JP2009027315A - 無線制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御システムの信頼性を高めることができる無線制御システムを実現する。
【解決手段】無線ネットワークを介してノード間でデータ伝送を行う無線制御システムにおいて、データの変化量に基づき各ノードの制御処理期間を制御することを特徴とする無線制御システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線制御システムに関し、特に制御システムの信頼性を向上させることに関する。
近年、たとえばインダストリアルオートメーションにおけるプロセス制御システムを、特許文献1のように無線通信を利用した無線制御システムとして構成することが提案されている。これは、従来の制御システムが有線ネットワークとして構成されていたことに起因する通信距離の制限や配線の引き回しの制約などで温度や流量などのセンサをプラント内の最適位置に設置できず、制御精度が低下する不都合を解消するためのものである。
このような従来の無線制御システムに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2003−023621号公報 特開2006−318148号公報
図9は従来の無線制御システムの一例を示す構成ブロック図である。図9において、コントローラ1は無線通信機能を有し、プラントに設置されているバルブやヒータなどの制御ノード8〜10を、目標値と無線ノード5〜7から受信した測定データに基づいて制御する。中継ノード2〜4は無線通信機能を有し無線ノード5〜7から受信した測定データをコントローラ1へ転送する。無線ノード5〜7はプラントに設置されたものであり、温度や流量などの物理量を測定するセンサ機能とこれら測定データを無線伝送する無線通信機能を有している。制御ノード8〜10はプラントに設置されたものであり、温度や流量などの物理量を制御する制御機能とコントローラ1や中継ノード2〜4と通信する無線通信機能を有している。
コントローラ1は、無線ネットワーク回線(以下、無線回線という)CN101を介して中継ノード2に接続され、無線回線CN102を介して中継ノード3に接続され、無線回線CN103を介して中継ノード4に接続され、図示しない中央監視装置やその他の制御装置が接続しているネットワークNW100に接続されている。
中継ノード2は、無線回線CN106を介して無線ノード5に接続され、無線回線CN107を介して制御ノード8に接続され、無線回線CN104を介して中継ノード3に接続されている。中継ノード3は、無線回線CN108を介して無線ノード6に接続され、無線回線CN109を介して制御ノード9に接続され、無線回線CN105を介して中継ノード4に接続されている。中継ノード4は、無線回線CN110を介して無線ノード7に接続され、無線回線CN111を介して制御ノード10に接続されている。
図10は図9の無線制御システムの動作説明図である。この無線制御システムでは、無線ノードが温度や流量などの物理量を測定しコントローラが測定データに基づき目標値に収束してプラントが最適に運転されるように制御ノードを操作するフィードバック制御ループが構成されている。
図10に示すように、コントローラ1、無線ノード5、制御ノード8が制御ループLP100を構成し、コントローラ1、無線ノード6、制御ノード9が制御ループLP200を構成し、コントローラ1、無線ノード7、制御ノード10が制御ループLP300を構成する。
図10では、無線ノード5が中継ノード2を介してコントローラ1に測定データを送信する制御処理LI100の動作を示し、コントローラ1が中継ノード2を介して制御ノード8に制御データを送信する制御処理LO100の動作を示している。制御処理LI100およびLO100は制御ループLP100を構成する。
同様に、制御処理LI200およびLO200は制御ループLP200を構成し、制御処理LI300およびLO300は制御ループLP300を構成する。制御ループLP200およびLP300も制御ループLP100と同様の構成であるので説明は省略する。
図11は図10の無線制御システムの制御ループLP100の動作を説明するフロー図である。まず、ステップS101において、無線ノード5が流量や温度などの物理量を測定する。ステップS102において、無線ノード5は無線通信機能を利用して、流量、温度などの物理量の測定データを中継ノード2に送信する。
このとき、無線ノード5は、制御ループが1周期動作するのに必要な時間間隔である「制御周期」の各制御周期の最小公倍数である「マクロサイクル」に同期して動作するものとする。
ステップS103において、中継ノード2は、無線ノード5から受信した測定データをコントローラ1に送信する。ちなみに、ステップS101〜ステップS103は図10の制御処理LI100の動作を説明したものである。
ステップS104において、コントローラ1は、中継ノード2から受信した測定データに基づいて、あらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、制御ノード8を制御するための設定情報である「制御データ」を算出する。
ステップS105において、コントローラ1は、算出した制御データを制御ノード8に送信する。ステップS106において、中継ノード2は、コントローラ1から受信した制御データを送信する。ちなみに、ステップS104〜ステップS106は図10の制御処理LO100の動作を説明したものである。
ステップS107において、制御ノード8は、中継ノード2から受信した制御データに基づいて動作する。制御ノード8が制御データに基づいて動作する例として、たとえば、バルブが制御データに基づき開度を変更して流量を調整するという動作などがある。
このため、制御ノード8が、コントローラ1によって算出された制御データに基づいて動作するので、あらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されることが可能となる。なお、制御ループLP200およびLP300も制御ループLP100と同様の動作を行う。
図12は図10の無線制御システムにおける制御ループのスケジュールの説明図である。図12では、制御処理LI100と制御処理LO100とで構成される制御ループLP100、制御処理LI200と制御処理LO200とで構成される制御ループLP200、制御処理LI300と制御処理LO300とで構成される制御ループLP300が、それぞれマクロサイクル内に発生するようにスケジューリングされている。なお、スケジュール作成の具体的手法についてはどのようなものでもよく、ここでの説明は省略する。
