JP2009034025A - 畜舎消毒システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原水を電気分解により酸性水とアルカリ水との電解水に分解して分離する電解水生成装置1と、畜舎2内に配管され少なくとも酸性水又はアルカリ水が導入されて畜舎2内に散布可能な散布配管網3と、電解水生成装置1と散布配管網3とに接続され散布配管網3へ導入する酸性水とアルカリ水とを切り替え可能な散布切り替え機構4と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
また、近年、問題になっている鳥インフルエンザウイルス対策として、鶏舎の消毒、殺菌が強く要望されていると共に、鳥インフルエンザウイルスに対しても電解水が高い抑制効果を有することが実証されている。
従来の電解水による畜舎の消毒技術では、特許文献1の技術のように、単に電解水として次亜塩素酸水を噴霧することで消毒を行っているが、次亜塩素酸は酸性度が強く、畜舎内の設備(飼育箱、給仕設備、ラック等)に付着して腐食させてしまう問題があった。また、特許文献2の技術のように、気液接触室内での電解水による空気殺菌方式を採用した場合、無菌室飼育と同様の考え方となり、換気設備や空調設備を完備させる必要から設備コストが膨大になってしまう不都合がある。さらに、電解水の生成量は、装置の精製能力に制限されてしまうため、畜舎の規模に応じて大型の電解装置が必要になり、やはり設備コストが増大してしまう。
すなわち、本発明に係る畜舎消毒システムによれば、散布切り替え機構により、散布配管網へ導入する酸性水とアルカリ水とを切り替えることができるので、設備に付着した酸性水をアルカリ水散布で中和することができ、設備腐食を防ぐことができると共に、アルカリ水事前散布により殺菌対象への浸透性向上を図り、酸性水による殺菌効果をより高めることができる。また、電解水を畜舎内に直接散布する方式であるため、特殊な換気設備や空調設備を設ける必要が無く、設備コストを低く抑えることができる。したがって、本発明の畜舎消毒システムを鶏舎に採用することで、鳥インフルエンザウイルス等を効率的かつ低コストに殺菌処理することが可能になる。
また、散布切り替え機構4は、散布配管網3の配管各部に設けられた複数の電動バルブMを備え、各電動バルブMにより散布するブロック及び散布水を任意に切り替え可能とされている。各ブロックにおけるスプレーノズル10は、ブロック内に万遍なく散布可能に所定間隔を空けて複数配設されている。
また、散布配管網3は、畜舎2の出入り口2aにも散布可能に配設され、出入り口2aにも電動バルブMを介してスプレーノズル10が配されている。
また、本畜舎消毒システムには、散布配管網3の管内に圧縮空気を注入する管内ブロー機構として空気圧縮機CPが、ブロー用の電動バルブMbを介して酸性水ライン3a、アルカリ水ライン3b及び原水ライン3cに接続されて設けられている。
なお、出入り口2aには、出入り口2aにおける散布を手動で行うための手動スイッチSが各散布水毎に設けられている。これら手動スイッチSは、上記制御盤12及び動力盤13を介して対応する電動バルブMに接続され、これらを任意に開閉可能とされている。
なお、これらの機器が正常に運転しているかを監視するための警報装置(図示略)も設けられている。また、酸性水ライン3a等の酸性水系統に用いられる機材は、強酸性水に充分耐えられる素材で構成される。
一方、原水貯留タンクT2にも給水ライン5から原水が供給されて、原水が逐次貯留される。
なお、散布される各電解水は、飲用しても無害であり、有機物に触れると時間と共に水に還元されることになる。
このように、本畜舎消毒システムを、鶏舎に適用された鶏舎消毒システムとすることで、鳥インフルエンザウィルス等の効率的かつ低コストな殺菌処理が可能になる。
本実施形態の畜舎消毒システムでは、上述したように、図1及び図2に示すように、原水を給水ライン5の配管によりフィルタFを介し、電解水生成装置1に導入し、当該装置により少量の食塩を添加した原水を電気分解し、酸性水(次亜塩素酸含有)とアルカリ水との電解水に分離し、それぞれ、酸性水貯留タンクT0、アルカリ水貯留タンクT1に貯留する。また、原水は、直接給水ライン5の配管より原水貯留タンクT2に貯留する。
