JP2009037903A - 燃料電池と燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速なセルスタックの起動性を確保しつつ、起動時の電池性能を低下することなく熱量の大きなセルスタックの中心部を効率よく加熱できるようにする。
【解決手段】本発明は、固体電解質型セルユニット50を互いに重合してなるセルスタック60内外に、二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行う燃料電池において、上記二種類の反応用ガスを混流するためのガス混流路136を、上記セルスタック60から排出される一方の反応用ガスの排出経路上であって当該セルスタック60の中心部に形成したことを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の固体電解質型セルユニットを重合させた構造のセルスタックを有する燃料電池と燃料電池システムに関するものである。
従来、この種の燃料電池として、例えば特許文献1,2に開示された構成のものがある。
特許文献1に開示された燃料電池は、セルスタックの中心部から周縁部の反応ガス排気口に向かって反応用ガスを放射状に流動させることにより、その反応用ガスを電池の周囲で燃焼させるようにしたものである。
一方、特許文献2に開示された燃料電池は、電池反応に使用されなかった残余の反応用ガスを、排ガスとしてセルスタックの外周部から外に放出する構造とし、そのセルスタックの周囲に燃焼触媒を配置して燃焼させるものである。
特開平3−129675号公報 特開平2006−54132号公報
しかしながら、特許文献1に記載には、反応用ガスを電池の周囲で燃焼させるとした概略的な記述があるのみであり、その燃焼に係る具体的な構成についての記述はなく、また、その効果も明らかにされてはいない。
一方、特許文献2には、セルスタックの周囲に燃焼触媒を配置した概略構成について示されてはいるものの、熱容量の大きなセルスタックの中心部を優先的に加熱することはできないものである。
そこで本発明は、迅速なセルスタックの起動性を確保しつつ、起動時の電池性能を低下することなく熱量の大きなセルスタックの中心部を効率よく加熱できる燃料電池の提供を目的としている。
本発明に係る燃料電池は、固体電解質型セルユニットを互いに重合してなるセルスタック内外に、二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行うものであり、上記各セルユニットから排出された一方の反応用ガスと、他方の反応用ガスとを混流するためのガス混流路を、上記セルスタックの中心部に形成したことを特徴としている。
本発明によれば、迅速なセルスタックの起動性を確保しつつ、起動時の電池性能を低下することなく熱量の大きなセルスタックの中心部を効率よく加熱することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一の実施形態に係る燃料電池システムに用いるセルスタックの斜視図、図2は、その燃料電池システムの概略構成を示す概略説明図であり、図示のセルスタックは図1に矢印Iと矢印IIで示す部分における断面で表している。また、図3(A)は、図2に包囲線IIIで示す部分の拡大断面図、(B)は、(A)に包囲線IVで示す部分の拡大図である。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムAは、図2に示すように、燃料電池10、温度検出センサ20、切替えバルブ30,31及びガス送給制御部40を主要の構成としたものである。
燃料電池10は、図1にも示すように、複数の固体電解質型セルユニット(以下、たんに「セルユニット」という。)50…を互いに間隙sをもって重合してなるセルスタック60を、ケース70に収容したものである。
セルスタック60には、二種類の反応用ガスのうちの一方のものが、また、ケース70内には、他方の反応用ガスが互いに分離して流通されるようになっている。
本実施形態においては、一方の反応用ガスが水素であり、他方の反応用ガスが空気であるが、一方の反応用ガスを空気、他方の反応ガスを水素としてもよいことは勿論である。
ケース70は、平面視円形にした底壁71と上壁72の全周にわたり周壁73を囲繞形成した気密性(ガス密性)を有する円筒形のものである。
上記周壁73には、ケース70内に他方の反応用ガスを導入するためのガス導入口74と、当該ケース70内に導入された他方の反応用ガスを排出するためのガス排出口75が配設されている。
セルユニット50…は、セパレータ80とセル板90との間に、固体電解質型セル100とユニット内集電体110とを収容するとともに、セル板90にユニット外集電体120を配設したものであり、それらを軸線Oを中心として同軸的に整列させた円盤形のものである。
