JP2009029545A - 巻芯アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフト外径が拡縮する巻取り軸に内径が大きい巻芯を固定する際に用いられる巻芯アダプタの構造を改良し、その装着及び取り外し作業を簡便にする。
【解決手段】巻芯アダプタ15を三つのアダプタエレメント20a,20b,20cで構成する。両端面の溝21にリングプレート22,22を収容し、アダプタエレメント20aにビス止めする。外周面の溝23に円環状にしたループコイルバネ24を収容し、アダプタエレメント20a〜20cを中心軸Qに向けて付勢して全体が円筒形状にまとまるように連結する。巻芯アダプタ15の中空部内でエアーシャフトのシャフト外径を拡大すると、アダプタエレメント20a〜20cが相互に外向きに移動して外径が拡大し、これらの外周面がその外側にセットされた巻芯の内周面に圧着してエアーシャフトの回転を巻芯に伝達する。
【選択図】図4

Description

本発明は、外径が拡縮する巻取り軸に帯状シート巻取り用の巻芯を固定するときに、巻取り軸と巻芯との間に同軸に装着して用いられる巻芯アダプタに関するものである。
巻取り軸の内部にエアーを供給することにより軸の外周面から複数のラグ(圧着片)を放射方向に突出させ、ラグの先端を結ぶ包絡線で形成されるシャフト外径を拡大できるようにしたエアーシャフトが帯状シートの巻取りに利用されている。エアーを抜くとラグが外周面から引っ込み、シャフト外径は軸の外径まで縮小するから、軸の外径よりも内径の大きい巻芯に簡便にエアーシャフトを挿通することができる。エアーシャフトの軸にエアーを供給してラグを突出させると、ラグが巻芯の内周面に圧着して巻芯がエアーシャフトと一体化される。その状態でエアーシャフトを回転すれば、巻芯も一体に回転してシート巻取りを行ってゆくことができる。巻取り完了後は軸内からエアーを抜いてラグを引っ込めることにより、巻芯込みのシートロールをエアーシャフトから容易に取り外すことが可能となる。
上記のようにエアーシャフトは、軸そのものの外径とラグを突出させたときのシャフト外径との間で拡縮可能できるが、ラグを突出させたときのシャフト外径よりも内径が大きい巻芯は用いることができない。これに対処するために、図8,図9に示す巻芯アダプタ2が用いられている。エアーシャフト3は、軸部4と複数の拡縮ユニット5とから構成され、軸部4にエアーを供給することによって拡縮ユニット5に設けられたラグ5aが拡縮ユニット5の外周面から突出する。ラグ5aが突出したときのシャフト外径に対し、帯状シート6を巻き付ける巻芯7の内径が大きすぎる場合には、図8に示す巻芯アダプタ2が利用される。
巻芯アダプタ2はドラム2aと一対のフランジ2b,2cで構成され、ドラム2aはエアーシャフト3のシャフト外径を拡大したときにラグ5aが圧着する内径となっている。また、ドラム2aの一端側にネジ条2dが形成され、一方のフランジ2cをネジ条2dに螺合して回すことにより他方のフランジ2bとの間隔を調節することができる。したがって、巻芯7の軸方向長さに合わせてフランジ2cを回せば、巻芯7の内径によらず他方のフランジ7bとの間に巻芯7を挟持して固定することができるから、図8に示すようにエアーシャフト3のラグ5aをドラム2aの内周面に圧着させて回転させることにより、巻芯7も一体的に回転させて帯状シート6を巻き取ってゆくことができる。
このような用途で用いられる巻芯アダプタは、特許文献1,2などでも公知である。特許文献1,2記載の巻芯アダプタは、リング状のアダプタ本体にラグと同様に放射方向に出入りする可動部材を組み込んだもので、エアーシャフトのラグを突出させることによりこれらの可動部材をアダプタ本体の外周面に押し出し、その先端を巻芯の内周面に圧着して巻芯をエアーシャフトとともに回転させるようになっている。
