JP2009035187A - Gps電波遮断物体検出システム - Google Patents

Gps電波遮断物体検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道信号分野等への応用を可能とするため、GPS電波を利用したGPS電波遮断物体検出システムにフェールセーフ性を具備させる。
【解決手段】GPSアンテナ11とGPS受信機12は汎用品とし、その出力に基づいて電波受信の成否を判別して受信成功時にGPS電波遮断物体が不存在しないと判断し受信失敗時にはGPS電波遮断物体が存在すると判断する判定装置13をフェールセーフな装置で構成し、この判定装置がGPS地上装置11,12およびその伝送系の健全性を監視することでシステム全体をフェールセーフなものにする。さらに、そのような電波受信の有無に加えて、測位結果と記憶位置との比較や、時刻更新の適否判別も行って、安全側の判断を出す。
【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄道車両や自動車などの金属物体その他のGPS電波遮断物体を検出対象物としてその存否を検出するGPS電波遮断物体検出システムに関し、詳しくは、衛星航法システム(Global Positioning System)用のGPS(Global Positioning Satellite)衛星から送られてくるGPS電波を利用して検出対象物が存在しているか否かを検出するGPS電波遮断物体検出システムをフェールセーフ性に構成する手法に関する。
鉄道用車両を含めた金属物体などを検出する方式として、鉄道用車両では車両の車軸にて左右のレールを短絡することによりその存在を検出する軌道回路方式が広く採用されている(例えば特許文献1参照)。その他、金属物体が存在することにより発信周波数が変化することを利用したループコイル方式(例えば特許文献2参照)、発光器から受光器に送られた光が遮光性物体により遮断されることにより物体の存在を検出するフォトインタラプタ方式などが実用化されている。
また、GPSを利用した検出システムとして、GPSアンテナとGPS受信機を路面電車等の移動体に搭載して運行位置を検出するものや(例えば特許文献3参照)、GPSアンテナ等を地上に固定しておいて地殻変動を測定するものなどが挙げられる。
さらに、鉄道信号の運転保安設備には鉄道輸送の安全を確保するためにフェールセーフ性が要求される(例えば非特許文献1参照)。このフェールセーフ性を簡潔に表現すると、「運転保安設備に故障が発生した場合に、その故障によって系全体が安全側に動作すること」であり、鉄道信号における安全側とは例えば信号機では停止信号(赤信号)であり、安全側が明確に定義できる。信号機は、列車の存否を検出する装置・システムから信号機を制御する区間に列車の存否の結果が与えられ列車が存在する場合には自動的に停止信号を示すように構成されている。従って列車の存否を検出する装置・システムにおけるフェールセーフ性は、当該装置・システムが自らの健全性を診断し故障した場合には列車が存在する状態の出力を行うことである(例えば非特許文献1参照)。
列車の存否を検出する装置として現在、最も広く普及しているのは軌道回路であり、これはレールを電気回路として利用し、一定区間に列車が存在すると車軸がレール間を短絡することにより列車の存在を検出するものである。信号機を制御するための軌道回路としてはフェールセーフ性の観点から閉電路式(クローズドループ式)のものが採用される。閉電路式の軌道回路は、軌道回路の一端に電源装置を接続し、もう一端にリレー(軌道リレー)を接続した状態で、列車検出用の電流を電源装置からレールへ常時供給することで、レールを介して軌道リレーを駆動(励磁)する。列車がこの軌道回路に存在すると車軸がレール間を短絡することによりリレーを駆動する電流が絶たれ、リレーが無励磁(非励磁)となる。
このリレーの無励磁の状態が列車が存在する状態であり、例えばレールが破断した場合や、リレーのコイルが切れた故障の場合にも、無励磁となり、信号機を停止信号にする状態に遷移させるので、安全を確保することができる(例えば非特許文献2,非特許文献3を参照)。
また、フェールセーフ性を実現する素子として古くから非対称誤り素子であるリレーを使用してフェールセーフを実現していたが、近年は半導体部品など対称誤り素子を使用したマイクロコンピュータシステムにおいてもフェールセーフを実現する各種の方式が実用化されている(例えば特許文献4参照)。
特開2000−168554号公報 特開2005−238883号公報 特開2006−240478号公報 特開2003−146214号公報 「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」第63条(障害発生時の安全確保)及び解説 「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」第59条(列車等を検知する装置)及び解説 「軌道回路(改訂版)」P6〜7、鉄道電気技術協会出版、平成4年5月10日発行
[先行特許出願] 特願2007−192333号
ところで、GPS利用の検出システムでは、無料で受信できるGPS電波を利用するため、送信機を自前で備える必要がないので、その分だけ原価を削減することができる。
また、複数のGPS衛星からの電波を受信できるうえ、それぞれの電波には時刻情報や位置情報などの複数の情報が含まれているため、使用態様により、物体存知検出の判定要件としてこれらを選択することにより物体検出の精度・確度、応動時間を指定することができる。
しかしながら、従来のGPS利用システムでは、位置は測定するが、物体の有無を検出するようにはなっていなかった。
一方、GPSを利用していない従来の物体検出システムでは、電波等を送信しながら、それを受信できるか否かを検出するようになっている。このため、検出対象物による送信信号の遮断の有無に応じて物体の存否を判別することができる。
しかしながら、受信機だけでなく送信機も自前で備えなければならないので、その分だけ原価が嵩むこととなる。また、検出を確実に行うためには、送受信する電波等にID(識別符号)を付加する、あるいは変調を施すなどにより、電波等をユニークにし正規な電波等と雑音とを弁別する手段が必要である。
そこで、鉄道車両や自動車などの金属物体がGPS電波を遮断するものであることに着目して、GPSを利用することにより金属その他のGPS電波遮断物体を検出するGPS電波遮断物体検出システムを簡便かつ低廉に実現することが望まれることとなる。
そして、鉄道車両や自動車などの金属物体を検出対象物としてその存否を検出する金属物体検出システムであって、衛星航法システム用のGPS衛星から送られてくるGPS電波を利用して検出対象物が存在するか否かを検出する金属物体検出システム(GPS電波遮断物体検出システム)が提案されている(上記の先行特許出願を参照)。
