JP2009027852A - リラクタンスモータ用回転子積層鉄心 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填に伴う製造の繁雑化やコストの増大を伴うことなく、機械的強度が大きく回転による遠心力に対して十分に適用することの可能な、リラクタンスモータ用回転子積層鉄心を提供する。
【解決手段】リラクタンスモータ用回転子積層鉄心10は、鉄心片11の円弧状フラックスバリア11bを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部から構成している。また、リラクタンスモータ用回転子積層鉄心は、鉄心片の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部、および円弧状スリットから構成している。さらに、リラクタンスモータ用回転子積層鉄心は、円弧状凹凸段部に貫通孔を形成している。
【選択図】図2

Description

本発明は、リラクタンスモータ用回転子積層鉄心に関し、詳しくは、回転軸孔側を凸とした複数の円弧状フラックスバリアを同心状に形成するとともに、複数の円弧状フラックスバリアを前記回転軸孔の周囲に間隔をおいて形成した鉄心片を積層して成る、リラクタンスモータ用回転子積層鉄心の細部構造に関するものである。
例えば、各種工作機械や自動車等に搭載される駆動電動機としては、耐久性の向上や大出力化の要求から、従来のブラシ付きモータからブラシレスモータへの置き換えが進んでおり、上記ブラシレスモータの一態様として、多相交流によって進行波磁界を生じる固定子積層鉄心内において、突極型磁路を有する回転子積層鉄心が上記進行波磁界に同期して回転する原理のモータ、すなわちリラクタンスモータ(特にシンクロナスリラクタンスモータ)の提供が為されている(例えば、特許文献1参照)。
図8に示す如く、リラクタンスモータにおける回転子積層鉄心(リラクタンスモータ用回転子積層鉄心)Aは、所定枚数の鉄心片(回転子鉄心片)P、P…を積層し、これら鉄心片P、P…を一体化することによって構成されており、中央には回転軸孔Oが開口しているとともに、上記回転軸孔Oの周囲にはフラックスバリア(磁束障壁)としての円弧状スリットS、S…が形成されている。
ここで、上記回転子積層鉄心Aにおいては、磁気的な突極方向の磁路と非突極方向の磁路とを形成するため、各々の鉄心片P、P…に、回転軸孔O側を凸とした複数の円弧状スリットS、S…が同心状に形成されており、これら同心状に形成された円弧状スリットS、S…のグループは、上記回転軸孔Oの周囲に間隔をおいて複数組形成されている。
これにより、円弧状スリットS、S…の延設方向に沿って、磁束の流れ易い突極方向(d−d軸)の磁路が形成されるとともに、円弧状スリットS、S…の並設方向に沿って、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)の磁路が形成され、上記回転子積層鉄心Aは、突極方向と非突極方向とのインダクタンスの差に基づいて生じるリラクタンストルクにより回転することとなる。
ここで、上述した回転子積層鉄心Aにおいては、円弧状スリットS、S…が形成されていることで、回転に伴う遠心力に対する耐力が低下するために、上記遠心力に抗して高速回転に耐えられるよう、円弧状スリットS、S…にプラスチック等の非磁性材を充填する構成が提供されている(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、図9に示す従来の回転子積層鉄心A′において、積層された鉄心片P′、P′…における回転軸孔O′の周囲に形成された円弧状スリットS′、S′…には、積層された鉄心片P′、P′…の上面と下面とを覆うプラスチック等の非磁性材から成るケーシングC′の一部Cs′、Cs′…が充填されている。
特開2001−258222号公報 特開平9−285087号公報
ところで、上述した従来の回転子積層鉄心A′によれば、積層された鉄心片P′、P′…の円弧状スリットS′、S′…に、プラスチック等の非磁性材を充填したことで、高速回転に伴う遠心力に対する適応した強度を獲得し得るものの、その製造に際しては、プレス金型装置によって金属板から打抜き形成した鉄心片P′、P′…を積層し、こののち上記積層体に対して非磁性材料を充填する工程を必要とすることから、新たな材料の使用や工程の増加に伴い、製造に関わる繁雑化やコストの増大を招いてしまう不都合があった。
本発明は、上述した実状に鑑みて、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填に伴う製造の繁雑化やコストの増大を伴うことなく、機械的強度が大きく回転による遠心力に対して十分に適用することの可能な、リラクタンスモータ用回転子積層鉄心の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心は、回転軸孔側を凸とした複数の円弧状フラックスバリアを同心状に形成するとともに、複数の円弧状フラックスバリアを回転軸孔の周囲に間隔をおいて形成した鉄心片を積層して成り、円弧状フラックスバリアの延設方向に沿って磁束が流れ易い突極方向と、円弧状フラックスバリアの並設方向に沿って磁束が流れ難い非突極方向とのインダクタンスの差に基づいて生じるリラクタンストルクにより回転するリラクタンスモータ用回転子積層鉄心において、鉄心片の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部から構成したことを特徴としている。
