JP2009029468A - 部品収納テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体チップや精密電子部品等を生産ラインの各ステージに連続的に供給する部品収納テープにおいて、収納部品が薄いものであっても、ポケット外に移動することの少ない部品収納テープを提供する。
【解決手段】ポケットとポケットとの間のカバーテープとの接触面であって、ポケットの両脇に、ポケット幅方向の隆起壁を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】ポケットとポケットとの間のカバーテープとの接触面であって、ポケットの両脇に、ポケット幅方向の隆起壁を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、多数の半導体チップや精密電子部品等を一定間隔でテープ状部材のエンボスポケットに収納し、生産ラインの各ステージに連続的に供給する部品収納テープに関する。
半導体チップや精密電子部品等を生産ラインの各ステージに連続的に供給するために、これらを一定間隔でテープ状の部材に収納したもの(以下、部品収納テープという)が使用されている。このような部品収納テープには、部品形状のポケット(窪み)を設けたエンボステープの上面をカバーテープで覆い封止したもの(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)や、2枚のテープの間に、部品収納用の孔を形成した紙キャリアテープを挟んだ構造のもの(例えば、特許文献3参照。)があり、いずれも上面を覆うカバーテープが剥離可能に構成されている。
部品収納テープに収納された部品は、リールに巻かれて提供される。使用に際しては、部品は、リールに巻かれた部品収納テープをコンピュータ等の電子機器を組み立てる生産ラインの動作に連動して引き出しながらカバーテープを剥がして取り出され、ステージに供給される。
生産ラインの動作に連動してカバーテープを剥がす際、その剥離強度に変動があると、部品収納テープが振動し、ポケット内の部品に衝撃を与えて損傷させたり、部品が飛び出したりすることがある。このようなことがないよう、カバーテープの剥離力は、極力一定であることが望ましい。このため、エンボステープおよび紙キャリアテープ(以後、両者をあわせてエンボステープと呼ぶ。)とカバーテープとの接着は、部品収納テープの送り方向に沿って一様に、ポケットの両側に連続して行われる。ポケット間の前後に接着部を設けることは剥離力が大きく変動し衝撃が発生するので行われない。
部品を収納した部品収納テープは、上述のように、ポケット間の前後に接着部が設けられていないため、搬送中の衝撃や、リールによる巻き取り作業中の曲げを受け、カバーテープとエンボステープとの接着部以外の接触面に隙間が生ずることがある。ポケット内の部品が特に厚みの薄い部品の場合、従来はこの僅かな隙間に部品が挟まったり、通過して移動したりしてしまう不都合があった。
特に、特許文献1および特許文献2に開示の部品収納テープのように、エンボステープのフランジ部とカバーテープとの間に粘着層を設けたり、特許文献3に開示の部品収納テープのようにエンボステープが厚紙製のものであれば、なおさら隙間が生じやすい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、収納部品が薄いものであっても、所定のポケット外に移動することの少ない部品収納テープを提供することを目的とする。
本発明は、ポケットの両脇に、ポケット幅方向の隆起壁を設けた部品収納テープを提供する。
具体的には、部品の収納および搬送に使用される部品収納テープであって、前記部品が収納される複数のポケット部を有するエンボステープ部と、前記エンボステープ部を被覆する剥離可能なカバーテープ部とを備え、前記エンボステープ部は、前記ポケット部の当該エンボステープ部の長手方向の両端の外側であって、前記カバーテープとの接触面上に、当該エンボステープ部の幅方向の隆起壁を備えること設けたことを特徴とする部品収納テープを提供する。
本発明によれば、収納部品が薄いものであっても、所定のポケット外に移動することの少ない部品収納テープを得ることができる。
以下、本発明を適用する実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の部品収納テープ100の平面図であり、図2は、図1に示す部品収納テープ100のX−X断面図、図3は図1に示す部品収納テープ100のY−Y断面図である。本実施形態の部品収納テープ100は、エンボステープ1とカバーテープ2とを備える。図1では、カバーテープ2は省略している。
本実施形態のエンボステープ1は、部品8を収納するポケット3と、カバーテープ2に接着する接着部6、7と、送り穴4と、隆起壁5とを備える。エンボステープ1は、ポケット3の開口面を上として、ほぼ水平方向に配置して使用される。
接着部6は、カバーテープ2の幅方向の両端部に、接着部7は、ポケット3の脇の直近部に、それぞれ、エンボステープ1の長手方向に連続して設けられている。なお、以下において、方向を示す場合、エンボステープ1(カバーテープ2)の長手方向およびエンボステープ1(カバーテープ2)の幅方向を、それぞれ、長手方向、幅方向と呼ぶ。
カバーテープ2は、ポケット3内に収納されている部品8がポケット3から飛び出さないようにエンボステープ1のポケット3の開口面をカバーするもので、柔軟性を有する樹脂材等で構成される。接着部6、7により、エンボステープ1の両側端部およびポケット3の直近部に接着されている。
送り穴4は、エンボステープ1の幅方向の端部に、部品収納テープ100を順に送り出すために長手方向に一定間隔で多数形成されている。なお、本実施形態では、送り穴4は、エンボステープ1の幅方向の片端にのみ形成されているが、両端に備えられていてもよい。本実施形態の部品収納テープ100は、リールに巻かれ、送り穴4により順次送り出されて、部品を供給する。