実用新案登録第2522452号公報 特開平7−267508号公報
図8記載の巻芯アダプタは、内径によらず巻芯をエアーシャフトに一体的に連結できる点では有利であるが、シートの巻取り完了後にエアーシャフトからエアーを抜いても、エアーシャフトからは巻芯アダプタが取り外されるだけである。したがって、巻芯込みのシートロールを得るには、さらに巻芯アダプタの一方のフランジを回して巻芯アダプタから巻芯を外す作業が必要となる。シートの巻取り作業では、一本のエアーシャフトで数個以上の巻芯に同時に巻取りを行うことがほとんどで、その個々について巻芯アダプタから巻芯の取り外しを行うのでは作業効率の点で問題がある。
また、特許文献1,2記載の巻芯アダプタを用いる場合には、エアーシャフトのラグで巻芯アダプタの可動部材を押し出さなければならないため、エアーシャフトのラグの突出位置に合わせて巻芯アダプタ個々の取り付け位置を決めなくてはならず調整が面倒である。さらに、巻芯アダプタごとに個別にボルトを締めつけてエアーシャフトに固定していることから、エアーを抜いてもエアーシャフトには使用個数分の巻芯アダプタが固定されたままとなっている。このため、エアーを抜いてそれぞれの巻芯アダプタから巻芯込みのシートロールを外した後、これらのロールを集積するためにエアーシャフトを水平に引き抜こうとしても、巻芯アダプタの外径は巻芯の内径よりもわずかに小さいだけであるため、隣接するシートロールの巻芯の中を通して巻芯アダプタを抜くことが困難である。したがって、シートロールを集積するには、一旦、エアーシャフトから巻芯アダプタを取り外さなくてはならず、繰り返し作業の効率が著しく低下する。
本発明は以上の背景を考慮してなされたもので、その目的は、エアーシャフトのように外径が拡縮する巻取り軸に巻芯を固定する際に、巻取り軸の外径に対して巻芯の内径が大き過ぎる場合に用いられる巻芯アダプタの構造を改良することによって、準備作業を簡便にするとともに巻取り作業後のシートロールの回収を効率的に行うことができるようにすることにある。
本発明の巻芯アダプタは、円筒を放射状に等分割したときの分割片形状をもつ複数のアダプタエレメントを連結手段で円筒形状に組み合わせて構成される。この巻芯アダプタは軸の外径が拡縮する巻取り軸と円筒状の巻芯との間に同軸に装着して用いられ、前記連結手段は、巻取り軸を縮状態にしたときには前記円筒形状の内径を巻取り軸の外径以上、外径を巻芯の内径未満にし、前記巻取り軸を拡状態にしたときには巻取り軸からの押圧力を内周面で受けて前記円筒形状の外径を拡大し、外周面が前記巻芯の内周面に圧着させるように前記複数のアダプタエレメントを連結している。
前記アダプタエレメントの個数は二個以上であればよいが、製造コスト及び使用時の安定な動作を考慮するなら三個にするのが好ましい。巻取り軸の回転はアダプタエレメントの外周面から巻芯に伝達されるので、アダプタエレメントの外周面と巻芯の内周面との摩擦係合力は大きい方が有利で、各々のアダプタエレメントの外周面を粗面にするのが簡便である。また、巻取り軸を縮状態にするのは、巻取り軸に対して巻芯アダプタを挿脱し、さらには巻芯に対して巻芯アダプタを挿脱するときであるから、その際に複数のアダプタエレメントを正円筒形状にまとめ、巻芯アダプタの内外周面に不要な突起部分が現れないようにしておくのがよい。
複数のアダプタエレメントを相互に連結する連結手段として、複数のアダプタエレメントの各々の外周面に一連に跨がるようにリング状の溝を形成するとともに、その溝の中にリング状の弾性部材を収容した構成を採り得る。この弾性部材の付勢力で複数のアダプタエレメントを中心軸に向けて押圧すれば、巻芯アダプタは円筒形状となるように連結される。さらに、連結手段の一つとして、前記複数のアダプタエレメントの各々の両端に一連に連なるように一定幅でリング状に形成された溝の内部に収容され、前記複数のアダプタエレメントのうちの一つに固定された前記一定幅よりも幅狭のリング部材を用いることもできる。
