本発明は、方向指示用スイッチが搭載されたカメラ、およびその方向指示用スイッチに関する。
従来、例えば、カメラには、操作ボタンとして互いに交差する十字方向(以下、一方を上下方向として他方を左右方向とする。)を指定可能とされている方向指示用スイッチが設けられているものが知られている。このようなカメラでは、方向指示用スイッチを操作して適宜上下左右を指定することにより、所望の各種機能を選択的に実行することができる。
このような方向指示用スイッチには、上下左右のそれぞれの操作用の指標部分が表面側に設けられた操作部と、各指標部分に適合する位置に4つの圧電スイッチが設けられるとともに各圧電スイッチの中心へ向けて軸部材が延出された基板とを有し、操作部が、両操作方向の中心位置を裏面側から軸部材により支持され、かつ各指標部分に相当する個所(4隅)を裏面側から各圧電スイッチにより支持されているものがある。この各圧電スイッチは、非導通状態へと復帰するための付勢手段を有し、この付勢手段に抗して押し下げられることにより導通状態となる構成とされている(例えば、特許文献1参照)。
この方向指示用スイッチは、操作部が押圧されていない状態では、付勢手段の付勢力により各圧電スイッチが非導通状態に復帰して操作部が基準姿勢となり、各圧電スイッチの付勢手段の付勢力に抗するように操作部の指標部分が押圧されると、軸部材による支持点を支点として操作部が基準姿勢から傾動し、指標部分に対応する(傾動された側に位置する)圧電スイッチが押圧されて当該圧電スイッチが導通状態となる。このため、この方向指示用スイッチでは、操作部を適宜傾動操作することにより、各圧電スイッチを選択的に押し下げて上下左右の指示方向を適宜指定することができる。
特開平06−260056号公報
ところが、上記した方向指示用スイッチでは、操作部が、押下可能な4つの圧電スイッチにより4隅が支持されていることから、軸部材により支持された中心位置(支持点)を支点として、上下左右方向を含む面で見てラジアル方向に傾動可能であるので、操作部が適切な方向(各指標部分が設けられている方向)へと傾動操作されない、所謂誤操作が行われる虞がある。すると、方向指示用スイッチでは、操作をした者の意に反する指示方向を指定してしまったり、操作部が傾動されているにも拘わらず指示方向を指定しなかったりしてしまう。特に、カメラでは、使用者が光学ファインダを覗きながら方向指示スイッチを操作する場面があり、このような場面では、方向指示用スイッチを見ることなく傾動操作が行われることから、誤操作となる可能性が高まってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたもので、操作部が適切な方向とは異なる方向に傾動操作される所謂誤操作を防止することができる方向指示用スイッチが設けられたカメラを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、制御機構に指示を送る操作スイッチを備えるカメラであって、前記操作スイッチは、前記カメラに対して傾動可能な操作部と、該操作部の基準姿勢から所定の支持方向への傾動により前記制御機構に接続された接点の導通を切り替えるスイッチ部と、前記操作部材の傾動を規制する傾動規制部とを備え、該傾動規制部は、前記操作部の前記所定の指示方向への傾動を許しつつ、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向とは異なる方向への傾動を規制することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のカメラであって、前記操作部は、前記基準姿勢とされると前記接点を非導通状態とし、かつ前記基準姿勢から前記所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されると前記接点を導通状態とし、前記傾動規制部は、前記操作部の前記所定の指示方向への前記所定角度を超えた傾動を許しつつ、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向とは異なる方向への前記所定角度を超えた傾動を防止することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、任意の指示方向を指定するための方向指示用スイッチがケース部材に装着されて構成されたカメラであって、前記方向指示用スイッチは、断続可能な接点が設けられたスイッチ基台と、前記接点の断続のために前記スイッチ基台に傾動可能に保持された操作部と、該操作部の傾動を規制する傾動規制部とを備え、前記操作部は、前記接点を非導通状態とする基準姿勢からラジアル方向に傾動可能とされ、該基準姿勢から所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されると前記接点を導通状態とし、前記傾動規制部は、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向への前記所定角度を超えた傾動を許しつつ、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向とは異なる方向への前記所定角度を超えた傾動を防止することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に記載のカメラであって、前記傾動規制部は、前記操作部の軸線に直交する面上で前記操作部を取り巻くように該操作部に設けられた板状部材と、前記操作部が前記基準姿勢にある際の前記板状部材に対向しつつ平行に延在するように前記ケース部材または前記スイッチ基台に設けられた当接面部とを有し、前記板状部材は、前記操作部が前記所定の指示方向とは異なる方向に傾動されると、前記当接面部に当接することにより、前記操作部が前記所定角度まで傾動することを防止するとともに、前記操作部が前記所定の指示方向に傾動されると、前記当接面部とは当接することなく前記操作部の前記所定角度までの傾動を許すことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のカメラであって、前記板状部材には、前記所定の指示方向とは異なる方向に対して前記基準姿勢から見た反対方向の位置に、前記当接面部へ向けて突出された突出部が設けられ、前記突出部は、前記操作部が前記所定の指示方向とは異なる方向に傾動されると、前記当接面部に当接することにより、前記操作部が前記所定角度まで傾動することを防止するとともに、前記操作部が前記所定の指示方向に傾動されると、前記当接面部とは当接することなく前記操作部の前記所定角度までの傾動を許す長さ寸法とされていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5に記載のカメラであって、前記操作部には、その先端を被覆するように操作キャップが装着され、該操作キャップは、前記ケース部材に設けられた開口部から外部に露出される操作用頭部と、該操作用頭部に連続しつつ前記ケース部材の内側で該ケース部材に沿って延在するフランジ部とを有し、前記板状部材は、前記フランジ部により形成され、前記当接面部は、前記ケース部材において前記開口部を規定する周辺壁部により形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4または請求項5に記載のカメラであって、前記操作部には、その先端を被覆するように操作キャップが装着され、該操作キャップは、前記ケース部材に設けられた開口部から外部に露出される操作用頭部と、該操作用頭部に連続しつつ前記ケース部材の内側で該ケース部材に沿って延在するフランジ部とを有し、該操作キャップには、前記開口部と前記操作キャップとの隙間を封止すべく弾性変形可能な部材からなり、前記操作用頭部を取り囲みつつ前記フランジ部と前記ケース部材との間で延在する封止部材が装着され、前記板状部材は、前記封止部材により形成され、前記当接面部は、前記ケース部材において前記開口部を規定する周辺壁部により形成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のカメラであって、前記フランジ部には、前記所定の指示方向とは異なる方向に対して前記基準姿勢から見た反対方向の位置に、前記当接面部へ向けて突出されたフランジ突出部分が設けられていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のカメラであって、前記操作部と前記操作キャップとの間には、前記ケース部材の前記開口部に嵌合可能な突起台部を有する遮蔽部材が設けられ、前記突起台部には、前記操作キャップの前記操作用頭部よりも小さな径寸法の挿通孔が設けられ、前記操作キャップの前記フランジ部は、前記突起台部の前記挿通孔への挿通を可能としつつ該挿通孔との係合を可能とすべく不均一な径寸法とされていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のカメラであって、前記所定の方向は、前記基準姿勢から見て互いに直交する4つの方向であることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、制御機構に指示を送る操作スイッチを備えるカメラであって、前記操作スイッチは、前記カメラに対して傾動可能な操作部と、該操作部の傾動により前記制御機構に接続された接点の導通を切り替えるスイッチ部と、前記操作部材が所定の基準姿勢から所定角度を超えて傾動することを規制する傾動規制部とを備え、該傾動規制部は、前記操作部の所定の方向の傾動を規制することを特徴とする。
請求項12に係る発明は、制御機構に指示を送る操作スイッチであって、前記制御機構に対して傾動可能な操作部と、該操作部の基準姿勢から所定の支持方向への傾動により前記制御機構に接続された接点の導通を切り替えるスイッチ部と、前記操作部材の傾動を規制する傾動規制部とを備え、該傾動規制部は、前記操作部の前記所定の指示方向への傾動を許しつつ、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向とは異なる方向への傾動を規制することを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の操作スイッチであって、前記操作部は、前記基準姿勢とされると前記接点を非導通状態とし、かつ前記基準姿勢から前記所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されると前記接点を導通状態とし、前記傾動規制部は、前記操作部の前記所定の指示方向への前記所定角度を超えた傾動を許しつつ、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向とは異なる方向への前記所定角度を超えた傾動を防止することを特徴とする。