ここで、部品収納テープ100を送り出し、部品を供給する部品供給装置について説明する。図4、図5は、本実施形態の部品収納テープ100が用いられる部品供給装置10の概略図である。図4は、上方から見た図(平面図)であり、図5は、側面から見た図である。
供給リール11に巻かれた部品収納テープ100は、送り装置15により、巻き取りリール12側に順次送り出される。その間、カバーテープ剥離装置13により、カバーテープ2が剥離され、部品取り出し装置14により部品が取り出される。なお、16は作業台、17は、操作盤である。
隆起壁5は、エンボステープ1のポケット3とポケット3と間の領域であってポケット3の両脇に、ポケット3の長手方向の両端に沿って、幅方向に設けられる。図2に示すように、隆起壁5の幅方向の長さは、ポケット3の幅より短い。また、隆起壁5の長手方向の長さ(厚み;幅)は、極く短く、0.1〜1mm程度である。なお、0.1〜0.5mm程度のものを複数備えるよう構成してもよい。そして、その高さは、マウンターにひっかからず、かつ、部品の飛び出しを抑えることができるものであり、例えば、0.2〜0.5程度の高さとする。
図3に示すように、カバーテープ2は、幅方向には、隆起壁5と、接着部6,7とを結ぶ直線に沿って、弛みなく張られて接着されている。一方、長手方向には、隆起壁5に接していない箇所で、幾分撓み、ポケット3の開口面、および、ポケット3間の隆起壁5に接触していない箇所では、その隆起壁5の上面より低く張られている。
従って、本実施形態によれば、接着部6,7がエンボステープ1の送り方向である長手方向に連続して設けられ、カバーテープ2がこの方向に弛みなく張られているため、カバーテープ剥離装置13がカバーテープ2をエンボステープ1から剥離する際の剥離強度は一定に保たれる。従って、部品収納テープ100の振動によるポケット3内の部品への衝撃が少なく、従って部品の飛び出しも少ない。
一方、ポケット3内に収納された部品は、その上面をカバーテープ2により隆起壁5の上面より低い位置に抑えられる。また、部品収納テープ100が送り出される方向及びその逆方向に隆起壁5があるため、搬送中の衝撃やリールの巻き取りによる曲げにより、隙間ができにくい。従って、収納部品が、ポケットとポケットとの間の、エンボステープとカバーテープとの合わせ面の間に、挟まったり移動してしまうことが少ない。
従って、本実施形態によれば、カバーテープの剥離力の変動を抑えつつ、収納品のポケット外への移動を抑えることができる。
また、図6に示すように、隆起壁5に、その幅方向の両端に、端部に行くほど低くなる傾斜面51を設けてもよい。隆起壁5をこのような形状にすることにより、エンボステープ1とカバーテープ2との馴染みがより良くなり、カバーテープ2の幅方向の密着性が高まる。
なお、隆起壁5の形状を、図7に示すように、中央部が高く、端部に行くほど低くなる緩やかな山形としてもよい。このような形状にすることにより、図6に示す形状と同様に、カバーテープ5との馴染みが良くなり、カバーテープ2の幅方向の密着性が高まる。
1:エンボステープ、2:カバーテープ、3:ポケット、3a:側壁面、3b:側壁面、4:送り孔、5:隆起壁、51:傾斜面、6:接着部、7:接着部、8:部品、10:部品供給装置、11:供給リール、12:巻き取りリール、13:カバーテープ剥離装置、14:部品取り出し装置、15:送り装置、16:作業台、17:操作盤、100:部品収納テープ
Claims (3)
- 部品の収納および搬送に使用される部品収納テープであって、
前記部品が収納される複数のポケット部を有するエンボステープ部と、
前記エンボステープ部を被覆する剥離可能なカバーテープ部とを備え、
前記エンボステープ部は、
隣接するポケット部間の前記カバーテープとの接触面上に、当該エンボステープ部の幅方向に沿って隆起壁を備えること
設けたことを特徴とする部品収納テープ。 - 請求項1に記載の部品収納テープであって、
前記隆起壁は、当該隆起壁の前記エンボステープ部の幅方向の両端が、下方に広がる斜面を備えること
を特徴とする部品収納テープ。 - 請求項1に記載の部品収納テープであって、
前記隆起壁は、当該隆起壁の幅方向の断面が、山形曲面形状を有すること
を特徴とする部品収納テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007195640A JP2009029468A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 部品収納テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007195640A JP2009029468A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 部品収納テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009029468A true JP2009029468A (ja) | 2009-02-12 |
Family
ID=40400425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007195640A Pending JP2009029468A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 部品収納テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009029468A (ja) |
-
2007
- 2007-07-27 JP JP2007195640A patent/JP2009029468A/ja active Pending
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