本システムに使用する原水は、水道水を含む、水道水の水質基準に適合する井水及び、河川水で水道水の水質基準に適合しない場合は、前処理を行うものとし、給水ライン5の配管よりフィルタFを介し、原水中のゴミが除去される。なお、フィルタFの濾過程度は、200メッシュとする。また、フィルタFは、2個並列設置し、汚れの程度により切り替え清掃可能な機構を有し、交互に使用可能である。さらに、フィルタFの濾材はカートリッジ方式で、清掃して長時間使用に耐えるものとする。
酸性水貯留タンクT0と、アルカリ水貯留タンクT1と、原水貯留タンクT2とは、それぞれ供給に必要な耐酸性用酸性水自動原水圧送ポンプである酸性水圧送ポンプP0、アルカリ水自動原水圧送ポンプであるアルカリ水圧送ポンプP1、原水自動原水圧送ポンプである原水圧送ポンプP2に接続され、個々の要求に基づき自動運転が行われる。なお、これらポンプは、ノズル目詰まり防止のための上記フィルタFと同等仕様のフィルタFを介して、酸性水ライン3aの主管、アルカリ水ライン3bの主管、原水ライン3cの主管に、例えば常時0.6MPaの圧力を維持しながら供給するように設定されている。
酸性水、アルカリ水、原水のいずれかが制御盤12の指示により選択されると、所定の電動バルブM(酸性水電動バルブM、アルカリ水電動バルブM、原水電動バルブMのうち選択された水に対応するもの)のバルブ群の開閉が行われ、枝主管に導入された水は横枝管24のノズル10から噴霧される。
本システムにおける各ブロック内の散布機構の目的の一つは、アルカリ水を噴霧することにより、殺菌消毒の対象物、例えば細菌を保護している外膜をアルカリ水の強力な洗浄力で破壊することである。土壌及び糞尿の奥に潜むウイルス、細菌に対し、アルカリ水の洗浄力を生かした浸透性で道を開き、次に殺菌能力のある酸性水を噴霧することにより有効に殺菌、消毒を行うことができる。
このシステムでは、開放形畜舎で自然通風の多い環境を考慮し、空気中の浮遊ウイルスや細菌を補足することが重点では無く、直接噴霧された環境、例えば飼育されている生体や飼育環境(建造物、土壌、糞尿等)を消毒することが主な目的であって、噴霧粒子も気流の影響を受けにくい50μm以上とし、ある程度浮遊するウイルスや細菌も補足できる限界を選定している。
噴霧する水として、仮にアルカリ水とすればアルカリ水を噴霧した後、次の種別の異なる水として、仮に酸性水を噴霧しようとする場合、前回の残留したアルカリ水が全て噴霧により消滅した後、次の酸性水の噴霧が始まるのでは、ノズル10の1個当たりの噴霧用水量が平均0.3L/minであれば、管内の残留アルカリ水量を設置したノズル個数が複数あってもアルカリ水の管内残留水のパージに多大な時間を要し、本来の切り替えによる散布効果が達成できない恐れと、散布に要する時間が長くなる弊害がある。
なお、各ブロックの選定、アルカリ水噴霧、酸性水噴霧、アルカリ水噴霧、原水噴霧のローテーション、各ノズル10の噴霧時間の設定、一日の噴霧回数、噴霧曜日、噴霧日の設定等は、制御盤12で行い、設定後は自動運転で行う。
畜舎2の出入り口2aには、その上部にも散布機構を設けている。この散布機構は、手動スイッチSで、酸性水、アルカリ水、原水の各選択用の電動バルブMのバルブ群を開閉し、出入り口2aでの噴霧水を選択するものである。なお、次工程散布に必要な管内残留水の排水は、手動バルブ操作により行う。
各ブロックのノズル10は、図1においては、ブロック内に20個のノズル10を配置しているが、あくまで散布形態を例示したもので、実施にあたっては、畜舎2の建築構造、散布可能な散布配管の高さ、開放空間の状態、自然通風条件等を考慮して、ノズル10の能力や配置を選定する。なお、ノズル10は、強酸性水に腐食されるSUS製以外のセラミック製及び樹脂製の耐酸性ノズルを使用することが好ましい。
空気圧縮機CPは、例えばレシーバータンク内蔵形で、圧力が0.7MPaにセットされ、圧力低下による自動運転とされる。空気圧縮機CPは、酸性水ライン3aの主管、アルカリ水ライン3bの主管、原水ライン3cの主管に空気注入用の電動バルブMbのバルブ群を介して接続され、圧縮空気の注入は制御盤12の指示で空気注入用の電動バルブMbの開閉によって行われる。