請求項14に係る発明は、任意の指示方向を指定するための方向指示用スイッチであって、断続可能な接点が設けられたスイッチ基台と、前記接点の断続のために前記スイッチ基台に傾動可能に保持された操作部と、該操作部の傾動を規制する傾動規制部とを備え、前記操作部は、前記接点を非導通状態とする基準姿勢からラジアル方向に傾動可能とされ、前記基準姿勢から所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されると前記接点を導通状態とし、前記傾動規制部は、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向への前記所定角度を超えた傾動を許しつつ、前記操作部の前記基準姿勢から前記所定の指示方向とは異なる方向への前記所定角度を超えた傾動を防止することを特徴とする。
本発明に係るカメラでは、方向指示用スイッチの操作部を所定の指示方向とは異なる方向に傾動操作しても、当該方向では傾動規制部により傾動が規制されているので、操作部が適切な方向に傾動操作されない所謂誤操作を防止することができる。このため、操作をした者の意に反する指示方向が指定されたり、操作部を傾動しているにも拘わらず指示方向が指定されなかったりすることを防止することができる。
また、任意の指示方向を指定するための方向指示用スイッチがケース部材に装着されて構成されたカメラであって、方向指示用スイッチは、断続可能な接点が設けられたスイッチ基台と、接点の断続のためにスイッチ基台に傾動可能に保持された操作部と、操作部の傾動を規制する傾動規制部とを備え、操作部は、接点を非導通状態とする基準姿勢からラジアル方向に傾動可能とされ、基準姿勢から所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されると接点を導通状態とし、傾動規制部は、操作部の基準姿勢から所定の指示方向への所定角度を超えた傾動を許しつつ、操作部の基準姿勢から所定の指示方向とは異なる方向への所定角度を超えた傾動を防止することとすると、方向指示用スイッチの操作部を所定の指示方向とは異なる方向に傾動操作しても、当該方向では傾動規制部により所定の角度を超える傾動が防止されているので、操作部が適切な方向に傾動操作されない所謂誤操作を防止することができる。このため、操作をした者の意に反する指示方向が指定されたり、操作部を傾動しているにも拘わらず指示方向が指定されなかったりすることを防止することができる。
上記した構成に加えて、傾動規制部は、操作部の軸線に直交する面上で操作部を取り巻くように操作部に設けられた板状部材と、操作部が基準姿勢にある際の板状部材に対向しつつ平行に延在するようにケース部材またはスイッチ基台に設けられた当接面部とを有し、板状部材は、操作部が所定の指示方向とは異なる方向に傾動されると、当接面部に当接することにより、操作部が所定角度まで傾動することを防止するとともに、操作部が所定の指示方向に傾動されると、当接面部とは当接することなく操作部の所定角度までの傾動を許すこととすると、操作部の傾動方向に応じて互いに当接したり当接しなかったりするように板状部材と当接面部とを設定すればよいことから、容易に実現することができる。
上記した構成に加えて、板状部材には、所定の指示方向とは異なる方向に対して基準姿勢から見た反対方向の位置に、当接面部へ向けて突出された突出部が設けられ、突出部は、操作部が所定の指示方向とは異なる方向に傾動されると、当接面部に当接することにより、操作部が所定角度まで傾動することを防止するとともに、操作部が所定の指示方向に傾動されると、当接面部とは当接することなく操作部の所定角度までの傾動を許す長さ寸法とされていることとすると、板状部材に適宜突出部を設けるだけで、板状部材と当接面部とを操作部の傾動方向に応じて互いに当接したり当接しなかったりするように設定することができる。
上記した構成に加えて、操作部には、その先端を被覆するように操作キャップが装着され、操作キャップは、ケース部材に設けられた開口部から外部に露出される操作用頭部と、そこに連続しつつケース部材の内側で該ケース部材に沿って延在するフランジ部とを有し、板状部材は、フランジ部により形成され、当接面部は、ケース部材において開口部を規定する周辺壁部により形成されていることとすると、操作部を傾動操作することにより任意の指示方向を指定可能な一般的なスイッチ装置の操作部に、操作キャップを取り付けるだけで、容易に実現することができる。
上記した構成に加えて、操作部には、その先端を被覆するように操作キャップが装着され、操作キャップは、ケース部材に設けられた開口部から外部に露出される操作用頭部と、そこに連続しつつケース部材の内側で該ケース部材に沿って延在するフランジ部とを有し、操作キャップには、開口部と操作キャップとの隙間を封止すべく弾性変形可能な部材からなり、操作用頭部を取り囲みつつフランジ部とケース部材との間で延在する封止部材が装着され、板状部材は、封止部材により形成され、当接面部は、ケース部材において開口部を規定する周辺壁部により形成されていることとすると、封止部材が、操作部とともに傾動される操作キャップのフランジ部を介してケース部材の周辺壁部に押し当てられて操作部の傾動を規制することとなるが、この封止部材が弾性変形可能であることから、所定の指示方向とは異なる方向へと操作部が傾動された場合、封止部材が周辺壁部に当接しても直ちに操作部の傾動を止めるのではなく、基準姿勢からの傾動角度が大きくなるにつれて、傾動操作に対する反力を徐々に大きくすることができる。このため、カメラの使用者は、方向指示用スイッチの操作部を傾動操作する際、操作部からの反力の差異により、傾動操作している方向が適切なものであるか否かを認識することができる。
上記した構成に加えて、フランジ部には、所定の指示方向とは異なる方向に対して基準姿勢から見た反対方向の位置に、当接面部へ向けて突出されたフランジ突出部分が設けられていることとすると、操作キャップと封止部材との相対的な位置ずれを防止することができるとともに、封止部材を介在させて操作キャップのフランジ部のフランジ突出部分を当接面部に押し当ててより適切に操作部の傾動範囲を規制することができる。
上記した構成に加えて、操作部と操作キャップとの間には、ケース部材の開口部に嵌合可能な突起台部を有する遮蔽部材が設けられ、突起台部には、操作キャップの操作用頭部よりも小さな径寸法の挿通孔が設けられ、操作キャップのフランジ部は、突起台部の挿通孔への挿通を可能としつつ挿通孔との係合を可能とすべく不均一な径寸法とされていることとすると、操作部と操作キャップとの隙間の視認を防止することができる。
上記した構成に加えて、所定の方向は、基準姿勢から見て互いに直交する4つの方向であることとすると、使用者が容易に意図した通りの操作を行うことができる。
以下に、本発明に係るカメラの各実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1のカメラ10を裏面側から模式的に示す斜視図であり、図2は、カメラ10を正面側から模式的に示す斜視図である。以下の説明では、カメラ10を基準として、撮影光軸方向を前後方向(被写体側が前方)とし(矢印FB参照)、カメラ10を正面視した高さ方向を上下方向とし(矢印UD参照)、前後方向および上下方向を含む面に直交する方向を左右方向(カメラ10を正面視して左手が右側方向となる)とする(矢印LR参照)。
カメラ10は、実施例1ではデジタルカメラであり、図示は略すが、被写体を撮影する等のカメラとしての機能のためのカメラ機構がケース11に収容されて構成されている。実施例1のカメラ10は、図示は略すが、カメラ機構において、CCD撮像素子で画像信号を電気信号に変換し、この電気信号をデジタル処理することにより被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)のデジタル画像データを得て、このデジタル画像データをメモリーカードに格納する構成とされている。
ケース11は、前方ケース12と後方ケース13とが前後方向に連結されて構成されている。前方ケース12には、図2に示すように、上壁面にレリーズボタン14が設けられ、前壁面にレンズ15と、光学ファインダ16のための前側窓部16aとが設けられている。また、後方ケース13には、図1に示すように、液晶ディスプレイ17と、光学ファインダ16のための後側窓部16bと、操作スイッチである方向指示用スイッチ18とが設けられている。
カメラ10では、方向指示用スイッチ18を適宜操作することにより、各種機能を選択することができ、レリーズボタン14を押圧操作することにより被写体を撮影することができる。また、カメラ10では、液晶ディスプレイ17に画像を映し出しつつ被写体を撮影することができ、光学ファインダ16を覗きつつ被写体を撮影することもできる。
本発明に係るカメラ10では、方向指示用スイッチ18の構造が従来のカメラとは異なる構造とされている。これを以下で説明する。
図3は、方向指示用スイッチ18の周辺の構成を説明するために、分解して示す模式的な斜視図であり、図4は、方向指示用スイッチ18を上方(カメラ10に装着された状態では後方)から見た上面図であり、図5は、方向指示用スイッチ18のスイッチ装置19を上方から見た上面図であり、図6は、スイッチ装置19の動作を説明するために図5のI−I線に沿って得られた部分的に断面で示す説明図である。また、図7は、操作キャップ20を示す模式的な斜視図である。さらに、図8は、方向指示用スイッチ18の動作を説明するために図4のII−II線に沿って得られた部分的な断面で示す説明図であり、図9は、図4のIII−III線に沿って得られた図8と同様の説明図である。なお、図4では、理解を容易とするために後述するシール部材21を省略して示している。
方向指示用スイッチ18は、図3に示すように、スイッチ装置19と操作キャップ20とシール部材21とを有する。方向指示用スイッチ18は、ケース11に収容された制御基板22に設置され、かつ後方ケース13に形成された開口部であるスイッチ開口13aから操作キャップ20の一部が露出されている(図1参照)。
スイッチ装置19は、任意の指示方向を指定するための電気的な素子であり、図5および図6に示すように、スイッチ基台23と操作部24とを有する。スイッチ基台23は、5つの基台側接点25が設けられたスイッチ用基板26がスイッチケース27に収容されて大略構成されている。スイッチケース27は、そこに設けられた設置用脚部28で制御基板22に固定され、この設置用脚部28を介してスイッチ用基板26と制御基板22とが電気的に接続されている。これにより、スイッチ装置19は、制御基板22に実装されている。