固体電解質型セル100は、アノード極(燃料極)とカソード極(空気極)とを電解質(いずれも図示しない)の両側に配設し、中心に円形開口を設けた円盤形のものである。
電解質としては、例えばペロブスカイト型酸化物系、リン酸塩系やホウ酸塩系等の固体酸を用いることができる。
セル板90は、隣接する他のセルユニット50との間に他方の反応用ガスを流通させるための間隙sが形成される高さにした円形段差部91が、円形基板92の中心に下向きにして突設されているとともに、周縁部に周壁93を起立形成したものである。
円形段差部91には、後述する後述するガス流通路135とガス混流路136…に対応する位置に、それらと同径の貫通孔(図示しない)が開口形成されている。
セパレータ80は、隣接する他のセルユニット50との間に、他方の反応用ガスを流通させるための間隙sが形成される高さにした円形段差部81が、円形基板82の中心に上向きにして突設されているとともに、周縁部に周壁83を垂下形成したものである。
円形段差部81には、後述する後述するガス流通路135とガス混流路136…に対応する位置に、それらと同径の貫通孔84,85…が開口形成されている。
上記したセルユニット50,50を重合することにより、セル板90の円形段差部91と、セパレータ80の円形段差部81とが当接し、これにより上下に重合隣接するセルユニット50,50間に間隙sが形成される。
上記の円形段差部81,91間には、図3にも示すように、後述するガス流通路135をなすガス流通孔131,ガス混流路136をなすガス混流孔132,ガス導入孔133及びガス排出孔134を形成した円柱形の流路形成体130が介挿されている。
ガス流通孔131は断面円形に形成されており、外部から送給された一方の反応用ガスを各セルユニット50に分配流通させるためのものであり、軸線Oに一致して上下面130a,130b間に貫通形成されている。
ガス混流孔132…は断面円形に形成されており、軸線Oを中心とした等角度間隔、本実施形態においては90度間隔で形成されており、ガス混流路136に送給された一方の反応用ガスと、外部からガス混流路136に送給された他方の反応用ガスとを混流するためのものであり、上下面130a,130b間に貫通形成されている。
ガス導入孔133は断面円形に形成されており、内側開口133aをガス流通孔131に、また、外側開口133bを周面130cにそれぞれ臨ませて形成されている。
ガス排出孔134は断面円形に形成されており、外側開口134bを周面130cに、また、内側開口134aを上記ガス混流孔132にそれぞれ臨ませて形成されている。
このガス排出孔134の断面積、従ってまた直径D1は、ガス混流孔132の直径D2よりも小さく形成しており、これにより、ガス混流孔132に流入した二種類の反応用ガスがセルユニット50に逆流することを防止している。
換言すると、ガス排出孔134の断面積を、ガス混流路136の断面積よりも小さく形成している。
上記の流路形成体130は、セルユニット50…の重合により、ガス流通孔131…、ガス混流孔132…どうしが上下に対向密接して、ガス流通路135、ガス混流路136をそれぞれ連成するようになっている。
ユニット内集電体110は、インコネル(登録商標)製の金属メッシュを円環形に成形したものであり、これの周縁部をセル板90及びセパレータ80にレーザ溶接等により接合されている。
上記のセル板90とセパレータ80は、互いの周壁93,83を当接させることにより、これらの間に反応用ガスの流路となる空隙cが区画形成され、その空隙cに上記ユニット内集電体110を配置している。
当接した周壁93,83どうしは、全周にわたり気密的(ガス密的)にレーザ溶接等により接合されている。
セルスタック60は、上述したセルユニット50を互いに複数重合して構成されているとともに、上側フランジ140と下側フランジ150との間に挟み込まれて保持されている。
上側フランジ140は、上記した円形段差部81,91と同径にした円柱形の押さえ部141の周壁141aに、セルユニット50と同径にしたフランジ部142を延出形成した平面視円形板形のものである。
押さえ部141の中心には、上記ガス流通孔131と同径の貫通孔143が穿設されているとともに、上記ガス混流孔132に対向する位置には、そのガス混流孔132と同径の貫通孔144が形成されている。その貫通孔が、ガス混流路136に連通したガス流入口である。
下側フランジ150は、上記円形段差部81,91と同径にした円柱形の押さえ部151の周壁151aに、セルユニット50と同径にしたフランジ部152を延出形成した平面視円形板形のものである。