本発明の巻芯アダプタは、円筒を放射状に等分割したときの分割片形状をもつ複数のアダプタエレメントを円筒形状に組み合わせて構成され、これらのアダプタエレメントは連結手段によって巻取り軸の拡縮に応じて全体的に外径が拡縮するように連結され、円筒形状の内周面及び外周面自体がそれぞれ巻取り軸,巻芯と係合し、係合解除されるようにしてあるから、巻取り軸への巻芯アダプタの取り付けや巻芯アダプタからのシートロールの取り外しを効率的に行うことができる。
一例として紙シートロールの製造時に用いられるスリット装置の要部を図1に示す。広幅の原反ロールから引き出された帯条の原反シート10は、その搬送工程中に、回転する上刃12と、回転するローラに上刃12が部分的に入り込む溝を形成した下刃13でスリットされ、さらに両側縁を耳部分として除去することにより製品幅をもった6スリット分の帯状シート6になる。帯条シート6は、図示のように交互に3スリットずつ上下に振り分けられ、それぞれエアーシャフト3と一体となって回転する巻芯7に巻き取られる。もちろん、同じ幅の原反ロール10を用いる場合でも、帯状シート6の製品幅に応じてスリット数が決められ、これに一致して巻芯7の数も決められる。なお、図面の煩雑化を避けるために、上段に振り分けられた帯状シート6については一つだけを図示して他は省略した。また、巻芯7には一般に円筒状の紙管が用いられるが、円筒状であればプラスチック製のドラムなど他の材質のものであってもよい。
図2に示すように、巻芯駆動用の巻取り軸となるエアーシャフト3は、その内部にエアーが供給される軸部4と、この軸部4を取り囲むように装着されたドラム状の拡縮ユニット5とから構成されている。拡縮ユニット5は、軸方向に互いに隣接するように複数個並べられ、回転方向及び軸方向に移動しないように軸部4に固定される。各々の拡縮ユニット5には例えば外周を六等分する位置にラグ5aが組み込まれている。ラグ5aは、軸部4にエアーを供給したときにドラム状をした拡縮ユニット5の外周面から一定高さまで突出し、その突出の前後でエアーシャフト3のシャフト外径を拡縮する。したがって、巻芯7の内径が適切な範囲であれば、エアーシャフト3の通常の使用態様、すなわちエアーシャフト3に巻芯7を直接装着して帯状シート6の巻取りに供することも可能となる。
ところが、図示の実施形態のように、巻芯7の内径がエアーシャフト3のシャフト外径に対して大きすぎる場合には、ラグ5aを突出させてもエアーシャフト3と巻芯7とを一体的に連結することができず、こうした場合に本発明の巻芯アダプタ15が用いられる。巻芯アダプタ15は、図3に示すようにエアーシャフト3と巻芯7との間に同軸に装着され、ラグ5aが突出してエアーシャフト3のシャフト外径が拡大したときに共に外径を増大させ、巻芯7をエアーシャフト3と一体に回転させる。また、ラグ5aが引っ込んでエアーシャフト3のシャフト外径が縮小したときには縮径してエアーシャフト3を軸方向から引き抜きやすくするとともに、帯状シート6が巻き付けられた巻芯7から容易に取り外しやすくする。
図4に示すように、巻芯アダプタ15は例えばプラスチックの射出成形で作製した円筒体を放射状に三等分して得た同一形状のアダプタエレメント20a,20b,20cを再び円柱形状に組み合わせた構造である。アダプタエレメント20a〜20cを円柱形状に連結するために、各アダプタエレメントの両端面にはリング状に連なるように一定幅の溝21が形成される。そして前記溝21内には、溝21の幅よりも幅狭のリングプレート22,22が収容され、このリングプレート22は共にアダプタエレメント20aの端面にボルト止めされる。