5つの基台側接点25は、スイッチ用基板26上で、中心に位置する中央基台側接点25aと、それを中心として上下左右に等間隔で各1つずつ配置された4つの指示用基台側接点25bとを有する。このため、5つの基台側接点25は、スイッチ用基板26上で、カメラ10に装着された状態において上下方向URに等間隔で3つ並設されているとともに、その中央に位置する基台側接点25と左右方向LRに等間隔で3つ並設されて、十字を描くように位置設定されている。この5つの基台側接点25が設けられたスイッチ用基板26には、中央基台側接点25aを取り巻くように円環状のゴム29(図6では断面で示す。)が設けられており、このゴム29の上に操作部24が設置されている。
操作部24は、柱状の操作用棒状部30と、その下方(カメラ10に装着された状態では前方)に連続する断続用平板部31とを有する。断続用平板部31には、その下面(カメラ10に装着された状態では前側に位置する面)に5つの操作部側接点32が設けられている。5つの操作部側接点32は、操作用棒状部30の軸線上に位置された中央操作部側接点32aと、それを中心として各指示用基台側接点25bと対向すべく十字を描くように位置設定された4つの指示用操作部側接点32bとを有する。この操作部24は、操作用棒状部30の軸線がスイッチ用基板26に対して直交するようにゴム29より支持されており、この際に軸線が存在する位置を基準線Blとする。この操作部24は、操作用棒状部30の軸線が基準線Blに一致する状態を基準姿勢Baとして、ゴム29が部分的に潰れるように弾性変形されることにより当該基準姿勢Baからラジアル方向に傾動可能とされている。なお、実施例1では、4つの指示用操作部側接点32bは互いに等しい突出量とされ、それらよりも中央操作部側接点32aの突出量が大きく設定されている。これにより、操作部24が基準線Blに沿って押し下げられると、各指示用操作部側接点32bが各指示用基台側接点25bと当接することなく、中央操作部側接点32aが中央基台側接点25aに当接することとなる。
このスイッチ装置19では、図6に二点鎖線で示すように、操作部24が基準姿勢Baから傾動されて(操作用棒状部30の軸線が基準線Blに対して傾斜されて)、周回位置にある指示用操作部側接点32bが対向する指示用基台側接点25bと当接すると当該両接点32b、25b間が導通状態となる。また、スイッチ装置19では、図示は略すが、操作部24を基準線Blに沿って押し下げられて(カメラ10に装着された状態では前方へ押圧(図1参照))中央操作部側接点32aが対向する中央基台側接点25aと当接すると当該両接点32a、25a間が導通状態となる。このように何れかの接点間が導通状態となると、このことがスイッチ用基板26および設置用脚部28を経て電気信号として制御基板22に伝達される。これにより、スイッチ装置19では、操作部24に為された傾動操作に応じて任意の指示方向を指定することができるとともに、操作部24に為された押下操作により指定方向以外の指示も指定することができる。このように、スイッチ装置19では、操作部24の操作用棒状部30が、基準線Blから見て上下左右の4つの方向(所定の指示方向)へと傾動された際、それぞれの方向に位置する指示用操作部側接点32bがそれに対向する指示用基台側接点25bと当接すると、当該両接点32b、25b間が導通状態となるので、この当接した状態では、操作部24(操作用棒状部30)が所定の角度を超えて傾動されたこととなる。この操作部24の操作用棒状部30に操作キャップ20が装着される(図3参照)。このため、スイッチ基台23は、操作部24の傾動により接点の導通を切り替えるスイッチ部となる。
操作キャップ20は、図7に示すように、略円柱状の操作用頭部33と、その下方(カメラ10に装着された状態では前方)に首部34を介して連続するフランジ部35とを有する。操作用頭部33は、表面(カメラ10に装着された状態ではケース11から露出されて後方側に位置する面)に4つの指標部分36が設けられ、裏面側で操作用棒状部30を互いの軸線を一致させて受入可能とされている(図8および図9参照)。
4つの指標部分36は、操作用頭部33の円形の表面の周縁部が部分的に突起されて形成されており、周回方向で見て互いに等しい間隔とされている(図4参照)。この4つの指標部分36は、図4に示すように、周回位置にある4つの操作部側接点32およびそこに対向された4つの基台側接点25に対応して設けられており、操作キャップ20がスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に適切に装着された状態において、スイッチ装置19の操作部24の適切な傾動操作の方向を操作キャップ20上で示すこととなる。この操作用頭部33の下方には、図7ないし図9に示すように、環状の凹所とされた首部34が設けられ、この首部34に連続してフランジ部35が設けられている。
フランジ部35は、首部34から下方(カメラ10に装着された状態では前方)へ向けて拡がる截頭円錐体状を呈し、その傾斜面に4つの突出部分37が設けられている。各突出部分37は、操作用頭部33の軸線と平行な軸線を有する円柱状を呈し、突出端部37aが全体に面取りされている。また、4つの突出部分37は、上方(カメラ10に装着された状態では後方)から見ると、図4に示すように、円形となる傾斜面の周縁部に位置し、周回方向で見て互いに等しい間隔とされている。この4つの突出部分37は、操作キャップ20がスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に適切に装着されると、基準線Blに直交する平面において基準線Blを中心とする周回方向で見て、4つの指示用操作部側接点32bおよびそこに対向する4つの指示用基台側接点25bの位置の中間に位置するように設定されている。すなわち、カメラ10に装着された状態において基準線Blに直交する平面で見ると、4つの指示用操作部側接点32b(4つの指示用基台側接点25bも同様)が基準線Blを中心として上下左右に位置され、4つの突出部分37が基準線Blを通りつつ上下方向UDおよび左右方向LRに対して45度となる直線上に位置することとなる。また、この4つの突出部分37は、フランジ部35の表面から見た高さ寸法が、所定の条件を満たすように設定されている。この所定の条件については後述する。この操作キャップ20にシール部材21が装着される(図3参照)。
シール部材21は、図3および図4に示すように、円環状を呈する薄膜であり、弾性変形可能な部材、本実施例ではゴム部材で形成されている。シール部材21は、図8および図9に示すように、操作キャップ20の首部34に全周に渡り当接可能な内側リブ部21aと、操作キャップ20のフランジ部35の外方位置で内側(ケース11の内方側)から後方ケース13へ向けて延出する外側リブ部21bとを有する。このシール部材21は、内側リブ部21aで規定される内側開口部21cを押し広げて操作キャップ20の操作用頭部33を内側開口部21cに挿通させて、操作キャップ20に取り付けられる。このシール部材21が取り付けられた操作キャップ20は、制御基板22に固定されたスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に装着される。この制御基板22がケース11に適切に収容されると、図1、図8および図9に示すように、操作キャップ20の操作用頭部33が後方ケース13のスイッチ開口13aから外方に露出される。また、この状態では、シール部材21は、内側リブ部21aが操作キャップ20の首部34を取り巻きつつ当接し、かつ外側リブ部21bが内側(ケース11の内方側)から後方ケース13のうちスイッチ開口13aを規定する周辺壁部に当接しており、スイッチ開口13aからケース11の内方へと塵埃等が侵入することを防止する。このシール部材21は、スイッチ開口13aと操作キャップ20との隙間を遮蔽して、外部からケース11の内方が見えることを防止する役割も有する。
方向指示用スイッチ18では、図8および図9に示すように、操作キャップ20の操作用頭部33の周縁部近傍(指標部分36も含む。)がゴム29の付勢力に抗して押圧されると(図4および図8の矢印A1、図4および図9の矢印A2参照)、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準線Blから見た押圧個所の方向(図4の矢印A1および矢印A2参照)へ向けて基準姿勢Baから傾動する(図8および図9に二点鎖線で示す操作部24参照)。すると、操作キャップ20は、スイッチ装置19における操作用棒状部30の傾動軸を中心として回動されることとなるので、操作キャップ20のフランジ部35では、基準線Blから見て押圧方向側となる個所Pp(以下、押圧方向個所Ppという。)が後方ケース13から離間するのに対し、基準線Blを中心として押圧方向個所Ppとは点対称となる個所Ps(以下、点対称方向個所Psという。)が後方ケース13へと接近する。このことを勘案して操作キャップ20のフランジ部35は、操作部24が傾動操作された際に当該押圧方向と基準線Blを中心として点対称となる点対称方向個所が後方ケース13に干渉しないように、末広がり(截頭円錐形状)とされている。
ここで、押圧位置が、図4および図8に矢印A1で示すように、操作キャップ20の操作用頭部33の指標部分36である場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから所定の指示方向A1へと所定の角度を超えて傾動され、基準線Blから見て指示方向A1に位置する指示用操作部側接点32bが指示用基台側接点25bと当接して互いに導通状態となる(図8に二点鎖線で示す操作部24参照)。