炭酸カリウムは、酸性水散布後にアルカリ水で中和した後、残留する次亜鉛素酸による金属類の腐食防止を目的として原水に添加されるものである。原水圧送ポンプP2の稼働と連動し、炭酸カリウム薬注入ポンプである炭酸カリウム添加装置TCが運転される。この際、原水内の炭酸カリウム濃度を一定に保つため、原水の流量に比例して、パルス方式で炭酸カリウムが原水ライン3cの主管に注入される。なお、炭酸カリウム添加装置TCには、炭酸カリウム貯留タンク(図示略)が付随される。
制御盤12の凍結防止システムを操作により選択・指定すれば、寒冷地における噴霧用ノズル10の凍結防止及び管内残留水の凍結防止作動が起動するように設定されている。すなわち、ブロックのアルカリ水噴霧、酸性水噴霧、アルカリ水噴霧、原水噴霧の一連の噴霧サイクルが終了すると、自動的に、原水圧送ポンプP2の吐出側に設けられた逆流防止の電動バルブMcが閉じた後、原水ライン3cの主管に接続されている圧縮空気注入用の電動バルブMbのバルブ群が開放して、圧縮空気が、空気圧縮機CPより送られる。
制御盤12は、自動制御の通常噴霧工程を選択すると、次のフロー順位で噴霧工程を開始する。
2)各ブロックの散布箇所の設定、散布開始ブロックの設定。
3)前回噴霧した管内の残留水が排除される時間を設定し、ブロー用電動バルブMaを閉止する。
4)選択機構であるアルカリ水用の電動バルブMは、管内残留水押し出し用に必要な量と噴霧に必要な時間(量)とを設定する。
6)次の酸性水の噴霧時間(量)を設定。
7)酸性水の電動バルブM開に連動し、管内の前回散布のアルカリ水が酸性水により押しだされ管内の水が完全に入れ替わる時間を設定して、ブロー用の電動バルブMaを閉じるように設定。
8)2回目アルカリ水の噴霧時間(量)の設定。
10)原水噴霧時間(量)の設定。
11)原水噴霧の電動バルブM閉に連動し、上記(4)項に記述する動作で一連のサイクルの噴霧工程が終了する。
起動ボタンON → 噴霧日稼働 → 一日回数を含む設定時間に噴霧稼働 → アルカリ水の電動バルブM開 → アルカリ水の電動バルブM開に連動し、管内残留水ブロー完了後、ブロー用の電動バルブMa閉 → アルカリ水噴霧停止、アルカリ水の電動バルブM閉 → アルカリ水の電動バルブM閉に連動し、ブロー用の電動バルブMa開く → 同じ動作を、酸性水噴霧、アルカリ巣噴霧、原水噴霧と繰り返し → 最後の原水の電動バルブMが閉じた時点で、ブロー用の電動バルブMaを開放し、次のブロックの噴霧工程に移行する。
次に、制御盤12の凍結防止機能を選択すると次の工程が付加される。
ブロックの一連の噴霧サイクルが終了すると同時に、供給機構の原水圧送ポンプP2の吐出側に設けた逆流防止用の電動バルブMcが閉じられる。そして、逆流防止の電動バルブMcと連動し、選択機構の原水の電動バルブMが開放される。
上記標準噴霧工程終了後 → 原水圧送ポンプP2の逆流防止用の電動バルブMc閉 → 連動主管選択機構の原水の電動バルブM開 → 原水ライン主管接続の空気挿入用の電動バルブMb開 → 管内残留水排水終了後当該ブロックのブロー用の電動バルブMa閉 → ノズル10より、空気噴出後、当該ブロックのブロー用の電動バルブMa開 → 連動して、原水ライン3c空気注入用の電動バルブMb閉、→ 遅動して供給機構の原水の電動バルブM閉 → 遅動して、供給機構の原水圧送ポンプP2の逆流防止の電動バルブMc開 → 当該ブロックの凍結防止機能終了。
各ブロック一巡の噴霧サイクル終了と同時に、供給機構の各ポンプP0、P1、P2の吐出側に設けられた逆流防止用の電動バルブMcのバルブ群が閉止後、連動して、各ライン3a、3b、3cの主管の管末及び出入り口2aに設けられている手動用ライン20の供給機構に近いブロックからそれぞれに付随するブロー用電動バルブMaのバルブ群(但し、各ブロック横主管のブロー用電動バルブMaを除く)を同時に開放し、遅動して、各ラインの主管に接続した圧縮空気注入の電動バルブMbのバルブ群を同時に開き、残留水を排水する。これらは、供給機構に近い順から順次選択して行われる。
ブロック群の一巡噴霧サイクル終了後、選択順の各ブロック、出入り口の主管管末に付随する全てのブロー用の電動バルブMa(但し、各ブロック横主管のブロー用電動バルブMaを除く)を開放 → 連動して各ポンプの吐出側の逆流防止用の電動バルブMc群を全て閉 → 遅動して圧縮空気注入の電動バルブMb全て開 → 管内残留水ブロー完了と共に圧縮空気注入の電動バルブMb全て閉 → 全てのブロック、出入り口が順次完了した時点で次の散布サイクル開始まで待機 → 次の散布サイクル開始の指示と共に上記各ポンプの逆流防止用の電動バルブMc全て開 → 送水開始 → 各ラインの主管内に水が充満完了 → 充満後上記指定した全てのブロー用の電動バルブMa群が閉 → 各ブロックの凍結防止機構に伴う噴霧サイクルを開始する。
