JP2009037679A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 対物レンズのレンズ面の損傷および汚損を確実に防止することができる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 ディスクドライブ装置21のハウジング本体25に蓋体検出器SWを設け、蓋体27が開放されると、フォーカスアクチュエータのコイルに通電して、光ピックアップ装置20の対物レンズ24を光ディスクDから離反する方向へ移動させ、装填時および離脱時における光ディスクDならびに指などが接触しない位置へ退避させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、たとえばBD(Blu-ray Disk)などのディスク状記録媒体に、光学的に高密度で情報を書き込み、かつ書き込まれた情報を読み出す光ピックアップ装置に関する。
光ディスクとも呼ばれるディスク状記録媒体に、光学的に情報を記録し、かつその記録された情報を再生するために、ディスクドライブとも呼ばれる光ディスク記録再生装置が用いられ、この光ディスク記録再生装置には、前記ディスク状記録媒体に情報を光学的に書き込みかつ読み出すために、光ピックアップ装置が搭載されている。
前記光ピックアップ装置は、ディスク状記録媒体に情報を書き込みかつ読み出すために、光源からのレーザビーム光を、前記ディスク状記録媒体の記録面にスポット光に集光して照射する対物レンズを備える。このような対物レンズの損傷または汚損を防止するための先行技術は、たとえば特許文献1〜4に記載されている。
図9は第1の先行技術の光ピックアップ装置の対物レンズ1付近の構成を簡略化して示す断面図である。この第1の先行技術は、たとえば特許文献1に記載されている。この先行技術の光ピックアップ装置は、対物レンズ1を保持するアクチュエータドラム2の上面に、光学的絞りを兼ねた略円錐台状のレンズプロテクタ3が設けられ、対物レンズ1がディスク状記録媒体に接触してレンズ面が損傷することを防止している。
図10は第2の先行技術の光ピックアップ装置の対物レンズ11付近の構成を簡略化して示す断面図である。この第2の先行技術は、たとえば特許文献2に記載されている。この先行技術の光ピックアップ装置は、アクチュエータドラム12の上面から突出する突起状のレンズプロテクタ13が設けられ、対物レンズ11がディスク状記録媒体に接触してレンズ面が損傷することを防止している。
第3の先行技術は、たとえば特許文献3に記載されている。この先行技術の光ピックアップ装置は、電源回路が遮断されたとき、駆動用アンプをアクチュエータのコイルから切り離し、コンデンサの放電電圧を駆動コイルに印加し、コンデンサの放電電圧の減少に伴って、対物レンズを徐々に降下させ、対物レンズがディスク状記録媒体に衝突してレンズ面が損傷することを防止している。
第4の先行技術は、たとえば特許文献4に記載されている。この先行技術の光ピックアップ装置は、対物レンズを駆動するアクチュエータに印加される駆動電圧を指示する電圧指示値を定期的に検出し、電圧指示値が所定範囲を超えると、前記駆動電圧を再検出を開始し、この再検出期間内に前記所定範囲を超える電圧指示値を再検出する超過検出状態が所定の保護動作期間を超えると、前記電圧指示値を制限し、長時間にわたってアクチュエータコイルに大電圧が印加されて発熱することを防止するとともに、対物レンズがディスク状記録媒体に接触してレンズ面が損傷することを防止している。
特開平4−129039号公報 特開平8−287477号公報 特開平1−317245号公報 特開2006-323975号公報
前述の特許文献1〜4の各先行技術では、平坦なディスク状記録媒体への対物レンズの接触によるレンズ面の損傷を防止することはできるが、前記ディスク状記録媒体のように平坦ではなく、凸状部を有する物体および手指の指先などのディスク状記録媒体に向かって凸となる凸状部に対しては、対物レンズの接触を確実に回避し得る構成ではないため、レンズ面の損傷または汚損を確実に防止することができないという問題がある。
本発明の目的は、対物レンズのレンズ面の損傷および汚損を確実に防止することができる光ピックアップ装置を提供することである。
本発明は、ディスク状記録媒体が挿入されかつ前記挿入されたディスク状記録媒体を排出するドライブ装置に搭載され、光源から出射される光ビームを、対物レンズによって前記挿入されたディスク状記録媒体の記録面に集光して情報を書き込みまたは読み取る光ピックアップ装置であって、
前記ディスク状記録媒体をドライブ装置から排出する際に、前記対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離反する方向へ退避させるレンズ退避手段が設けられることを特徴とする光ピックアップ装置である。
また本発明は、前記レンズ退避手段が、対物レンズを、前記ディスク状記録媒体に情報を書き込みまたは読み出すフォーカス制御位置よりも前記ディスク状記録媒体から離反した位置に移動させることを特徴とする。
