JP2009029576A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、エレベータによる避難の中止を予告することによって、他の避難手段への切り替えを円滑に行なうことが可能な避難用エレベータ制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による避難用エレベータ制御装置は、建物の各所定箇所に配置された複数の火災検知装置を備えて構成される災害検知機能6と、火災時におけるエレベータの運転状態を避難者に対して告知する避難運転案内機能1と、火災時におけるエレベータの避難運転を制御する避難運転制御機能33とを備え、避難運転制御機能33は、災害検知機能6による検知結果に基づいて避難運転を中止すべき時刻を予測する避難運転中止予測部335と、避難運転中止時刻の予測値に基づいて、避難運転中止の予告の可否を判断する避難運転制御部331と、避難運転中止の予告を行なうために避難運転案内機能1の制御を行なう避難運転案内機能制御部332とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータ制御装置に関し、特に、避難時におけるエレベータ制御装置に関する。
火災などの災害時にエレベータを避難に利用する場合において、火災の進展状況に合わせてエレベータの避難運転を中止する必要がある。
従来は、建物内に設けられた複数の火災検知器によって火災の発生場所を逐次監視し、エレベータの運行に支障のある場所に火災が進展するとエレベータによる避難を中止していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−187162号公報
特許文献1は、エレベータによる避難に支障のある場所に火災の進展があると火災検知器によって火災を検知し、検知後にエレベータの運行を中止していた。従って、エレベータの運行がいつ中止されるのか分からないため、運行が中止されるとエレベータで避難をするためにエレベータホールに集まった人を避難階段へ誘導しなおさなければならないという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、エレベータによる避難の中止を予告することによって、他の避難手段への切り替えを円滑に行なうことが可能な避難用エレベータ制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による避難用エレベータ制御装置は、建物に設置されたエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、建物の各所定箇所に配置された複数の火災検知装置を備えて構成される災害検知機能と、建物の火災時におけるエレベータの運転状態を避難者に対して告知する避難運転案内機能と、火災時におけるエレベータの避難運転を制御する避難運転制御機能とを備え、避難運転制御機能は、災害検知機能による検知結果に基づいて避難運転を中止すべき時刻を予測する避難運転中止予測部と、避難運転中止予測部による避難運転中止時刻の予測値に基づいて、避難運転中止の予告の可否を判断する避難運転制御部と、避難運転制御部の判断に応じて避難運転中止の予告を行なうために避難運転案内機能の制御を行なう避難運転案内機能制御部とを備えることを特徴とする。
本発明は、請求項1に記載のように、建物に設置されたエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、災害検知機能は建物の各所定箇所に配置された複数の火災検知装置を備えて構成され、避難運転案内機能は建物の火災時におけるエレベータの運転状態を避難者に対して告知し、火災時におけるエレベータの避難運転を制御する避難運転制御機能は、災害検知機能による検知結果に基づいて避難運転を中止すべき時刻を予測する避難運転中止予測部と、避難運転中止予測部による避難運転中止時刻の予測値に基づいて、避難運転中止の予告の可否を判断する避難運転制御部と、避難運転制御部の判断に応じて避難運転中止の予告を行なうために避難運転案内機能の制御を行なう避難運転案内機能制御部とを備えるので、エレベータによる避難の中止を予告することによって、他の避難手段への切り替えを円滑に行なうことが可能な避難用エレベータ制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態による避難用エレベータ制御システムの構成図である。図1に示すように、建物に設置されたエレベータを制御するエレベータ制御システムは、避難運転案内機能1、かご2、エレベータ制御装置3、乗場灯4、乗場呼びボタン5、火災検知機能6から構成される。