もっとも、このような金属物体検出システムを鉄道信号に適用する場合、上述したように鉄道信号の運転保安設備には鉄道輸送の安全を確保するためにフェールセーフ性が要求されるので、鉄道信号や同等の安全性を要する分野で使用するGPS電波遮断物体検出システムにも、フェールセーフ性が必須となる。
しかしながら、提案された金属物体検出システムでは(先行特許出願)、検出対象物の存否は検出できるが、このシステムにはフェールセーフ性が備わっていない。すなわち、このGPS電波遮断物体検出システムは(先行特許出願)、GPS電波がGPS衛星から常時発射されているのを利用するため、この電波(電波の強度及びその情報)の有無によりGPS電波遮断物体の存否を検出するものであり、鉄道信号の閉電路式軌道回路と同様に閉電路式(クローズドループ式)の構成によるフェールセーフ性を実現するのに必要な基本的要件は備えているが、装置自体の故障に対して安全側に遷移する機能が保障されていないこともあって、フェールセーフなものになりきってはいない。
例えば一般的な駐車場における自動車の存否を検出する場合においては、例え当システムが故障し存否の判定が実際の存否で違ったとしても、人身の安全に関る重大な事態にはならず、システムの故障は許容されるであろうから、現在のままのシステムでも実用に供することができる。これに対し、この金属物体検出システムを鉄道の信号分野に応用し、列車の存否を検出する場合には、このシステムをフェールセーフな構成とし当システムが故障の場合においては列車が存在する状態の出力を行い鉄道輸送の安全を確保することが不可欠となる。
そこで、GPS電波を利用した金属物体検出システムを鉄道の信号分野や同様の安全性を要する分野に応用する場合には、当システムにフェールセーフ性を具備させることが技術的な課題となる。
本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、GPS電波を受信するためのGPSアンテナと、このアンテナを介して得たGPS信号を処理して測位結果を出力するGPS受信機と、この受信機の出力に基づいて電波受信の成否を判別したうえで電波受信成功時にはGPS電波遮断物体が存在していないと判断し電波受信失敗時にはGPS電波遮断物体が存在していると判断する判定装置とを備えているGPS電波遮断物体検出システムであって、前記判定装置がフェールセーフな装置からなるとともに、前記GPSアンテナから前記GPS受信機を経て前記判定装置に至るGPS地上装置およびその伝送系の健全性を前記GPS受信機の出力に基づいて前記判定装置が監視することにより、システム全体がフェールセーフなものになっていることを特徴とする。
なお、GPSアンテナとGPS受信機と判定装置は個別実装されていても良く一体的に実装されていても良い。また、GPS電波遮断物体は、金属物体が典型的であるが、純金属に限られる訳でなく、GPS電波を遮断しうる物であれば、金属に他の材質のものが組み合わさっていても良く、混じっていても良く、非金属からなるものであっても良い。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段2)、上記解決手段1のGPS電波遮断物体検出システムであって、前記判定装置は、前記GPSアンテナの設置位置を予め記憶しておき、この記憶位置と前記GPS受信機の測位結果とを測位精度に照らしつつ比較して、この両位置が一致したときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を維持する一方、前記両位置が一致しないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする。
さらに、本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段3)、上記解決手段2のGPS電波遮断物体検出システムであって、前記GPS受信機が、前記アンテナを介して得たGPS信号を処理して時刻の情報も出力するものであり、前記判定装置が、前記GPS受信機の出力に含まれている時刻を監視して、この時刻が正しく更新されているときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果を維持する一方、その時刻が正しく更新されていないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段4)、上記解決手段1〜3のGPS電波遮断物体検出システムであって、前記GPSアンテナと前記GPS受信機とが二組設けられており、その両アンテナがGPS電波遮断物体の移動方向に離れて且つその移動経路に臨んで配置されており、前記判定装置が、前記GPS受信機の出力に基づいて電波受信の成否を判別するに際して二組とも電波受信成功時にはGPS電波遮断物体が存在していないと判断し一組でも電波受信失敗時にはGPS電波遮断物体が存在していると判断することにより前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を安全側に遷移させるようになっていることを特徴とする。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段5)、上記解決手段4のGPS電波遮断物体検出システムであって、前記判定装置は、二組の前記GPS受信機の測位結果を測位精度および前記両アンテナの離隔距離に照らしつつ比較して、この両位置が一致したときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を維持する一方、前記両位置が一致しないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段6)、上記解決手段5のGPS電波遮断物体検出システムであって、前記GPS受信機が、二組とも、前記アンテナを介して得たGPS信号を処理して時刻の情報も出力するものであり、前記判定装置が、二組の前記GPS受信機の出力に含まれている時刻を測定精度に照らしつつ比較して、この両時刻が一致したときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果を維持する一方、前記両時刻が一致しないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムは(解決手段7)、上記解決手段4〜6のGPS電波遮断物体検出システムであって、検出対象のGPS電波遮断物体が列車であり且つ前記移動経路が列車走行用の軌道であることに対応して、前記両アンテナの離隔距離が前記軌道を走行する列車の各車両の最小長より短く且つ前記両アンテナの離隔距離が前記軌道を走行する列車の車両連結部の最大長より長くなっていることを特徴とする。
