JP2009030845A - 空調制御システム - Google Patents

空調制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009030845A
JP2009030845A JP2007193677A JP2007193677A JP2009030845A JP 2009030845 A JP2009030845 A JP 2009030845A JP 2007193677 A JP2007193677 A JP 2007193677A JP 2007193677 A JP2007193677 A JP 2007193677A JP 2009030845 A JP2009030845 A JP 2009030845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air
control unit
measured
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007193677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4872842B2 (ja
Inventor
Tomoya Sogo
知也 十河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2007193677A priority Critical patent/JP4872842B2/ja
Publication of JP2009030845A publication Critical patent/JP2009030845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872842B2 publication Critical patent/JP4872842B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】天井の高い建物でも温度制御が容易で、且つ、システム全体のエネルギー消費を低減できる空調制御システムを提供する。
【解決手段】本システムは、温度センサ4による上方領域の測定温度に基づいて上方領域の温度を所定の上方目標温度に調節する空調装置1と、所定空間内に上下方向の空気の流れを生成する天井扇6と、所定空間内で上方領域よりも下側の領域であって人が活動する居住領域における温度を測定する温度センサ9と、温度センサ4、9の測定温度に基づいて空調装置1と天井扇6の動作を制御する連系制御部11とを備える。連系制御部11は、温度センサ9の測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が所定の閾値温度以上であれば、空調装置1を停止させて天井扇6を作動させるとともに、所定時間経過後の温度センサ9の測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が閾値温度以上であれば、空調装置1を作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調制御システムに関するものである。
従来、店舗などの高い天井を有する建物に用いられる空調制御システムとして、室内の天井に設置された空調装置や天井扇を用いて室内の温度を制御するシステムが提供されていた(例えば特許文献1参照)。
天井の高い建物に設置される空調制御システムの場合、暖かい空気は上昇し、又、冷たい空気は下降するために、室内の上方領域と下方の居住領域とでは温度が異なる傾向があり、特に暖房運転時には居住領域の温度を快適な温度に保つのが難しかった。そこで、上記特許文献に記載された空調制御システムでは、空調制御装置が、店内温度の検出値と目標温度との偏差に基づいて空調装置の出力を制御するとともに、上方領域と下方領域(居住領域)との温度差が一定温度以上になると、天井扇により上下方向の空気の流れを生成しており、上方領域の空気と下方領域の空気とを循環させることで、上方領域と下方領域の温度の差を少なくするように動作していた。
特開2001−218367号公報
上述の空調制御システムでは、例えば暖房時に空調装置により暖められた空気が上方領域に滞留して居住領域の温度が上がらず、居住領域の温度が目標温度よりも低くなると、上方領域の空気は充分暖められているにも関わらず、空調制御装置が、店内温度の検出温度をもとに空調装置の出力を上げるため、空調装置を必要以上に作動させて、エネルギーを無駄に消費してしまうという問題があった。また、居住領域の温度と上方領域の温度との偏差が一定温度以上になると、天井扇の制御装置が天井扇の動作を開始させて、上方領域の空気を下方に送るのであるが、上述のように空調制御装置が空調装置の出力を必要以上に高くしているために、居住領域の温度が上がりすぎてしまう可能性もあった。