建物の火災時における避難運転の可否や、エレベータの利用可否や、エレベータ利用可能階、避難運転の実施状況、避難運転の継続可否、避難運転継続可能時間などの避難運転に関するエレベータの運転状態を避難者に対して告知する避難運転案内機能1は、自動放送装置、電光掲示板、ディスプレイ装置などから構成される。かご2はエレベータのかごであり、2−1〜2−Nまで設置されている。ここで、Nはかご2の設置台数を示している。エレベータ制御装置3は、エレベータの通常時の運行動作および非常時の運行動作を制御する。乗場灯4は、各階に設置されており、エレベータのかご2の到着や割当状況を方向別に示している。図中のように、4−1−1〜4−1−Fは、かご2−1に対応する乗場灯であり、4−N−1〜4−N−Fは、かご2−Nに対応する乗場灯である。ここで、Fは建物の最上階を示している。このように、乗場灯4は各かごごとに対応して設置されている。乗場呼びボタン5は、エレベータを呼ぶためのボタンであり、方向別に設置されている。図中のように、5−1−1〜5−1−Fは、かご2−1に対応する乗場呼びボタンであり、5−N−1〜5−N−Fはかご2−Nに対応している。乗場呼びボタン5は、各かご2ごとに設置してもよいし、かご2−1〜2−Nが群管理機能によって一括管理されている場合には、1台以上の任意のかご2にのみボタンを設置してもよい。建物の各所定箇所に配置された複数の火災検知装置を備えて構成される災害検知機能である火災検知機能6は、煙感知器や温度感知器などの火災感知器や、火災報知器、防災監視盤の火災発生ボタンなどの火災が発生したことを検知する複数の装置からなり、どの場所でどのような火災が起こっているのかを検知することができる機能である。
エレベータ制御装置3は、各台制御機能31、群管理制御機能32、避難運転制御機能33から構成される。
各台制御機能31−1〜31−Nは、かご2−1〜かご2−N、乗場灯4−1−1〜4−N−F、乗場呼びボタン5−1−1〜5−N−Fの状態の取得および制御を行なっている。群管理制御機能32は、各台制御機能31−1〜31−Nから情報を取得して、かご2−1〜2−Nに対して乗場呼びを割当てて任意の階へ配車制御を行なうなどの群制御を行なっている。また、火災検知機能6から火災発生の信号を受け取った場合には、火災管制運転を行なう。火災時におけるエレベータの避難運転を制御する避難運転制御機能33は、火災管制運転後に火災検知機能6で得られた火災検知状態に基づいて、エレベータに対して避難用の運転に必要な制御を行なう。
図2は、本発明の実施形態による避難運転制御機能32の構成ブロック図である。図2に示すように、避難運転制御機能33は、避難運転制御部331、避難運転案内機能制御部332、火災検知状態検出部333、避難運転終了指令入力部334、避難運転中止予測部335、耐火時間データ蓄積部336、火災検知履歴記憶部337から構成される。
避難運転制御部331は、火災検知機能6、各台制御装置31−1〜31−N、群管理制御機能32の状態に基づいて、例えば、群管理制御機能32に対して避難運転時におけるエレベータの動作指令を出力したり、直接的に各台制御機能31−1〜31−Nに対してエレベータの動作指令を出力する。また、避難運転中止予測部335による避難運転中止時刻の予測値に基づいて、避難運転中止の予告の可否を判断する。避難運転制御部331の判断に応じて避難運転中止の予告を行なうために避難運転案内機能1の制御を行なう避難運転案内機能制御部332は、避難運転制御部331の指令に基づいて避難運転案内機能1を制御し、避難者に対して必要なガイダンスを行なう。火災検知状態検出部333は、火災検知機能6から得られた情報を避難運転制御部331へ出力する。避難運転終了指令入力部334は、火災検知状態検出部333の情報から火災が終了したことを検知した場合に、避難運転制御部331に対して避難運転終了指令を出力する。ここで、防災責任者などが操作する避難運転終了指令ボタンを備えて、そのボタンが操作されたことを検出してから避難運転終了指令を避難運転制御部331に対して出力されるようにしてもよい。火災検知機能6による検知結果に基づいて避難運転を中止すべき時刻を予測する避難運転中止予測部335は、エレベータによる避難運転の中止時刻を予測する。耐火時間データ蓄積部336は、建物の防火区画ごとの耐火時間データを蓄積している。火災検知履歴記憶部337は、火災検知状態検出部333からの火災検知情報に含まれる火災発生の場所および時刻、すなわち火災検知機能6による検知履歴を記憶している。
