JP2009027344A - アナログ映像信号のクランプ回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】クランプホールド用コンデンサを必要とせず、高速にクランプが可能なアナログ映像信号のクランプ回路を提供する。
【解決手段】補正制御信号21に基づいてアナログ映像信号22の直流電位を調整して出力する調整回路15と、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間における直流電位を検出するレベル検出器16と、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間における直流電位が所定に電位となるようにレベル検出器16の出力に基づいて補正制御信号21を生成する処理回路17とを備える。処理回路17が、出力値をレベル検出器16の出力に応じて変化させるタイマカウンタ3と、タイマカウンタ3の出力値に応じた直流電圧を補正制御信号21として出力するDAコンバータ9とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】補正制御信号21に基づいてアナログ映像信号22の直流電位を調整して出力する調整回路15と、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間における直流電位を検出するレベル検出器16と、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間における直流電位が所定に電位となるようにレベル検出器16の出力に基づいて補正制御信号21を生成する処理回路17とを備える。処理回路17が、出力値をレベル検出器16の出力に応じて変化させるタイマカウンタ3と、タイマカウンタ3の出力値に応じた直流電圧を補正制御信号21として出力するDAコンバータ9とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばアナログ映像信号に含まれるシンクチップDC電位を基準電位にクランプする、アナログ映像信号のクランプ回路に関するものである。
まず図3を用いてアナログ映像信号の概要を説明する。図3(a)は、アナログ映像信号の波形を示し、図3(b)はアナログ映像信号をクランプする部分で生成されるクランプパルスの波形を示す。
図3(a)において、アナログ映像信号は、その周期を表す水平同期信号の期間Aと、バースト信号の期間Bと、映像信号の期間Cとを有する。期間Aはシンクと呼ばれる部分であり、アナログ映像信号はシンクチップDC電位という最低電位Dとなる。期間Bではアナログ映像信号の基準となるペデスタル電位に正弦波が重畳されている。ペデスタル電位は画像の黒レベルに相当し、通常シンクチップDC電位より0.3V高く設定される。続く期間Cにおいては、このペデスタル電位上に映像信号が形成される。前述のようにペデスタル電位は黒レベルであるので、映像信号はペデスタル電位以上の電位となる。
以上のように、アナログ映像信号は直流電圧に交流信号成分が重畳された信号であり、その直流電圧レベル(信号の平均値)が変動する。このため、コンデンサカップリング等の信号処理によってペデスタル電位が変動すると、画像においても黒レベルが変動することによって、色レベルに変動が生じた映像が生成されることになる。
アナログ映像信号の直流電圧レベルを一定にするクランプ処理には、シンクチップDC電位あるいはペデスタル電位を所望値にクランプする2種類がある。ここではシンクチップDC電位を所望値にクランプする方法について説明する。図3(b)のクランプパルスは、アナログ映像信号の水平同期信号を検出した信号である。このクランプパルスを用いて期間AのシンクチップDC電位を最低電位にクランプするクランプ回路を設ける。このことにより、ペデスタル電位も安定化し、画像の黒レベルを一定化させる。