すなわち、空調制御装置および天井扇の制御装置がそれぞれ空調装置および天井扇の動作を別個に制御していたため、室内の温度制御が難しいという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、天井の高い建物でも温度制御が容易で、且つ、システム全体のエネルギー消費を低減できる空調制御システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、所定空間内の上方領域における温度を測定する第1の温度センサと、第1の温度センサの測定温度に基づいて上方領域の温度を所定の上方目標温度に調節する空調装置と、所定空間内に上下方向の空気の流れを生成する送風装置と、所定空間内で上方領域よりも下側の領域であって人が活動する居住領域における温度を測定する第2の温度センサと、第1の温度センサと第2の温度センサとによりそれぞれ測定された測定温度に基づいて空調装置と送風装置の動作を制御する連系制御部とを備え、連系制御部は、第2の温度センサの測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が所定の閾値温度以上であれば、空調装置を停止させて送風装置を作動させるとともに、送風装置を作動させてから所定時間が経過した時点で第2の温度センサの測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が閾値温度以上であれば、空調装置を作動させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、連系制御部は、居住領域の目標温度と上方目標温度とを同じ温度に設定したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第2の温度センサにより測定された居住領域の測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が所定の閾値温度以上である場合、連系制御部は、先ず、空調装置を停止させるとともに、送風装置を作動させて上下方向の空気の流れを生成しているので、例えば暖房運転時には上方領域に滞留している暖かい空気を送風装置により居住領域に送ることによって、エネルギー消費の大きい空調装置を作動させることなく、居住領域の温度を上げることができる。そして、送風装置を作動させてから所定時間が経過した時点でも、第1の温度センサの測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が閾値温度以上ある場合には、連系制御部が空調装置を作動させているので、空調装置から送られた空気を送風装置により下側の居住領域へ送ることで、居住領域における温度を所定の目標温度に制御することができる。このように、本発明の空調制御システムでは、居住領域の測定温度と目標温度との偏差の絶対値が閾値温度以上ある場合、先ず、エネルギー消費の少ない送風装置を作動させ、その後所定時間が経過した時点でも上記偏差の絶対値が閾値温度以上であれば、空調装置を作動させているので、空調装置と送風装置とを連系して動作させることによって、天井の高い建物でも温度制御が容易で、システム全体のエネルギー消費を低減したシステムを実現できるという効果がある。
請求項2の発明によれば、連系制御部が、空調装置の制御に用いる上方目標温度を居住領域の目標温度と同じ温度に設定することで、空調装置と送風装置とを同じ温度で作動させることができ、空調装置が必要以上に動作して、エネルギーを無駄に消費するのを防止できるという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の空調制御システムは、例えば店舗などの天井が高い建物に用いられるものであり、図1に本システムの概略構成図を示す。本システムは、上方領域の温度を所定の上方目標温度に調節する空調装置1と、部屋21の天井22に設置されて上下方向の空気の流れを生成する送風装置としての天井扇6とを備える。
空調装置1は、建物20内の部屋21の天井22に設置された室内機2と、建物20の外側に設置された室外機3と、室内機2が備える吸い込み口付近の温度Tb(℃)を測定する温度センサ4(第1の温度センサ)と、温度センサ4により測定される吸い込み口の測定温度Tbに基づいて空調装置1の出力を制御する空調制御部5とを備える。
また部屋21内の壁には、天井扇6の目標温度や動作条件(例えば暖房時は目標温度未満で動作し、目標温度以上で停止する)の設定などを行うための設定部8、および、部屋21(所定空間)内で人が主に活動する下側領域(以下、この領域を居住領域と言う)の温度Ta(℃)を測定する温度センサ9(第2の温度センサ)を備えた設定操作器7が設置されており、設定操作器7の設定内容や測定温度Taに基づいて天井扇制御部10が天井扇6のオン/オフを制御するとともに、連系制御部11が、空調制御部5および天井扇制御部10を用いて空調装置1と天井扇6とを連系して動作させる。
空調制御部5は、温度センサ4により測定された上方領域の測定温度Tbと、所定の目標温度(上方目標温度)Ty(℃)との偏差に応じて空調装置1の出力を制御するとともに、温度センサ4の測定温度Tbを連系制御部11に送信し、且つ、連系制御部11から制御命令を受信すると、この制御命令を優先して空調装置1の動作を制御する。
天井扇制御部10では、設定操作器7に設けた温度センサ9から居住領域の測定温度Taを取り込むとともに、設定部8により設定された各種の設定情報(例えば居住領域の目標温度Tx(℃)や動作条件など)を取り込み、これらの測定温度Taや設定情報を連系制御部11に送信する。また天井扇制御部10は、居住領域の目標温度Txと測定温度Taとの偏差に基づいて天井扇6のオン/オフを制御するとともに、連系制御部11から制御命令が入力された場合は、この制御命令を優先して天井扇6のオン/オフを制御する。
図2は連系制御部11の概略的なブロック図であり、CPU12と、空調制御部5および天井扇制御部10との間でそれぞれ信号を授受する通信部13,14と、通信部13を介して温度センサ4により測定された上方領域の測定温度Tbを取得する上方領域温度取得部15と、通信部14を介して温度センサ9により測定された居住域の測定温度Taを取得する居住域温度取得部16と、通信部14を介して設定部8により設定された設定内容を取得する設定情報取得部17と、タイマ18とを主要な構成として備えている。