また、押圧位置が、図4および図9に矢印A2で示すように、操作キャップ20の操作用頭部33のうち指標部分36ではない個所(図示の例では、互いに隣接する2つの指標部分36の中間位置)である場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから所定の指示方向とは異なる方向A2へと傾動される。このとき、操作キャップ20のフランジ部35には、指示方向A2とは点対称となる点対称方向個所Psに突出部分37が設けられており、この突出部分37の突出端部37aがシール部材21を介在させて後方ケース13の内壁面13b(スイッチ開口13aを規定する周辺壁部)に当接し、指示方向A2を挟むように位置する2つの指示用操作部側接点32bがそれぞれに対向する指示用基台側接点25bと当接する所定の角度(基準線Blに対して)まで、操作用棒状部30(操作部24)が傾動することが防止される(図9に二点鎖線で示す操作部24参照)。このため、実施例1では、フランジ部35と内壁面13bとが傾動規制部(傾動規制手段)として機能し、操作キャップ20のフランジ部35が板状部材として機能し、後方ケース13の内壁面13bが当接面部として機能している。換言すると、4つの突出部分37は、所定の指示方向(図4および図8の矢印A1参照)へとスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が傾動操作された場合には、フランジ部35において当該指示方向に対する点対称方向個所とは周回方向に45度ずれた位置で後方ケース13の内壁面13bに干渉せず、かつ所定の指示方向とは異なる方向(図4および図9の矢印A2参照)へとスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が傾動操作された場合には、フランジ部35において当該指示方向に対する点対称方向個所で後方ケース13の内壁面13bに干渉する長さ寸法に設定されている。なお、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が傾動操作される際、シール部材21とりわけ外側リブ部21bは当該傾動操作を阻害しない程度の厚さ寸法(硬さ)に設定されている。
このため、方向指示用スイッチ18では、所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合(図9参照)、所定の指示方向へと傾動操作された場合(図8参照)と比較して、基準線Bl(基準姿勢Ba)を基準として、小さな角度で操作用棒状部30(操作部24)の傾動が防止されるとともに、いずれの接点も導通状態とはならずいずれの方向も指定することはない。このため、方向指示用スイッチ18を操作した者、すなわちカメラ10の使用者は、適切な指示方向とは異なる方向へと傾動操作しようとしても、適切な指示方向の場合のように操作部24を傾動することが防止されているので、意に反する指示方向が指定されたり、所定の指示方向へと傾動操作した場合と等しい角度まで傾動したにも拘わらず指示方向が指定されなかったりすることはなく、違和感を覚えることがない。
よって、実施例1の方向指示用スイッチ18では、操作部24を所定の指示方向とは異なる方向に傾動操作しても、当該方向では傾動規制部により所定の角度を超える傾動が防止されているので、操作部が適切な方向に傾動操作されない所謂誤操作を防止することができる。このため、操作をした者の意に反する指示方向が指定されたり、操作部を傾動しているにも拘わらず指示方向が指定されなかったりすることを防止することができる。
また、方向指示用スイッチ18では、操作部24の傾動方向に応じて、板状部材となる操作キャップ20のフランジ部35に設けられた突出部分37を、当接面部となる後方ケース13の内壁面13bに当接させることにより傾動操作される操作部24の傾動範囲を規制するとともに、突出部分37が後方ケース13の内壁面13bに当接しないことで操作部24の適切な傾動操作を許すものであることから、簡易な構成で操作部24への誤操作を防止することができる。
さらに、方向指示用スイッチ18では、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に装着された操作キャップ20を板状部材として機能させ、かつ後方ケース13の内壁面13bを当接面部として機能させることで、傾動規制部を構成するものであることから、汎用品であるスイッチ装置19を使用して、操作部24への誤操作が適切に防止された方向指示用スイッチ18を形成することができるとともに、この方向指示用スイッチ18をカメラ10に搭載することができる。
方向指示用スイッチ18では、行った傾動操作が基準線Blから適切な指示方向へ向かうものであったか否かを、操作部24すなわち操作キャップ20の傾動の様子、換言すると傾動操作した感覚から認識することができ、この方向指示用スイッチ18が搭載されたカメラ10では、感覚的に適切な傾動操作を行って各種機能のうち所望の機能を適切に選択することができる。このことは、特に、使用者が光学ファインダ16を覗きながら方向指示用スイッチ18を操作する場面では、方向指示用スイッチ18の操作のために光学ファインダ16から目を離す必要がなくなることから、有効であるとともに光学ファインダ16の機能を有効利用することができる。
方向指示用スイッチ18では、操作キャップ20のフランジ部35を周回方向で見て、所定の指示方向(上記した実施例では上下左右)の中間位置に設けられた突出部分37を後方ケース13の内壁面13bに当接させる構成であることから、指標部分36では無い個所が押圧された場面では、行われた傾動操作が操作キャップ20の操作用頭部33のうち周回方向で見て指標部分36の中間位置である場合を除くと、突出部分37と後方ケース13との当接個所を支点となって、操作キャップ20すなわち操作部24の傾動方向を、押圧位置(基準線Blから見た傾動方向)から最も近接する指標部分36(基準線Blから見た所定の指示方向)を押し下げるような方向へと導くことができる。特に、上記した実施例では、各突出部分37の突出端部37aが面取りされて曲面状とされていることから、効果的に所定の指示方向(上下左右)へと導くことができる。このため、方向指示用スイッチ18が搭載されたカメラ10では、方向指示用スイッチ18を見ることなく適切な傾動操作を行って各種機能のうち所望の機能を適切に選択することができる。
したがって、実施例1に係るカメラ10では、方向指示用スイッチ18の操作部24が適切な方向に傾動操作されない所謂誤操作を防止することができる。
次に、この実施例1の第1変形例について説明する。この第1変形例の特徴部分は、操作キャップ20のフランジ部35に突出部分37を設けることに代えて、図10および図11に示すように、シール部材21´に突出部分37´を設けることにある。
第1変形例の方向指示用スイッチ18´では、突出部が設けられていない操作キャップ20´に、突出部分37´が設けられたシール部材21´が取り付けられて構成されている。この突出部分37´は、シール部材21´と同様の弾性変形が可能な部材でシール部材21´と一体的に形成されている。このことを除くと、突出部分37´は、方向指示用スイッチ18の操作キャップ20のフランジ部35に設けられた突出部分37と同一の構成とされている。
方向指示用スイッチ18´では、図11に矢印A3で示すように、操作キャップ20の操作用頭部33のうち指標部分36ではない個所(図示の例では、互いに隣接する2つの指標部分36の中間位置)であるが押圧された場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから所定の指示方向とは異なる方向A3へと傾動され、操作キャップ20´に設けられたシール部材21´において指示方向A3とは点対称となる点対称方向個所Psに設けられた突出部分37´の突出端部37a´が後方ケース13に当接し、指示方向A3を挟むように位置する2つの指示用操作部側接点32bがそれぞれに対向する指示用基台側接点25bと当接する角度(基準線Blに対して)まで、操作用棒状部30(操作部24)が傾動することが防止される(二点鎖線で示す操作部24参照)。このため、方向指示用スイッチ18´では、方向指示用スイッチ18と同様に、所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合、所定の指示方向へと傾動操作された場合と比較して、基準線Blを基準として、小さな角度で操作用棒状部30(操作部24)の傾動が防止されるとともにいずれの方向も指定することはない。
特に、第1変形例の方向指示用スイッチ18´では、基準線Bl(基準姿勢Ba)から見て所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合、後方ケース13に当接する突出部分37´が、弾性変形可能な部材であることから、突出部分37´が後方ケース13に当接しても直ちにスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30の傾動を止めるのではなく、基準線Blからの傾動角度が大きくなるにつれて、傾動操作に対する反力を徐々に大きくすることができる。このため、カメラ10´の使用者は、方向指示用スイッチ18´を傾動操作する際、反力の差異により、行っている傾動操作の方向が適切なものであるか否かを認識することができる。このことから、方向指示用スイッチ18´の傾動操作の感触、すなわちカメラ10´の操作の感触を、上質なものとすることができる。
次に、実施例1の第2変形例について説明する。この第2変形例の特徴部分は、図12に示すように、フランジ部35に突出部分37が設けられた操作キャップ20に取り付けるシール部材21´´に、突出部分37を裏面側から受け入れ可能な湾曲部21dが設けられていることにある。
第2変形例の方向指示用スイッチ18´´は、操作キャップ20のフランジ部35の突出部分37が、シール部材21´´の湾曲部21dに嵌るように、シール部材21´´が操作キャップ20に取り付けられて構成されている。
この方向指示用スイッチ18´´すなわちカメラ10´´では、方向指示用スイッチ18および方向指示用スイッチ18´と同様の効果を得ることができる。
特に、方向指示用スイッチ18´´では、操作キャップ20とシール部材21´´との相対的な位置ずれを防止することができるとともに、シール部材21´´を介在させて操作キャップ20のフランジ部35の突出部分37を、後方ケース13の内壁面13bに押し当てて、より適切に操作部24の傾動範囲を規制することができる(二点鎖線で示す操作部24参照)。
次に、実施例2のカメラ102について説明する。実施例2のカメラ102は、搭載された方向指示用スイッチ182が、実施例1のカメラ10の方向指示用スイッチ18とは異なる構成とされた例である。カメラ102は、その基本的な構成は実施例1のカメラ10と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、図13は、方向指示用スイッチ182の構成を分解して模式的に示す図10と同様の斜視図であり、図14は、方向指示用スイッチ182を模式的に示す図4と同様の上面図であり、図15は、図14に示すIV−IV線に沿って得られた図8と同様の説明図であり、図16は、図14に示すV−V線に沿って得られた図9と同様の説明図である。なお、図13では、理解容易のために、フランジ部352の周縁で後方ケース13へと延出された外側リブ部21bが省略されている。
カメラ102に搭載された方向指示用スイッチ182では、図13に示すように、実施例1の方向指示用スイッチ18とは、操作キャップ202およびシール部材212が異なる構成とされている。