押さえ部151の中心には、上記ガス流通孔131と同径の貫通孔153が穿設されているとともに、上記ガス混流孔132に対向する位置には、そのガス混流孔132と同径の貫通孔154が形成されている。
上記の構成からなるセルスタック60は、上側フランジ140と下側フランジ150との間に複数のセルユニット50…を挟み込んだ状態で、それら上側,下側フランジ140,150の貫通孔143,153に、スタッドボルト161を挿通するとともに、上側フランジ140から上部に突出しているねじ部161aに、絶縁ワッシャ162、皿ばね163を介してナット164を螺合することにより、セルユニット50…を挟持するようになっている。
ところで、上記したガス送給制御部40は、CPU(図示しない)を中心として構成されているとともに、その入力側には図示しないインターフェースを介して上記温度検出センサ20が接続され、また、出力側には、同じく図示しないインターフェースを介して切替えバルブ30,31が接続されている。
上記連成されたガス混流路136には、二種類の反応用ガスによりセルスタック60を加熱するための加熱部体170を内設している。
加熱部体170は、燃焼触媒作用を有する材料で構成されたものであり、本実施形態においては触媒を含浸したアルミナ系セラミックの粒状物を全路長にわたり装填しているが、多孔質体としてもよい。
含浸させる触媒としては例えばバナジウム,ランタン,サマリウム等の化合物や白金等の貴金属を用いることができる。
本実施形態における温度検出センサ20は熱電対であり、上記した4つのガス混流路136…のいずれかに、そのガス混流路136の所定位置における温度を検出するようにして、上側フランジ140の貫通孔(ガス流入口)144からガス混流路136の中間部に挿入されている。
この段落における「中間部」とは、セルユニット50…の重合方向(図示上下方向)における中央部分と同義である。換言すると、本実施形態においては、セルユニット50…の中央部分における温度を検出するようにしている。
他方の反応用ガス(空気)は送給パイプ32を通じて送給されるようになっており、本実施形態においては、その送給パイプ32の終端に上記切替えバルブ30の流入口が連結されている。
その切替えバルブ30の一方の排出口には、終端を上記上側フランジ140の貫通孔144に連結したパイプ33の始端が、また、他方の排出口には、終端が上記ケース70の導入口74に連結されたパイプ34の始端がそれぞれ連結されている。なお、上側フランジ140の貫通孔144とパイプ33とは、連結パイプ145を介して連結されている。
一方の反応用ガス(水素)は送給パイプ35を通じて送給されるようになっており、本実施形態においては、その送給パイプ35の終端に切替えバルブ31の流入口が連結されている。
その切替えバルブ31の一方の排出口には、終端を上記上側フランジ140の貫通孔143に連結したパイプ36の始端が、また、他方の排出口には、終端が上側フランジ140の貫通孔144に連結したパイプ37の始端がそれぞれ連結されている。
なお、上側フランジ140の貫通孔144とパイプ37とは連結パイプ145を介して、また、上側フランジ140の貫通孔144とパイプ33とは、連結パイプ146を介してそれぞれ連結されている。
切替えバルブ30は、送給パイプ32を通じて送給される他方の反応用ガスを、いずれかのパイプ33,34に択一的に流通させるように切り替えるとともに、当該他方の反応用ガスの流量を増減調整できる機能を有するものであり、ガス送給制御部40から出力される切替え信号と流量調整信号により切替え/調整駆動されるようになっている。
ガス送給制御部40は、所要のプログラムを実行することにより次の機能を実現している。図4は、ガス送給制御部40が有する機能を示すブロック図である。
(1)二種類の反応用ガスをガス混流路136内で混流させている起動時において、そのガス混流路136の所定位置における温度が、所定の動作温度に到達したか否かを判定する機能(第一の判定手段41)。
本実施形態における「所定の動作温度」は、例えば1000(℃)程度を想定している。
(2)第一の判定手段41により所定の動作温度に到達していると判定されたときには、セルスタック60外を流通させている反応用ガス(他方の反応用ガス)のガス混流路136への送給を停止する機能(送給停止手段42)。
(3)ガス混流路136の所定位置における温度が所定の動作温度よりも低下したか否かを判定する機能(第二の判定手段43)。
(4)第二の判定手段43により、所定位置における温度が所定の動作温度よりも低下したと判定されたときには、セルスタック60外を流通させている反応用ガス(他方の反応用ガス)をガス混流路に送給する機能(送給開始手段44)。
