JP2009031552A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担時体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写しなかった場合に、像担時体上のトナー像を効率よく短時間で除去できる画像形成装置を提供。
【解決手段】回転可能な像担持体30と、前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段32と、前記像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段34と、制御手段40と、を有する画像形成装置において、
前記像担時体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写しなかった場合に、前記制御手段は、前記記録媒体に転写されなかったトナー像を前記クリーニング手段で除去するために前記像担持体を1周以上回転させた後、前記像担持体の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返すことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プリンタ、電子写真複写機等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を用いたプリンタや複写機等の画像形成装置では、感光体上に形成したトナー像を直接、もしくは、一旦中間転写体上に転写した後に中間転写体上から記録媒体上に転写し、さらに定着することによって記録媒体上に定着された画像を得る。一般的に、感光体もしくは中間転写体などの像担持体から記録媒体へのトナーの転写効率は100%には至らない。そのため、それ以降の画像形成への影響を避けるために、記録媒体への転写後に像担持体上に残った転写残トナーを回収するクリーニング手段を設ける必要がある。
クリーニング手段としては、ゴム製のクリーニングブレードを用いて物理的に掻き落とす方法や、バイアスを印加することによって静電気的に回収する方法を採用したものが知られている。クリーニングブレードを用いた構成は、他の構成に比べて構成が単純で、安価なコストで製造可能であるという利点があり、多くの画像形成装置で採用されている。
しかし、クリーニングブレードを用いる方式は転写残りの微量のトナーを除去するには十分な性能であっても、記録媒体上に転写されずにそのまま残った多量のトナーを一度に回収するのは困難であるという問題点がある。
転写残トナーに比べて多量のトナーを回収する必要がある場合としては、記録媒体が搬送経路上でジャムを起こすなどの異常動作によって画像形成動作が中断された場合、記録媒体に転写しない制御用画像を形成した場合、などが挙げられる。或いは、ユーザーが出力しようとした枚数に対して、画像形成装置内に予め用意された記録媒体が不足したために、像担持体上に形成された画像を一旦回収しなければならない場合、が挙げられる。こうした場合には、上記のクリーニングブレードを用いたクリーニング手段によって一度だけで回収するのは困難であるため、像担持体の空回転が必要になるが、次の画像形成動作が再開できるまでの時間が長くなるという問題がある。
そこで、特許文献1には、像担持体上に別のクリーニング手段を設けて2度に分けて回収を行う画像形成装置が提案されている。特許文献2には、ジャム等の異常動作によって画像形成動作が中断された場合に、クリーニング手段で回収するトナー量を減らした画像形成装置が提案されている。特許文献2の画像形成装置では、画像形成動作が中断された場合に、転写ローラに記録媒体への転写時と同じバイアスを印加して、一部のトナーを転写ローラ上に移動させている。特許文献3には、像担持体上の一部のトナーを転写ローラ上に移動させた後、転写ローラに逆極性のバイアスを印加して、再度像担持体上に移動させることで、像担持体上のクリーニング手段が一度に回収するトナー量を減らした画像形成装置が提案されている。
特開昭63−137286号公報 特開2002−174967号公報 特開2005−242009号公報
本発明は、上記特許文献3の従来技術を更に発展させたものである。そこで、本発明の目的は、像担時体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写しなかった場合に、像担時体上のトナー像を効率よく短時間で除去できる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するための構成は、回転可能な像担持体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、制御手段と、を有する画像形成装置において、
前記像担時体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写しなかった場合に、前記制御手段は、前記記録媒体に転写されなかったトナー像を前記クリーニング手段で除去するために前記像担持体を1周以上回転させた後、前記像担持体の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返すことを特徴とする。