また、請求項2の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心は、回転軸孔側を凸とした複数の円弧状フラックスバリアを同心状に形成するとともに、複数の円弧状フラックスバリアを回転軸孔の周囲に間隔をおいて形成した鉄心片を積層して成り、円弧状フラックスバリアの延設方向に沿って磁束が流れ易い突極方向と、円弧状フラックスバリアの並設方向に沿って磁束が流れ難い非突極方向とのインダクタンスの差に基づいて生じるリラクタンストルクにより回転するリラクタンスモータ用回転子積層鉄心において、鉄心片の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部、および円弧状スリットから構成したことを特徴としている。
さらに、請求項3の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心は、請求項1または請求項2の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心において、円弧状凹凸段部に貫通孔を形成したことを特徴としている。
請求項1の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心では、鉄心片の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填を必要とせず、従来の円弧状スリットの如き空間が排除できるため、製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、もって高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。
また、円弧状フラックスバリアを構成する円弧状凹凸段部は、磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げるので、リラクタンスモータとしてのモータ特性が維持されることとなる。
請求項2の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心では、鉄心片の円弧状フラックスバリアの一部を、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填を必要とせず、従来の円弧状スリットの如き空間が排除できるため、製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、もって高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。
また、円弧状フラックスバリアを構成する円弧状凹凸段部は、磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げるので、リラクタンスモータとしてのモータ特性が維持されることとなる。
さらに、請求項2の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心では、鉄心片の円弧状フラックスバリアの一部を、円弧状スリットから構成したことで、該円弧状スリットが磁束流れの大きな抵抗体となるために、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスが大きく低下し、リラクタンスモータとしてのモータ特性が向上することとなる。
請求項3の発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心では、円弧状凹凸段部に貫通孔を形成したことにより、上記円弧状凹凸段部における実質的な断面積が可及的に小さくなるため、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスがより大きく低下し、リラクタンスモータとしてのモータ特性が更に向上することとなる。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1および図2は、本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第1の実施例を示しており、この回転子積層鉄心(リラクタンスモータ用回転子積層鉄心)10は、所定枚数の鉄心片(回転子鉄心片)11、11…を積層し、これら鉄心片11、11…を、後述するカシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部(円弧状フラックスバリア)11b、11b…により一体化して構成され、その中央部には回転軸孔10oが開口している。
また、上記回転子積層鉄心10では、磁気的な突極方向の磁路と非突極方向の磁路とを形成するべく、各々の鉄心片11、11…に、回転軸孔11a側を凸とした複数の円弧状凹凸段部11b、11b…が同心状に形成されており、これら同心状に形成された円弧状凹凸段部11b、11b…のグループは、上記回転軸孔11aの周囲に間隔をおいて複数組、実施例においては4組のグループが形成されている。
上記円弧状凹凸段部11b、11b…は、図2(b)に示す如く断面が矩形状を呈する所謂「角平型」のカシメ部を構成しており、これらカシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部11b、11b…が順次嵌合することで、各々の鉄心片11、11…は互いにカシメ積層されて一体化している。
なお、上記円弧状凹凸段部11bは、実施例に示した曲線による円弧状の形態のみならず、例えば複数の短い直線を連続させて成る円弧状であっても良いことは言うまでもない。
上記構成により、円弧状凹凸段部11b、11b…の延設方向に沿って、磁束の流れ易い突極方向(d−d軸)の磁路が形成され、また円弧状凹凸段部11b、11b…の並設方向に沿って、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)の磁路が形成され、かくして上記回転子積層鉄心10は、突極方向と非突極方向とのインダクタンスの差に基づいて生じるリラクタンストルクにより回転することとなる。
