JP2009035015A - 車両内装成形品のクリップ取付座 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリップの取付強度を確保しつつ、内装成形品の薄肉化を好適に行うことのできるクリップ取付座を提供する。
【解決手段】車両内装成形品に一体に設けられて、首部上に膨出形状の係止頭部を有するクリップが取り付けられるクリップ取付座1において、クリップ係止穴12の形成された板状の着座部11の面上にその板厚と同じ幅を有するリブ(14〜16)を形成するようにした。これにより、クリップ取付座1の全体の肉厚を一定としながらも、薄肉化された着座部11の剛性が確保されるようになる。
【選択図】図2
【解決手段】車両内装成形品に一体に設けられて、首部上に膨出形状の係止頭部を有するクリップが取り付けられるクリップ取付座1において、クリップ係止穴12の形成された板状の着座部11の面上にその板厚と同じ幅を有するリブ(14〜16)を形成するようにした。これにより、クリップ取付座1の全体の肉厚を一定としながらも、薄肉化された着座部11の剛性が確保されるようになる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両内装成形品のクリップ取付座に関する。
センタコンソールやインストルメントパネル等の車両内装成形品を、樹脂製のクリップを用いて自動車の車体を構成する各種パネルに固定することが行われている。こうした場合、車両内装成形品の裏側には、クリップを取り付けるためのクリップ取付座が一体に成形されるようになっている。
図10に、一般的なクリップ取付座の斜視構造を示す。クリップ取付座は、内装成形品の裏面より立設された周壁51の頂部に設けられる板状の着座部50を備えるとともに、その着座部50にクリップ係止穴52及びガイド溝53の形成されたものとして構成されている。こうしたクリップ取付座には、図11に示される態様でクリップ60が取り付けられる。すなわち、クリップ60は、首部61の上下にそれぞれ円板形状のフランジ62、63が形成されるとともに、その上方に設けられた膨出形状の係止頭部64を備えて構成されている。そしてクリップ60は、ガイド溝53を通じてその首部61をクリップ係止穴52に嵌め込むとともに、その首部61上下のフランジ62、63によって着座部50を挟み込む態様でクリップ取付座に取り付けられる。ちなみに、車体側のパネルへの車両内装成形品の固定は、こうしてクリップ取付座に取り付けられたクリップ60の係止頭部64を、パネルに形成された係止穴に嵌合させることで行われる。
従来、こうしたクリップ取付座としては、例えば特許文献1、2に記載のものが知られている。特許文献1に記載のクリップ取付座は、ガイド溝開放端の両側部に外れ防止用のリブを設けるとともに、クリップ係止穴の外縁から一定の距離だけ離れた位置に円弧状のがたつき防止用のリブを設けることで、クリップの外れやがたつきを抑えるものとなっている。また特許文献2に記載のクリップ取付座は、そのクリップ挿入側の端部の上面を傾斜面とすることで、クリップの装着性を向上させるものとなっている。
特開平11−189105号公報
特開2000−192918号公報
ところで近年、車両全体の軽量化の要求により、車両内装成形品についてもこれを全体的に薄肉化することが要望されている。このときにクリップ取付座も併せて薄肉化すると、着座部の剛性が低下して、クリップの取付強度が不足してしまうようになる。そこで、クリップ取付座の着座部の肉厚を他の部位よりも厚くして、取付強度を確保することになるが、その場合には、肉厚の違いにより、着座部と他の部位とで成形時の樹脂の冷却時間に差が生じてしまい、成形性が悪化するようになる。なお、こうした成形性の悪化は、400平方センチメートル以上の投影面積を有する大型内装成形品で特に問題となる。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、クリップの取付強度を確保しつつ、車両内装成形品の薄肉化を好適に行うことのできるクリップ取付座を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両内装成形品に一体に設けられて、首部上に膨出形状の係止頭部を有するクリップが取り付けられるクリップ取付座であって、前記クリップの前記首部を係止するクリップ係止穴の形成された板状の着座部の面上にその板厚と同じ幅を有するリブを形成したことをその要旨とするものである。