本発明によれば、像担時体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写しなかった場合に、像担時体上のトナー像を効率よく短時間で除去できる画像形成装置を提供できる。
本発明を図面に基づいて説明する。
[実施例]
(第1の実施例)
(1)画像形成装置の全体構成
図1は本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成模型図である。
この画像形成装置は、電子写真方式を用いて記録紙、OHPシート等の記録媒体にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のカラー画像を形成するフルカラーレーザープリンタである。
本実施例に示すカラーレーザープリンタは、第1〜第4の4つの画像形成ステーションSY、SM、SC、SKを水平方向に並列に配設したタンデム方式のプリンタである。
第1の画像形成ステーションSYはイエロー(Y)の画像形成用であり、第2の画像形成ステーションSMはマゼンタ(M)の画像形成用である。第3の画像形成ステーションSCはシアン(C)の画像形成用であり、第4の画像形成ステーションSKはブラック(K)の画像形成用である。
各画像形成ステーションSY、SM、SC、SKは、第1の像担持体として、回転可能な感光体(電子写真感光体)22Y、22M、22C、22Kを有する。感光体22Y、22M、22C、22Kは、円筒状のアルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布してドラム形状に構成されている。以下、感光体22Y、22M、22C、22Kを感光ドラム22Y、22M、22C、22Kと記す。
また、画像形成ステーションSY、SM、SC、SKは、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転方向に沿って、帯電手段としての帯電器23Y、23M、23C、23Kを備えている。また、露光手段としてのレーザースキャナユニット24Y、24M、24C、24Kを備えている。その他にも、現像手段としての現像器26Y、26M、26C、26Kと、ドラムクリーニング器41Y、41M、41C、41Kと、を備えている。そして、現像器26Y、26M、26C、26Kの上には、現像カートリッジとして、現像器26Y、26M、26C、26Kにトナーを供給するトナーカートリッジ25Y、25M、25C、25Kを備えている。ドラムクリーニング器41Y、41M、41C、41Kは、対応する感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの外周面(表面)と接触するクリーニングブレード42をクリーナ容器43に備えている(図7)。
画像形成ステーションSY、SM、SC、SKの下方には、第2の像担持体として、誘電体製で、可撓性を有するエンドレスベルト状の回転可能な中間転写体30を備えている。中間転写体30は、中間転写体30の外周面(表面)が各画像形成ステーションSY、SM、SC、SKの感光ドラム22Y、22M、22C、22K表面と接触するように3つのローラ29a、29b、29cに巻き掛けてある。29aは駆動ローラであり、29bは従動ローラであり、29cはテンションローラである。
31Y、31M、31C、31Kは第1の転写手段としての一次転写ローラである。一次転写ローラ31Y、31M、31C、31Kは、中間転写体30の内側で感光ドラム22Y、22M、22C、22Kと対向配置され、その中間転写体30を挟んで対向する感光ドラム22Y、22M、22C、22Kと一次転写ニップ部T1を形成している。
32は第2の転写手段としての二次転写ローラである。二次転写ローラ32は、中間転写体30の外側で駆動ローラ29aと対向配置され、中間転写体30表面と接触して二次転写ニップ部T2を形成する。この二次転写ローラ32は、中間転写体30表面に対して接離可能であり、中間転写体30から記録媒体11にトナー像を転写する際には当接され、それ以外の場合には離間される。転写時以外に二次転写ローラ32を中間転写体30表面から離間することにより、二次転写ローラ32の磨耗とトナーの付着を抑えることができる。二次転写ローラ32を中間転写体30表面に対して当接・離間する手段として、例えばソレノイド等の駆動手段を用いることができる。
33は中間転写体30表面をクリーニングするクリーニング器である。クリーニング器33は、中間転写体30の外側で駆動ローラ29aと対向配置されている。そしてクリーニング器33は、クリーニング手段としてのクリーニングブレード34をクリーナ容器36内に備えている(図2)。
21aは記録媒体11を積載収納している給送カセットである。21bは手差し給送トレイである。
28は記録媒体11を搬送する搬送手段である。搬送手段28は、給送ローラ28a、28bと、レジストローラ28cと、搬送ローラ28dと、排出ローラ28eなどを有する。