操作キャップ202は、実施例1の操作キャップ20とは、フランジ部352が異なる形状とされている。フランジ部352は、底面(スイッチ装置19へと装着される側)に相当する個所が正方形とされた截頭四角垂体形状を呈している。
また、シール部材212は、フランジ部352に適合する截頭四角垂体形状を呈し、その4つの傾斜側面212aにより形成される4つの稜線箇所に稜線突条部212bが設けられている。4つの稜線突条部212bは、所定の幅寸法でかつ各傾斜側面212aに対して所定の高さ寸法で、隣接する両傾斜側面212aに沿って延在している。このシール部材212は、設定された上下左右の4つの所定の指示方向(操作キャップ202で見て基準線Blから指標部分36へと向かう方向)の中間位置に稜線箇所すなわち傾斜側面212aが位置するように設定されている。このため、シール部材212では、所定の指示方向に沿う断面(図15参照)と、隣接する2つの所定の指示方向の中間の方向に沿う断面(図16参照)と、で幅寸法が異なることとなる。
この方向指示用スイッチ182では、操作キャップ202の操作用頭部33における押圧位置が、図14および図15に矢印A4で示すように、操作キャップ202の操作用頭部33の指標部分36である場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから所定の指示方向A4へと傾動され(図15に二点鎖線で示す操作部24参照)、基準線Blから見て指示方向A4に位置する指示用操作部側接点32bが指示用基台側接点25bと当接して互いに導通状態となる。
また、方向指示用スイッチ182では、操作キャップ20の操作用頭部33における押圧位置が、図14および図16に矢印A5で示すように、操作キャップ20の操作用頭部33のうち指標部分36ではない個所(図示の例では、互いに隣接する2つの指標部分36の中間位置)である場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから所定の指示方向とは異なる方向A5へと傾動され、シール部材212では指示方向A5とは点対称となる点対称方向個所Psに稜線突条部212bが設けられていることから、この稜線突条部212bが後方ケース13に当接し、指示方向A5を挟むように位置された2つの指示用操作部側接点32bが、それぞれに対向する指示用基台側接点25bと当接する角度(基準線Blに対して)まで操作用棒状部30(操作部24)が傾動することが防止される(図15に二点鎖線で示す操作部24参照)。
このため、方向指示用スイッチ182では、方向指示用スイッチ18と同様に、所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合、所定の指示方向へと傾動操作された場合と比較して、基準線Blを基準として、小さな角度で操作用棒状部30(操作部24)の傾動が防止されるとともにいずれの方向も指定することがない。これにより、方向指示用スイッチ182を操作する者、すなわちカメラ102の使用者が、適切な指示方向とは異なる方向へと傾動操作してしまっても、意に反する指示方向が指定されたり、所定の指示方向へと傾動操作した場合と等しい角度まで傾動したにも拘わらず指示方向が指定されなかったりすることはなく、違和感を覚えることがない。
このように、カメラ102では、方向指示用スイッチ182に対して行った傾動操作が基準線Blから適切な指示方向へ向かうものであったか否かを、傾動操作した感覚から認識することができるので、感覚的に適切な傾動操作を行って各種機能のうち所望の機能を適切に選択することができる。このことは、特に、使用者が光学ファインダ16(図1および図2参照)を覗きながら方向指示用スイッチ182を操作する場面において有効である。
また、方向指示用スイッチ182では、基準線Blから見て、所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合、後方ケース13に当接する稜線突条部212bが、弾性変形可能な部材から形成されていることから、稜線突条部212bが後方ケース13に当接しても直ちにスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30の傾動を止めるのではなく、基準線Blからの傾動角度が大きくなることにつれて、傾動操作に対する反力を徐々に大きくすることができる。このため、カメラ102の使用者は、方向指示用スイッチ182を傾動操作する際、反力の差異により、行っている傾動操作の方向が適切なものであるか否かを認識することができる。このことから、方向指示用スイッチ182の傾動操作の感触、すなわちカメラ102の操作の感触を、上質なものとすることができる。
したがって、実施例2に係るカメラ102では、方向指示用スイッチ182の操作部24が適切な方向に傾動操作されない所謂誤操作を防止することができる。
次に、実施例3のカメラ103について説明する。実施例3のカメラ103は、搭載された方向指示用スイッチ183が、実施例2のカメラ102の方向指示用スイッチ182とは一部異なる構成とされた例である。カメラ103は、その基本的な構成は実施例2のカメラ102と同様であるので、同一機能部分には実施例2と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、図17は、方向指示用スイッチ183の構成を分解して模式的に示す図13と同様の斜視図であり、図18は、方向指示用スイッチ183を模式的に示す図4と同様の上面図であり、図19は、図18に示すVI−VI線に沿って得られた図8と同様の説明図であり、図20は、図18に示すVII−VII線に沿って得られた図9と同様の説明図である。
カメラ103に搭載された方向指示用スイッチ183では、図17に示すように、実施例2の方向指示用スイッチ182とは、シール部材213が異なる構成とされている。
シール部材213は、操作キャップ202のフランジ部352に適合する截頭四角垂体形状を呈し、その4つの傾斜側面213aにより4つの稜線部213bが形成されている。換言すると、シール部材213は、4つの稜線箇所に稜線突条部212bが設けられていないことを除くと、実施例2の方向指示用スイッチ182のシール部材212と同様の構成とされている。このシール部材213は、実施例2の方向指示用スイッチ182のシール部材212と同様に、設定された上下左右の4つの所定の指示方向の中間位置に傾斜側面213aが位置するように設定され、シール部材213では、所定の指示方向に沿う断面(図19参照)と、隣接する2つの所定の指示方向の中間の方向に沿う断面(図20参照)とで、異なる幅寸法とされている。
この方向指示用スイッチ183では、操作キャップ202の操作用頭部33における押圧位置が、図18および図19に矢印A6で示すように、操作キャップ202の操作用頭部33の指標部分36である場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから指示方向A6へと傾動され(図19に二点鎖線で示す操作部24参照)、基準線Blから見て指示方向A6に位置する指示用操作部側接点32bが指示用基台側接点25bと当接して互いに導通状態となる。
また、方向指示用スイッチ183では、操作キャップ202の操作用頭部33における押圧位置が、図18および図20に矢印A7で示すように、操作キャップ20の操作用頭部33のうち指標部分36ではない個所(図示の例では、互いに隣接する2つの指標部分36の中間位置)である場合、スイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30が、基準姿勢Baから所定の指示方向とは異なる方向A7へと傾動され、シール部材213では指示方向A7とは点対称となる点対称方向個所Psに稜線部213bが位置されていることから、この稜線部213bが後方ケース13に当接し、指示方向A7を挟むように位置された2つの指示用操作部側接点32bが、それぞれに対向する指示用基台側接点25bと当接する角度(基準線Blに対して)まで操作用棒状部30(操作部24)が傾動することが防止される(図20に二点鎖線で示す操作部24参照)。
このため、方向指示用スイッチ183では、所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合、所定の指示方向へと傾動操作された場合と比較して、基準線Blを基準として、小さな角度で操作用棒状部30(操作部24)の傾動が防止されるとともにいずれの方向も指定することがない。これにより、方向指示用スイッチ183を操作する者、すなわちカメラ103の使用者が、適切な指示方向とは異なる方向へと傾動操作してしまっても、意に反する指示方向が指定されたり、所定の指示方向へと傾動操作した場合と等しい角度まで傾動したにも拘わらず指示方向が指定されなかったりすることはなく、違和感を覚えることがない。
このように、カメラ103では、方向指示用スイッチ183に対して行った傾動操作が基準線Blから適切な指示方向へ向かうものであったか否かを、傾動操作した感覚から認識することができるので、感覚的に適切な傾動操作を行って各種機能のうち所望の機能を適切に選択することができる。このことは、特に、使用者が光学ファインダ16を覗きながら方向指示用スイッチ183を操作する場面において有効である。
また、方向指示用スイッチ183では、基準線Blから見て、所定の指示方向とは異なる方向へと傾動操作された場合、後方ケース13に当接する稜線部213bが、弾性変形可能な部材から形成されたシール部材213であることから、稜線部213bが後方ケース13に当接しても直ちにスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30の傾動を止めるのではなく、基準線Blからの傾動角度が大きくなるにつれて、傾動操作に対する反力を徐々に大きくすることができる。このため、カメラ103の使用者は、方向指示用スイッチ183を傾動操作する際、反力の差異により、行っている傾動操作の方向が適切なものであるか否かを認識することができる。このことから、方向指示用スイッチ183の傾動操作の感触、すなわちカメラ103の操作の感触を、上質なものとすることができる。
したがって、実施例3に係るカメラ103では、方向指示用スイッチ183の操作部24が適切な方向に傾動操作されない所謂誤操作を防止することができる。
次に、実施例4のカメラ104について説明する。先ず、実施例4のカメラ104の構成とするに至る背景について述べる。