連系制御部11のCPU12では、設定情報取得部17から取得した目標温度Txと、上方領域温度取得部15が取得した上方領域の測定温度Tbおよび居住域温度取得部16が取得した居住領域の測定温度Taとに基づいて、空調装置1および天井扇6の動作を連系制御する。以下に暖房時を例にしてCPU12による連系制御動作を説明する。
本システムでは、空調制御部5と天井扇制御部10とがそれぞれ別個の温度センサ4、9の測定温度に基づいて空調装置1および天井扇6の動作を制御するのであるが、CPU12では、先ず、設定情報取得部17から天井扇制御部10の目標温度Txや動作条件を取得すると、これらの目標温度Txや動作条件を通信部13から空調制御部5に送信させ、空調制御部5のメモリ(図示せず)に目標温度Tyとして記憶させる。一般に、空調装置1に設定される目標温度Tyは、天井扇制御部10に設定される目標温度Txよりも高い温度に設定されるので、天井扇制御部10に設定された目標温度Txおよび動作条件を空調制御部5に設定することによって、空調装置1の出力が抑制されて、エネルギー消費の低減を図ることができる。
CPU10では、一定の時間間隔で居住域温度取得部16を用いて居住域の測定温度Taを取り込んでおり、居住域の測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が所定の閾値温度Tth未満の場合は(|Ta−Tx|<Tth)、空調制御部5および天井扇制御部10に対して制御命令を出力せず、空調制御部5および天井扇制御部10はそれぞれ温度センサ4,9の検出結果に基づいて空調装置1および天井扇6の動作を個別に制御する。すなわち空調制御部5では、温度センサ4により測定された上方領域の測定温度Tbと目標温度Tyとの偏差に応じて空調装置1の出力を制御する。また天井扇制御部10は、温度センサ9により測定された居住領域の温度Taと目標温度Txとに基づいて天井扇6のオン/オフを制御し、温度Taが目標温度Tx以上であれば天井扇6を停止させる。
而して、居住域の測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が閾値温度Tth未満の場合、空調装置1および天井扇6が別個に動作し、暖房時においては室内機2の吹き出し口から温風が吐出されるとともに、天井扇6が上下方向の空気の流れを生成することで、上方領域の暖かい空気が居住領域に送られ、居住領域の温度を上昇させることができる。また冷房時には、室内機2の吹き出し口から冷風が吐出されるとともに、天井扇6が上下方向の空気の流れを生成することで、居住領域の温度を短時間で下げることができる。
このように空調装置1および天井扇6の動作がそれぞれ別個に制御されている状態で、例えば空調装置1から送出された空気が上方領域に滞留するなどして、居住領域の温度と目標温度との間の偏差が大きくなる場合があり、一定間隔で居住域温度取得部16により取り込まれた居住域の測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が閾値温度Tth以上になると、CPU12は、通信部13から空調制御部5に対して空調装置1を停止させる制御命令を送信し、空調制御部5により空調装置1を停止させるとともに、通信部14から天井扇制御部10に対して天井扇6をオンさせる制御命令を送信して、天井扇制御部10により天井扇6をオンさせ、さらにタイマ18により所定時間の限時動作を開始させる。この時、天井扇6により上下方向の空気の流れが生成され、例えば暖房時において空調装置1の吹き出し口から吐出された暖かい空気が上方領域に留まっている場合は、暖かい空気を下側の居住領域に送ることで、居住領域の温度を上げることができる。
その後、タイマ18による所定時間の限時動作が終了した時点で、CPU12は、居住域温度取得部16を用いて居住領域の測定温度Taを取り込み、この測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値(|Ta−Tx|)を求める。この時、測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が上記閾値温度Tth未満になっていれば(|Ta−Tx|<Tth)、CPU12は、上方領域の暖かい空気が下方の居住領域に送られて、居住領域の温度が上がったと判断し、空調制御部5および天井扇制御部10に対して連系動作終了を示す制御命令を送信し、空調制御部5および天井扇制御部10によりそれぞれ空調装置1および天井扇6を別個に制御させる。
一方、タイマ18の限時動作が終了した時点で、測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が上記閾値温度Tth以上であれば(|Ta−Tx|≧Tth)、CPU12は、天井扇6により上方領域の空気を下側の居住領域に送っても居住領域の温度が上がらなかったと判断し、通信部13から空調制御部5へ空調装置1の動作を開始させる制御命令を送信し、空調制御部5により空調装置1の動作を開始させる。このとき、空調制御部5では、温度センサ4により測定された上方領域の測定温度と目標温度Ty(=Tx)との偏差に基づいて、空調装置1の出力を制御しており、暖房時には空調装置1の吹き出し口から送出された暖かい空気が天井扇6により下側の居住領域へ送られることによって、居住領域の温度が上がり、居住領域の温度を目標温度に近付けることができる。また冷房時には、室内機2の吹き出し口から冷風が吐出されるとともに、天井扇6が上下方向の空気の流れを生成することで、居住領域の温度を短時間で下げることができる。
その後もCPU12は一定の時間間隔で居住域温度取得部16を用いて居住域の測定温度Taを取り込んでおり、居住域の測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が所定の閾値温度Tth未満になると(|Ta−Tx|<Tth)、空調制御部5および天井扇制御部10に対して連系制御終了を示す制御命令を送信し、上述と同様に、空調制御部5および天井扇制御部10によりそれぞれ空調装置1および天井扇6を別個に制御させる。