図4は、特許文献1に開示されている技術を用いたクランプ回路である。このクランプ回路は、出力されるアナログ映像信号を監視し、水平同期信号の電位を基準電位にクランプする動作を行う。図4において、符号10はレベルシフト回路を示し、符号11は増幅器を示す。入力されたアナログ映像信号はレベルシフト回路10と増幅器11を介して出力される。符号12はクランプホールド用コンデンサを示す。このクランプホールド用コンデンサ12の電位がレベルシフト回路10に入力される。入力アナログ映像信号のシンクチップDC電位は、レベルシフト回路10によってクランプホールド用コンデンサ12の電位に基づいた電位に設定されて出力される。符号13は比較器を示す。この比較器13は、クランプパルスのHレベル(ハイレベル)によってアクティブとなり、クランプホールド用コンデンサ12を充電または放電する。符号14は直流電圧源を示す。この直流電圧源14の電圧は、比較器13の非反転入力端子に入力される。比較器13の反転入力端子には、増幅器11から出力されるアナログ映像信号が入力される。
図5は図4に示した従来のアナログ映像信号のクランプ回路の動作を示すタイミングチャートである。図5において、(a)はクランプパルスの波形を示し、(b)はクランプホールド用コンデンサ12の電位、すなわちクランプホールド電位の波形を示し、(c)は出力アナログ映像信号(ボトムクランプ)の波形を示す。
以下に、図5を用いて図4のアナログ映像信号のクランプ回路の動作を説明する。
上記のように入力されたアナログ映像信号は、レベルシフト回路10によってクランプホールド用コンデンサ12の電位をシンクチップDC電位として出力される。さらに増幅器11で増幅されて出力されるアナログ映像信号は、比較器13で直流電圧源14の電位と比較される。直流電圧源14の電位は、所望のシンクチップDC電位に設定されている。クランクパルスがHレベルとなる期間Aにおいて、比較器13はアクティブとなり、この時水平同期信号が直流電圧源14の電位以下であれば、比較器13はHレベルを出力してクランプホールド用コンデンサ12を充電する。図5に示すように、当初0Vであったクランプホールド用コンデンサ12の電位が上昇するに従い、シンクチップDC電位も上昇する。この動作がクランプパルス毎に繰り返され、やがて出力されるアナログ映像信号のシンクチップDC電位が直流電圧源14の電位に等しくなる。
逆に、水平同期信号が直流電圧源14の電位以上であれば、比較器13はLレベル(ローレベル)を出力してクランプホールド用コンデンサ12を放電し、出力されるアナログ映像信号のシンクチップDC電位を低下させる。すなわち、フィードバックが働き、出力されるアナログ映像信号のシンクチップDC電位は、所望値である直流電圧源14の電位に一定化される。
特開平10−191101号公報
しかしながら、上記従来のクランプ回路では、クランプパルス期間中にシンクチップDC電位をホールドするためのコンデンサが必要になる。しかも、シンクチップDC電位を安定させるためには、静電容量は大きくしなくてはならない。
一方、短時間に所望のシンクチップDC電位にするためには、クランプホールド用コンデンサ12を急速に充電しなくてはならず、比較器13の電流供給能力を高める必要がある。図4において、クランプパルスの時間をt1、クランプホールド用コンデンサ12の静電容量値をc1、比較器13の供給電流をi1とすると、クランプパルス1周期でのクランプホールド用コンデンサ12の充電電圧ΔVは、
ΔV=(t1×i1)/c1
であるから、静電容量値c1を小さくするか、比較器13の電流供給能力を高くする必要がある。このことはフィードバックループを不安定とし、かえってアナログ映像信号を所望のシンクチップDC電位に安定できなくなる場合があるといった問題がある。
ΔV=(t1×i1)/c1
であるから、静電容量値c1を小さくするか、比較器13の電流供給能力を高くする必要がある。このことはフィードバックループを不安定とし、かえってアナログ映像信号を所望のシンクチップDC電位に安定できなくなる場合があるといった問題がある。
したがって、本発明の目的は、クランプホールド用コンデンサを必要とせず、高速にクランプが可能なアナログ映像信号のクランプ回路を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のアナログ映像信号のクランプ回路は、調整回路と、レベル検出器と、処理回路とからなる。
調整回路は、入力されるアナログ映像信号の直流電位を、入力される補正制御信号のレベルの変化に応じて増減変化させた状態で、アナログ映像信号を出力する。レベル検出器は、調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位の高低を検出する。処理回路は、レベル検出器の出力を基に調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位の高低に対応した補正制御信号を生成して調整回路に入力し、それによって調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位が所定の電位となるように制御する。