三つのアダプタエレメント20a〜20cを中心軸Qに向かって寄せ、各々の分割面を密着させて全体として正円柱形状にしたときには、アダプタエレメント20b,20cもアダプタエレメント20aと同様に、リングプレート22の内周縁と溝21の内周壁との間には隙間ができる。そして、アダプタエレメント20b,20cにはリングプレート22が固定されていないため、図5に実線で示すように、アダプタエレメント20b,20cはリングプレート22の内周縁と溝21の内周壁とが当接するまでの範囲で中心軸Qから離れる方向に移動自在となる。したがって、全体として正円筒形状になったときの内・外径をそれぞれE1,D1としたとき、全体的な内・外径をそれぞれ最大でE2,D2まで拡大させることができる。また、両端面でリングプレート22は溝21から脱することがないから、これらのアダプタエレメント20a,20b,20cがバラバラに分離することはない。
なお、例えばシャフト外径が100mmのエアーシャフト3を使用し、内径150mmの巻芯7に帯状シート6を500mm程度の巻径まで巻き取る場合、巻芯アダプタ3の拡縮幅が直径で1mm程度であればエアーシャフト3への取り付けや巻芯7の取り外しに実用上での問題はない。したがって、図5における巻芯アダプタ3の拡縮幅「E2−E1」、「D2−D1」の値は高々2mm程度で十分となる。ただし、この拡縮幅に余裕をもたせておけば、巻芯7の内径が多少大きくなったとしても、エアーシャフト3の拡開作用が得られる範囲内ではこの巻芯アダプタ3をそのまま使用することができるようになる。
アダプタエレメント20a,20b,20cのそれぞれには、その外周面にも一連に跨がるようにリング状の溝23が3本形成されている。そして、その中央の溝23にはコイルバネの両端を繋いで円環状にした一本のループコイルバネ24が外周面からはみだすことなく収容されている。このループコイルバネ24は、三つのアダプタエレメント20a〜20cを中心軸Qに向けて押圧し、巻芯アダプタ15がフリーの状態で正円筒形状にまとまるようにしてある。アダプタエレメント20a〜20cが正円筒形状となった状態で巻芯アダプタ15の内径及び外径が最も小さくなり、その内径E1はエアーシャフト3の縮状態(ラグ5aが引っ込んだ状態)におけるシャフト外径以上となり、その外径D1は巻芯7の内径未満となるように決められている。
ところで、三つのアダプタエレメント20a〜20cを一個の円筒体から三等分して作製した場合には、各々のアダプタエレメントを分割するときの互いの境界で、例えばカッタ刃の厚み分だけ元の円筒体から除去される部分が生じるため、再びこれらのアダプタエレメント20a〜20cを中心軸Qに関して組み合わせても厳密な意味では元の円筒体にはならない。上記のように、内径及び外径が最も小さくなったときに巻芯アダプタ15を正円筒形状にするには、予め設定した内径E1、外径D1の円筒体を少なくとも二個用意し、その一方から二個のアダプタエレメントを、他方から一個のアダプタエレメントを切り出す必要があるが、多少の誤差を許容するのであれば、三個のアダプタエレメントを共通の一個の円筒体から三等分して作製してもよい。
アダプタエレメント20a〜20cのそれぞれの外周面は粗面になっており、巻芯7の内周面に押しつけられたときに摩擦係合力が大きくなるようにしてある。巻芯7の内周面との間の摩擦係合力を高めるには、アダプタエレメント20a〜20cの外周面に高摩擦性のシート材を貼り付けるなどの手法もとり得るが、外周面自体を粗面化する手法は、円筒体の成形後にサンドブラストをかけたり、成形金型の成形面を荒らしたりするなどの処理で足り、製造コストを抑える上で有利である。金型面を粗面化する際には、ランダムで微細な凹凸を形成した面にするほか、ローレット面などのように規則的な凹凸パターンをもった面にすることも可能である。