上記構成では、その着座部の上面にリブを形成することで取付座の剛性を確保しており、着座部そのものの板厚が薄くとも、クリップの取付強度を確保することができる。しかも、そうした着座部に形成されるリブの幅は、着座部の板厚と同じとされており、取付座全体の肉厚が一定となっている。そのため、クリップの取付強度を確保しつつ、内装成形品の薄肉化を好適に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両内装成形品のクリップ取付座において、前記リブを、前記着座部の上面側に形成するとともに、同リブとして、前記クリップ係止穴の外縁に沿って形成された内周リブと、前記着座部の上面の外縁に沿って形成された外周リブと、それら内周リブと外周リブとを連結するように形成された更なる複数のリブとを備えたことをその要旨とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両内装成形品のクリップ取付座において、前記着座部は、前記車両内装成形品の裏側より立設される周壁の頂部に設けられるものであって、前記リブを前記着座部の下面側に形成するとともに、同リブとして、前記クリップ係止穴の外縁に沿って形成された内周リブと、その内周リブと前記周壁とを連結するように形成された更なる複数のリブとを備えたことをその要旨とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の車両内装成形品のクリップ取付座において、前記更なる複数のリブを、前記クリップ係止穴を中心に放射状に形成したことをその要旨とするものである。
リブの形成面を着座部の上面側とする場合と下面側とする場合のそれぞれにおいて、請求項2、或いは請求項3に記載の態様でリブを形成することで、着座部の剛性を効果的に高めることができる。なお、こうした場合において、内周リブと外周リブ又は周壁とを連結する上記更なる複数のリブは、請求項4に記載のようにクリップ係止穴を中心に放射状に形成することも、着座部の剛性を向上する上で望ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両内装成形品のクリップ取付座において、前記着座部には、前記クリップの首部を前記クリップ係止穴に案内するガイド溝が形成されるとともに、前記着座部の前記リブの形成面にあってその前記ガイド溝の開放端側の端部を、該ガイド溝の開放端側に向うにつれて前記リブの上面に近づくように傾斜した傾斜面としたことをその要旨とするものである。
上記構成によれば、クリップ取付座全体の肉厚を一定としながらも、その着座部のクリップ挿入側をテーパ形状として、クリップを装着し易くすることができる。
本発明の車両内装成形品のクリップ取付座によれば、クリップの取付強度を確保しつつも、車両内装成形品の薄肉化を好適に行うことができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の車両内装成形品のクリップ取付座を具体化した第1の実施の形態を、図1〜図3を参照して説明する。
以下、本発明の車両内装成形品のクリップ取付座を具体化した第1の実施の形態を、図1〜図3を参照して説明する。
本実施の形態は、図1に示すような車両のピラーガーニッシュに本発明を適用したものとなっている。同図に示すピラーガーニッシュには、その裏側に、複数(同図では3つ)のクリップ取付座1が一体形成されている。
なお、このピラーガーニッシュは、その材料物性として、23℃における曲げ弾性率が2500MPa〜3300MPa(より好適には2800MPa〜3000MPa)であり、且つ23℃におけるアイゾット試験による測定値が60J/m〜260J/mであり、且つ230℃におけるメルトマスフローレイト(MFR)が30g/10min〜60g/10min(より好適には40g/10min〜50g/10min)の樹脂材料により形成されたものとなっている。こうした樹脂材料としては、例えばブロックポリプロピレン(ブロックPP)を主成分とし、これにゴム(SEBS、EP、EBM)及びタルクを適宜の重量%をもって添加したものが好適である。これら配合材料及びその配合率の例を、表1及び表2にそれぞれ示す。ここでは、タルクとして、粒径1μmのものと粒径4〜5μmのものとが混合された平均粒径4〜5μmの混合タルクが採用されている。
こうしたクリップ取付座1に取り付けられるクリップ20は、可撓性を有する樹脂性の一体成形品であり、図3に示すように、首部21の上下に円板形状の上部フランジ22及び下部フランジ23がそれぞれ形成されるとともに、その上方に設けられた膨出形状の係止頭部24を備えるものとなっている。そしてこうしたクリップ20をクリップ取付座に取り付けるとともに、車体パネルに形成された係止穴にその係止頭部24を嵌合させることで、車体へのセンタコンソールの固定が行なわれるようになっている。
これらの図に示すように、クリップ取付座1は、一部が開放された周壁10の頂部に、クリップが着座される板状の着座部11を備えた構成とされている。なお周壁10は、車両内装成形品の裏面より立設されている。