ここで、処理回路は、出力値をレベル検出器の出力に応じて変化させるタイマカウンタと、タイマカウンタの出力値に応じたレベルを有する直流電圧を補正制御信号として出力するDAコンバータとを有する。
この構成によれば、調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位の高低をレベル検出器により検出し、レベル検出器の出力に基づいて処理回路により補正制御信号を生成し、この処理回路をレベル検出器の出力に応じて出力値を変化させるタイマカウンタとタイマカウンタの出力値に応じた直流電圧を出力するDAコンバータとにより構成しており、タイマカウンタとDAコンバータとが従来例のクランプホールド用コンデンサのような機能を実現し、クランプホールド用コンデンサを省くことが可能となる。したがって、クランプホールド用コンデンサ値と充電電流に依存しないカウントアップ、カウントダウンでシンクチップDC電位を決めることが可能であり、クランプホールド用コンデンサに急速充電するような高いゲインの比較器を使用しないため、クランプ動作を不安定にすることなく高速なクランプ動作が可能となる。
また、クランプホールド用コンデンサが不要となるため、集積回路化した場合に、外付け部品が少なくなるという利点もある。
上記のアナログ映像信号のクランプ回路においては、レベル検出器が、調整回路から出力されるアナログ映像信号と基準電位とを比較する比較器からなることが好ましい。
また、上記構成では、調整回路が、補正制御信号がレベルシフト量として入力されるレベルシフト回路からなることが好ましい。
また、上記構成では、タイマカウンタが、比較器の出力に応じてカウントアップすることが好ましい。
また、上記構成では、調整回路から出力されるアナログ映像信号は1周期内の所定の期間において直流電位が最低となる水平同期信号を有し、特定の期間における直流電位が水平同期信号であり、基準電位が所望とするシンクチップDC電位に設定されることが好ましい。
また、上記のアナログ映像信号のクランプ回路においては、レベル検出器が、調整回路から出力されるアナログ映像信号と第1の基準電位とを比較する第1の比較器と、調整回路から出力されるアナログ映像信号と第1の基準電位とは異なる第2の基準電位とを比較する第2の比較器とからなる構成でもよい。
上記構成では、調整回路が、補正制御信号がレベルシフト量として入力されるレベルシフト回路からなることが好ましい。
また、上記構成では、タイマカウンタは、第1の比較器の出力に応じてカウントアップし、第2の比較器の出力に応じてカウントダウンすることが好ましい。
また、上記構成では、調整回路から出力されるアナログ映像信号は1周期内の所定の期間において直流電位が最低となる水平同期信号を有し、特定の期間における直流電位が水平同期信号であり、第1の基準電位が所望とするシンクチップDC電位以下に設定され、第2の基準電位が所望とするシンクチップDC電位以上に設定されることが好ましい。
本発明のアナログ映像信号の直流電位を許容範囲内に一定化させるアナログ映像信号のクランプ回路によると、タイマカウンタおよびDAコンバータをクランプ用コンデンサの代わりに使用したので、高速かつ安定にクランプ動作を行うことができる。また、クランプホールド用コンデンサが不要であるので、クランプ処理に要する時間を短縮することができ、集積回路化した場合に外付け部品点数が少なくなるといった効果がある。
以下、本発明の実施の形態におけるアナログ映像信号のクランプ回路について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明のアナログ映像信号のクランプ回路の回路構成図を示す。このアナログ映像信号のクランプ回路は、調整回路15と、レベル検出器16と、処理回路17とからなる。
調整回路15は、入力されるアナログ映像信号22の直流電位を、入力される補正制御信号21のレベルの変化に応じて増減変化させた状態で、アナログ映像信号23を出力する。
レベル検出器16は、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間(クランプパルスの期間、つまり水平同期信号の期間)における直流電位の高低を検出する。