なお本実施形態では、タイマ18の限時動作が終了した時点で温度の偏差が閾値温度以上であれば、CPU12が空調装置1の動作を開始させているが、この時の空調装置1の出力は空調制御部5において測定温度Tbと目標温度Tyとの偏差に基づいて決定しても良いし、CPU12が、空調制御部5に対して、空調装置1の出力を徐々に上昇させるような制御信号を出力しても良く、運転開始時からの時間経過に応じて空調装置1の出力を徐々に増加させることで、居住領域の温度を短時間で上昇させることができる。なお空調装置1の出力を増加させる方法としては、運転開始時からの経過時間に比例して出力が増加するような比例制御により出力を増加させても良いし、運転開始時からの経過時間の積分に比例して出力が増加するような積分制御により出力を増加させても良い。
以上説明したように本システムによれば、温度センサ4により測定された居住領域の測定温度Taと居住領域の目標温度Txとの偏差の絶対値が所定の閾値温度Tth以上である場合、連系制御部11は、先ず、空調装置1を停止させるとともに、天井扇6を作動させて上下方向の空気の流れを生成しているので、例えば暖房運転時には上方領域に滞留している暖かい空気を天井扇6により居住領域に送ることによって、エネルギー消費の大きい空調装置1を作動させることなく、居住領域の温度を上げることができる。そして、送風装置6を作動させてから所定時間が経過した時点でも、温度センサ4の測定温度Taと居住領域の目標温度Txとの偏差の絶対値が閾値温度Tth以上ある場合には、連系制御部11が空調装置1を作動させているので、空調装置1から送られた空気を天井扇6により下側の居住領域へ送ることで、居住領域における温度を所定の目標温度Txに制御することができる。このように本システムでは、居住領域の測定温度Taと目標温度Txとの偏差の絶対値が閾値温度Tth以上ある場合、先ず、エネルギー消費の少ない送風装置(天井扇6)を作動させ、その後所定時間が経過した時点でも上記偏差の絶対値が閾値温度Tth以上であれば、空調装置1を作動させているので、空調装置1と送風装置(天井扇6)とを連系して動作させることによって、天井の高い建物でも温度制御が容易で、システム全体のエネルギー消費を低減可能なシステムを実現することができる。また連系制御部11が、空調装置1の制御に用いる上方目標温度Tyを居住領域の目標温度Txと同じ温度に設定しているので、空調装置1と天井扇6とを同じ温度で作動させることができ、空調装置1が必要以上に動作して、エネルギーを無駄に消費するのを防止することができる。
なお上述の実施形態では、空調制御部5に対して上方領域の目標温度が所定温度に固定的に設定されている場合について説明したが、空調制御部5に赤外線のような光信号よりなるワイヤレス信号を受信する信号受信部(図示せず)を設けるとともに、目標温度を設定するための操作ボタン19aを有し操作ボタン19aの操作に応じた設定信号をワイヤレス信号により送信するワイヤレス送信器19を設け、ユーザの操作によって空調装置1の目標温度Tyを変更できるようにしても良い。
この場合、天井扇6が動作を開始する目標温度Txと、空調装置1の目標温度Tyとが異なるため、目標温度の設定(例えば暖房時の目標温度Tx>Ty)によっては天井扇6が動作するよりも前に空調装置1が動作を開始する場合もあり、空調装置1が過暖房となって、システム全体でエネルギー消費を低減する効果が充分得られない場合がある。
そこで、本実施形態において、連系制御部11に、空調制御部5による温度制御を抑制する出力抑制機能を付加することも好ましく、連系制御部11のCPU12が、居住域の温度センサ9の測定温度Taと、天井扇制御部10に設定された設定温度Txとの偏差に基づいて、空調装置1の出力を制限するレベル(以下、出力抑制レベルと言う。)を空調制御部5に設定することで、過暖房或いは過冷房を抑制することができる。室外機3には、空調制御部5からの制御信号に応じて熱交換を行う熱交換部(図示せず)が設けられており、空調制御部5からの出力抑制命令に応じて、出力レベルを最小レベルMinから最大レベルMaxの間で調整できるようになっている。図3は温度センサ4の測定温度Tbと目標温度Tyとの偏差Δtと、出力レベルとの関係を示しており、出力抑制レベルが最小に設定された場合、偏差Δtがt1未満の範囲では出力レベルを最小に制限する。尚、偏差Δtがt1以上の範囲では出力制限は行わない。
例えば暖房時において測定温度Taが設定温度Txを上回っている場合は(Tx−Ta<0)、天井扇6の暖房条件も空調装置1の暖房条件も両方共に満足しているため、連系制御部11のCPU12は、天井扇6をオフさせる制御命令を天井扇制御部10に出力するとともに、出力抑制レベルを最小に設定する出力抑制命令を空調制御部5に出力しており、空調装置1の出力を最小に設定する。一方、暖房時において測定温度Taが設定温度Txを下回っている場合は(Tx−Ta>0)、天井扇6の暖房条件も空調装置1の暖房条件も両方共に満足していないため、連系制御部11のCPU12は、天井扇6をオンさせる制御命令を天井扇制御部10に出力するとともに、出力抑制レベルを図3に示す特性カーブC1〜C3にしたがって演算により求め、演算結果にしたがって出力抑制レベルを設定する制御命令を空調制御部5に出力しており、空調制御部5により空調装置1の出力を抑制することができる。