図1に示す各ブロックA〜Hは、あくまでブロックの形態を例示するもので、畜舎2の建築の形状、規模、及び別棟を含む設置条件に合わせ設計され決定される。なお、噴霧したいブロックは、任意に制御盤12で指定することができる。また、指定したブロック内のアルカリ水噴霧、酸性水噴霧、アルカリ水噴霧、酸性水噴霧、原水噴霧の1工程を終了すると、自動的に指定した次のブロックに移動し、各噴霧を繰り返すように設定されている。
1)大機規模畜舎を一度に噴霧消毒する設備と比べ、範囲を限定し小規模の噴霧消毒設備で済み供給設備が低コストで済む。
2)ブロックの供給配管網を追加するだけで、大規模畜舎の対応ができ、合わせてブロックの増設に要した費用のみを追加するだけで、大規模畜舎ほど設備単価が安くなる。なお、ブロック内の清掃、消毒を手動で行う手動用ライン20は、各ブロック毎に設置されており、図示されていない手動用バルブを介して任意に使用することが出来る。
全ての配管材料は、使用する継ぎ手類を含め、腐食性及び衝撃性に優れた耐衝撃塩化ビニル管(HIVP)などを使用する。なお、直管部分の接続を除き、分岐部分の加工、ノズル取り付け部加工、バルブ取り付け加工等は、工場における部材加工とし、加工後は管内をクリーニングし、異物の無いように及び異物が混入しないように養生を行い、現場での組み立て作業が短時間で行えることを特色としている。同じく、支持金物も工場での部材加工を重点に行い、現地加工は建築構造物の取り合い部分の支持用金物取り付け作業のみに限定し、短期工程で施工できるよう考慮している。
酸性水ライン3aに接続する電動バルブMとしては、例えば耐酸性ケミカル玉型バルブが採用される。また、アルカリ水ライン3b及び原水ライン3cに接続する電動バルブMとしては、例えばSUS製玉型電動バルブが採用される。さらに、各ブロックの管末に設けられたブロー用の電動バルブMaは、アルカリ水、酸性水混合の水を排出するため、例えばケミカル玉型電動バルブが採用される。なお、電動バルブを採用する理由は、比較的高圧の水、空気を使用するため、バルブ開閉の遅動性を利用し、関係設備の衝撃による破損を防止するためである。
酸性水ライン3aに使用する手動バルブは、例えばケミカルボールバルブを使用し、アルカリ水ライン3b及び原水ライン3cに使用する手動バルブは、例えばSUS製ボールバルブを使用する。
電解水生成装置1及び原水貯留タンクT2に接続する原水ライン3cの供給系統の配管には、水フィルタFが途中に設けられている。また、各供給ポンプ以降の酸性水ライン3aの主管、アルカリ水ライン3bの主管及び原水ライン3cの主管にもそれぞれ水フィルタFが途中に設けられている。これら水フィルタFのケーシングは、耐酸性の塩化ビニル製で耐圧1MPaとされ、内部の濾材としては、例えば200メッシュ以上のゴミを捕集する能力を持つ樹脂製濾材のフィレドン(登録商標)を使用し、洗浄、再使用に耐えるものである。
水道水の水質基準を満たした原水は、水フィルタFを介して、電解水生成装置1に導入され、さらに食塩が混入されて0.1%以下の食塩水とされ、電気分解により酸性水とアルカリ水に等分に分離される。この際、食塩水の濃度を任意に変更することにより、強酸性水、強アルカリ水から弱酸性水、弱アルカリ水までpH調整されて生成することが可能である。
各貯留タンクは、例えばFRP製タンクで実貯留容量は3tonである。また、酸性水貯留タンクT0内の液面制御装置は、例えば外面をビニル系のコーティングした水銀接点内蔵型のフロ−トを使用し、同じく減水警報もフロートスイッチで行う。また、アルカリ水貯留タンクT1の液面制御は、例えば4Pの電極棒で制御し、合わせて減水警報も行う。
酸性水圧送ポンプP0は、例えばダイヤフラム形耐酸性ケミカルポンプで2台一組がセットされ、インバーター制御で交互運転を行う。また、酸性水圧送ポンプP0は、樹脂製の空気糟を持ち、空気糟内の圧力を感知して、ポンプを駆動する一連の自動運転に必要な制御盤を具備している。なお、ポンプに使用する電動機は、全閉外扇型を使用し、雨水に耐えるものである。