さらに本発明は、前記レンズ退避手段が、対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルに流す制御電流によって、対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする。
さらに本発明は、前記レンズ退避手段が、対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルに流す制御電流と、前記対物レンズをトラッキング方向に駆動するトラッキングコイルに流す制御電流とによって、対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする。
さらに本発明は、前記レンズ退避手段が、前記ドライブ装置からディスク状記録媒体を排出させるためのイジェクト信号に応答して、前記対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする。
さらに本発明は、前記レンズ退避手段が、前記ドライブ装置からディスク状記録媒体を排出させるためのイジェクト信号から遅延した遅延信号に応答して、対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする。
さらに本発明は、前記レンズ退避手段が、前記トラッキングコイルに流す制御電流を、前記フォーカスコイルに流す制御電流に対して遅延させた遅延信号に応答して、前記対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする。
さらに本発明は、前記イジェクト信号が、ディスク状記録媒体を保護するために設けられる蓋体の開閉を検出する蓋体開閉検出手段によって、前記蓋体が開放状態であるときに出力される検出信号であることを特徴とする。
さらに本発明は、前記イジェクト信号が、ディスク状記録媒体が上載されるディスクトレイの開閉を検出するディスクトレイ開閉検出手段によって、前記ディスクトレイが開状態であるときに出力される検出信号であることを特徴とする。
さらに本発明は、前記イジェクト信号が、装填位置におけるディスク状記録媒体の有無を検出するディスク検出手段によって、ディスク状記録媒体が存在しないときに出力される検出信号であることを特徴とする。
本発明によれば、レンズ退避手段は、ディスク状記録媒体をドライブ装置から排出する際に、対物レンズがディスク状記録媒体から離反する方向へ退避するので、ディスク状記録媒体が対物レンズの光軸に垂直な仮想一平面に対して交差する方向に傾斜した状態、すなわちディスク状記録媒体の一部が対物レンズに対して凸となる凸状部が生じた状態で前記対物レンズ状を通過しても、対物レンズは前記ディスク状記録媒体の凸状部が通過する通過経路から離反した位置まで退避させて、対物レンズがディスク状記録媒体に接触しないようにし、レンズ面のディスク状記録媒体による損傷および汚損を確実に防止することができる。
また本発明によれば、レンズ退避手段は、対物レンズを、前記ディスク状記録媒体に情報を書き込みまたは読み出すフォーカス制御位置よりも前記ディスク状記録媒体から離反した位置に移動させるので、より確実に対物レンズがディスク状記録媒体に接触することを防止し、レンズ面の損傷および汚損を防止することができる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、対物レンズを、フォーカス方向に駆動するフォーカスコイルに流す制御電流によってディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させるので、既存の光ピックアップ装置を構造的に変更せずに、対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させ、確実に対物レンズがディスク状記録媒体に接触することを防止し、レンズ面の損傷および汚損を防止することができる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、対物レンズを、フォーカス方向に駆動するフォーカスコイルに流す制御電流と、対物レンズをトラッキング方向に駆動するトラッキングコイルに流す制御電流とによって、ディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させるので、既存の光ピックアップ装置を構造的に変更せずに、対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させ、確実に対物レンズがディスク状記録媒体に接触することを防止し、レンズ面の損傷および汚損を防止することができる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、ドライブ装置からディスク状記録媒体を排出させるためのイジェクト信号に応答して、対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