尚、図3の特性カーブC1は、偏差Δtが0からt1までの範囲で、出力レベルがMinからMaxまで線形に増加するような特性カーブであり、偏差Δtの大きさに出力を正比例させることができる。また特性カーブC2は、偏差Δtが小さい範囲では出力レベルを抑制し、偏差Δtが大きくなると出力レベルを急激に増加させるような特性カーブであり、偏差Δtがある程度大きくなるまで出力レベルを低いレベルに抑制することで、省エネを図ることができる。また特性カーブC3は、出力レベルの立ち上がりを早くした特性カーブであり、偏差Δtが小さくても出力レベルを大きくとることで、エネルギー消費は多少増加するものの、目標温度に達するまでの時間を短縮できるような特性カーブである。ここで、連系制御部11のCPU12により空調制御部5の出力抑制レベルを0〜100%の範囲の任意の値に設定しているが、出力抑制レベルを偏差Δtの大きさに応じて複数のレベル(例えば0、50、70、100(%)の4段階)に段階的に切り替え設定するようにしても良く、出力抑制レベルの演算を簡単にできる。
本実施形態の空調制御システムの概略構成図である。 同上に用いる連系制御部の概略ブロック図である。 同上の出力抑制レベルを説明する説明図である。
符号の説明
1 空調装置
4 温度センサ(第1の温度センサ)
6 天井扇(送風装置)
9 温度センサ(第2の温度センサ)
11 連系制御部

Claims (2)

  1. 所定空間内の上方領域における温度を測定する第1の温度センサと、
    第1の温度センサの測定温度に基づいて前記上方領域の温度を所定の上方目標温度に調節する空調装置と、
    前記所定空間内に上下方向の空気の流れを生成する送風装置と、
    前記所定空間内で前記上方領域よりも下側の領域であって人が活動する居住領域における温度を測定する第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサと前記第2の温度センサとによりそれぞれ測定された測定温度に基づいて前記空調装置と前記送風装置の動作を制御する連系制御部とを備え、
    前記連系制御部は、第2の温度センサの測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が所定の閾値温度以上であれば、前記空調装置を停止させて前記送風装置を作動させるとともに、送風装置を作動させてから所定時間が経過した時点で第2の温度センサの測定温度と居住領域の目標温度との偏差の絶対値が前記閾値温度以上であれば、前記空調装置を作動させることを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記連系制御部は、前記居住領域の目標温度と前記上方目標温度とを同じ温度に設定したことを特徴とする請求項1記載の空調制御システム。
JP2007193677A 2007-07-25 2007-07-25 空調制御システム Expired - Fee Related JP4872842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193677A JP4872842B2 (ja) 2007-07-25 2007-07-25 空調制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193677A JP4872842B2 (ja) 2007-07-25 2007-07-25 空調制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009030845A true JP2009030845A (ja) 2009-02-12
JP4872842B2 JP4872842B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=40401553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007193677A Expired - Fee Related JP4872842B2 (ja) 2007-07-25 2007-07-25 空調制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872842B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057915A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Takenaka Komuten Co Ltd 空気調和設備
CN103765115A (zh) * 2011-06-15 2014-04-30 沃勒达利公司 带有目标供电管理的供热、通风和/或空调装置
WO2014091541A1 (ja) * 2012-12-10 2014-06-19 三菱電機株式会社 空気調和システム
CN116085956A (zh) * 2023-03-22 2023-05-09 华南理工大学 基于负荷调频技术的智慧节能调配控制系统
CN117096894A (zh) * 2023-10-18 2023-11-21 国网湖北省电力有限公司 宽频振荡抑制控制方法、系统及介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0626693A (ja) * 1992-07-13 1994-02-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置の制御方法
JPH07248142A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Daikin Ind Ltd 空気調和システム
JP2000074435A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Hitachi Ltd 空気循環装置