上述した構成からなる燃料電池システムAの動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図中一方の反応用ガスを燃料ガス、他方の反応用ガスを空気と表している。
ステップ1(図中「S1」と略記する。以下同様。):送給パイプ32から送給される他方の反応用ガス(空気)と、送給パイプ35から送給される一方の反応用ガス(燃料ガス)とがガス混流路136に向かうように切替えバルブ30,31を切り替えて、ステップ2に進む。
切替えバルブ30,31を切り替えることにより、それら二種類の反応用ガスがガス混流路136において混流されるようにする。すなわち、二種類の反応用ガスは、連結パイプ145を通じてガス混流路136に送給される。これにより、二種類の反応用ガスが燃焼し、セルスタック60の中心部が加熱される。
加熱により、セルスタック60は、室温から中温を経て所定の動作温度に向けて昇温する。なお、中温とは、約300(℃)〜400(℃)を指している。
ステップ2:温度検出センサ20により、ガス混流路136内の所定位置における温度を検出して、ステップ3に進む。
ステップ3:ガス混流路136内の所定位置における温度が所定の動作温度に到達したか否かを判定し、当該温度が所定の動作温度に達していなければステップ2に戻り、所定の動作温度に達していれば、一方の反応用ガスのガス混流路136への送給を停止してステップ4に進む。
ステップ4:ケース70に他方の反応用ガスが送給されるようにバルブ30を切り替えてステップ5に進む。
ステップ5:ガス流通路135に一方の反応用ガスが送給されるように切替えバルブ31を切り替えてステップ6に進む。このステップ5により、発電が開始される。
ステップ6:ガス混流路136内の所定位置の温度を検出して、ステップ7に進む。なお、ガス混流路136内の所定位置の温度を検出することは、セルスタック60の温度を検出することに相当する。
ステップ7:ガス混流路136内の所定位置の温度が動作温度よりも低下したか否かを判定し、その所定位置の検出温度が所定動作温度よりも低下していなければステップ6に戻り、当該所定位置の検出温度が低下していればステップ8に進む。
ステップ8:送給パイプ32から送給される他方の反応用ガスがガス混流路136に向かうように切替えバルブ30を切り替えて、二種類の反応用ガスがガス混流路136において混合されるようにするか、これとともに一方の反応用ガスもガス混流路136に向かうように切替えバルブ31を切り替える。これにより、追加熱を行うことができる。
次に、加熱部体の他例について、図6,7を参照して説明する。図6は、第一の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図、図7は、第二の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。
なお、以下の説明において、上述した実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示す第一の他例に係る加熱部体180は、燃焼触媒作用を有する材料で構成されたものであり、本例においては触媒を含浸したアルミナ系セラミックの粒状物を全路長にわたり装填しているが、上部から下部に向けて次第に高密度となるように上記粒状物を装填したものである。
図7に示す第二の他例に係る加熱部体181は、燃焼触媒作用を有する材料で構成されたものであり、本例においては触媒を含浸したアルミナ系セラミックの粒状物を全路長にわたり装填しているが、上部から下部に向けて次第に低密度となるように上記粒状物を装填したものである。
次に、加熱部体の第三,第四の他例について、図8,9を参照して説明する。図8は、第三の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図、図9は、第四の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。
第三の他例に係る加熱部体182は、触媒を含浸したアルミナ系セラミックの粒状物を、ガス混流路136をなす下側フランジ150の貫通孔154に、当該押さえ部151と同じ高さに充填したものである。
第四の他例に係る加熱部体183は、触媒を含浸したアルミナ系セラミックの粒状物を、ガス混流路136の下側フランジ150の貫通孔154に、当該押さえ部151と同じ高さに充填した点において、上記第三の他例と同等の構成であるが、上述したガス混流孔154とは別に、下側フランジ150にガス混流孔155を形成した点で相違している。
ガス混流孔155は、内側開口155aを上記ガス混流孔153に、また、外側開口155bを周壁151aにそれぞれ臨ませて形成されている。