40は制御手段としての制御部である。制御部40は、CPUとROMやRAMなどのメモリからなっている。メモリには、画像形成時に実行される画像形成制御シーケンスや、ジャム発生後に実行される復帰動作制御シーケンスなどが記憶されている。
50は定着装置である。定着装置50は、二次転写ローラ32と搬送ローラ28dとの間に設けられている。この定着装置50は、ヒータ等の加熱源(不図示)により加熱される定着ローラ51と、この定着ローラ51と接触して定着ニップ部を形成する加圧ローラ52と、を備えている。
本実施例のプリンタは、制御部40がホストコンピュータ等の外部装置(不図示)から画像信号を取り込むと、制御部40は画像形成制御シーケンスを実行する。
まず、駆動手段としてのモータ(図2)を回転駆動して感光ドラム22Y、22M、22C、22K及び中間転写体30を矢印方向に回転させるとともに、スキャナユニット24Y、24M、24C、24Kを駆動する。
次に、1色目、例えばイエローの画像形成ステーションSYの感光ドラム22Y表面が帯電器23Yにより所定の極性・電位に一様に帯電される。次にスキャナユニット24Yは、感光ドラム22Y表面に画像信号に応じて変調されたレーザ光で走査露光する。これにより、感光ドラム22Y表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。そしてその潜像が現像器26Yによってイエロートナーにより現像され、感光ドラム22Y表面にイエローのトナー像が形成される。感光ドラム22Y表面に形成されたトナー像は、一次転写ローラ31Yに印加される転写バイアスによって一次転写ニップ部T1で感光ドラム22Y表面から中間転写体30表面に転写される。そのトナー像の転写後に感光ドラム22Y表面に残留したトナー(転写残トナー)は、ドラムクリーニング器41Yのクリーニングブレード42によって除去される。除去されたトナーはドラムクリーニング器41Yのクリーナ容器43に回収される。これにより、感光ドラム22Yは次の画像形成に供される。
同様の画像形成工程がマゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ステーションSM、SC、SKにおいても行なわれる。そして各画像形成ステーションSM、SC、SKにおいて、感光ドラム22M、22C、22K表面に形成されたマゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像は、先に中間転写体30表面に転写されたトナー像に順番に重ね転写される。
一方、記録媒体11が給送カセット21aから給送ローラ28aによりレジストローラ28cに、或いは記録媒体11が手差し給送トレイ21bから給送ローラ28bによりレジストローラ28cに給送される。その記録媒体11はレジストローラ28cによって所定のタイミングでニップ部T2に搬送される。そしてその記録媒体11はニップ部T2で二次転写ローラ32と中間転写体30とにより挟持搬送される。その搬送過程において二次転写ローラ32に転写バイアスが印加される。これによって、中間転写体30表面に重ね転写されているフルカラーのトナー像が二次転写ニップ部T2で中間転写体30表面から記録媒体11上に転写される。そのトナー像の転写後に中間転写体30表面に残留したトナー(転写残トナー)は、クリーニング器33のクリーニングブレード34によって除去される。除去されたトナーはクリーニング器33のクリーナ容器36に回収される。これにより、中間転写体30は次の画像形成に供される。
トナー像を転写された記録媒体11は定着装置50に搬送され、定着ローラ51と加圧ローラ52間の定着ニップ部を通過することによって、記録媒体11上の未定着のトナー像が記録媒体11上に加熱定着される。トナー像が加熱定着された記録媒体11は搬送ローラ28dにより排出ローラ28eに搬送され、その排出ローラ28eによって排出トレイ55上に排出される。
(2)クリーニング器33による中間転写体30表面のクリーニング
図2はクリーニング器33とその周辺部の拡大図である。
クリーニング器33は、中間転写体30表面をクリーニングするものである。このクリーニング器33は、主として中間転写体30表面に残った転写残トナーを掻き落とすことによって除去するクリーニングブレード34と、掻き落とされたトナーを捕集するすくいシート35を、クリーナ容器36の内部に備えている。クリーニングブレード34は厚さ2mmのウレタンゴム製であり、すくいシート35は厚さ50μmのPETシートで構成されている。中間転写体30表面に形成された4色のトナー像を記録媒体11に転写した後に中間転写体30表面に残った転写残トナーは、クリーニングブレード34によって掻き落とされ、クリーナ容器36に蓄えられる。