着座部11には、クリップ20の首部21を係止するための略円形状のクリップ係止穴12と、クリップ20の首部21をそのクリップ係止穴12に案内するガイド溝13とが形成されている。そしてこのガイド溝13を通じてクリップ20の首部21をクリップ係止穴12に指し込むようにしている。なおクリップ係止穴12は、これに係止されるクリップ20の首部21よりも大径に形成されており、ガイド溝13の幅は、クリップ20の首部21の直径よりも若干小さく形成されている。
さて、本実施の形態のクリップ取付座1の設けられるピラーガーニッシュは、軽量化のために全体的に薄肉化されており、クリップ取付座の着座部11の板厚も薄くされている。ここでは、センタコンソールの全体の肉厚を例えば「1mm」とするようにしている。こうした場合、そのままでは、クリップ取付座面(着座部11)の剛性が低く、クリップ20の取付強度を十分に確保することができなくなってしまう。そこで本実施形態では、こうした着座部11の薄肉化によって不足するクリップ取付座面の剛性を補うため、着座部11の上面にリブを形成するようにしている。
本実施の形態のクリップ取付座1では、こうした補強用のリブとして、クリップ係止穴12の外縁、及びガイド溝13の両側に沿って形成された内周リブ14、着座部11の上面の外縁に沿って形成された外周リブ15、及びそれら内周リブ14と外周リブ15とを連結するように形成された4つの直線リブ16を備えている。なお、これらの直線リブ16は、着座部11の上面において、クリップ係止穴12を中心として放射状に形成されている。
これらの内周リブ14、外周リブ15及び各直線リブ16はいずれも、着座部11の板厚と同じ幅に形成されている。そのため、このクリップ取付座1の全体の肉厚は、一定となっている。
またこのクリップ取付座1では、ガイド溝13の開放端側において、内周リブ14及び外周リブ15の上面が、ガイド溝13開放端に向うほど低くなるように傾斜した傾斜面となっている。これにより、クリップ20の挿入側をテーパ形状として、ガイド溝13へのクリップ20の挿入を容易とするために設けられている。
図3に示すように、クリップ20は、その首部21をクリップ係止穴12に嵌め込むとともに、その上部フランジ22と下部フランジ23との間に、上記各リブ(14〜16)の形成された着座部11を挟み込む態様でクリップ取付座1に取り付けられる。このときの上部フランジ22は、着座部11の上面に形成された上記各リブ(14〜16)の上面に当接され、下部フランジ23は、着座部11の下面に当接されるようになっている。
なお、こうした本実施の形態の車両内装成形品のクリップ取付座1では、上記4つの直線リブ16が上記「更なる複数のリブ」に相当する構成となっている。
以上説明した本実施の形態の車両内装成形品のクリップ取付座1によれば、以下のような効果を得ることができる。
以上説明した本実施の形態の車両内装成形品のクリップ取付座1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施の形態では、その着座部11の上面にリブ(14〜16)を形成することで取付座の剛性を確保しており、着座部11の板厚が薄くとも、クリップ20の取付強度を確保することができる。しかも、各リブ(14〜16)の幅は、着座部11の板厚と同じとされており、取付座全体の肉厚が一定となっている。そのため、クリップの取付強度を確保しつつ、車両内装成形品の薄肉化を好適に行うことができる。
(2)本実施の形態では、着座部11の上面側に形成するリブとして、クリップ係止穴12の外縁に沿って形成された内周リブ14と、着座部11の上面の外縁に沿って形成された外周リブ15と、それら内周リブ14と外周リブ15とを連結するように形成された複数の直線リブ16とを設けるようにしている。そのため、薄肉化された着座部11の剛性を効果的に高めることができる。
(3)本実施の形態では、ガイド溝13の開放端側において、内周リブ14及び外周リブ15の上面を、ガイド溝13開放端に向うほど低くなるように傾斜した傾斜面としている。そのため、クリップ20の装着を容易とすることができる。
(4)本実施の形態では、クリップ取付座1の設けられるピラーガーニッシュの成形材料として、23℃での曲げ弾性率が2500MPa〜3300MPa(より好適には2800MPa〜3000MPa)であり、且23℃でのアイゾット試験の測定値が60J/m〜260J/mであるといった材料物性を有する樹脂材料を採用するようにしている。こうした材料の採用により、肉厚を1.0mm程度まで薄くした場合にも、ピラーガーニッシュに必要とされる強度、剛性、耐久性を好適に確保することができる。
(5)本実施の形態では、クリップ取付座1の設けられるピラーガーニッシュの成形材料として、230℃でのメルトマスフローレイト(MRF)が40g/10min〜50g/10minの樹脂材料と採用するようにしている。これにより、成形時の樹脂材料の流動性を向上し、肉厚を1.0mm程度まで薄くした場合にも、樹脂成形に要する時間の増大や成形品の不良率の上昇といった、薄肉化に伴う不具合を回避することができるようになる。なお、こうした薄肉化に伴う不具合は、表面積が400平方センチメートルを超え、成形時の樹脂材料の流動長や流動面積が大きい大型成形内装品において顕著な問題となっている。