このような本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段1)、GPSアンテナを検出対象のGPS電波遮断物体に搭載するのでなく、GPS電波遮断物体を検出したいところに向けてGPSアンテナを設置しておく。しかも、その設置に際し、GPS電波遮断物体が検出対象位置に存在していればそれによってGPSアンテナへのGPS電波が遮られるが、検出対象位置にGPS電波遮断物体が存在しなければGPS電波がGPSアンテナに到達するようにしておく。そうすると、そのGPSアンテナへのGPS電波の到達の有無に応じて判定装置の判定が行われ、GPS電波遮断物体の存否が検出される。このように、GPSアンテナを検出対象物から外しておいてGPS電波の受信の可否に応じてGPS電波遮断物体の無し有り(存否)が判るようにしたことにより、電波を送信する設備を自前で備えなくても物体の有無を検出することができるので、送信設備の不要な分だけ、構成が簡素化され、原価が削減される。
GPS(全地球測位システム)は、それ用の人工衛星が発信する電波を利用し、受信機が存在する当該位置(緯度・経度・高度)を演算するシステムで、現在では携帯電話にも取り入れられているなど普及がめざましく価格も非常に安価である。本発明は、広く普及し安定したGPSを本来の測位ではなくGPS電波遮断物体の存在の検出システムに応用したものであり、人工衛星からのGPS電波がGPS電波遮断物体により遮断されたことを検知してその存否を検出することにより、従来の物体検出システムとGPS利用システムとの長所を併せ持つものとなっている。
具体的には、GPSを利用しながらも、GPSアンテナやGPS受信機を検出対象物の外に設置できるので、設置や保守等が容易で、利便性にも優れる。
また、複数のGPS衛星からの電波を受信できるうえ、それぞれの電波には時刻情報や位置情報などユニークな情報が含まれているので、この内容を判定装置が判断することにより、GPS衛星からの正規な電波と雑音とを弁別することができる。
そのため、この発明によれば、先ず、GPS電波遮断物体検出システムを簡便かつ低廉に実現することができる。
しかも、本発明にあっては、それに加えて、GPS電波遮断物体の存否を判定する判定装置をフェールセーフなマイクロコンピュータといったフェールセーフな装置で構成して、判定装置をフェールセーフなものにしたうえで、このフェールセーフな判定装置によってGPS受信機の出力に基づいてGPS地上装置およびその伝送系(GPSアンテナ及びGPS受信機さらにはGPSアンテナから判定装置までの伝送系)についてその健全性を監視することにより、単体ではフェールセーフ性を具えていないGPSアンテナやGPS受信機を含んでいるシステムがシステム全体ではフェールセーフ性を具えたものとなっている。
GPSは本来測位システムとして広く普及し、その汎用性によって安価で提供されている。GPS電波遮断物体検出システムはこのGPSを電波遮断物体の存否に応用したものであるが、その用途、使用目的も多様である。例えば、物体が持ち去られたときに警報を発するために使用される場合もあれば、逆にある空間に物体が侵入してきた場合に警報を発すために使用される場合もあり、物体が存在することの検出を優先するのか物体が存在しないことの検出を優先するのか使用目的が異なる。
また、GPS電波遮断物体検出システムに高い安全性を要求するか否かも用途により異なる。例えば、一般的な駐車場における自動車の存否を検出する場合においては、安全性は要求されないであろうし、安全性より低廉性が要求される。この場合には現行のGPSが有する汎用性を堅持すべきである。これに対し、このGPS電波遮断物体システムを鉄道の信号分野に応用し、列車の存否を検出するような場合には、このシステムにフェールセーフ性が必須である。この場合には価格以上に安全性が優先される。
用途、使用目的により、このGPS電波遮断物体検出システに要求される検出状態(存否)の優先性、あるいは安全性が異なるなかで、本発明は、GPSアンテナやGPS受信機を含むGPS地上装置自体のハードウェア、ソフトウェアの基本的な仕様を変更することなく、GPS受信機に接続される判定装置の仕様により用途にあわせフェールセーフ性を実現するものであり、GPSが有する汎用性を堅持することにより低廉性と技術進歩への追従性を維持しつつ用途によりフェールセーフ性を具備することができる。
したがって、本発明によれば、GPS電波を利用した簡便かつ低廉なGPS電波遮断物体検出システムにフェールセーフ性を具備させることができ、鉄道の信号分野などへのGPS電波遮断物体検出システムの応用を実現することができる。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段2)、フェールセーフな判定装置が、GPS受信機の演算処理結果である当該位置(例えば経度と緯度)の情報をGPS受信機から受信して、その測位結果と判定装置に予め記憶されているアンテナの設置位置(例えば経度と緯度)の情報である記憶位置とを照合し、この両位置が一致することを監視してGPS地上装置およびその伝送系(GPSアンテナと判定装置と間の装置および伝送)が健全であることを判断することにより、GPSアンテナやGPS受信機にフェールセーフ性を具備していない汎用品が採用されていても、システム全体はフェールセーフになる。
これにより、GPSアンテナやGPS受信機を含むGPS地上装置が汎用性を維持したまま、即ちGPS地上装置に関する低廉性と技術進歩への追従性を維持しつつ、システム全体をフェールセーフに構成することができる。
さらに、本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段3)、フェールセーフな判定装置が、GPS地上装置およびその伝送系の健全性を監視するに際し、位置の比較に加えて、時刻更新の適否判別も行うようにしたことにより、健全性の判断がより厳密になるので、フェールセーフ性が更に高まる。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段4)、二組のGPSアンテナがGPS電波遮断物体の移動する方向に沿って離れて設置されており、その両アンテナでGPS信号を受信できたときに限って電波受信成功時の処理が行われるので、フェールセーフ性が高まる。また、GPS電波遮断物体に欠け等が有っても、それが両アンテナの離隔距離より短かければ、欠け等を通り抜けて来たGPS電波は両アンテナで同時に受信されることが無いことから、検出確度が向上するので、かかる観点からもフェールセーフ性が高まる。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段5)、二組のGPSアンテナで受信した2つのGPS信号を各GPS受信機が演算処理した結果である当該位置(例えば経度や緯度)の情報をフェールセーフな判定装置が照合して、この両位置が一致することを監視してGPSアンテナと判定装置と間のGPS地上装置およびその伝送系が健全であることを判断することにより、GPSアンテナやGPS受信機にフェールセーフ性を具備していない汎用品が採用されていても、GPS地上装置が複数であっても、システム全体はフェールセーフになる。しかも、この健全性監視手法は上記解決手段2の手法を置き換えるのもそれと併用するのも可能である。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段6)、フェールセーフな判定装置が、GPS地上装置およびその伝送系の健全性を監視するに際し、二組の位置の比較に加えて、二組の時刻の比較も行うようにしたことにより、健全性の判断がより厳密になるので、フェールセーフ性が更に高まる。しかも、この健全性監視手法は上記解決手段3の手法を置き換えるのもそれと併用するのも可能である。