上記巻芯アダプタ15の作用について説明する。図2に示すように、エアーシャフト3の軸部4に予め決められた所定数の拡縮ユニット5を順次装着する。軸部4への拡縮ユニット5の装着時には、軸部4の外周面と拡縮ユニット5の内周面との間の位置決め機構(図示省略)により、軸部4に対して拡縮ユニット5の各々は軸方向及び回転方向で位置決めして保持される。拡縮ユニット5を装着したエアーシャフト3を図1に示すスリッタ装置にセットした後、一端側を開放してその端部から内径E1,外径D1となっている縮状態の巻芯アダプタ15を巻取り位置に応じて順次に嵌め込んでゆく。このとき、拡縮ユニット5との相対位置に関して巻芯アダプタ15の嵌め込み位置を高精度に調整する必要はなく、例えば原反シート10のスリット位置に基づいて合わせておけばよい。
続いて巻芯アダプタ15の各々に内径がD1を越えた巻芯7を順次にセットする。巻芯7のセット位置はスリット後の帯状シート6の搬送位置に応じて決められるが、巻芯アダプタ15の軸方向位置に関してはやはり精度が要求されることはなく、巻芯アダプタ7の端縁に対して巻芯7の端縁が多少出入りしていても問題はない。ここで、エアーシャフト3にエアーを一部供給し、ラグ5aを少し突出させる。ラグ5aの先端が巻芯アダプタ15の内周面に軽く押し当てられ、これによりアダプタエレメント20a〜20cが互いに外方に広がる。そして、エアーシャフト3に対して巻芯アダプタ15と巻芯7とが仮保持状態となる。この状態で巻芯アダプタ15及び巻芯7を軸方向に位置調節することができる。
上記のように、巻芯アダプタ15をエアーシャフト3に装着するとき、軸方向及び回転方向のいずれに関しても拡縮ユニット5との相対位置に制限はない。同様に、巻芯7を巻芯アダプタ15にセットするときも、その軸方向及び回転方向について相対的に面倒な位置決めを行う必要はない。したがって、巻芯アダプタ15及び巻芯7を、スリット後の帯状シート6の搬送位置を基準にして最適な位置に最終調整することができる。
巻取り作業を開始するに先立ち、エアーシャフト3に規定圧でエアーを供給するとエアーシャフト3のラグ5aが規定量だけ突出し、巻芯アダプタ15の内周面が押し上げられる。そして、アダプタエレメント20a〜20cがループコイルバネ24の締めつけ付勢力に抗して図5に実線で示す最大拡開位置に向かって移動し、その内・外径が最大径E2,D2まで拡大するまでの間には、アダプタエレメント20a〜20cの粗面化された外周面の一部が巻芯7の内周面に強く圧着し、またアダプタエレメント20a〜20cの内周面にはエアーシャフト3のラグ5aが強く圧着した状態となる。
それぞれの帯状シート6の先端を対応する巻芯7の外周面に固定した後、エアーシャフト3を巻取り方向に駆動すると、巻芯7も一体となって同方向に回転して帯状シート6はそれぞれの巻芯7に巻き取られる。上記のように、巻芯アダプタ15は帯状シート6の巻取り状態では正円筒形状ではなくなるが、三つのアダプタエレメント20a〜20cが各々の外周面を回転対称となる三箇所で巻芯7の内周面に圧着させることになるから、巻芯7には回転方向に関して平均的にエアーシャフト3の回転力を伝えることができ、円筒状の巻芯7を変形させることもない。なお、巻芯7に帯状シート6を巻き取ってゆくことに伴って巻径が増え、エアーシャフト3の回転速度を一定にしておくと単位時間あたりの巻取り速度が徐々に速くなってゆくが、周知の機構により巻径の増大に応じてエアーシャフト3の回転速度がフィードバック制御されるので不都合はない。