処理回路17は、レベル検出器16の出力を基に調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間における直流電位の高低に対応した補正制御信号21を生成して調整回路15に入力し、それによって調整回路15から出力されるアナログ映像信号23の特定の期間における直流電位が所定の電位となにように制御する。
ここで、処理回路17は、出力値をレベル検出器16の出力に応じて変化させるタイマカウンタ(タイマクロックカウンタあるいはシフトレジスタ)3と、タイマカウンタ3の出力値に応じたレベルを有する直流電圧を補正制御信号21として出力するDAコンバータ9とを有する。
また、レベル検出器16は、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23と第1の基準電位Vref1とを比較する第1の比較器5と、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23と第1の基準電位Vref1とは異なる第2の基準電位Vref2とを比較する第2の比較器6と、第1および第2の基準電位Vref1、Vref2を発生する直流電圧源7、8とからなる。そして、処理回路17は、第1および第2の比較器5、6の出力に基づいて補正制御信号21を生成する。
また、調整回路15は、補正制御信号21がレベルシフト量として入力されるレベルシフト回路1と、レベルシフト回路1の出力を増幅する増幅器2とからなる。
また、上記構成では、タイマカウンタ3は、出力値を第1の比較器5の出力に応じてカウントアップし、第2の比較器6の出力に応じてカウントダウンする。
また、調整回路15から出力されるアナログ映像信号23は1周期内の所定の期間において直流電位が最低となる水平同期信号を有し、特定の期間における直流電位が水平同期信号であり、第1の基準電位Vref1が所望とするシンクチップDC電位以下に設定され、第2の基準電位Vref2が所望とするシンクチップDC電位以上に設定される。
以下、具体的に説明する。図1において、符号1はレベルシフト回路を示し、符号2は増幅器を示す。入力されたアナログ映像信号はレベルシフト回路1と増幅器2とを介して出力される。
符号3はタイマカウンタを示す。符号4はクランプ生成ロジックを示す。このクランプ生成ロジック4は、AND回路40とNOR回路41とを有する。符号9はDAコンバータを示す。
タイマカウンタ3はクランプ生成ロジック4からの入力に基づいてクロックをカウントする。ここで、タイマカウンタ3に入力されるクロックの周波数は任意としており、クランプパルスの周波数とは無関係である。クランプパルスの周波数は、映像信号によって決められている。映像信号にも様々な方式(PAL,NTSC)があるが、それらのクランプパルスの周波数は約15.5KHzである。
DAコンバータ9はタイマカウンタ3が出力するカウント値をアナログ値に変換し、レベルシフト量としてレベルシフト回路1へ出力する。
入力されたアナログ映像信号のシンクチップDC電位は、レベルシフト回路1によってDAコンバータ9から入力されたレベルシフト量に基づいた電位に設定されて出力される。
符号5,6はクランプパルスによってアクティブとなる比較器を示し、符号7、8は直流電圧源を示す。
比較器5は増幅器2が出力するアナログ映像信号のシンク部を直流電圧源7の電位Vref1と比較し、その比較結果をクランプ生成ロジック4のAND回路40とNOR回路41へ出力する。直流電圧源7の電位Vref1は、所望のシンクチップDC電位レベルと同等またはわずかに低い値に設定される。比較器6は増幅器2が出力するアナログ映像信号のシンク部を直流電圧源8の電位Vref2と比較し、その比較結果をクランプ生成ロジック4のAND回路40とNOR回路41へ出力する。直流電圧源8の電位Vref2は、所望のシンクチップDC電位よりわずかに高い値に設定される。
以上のような構成により、クランプ生成ロジック4のAND回路40は比較器5及び比較器6からの比較結果がともにHレベルの時、すなわち出力されるアナログ映像信号の最低電位が電位Vref1及びVref2より低い時、タイマカウンタ3をカウントアップする際にHレベルとなるレベルアップ出力信号を出力する。