図1にて点線で示した記録媒体11の搬送経路上において、記録媒体11の搬送状態を確認する手段として、記録媒体搬送方向の上流から順に給紙センサ60a及び60b、レジストセンサ61、定着排紙センサ62、満載検知センサ63が設けてある。給紙センサ60aは給送カセット21aの記録媒体11の有無を検知するものであり、給紙センサ60bは手差し給送トレイ21bの記録媒体11の有無を検知するものである。レジストセンサ61はレジストローラ28cと二次転写ローラ32との間で記録媒体11の有無を検知するものであり、定着排紙センサ62は定着装置50と搬送ローラ28dとの間で記録媒体11の有無を検知するものである。満載検知センサ63は排出トレイ55上に排出される画像形成後の記録媒体11の有無を検知するものである。上記のセンサ60a、60b、61、62、63は、いずれも記録媒体11が通過中、或いは存在する場合には、記録媒体11が樹脂製のフラグを物理的に動かし、その動作を図示しないフォトインタラプタで検知するようにしている。そしてその検知信号を制御部40に送っている。
上記の5つのセンサからなるセンサ群によって記録媒体11のジャム(搬送異常)の検知を行う。例えば、レジストセンサ61が記録媒体11を検知した後、所定の時間が経過しても定着排紙センサ62が記録媒体11を検知しない場合、制御部40は記録媒体11がレジストセンサ61と定着排紙センサ62との間でジャムを起こしていると判断する。
画像形成動作中に記録媒体11のジャムが検知された場合、制御部40は緊急停止信号を出し、モータの駆動とバイアスの印加を停止して、画像形成動作を中断する。その後、制御部40は図示しない表示パネルにジャムが発生した旨及びジャム発生箇所等を表示することで、ユーザーに画像形成装置内でジャムを起こしている記録媒体11を取り除いてもらう。その場合、ユーザーは画像形成装置に開閉可能に設けられているカバー(不図示)を開いてジャムを起こしている記録媒体11を取り除く。
ユーザーが記録媒体11を取り除き、画像形成装置のカバーを閉じたり、所定のボタンを押したりすることにより、画像形成装置は所定の復帰動作を行う。復帰動作を終えて、再び画像形成動作が行えるようになった後に、ジャムによって正常に画像形成できなかった画像を再度形成することで、ユーザーは所望していた画像を得ることができる。
上記の復帰動作において、画像形成動作中断時に中間転写体30表面(中間転写体上)に残された転写残トナー像はクリーニング器33で回収される。
図3の(a)は通常印字時(通常の画像形成時)にクリーニングブレード34で中間転写体30表面の転写残トナーを除去する様子を表わす説明図である。(b)は画像形成動作中断時にクリーニングブレード34で中間転写体30表面の多色のトナー像を除去する様子を表わす説明図である。
通常印字時のように、中間転写体30表面の転写残トナーのトナー量が少ない場合には(図3(a))、クリーニングブレード34はその転写残トナーを一度で除去することが可能である。
しかし、画像形成動作中断時のように、中間転写体30表面に形成された多色のトナー像をジャムの発生によって記録媒体11に転写できなかった場合には、その多色のトナー像はそのまま中間転写体30表面に残ってしまう。このようにジャムの発生によって多量のトナーを回収する必要が生じると(図3(b))、クリーニングブレード34で一度にすべてのトナーを回収することは出来ず、一部は中間転写体30表面に残ってしまう。これは、本来は中間転写体30表面から掻き落とされるべきトナーが除去しきれずに、クリーニングブレード34と中間転写体30表面の間のニップ部に入り込んでしまうことによる。
この状態で次の画像形成動作を行ってしまうと、中間転写体30表面に残留したトナーが記録媒体11に転写され、画像不良となってしまうため、次の画像形成動作の前に、中間転写体30表面の残留トナーを除去する必要がある。
一度クリーニングブレード34と中間転写体30の間のニップ部に入り込んだトナーは、中間転写体30の空回転を行うことで徐々にニップ部からすり抜けて、クリーニングブレード34によって掻き落とされ、いずれは回収することができる。しかし、そのトナーを全て回収し終えるまでに長い時間を要するため、本来ユーザーが所望していた画像が得られるまでの時間が長くなってしまうという問題がある。
また同時に、クリーニングブレード34と中間転写体30の摺擦時間も長くなってしまうため、クリーニングブレード34の磨耗が進んでクリーニング性が低下し、寿命が短くなってしまうという問題もある。
本発明の発明者が検討したところによると、一度クリーニングブレード34と中間転写体30の間のニップ部に入り込んだトナーは、中間転写体30の定常回転中よりも、中間転写体30の回転起動時に多くニップ部から取り除かれることが分かった。これは、図4(a)に示すように、中間転写体30の回転起動時に、クリーニングブレード34と中間転写体30及びその間に介在するトナーとの間により大きなせん断応力(ブレードがトナーに与える力、中間転写体がトナーに与える力)が働く。そのため、中間転写体30の回転起動時には、図4(b)に示したような中間転写体30を定常回転させている時に比べ、トナーをニップ部から除去する力が働きやすいためと考えられる。従って、中間転写体30について、定常回転のみを続けるよりも、回転の起動と停止を繰り返した方が効率よくニップ部のトナーを除去することができる。ニップ部に介在するトナーが取り除かれ、クリーニングブレード34と中間転写体30表面とが直接接するようになると、クリーニング器33は再び良好なクリーニング性を得ることが出来るようになる。