各機能の選択、実行等の操作のために傾動される操作スイッチが設けられているカメラでは、組み立て作業を容易なものとする観点から、各部品を基板等に実装して内部機構を形成し、この内部機構をケースに装着するように収容して組み立てている。例えば、上記した各実施例では、制御基板22に方向指示用スイッチ18を実装した後に、後方ケース13のスイッチ開口13aに内方側から方向指示用スイッチ18を挿通させることとなる。このため、スイッチ開口13aは、方向指示用スイッチ18に装着された操作キャップ20(特にその操作用頭部33)の挿通が可能な径寸法とする必要がある。このことから、操作キャップ20とスイッチ開口13aとの間には、隙間が生じてしまうので、外観から与え得るカメラ10の質感を低下させてしまう虞がある。ここで、スイッチ装置19が実装された制御基板22をケース11に収容した後、後方ケース13の外方からスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に装着に操作キャップ20を装着することも考えられるが、組み立て作業が煩雑なものとなってしまうとともに、操作キャップ20の操作用棒状部30への固定が外れてしまうとカメラ10から操作キャップ20が脱落してしまう虞があることから、他の方法が望ましい。ここで、操作キャップ20の脱落を防止すべくEリングのような抜け止め部材を当該操作キャップ20に装着することも考えられるが、部品点数が増加するとともに、面倒な装着作業が必要となってしまう。
また、一般に、各機能の選択、実行等の操作のために傾動される操作スイッチにおいて、使用者が触れる箇所(上記した各実施例の方向指示用スイッチ18であれば操作キャップ20の操作用頭部33)は、適切な大きさとされていると傾動操作を容易なものとすることができる。ところが、傾動される操作スイッチ(方向指示用スイッチ18)では、操作用頭部33が大きくなるほど、スイッチ装置19の操作用棒状部30の傾斜に対する当該操作用頭部33の縁部の移動量が大きくなることから、操作用頭部33(操作キャップ20)とスイッチ開口13aとの隙間を大きくする必要があるので、外観品質の観点から操作用頭部33を大きなものとすることが困難である。
実施例4のカメラ104は、上記した問題点を解決するために、傾動操作される操作スイッチの操作部に装着される操作キャップと、この操作キャップをケース部材から露出させる開口部との隙間の視認を防止することができる構成とされたものである。
次に、このカメラ104の構成について述べる。カメラ104は、搭載された方向指示用スイッチ184およびその周辺が、実施例1のカメラ10の方向指示用スイッチ18およびその周辺とは異なる構成とされた例である。カメラ104は、その基本的な構成は実施例1のカメラ10と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、図21は、実施例4のカメラ104を裏面側から模式的に示す斜視図であり、図22は、方向指示用スイッチ184の周辺の構成を説明するためにカメラ104を分解して示す図3と同様の模式的な斜視図である。図23は、図21に示すVIII−VIII線に沿って得られた説明図である。なお、図23では、理解容易のために、スイッチ装置19の内部構造を省略している。図24は、遮蔽部材62を模式的に示す斜視図であり、(a)は操作キャップ204が装着される前の様子を示し、(b)は操作キャップ204が装着された様子を示している。図25は、操作キャップ204を操作用頭部334側から示す模式的な斜視図であり、図26は、操作キャップ204をフランジ部354側から示す模式的な斜視図であり、図27は、操作キャップ204をフランジ部354の底面側(カメラ104に装着された状態では前方側)から示す模式的な平面図である。図28は、操作キャップ204を遮蔽部材62に挿着する様子を説明するための説明図であり、(a)は挿着前の様子を示し、(b)は操作キャップ204のフランジ部354を遮蔽部材62の挿通孔64に挿入し始めた様子を示し、(c)はフランジ部354を挿通孔64に挿入し終えた様子を示し、(d)は挿着後の様子を示している。図29は、操作キャップ204の各部の大きさ寸法と遮蔽部材62の挿通孔64の内径寸法との関係を説明するための説明図である。
カメラ104では、図21に示すように、方向指示用スイッチ184の上方に再生スイッチ61が設けられている。この再生スイッチ61は、既に取得した被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)を液晶ディスプレイ17で再生させる(映し出させる)ために押圧操作される操作部である。
カメラ104では、実施例1のカメラ10とはケース114の後方ケース134が異なる構成とされている。後方ケース134には、図22に示すように、方向指示用スイッチ184のためのスイッチ開口134aと、液晶ディスプレイ17のためのディスプレイ開口134cと、再生スイッチ61のためのスリット開口134dとが設けられている。この後方ケース134では、スイッチ開口134aを規定する周辺壁部が平坦とされている。このカメラ104では、後方ケース134のスイッチ開口134aに遮蔽部材62の突起台部63が嵌合される。
遮蔽部材62は、可撓性を有する材料から形成され、図24に示すように、全体に板状を呈しており、突起台部63が設けられている。実施例4では、遮蔽部材62は、モールド成型により樹脂材料から形成されている。突起台部63は、円柱状箇所に遮蔽部材62を貫通する挿通孔64が設けられて構成されており、全体に円筒形状を呈している。この突起台部63では、外径が後方ケース134のスイッチ開口134aに嵌合可能な大きさ寸法とされ、内径が後述するように操作キャップ204のフランジ部354に対して所定の条件を満たすような寸法とされている。この突起台部63の円環状の上面63a(カメラ104として組み付けられた状態では後方側)には、4つの指標部分364が設けられている。この各指標部分364は、カメラ104として組み付けられた状態(図24(b)参照)において、後述する操作キャップ204の操作用頭部334の外縁よりも外方に位置されており、当該操作用頭部334の軸線を中心として上下左右に位置されている。この4つの指標部分364は、実施例1のカメラ10の4つの指標部分36と同様に、スイッチ装置19の操作部24の適切な傾動操作の方向を示すものである。
また、実施例4のカメラ10では、遮蔽部材62に、再生スイッチ61のための押圧部65が設けられている。押圧部65は、遮蔽部材62が部分的に上方(カメラ104として組み付けられた状態では後方)に突出されて構成され、後方ケース134のスリット開口134dに遊嵌可能な大きさ寸法とされている。この押圧部65では、図示は略すが、遮蔽部材62が制御基板224に実装された状態において、上方から下方へ向けて(カメラ104として組み付けられた状態では後方から前方)所定量だけ押し下げられると、遮蔽部材62に設けられた指示用遮蔽側接点65a(図23参照)と、制御基板224に設けられた指示用基板側接点224a(図23参照)とを導通状態とするように構成されている。このように両接点間が導通状態となると、このことが遮蔽部材62(押圧部65)を経て電気信号として制御基板224に伝達される。これにより、再生スイッチ61では、押圧部65に為された押下操作により再生動作を実行させることができる。
この遮蔽部材62の突起台部63の挿通孔64には、操作キャップ204が挿通される。この操作キャップ204は、制御基板224に実装されたスイッチ装置19の操作部24(図6等参照)の操作用棒状部30に装着されるものである。操作キャップ204は、図25〜図27に示すように、全体に円盤状の操作用頭部334と、その下方(カメラ104に装着された状態では前方)に首部344を介して連続するフランジ部354とを有する。操作用頭部334は、遮蔽部材62の突起台部63の挿通孔64の内径寸法よりも大きな外径寸法とされている。この操作用頭部334には、表面(カメラ104に装着された状態ではケース114から露出されて後方側に位置する面)の縁部に複数の凸部66が設けられている。この各凸部66は、互いに等しい間隔で設けられており、操作用頭部334を傾動または押圧操作する際の滑り止めとして機能する。
この操作キャップ204では、フランジ部354の裏面(カメラ104に装着された状態では前方側の面)からフランジ部354および首部344に渡る嵌合孔67が設けられている。この嵌合孔67は、内方に突出する4つの支持突条部68(図27参照)を有し、操作用棒状部30を互いの軸線を一致させるように受入可能とされている。この操作キャップ204では、図23に示すように、嵌合孔67における操作用棒状部30の受入深さ寸法ldが、操作キャップ204および遮蔽部材62が制御基板224に実装された状態におけるフランジ部354と遮蔽部材62の突起台部63の挿通孔64を規定する周辺壁部との間隔leよりも大きなものとされている。なお、間隔leは、操作キャップ204すなわちスイッチ装置19が傾動されていない状態でのものである。
この操作キャップ204のフランジ部354は、全体に円盤状の部材(図27に二点鎖線で示す符号D参照)の両側部が互いに平行な平面で切り欠かれた形状とされている。このフランジ部354では、上述したように遮蔽部材62の挿通孔64の内径寸法に対して所定の条件を満たすものとされている。詳細には、フランジ部354では、元となる円盤状部材Dの外径寸法が当該挿通孔64の内径寸法よりも大きなものとされており、切り欠かれることにより小さくされた径寸法Dwが当該挿通孔64の内径寸法よりも小さなものとされている。これにより、操作キャップ204は、フランジ部354を遮蔽部材62の挿通孔64に挿入することが可能であるとともに、フランジ部354が挿通孔64に挿通された状態で当該挿通孔64と互いの軸線が一致されている状態ではフランジ部354が挿通孔64を規定する周辺壁部に係合し挿通孔64から抜け出ることを防止することができる。また、実施例4の操作キャップ204では、フランジ部354において、切欠状箇所の面に沿う方向で見た両端にフランジ突起部分354a、354bが形成されている。
このカメラ104では、組み立ての際、先ず、遮蔽部材62に操作キャップ204を挿着する。この様子を図28を用いて説明する。
操作キャップ204のフランジ部354は、図28(a)に示すように、長尺側(両フランジ突起部分354a、354bを架け渡す方向)の径寸法が、遮蔽部材62の突起台部63に設けられた挿通孔64よりも大きくされている。このため、図28(b)に示すように、遮蔽部材62に対して操作キャップ204を傾けてフランジ部354の長尺方向の一端部(フランジ突起部分354a)側から挿通孔64に挿入する(矢印A8参照)。その後、挿通孔64の周縁部に首部344が近づけることで、フランジ部354の長尺方向の他端部(フランジ突起部分354b)をすなわちフランジ部354全体を挿通孔64に挿入する(矢印A9参照)ことが可能となる(図28(c)参照)。その後、操作キャップ204と挿通孔64とを互いの軸線が一致する位置関係とすると、フランジ部354と挿通孔64との係合により、遮蔽部材62(突起台部63もしくは挿通孔64)に対する操作キャップ204の抜けが防止されることとなる(図28(d)参照)。このことから、操作キャップ204は、遮蔽部材62の挿通孔64との間で以下の条件を満たしていることとなる。この所定の条件を図29を用いて説明する。