また、本発明のGPS電波遮断物体検出システムにあっては(解決手段7)、二組のアンテナを列車走行用の軌道に臨ませて設置するとともに、両アンテナの離隔距離を列車の各車両の最小長より短く且つ列車の車両連結部の最大長より長くしたことにより、複数車両を連結した列車でも、列車の途中に存在する連結部でも「列車あり」の検出状態が不所望に途切れることが無い。そのため列車を的確に検知することができる。
このような本発明のGPS電波遮断物体検出システムを実施するのに好適な形態を幾つか説明する。
第1実施形態のGPS電波遮断物体検出システムは、上記の各解決手段のGPS電波遮断物体検出システムであって、GPS電波を反射する電波反射体が設けられるとともに、この電波反射体と前記GPSアンテナとがGPS電波遮断物体の移動経路の両脇に対向配置されて、GPS電波遮断物体の到来時には前記電波反射体から前記GPSアンテナへのGPS電波が遮られ、GPS電波遮断物体が去った時には前記電波反射体から前記GPSアンテナへGPS電波が到達するようになっていることを特徴とする。
この第1実施形態にあっては、電波反射体を導入したうえで、それとGPSアンテナとをGPS電波遮断物体の移動経路の両脇に対向配置して、電波反射体を経てGPSアンテナに到達するGPS電波がGPS電波遮断物体の到来時だけ遮断されるようにしたことにより、GPSを利用した簡便かつ低廉なシステムによる移動体の去来の検出が、移動体の外から且つ移動経路の外から、行えることとなる。そのため、移動体上ばかりか移動経路上にもGPSアンテナ等を設置したくない環境や設備についても、本発明を適用することができる。しかも、電波を自ら発する送信設備より電波反射体は簡便かつ安価に準備できるので、GPS電波遮断物体検出システムを簡便かつ低廉に実現するという利点も失うことなく引き継がれる。
また、第2実施形態のGPS電波遮断物体検出システムは、上記の第1実施形態のGPS電波遮断物体検出システムであって、上空から前記GPSアンテナへのGPS電波は遮蔽するが前記電波反射体から前記GPSアンテナへのGPS電波は遮蔽しない電波遮蔽体を備えたことを特徴とする。
この第2実施形態にあっては、特定の電波遮蔽体を備えたことにより、GPSアンテナを下向きや斜め下向きにしなくても上空からの不所望なGPS電波の受信を回避して所望の反射波を受信することができる。そのため、電波反射体やGPSアンテナの設置条件が緩和されるので、利便性がより高まる。しかも、電波遮蔽体は電波反射体より更に簡便かつ安価に準備できて、電波遮蔽体と電波反射体とを併用しても送信設備を自前で持つよりは簡便であって原価も低いので、GPS電波遮断物体検出システムを簡便かつ低廉に実現するという利点も引き継がれる。
このような本発明のGPS電波遮断物体検出システムについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜3(出願当初の請求項1〜3)を具現化したものであり、図3に示した実施例2は、上述した解決手段4〜7(出願当初の請求項4〜7)を具現化したものであり、図4に示した実施例3は、上述した実施形態1〜2を具現化したものであり、何れも列車検知システムへの適用例である。
本発明のGPS電波遮断物体検出システムの実施例1である列車検知システム10について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が列車検知システム10の斜視図、(b)が判定装置13の機能ブロック図、(c)が判定処理部13bの判定処理のフローチャートである。
この列車検知システム10は(図1(a)参照)、GPSアンテナ11とGPS受信機12と判定装置13とを具えている。判定装置13には、上位の駅装置や連動装置などへ検知結果を送出するための出力リレー13aが付設されている。
GPSアンテナ11は、GPS衛星から送られてくるGPS電波を受信できれば市販の汎用品で足り、実装形態もフィルム形やプレート形など任意である。
GPS受信機12は、同軸ケーブルやBNCコネクタ等でGPSアンテナ11と接続されており、GPSアンテナ11を介して得たGPS信号を処理して測位結果を出力するものであれば市販の汎用品で足りる。その出力Sには一般に時刻情報と位置情報とが含まれるが、GPS電波の受信レベルも数値か論理値で出力する受信機が使い易い。
判定装置13は、例えばマイクロプロセッサやデジタルシグナルプロセッサを主体とした論理演算ユニットであるが、フェールセーフなマイクロコンピュータといったフェールセーフな装置で構成されている。
フェールセーフな装置の具体化には各種の方式が知られているが(例えば特許文献4参照)、ここでは、自己診断機能を有して故障と診断した場合には出力を安全側に遷移させるようになっていれば良く、具体化の方式は問わない。
このフェールセーフな判定装置13には(図1(b)参照)、公知手法で自己診断を行って故障時には出力リレー13aを無励磁に制御しようとし正常時には励磁に制御しようとする「フェールセーフコンピュータの健全性診断処理部」が設けられる他、応用目的の列車検知に対応した処理を行う後述の判定処理部13bに加えて、両処理部の出力をリレー制御Rに統合して出力リレー13aの駆動に供するとともにその統合に際してフェールセーフ性を維持するため一つでも無励磁に制御しようとするものがあれば出力リレー13aを無励磁にし総てが励磁に制御しようとしているときだけ出力リレー13aを励磁にする「出力リレーの制御部」も、設けられている。
判定処理部13bは(図1(c)参照)、列車の存否判定とGPS受信機12の健全性診断処理とを纏めて行うものであり、GPS受信機12の出力Sに基づいて電波受信の成否を判別したうえで、具体的にはGPS電波の受信レベルに応じて電波受信の有無を切り分けて、電波受信成功時には「列車なし」(GPS電波遮断物体が存在していない)と判断して出力リレー13aを励磁しようとし電波受信失敗時には「列車あり」(GPS電波遮断物体が存在している)と判断して出力リレー13aを無励磁にしようとする。より具体的には、GPS受信機12の出力Sを随時入力し、その出力Sに基づいて電波受信の成否を判別するが、その成否判別は、GPS受信機12の出力SにGPS電波の受信レベルが正否を示す論理値で含まれていれば、その論理値をそのまま採用することで行い、受信レベルが数値の場合は適宜な閾値で二値化してから行うようになっている。