そこで、本実施例によれば、回収する対象のトナー像が少なくとも一度中間転写体30のクリーニング器33を通過した後、中間転写体30の回転の起動と停止を5回繰り返している。この動作を行うことによって、ニップ部に入り込んだトナーを速やかに除去し、次の画像形成動作が可能な状態までの復帰時間を短くすることが可能である。
さらに、本実施例においては、中間転写体30の回転の起動と停止を5回繰り返した後、中間転写体30を少なくとも1周以上回転させ、中間転写体30上のトナーを除去することで、次の画像形成動作への影響を無くしている。
(3)ジャム発生後の中間転写体30の回転動作制御
以下、図5及び図6を用いて本実施例におけるジャム発生後の中間転写体30の回転動作制御について詳細に説明する。
図5の(a)は本実施例の画像形成装置におけるジャム発生後の中間転写体30の回転動作を示した図である。図5の(a)では、ユーザーによってジャムを起こした記録媒体11が除去された後から、中間転写体30表面のクリーニングを終えて中間転写体30の復帰動作が完了するまでの中間転写体30の回転動作を表している。
図5(a)に示すように、本実施例においては、中間転写体30を1周以上回転させて、中間転写体30表面のトナー像をクリーニングブレード34で除去してクリーニングし、その後、中間転写体30の回転の起動及び停止を5回繰り返している。これにより、クリーニングブレード34と中間転写体30の間のニップ部に入り込んだトナーを除去する。その後に、再度中間転写体30を1周以上回転させて、起動及び停止の繰り返しによって中間転写体30表面にすり抜けたトナーを回収して、復帰動作を終了する。上記中間転写体30の回転動作制御は、ジャム発生後に制御部40が実行する復帰動作制御シーケンス中になされる。
図5の(b)は従来例の画像形成装置におけるジャム発生後の中間転写体30の回転動作を示した図である。従来例では、ジャム発生後の中間転写体3の回転動作は定常回転のみを行っているため、本実施例に比べ、中間転写体30表面のトナーを除去し終えるまでに長い時間を要していた。
図6にジャム発生後の復帰動作制御シーケンスの一例のフローチャートを示す。
ステップ101では、給紙センサ60a、60b、レジストセンサ61、定着排紙センサ62及び満載検知センサ63のセンサ群によって、記録媒体11のジャムを検知する。
ステップ102では、制御部40は緊急停止信号を出力して、モータの駆動とバイアスの印加を停止して、画像形成動作を中断し、二次転写ローラ32を中間転写体30表面から離間させる。
ステップ103では、制御部40は、表示パネルにジャムが発生した旨及びジャム発生箇所等を表示する。
ステップ104では、ユーザーがジャムを起こしている記録媒体11を取り除き、画像形成装置のカバーを閉じる。
ステップ105では、給紙センサ60a、60b、レジストセンサ61、定着排紙センサ62及び満載検知センサ63のセンサ群によって、搬送経路からジャムを起こした記録媒体11が正しく除去されたか否かを検知する。記録媒体11が正しく除去されていればステップ106に進み(YES)、まだ記録媒体11が除去されていなければステップ103に戻る(NO)。
ステップ106では、中間転写体30を1周以上回転させ、中間転写体30表面に残っていたトナー像をクリーニングブレード34によって除去する。
ステップ107では、中間転写体30の回転の起動及び停止を5回繰り返す。
ステップ108では、中間転写体30を1周以上回転させ、復帰動作を完了する。
以上の手順によって、画像形成装置はジャムから復帰し、ジャムによって画像形成できなかった画像を再度形成することが可能となる。
また、上記の手順において、ジャム発生時に二次転写ローラ32を中間転写体30から離間させることにより、ユーザーがジャムを起こしている記録媒体11を容易に取り除けるようにできる。さらに、復帰動作において中間転写体30表面のトナー像が二次転写ローラ32に付着することを防止することができる。
表1は、ジャムが発生した後の復帰動作において、一定時間(ここでは30秒及び60秒)の間に、中間転写体30の回転のみを続けた場合(定常回転のみ)の中間転写体30表面の残留トナー量を表したものである。また、中間転写体30の回転及び停止をそれぞれ1回、3回及び5回繰り返した後に中間転写体30を少なくとも1周以上回転させた場合の、一定時間経過後における中間転写体30表面の残留トナー量を表したものである。
ジャムの発生によって中間転写体30表面に残り、クリーニングブレード34でクリーニングする必要が生じたトナー量は、いずれもA4サイズのイエロー単色のベタ画像相当分である。
表中の、○は中間転写体30表面の残留トナーがほぼ完全になくなった状態、△は中間転写体30表面にごく微量の残留トナーが存在する状態、×は中間転写体30表面に残留トナーが存在する状態を示している。
表1から分かる通り、中間転写体30の回転及び停止を繰り返すことにより、中間転写体30の定常回転のみを続ける場合に比べ、短時間で復帰動作が完了していることが分かる。