(6)本実施の形態では、樹脂材料に配合されるタルクとして、粒径1μmのものと粒径4〜5μmのものとが混合された平均粒径4〜5μmの混合タルクを採用するようにしている。こうした混合タルクの採用によっては、成形品の曲げ弾性率、及びアイゾット試験による測定値を高くすることができる。なお上記曲げ弾性率及びアイゾット試験測定値の向上には、粒径の小さいタルクの使用が好適ではあるが、小粒径のタルクは高価となっている。その点、本実施の形態では、上記のような粒径の異なる2種類のタルクの混合物を採用することで、コストの増大を抑えつつ、必要な材料物性を確保するようにしている。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の車両内装成形品のクリップ取付座を具体化した第2の実施の形態を、図4及び図5を参照して説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と共通する構成については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
次に、本発明の車両内装成形品のクリップ取付座を具体化した第2の実施の形態を、図4及び図5を参照して説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と共通する構成については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4は、本実施の形態のクリップ取付座の斜視構造を示している。また図5(a)は、図4のA−A線に沿ったクリップ取付座の断面構造を、図5(b)は、図4のB−B線に沿ったクリップ取付座の断面構造をそれぞれ示している。
これらの図に示されるように、本実施の形態のクリップ取付座においても、周壁10の頂部に、クリップ係止穴12及びガイド溝13の形成された板状の着座部11が設けられた構成となっている。また着座部11の上面には、その板厚と同じ幅のリブ(14〜16)が形成されている。そのため、本実施の形態においても、その着座部11の上面にその板厚と同じ幅のリブ(14〜16)を形成することで取付座の剛性が確保されるようになり、クリップの取付強度を確保しつつ、内装成形品の薄肉化を好適に行うことができるようになっている。
一方、本実施の形態では、着座部11のリブ(14〜16)の形成面(上面)にあってそのガイド溝13の開放端側の端部11aを、ガイド溝13の開放端側に向うにつれてリブ(14〜16)の上面に近づくように傾斜した傾斜面とするようにしている。ここでは、こうして着座部11のガイド溝13の開放端側の端部11aを傾斜面に形成することで、クリップ20の挿入側をテーパ形状として、ガイド溝13へのクリップ20の挿入を容易とするようにしている。そのため、クリップ取付座全体の肉厚を一定としたまま、着座部11のクリップ挿入側をテーパ形状に形成することができるようになる。
(その他の実施の形態)
以上説明した各実施の形態は、次のように変更することもできる。
・上記各実施の形態では、周壁10の開放側からクリップ20を挿入して取り付けるようにしていたが、図6に示すように、クリップ20の下部フランジ23が通過可能な溝30をガイド溝13に連続して周壁10に形成するようにすれば、周壁10の開放側以外からクリップ20を挿入して取り付けるようにすることができる。
以上説明した各実施の形態は、次のように変更することもできる。
・上記各実施の形態では、周壁10の開放側からクリップ20を挿入して取り付けるようにしていたが、図6に示すように、クリップ20の下部フランジ23が通過可能な溝30をガイド溝13に連続して周壁10に形成するようにすれば、周壁10の開放側以外からクリップ20を挿入して取り付けるようにすることができる。
・上記各実施の形態では、補強用のリブ(14〜16)を着座部11の上面側に形成するようにしていたが、例えば図7に示すように、そうしたリブを着座部11の下面側に形成するようにしても良い。こうした場合、同図に示すように、着座部11の下面側に形成されるリブとして、クリップ係止穴12の外縁に沿って形成された内周リブ31と、その内周リブ31と周壁10とを連結するように形成された複数の直線リブ32とを設けるようにすることで、薄肉化された着座部11の剛性を効果的に高めることができる。