させるので、既存の光ピックアップ装置を構造的に変更せずに、対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させ、確実に対物レンズがディスク状記録媒体に接触することを防止し、レンズ面の損傷および汚損を防止することができる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、ドライブ装置からディスク状記録媒体を排出させるためのイジェクト信号から遅延した遅延信号に応答して、対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させるので、より安定して対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向に退避させて保護することができる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、トラッキングコイルに流す制御電流を、前記フォーカスコイルに流す制御電流に対して遅延させた遅延信号に応答して、前記対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とするので、対物レンズはトラッキング方向に動作する前にフォーカス方向、すなわちディスク状記録媒体から離反する方向への退避動作を開始させることができ、安定して対物レンズを退避させることができる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、ディスク状記録媒体を保護するために設けられる蓋体の開閉を検出する蓋体開閉検出手段によって、前記蓋体が開放状態であるときに出力される検出信号をイジェクト信号として用いるので、蓋体が開放している状態では、対物レンズはディスク状記録媒体から離反する方向に退避しており、対物レンズに出し入れ時のディスク状記録媒体および手指などの凸状部が接触することを確実に回避することができ、対物レンズのレンズ面の損傷および汚損が防がれる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、ディスク状記録媒体が上載されるディスクトレイの開閉を検出するディスクトレイ開閉検出手段によって、前記ディスクトレイが開状態であるときに出力される検出信号をイジェクト信号として用いるので、ディスクトレイが引き出されて開放している状態では、対物レンズはディスク状記録媒体から離反する方向に退避しており、対物レンズに出し入れ時のディスク状記録媒体および手指などの凸状部が接触することを確実に回避することができ、対物レンズのレンズ面の損傷および汚損が防がれる。
さらに本発明によれば、レンズ退避手段は、装填位置におけるディスク状記録媒体の有無を検出するディスク検出手段によって、ディスク状記録媒体が存在しないときに出力される検出信号をイジェクト信号として用いるので、ディスク状記録媒体が引き出されて開放している状態では、対物レンズはディスク状記録媒体から離反する方向に退避しており、対物レンズに出し入れ時のディスク状記録媒体および手指などの凸状部が接触することを確実に回避することができ、対物レンズのレンズ面の損傷および汚損が防がれる。
図1は本発明の実施の一形態の光ピックアップ装置20を搭載したディスクドライブ装置21を簡略化して示す断面図であり、図2はディスクドライブ装置21の蓋体27が開かれた状態を示す断面図であり、図3はディスクドライブ装置21から光ディスクDが取り出された状態を示す断面図である。
ディスクドライブ装置21には、情報を光学的に記録しまたは記録された情報を再生するディスク状記録媒体(以下、光ディスクと略記する)Dを載置するターンテーブル22と、ターンテーブル22を回転するスピンモータ23と、ターンテーブル22に載置された光ディスクDの記録面に、前記情報を書き込みかつ書き込まれた情報を読み出す光ピックアップ装置20とが設けられる。
前記光ディスクDは、本実施形態では、CD(Compact Disk)およびDVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクに比べて高密度・大容量のBD(Blu-ray Disk)である場合を想定して説明するが、本発明の実施の他の形態では、BDに限るものではなく、前記CDおよびDVDであってもよい。
光ディスクDの単位面積あたりの記録容量(記録密度)は、光ピックアップ装置20から得られるビームスポット径を小さくすることによって向上することができる。前記ビームスポットの最小径は、光の回折のために、λ/NA(ここに、λは使用する光源の波長、NAは光学系の開口数)に比例する。従って、前記記録容量の向上のためには、使用する光源の波長を短くするか、または光ピックアップ装置の光学系の開口数を大きくすればよい。本実施の形態では、光ディスクDとしてBDを用いるため、光ピックアップ装置20には、波長の短い青色系の半導体レーザが光源として搭載されている。