また、図示は割愛したが、判定処理部13bは、GPS衛星が複数台存在するうえ夫々のGPS電波に時刻情報や位置情報が含まれているのを利用した次の機能拡張がなされている。すなわち、列車(金属物体,移動体,GPS電波遮断物体)を検出対象とする鉄道の列車検知システム10では、安全確保のために列車が存在することを優先して検出したいので、この判定処理では、受信していた複数個(例えば3個とする)のGPS衛星からのGPS電波のうち1個でも途絶えた場合には「列車あり」(列車が存在する)と判断し、逆に3個全てからGPS電波の受信があり、かつそこに含まれる時刻情報や位置情報が適正であるかどうかを判断し、これも正当な場合に限って「列車なし」(列車が存在しない)と判断するようになっている。
さらに、判定装置13は、図示しない初期化処理部等によってGPSアンテナ11の設置時に手動設定や自動計測設定にてアンテナ設置位置を例えば緯度と経度などで予め記憶しておけるようになっており、この記憶位置を判定処理部13bが参照できるようにもなっている。そして、判定処理部13bは(図1(c)参照)、GPS受信機12の出力Sに位置情報として含まれているGPS受信機12の測位結果と上記の記憶位置とを測位精度に照らしつつ比較して、この両位置が一致したときにはGPSアンテナ11から判定装置13に至るGPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して上述のGPS受信機12の電波受信の成否に基づく判定結果を維持するようになっている。
これに対し、両位置が即ち測位結果と記憶位置とが一致しないときには、判定処理部13bは、GPS受信機12を含むGPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して、GPS受信機12の電波受信の成否に基づく判定結果に拘わらず、「列車あり」(GPS電波遮断物体が存在している)という安全側の判断を出すようになっている。なお、GPS受信機12の測位精度は、移動体に搭載するのでなく地上側に固定設置した方が高精度が見込めるうえ、ディファレンシャル測位や統計的手法などの付加で更に向上させることも可能であるが、どうにしても限界があるので、その限界以内か僅かな超過に両位置の差が収まっていれば、両位置が一致していると判別されるようになっている。
また(図1(c)参照)、判定処理部13bは、GPS受信機12の出力Sに含まれている時刻情報を或る程度の時間に亘って保持しておくとともに、その時刻の進み具合を監視することにより、判定装置13に時計が内蔵されている場合にはその内蔵時計の時刻との突き合わせも行うことにより、GPS電波から得た時刻について時刻更新の適否を判別するようになっている。例えば、GPS電波から得た時刻が進行しなかったり、GPS電波からの入力順と得た時刻とで後先が逆になっていたり、GPS電波から得た時刻と内蔵時計の時刻とが大きく異なっているときには、時刻が正しく更新されていないと判断し、そのような異常がなければ適正と判断する。
そして、時刻が適正に更新されているときには、GPS受信機12を含むGPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して、測位結果と記憶位置という両位置の比較に基づく判定結果を維持する。これに対し、その時刻が正しく更新されていないときには、GPS受信機12を含むGPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して、両位置の比較に基づく判定結果に拘わらず、「列車あり」(GPS電波遮断物体が存在している)という安全側の判断を出すようになっている。
出力リレー13aは(図1(a)参照)、判定装置13により制御され、判定装置13からのリレー制御Rによって励磁されたり励磁されなかったりするものであり、励磁状態が「列車なし」すなわち「GPS電波遮断物体が存在しない状態」に対応し、無励磁状態が「列車あり」すなわち「GPS電波遮断物体が存在する状態」に対応している。
この実施例1の列車検知システム10(GPS電波遮断物体検出システム)について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2は、その使用状態を示す設置箇所の斜視図である。
レール14(軌道,移動経路)を走行する列車15(金属物体,移動体,GPS電波遮断物体)を検出するために列車検知システム10を設置する際、GPSアンテナ11は列車15が上方を通過するレール14,14の間(軌道上,移動経路上)に電波受信方向上向きで設置されるが、GPS受信機12と判定装置13は特別な制約が無いので保守作業等の容易なところに設置して良い。設置したGPSアンテナ11には上空のGPS衛星16からGPS電波17が飛来し、それを遮るものが無ければ、GPS電波17がGPSアンテナ11によって受信される。
そして、列車検知システム10が異常なく稼動すると、列車15が進入して来るまでは、GPS電波17がGPSアンテナ11に到達するので、GPS受信機12の出力Sに基づき、GPS電波17の受信成功に対応して、判定装置13によって「列車なし」の判定が下され、それに対応したリレー制御Rが出される。
これに対し、列車15の到来時には、GPS電波17が列車15によって遮られてGPSアンテナ11に到達しなくなるので、GPS受信機12の出力Sに基づき、GPS電波17の受信失敗に対応して、判定装置13から「列車あり」の判定が下され、それに対応したリレー制御Rが出される。
さらに、列車15が走り去った時には、再びアンテナ11にGPS電波17が到達するので、その受信成功に対応して判定装置13から「列車なし」の判定が下され、それに対応したリレー制御Rが出される。
こうして、列車検知システム10にあっては、GPSアンテナ11にもGPS受信機12にも判定装置13にもそれらを繋ぐ信号ケーブルにも異常が無ければ、列車15(移動体)の去来が随時的確に検出される。
ところで、列車検知システム10にあっては、判定装置13がフェールセーフな装置なので、列車検知システム10の稼動中に判定装置13が故障したとすると、そのことが判定装置13の「フェールセーフコンピュータの健全性診断処理部」によって検出されて、列車検出状態を安全側の「列車あり」に強制すべく、出力リレー13aが無励磁に制御される。また、GPSアンテナ11と、GPS受信機12と、それらを繋ぐ信号ケーブルと、GPS受信機12と判定装置13とを繋ぐ信号ケーブルとのうち、どこか一カ所でも、重篤な異常が発生した場合、GPS受信機12の出力Sに含まれるGPS電波の受信レベルと時刻情報と位置情報とのうち何れか又は総てが異常値を示すので、そのことが判定装置13の判定処理部13b即ち「列車の存否判定とGPS受信機の健全性診断処理」部によって検出されて、列車検出状態を安全側の「列車あり」に強制すべく、出力リレー13aが無励磁に制御される。