図3は、本発明の実施形態による避難運転制御部331における動作のフローチャートである。ここでは、エレベータが避難運転を開始してもよいのかどうかの判断を行なっている。ステップS301では、火災検知機能6の結果により、ビル内で火災が発生したかどうかの判断を行なう。火災が発生している場合はステップS302に移行し、発生していない場合には避難運転開始判断を終了する。ステップS302では、群管理制御機能32の状態により、火災管制運転が終了したのかどうかの監視を開始する。ステップS303では、火災管制運転が終了したのかどうかを判断し、火災管制運転が終了した場合にはステップS304に移行し、火災管制運転が終了していない場合にはステップS303の判断を継続させる。ステップS304では避難運転案内機能1に対して避難運転を開始する旨の指令を送信して避難運転を開始し、避難運転開始判断を終了する。
図4は、本発明の実施形態による避難運転制御機能33における避難運転のフローチャートである。本発明の実施形態における避難運転としては、予め脱出階を1つ以上設定し、脱出階まで階段で避難してきた居住者をエレベータに乗車させて安全にビルの外へ移動可能である避難階まで運転して降車させるものとする。このとき、火災に対してエレベータによる避難が安全に行なわれるように、脱出階または脱出階の1つ下の階が火災の場合、バンクの全階のエレベータホールまたはエレベータホールに隣接する区画が火災の場合、エレベータシャフトや機械室が火災の場合には、エレベータによる避難運転は中断する。また、スプリンクラーや消火活動の際の水によって、エレベータのピットやかごの上が浸水した場合においてもエレベータによる避難運転は実行しない。かごの1台当たりの脱出階は1つでも複数でもよいが、ここでは脱出階がバンク当たり1つ設定されている場合について説明する。さらに、かご同士の動作については同期を取っても取らなくてもよいが、ここでは脱出階での乗車をスムーズに行なうために脱出階におけるかごは、避難運転する台数分同時に扉を開く場合について説明する。
図4に示すように、ステップS401では、エレベータによる避難運転の可否判断を行い、避難運転が可能な場合にはステップS402に移行し、エレベータによる避難運転を中断する場合には避難運転を終了する。避難運転の可否判断の具体的な手段については後に説明する。ステップS402では、全てのかご2を脱出階へ移動させる。このとき、避難運転案内機能1によってエレベータ避難が可能である旨のアナウンスや表示を乗場で行なってもよく、脱出階の乗場灯4を点滅させるなどの操作を行なってもよい。ステップS402の終了時点におけるかご2の初期位置は、火災管制運転の完了後であるため避難階に存在しており、かご2の中は無人である。また、既にエレベータによる避難運転が開始されている場合は、かご2は脱出階で乗車中または避難階でかご2の中が無人であるかのいずれかである。ステップS403では、脱出階において乗場呼びボタン5が押下されて乗場呼びされているのかどうかを判断し、乗場呼びされている場合にはステップS404に移行し、乗場呼びがない場合にはステップS401に移行する。ステップS404では、ステップS401と同様の動作を行ない、エレベータによる避難運転が可能であるのかどうかの判断をする。このとき、エレベータによる避難運転が可能な場合にはステップS405に移行し、エレベータによる避難運転を中断する場合には避難運転を終了させる。ステップS405では、脱出階でかご2の扉を開き、避難者を乗車させる。このとき、避難運転案内機能1によって乗車可能である旨のアナウンスや表示をエレベータ乗場またはかご2の中で行なってもよいし、脱出階の乗場灯4を点灯させてもよい。ステップS406では、ステップS401と同様の動作を行ない、エレベータによる避難運転が可能であるのかどうかの判断をする。この判断は、避難者がかご2に乗車して扉が閉まるまでの間の火災状況の変化に対応している。このとき、エレベータによる避難運転が可能な場合にはステップS407に移行し、エレベータによる避難運転を中断する場合には避難運転を終了させる。ステップS407では、かご2の扉を閉めて、ステップS408に移行する。ステップS408では、かご2を脱出階から避難階まで走行させて、ステップS409に移行する。脱出階が複数存在する場合は次の脱出階まで走行し、ステップS405〜ステップS408の動作処理を行なう。ステップS409では、避難階に到着後にかご2の扉を開けて避難者を降車させて、ステップS410に移行する。ステップS410では、ステップS401と同様の動作を行ない、エレベータによる避難運転が可能であるのかどうかの判断をする。この判断は、かご2が避難階に到着してから避難者の降車が完了するまでの間の火災状況の変化に対応している。このとき、エレベータによる避難運転が可能な場合にはステップS402に移行し、エレベータによる避難運転を中断する場合には避難運転を終了させる。
図5は、本発明の実施形態による避難運転可否判断のフローチャートである。図5に示す避難運転可否判断は、図4のステップS401、ステップS404、ステップS406、ステップS410における避難運転可否判断である。