上述した如き構成の回転子積層鉄心10では、鉄心片11、11…の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部11b、11b…から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填を必要とせずに、従来の円弧状スリットの如き空間を排除することができる。
かくして、上記回転子積層鉄心10によれば、製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、もって高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心10では、円弧状凹凸段部11b、11b…が磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げるので、上記回転子積層鉄心10を採用したリラクタンスモータのモータ特性が維持されることとなる。
さらに、従来の回転子積層鉄心A′(図9参照)が、円弧状スリットに非磁性材を充填した構造であるため、積層された鉄心片と非磁性材との分解が困難であったのに対し、実施例に示した回転子積層鉄心10は、非磁性体の充填が為されていないために、上記回転子積層鉄心10を構成する鉄心片11、11…を効率良くリサイクルすることができる。
図3に示す回転子積層鉄心10′は、図1および図2に示した回転子積層鉄心10の変形例であって、図3(b)に示す如く円弧状凹凸段部11b′、11b′…は、断面が扁平なV字形状を呈する所謂「V型」のカシメ部を構成しており、これらカシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部11b′、11b′…が順次嵌合することで、各々の鉄心片11′、11′…は互いにカシメ積層されて一体化している。
ここで、上述した回転子積層鉄心10′の構成は、円弧状凹凸段部11b′の断面形状以外、回転子積層鉄心10と変わるところはないので、該回転子積層鉄心10と同一の要素には、図2と同一の符号に′(ダッシュ)を附して説明を省略する。
上記構成の回転子積層鉄心10′においても、上述した回転子積層鉄心10と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
また、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部の形状は、上述した「角平型」あるいは「V型」のみならず、適宜なタイプのカシメ部を構成する形状を採用し得ることは勿論である。
図4は、本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第2の実施例を示しており、この回転子積層鉄心20を構成する鉄心片21、21…には、同心状に形成された複数の円弧状凹凸段部21b、21b…と円弧状スリット21s、21s…とが形成されており、鉄心片21の回転軸孔21aに寄った位置に4つの円弧状凹凸段部21b、21b…が形成され、鉄心片21の外周に寄った位置に4つの円弧状スリット21s、21s…が形成されている。
また、回転子積層鉄心20を構成する鉄心片21、21…は、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部21b、21b…が順次嵌合することで、互いにカシメ積層されて一体化している。
上述した如き構成の回転子積層鉄心20では、鉄心片21、21…の円弧状フラックスバリアの一部を、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部21b、21b…から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた円弧状スリット21s、21s…に非磁性体の充填を必要とせず、もって製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。なお、必要に応じ、前記円弧状スリット21s、21s…の近傍に、カシメ部を補足的に設けることによって、カシメ締結力を補強するよう構成することも可能である。
また、上述した構成の回転子積層鉄心20では、円弧状凹凸段部21b、21b…が磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げることと併せ、円弧状スリット21s、21s…が磁束流れの大きな抵抗体となり、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを大きく下げるために、リラクタンスモータとしてのモータ特性が大幅に向上することとなる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心20では、非磁性体の充填が為されていないために、上記回転子積層鉄心20を構成する鉄心片21、21…を効率良くリサイクルすることができる。
なお、上述した実施例では、鉄心片21の回転軸孔21aに寄った位置に4つの円弧状凹凸段部21bを形成し、鉄心片21の外周に寄った位置に4つの円弧状スリット21sを形成しているが、上記円弧状凹凸段部21bおよび円弧状スリット21sの形成数、並びに鉄心片21上におけるレイアウト(並び順)は、回転子積層鉄心の仕様等に基づいて適宜に設定し得るものである。
図5は、本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第3の実施例を示しており、この回転子積層鉄心30を構成する鉄心片31、31…には、回転軸孔31a側を凸とした複数の円弧状凹凸段部31b、31b…が同心状に形成されており、これら円弧状凹凸段部31b、31b…には、それぞれ円弧状凹凸段部31bに沿った複数個の長孔(貫通孔)31o、31o…が貫通して形成されている。