また、光ピックアップ装置の光学系、つまり対物レンズの開口数NAは、CDでは約0.45、DVDでは約0.6であるが、本実施の形態のようにBD用の光ピックアップ装置20では、対物レンズ24の開口数NAは約0.8と大きく設定されている。開口数が大きくなるにしたがって、対物レンズ24の作動距離(すなわち、ワーキングディスタンス)は小さくなる。対物レンズ24の作動距離とは、対物レンズ24と光ディスクDとの間の距離であり、CDを対象とする光ピックアップ装置では作動距離が約1mm〜1.2mm、DVDでは約0.6mmであるのに対して、本実施の形態のBDでは、約0.1mm〜0.3mmと非常に小さい。
光ピックアップ装置20は、ターンテーブル22上の光ディスクDの記録面に、前記光源から発生したレーザビーム光を対物レンズ24によってスポット光に集光して照射する。これらのターンテーブル22、スピンモータ23および光ピックアップ装置20は、ハウジング本体25内に設けられる。このハウジング本体25の上面には、光ディスクDを収容するディスク収容空間26を開放しかつ閉鎖するための蓋体27が、ヒンジ部28によって開放方向A1および閉鎖方向A2に角変位自在に設けられる。
このハウジング本体25にはまた、前記ディスク収容空間26の閉鎖位置に配置された蓋体27(図1の状態)の遊端部が対向する部位に、前記蓋体27の開閉状態を検出する開閉検出手段である蓋体検出器SWが設けられる。蓋体検出器SWは、たとえばリードスイッチによって実現されるが、本発明の他の実施形態では、蓋体27の開閉状態を光学的に検出するフォトインタラプタが用いられてもよい。
図2に示されるように、蓋体27がオペレータの操作によって閉鎖位置から開放方向A1に角変位して開放された状態では、蓋体検出器SWの作動片27aが蓋体27の遊端部によって押下されていないので、蓋体検出器SWは開放状態であることを示す開閉検出信号を出力する。この状態で対物レンズ24は、光ディスクDから離反する方向、すなわち光ピックアップ装置20の内部へ引き込ませて退避させる。前記開閉検出信号は、蓋体検出器SWの作動片27aが蓋体27の遊端部によって押下された状態では、ローレベルの電位であり、蓋体検出器SWの作動片27aが蓋体27の遊端部によって押下された状態が解除されるとハイレベルの電位に変化する。このような開閉検出信号は、図4に関連して後述する対物レンズ駆動手段30の信号処理部34に入力され、イジェクト信号を生成するための信号処理が行われる。
なお、光ピックアップ装置20の光ディスクDの記録面に前記光源からのレーザビーム光を集光するための光学系として、光源から光ディスクDに向かって、コリメータレンズ、プリズム、偏光ビームスプリッタ、および前記対物レンズ24をこの順で備える。光源からの出射光は、コリメータレンズによって平行光とされた後、入射光と反射光とを分離するビームスプリッタを透過し、対物レンズ24を通って光ディスクDの記録面のトラックに焦点を結ぶ。また、光ディスクDの記録面からの反射光は、対物レンズを通って偏光ビームスプリッタに入射し、偏光ビームスプリッタによってコリメータレンズ側に導かれる。コリメータレンズは、受光素子上に反射光を集光し、受光素子によって反射光が検出される。
このような構成によって、図3に示されるように、光ディスクDがディスク収容空間26内に存在しない状態であっても、対物レンズ24がディスク収容空間26に臨む底面29よりも下方に退避しているため、光ディスクDの出し入れ時に、ターンテーブル22に対して傾斜した状態となる光ディスクDの対物レンズ24寄りの部分および前記出し入れ操作のためにディスク収容空間26に挿入された手指の指先などの凸状部が、対物レンズ24に直接接触することを確実に回避し、レンズ面が損傷または汚損することが防がれる。
図4はディスクドライブ装置21の電気的構成を示すブロック図である。前記ディスクドライブ装置21は、対物レンズ24によって集光されるビームスポットを、光ディスクDの記録面に螺旋状または同心円状に形成されたトラックに照射して追従させ、正確な情報の記録・再生を行うために、トラッキングサーボ制御およびフォーカスサーボ制御が採用される。このようなトラッキングサーボ制御およびフォーカスサーボ制御を実行するために、光ピックアップ装置20には対物レンズ駆動手段30が搭載される。
この対物レンズ駆動手段30は、対物レンズ24を保持しているホルダとも呼ばれる可動部31が、対物レンズ24の光軸方向(フォーカス方向)および光ディスクDの半径方向(トラッキング方向)に変位可能なように支持されるとともに、磁石とコイルを利用したトラッキングアクチュエータ32およびフォーカスアクチュエータ33によって、可動部31が上記の各方向へ駆動されるように構成される。
可動部31が駆動され、対物レンズ24がフォーカス方向へ変位することによって、光ディスクDの記録面にビームスポットの焦点が一致するようにフォーカスサーボ制御が行われる。
また、トラッキングアクチュエータ32によって、対物レンズ24が光ディスクDの半径方向へ移動することによって、光ディスクDの記録面のトラックにビームスポットを追従させるためのトラッキングサーボ制御が行われる。