次に、温度検出センサの他の配置例について、図10〜12を参照して説明する。図10は、温度検出センサの他の第一の配置例を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。また、図11は、温度検出センサの他の第二の配置例を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図、図12は、温度検出センサの他の第三の配置例を示すものであり、図2に示す包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。
温度検出センサの他の第一の配置例は、上記した下側フランジ150の貫通孔154内に配置したものである。換言すると、加熱部体170を通過した直後の反応用ガスの温度を検出する位置に、上記したものよりも短尺な熱電対等の温度検出センサ21を配置している。
温度検出センサの他の第二の配置例は、2つの温度検出センサ20,21を組合わせたものであり、そのうちの一方の温度検出センサ20を、ガス混流路136の所定位置における温度を検出するようにして、上側フランジ140の貫通孔144からガス混流路136の中間部に挿入しているとともに、他方の温度検出センサ21を上記した下側フランジ150の貫通孔154内に配置したものである。
温度検出センサの他の第三の配置例は、2つの熱電対等の温度検出センサ22,22を組み合わせたものであり、それらの温度検出センサ22,22を、ガス混流路136の所定位置における温度を検出するようにして、流路形成体130,130のガス排出孔134,134に挿入配置したものである。
図13は、セルの性能を低下させることなく、反応用ガスを加熱燃焼させられる場合を比較したものであり、(A)は、上記実施形態に示すように、ガス混流路に加熱部体を設けた構成にした燃料電池、(B)は、ガス流通路の流入口に加熱部体を設けた構成の燃料電池を示している。また、図14(A)は、スタックの外周部において加熱した場合、(B)は、スタックの中心部において加熱した場合を示す説明図である。
図13(A),(B)から明らかなように、起動時にはガス混流路において二種類の反応用ガスを混流して昇温させることにより、ガス流通路から一方の反応用ガスが供給されても炭素析出の可能性を低下させつつ、起動性は確保できる。
また、炭素析出が起こるであろう上記した中温(300〜400℃)付近においては、ガス流通路から一方の反応用ガスを供給できないが、本発明においては、ガス流通路において二種類の反応用ガスを供給して加熱燃焼させることができる。
運転温度(動作温度)到達時は燃焼させることなく発電をさせる必要があるため、ガス流通路には一方の反応用ガスのみ供給する。運転温度時に燃焼を行うと更なる温度上昇が考えられ、運転温度保持には適当ではない。
運転温度低下時では発電を維持しながら燃焼させる形態が必要なので、ガス流通路には少なくとも一方の反応用ガスを供給し、ガス混流路には二種類の反応用ガス又は他方の反応用ガスを供給することで問題を解決することができる。なお、発電時には、ケース70の導入口74から他方の反応用ガスを供給する。
図14(A),(B)からも明らかなように、熱容量の大きなセルスタックの中心部に加熱部体を配した場合、熱容量の小さなセルスタックの外周部に加熱部体を配した場合よりも、当該中心部の単位時間当たりの温度上昇が早く、スタックの中心部と外周部とを均一に加熱することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
上記の実施形態においては、加熱部体として、触媒を含浸させたアルミナ系セラミックの粒状物について例示しているが、触媒を含浸させたアルミナ系セラミックの多孔質体であっても適用できる。
本発明の一の実施形態に係る燃料電池システムに用いるセルスタックの斜視図である。 同上の燃料電池システムの概略構成を示す概略説明図である。 (A)は、図2に包囲線IIIで示す部分の拡大断面図、(B)は、(A)に包囲線IVで示す部分の拡大図である。 ガス送給制御部が有する機能を示すブロック図である。 同上の燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第一の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。 第二の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。 第三の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。 第四の他例に係る加熱部体を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。 温度検出センサの他の第一の配置例を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。 温度検出センサの他の第二の配置例を示すものであり、図2に包囲線IIIで示す部分に相当する拡大断面図である。 温度検出センサの他の第三の配置例を示すものであり、図2に示す包囲線IIIで示す部分の拡大断面図である。 セルの性能を低下させることなく、反応用ガスを加熱燃焼させられる場合を比較した図である。 (A)は、スタックの外周部において加熱した場合、(B)は、スタックの中心部において加熱した場合を示す説明図である。