巻取り作業が終了するとエアーシャフト3の駆動を停止させ、エアーシャフト3の軸部4へのエアー供給を断って大気圧までエアー抜きを行う。エアーシャフト3のラグ5aが拡縮ユニット5の外周面から沈み込んでシャフト外径が縮状態となると、巻芯アダプタ15はループコイルバネ24の付勢力で縮径し内径E1、外径D1の正円筒形状になる。縮状態となったエアーシャフト3のシャフト外径は、縮状態となった巻芯アダプタ15の内径よりも小さくなっており、また巻芯アダプタ15の外径D1は巻芯7の内径よりも小さくなっている。
そこで、スリッタ装置の搬送系からエアーシャフト3を切り離してエアーシャフト3の両端を吊り下げてシートロールごと搬送台に載置した後、エアーシャフト3を軸方向に水平に引き抜くことができる。また、図6に示すように、搬送台30上に載置されたシートロール31の巻芯7の内周面下方に巻芯アダプタ15が自重で落ちた状態となっているから、例えば同時に示すような引き抜き治具33を利用して巻芯アダプタ15をシートロール31の巻芯7から簡単に引き出すことができる。このとき、各々の巻芯アダプタ15が正円筒形状であり、引き抜き方向に関して完全な円形となっていることから、隣接するシートロール相互間の境界間で巻芯7の端面に突き当たることもない。
引き続き同じスリット幅の帯状シート6の巻取りを行うには、取り外した巻芯アダプタ15を同様の手順でエアーシャフト3に装着し、また新たな巻芯7を容易して巻芯アダプタ7にセットすればよい。なお、この巻芯アダプタ15は、拡縮それぞれの状態におけるエアーシャフト3のシャフト外径に応じてその内径が決まり、また巻芯7の内径に応じてその外径が決まる。したがって、同じシャフト外径のエアーシャフト3を利用する場合でも、例えば巻芯7の内径がより大きなものであるときには、それに応じて巻芯アダプタも外径の大きいものを準備する必要がある。
以上の実施の形態では、三つのアダプタエレメント20a〜20cが互いにバラバラにならないように連結し、しかもエアーシャフト3のシャフト外径の拡縮に応じて内外径を変化させる連結手段として一対のリングプレート22を用い、さらに縮状態では正円筒形状となるように一本のループコイルバネ24を用いている。このため、ループコイルバネ24の付勢力を弱めに設定しても巻芯アダプタ15の取り扱い時にアダプタエレメント20a〜20cが互いにバラバラになることがなく、しかもエアーシャフト3のシャフト外径を拡大するときにループコイルバネ24の付勢力が大きな負荷になることもない。
なお、エアーシャフト3のシャフト外径を拡大する力が十分なものであれば、ループコイルバネ24の付勢力を強くして一方のリングプレート22、あるいは双方のリングプレート22,22を省略し、ループコイルバネ自体を連結手段として併用することも可能で、さらには図7に示すように、巻芯アダプタ15の外周面に形成した三本の溝23にそれぞれループコイルバネ24を掛け、これを連結手段として用いるようにしてもよい。またループコイルバネ24に代えて、耐久性に富むゴム製のバンドや、円環の一部が切除され、縮径方向に付勢力をもつ板バネを上記連結手段あるいは、アダプタエレメント20a〜20cを中心軸Qに向けて付勢する付勢手段として利用することもできる。
以上、図示した実施の形態にしたがって本発明について説明してきたが、巻芯アダプタ15を構成するアダプタエレメント20の個数は必ずしも三個に限られず、二個又は四個以上であってもよい。アダプタエレメントの個数を増やせば、エアーシャフト3のシャフト外径を拡大したときに、巻芯の内周面と巻芯アダプタの外周面とをより緊密に摩擦係合させることができる。
さらに、図6に示したように巻芯7から巻芯アダプタ15を引き出すときに、巻芯アダプタ15の端面と外周面との縁が巻芯7の端面に引っ掛からないように、この部分に面取りを施しておけば、縮状態の巻芯アダプタ15を必ずしも正円筒形状にしなくても済むようになる。そして、例えば巻芯アダプタ15を拡大したときにアダプタエレメント20a〜20cの外周面を中心軸Qの共通の円筒面上に移動させる構成にすることも可能で、この場合には巻芯アダプタ15と巻芯7との摩擦係合の面積をより広げることができるという利点がある。また、本発明の巻芯アダプタは、シャフト外径を拡大して巻取り駆動力を巻芯に伝達する巻取り装置であれば、エアーシャフトだけでなく油圧や電動式にャフト外径を拡大させるシャフト装置にも等しく適用可能である。