光ディスクDは、スピンモータ23によって回転駆動された状態で、対物レンズ24からレーザ光を光ディスクDの記録面に照射し、その反射光は再び対物レンズ24を介して光ピックアップ20に入射し、光ピックアップ装置20から信号処理部34へ読取り信号として出力される。
また信号処理部34に読取り信号が入力されると、ディスクドライブ装置21のCPU(中央演算処理装置)35が駆動制御部36に駆動指令を出力し、トラッキングアクチュエータ32およびフォーカスアクチュエータ33が駆動されるとともに、スピンモータ23およびスライドモータ37が駆動される。スライドモータ37は、光ピックアップ装置20を光ディスクDの内周および外周間にわたって半径方向に移動させる。
光ディスクDを再生または記録する場合、回転する光ディスクDのトラックに光ピックアップ装置20の対物レンズ24を追従させるため、フォーカスサーボ回路42からフォーカス制御信号がアンプ45を介して光ピックアップ装置20のフォーカスアクチュエータ33に与えられる。フォーカスサーボ回路42は、フォーカスエラー検出回路41によって検出されたフォーカスエラー信号に応答して、フォーカスサーボ制御を行う。
蓋体検出器SWからの開閉検出信号に応答してイジェクト信号発生回路46がイジェクト信号を発生すると、フォーカス側の切換えスイッチ44がフォーカスサーボ回路42から定電流回路43側へ切り換わり、光ピックアップ装置20のフォーカスアクチュエータ33に定電流回路43から遅延回路47を介してアンプ45によって増幅された定電流によって遅延信号が与えられ、可動部31に搭載された対物レンズ24が光ディスクDから離反する方向へ変位し、光ディスクDの記録面に対する書き込みおよび読み出し位置からディスク収容空間26に臨む底面29よりも下方に没入した退避位置に退避する。この退避位置は、対物レンズ24のレンズ面の頂点が前記底面29から光ディスクDまたは手指の指先などの凸状部がレンズ面に接触しない深さ位置、たとえば前記底面29から1mm〜3mm程度下方に設定されてもよい。
イジェクト信号発生回路46は、蓋体検出器SWからの開閉検出信号が、たとえばハイレベルからローレベルに変化すると、イジェクト信号を遅延開始信号発生回路49と各切換えスイッチ44,54とに与える。各切換えスイッチ44,54は、各共通接点を各サーボ回路42,52にそれぞれ接続された一方の個別接点から各遅延回路47,57にそれぞれ接続された他方の個別接点に切り換え、遅延開始信号発生回路49は、遅延開始信号を各遅延回路47,57に出力し、各遅延回路47,57に予め定める遅延時間のカウント動作を開始させる。各遅延時間は、フォーカス側遅延回路47の遅延時間がトラッキング側遅延回路57の遅延時間よりも短く設定され、フォーカス制御電流による対物レンズ24の退避動作を開始させた後、トラッキング制御電流による対物レンズ24の退避動作を開始するように、時系列的に異なる順序で駆動させる。前記トラッキングアクチュエータ32、フォーカスアクチュエータ33、信号処理部34、駆動制御部36および蓋体検出器SWを含んで、レンズ退避手段を構成する。
また、トラッキングサーボ制御は、トラッキングアクチュエータ32からのトラッキング信号によって、トラッキングエラー検出回路51がトラッキングエラーを検出すると、トラッキングサーボ回路52のトラッキング信号はスイッチ54を経てアンプ55によって増幅され、トラッキングアクチュエータ32のトラッキングコイルに流れる制御電流を変化させ、スライドモータ37を動作させ、対物レンズ24によるスポット光が光ディスクDのトラックから所定範囲を超えてずれないようにトラッキング制御を行う。
蓋体検出器SWからの開閉検出信号によってイジェクト信号発生回路46がイジェクト信号を発生すると、スイッチ54がトラッキングサーボ回路52から定電流回路53側へ切り換わり、光ピックアップ装置20のトラッキングアクチュエータ32に定電流が供給されることによって、対物レンズ24が光ディスクDから離反する方向へ変位駆動されて退避する。
各スイッチ45,54から同時に切り換えられるが、フォーカスサーボ側の遅延回路47に設定される遅延時間T1よりもトラッキングサーボ側の遅延回路57に設定される遅延時間T2が長く設定されることによって、フォーカスアクチュエータ33のフォーカスコイルに与えられる制御電流によって対物レンズ24が退避した後、トラッキングアクチュエータ32のトラッキングコイルに与えられる制御電流によって対物レンズ24が退避する。
このように各定電流回路43,53から導出される駆動電流が各遅延回路47,57によってフォーカスアクチュエータ33およびトラッキングアクチュエータ32の各コイルに順次遅延させて供給されることによって、対物レンズ24が急激に引き込まれて損傷することが防がれる。