このように、列車検知システム10にあっては、フェールセーフなマイクロコンピュータ等からなる判定装置13自体が故障した場合も、GPS地上装置およびその伝送系(GPSアンテナ11及びGPS受信機12からなるGPS地上装置ばかりかGPSアンテナ11からGPS受信機12を経て判定装置13に至るまでの伝送系)の何処かに異常が生じた場合にも、出力リレー13aが無励磁に制御されるから、GPS電波遮断物体である列車15が存在する状態を示すこととなり、鉄道の信号機を停止信号にするといった安全側にシステム状態が遷移するので、安全を確保することができる。
本発明のGPS電波遮断物体検出システムの実施例2である列車検知システム20について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が列車検知システム20の斜視図、(b)が判定処理部13bの判定処理のフローチャートであり、(c)がGPSアンテナ11,21の配置箇所の平面図である。
この列車検知システム20が上述した実施例1の列車検知システム10と相違するのは、GPSアンテナ11及びGPS受信機12それぞれと同様のGPSアンテナ21及びGPS受信機22が追加されてGPSアンテナとGPS受信機とが二組になっている点と(図3(a)参照)、判定装置13がGPS受信機12の出力Sに加えてGPS受信機22の出力S2も入力する判定装置23になっている点と(図3(a)参照)、判定装置23において判定装置13の判定処理部13bに相当する「列車の存否判定とGPS受信機の健全性診断処理」部が改造されて判定処理部23bになっている点である(図3(b)参照)。
判定装置23は、GPS受信機22の出力S2も入力するようになったことと(図3(a)参照)、判定処理部13bの代わりに判定処理部23bが設けられていることと(図3(b)参照)、両アンテナ11,12が列車の移動方向に離隔距離Lだけ離れてレール14に臨んで配置される(図3(c)参照)のを前提にして手動設定や自動計測設定にて離隔距離Lを予め記憶しておくようになっていること以外は、判定装置13と同じで良く、やはりフェールセーフな装置で構成されている。
判定処理部23bは(図3(b)参照)、二組のGPS受信機12,22の出力S,S2に含まれている電波受信レベルに基づいて電波受信の成否を判別するに際して、二組とも電波受信に成功した時には「列車なし」(GPS電波遮断物体が存在していない)と判断する一方、一組でも電波受信に失敗した時には「列車あり」(GPS電波遮断物体が存在している)と判断するようになっている。これにより、判定装置23は、GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を安全側に遷移させるものとなっている。
また、判定処理部23bは、二組のGPS受信機12,22の出力S,S2に含まれている位置情報(測位結果)を測位精度および両アンテナ11,21の離隔距離Lに照らしつつ比較して、この両位置(測位結果S,S2)が一致したときには、GPS受信機12,22を含むGPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して、GPS受信機12,22の電波受信の成否に基づく判定結果を維持するようになっている。一方、両位置(測位結果S,S2)が一致しないときには、GPS受信機12,22を含むGPS地上装置およびその伝送系のどこかが不健全であると判断して、GPS受信機12,22の電波受信の成否に基づく判定結果に拘わらず、「列車あり」という安全側の判断を出すようになっている。なお、両位置の一致/不一致は、両位置の距離と離隔距離Lとの差が、上述したGPS受信機の測位精度に基づい許容範囲に収まっているか否かで、判別されるようになっている。
さらに、判定処理部23bは、二組のGPS受信機12,22の出力S,S2に含まれている時刻情報の示す時刻を測定精度に照らしつつ比較して、両時刻(時刻S:時刻S2)が一致したときには、GPS受信機12,22を含むGPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して、両位置(測位結果S,S2)の比較に基づく判定結果を維持するようになっている。一方、両時刻(時刻S:時刻S2)が一致しないときには、GPS受信機12,22を含むGPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して、両位置(測位結果S,S2)の比較に基づく判定結果に拘わらず、「列車あり」という安全側の判断を出すようになっている。なお、考慮すべき時刻の測定精度としては、二組のGPS受信機12,22の出力S,S2の周期の位相ずれに起因する差などが挙げられる。
また、再度の図示は割愛したが、判定処理部23bは、上述した判定処理部13bの処理と同様、GPS受信機12の出力Sに係る測位結果と記憶位置との比較と、GPS受信機12の出力Sに係る時刻更新の適否判別と、GPS受信機22の出力S2に係る測位結果と記憶位置との比較と、GPS受信機22の出力S2に係る時刻更新の適否判別も、行って、何れについても判定結果を安全側に遷移させるようになっている。
この実施例2の列車検知システム20(GPS電波遮断物体検出システム)について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図3(c)は、GPSアンテナ11,21の配置箇所の平面図である。
列車検知システム20を設置する際、列車の走行するレール14に対してGPSアンテナ11とGPS受信機12と判定装置13は列車検知システム10のときと同様に設置して良く、GPS受信機22もGPS受信機12と同様に設置して良いが、GPSアンテナ21は、レール14,14の間であってGPSアンテナ11から離隔距離Lだけ離れたところに電波受信方向上向きで設置される。
この離隔距離Lは、適正とされる範囲が鉄道の路線ごとに列車仕様に応じて決まるものである。
具体的には、離隔距離Lには、アンテナ設置先の軌道を走行する列車の各車両の最小長より短いという条件と、アンテナ設置先の軌道を走行する列車の車両連結部の最大長より長くなっているという条件が課される。例えば、山手線や京浜東北線の車両では、車両最小長が20mであり、連結部最大長が0.5mである。また、東北・上越新幹線の車両では、車両最小長が25mであり、連結部最大長が0.5mである。そのため、離隔距離Lを例えば2m程度に設定すれば大抵の路線に適合する。