スリット装置の概略図である。 巻取り用のエアーシャフト回りの分解斜視図である。 エアーシャフト回りの要部概略断面図である。 本発明を用いた巻芯アダプタの分解斜視図である。 巻芯アダプタの拡縮状態の説明図である。 巻芯から巻芯アダプタを引き抜く際の作業説明図である。 本発明の別の実施形態を示す外観図である。 従来技術を示す要部断面図である。 従来の巻芯アダプタの分解斜視図である。
符号の説明
3 エアーシャフト
4 軸部
5 拡縮ユニット
5a ラグ
6 帯状シート
7 巻芯
15 巻芯アダプタ
20a,20b,20c アダプタエレメント
22 リングプレート
24 ループコイルバネ

Claims (6)

  1. 軸の外径が拡縮する巻取り軸とシート巻取り用の円筒状の巻芯との間に同軸に装着され、巻取り軸を拡状態にしたときに巻取り軸と一体となって巻芯が回転するように両者を連結する巻芯アダプタにおいて、
    円筒を放射状に等分割したときの分割片形状を有する複数のアダプタエレメントと、
    前記複数のアダプタエレメントを拡縮自在な円筒形状に連結し、前記巻取り軸を縮状態にしたときには前記円筒形状の内径を巻取り軸の外径以上、外径を巻芯の内径未満にし、前記巻取り軸を拡状態にしたときには巻取り軸からの押圧力を内周面で受けて前記円筒形状の外径を拡大し、外周面が前記巻芯の内周面に圧着するように複数のアダプタエレメントを連結する連結手段と、
    からなることを特徴とする巻芯アダプタ。
  2. 前記アダプタエレメントが三個であることを特徴とする請求項1記載の巻芯アダプタ。
  3. 前記複数のアダプタエレメントの外周面を、前記巻芯の内周面との摩擦係合力を高める粗面にしたことを特徴とする請求項2記載の巻芯アダプタ。
  4. 前記複数のアダプタエレメントは、前記巻取り軸を縮状態にしたときに正円筒形状になることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の巻芯アダプタ。
  5. 前記連結手段は、前記複数のアダプタエレメントの各々の外周面に一連に跨がるようにリング状に形成された溝の内部に収容され、複数のアダプタエレメントを中心軸に向けて付勢する弾性部材であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の巻芯アダプタ。
  6. 前記連結手段は、前記複数のアダプタエレメントの各々の両端に一連に連なるように一定幅でリング状に形成された溝の内部に収容され、前記複数のアダプタエレメントのうちの一つに固定された前記一定幅よりも幅狭のリング部材を含むことを特徴とする請求項5記載の巻芯アダプタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101350199B1 (ko) * 2012-02-21 2014-01-10 (주)세한 에어샤프트용 립타입 어댑터
JP2014118253A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Kataoka Mach Co Ltd シート分割巻取装置
JP7398967B2 (ja) 2020-01-16 2023-12-15 萩原工業株式会社 アダプタ

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