図5に示すように、ステップS501では、火災検知状態検出部333からの情報によって脱出階で火災が発生しているのかどうかを判断して、火災が発生していない場合はステップS502に移行し、火災が発生している場合はステップS508に移行する。ステップS502では、火災検知状態検出部333からの情報によって脱出階の1階床下で火災が発生しているのかどうかを判断して、火災が発生していない場合はステップS503に移行し、火災が発生している場合はステップS508に移行する。ステップS503では、火災検知状態検出部333からの情報によって各階のエレベータホールまたは隣接区画で火災が発生しているかどうかを判断して、火災が発生していない場合はステップS504に移行し、火災が発生している場合はステップS508に移行する。ステップS504では、火災検知状態検出部333からの情報によってエレベータシャフトまたは機械室で火災が発生しているのかどうかを判断して、火災が発生していない場合はステップS505に移行し、火災が発生している場合はステップS508に移行する。ステップS505では、各台制御機能31−1〜31−Nまたは群管理制御機能32から得られたエレベータピットまたはかご2の上あるいは機械室に設けられた浸水センサの状態によって、エレベータピットまたはかご2の上あるいは機械室が浸水していない場合はステップS506に移行し、浸水している場合はステップS508に移行する。火災時にはスプリンクラーや消防隊による消火活動において放水された水がエレベータシャフトへ流れ込んでくる可能性があり、その結果、漏電などによってエレベータが停止する可能性があるために、浸水センサによる監視が必要となる。このように、浸水センサは災害検知器の1つとして建物の所定箇所に設けられている。ステップS506では、避難運転終了指令入力部334から避難運転終了指令が出力されているのかどうかを判断して、避難運転終了指令が出力されいない場合はステップS507に移行し、避難運転終了指令が出力されている場合はステップS508に移行する。ステップS507では、ステップS506の結果から避難運転可能であると判断して、ステップS509に移行する。
ステップS509では、避難運転中止予測部335において、耐火時間データ蓄積部336と火災検知履歴記憶部337とのデータに基づいて、脱出階、脱出階の直下階の任意の場所、各階のエレベータホールの隣接区画、エレベータシャフト、機械室のいずれかに火災が進展してエレベータによる避難運転を中止する時刻、すなわち避難運転中止時刻を予測して、ステップS510に移行する。ステップS510では、避難運転中止予測部335によって予測された時刻に基づいて避難運転の中止予告が必要であるのかどうかを判断して、避難運転中止予告が必要であればステップS511に移行し、避難運転中止予告が不必要であればステップS512に移行する。ステップS511では、避難運転案内機能制御部332に対してエレベータによる避難運転中止予告案内指令を出力し、避難運転案内機能制御部332から避難運転案内機能1を介して避難者に知らせて避難運転可否判断を終了する。ステップS512では、避難運転案内機能制御部332に対して避難運転継続案内指令を出力して避難運転可否判断を終了する。
ステップS508では、エレベータによる避難運転を中止と判断して、ステップS513に移行する。ステップS513では、避難運転案内機能制御部332に対してエレベータによる避難運転中止案内指令を出力して避難運転可否判断を終了する。
次に、図5のステップS509に示す、避難運転の中止予測を行なうための処理について説明する。図5のステップS509で予測される避難運転中止時刻Tpは、エレベータホールの隣接区画、エレベータシャフト、エレベータ機械室、脱出階、脱出階の直下階への火災の進展時刻の最小値である。火災の進展時刻の予測は、ビルの平面方向での火災の進展と垂直方向での火災の進展とについて行なうがどちらも同様の方法によって予測可能であるため、本実施形態では平面方向での火災の進展時刻の予測についてのみ説明する。
図6は、本発明の実施形態による火災発生階の平面図である。図6に示すように、平面図は、部屋7−1〜7−5、通路8−1〜8−3、防火扉9−1〜9−3、エレベータホール10、エレベータシャフト11から構成されている。部屋7−1〜7−5は、それぞれ独立した防火区画である。各区画への火災進展時刻は、火災発生場所から火災の進展を予測したい場所までの最短経路で通過する区画の耐火時間の合計となり、式(1)によって求められる。
Figure 2009029576
ここで、Tp(X)は区画Xへの火災進展予測時刻、T0(xs)は火災発生場所xsでの火災検知時刻、R(x)は区画xの耐火時間の設計値である。また、passは火災発生場所からXまでの最短経路中の区画の集合である。