炭酸カリウム添加装置TCは、原水ライン3cの主管であって逆流防止の電動バルブMc以降に注入口を設け、例えばSUS製チャッキバルブを介して接続されている。この炭酸カリウム添加装置TCは、原水圧送ポンプP2の起動に連動し、原水の流量に比例してパルス方式で注入を行う。また、炭酸カリウム添加装置TCは、炭酸カリウム貯留タンク(図示略)を保持している。なお、炭酸カリウム添加装置TCの設置場所は、例えば原水貯留タンクT2の架台の中である。
本システムは、水を用いた噴霧システムであるため、寒冷地では管内の水、微細なノズル10の穴に付着する水滴等凍結を防止する機構が必要となる。そこで、本システムでは、上述したように、管内及びノズル10の残留水を圧縮空気を注入し、排水する空気圧縮機CPを備えている。
例えば、電解水生成装置1で生成したアルカリ水を畜舎2内の家畜に健康維持用の飲用水として与えるため、散布配管網3の一部を家畜用飲用水容器等に配しても構わない。なお、このアルカリ水は、飲用に適したpH7〜9に調整されて提供される。
また、供給する原水として水道水を原料とすることが好ましいが、上述したように、飲料に適する水質基準であれば、井水、河川水などを用いても構わない。
また、上記原水散布の際、上述したように、炭酸カリウム添加装置TCにより原水に炭酸カリウムを添加することが好ましいが、炭酸カリウムを添加しない原水を散布しても構わず、炭酸カリウムの添加の有無は任意に設定可能である。
また、出入り口2aのラインにブロー用のコンプレッサ(空気圧縮機)を別途設けて管内の水を排水するようにしても構わない。
Claims (9)
- 原水を電気分解により酸性水とアルカリ水との電解水に分解して分離する電解水生成装置と、
畜舎内に配管され少なくとも前記酸性水又は前記アルカリ水が導入されて前記畜舎内に散布可能な散布配管網と、
前記電解水生成装置と前記散布配管網とに接続され前記散布配管網へ導入する前記酸性水と前記アルカリ水とを切り替え可能な散布切り替え機構と、を備えていることを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項1に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記原水が、塩素を含むものであることを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項1又は2に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記畜舎が複数のブロックに区画され、
前記散布配管網が、前記ブロック毎に散布可能に配管され、散布する前記ブロックを任意に切り替え可能とされていることを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記散布配管網が、前記畜舎の出入り口にも散布可能に設けられているを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記散布切り替え機構が、前記散布配管網に前記酸性水及び前記アルカリ水とは別に前記原水を導入可能とされていることを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項5に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記散布切り替え機構が、前記原水に炭酸カリウムを添加可能な炭酸カリウム添加装置を備えていることを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項5又は6に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記散布切り替え機構が、前記アルカリ水、前記酸性水、前記アルカリ水、前記原水の順で前記散布配管網へ導入し、散布を行うことを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記散布配管網の管内に圧縮空気を注入する管内ブロー機構を備えていることを特徴とする畜舎消毒システム。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の畜舎消毒システムにおいて、
前記畜舎が、鶏舎であることを特徴とする畜舎消毒システム。
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