図5は光ピックアップ装置20の動作を説明するための斜視図であり、図5(1)は対物レンズ24の読取り時および書込み時の状態を示し、図5(2)は対物レンズ24がフォーカス方向へ退避させた状態を示し、図5(3)は対物レンズ24をフォーカス方向およびトラッキング方向に退避させた状態を示す。前記対物レンズ24を退避させる手段として、フォーカスアクチュエータ33のフォーカスコイルに与える制御電流によって、対物レンズ24が光ピックアップ装置20の内部へ引き込まれるが、通常の読取り時および書込み時における可動位置は、対物レンズ24のレンズ面が光ディスクDから0.1mm〜0.3mm程度の間隔をあけた矢符92の範囲であり、危険退避時はさらに矢符93の位置まで前記離反する方向へ移動して退避する。対物レンズ24は可動部31のレンズホルダ48に取り付けられており、複数本のワイヤ91によって支えられている。
対物レンズ24を離反する方向に引き込む手段として、フォーカスコイルに流す制御電流で行うとともに、トラッキングアクチュエータ33のトラッキングコイルにも制御電流を与えることによって、対物レンズ24を前記離反する方向にさらに引き込んで退避させる。このとき、フォーカスコイルに流す制御電流に対してトラッキングコイルに流す制御電流を遅延させることによって、より安定して対物レンズ24を引き込むことができる。
本発明の実施の他の形態では、図1の仮想線58で示されるように、ハウジング本体25にターンテーブル22に装着された光ディスクDに臨んで光学的ディスク検出器を設けて、光ディスクDの有無を識別し、光ディスクDが無い場合に対物レンズ24を避難させるようにしてもよい。
図6は本発明の実施の他の形態のディスクドライブ装置21aを簡略化して示す断面図であり、図7はディスクドライブ装置21aのディスクトレイ60が引き出された状態を示す断面図であり、図8は引き出されたディスクトレイ60から光ディスクDが取り出された状態を示す断面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態のディスクドライブ装置21aは、ディスクトレイ60の挿入/排出機構に光ピックアップ装置20が設置される薄型のディスクドライブ装置である。
このディスクドライブ装置21aは、ディスクトレイ60と連動して、トラッキングアクチュエータ32およびフォーカスアクチュエータ33を含む対物レンズ駆動部も外部に露出する。ディスクドライブ装置21aによって記録・再生される光ディスクDは、スピンモータ23によって回転駆動される。光ピックアップ装置20は、対物レンズ24によってレーザビームのスポット光を光ディスクDの記録面に焦点を合わせて照射し、これらは前述の実施の形態と同様に構成されるが、ディスクトレイ60の外部に臨むパネル部に設けられるトレイスイッチ61をオペレータが操作すると、図7のようにディスクトレイ60がハウジング本体25から外側方に突出する。ディスクトレイ部にはディスクトレイの開閉を検出する図示しない開閉検出手段を有し、前記ディスクトレイが開状態となった時点で検出信号を出力する。
この状態で、対物レンズ24は、光ピックアップ装置20の内部、すなわち光ディスクDから離反する方向へ移動して退避する。オペレータがハウジング本体25から突出したディスクトレイ60から光ディスクDを取り出しても、図8に示すように、対物レンズ24はディスクトレイ60内に没入しており、外部から光ディスクDおよび手指の指先などの凸状部が直接接触することが防がれ、レンズ面の損傷および汚損を確実に防止することができる。
本発明の実施のさらに他の形態では、前記イジェクト信号は、装填位置におけるディスク状記録媒体の有無を検出するディスク検出手段によって、ディスク状記録媒体が存在しないときに出力される検出信号であってもよい。このような構成によれば、前述の実施の各形態と同様に、光ディスクDがターンテーブル22から取り外されて開放している状態では、対物レンズ24は光ディスクDから離反する方向に退避しており、対物レンズ24に出し入れ時の光ディスクDおよび手指などの凸状部が直接接触することを確実に回避することができ、対物レンズ24のレンズ面の損傷および汚損を防止することができる。
本発明の実施の一形態の光ピックアップ装置20を搭載したディスクドライブ装置21を簡略化して示す断面図である。 ディスクドライブ装置21の蓋体27が開かれた状態を示す断面図である。 ディスクドライブ装置21から光ディスクDが取り出された状態を示す断面図である。 ディスクドライブ装置21の電気的構成を示すブロック図である。 光ピックアップ装置20の動作を説明するための斜視図であり、図5(1)は対物レンズ24の読取り時および書込み時の状態を示し、図5(2)は対物レンズ24がフォーカス方向へ退避させた状態を示し、図5(3)は対物レンズ24をフォーカス方向およびトラッキング方向に退避させた状態を示す。 本発明の実施の他の形態のディスクドライブ装置21aを簡略化して示す断面図である。 ディスクドライブ装置21aのディスクトレイ60が引き出された状態を示す断面図である。 引き出されたディスクトレイ60から光ディスクDが取り出された状態を示す断面図である。 第1の先行技術の光ピックアップ装置の対物レンズ1付近の構成を簡略化して示す断面図である。 第2の先行技術の光ピックアップ装置の対物レンズ11付近の構成を簡略化して示す断面図である。