本実施例の画像形成装置によれば、ジャム後の復帰時に中間転写体30表面に残ったトナー像の除去を必要とする際に、中間転写体30を1周以上回転させた後、中間転写体30の回転の起動と停止を少なくとも2回以上繰り返している。これによって、トナー像を効率よく回収でき、次の画像形成動作までの時間及びクリーニングブレード34と中間転写体30の摺擦時間を短縮することが可能となるという効果を奏する。従って、クリーニングブレード34の他に、別の中間転写体のクリーニング手段や二次転写ローラのクリーニング手段、若しくは転写ローラにバイアスを印加するためのバイアス印加手段等のクリーニング手段を設けなくても、上述の効果を奏し得る。
また、中間転写体30表面に残留する微量の転写残トナーのみを除去する通常の画像形成時には、本実施例で説明した中間転写体30の回転動作制御を行わないことで、中間転写体30の不要な回転時間の延長を避けている。
(第2の実施例)
画像形成装置の他の例を説明する。
本実施例では、実施例1の画像形成装置と共通する部材・部分に同じ符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例に示す画像形成装置は、第1の実施例の画像形成装置とは、クリーニングブレード34をウレタンゴムとそれを固定する金属部分とで構成し、中間転写体30の回転の起動と停止を繰り返す動作を、特定の温度条件においてのみ実施するという点で異なる。本実施例の画像形成装置は、その点を除いて、第1の実施例の画像形成装置と同じ構成としてある。
図8は本実施例の画像形成装置に用いられるクリーニングブレード34を表わす説明図である。
クリーニングブレード34は、ブレードの材質として一般的なウレタンゴム34aとそれを固定する金属部分34bから構成されている。ウレタンゴム34aの反発弾性は温度依存性を有し、低温環境では反発弾性が低く、高温環境では反発弾性が高くなる傾向がある。
反発弾性が低くなると、クリーニングブレード34の中間転写体30表面に対する摩擦係数が低下し、クリーニングブレード34の中間転写体30表面に与える当接圧が低下することによって、クリーニング性が低下する傾向がある。
一方、反発弾性が高くなると、クリーニングブレード34の中間転写体30表面に対する摩擦係数が上昇し、クリーニングブレード34の振動が非定常的になることで、やはりクリーニング性が低下する傾向が見られる。
従って、20℃前後の環境においては、ジャム或いは記録媒体11の不足の発生後の多量のトナーを一度でクリーニング可能な性能を有するクリーニングブレード34であっても、低温或いは高温環境においては、クリーニング性が低下する場合がある。
そこで、本実施例では、画像形成装置に設けられた図示しない温度センサ(不図示)により画像形成装置の機内温度を検知し、その温度センサの出力信号を制御部40が取り込む。制御部40は、温度センサからの出力信号に基づいて機内温度が15℃未満の低温環境にあるか、或いは、27℃以上の高温環境にあるかを判断する。そして制御部40は、機内温度が15℃未満の低温環境、27℃以上の高温環境である場合にのみ、中間転写体30の回転の起動と停止を繰り返す動作を実施する。つまり、制御部40は、画像形成装置の機内温度に応じて、中間転写体30の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返す動作を行うかどうかを判別している。
本実施例の画像形成装置によれば、中間転写体30の回転の起動と停止を繰り返す動作を実施しなくても十分なクリーニング性が得られる、15℃以上27℃未満の環境においては、上記動作を動作を行わないようにしている。これによって、中間転写体30表面の十分なクリーニング性を確保しつつ、ジャム或いは記録媒体11の不足の発生後の復帰までの時間とクリーニングブレード34と中間転写体30の摺擦時間を短縮することが可能となるという効果を奏する。
(その他)
1)第1及び第2の実施例では、像担持体としてカラー画像形成装置に用いられる中間転写体を例示したが、像担持体はこれに限られず前述の感光ドラム、或いは単色の画像形成装置に用いられるドラム形状の感光体(電子写真感光体(感光ドラム))でもよい。そしてその感光ドラム或いは感光体に対して、前述の復帰動作制御シーケンスや、中間転写体30の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返す動作を適用してもよい。これよって、その感光ドラム或いは感光体について前述の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
2)第1の実施例の画像形成装置では、像担持体である中間転写体表面に形成したトナー像を記録媒体に転写しなかった場合として、ジャムによる搬送手段の異常動作(搬送異常)によって画像形成動作が中断された場合を例に挙げた。上記中間転写体表面に形成したトナー像を記録媒体に転写しなかった場合の他の例として、第2の実施例で述べたように、予め準備された記録媒体の不足によって中間転写体表面に形成したトナー像をクリーニングブレード34により除去する場合がある。また、画像品質や画像位置を調整するための画像(画像品質を調整するための濃度検知用や画像位置調整用などの制御用画像)を中間転写体表面上に形成した場合もある。上記の各場合においても、実施例1或いは実施例2で説明した中間転写体30の回転動作制御を実施することにより同じ効果を得ることができる。