そして、そのように設置された列車検知システム20が稼動すると、繰り返しとなる詳細な説明は割愛するが、基本的には列車検知システム10と同様にして、列車検知システム20のどこにも異常が無ければ列車の去来が随時的確に検出される一方、列車検知システム20のどこかに異常が生じると出力リレー13aが無励磁に制御されて検出状態が安全側の「列車あり」に強制される。
もっとも、GPSアンテナ及びGPS受信機が増えて二組になったこと等により、列車検出能力もフェールセーフ性も強化されている。
すなわち、列車検知システム20にあっては、二組のGPSアンテナ11,21が列車の移動方向に離隔距離Lだけ離れて設置されており、その両アンテナ11,21でGPS信号を受信できたときに限って電波受信成功時の処理が行われるので、フェールセーフ性が高まる。また、複数の車両を連ねた列車にはGPS電波の遮断能力の足りない又はほとんど欠けている連結部が点在しているが、この連結部の幅は両アンテナ11,21の離隔距離Lより短かくなっており、而も各車両の長さは両アンテナ11,21の離隔距離Lより長くなっているため、連結部を通り抜けて来たGPS電波が両アンテナ11,21で同時に受信されることが無いので、検出確度が向上している。
また、列車検知システム20にあっては、二組のGPSアンテナ11,21で受信した2つのGPS信号を各GPS受信機12,22が演算処理した結果である夫々の位置情報(測位位置S,S2)がフェールセーフな判定装置23によって照合される際、各位置情報とそれぞれの記憶位置との比較に加えて、両位置(測位位置S:測位位置S2)同士が一致するか否かの比較も行われて、GPSアンテナ11,21と判定装置23と間のGPS地上装置およびその伝送系が健全であることの判断が厳密になされるのでフェールセーフ性が高い。
さらに、列車検知システム20にあっては、フェールセーフな判定装置23によるGPS地上装置およびその伝送系の健全性監視に際し、上述した位置の比較に加えて、時刻の比較も同様に強化されている。すなわち、二組の時刻情報(時刻S,S2)が得られることを利用して、一組の時刻情報(時刻S)について時刻更新の適否判別が行われ、もう一組の時刻情報(時刻S2)についても時刻更新の適否判別が行われ、さらに両時刻同士(時刻S:時刻S2)が一致するか否かの比較も行われて、GPSアンテナ11,21と判定装置23と間のGPS地上装置およびその伝送系が健全であることの判断がより厳密になされるのでフェールセーフ性が一層高くなっている。
本発明のGPS電波遮断物体検出システムの実施例3である列車検知システム30について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4(a)は、列車検知システム30の斜視図である。
この列車検知システム30が上述した実施例1の列車検知システム10と相違するのは、電波反射体31と電波遮蔽体32とが追加された点である。
電波反射体31は、上空のGPS衛星から地上へ送られてきたGPS電波を反射するものであり、反射波を水平方向か斜め上向きに送れるものが使い易い。コストの安い金属製平板のものでも良いが、GPS電波を集束させたい場合にはパラボラアンテナのような凹面形状のものを用いると良い。これは、本体11〜13から分離して設置されるので、高さ調整や迎角調整の可能な支柱が装備されているのが好ましい。
電波遮蔽体32は、上空からGPSアンテナ11へ下向きで飛来するGPS電波は遮蔽する一方、対向配置された電波反射体31からGPSアンテナ11へ横向きで飛来するGPS電波は遮蔽しないよう、例えばGPSアンテナ11の上方を覆う金属板とその支持部とからなるが、他方からの不所望な反射波も遮蔽したい場合には電波反射体31側だけに開口を形成した金属箱を採用しても良い。
この実施例3の列車検知システム30について、その使用態様及び動作を、図面を用して説明する。図4は、列車検知システム30を設置した軌道の状況を示し、(b)が平面図、(c)が正面図である。
レール14を走行する列車15を検出するために列車検知システム30を設置する際、GPSアンテナ11と電波反射体31と電波遮蔽体32はレール14の両脇に配置されるが、GPS受信機12と判定装置13と無線機33は特別な制約が無いので保守作業等の容易なところに設置して良い。
GPSアンテナ11と電波反射体31は、レール14の両脇に分かれて対向する状態で配置される。電波遮蔽体32は、GPSアンテナ11の少なくとも上方を覆うところに設けられる。GPSアンテナ11と電波反射体31の設置高さは、レール14より上方であり、さらに列車15の底と天井との間であって窓を避けたところに設定される。
設置後は、列車検知システム30の稼動状態に関わらず常に、上空から直に飛来したGPS電波17は、電波遮蔽体32によって遮られるので、GPSアンテナ11によって受信されることがない。
そして、列車検知システム30が稼動すると、列車15が進入して来るまでは、上空から降りてきて電波反射体31に当たったGPS電波17が、そこで反射されて横に向きを変え、GPSアンテナ11に到達する。また、その受信成功に対応して判定装置13によって「列車なし」の判定が下され、それに対応したリレー制御Rが出される。
これに対し、列車15の到来時には電波反射体31からGPSアンテナ11へのGPS電波17が遮られるので、GPS電波17の受信失敗に対応して判定装置13から「列車あり」の判定が下され、それに対応したリレー制御Rが出される。
さらに、列車15が走り去った時には電波反射体31からGPSアンテナ11へGPS電波17が再び到達するので、GPS電波17の受信成功に対応して判定装置13から「列車なし」の判定が下され、それに対応したリレー制御Rが出される。
こうして、列車検知システム30にあっては、軌道内(移動経路上)でなく軌道脇(移動経路外)から列車15(移動体)の去来が随時検出されるので、遠隔地での走行監視や線路工事の現場への警報などに役立てることができる。
なお、この列車検知システム30は、実施例1の列車検知システム10に一組の電波反射体31及び電波遮蔽体32を追加してGPSアンテナ11と組み合わせることにより軌道脇からの検出を可能としたものであるが、実施例2の列車検知システム20についても、もう一組の電波反射体31及び電波遮蔽体32も追加して、それを列車検知システム20のGPSアンテナ21と組み合わせることにより、軌道脇からの検出を可能とすることができる。
[その他]
上記実施例では、GPSアンテナとGPS受信機と判定装置とが別体になっていて有線接続されていたが、これらは実装に際して適宜一体化しても良く無線接続しても良い。例えば、GPSアンテナ及びGPS受信機としてGPS機能を備えた携帯電話を採用して、金属物体を検出したい位置に携帯電話を置き、その検出結果を携帯電話の通信機能により遠隔地の判定装置に通知するようにしても良い。