JP2001174028A (ja) * 1999-11-30 2001-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和システム及びそれを用いた空気調和方法
JP2004150679A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0626693A (ja) * 1992-07-13 1994-02-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置の制御方法
JPH07248142A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Daikin Ind Ltd 空気調和システム
JP2000074435A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Hitachi Ltd 空気循環装置
JP2001174028A (ja) * 1999-11-30 2001-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和システム及びそれを用いた空気調和方法
JP2004150679A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057915A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Takenaka Komuten Co Ltd 空気調和設備
CN103765115A (zh) * 2011-06-15 2014-04-30 沃勒达利公司 带有目标供电管理的供热、通风和/或空调装置
CN103765115B (zh) * 2011-06-15 2017-03-22 沃勒达利公司 带有目标供电管理的供热、通风和/或空调装置
WO2014091541A1 (ja) * 2012-12-10 2014-06-19 三菱電機株式会社 空気調和システム
CN116085956A (zh) * 2023-03-22 2023-05-09 华南理工大学 基于负荷调频技术的智慧节能调配控制系统
CN117096894A (zh) * 2023-10-18 2023-11-21 国网湖北省电力有限公司 宽频振荡抑制控制方法、系统及介质
CN117096894B (zh) * 2023-10-18 2024-01-02 国网湖北省电力有限公司 宽频振荡抑制控制方法、系统及介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4872842B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018220830A1 (ja) 空気調和機
JP2008101897A (ja) 空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム
JP4872842B2 (ja) 空調制御システム
TWI401400B (zh) 加入室內外溫差考量之溫度控制系統、溫度控制裝置、空調裝置及溫度控制方法
JP6053440B2 (ja) 温度調整システム、温度調整方法、システムコントローラ及びプログラム
JP6471672B2 (ja) 温水暖房システム
JP2015137793A (ja) 空気調和機の室内機
WO2017183083A1 (ja) 空気調和システム
US9625170B2 (en) Efficient combination of ambient air and heating, ventilating, and air conditioning (HVAC) system
JP2009145033A (ja) 空調システムで所在環境の快適性を制御する方法
JP2010210200A (ja) 空気調和機
JP4353301B2 (ja) 空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム
JP7138117B2 (ja) エアコン無風感自動制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2015152192A (ja) 空気調和システム
JP4424416B2 (ja) 空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム
JP6685418B2 (ja) 空調システム、空調制御装置、空調方法及びプログラム
JP6725352B2 (ja) 空調システム及び建物
JP5748371B2 (ja) 空調機制御装置および方法
WO2018179732A1 (ja) 空調制御システム、及び空調制御方法
JP2019148350A (ja) 空調制御システム及び空調制御方法
JP2006064324A (ja) 外出時省エネルギー運転機能を有する熱量調和装置
JP6906685B2 (ja) 空気調和システム
JP6834691B2 (ja) 2室暖房システム
KR101038718B1 (ko) 태양열 시스템과 보일러를 연계 제어하는 제어기가 구비된 난방장치의 제어방법
JP2021032459A (ja) 空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100217

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4872842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees