラッド領域に漏れるのを可能にするように十分に高い、請求項1に記載のファイバ。
  4. 前記曲がり部分内の前記少なくとも1つのペデスタル領域の屈折率npedが、前記ペデスタル領域の等価屈折率における予測される反対の曲げ誘起シフトを事前補償するために−0.8nped(Rped/Rbend)にほぼ等しい量だけ低減され、ここで、Rpedが前記軸からの前記ペデスタル領域の中心の距離であり、Rbendが前記曲がり部分の半径である、請求項1に記載のファイバ。
  5. 前記トレンチ領域内に配置された多数の前記ペデスタル領域を含む、請求項1に記載のファイバ。
  6. 前記ペデスタル領域が前記トレンチ領域内に円周に配置される、請求項5に記載のファイバ。
  7. 前記ペデスタル領域が、前記トレンチ領域内において方位的に本質的に等しく離間され、同じ半径にある、請求項6に記載のファイバ。
  8. 前記ペデスタル領域が前記トレンチ領域内で半径方向に中心に置かれる、請求項7に記載のファイバ。
  9. 前記ファイバが大モード面積ファイバである、請求項1に記載のファイバ。
  10. 前記外側クラッド領域の屈折率が前記トレンチ領域の屈折率よりも大きい、請求項1に記載のファイバ。
  11. 前記外側クラッド領域の屈折率が前記トレンチ領域の屈折率と同等であり、前記コア領域から前記ペデスタル領域内に結合したモードを抑制するために前記ペデスタル領域内に配置された損失手段をさらに含む、請求項1に記載のファイバ。
  12. 信号光に加えられる光ポンプ・エネルギーに応じて信号光を増幅する大モード面積利得生成光ファイバと、
    請求項1に記載のファイバを含む前記利得生成ファイバと、
    前記ポンプ・エネルギーの光源と、
    前記ポンプ・エネルギーおよび前記信号光を前記利得生成ファイバ内に結合するカプラとを含む光増幅器。
  13. 信号光に加えられる光ポンプ・エネルギーに応じて信号光を増幅する大モード面積利得生成光ファイバと、
    前記利得生成ファイバに結合されたピグテール・ファイバと、
    請求項1に記載のファイバを含む前記ファイバのうちの少なくとも1つと、
    前記ポンプ・エネルギーの光源と、
    前記ポンプ・エネルギーおよび前記信号光を前記利得生成ファイバ内に結合するカプラとを含む光増幅器。
  14. 少なくとも曲がっている部分を有する大モード面積光ファイバであって、
    長手軸を有するコア領域と、
    前記コア領域を囲むクラッド領域を含み、前記コア領域およびクラッド領域が基本横モードおよび少なくとも1つの高次横モードの信号光の伝搬をサポートし導波するように構成され、前記モードが前記コア領域を本質的に前記軸の方向に伝搬し、
    前記クラッド領域が、
    外側クラッド領域と、
    前記コア領域と前記外側クラッド領域との間に配置され、前記外側クラッド領域の屈折率よりも低い屈折率を有する環状トレンチ領域と、
    前記トレンチ領域内に円周に配置され、前記外側クラッド領域の屈折率よりも高い屈折率を有する軸方向に延びる多数のペデスタル領域とを含み、
    前記曲がり部分内で、前記ペデスタル領域および前記外側クラッド領域が、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)前記ファイバが曲がっている場合、前記コア領域の前記高次横モードのうちの少なくとも1つを前記ペデスタル領域のうちの少なくとも1つの横モードに共振的に結合させ、(iii)前記コア領域の前記基本モードを前記ペデスタル領域のいずれの横モードにも共振的に結合させないように構成される、大モード面積光ファイバ。
  15. 前記ペデスタル領域が、前記トレンチ領域内において方位的に本質的に等しく離間され、同じ半径にある、請求項14に記載のファイバ。
  16. 光ファイバであって、
    曲がっている第1の部分および直線である第2の部分を含み、前記部分の各々が、
    長手軸を有するコア領域と、
    前記コア領域を囲むクラッド領域とを含み、前記コア領域およびクラッド領域が基本横モードおよび少なくとも1つの高次横モードの信号光の伝搬をサポートし導波するように構成され、前記モードが前記コア領域を本質的に前記軸の方向に伝搬し、
    前記クラッド領域が、
    外側クラッド領域と、
    前記コア領域と前記外側クラッド領域との間に配置された環状トレンチ領域と、
    前記トレンチ領域内に配置された軸方向に延びる少なくとも1つのペデスタル領域とを含み、前記外側クラッド領域の屈折率よりも高い屈折率を有し、
    前記曲がり部分内で、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)前記コア領域の前記高次横モードのうちの少なくとも1つの選択されたモードを前記ペデスタル領域の少なくとも1つの横モードに共振的に結合させ、(iii)前記コア領域の前記基本モードを前記ペデスタル領域のいずれの横モードにも共振的に結合させないように構成され、
    前記直線の部分内で、(i)少なくとも1つの横モードの伝搬をサポートし、(ii)前記コア領域の前記選択されたモードを前記ペデスタル領域のいずれの横モードにも結合させないように構成される、光ファイバ。
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