3)第2の実施例の画像形成装置では、機内温度に応じて、中間転写体30の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返す動作を行なうかどうかを判別しているが、時間(画像形成装置の連続使用時間)若しくは画像形成回数に応じて、その判別を行なってもよい。つまり、画像形成装置内のタイマーもしくはカウンター等によって、クリーニングブレード34の磨耗によるクリーニング性の低下を予測し、中間転写体30の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返す動作を行なうかどうかを判別してもよい。
実施例1の画像形成装置の一例の全体構成模型図 クリーニング器とその周辺部の拡大図 (a)は通常印字時(通常の画像形成時)にクリーニングブレードで中間転写体表面の転写残トナーを除去する様子を表わす説明図、(b)は画像形成動作中断時にクリーニングブレードで中間転写体表面の多色のトナー像を除去する様子を表わす説明図 (a)は中間転写体の回転起動時にクリーニングブレードと中間転写体表面に働く力を表わす説明図、(b)は中間転写体の定常回転時にクリーニングブレードと中間転写体表面に働く力を表わす説明図 (a)は実施例1の画像形成装置におけるジャム発生後の中間転写体の回転動作を示した図、(b)は従来例の画像形成装置におけるジャム発生後の中間転写体の回転動作を示した図 実施例1の画像形成装置の復帰動作制御シーケンスの一例のフローチャート 感光ドラムとドラムクリーニングの関係を表わす説明図 実施例2の画像形成装置に用いられるクリーニングブレードを表わす説明図
符号の説明
11:記録媒体、30:中間転写体、32:二次転写ローラ、34:クリーニングブレード、40:制御部

Claims (11)

  1. 回転可能な像担持体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段と、制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記像担時体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写しなかった場合に、前記制御手段は、前記記録媒体に転写されなかったトナー像を前記クリーニング手段で除去するために前記像担持体を1周以上回転させた後、前記像担持体の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返すことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニング手段として、ゴム製のブレードを用いたことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体は、中間転写体であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体は、感光体であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担時体上に形成したトナー像を記録媒体に転写しなかった場合とは、異常動作により画像形成動作が中断された場合であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記異常動作とは、記録媒体のジャムであることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担時体上に形成したトナー像を記録媒体に転写しなかった場合とは、形成しようとした画像の枚数に対し、予め準備された記録媒体の数が不足した場合であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記像担時体上に形成したトナー像を記録媒体に転写しなかった場合とは、画像品質を調整するための制御用画像を前記像担持体上に形成した場合であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、画像形成装置の機内温度に応じて、前記像担持体の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返す動作を行うかどうかを判別することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、時間もしくは画像形成回数に応じて、前記像担持体の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返す動作を行うかどうかを判別することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記像担持体の回転及び停止を少なくとも2回以上繰り返した後に、少なくとも前記像担持体を1周以上回転させることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
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