・上記各実施の形態では、首部21の上下にそれぞれ上部フランジ22と下部フランジ23とが設けられたクリップ20を取り付け対象とするクリップ取付座について説明したが、本発明は、これとは異なる形状のクリップの取付座にも適用することができる。すなわち本発明の車両内装成形品のクリップ取付座は、取付座のクリップ係止穴に係止される首部を有し、その首部上に膨出形状の係止頭部を有するクリップを取付対象とするものであれば、上記各実施の形態と同様、或いはそれに準じた態様で実施することができる。例えば図8に示されるクリップ取付座は、図9に示されるようなクリップ33が取り付けられるものとなっている。このクリップ33は、フランジ34の上部に設けられた膨出形状の係止頭部35と、フランジ34の下方に形成された略菱型形状の脚部36を備えている。なおこのクリップ33では、フランジ34に対する脚部36の付け根部分が、クリップ係止穴40に係止される首部37となっている。一方、こうしたクリップ33の取り付けられるクリップ取付座は、周壁38の頂部に設けられた着座部39に矩形状のクリップ係止穴40の形成されたものとなっている。こうしたクリップ取付座へのクリップ33の取り付けは、その脚部36をクリップ係止穴40に挿入することで行われるようになっている。こうしたクリップ33を取付対象とするクリップ取付座の場合にも、その着座部39の面上に補強用のリブを形成することで、薄肉化された着座部39の剛性を効果的に高めることができる。例えば図8に示されるクリップ取付座では、クリップ係止穴40の外縁に沿って形成された内周リブ41と、着座部39の上面の外縁に沿って形成された外周リブ42と、それら内周リブ41と外周リブ42とを連結するように形成された複数の直線リブ43とが、着座部39の上面に設けられたものとなっている。
・着座部の面上におけるリブの形成態様は、適宜変更することができる。要は、クリップの首部を係止するクリップ係止穴の形成された板状の着座部の面上にその板厚と同じ幅を有する補強用のリブを形成するようにすれば、クリップ取付座全体の肉厚を一定としながら、薄肉化された着座部の剛性を高めることができる。
・上記各実施の形態では、ピラーガーニッシュに設けられるクリップ取付座に本発明を適用した場合を説明したが、本発明は、例えばセンタコンソールやインストルメントパネルのような、大型の内装成形品も同様に適用することができる。なお、本発明は特に、上述した成形性の悪化という問題が顕著となる、400平方センチメートル以上の表面積を有する大型内装成形品への適用が好適なものとなっている。
10,38…周壁、11,39…着座部(11a…ガイド溝開放端側の端部)、12,40…クリップ係止穴、13…ガイド溝、14,31,41…内周リブ、15,42…外周リブ、16,32,43…直線リブ(更なる複数のリブ)、20,33…クリップ、21,37…首部、22…上部フランジ、23…下部フランジ、24,35…係止頭部、30…溝、34…フランジ、36…脚部。
Claims (5)
- 車両内装成形品に一体に設けられて、首部上に膨出形状の係止頭部を有するクリップが取り付けられるクリップ取付座であって、
前記クリップの前記首部を係止するクリップ係止穴の形成された板状の着座部の面上にその板厚と同じ幅を有するリブを形成した
ことを特徴とする車両内装成形品のクリップ取付座。 - 前記リブを、前記着座部の上面側に形成するとともに、
同リブとして、前記クリップ係止穴の外縁に沿って形成された内周リブと、前記着座部の上面の外縁に沿って形成された外周リブと、それら内周リブと外周リブとを連結するように形成された更なる複数のリブとを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の車両内装成形品のクリップ取付座。 - 前記着座部は、前記車両内装成形品の裏側より立設される周壁の頂部に設けられるものであって、
前記リブを前記着座部の下面側に形成するとともに、
同リブとして、前記クリップ係止穴の外縁に沿って形成された内周リブと、その内周リブと前記周壁とを連結するように形成された更なる複数のリブとを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の車両内装成形品のクリップ取付座。 - 前記更なる複数のリブを、前記クリップ係止穴を中心に放射状に形成した
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両内装成形品のクリップ取付座。 - 前記着座部には、前記クリップの首部を前記クリップ係止穴に案内するガイド溝が形成されるとともに、
前記着座部の前記リブの形成面にあってその前記ガイド溝の開放端側の端部を、該ガイド溝の開放端側に向うにつれて前記リブの上面に近づくように傾斜した傾斜面とした
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両内装成形品のクリップ取付座。
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090721 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20101025 |