また、回転子積層鉄心30を構成する鉄心片31、31…は、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部31b、31b…が順次嵌合することで、互いにカシメ積層されて一体化している。
上述した如き構成の回転子積層鉄心30では、鉄心片31、31…の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部31b、31b…から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填を必要とせずに、従来の円弧状スリットの如き空間を排除することができ、もって製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心30では、円弧状凹凸段部31b、31b…が磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げることと併せ、各々の円弧状凹凸段部31bに形成された長孔31o、31o…も磁束流れの抵抗体となり、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げるために、リラクタンスモータとしてのモータ特性が大幅に向上することとなる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心30では、非磁性体の充填が為されていないために、上記回転子積層鉄心30を構成する鉄心片31、31…を効率良くリサイクルすることができる。
なお、円弧状凹凸段部31bにおける長孔31o、31o…の形成個数、形成位置、および大きさ等は、回転子積層鉄心の仕様等に基づいて適宜に設定し得るものであり、また円弧状凹凸段部31bにおける貫通孔の形状は、実施例に示した長孔のみならず、例えば丸孔等の任意の形状とすることが可能である。
図6は、本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第4の実施例を示しており、この回転子積層鉄心40を構成する鉄心片41、41…には、回転軸孔41a側を凸とした複数の円弧状凹凸段部41b、41b…が同心状に形成されているとともに、鉄心片41の略径方向に沿った3本のリブ41c、41c、41cが、上記円弧状凹凸段部41b、41b…を分断する態様で形成されている。
また、回転子積層鉄心40を構成する鉄心片41、41…は、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部41b、41b…が順次嵌合することで、互いにカシメ積層されて一体化している。
上述した如き構成の回転子積層鉄心40では、鉄心片41、41…の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部41b、41b…から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填を必要とせずに、従来の円弧状スリットの如き空間を排除することができ、もって製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心40では、円弧状凹凸段部41b、41b…が磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げるために、リラクタンスモータとしてのモータ特性が大幅に向上することとなる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心40では、鉄心片41の略径方向に沿って形成したリブ41cにより、円弧状凹凸段部41bが分断されていることで、各円弧状凹凸段部41bにおける長手方向の寸法が短いものとなるため、個々の円弧状凹凸段部41bを容易に形成することができる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心40では、非磁性体の充填が為されていないために、上記回転子積層鉄心40を構成する鉄心片41、41…を効率良くリサイクルすることができる。
なお、鉄心片41におけるリブ41cの形成個数、形成位置、および大きさ(太さ、長さ)等は、回転子積層鉄心の仕様等に基づいて適宜に設定し得ることは言うまでもない。
図7は、本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第5の実施例を示しており、この回転子積層鉄心50を構成する鉄心片51、51…には、回転軸孔51a側を凸とした複数の円弧状凹凸段部51b、51b…が同心状に形成されているとともに、鉄心片51の略径方向に沿った3本のリブ51c、51c、51cが、上記円弧状凹凸段部51b、51b…を分断する態様で形成されている。
さらに、上記3本のリブ51c、51c、51cには、それぞれ複数個の丸孔(貫通孔)51o、51o…が貫通して形成されている。
また、回転子積層鉄心50を構成する鉄心片51、51…は、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部51b、51b…が順次嵌合することで、互いにカシメ積層されて一体化している。