また、クランプ生成ロジック4のNOR回路41は比較器5及び比較器6からの比較結果がともにLレベルの時、すなわち出力されるアナログ映像信号の最低電位が電位Vref1及びVref2より高い時、タイマカウンタ3をカウントダウンする際にHレベルとなるレベルダウン出力信号を出力する。
そして、出力されるアナログ映像信号の最低電位が電位Vref1と電位Vref2の間にある時、クランプ生成ロジック4の出力するレベルアップ出力信号とレベルダウン出力信号とはともにLレベルとなるので、タイマカウンタ3はカウントアップもカウントダウンもしない。すなわち、DAコンバータ9の出力するレベルシフト量は維持され、出力されるアナログ映像信号の直流電位のレベルも維持される。
図2は、本発明の実施の形態に係るアナログ映像信号のクランプ回路の動作を示すタイミングチャートである。図2において、(a)はクランプパルスの波形を示し、(b)はクランプ生成ロジック4のレベルアップ出力信号の波形を示し、(c)はレベルシフト回路1のレベルシフト量の波形を示し、(d)はクランプ処理後の出力アナログ映像信号の波形を示す。
以下に、図2を用いて図1のアナログ映像信号のクランプ回路の動作を説明する。
まず、図1の入力端に入力されたアナログ映像信号は、調整回路であるレベルシフト回路1によってシンクチップDC電位が設定され、増幅器2で増幅されて出力される。増幅器2から出力されたアナログ映像信号は、2つの比較器5、6で監視される。出力されたアナログ映像信号のシンクチップDC電位が、直流電圧源7の電位Vref1より低い場合、すなわち、所望のシンクチップDC電位以下の場合、比較器5はHレベルを出力し、クランプパルス毎にクランプ生成ロジック4からタイマカウンタ3へカウントアップするレベルアップ出力信号を出力する。それによって、タイマカウンタ3はカウントアップする。
タイマカウンタ3のカウントアップ量は、レベルシフト量に依存している。具体的な値は記載していないが、シンクチップDC電位は一般的に0.2Vであるので、カウントアップ量(レベルシフト量)は、0.2V以下の電圧に設定する必要がある。
タイマカウンタ3は増加したレベルシフト量(カウント値)を、DAコンバータ9を介してレベルシフト回路1へ出力する。図2に示すように、当初低レベルであったカウントアップ量は急速に増加(加速)し、シンクチップDC電位の上昇量も従来に比べ大きい。この動作がクランプパルス毎に繰り返され、出力されるアナログ映像信号のシンクチップDC電位が直流電圧源7の電位Vref1以上になるまで続く。すなわち、出力されるアナログ映像信号のシンクチップDC電位が所望値である、Vref1以上の電位となる。この時、比較器6はLレベルを出力しており、動作に影響しない。
ここで、レベルシフト量はDAコンバータ9のアナログの値で決まる。DAコンバータ9のアナログ側の値を任意に決めることで、シンクチップDC電位に到達するスピードを決めることが可能である。
一方、比較器6の直流電圧源8の電位Vref2は、所望のシンクチップDC電位に、わずかな電圧を加えた値に設定する。アナログ映像信号のシンクチップDC電位が直流電圧源8の電位Vref2以上の電位である場合、比較器6はHレベルを出力する。比較器6がHレベルを出力している期間、クランプ生成ロジック4のレベルダウン出力信号はHレベルとなり、タイマカウンタ3はカウントダウンし、レベルシフト回路1のレベルシフト量(カウント値)を減少させることでアナログ映像信号のシンクチップDC電位値を低下させる。
以上のように、アナログ映像信号のシンクチップDC電位は、直流電圧源7の電位Vref1と直流電圧源8の電位Vref2との間で安定化することができる。この時、クランプ生成ロジック4の出力信号はいずれもLレベルを保持する。
ここで、レベルシフト量が大き過ぎて、シンクチップDC電位を上昇する期間と低下する期間が繰り返し発生し、結果的にアナログ映像信号が安定しなくなる状態を回避するため、一度のレベルシフト増加量と減少量は、直流電圧源7の電位Vref1と直流電圧源8の電位Vref2の電位差分(Vref2−Vref1)よりも小さくなるように、タイマカウンタ3を設定しておくとよい。すなわち、シンクチップDC電位として許容できる電位の範囲を直流電圧源7の電位Vref1と直流電圧源8の電位Vref2で設定し、一度のレベルシフト増加量とレベルシフト減少量とは、(Vref2−Vref1)よりも小さい範囲で大きく設定することにより、シンクチップDC電位を所望のレベルに安定化することができる。