符号の説明
20 温度検出センサ
40 ガス送給制御部
41 第一の判定手段
42 送給停止手段
43 第二の判定手段
44 送給開始手段
50 固体電解質型セルユニット
60 セルスタック
130 流路形成体
132 ガス混流孔
134 ガス排出孔
136 ガス混流路
140,150 フランジ
144 貫通孔(ガス流入口)
170 加熱部体

Claims (10)

  1. 固体電解質型セルユニットを互いに重合してなるセルスタック内外に、二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることによる発電を行う燃料電池において、
    上記二種類の反応用ガスを混流するためのガス混流路を、上記セルスタックから排出される一方の反応用ガスの排出経路上であって当該セルスタックの中心部に形成したことを特徴とする燃料電池。
  2. 二種類の反応用ガスによりセルスタックを加熱するための加熱部体を上記ガス混流路内に設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 加熱部体は、燃焼触媒作用を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 加熱部体は、触媒を含浸させたアルミナ系セラミックの粒状物又は多孔質体であることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池。
  5. 複数の固体電解質型セルユニットどうしを重合することにより、上記ガス混流路を連成するガス混流孔を形成した流路形成体が各固体電解質型セルユニットに介挿されており、
    上記流路形成体に、当該ガス混流路に他方の反応用ガスを流入させるためのガス排出孔を、ガス混流孔よりも小さい断面積に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 互いに複数重合した固体電解質型セルユニットを2つのフランジの間に挟み込んで保持しており、それらのフランジのいずれかに、ガス混流路に連通したガス流入口を形成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載したガス混流路の所定位置における温度を検出するための温度検出センサと、
    上記の温度検出センサによって検出した温度に基づいて、二種類の反応用ガスの双方又は他方の反応用ガスをガス混流路に送給するガス送給制御部とを有することを特徴とする燃料電池システム。
  8. ガス送給制御部は、ガス混流路に送給する二種類の反応用ガスの流量を互いに独立して増減することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 上記二種類の反応用ガスをガス混流路内で混流させている起動時において、
    ガス送給制御部に、ガス混流路の所定位置における温度が、所定の動作温度に到達したか否かを判定する第一の判定手段と、
    第一の判定手段により所定の動作温度に到達していると判定されたときには、セルスタック外を流通させている反応用ガスのガス混流路への送給を停止する送給停止手段とを設けたことを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料電池システム。
  10. セルスタック内外に二種類の反応用ガスを互いに分離して流通させることにより、所定の動作温度において発電を行っている発電動作時において、
    ガス送給制御部に、ガス混流路の所定位置における温度が所定の動作温度よりも低下したか否かを判定する第二の判定手段と、
    第二の判定手段により、所定位置における温度が所定の動作温度よりも低下したと判定されたときには、セルスタック外を流通させている反応用ガスをガス混流路に送給する送給開始手段とを設けたことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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