また、地上側に設置するGPSアンテナの有効面積を変えることにより、あるいはGPSアンテナと検出対象の金属物体の最接近面との離隔距離を変えることにより、検出対象物体の大きさを変えることができる。
本発明のGPS電波遮断物体検出システムは、金属物体等のGPS電波遮断物体をその外から検出することができるので、上記実施例で挙げた列車検出システムのように鉄道用車両が走行する軌道や軌道脇から鉄道用車両の進入進出を検出するのに好適なものであるが、その他の応用も可能である。例えば、自動車が駐車する駐車場側から自動車の駐車発車を検出することや、貸し駐車場の出入り口で自動車の入出庫を検出すること、所定位置に置いた金属物体が継続設置されているか持ち去られたかを検出することなどにも、適用することができる。
本発明の実施例1について、GPS電波遮断物体検出システムの構造を示し、(a)が検出システムの斜視図、(b)が判定装置の機能ブロック図、(c)が判定処理のフローチャートである。 GPS電波遮断物体検出システムの使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施例2について、GPS電波遮断物体検出システムの構造や使用態様を示し、(a)が検出システムの斜視図、(b)が判定処理のフローチャート、(c)が設置箇所の平面図である。 本発明の実施例3について、GPS電波遮断物体検出システムの構造や使用態様を示し、(a)が検出システムの斜視図、(b)が設置箇所の平面図、(c)が設置箇所の正面図である。
符号の説明
10…列車検知システム(GPS電波遮断物体検出システム)、
11…GPSアンテナ(GPS地上装置)、
12…GPS受信機(GPS地上装置)、
13…判定装置、13a…出力リレー、13b…判定処理部、
14…レール(軌道,移動経路)、15…列車(検出対象物)、
16…GPS衛星、17…GPS電波、
20…列車検知システム(GPS電波遮断物体検出システム)、
21…GPSアンテナ、22…GPS受信機、23…判定装置、
30…列車検知システム(GPS電波遮断物体検出システム)、
31…電波反射体、32…電波遮蔽体

Claims (7)

  1. GPS電波を受信するためのGPSアンテナと、このアンテナを介して得たGPS信号を処理して測位結果を出力するGPS受信機と、この受信機の出力に基づいて電波受信の成否を判別したうえで電波受信成功時にはGPS電波遮断物体が存在していないと判断し電波受信失敗時にはGPS電波遮断物体が存在していると判断する判定装置とを備えているGPS電波遮断物体検出システムであって、前記判定装置がフェールセーフな装置からなるとともに、前記GPSアンテナから前記GPS受信機を経て前記判定装置に至るGPS地上装置およびその伝送系の健全性を前記GPS受信機の出力に基づいて前記判定装置が監視することにより、システム全体がフェールセーフなものになっていることを特徴とするGPS電波遮断物体検出システム。
  2. 前記判定装置は、前記GPSアンテナの設置位置を予め記憶しておき、この記憶位置と前記GPS受信機の測位結果とを測位精度に照らしつつ比較して、この両位置が一致したときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を維持する一方、前記両位置が一致しないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする請求項1記載のGPS電波遮断物体検出システム。
  3. 前記GPS受信機が、前記アンテナを介して得たGPS信号を処理して時刻の情報も出力するものであり、前記判定装置が、前記GPS受信機の出力に含まれている時刻を監視して、この時刻が正しく更新されているときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果を維持する一方、その時刻が正しく更新されていないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする請求項2記載のGPS電波遮断物体検出システム。
  4. 前記GPSアンテナと前記GPS受信機とが二組設けられており、その両アンテナがGPS電波遮断物体の移動方向に離れて且つその移動経路に臨んで配置されており、前記判定装置が、前記GPS受信機の出力に基づいて電波受信の成否を判別するに際して二組とも電波受信成功時にはGPS電波遮断物体が存在していないと判断し一組でも電波受信失敗時にはGPS電波遮断物体が存在していると判断することにより前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を安全側に遷移させるようになっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載されたGPS電波遮断物体検出システム。
  5. 前記判定装置は、二組の前記GPS受信機の測位結果を測位精度および前記両アンテナの離隔距離に照らしつつ比較して、この両位置が一致したときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果を維持する一方、前記両位置が一致しないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記GPS受信機の電波受信の成否に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする請求項4記載のGPS電波遮断物体検出システム。
  6. 前記GPS受信機が、二組とも、前記アンテナを介して得たGPS信号を処理して時刻の情報も出力するものであり、前記判定装置が、二組の前記GPS受信機の出力に含まれている時刻を測定精度に照らしつつ比較して、この両時刻が一致したときには前記GPS地上装置およびその伝送系が健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果を維持する一方、前記両時刻が一致しないときには前記GPS地上装置およびその伝送系が不健全であると判断して前記両位置の比較に基づく判定結果に拘わらずGPS電波遮断物体が存在しているという安全側の判断を出すようになっていることを特徴とする請求項5記載のGPS電波遮断物体検出システム。
  7. 検出対象のGPS電波遮断物体が列車であり且つ前記移動経路が列車走行用の軌道であることに対応して、前記両アンテナの離隔距離が前記軌道を走行する列車の各車両の最小長より短く且つ前記両アンテナの離隔距離が前記軌道を走行する列車の車両連結部の最大長より長くなっていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載されたGPS電波遮断物体検出システム。
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