符号の説明
20,20a 光ピックアップ装置
21,21a ディスクドライブ装置
22 ターンテーブル
23 スピンモータ
24 対物レンズ
25 ハウジング本体
26 ディスク収容空間
27 蓋体
29 ディスク収容空間26に臨む底面
30 対物レンズ駆動手段
31 可動部
32 トラッキングアクチュエータ
33 フォーカスアクチュエータ
34 信号処理部
35 CPU(中央演算処理装置)
36 駆動制御部
37 スライドモータ
41 フォーカスエラー検出回路
42 フォーカスサーボ回路
43,53 定電流回路
44,54 切換えスイッチ
45 アンプ
46 イジェクト信号発生回路
47,57 遅延回路
48 可動部31のレンズホルダ
49 遅延開始信号発生回路
51 トラッキングエラー検出回路
52 トラッキングサーボ回路
55 アンプ
58 光学的ディスク検出器
60 ディスクトレイ
61 トレイスイッチ
91 ワイヤ
D 光ディスク
SW 蓋体検出器

Claims (10)

  1. ディスク状記録媒体が挿入されかつ前記挿入されたディスク状記録媒体を排出するドライブ装置に搭載され、光源から出射される光ビームを、対物レンズによって前記挿入されたディスク状記録媒体の記録面に集光して情報を書き込みまたは読み取る光ピックアップ装置であって、
    前記ディスク状記録媒体をドライブ装置から排出する際に、前記対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離反する方向へ退避させるレンズ退避手段が設けられることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記レンズ退避手段は、対物レンズを、前記ディスク状記録媒体に情報を書き込みまたは読み出すフォーカス制御位置よりも前記ディスク状記録媒体から離反した位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記レンズ退避手段は、対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルに流す制御電流によって、対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする請求項1または2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記レンズ退避手段は、対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルに流す制御電流と、前記対物レンズをトラッキング方向に駆動するトラッキングコイルに流す制御電流とによって、対物レンズを前記ディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする請求項1または2記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記レンズ退避手段は、前記ドライブ装置からディスク状記録媒体を排出させるためのイジェクト信号に応答して、前記対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記レンズ退避手段は、前記ドライブ装置からディスク状記録媒体を排出させるためのイジェクト信号から遅延した遅延信号に応答して、前記対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記トラッキングコイルに流す制御電流を、前記フォーカスコイルに流す制御電流に対して遅延させた遅延信号に応答して、前記対物レンズをディスク状記録媒体から離反する方向へ変位させることを特徴とする請求項4記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記イジェクト信号は、ディスク状記録媒体を保護するために設けられる蓋体の開閉を検出する蓋体開閉検出手段によって、前記蓋体が開放状態であるときに出力される検出信号であることを特徴とする請求項5または6記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記イジェクト信号は、ディスク状記録媒体が上載されるディスクトレイの開閉を検出するディスクトレイ開閉検出手段によって、前記ディスクトレイが開状態であるときに出力される検出信号であることを特徴とする請求項5または6記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記イジェクト信号は、装填位置におけるディスク状記録媒体の有無を検出するディスク検出手段によって、ディスク状記録媒体が存在しないときに出力される検出信号であることを特徴とする請求項5または6記載の光ピックアップ装置。
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