操作キャップ204において、フランジ部354を長尺方向で見て、他端部(フランジ突起部分354b)から、フランジ部354と首部344との境界において一端(フランジ突起部分354a)側に位置する箇所までの長さ寸法をlaとし、挿通孔64の内径寸法をlbとする。また、フランジ部354の長尺方向の長さ寸法(最大値)をlcとする。すると、フランジ部354における最小径寸法Dw<lbであってかつla<lbであれば、フランジ部354の挿通孔64への挿通が可能となる。また、lb<lcであれば、互いの軸線が一致された状態において、フランジ部354が挿通孔64に係合することとなる。
この遮蔽部材62に挿着された操作キャップ204には、シール部材21が取り付けられる(図22および図23参照)。このシール部材21は、内側リブ部21aで規定される内側開口部21cを押し広げて操作キャップ204のフランジ部354を内側開口部21cに挿通させて、操作キャップ204に取り付けられる。このシール部材21は、図23に示すように、内側開口部21cが操作キャップ204の首部344に取り巻くように密接され、かつ外側リブ部21bが内側(ケース11の内方側)から遮蔽部材62のうち挿通孔64を規定する周辺壁部に当接しており、挿通孔64と操作キャップ204との隙間を遮蔽するので、挿通孔64からケース11の内方へと塵埃等が侵入することを防止する。
シール部材21が取り付けられた操作キャップ204は、制御基板224に固定されたスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に装着され、操作キャップ204が装着された遮蔽部材62は、制御基板224およびスイッチ装置19に装着される。これにより、操作キャップ204は、その軸線が、突起台部63の挿通孔64の軸線と一致する位置関係とされる。このスイッチ装置19、遮蔽部材62、シール部材21および操作キャップ204が装着された制御基板224が、ケース114(後方ケース134)に適切に収容されると、突起台部63がスイッチ開口134aに嵌合しつつそこから外方に突出されるとともに、その突起台部63上(カメラ104として組み付けられた状態では後方)に操作キャップ204の操作用頭部334が位置される。また、遮蔽部材62に設けられた押圧部65が、後方ケース134のスリット開口134dから外方に露出される。これにより、再生スイッチ61が構成される。
このように組み付けられたカメラ104では、以下(1)〜(7)の効果を得ることができる。
(1)方向指示用スイッチ184において、図23に示すように、操作キャップ204が挿通された突起台部63の挿通孔64の上方(カメラ104として組み付けられた状態では後方)に、当該挿通孔64よりも大きな径寸法とされた操作キャップ204の操作用頭部334が位置されていることから、操作キャップ204と挿通孔64との隙間が視認されることを防止することができる。このため、カメラ104の外観から与える質感を向上させることができる。
(2)方向指示用スイッチ184では、遮蔽部材62に装着された操作キャップ204がスイッチ装置19の操作部24の操作用棒状部30に適切に装着され、かつ遮蔽部材62が制御基板224に適切に装着されることにより、操作キャップ204と遮蔽部材62の突起台部63の挿通孔64とが互いに軸線が一致する位置関係とされる。この状態では、後方ケース13の裏側(ケース11の内方側)に延在される遮蔽部材62の挿通孔64(それを規定する周辺壁部)に、操作キャップ204のフランジ部354が係合する構成とされていることから、不測の事態が生じて操作用棒状部30に対する操作キャップ204の固定が外れてしまった場合であっても、操作キャップ204の嵌合孔67への操作用棒状部30の挿通による位置決め作用と、操作キャップ204のフランジ部354の挿通孔64(それを規定する周辺壁部)との係合作用との協働により、当該操作キャップ204が遮蔽部材62の挿通孔64すなわちカメラ104から脱落してしまうことを防止することができる。これは、嵌合孔67における操作用棒状部30の受入深さ寸法ld(図23参照)が、操作キャップ204および遮蔽部材62が制御基板224に実装された状態におけるフランジ部354と遮蔽部材62の突起台部63の挿通孔64を規定する周辺壁部との間隔le(図23参照)よりも大きなものとされていることによる。
(3)方向指示用スイッチ184において、突起台部63の挿通孔64には、その径寸法よりも小さな外径とされた操作キャップ204の首部344が位置されていることから、スイッチ装置19の操作のための傾動に起因して、操作キャップ204(操作用頭部334も含む)が挿通孔64に干渉することを防止することができる。このことから、操作用頭部334を大きくした場合であっても傾動時の干渉防止の観点から操作キャップ204と挿通孔64との隙間を大きくする必要はなく、これに加えて、上記したように操作キャップ204と挿通孔64との隙間の視認を防止することができる構成であることから、操作キャップ204の操作用頭部334を、傾動操作を容易なものとするのに十分な大きさ寸法とすることができる。
(4)スイッチ装置19、遮蔽部材62、シール部材21および操作キャップ204を制御基板224に装着した後、後方ケース13のスイッチ開口134aに遮蔽部材62の突起台部63を嵌合させて組み立てるものであることから、組み立て作業を容易なものとすることができる。
(5)操作キャップ204のフランジ部354は、遮蔽部材62の挿通孔64の内径寸法よりも大きな外径寸法の円盤状部材Dの両側部が切り欠かれた形状とされていることから、当該挿通孔64への挿入が可能であるとともに、当該挿通孔64から抜け出ることを防止することができる。このため、操作キャップ204の製造、操作キャップ204の遮蔽部材62への装着作業、およびカメラ104の組み立て作業を容易なものとすることができる。
(6)後方ケース13のスイッチ開口134aには、遮蔽部材62の突起台部63が嵌合されて突出されており、この突起台部63の上面63aには4つの指標部分364が設けられていることから、傾動操作を容易とするに十分な大きさの操作用頭部334のケース11の内方側からの挿通が可能な内径寸法のスイッチ開口134aの存在を目立たなくすることができる。これは次のことによる。図21に示すように、後方ケース134の外壁面134e(カメラ104として組み付けられた状態では後方側に位置する面)では、カメラ104の後方側から見ると、方向指示用スイッチ184における操作箇所となる操作キャップ204の操作用頭部334の周囲を取り巻くように4つの指標部分364が設けられた突起台部63の上面63aが位置されていることとなる。このため、スイッチ開口134aから突出された突起台部63は、方向指示用スイッチ184において実質的な操作箇所となる操作キャップ204が載置された台座のような外観を呈しており、4つの指標部分364を強調するとともに、操作用頭部334を縁取るデザインであるものと使用者に印象付けることができる。このため、相対的に、突起台部63により充填されたスイッチ開口134aの印象が弱まるので、スイッチ開口134aの存在が目立たなくなることとなる。
(7)遮蔽部材62に設けられた押圧部65が後方ケース134のスリット開口134dから外方に露出されることにより再生スイッチ61が構成されていることから、部品点数を減らすことができる。
なお、実施例4では、フランジ部354は、遮蔽部材62の挿通孔64の内径寸法よりも大きな外径寸法の円盤状部材Dの両側部を切り欠いた形状として、挿通孔64の内径寸法よりも小さな径寸法Dwとなる箇所が形成される構成とされていたが、挿通孔64への挿通を可能としつつ当該挿通孔64との係合を可能とすべく不均一な径寸法とされていればよく、上記した実施例4に限定されるものではない。
また、実施例4では、方向指示用スイッチ184において、実施例1ないし実施例3における傾動規制部に相当するものが設けられていなかったが、基本的な構成が方向指示用スイッチ18と同様であることから、容易に設定することが可能である。例えば、図30および図31に示すように、フランジ部354´に4つの突出部分37が設けられた操作キャップ204´を用いることで、実施例4のカメラ104における効果を得ることを可能としつつ実施例1のカメラ10における効果を得ることができる。ここで、4つの突出部分37は、実施例1の操作キャップ20のフランジ部35に設けられた4つの突出部分37と同様の構成とすればよい。この他にも、図32および図33に示すように、操作キャップ204´´を用いることとしてもよい。この操作キャップ204´´では、フランジ部354´´が、実施例2の操作キャップ202のフランジ部352のように4つの傾斜面354cを有する板状部材を円盤状に繰り抜いた上に、両側部を平行な面で切り欠いた形状とされている。操作キャップ204´´を用いることで、実施例4のカメラ104における効果を得ることを可能としつつ実施例2のカメラ102(または実施例3のカメラ103)における効果を得ることができる。これら操作キャップ204´や操作キャップ204´´の他にも、実施例1の第1変形例のように突出部分37´が設けられたシール部材21´を用いてもよく、実施例2のように截頭四角垂体形状で稜線突条部212bが設けられたシール部材212を用いてもよく、実施例3のように截頭四角垂体形状で稜線突条部212bが設けられたシール部材213を用いてもよい。
さらに、実施例4では、遮蔽部材62に再生スイッチ61を構成する単一の押圧部65が設けられていたが、遮蔽部材は、外径が後方ケース134のスイッチ開口134aに嵌合可能であり、操作キャップ204のフランジ部354の挿通を許しつつ該フランジ部354との係合が可能な挿通孔64が形成された突起台部63が設けられているものであればよく、上記した実施例4に限定されるものではない。しかしながら、押圧部65のようにスイッチを構成する箇所が形成されていると、部品点数を削減することができることから、実施例4のように単一の押圧部65だけではなく複数の押圧部を設ける構成とすることが望ましい。