例えば、図6に示すように、部屋1で火災が発生したとする。このときの火災進展予測時刻は、式(2)、式(3)によって求められる。
Figure 2009029576
Figure 2009029576
従って、図6の火災階における火災進展予測時刻Tpは、式(4)となる。
Figure 2009029576
次に、図5のステップS510に示す、避難運転中止予告が必要かどうかの判断を行なうための処理について説明する。現在の時刻をTn、火災進展予測時刻をTp、予め定められた余裕時間をTmとすると、Tn≧Tp−Tmのときは避難運転中止予告を行い、それ以外の場合には避難運転中止予告を行なわない。ここで、Tm≧0とする。
なお、本実施形態において、各台制御機能31、群管理制御機能32、避難運転制御機能33をエレベータ制御装置内に設置したが、これらの機能は独立した装置として設置されてもよい。また、避難運転中止予測に基づいて避難運転中止予告のみを行なったが、予告だけでなくエレベータによる避難運転を中止してもよい。その場合には、予告してから予め設定した時間後に避難運転制御部331によって避難運転を中止するようにしてもよい。
以上のことから、避難運転中止予測時刻である火災進展予測時刻を火災検知器による検知時刻と建物の耐火設計値とに基づいて予測し、予測に基づいて避難運転中止予告を行なうことが可能であるため、エレベータによる避難を中止する場合には他の避難手段への切り替えを円滑に行なうことが可能となる。
本発明の実施形態による避難用エレベータ制御システムの構成図である。 本発明の実施形態による避難運転制御機能の構成ブロック図である。 本発明の実施形態による避難運転制御部における動作のフローチャートである。 本発明の実施形態による避難運転制御機能における避難運転のフローチャートである。 本発明の実施形態による避難運転可否判断のフローチャートである。 本発明の実施形態による火災発生階の平面図である。
符号の説明
1 避難運転案内機能、2 かご、3 エレベータ制御装置、31 各台制御機能、32 群管理制御機能、33 避難運転制御機能、331 避難運転制御部、332 避難運転案内機能制御部、333 火災検知状態検出部、334 避難運転終了指令入力部、335 避難運転中止予測部、336 耐火時間データ蓄積部、337 火災検知履歴記憶部、4 乗場灯、5 乗場呼びボタン、6 火災検知機能、7 部屋、8 通路、9 防火扉、10 エレベータホール、11 エレベータシャフト。

Claims (4)

  1. 建物に設置されたエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、
    前記建物の各所定箇所に配置された複数の火災検知装置を備えて構成される災害検知機能と、
    前記建物の火災時における前記エレベータの運転状態を避難者に対して告知する避難運転案内機能と、
    前記火災時における前記エレベータの避難運転を制御する避難運転制御機能と、
    を備え、
    前記避難運転制御機能は、
    前記災害検知機能による検知結果に基づいて前記避難運転を中止すべき時刻を予測する避難運転中止予測部と、
    前記避難運転中止予測部による前記避難運転中止時刻の予測値に基づいて、避難運転中止の予告の可否を判断する避難運転制御部と、
    前記避難運転制御部の前記判断に応じて前記避難運転中止の予告を行なうために前記避難運転案内機能の制御を行なう避難運転案内機能制御部と、
    を備える、エレベータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ制御装置において、
    前記災害検知機能は、前記建物の所定箇所に配置された浸水センサをさらに備えることを特徴とする、エレベータ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエレベータ制御装置において、
    前記避難運転制御機能は、
    建物の各区画ごとの耐火時間を記憶する耐火時間データ蓄積部と、
    前記火災検知装置による検知履歴を記憶する火災検知履歴記憶部と、
    をさらに備え、
    前記避難運転中止予測部は、前記耐火時間データ蓄積部と前記火災検知履歴記憶部の記憶データに基づき前記予測を行なうことを特徴とする、エレベータ制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置において、
    前記避難運転制御機能は、前記避難運転案内機能による避難運転中止の予告後に避難運転を中止することを特徴とする、エレベータ制御装置。
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