上述した如き構成の回転子積層鉄心50では、鉄心片51、51…の円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部51b、51b…から構成したことで、従来の回転子積層鉄心に見られた非磁性体の充填を必要とせずに、従来の円弧状スリットの如き空間を排除することができ、もって製造工程の繁雑化や製造コストの増加を伴うことなく、積層鉄心の機械的強度を大きなものとすることができ、高速回転に伴う遠心力に対して十分に適用することが可能となる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心50では、円弧状凹凸段部51b、51b…が磁束流れの抵抗体となって、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げることと併せ、各々のリブ51cに形成された丸孔51o、51o…も磁束流れの抵抗体となり、磁束が流れ難い非突極方向(q−q軸)のインダクタンスを下げるために、リラクタンスモータとしてのモータ特性が大幅に向上することとなる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心50では、鉄心片51の略径方向に沿って形成したリブ51cにより、円弧状凹凸段部51bが分断されていることで、各円弧状凹凸段部51bにおける長手方向の寸法が短いものとなるため、個々の円弧状凹凸段部51bを容易に形成することができる。
また、上述した構成の回転子積層鉄心50では、非磁性体の充填が為されていないために、上記回転子積層鉄心50を構成する鉄心片51、51…を効率良くリサイクルすることができる。
なお、鉄心片51におけるリブ51cの形成個数、形成位置、および大きさ(太さ、長さ)等は、回転子積層鉄心の仕様等に基づいて適宜に設定し得るものであり、また上記リブ51cにおける貫通孔の形状は、実施例に示した丸孔のみならず、例えば突極方向(d−d軸)に流れる磁束を妨げない大きさの長孔であっても良い。
(a)および(b)は、本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第1の実施例を示す外観平面図および外観側面図。 (a)は図1のリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の要部平面図、(b)は(a)中の b−b 線断面図。 (a)は図1のリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の変形例を示す要部平面図、(b)は(a)中の b−b 線断面図。 本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第2の実施例を示す要部平面図。 (a)は本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第3の実施例を示す要部平面図、(b)は(a)中の b−b 線断面図。 本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第4の実施例を示す要部平面図。 本発明に関わるリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の第5の実施例を示す要部平面図。 (a)および(b)は、従来のリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の外観平面図および外観側面図。 (a)および(b)は、従来のリラクタンスモータ用回転子積層鉄心の外観平面図および断面側面図。
符号の説明
10、10′…リラクタンスモータ用回転子積層鉄心、
11、11′…鉄心片、
11a、11a′…回転軸孔、
11b、11b′…円弧状凹凸段部(円弧状フラックスバリア)
20…リラクタンスモータ用回転子積層鉄心、
21…鉄心片、
21a…回転軸孔、
21b…円弧状凹凸段部(円弧状フラックスバリア)、
21s…円弧状スリット(円弧状フラックスバリア)、
30…リラクタンスモータ用回転子積層鉄心、
31…鉄心片、
31a…回転軸孔、
31b…円弧状凹凸段部(円弧状フラックスバリア)、
31o…貫通孔、
40…リラクタンスモータ用回転子積層鉄心、
41…鉄心片、
41a…回転軸孔、
41b…円弧状凹凸段部(円弧状フラックスバリア)、
41c…リブ、
50…リラクタンスモータ用回転子積層鉄心、
51…鉄心片、
51a…回転軸孔、
51b…円弧状凹凸段部(円弧状フラックスバリア)、
51c…リブ、
51o…貫通孔。

Claims (3)

  1. 回転軸孔側を凸とした複数の円弧状フラックスバリアを同心状に形成するとともに、前記複数の円弧状フラックスバリアを前記回転軸孔の周囲に間隔をおいて形成した鉄心片を積層して成り、前記円弧状フラックスバリアの延設方向に沿って磁束が流れ易い突極方向と、前記円弧状フラックスバリアの並設方向に沿って磁束が流れ難い非突極方向とのインダクタンスの差に基づいて生じるリラクタンストルクにより回転するリラクタンスモータ用回転子積層鉄心において、
    前記鉄心片の前記円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部から構成したことを特徴とするリラクタンスモータ用回転子積層鉄心。
  2. 回転軸孔側を凸とした複数の円弧状フラックスバリアを同心状に形成するとともに、前記複数の円弧状フラックスバリアを前記回転軸孔の周囲に間隔をおいて形成した鉄心片を積層して成り、前記円弧状フラックスバリアの延設方向に沿って磁束が流れ易い突極方向と、前記円弧状フラックスバリアの並設方向に沿って磁束が流れ難い非突極方向とのインダクタンスの差に基づいて生じるリラクタンストルクにより回転するリラクタンスモータ用回転子積層鉄心において、
    前記鉄心片の前記円弧状フラックスバリアを、カシメ部を兼ねる円弧状凹凸段部、および円弧状スリットから構成したことを特徴とするリラクタンスモータ用回転子積層鉄心。
  3. 前記円弧状凹凸段部に貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のリラクタンスモータ用回転子積層鉄心。
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