なお、本発明に係るカメラおよびそこに搭載される方向指示用スイッチの具体的な例を上記した各実施例で示したが、方向指示用スイッチは、操作部が、基準姿勢からラジアル方向に傾動可能とされ、かつ基準姿勢から所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されることにより当該所定の指示方向を指定する構成とされているものであって、所定の指示方向では操作部が基準姿勢から所定角度を超えて傾動することを許しつつ、所定の指示方向とは異なる方向では操作部が基準姿勢から所定角度を超えて傾動することを防止する傾動規制部(傾動規制手段)が設けられているものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、方向指示用スイッチをスイッチ機構の操作部に装着される操作キャップにシール部材が取り付けられ、操作キャップあるいはシール部材が板状部材として、操作部の傾動方向に応じて後方ケースのうち周辺壁部の内壁面に干渉する構成の例が示されていたが、以下のことを考慮して(1)〜(3)のように設定されたものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
先ず、スイッチ機構の操作部に設けられる板状部材50(各実施例では、操作部24に装着される操作キャップ20、202のフランジ部35、352、353)は、実際には操作部の傾動操作に伴ってその傾動軸回りに回動することとなるが、以下では、図34に示すように、考え方は共通であることから理解容易のために板状部材50の底面上であって基準線Blを通る線を軸線として板状部材50が回動するものと仮定する。
(1)板状部材50が、基準線Blに対して等しい角度でラジアル方向に傾動することとすると、基準線Blに対して直交する当接面部51(各実施例では後方ケース13の内壁面13b)((b)参照)に、基準線Blを中心とする一定の半径寸法の円周位置Cで当接することとなる((a)参照)。すなわち、上記した各実施例のように、基準線Blに対して上下左右に所定の指示方向が設定されているものとすると、指示方向P1へと傾動操作された場合、点対称方向個所S1が当接面部51に当接し、指示方向P2へと傾動操作された場合、点対称方向個所S2が当接面部51に当接することとなる。このことから、円周位置Cにおいて、各点対称方向個所S2では、操作部24が所定の傾動角度となる前に板状部材50と当接面部51とが当接するように互いの間隔を設定し、各点対称方向個所S1では、少なくとも操作部24が所定の傾動角度となるまで板状部材50と当接面部51とが当接しないように互いの間隔を設定すればよいこととなる。実施例1の方向指示用スイッチ18がこの一例に該当する。
(2)板状部材50と、基準線Blに対して直交する当接面部51(各実施例では後方ケース13の内壁面13b)との間隔が、一定のものとすると、基準線Blから離れた位置で互いに当接した場合の方が、基準線Blに近接する位置で互いに当接する場合に比較して、基準線Blに対して小さな傾斜角度で板状部材50の傾動が止められることとなる((b)参照)。このことから、指示方向P2(所定の指示方向とは異なる方向)の基準線Blに対して点対称となる方向では、操作部24が所定の傾動角度となる前に板状部材50と当接面部51とが当接するように、当該当接個所の基準線Blからの間隔を設定し、指示方向P1(所定の指示方向)の基準線Blに対して点対称となる方向個所では、少なくとも操作部24が所定の傾動角度となるまで板状部材50と当接面部51とが当接しないように、当該当接個所の基準線Blからの間隔を設定すればよいこととなる。換言すると、各点対称方向個所S2を結ぶ直線(正方形)により規定された面で板状部材50と当接面部51とが当接するものとすると、指示方向P1に傾動操作された場合は、板状部材50における基準線Blを挟んだ対向位置にある各点対称方向個所S2を結ぶ直線個所が当接面部51に当接するので、板状部材50における基準線Bl(傾動軸)から当接個所までの間隔がd1となるが、指示方向P2に傾動操作された場合は、基準線Blを挟んだ対向位置にある各点対称方向個所S2で板状部材50と当接面部51とが当接し、板状部材50における基準線Bl(傾動軸)から当接個所までの間隔がd2(>d1)となり、指示方向P2への傾動角度が小さくなることとなる。実施例3の方向指示用スイッチ183がこの一例に該当する。
(3)上記した(1)、(2)を適宜組み合わせる。実施例2の方向指示用スイッチ182がこの一例に該当する。
さらに、上記した各実施例では、方向指示用スイッチには上下左右の4つの指示方向が設定されていたが、操作部が、基準姿勢からラジアル方向に傾動可能とされ、かつ基準姿勢から所定の指示方向に所定角度を超えて傾動されることにより当該所定の指示方向を指定する構成とされているものであれば、所定の指示方向として設定される個数は幾つであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、方向指示用スイッチが、操作部の中心位置を基準線に沿って押し下げることにより、傾動操作が行われたときとは別の接点(25a、32a)が導通状態となる構成とされていたが、この構成はなくてもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、スイッチ装置19において、互いに対向された、スイッチ基台23に設けられた各基台側接点25と、操作部24に設けられた操作部側接点32とが当接することにより導通状態となる構成とされていたが、操作部が基準線に対して所定の指示方向に傾動されることにより当該指示方向を指定すべく導通状態となるものであれば、例えば、スイッチ基台に従来例で示したような圧電スイッチが設けられ、操作部が傾動されることにより当該操作部が圧電スイッチを押圧して導通状態とするものであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した実施例2の方向指示用スイッチ182および実施例3の方向指示用スイッチ183では、操作キャップ202(図13参照)が用いられていたが、シール部材21における後方ケース13の内壁面13bに当接する個所を、内壁面13bへ向けてスイッチ装置19側(前方側)から押圧することができるフランジ部を有しているものであれば、例えば、実施例1の第1変形例の操作キャップ20´(図10参照)や図35に示す操作キャップ204であってもよく、上記した実施例2および実施例3に限定されるものではない。この操作キャップ204は、そのフランジ部354が、操作キャップ202において、4つの傾斜面が形成する稜線個所が面取りされて湾曲面とされて構成されている。
以上、本発明を実施例に基づき詳述してきたが、この具体的な構成に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1のカメラを裏面側から模式的に示す斜視図である。
実施例1のカメラを正面側から模式的に示す斜視図である。
方向指示用スイッチの周辺の構成を説明するために、分解して示す模式的な斜視図である。
方向指示用スイッチを上方(カメラに装着された状態では後方)から見た上面図である。
方向指示用スイッチのスイッチ装置を上方から見た上面図である。
スイッチ装置の動作を説明するために図5のI−I線に沿って得られた部分的に断面で示す説明図である。
操作キャップを示す模式的な斜視図である。
方向指示用スイッチの動作を説明するために図4のII−II線に沿って得られた部分的な断面で示す説明図である。
図4のIII−III線に沿って得られた図8と同様の説明図である。
第1変形例の方向指示用スイッチの周辺の構成を説明するために、分解して示す模式的な斜視図である。
第1変形例の方向指示用スイッチの動作を説明するための図9と同様の説明図である。
第2変形例の方向指示用スイッチの動作を説明するための図9と同様の説明図である。
実施例2の方向指示用スイッチの構成を分解して模式的に示す図10と同様の斜視図である。
実施例2の方向指示用スイッチを模式的に示す図4と同様の上面図である。
図14に示すIV−IV線に沿って得られた図8と同様の説明図である。
図14に示すV−V線に沿って得られた図9と同様の説明図である。
実施例3の方向指示用スイッチの構成を分解して模式的に示す図13と同様の斜視図である。
実施例3の方向指示用スイッチを模式的に示す図4と同様の上面図である。
図18に示すVI−VI線に沿って得られた図8と同様の説明図である。
図18に示すVII−VII線に沿って得られた図9と同様の説明図である。
実施例4のカメラを裏面側から模式的に示す斜視図である。
実施例4のカメラにおいて、方向指示用スイッチの周辺の構成を説明するためにカメラを分解して示す図3と同様の模式的な斜視図である。
図21に示すVIII−VIII線に沿って得られた説明図である。
実施例4のカメラにおける遮蔽部材を示す模式的な斜視図であり、(a)は操作キャップが装着される前の様子を示し、(b)は操作キャップが装着された様子を示している。
操作キャップを操作用頭部側から示す模式的な斜視図である。
操作キャップをフランジ部側から示す模式的な斜視図である。
操作キャップをフランジ部の底面側(カメラに装着された状態では前方側)から示す模式的な平面図である。
操作キャップを遮蔽部材に挿着する様子を説明するための説明図であり、(a)は挿着前の様子を示し、(b)は操作キャップのフランジ部を遮蔽部材の挿通孔に挿入し始めた様子を示し、(c)はフランジ部を挿通孔に挿入し終えた様子を示し、(d)は挿着後の様子を示している。
操作キャップの各部の大きさ寸法と遮蔽部材の挿通孔の内径寸法との関係を説明するための説明図であり、(a)は操作キャップのフランジ部を遮蔽部材の挿通孔に挿入し始めた様子を示し、(b)はフランジ部を挿通孔に挿入し終えた様子を示している。
実施例4のカメラにおいて、操作キャップの他の構成を示す模式的な斜視図である。
図30に示すIX−IX線に沿って得られた説明図である。
実施例4のカメラにおいて、操作キャップのさらに他の構成を示す模式的な斜視図である。
図32に示すX−X線に沿って得られた説明図である。
板状部材と当接面部との相対的な関係を説明するための説明図である。
各実施例とは異なる操作キャップを示す模式的な斜視図である。
符号の説明
10 カメラ
11 (ケース部材としての)ケース
13 後方ケース
13b (傾動規制部としての)内壁面
18 方向指示用スイッチ
20、202 操作キャップ
21、212、213 (封止部材としての)シール部材
23 スイッチ基台
24 操作部
25 (接点としての)基台側接点
35 (傾動規制部としての)フランジ部
37 (突出部としての)突出部分
212b (突出部としての)稜線突条部
213b (突出部としての)稜線部
Ba 基準姿勢