すなわち、本発明の要諦は、厳密にシンクチップDC電位を制御するのではなく、シンクチップDC電位を一定化させたいレベルの許容範囲が広ければ、高速なクランプ処理を可能とする点にある。
本発明は、カメラやビデオカメラ等で撮影されたアナログ映像信号の処理装置に有用である。
1 レベルシフト回路
2 増幅器
3 タイマカウンタ
4 クランプ生成ロジック
5 比較器
6 比較器
7 直流電圧源
8 直流電圧源
9 DAコンバータ
10 レベルシフト回路
11 増幅器
12 クランプホールド用コンデンサ
13 比較器
14 直流電圧源
40 AND回路
41 NOR回路
2 増幅器
3 タイマカウンタ
4 クランプ生成ロジック
5 比較器
6 比較器
7 直流電圧源
8 直流電圧源
9 DAコンバータ
10 レベルシフト回路
11 増幅器
12 クランプホールド用コンデンサ
13 比較器
14 直流電圧源
40 AND回路
41 NOR回路
Claims (9)
- 入力されるアナログ映像信号の直流電位を、入力される補正制御信号のレベルの変化に応じて増減変化させた状態で、アナログ映像信号を出力する調整回路と、
前記調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位の高低を検出するレベル検出器と、
前記レベル検出器の出力を基に前記調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位の高低に対応した前記補正制御信号を生成して前記調整回路に入力し、それによって前記調整回路から出力されるアナログ映像信号の特定の期間における直流電位が所定の電位となるように制御する処理回路とを備え、
前記処理回路が、出力値を前記レベル検出器の出力に応じて変化させるタイマカウンタと、前記タイマカウンタの出力値に応じたレベルを有する直流電圧を前記補正制御信号として出力するDAコンバータとを有するアナログ映像信号のクランプ回路。 - 前記レベル検出器が、前記調整回路から出力されるアナログ映像信号と基準電位とを比較する比較器からなる請求項1記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記調整回路が、前記補正制御信号がレベルシフト量として入力されるレベルシフト回路からなる請求項2記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記タイマカウンタが、前記比較器の出力に応じてカウントアップする請求項2記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記調整回路から出力されるアナログ映像信号は1周期内の所定の期間において直流電位が最低となる水平同期信号を有し、前記特定の期間における直流電位が前記水平同期信号であり、前記基準電位が所望とするシンクチップDC電位に設定される請求項2記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記レベル検出器が、前記調整回路から出力されるアナログ映像信号と第1の基準電位とを比較する第1の比較器と、前記調整回路から出力されるアナログ映像信号と前記第1の基準電位とは異なる第2の基準電位とを比較する第2の比較器とからなる請求項1記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記調整回路が、前記補正制御信号がレベルシフト量として入力されるレベルシフト回路からなる請求項6記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記タイマカウンタが、前記第1の比較器の出力に応じてカウントアップし、前記第2の比較器の出力に応じてカウントダウンする請求項6記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
- 前記調整回路から出力されるアナログ映像信号は1周期内の所定の期間において直流電位が最低となる水平同期信号を有し、前記特定の期間における直流電位が前記水平同期信号であり、前記第1の基準電位が所望とするシンクチップDC電位以下に設定され、前記第2の基準電位が所望とするシンクチップDC電位以上に設定されることを特徴とする請求項6記載のアナログ映像信号のクランプ回路。
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