このように複数の制御ループがマクロサイクル内に発生するようにスケジューリングされると、無線制御システムは、同時に複数の制御ループを処理し、複数の無線ノードから転送される測定データがあらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、バルブやヒータなどの所定の制御ノードを制御することが可能となる。
しかしながら、このような無線制御システムでは、プラント内の設備などが障害物になって電波障害や通信障害が発生し無線通信が不安定になると、無線ノードや制御機器、中継ノードから送信されたデータがコントローラに到達しない場合や、データ転送速度が遅延するためにマクロサイクルの期間内にコントローラに到達しない場合があり、制御ループで必要となるデータが欠落してプラントなどの最適な運転が行えなかった。
この点に対しては、従来の無線制御システムでは、コントローラが欠落したデータの代わりに無線ノードから受信した最新の測定データを利用して制御データを求めたり、もしくは最新の測定データから欠落した測定データを推測した推測データから制御データを算出したりすることによって、データの欠落を補うことを可能としている。
しかし、この方法によれば、あらかじめ設定されている目標値が急激に変化するような制御ループの場合、コントローラが欠落したデータの代わりに最新の測定データもしくは推測値を利用して制御データを算出し制御ノードを制御すると、目標値から大きく外れた値になってしまうことがある。
ここでデータが欠落してしまう場合の目標値が急激に変化するような制御ループおよび目標値が一定の値を保つ制御ループが構成される無線制御システムの動作を説明する。図13は図10の無線制御システムの目標値の推移を表す説明図である。
図13では、制御ループLP100の目標値の推移を表すトレンド直線CV100を示し、制御ループLP200の目標値の推移を表すトレンド直線CV200を示し、制御ループLP300の目標値の推移を表すトレンド曲線CV300を示している。
制御ループLP100およびLP200では、トレンド直線CV100およびCV200に示すように目標値が一定である。このため、電波障害により無線通信が不安定となってデータが欠落したとしても、コントローラが欠落したデータの代わりに無線ノードから受信した最新の測定データを利用したり、最新の測定データから欠落した測定データを推測したりして制御データを算出することでデータの欠落を補うことができる。
一方、制御ループLP300では、トレンド曲線CV300に示すように期間PT100およびPT102では目標値がほぼ変化しないのでデータの欠落を最新の測定データで補う方法は有効であるが、期間PT101で目標値が急激に変化するので無線通信が不安定となりデータの欠落が発生すると、受信した最新の測定データによる補完では目標値の急激な変化に対応できず、目標値を大きく超過してしまうことがある。
あらかじめ設定されている目標値が急激に変化するような制御ループでは、電波障害や通信障害が発生し無線通信が不安定になりデータが欠落すると、受信した最新の測定データで補完する方法では目標値の急激な変化に対応できない。このため、目標値を大きく超過してしまうことがあり、かえって制御ループが不安定になりプラントの最適な制御が行えなくなって制御システムの信頼性を低減させてしまうといった問題点があった。
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、制御システムの信頼性を高めることができる無線制御システムを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
無線ネットワークを介してノード間でデータ伝送を行う無線制御システムにおいて、
データの変化量に基づき各ノードの制御処理期間を制御することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の無線制御システムにおいて、
前記データの変化量とあらかじめ設定された所定量とを比較し、比較結果に基づいて前記制御処理期間のスケジュールを制御するスケジュール設定情報を求め、送信先ノードに送信するコントローラを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1もしくは請求項2記載の無線制御システムにおいて、
前記スケジュール設定情報が、前記データの変化量があらかじめ設定された所定量よりも大きい場合は前記制御処理期間の周期を短くして、複数の前記制御処理期間が互いに重複しないように設定させる設定し、前記データの変化量があらかじめ設定された所定量よりも小さい場合は前記制御処理期間の周期を長くする設定情報であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項1〜請求項3いずれかに記載の無線制御システムにおいて、
前記コントローラが、前記データおよび経路情報が格納される記憶部と、無線通信を行う無線通信部と、前記測定データの変化量とあらかじめ設定された所定量との比較結果に基づいて前記スケジュール設定情報を求める演算制御部とから構成されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項4記載の無線制御システムにおいて、
前記演算制御部が、前記データの変化量と前記あらかじめ設定される所定量とを比較し、比較結果に基づき、各ノードの制御処理期間のスケジュールを変更するスケジュール設定情報を求め、前記スケジュール設定情報を送信先ノードに送信することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1〜請求項5いずれかに記載の無線制御システムにおいて、
前記ノードは、物理量を測定するセンサ機能を有し、前記スケジュール設定情報に基づいて制御処理期間のスケジュールを設定する無線ノードを備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1〜請求項5いずれかに記載の無線制御システムにおいて、
前記ノードは、物理量を制御する制御機能を有し、前記スケジュール設定情報に基づいて制御処理期間のスケジュールを設定する制御ノードであることを特徴とする。
本発明によれば、コントローラは、測定データが急激に変化する場合に制御周期を短くするスケジュール設定情報を求め、測定データが一定である場合に制御周期を長くするとともに制御処理期間が互いに重複しないように変更させるスケジュール設定情報を求め、無線ノードおよび制御ノードがスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定することにより、無線ネットワークの負荷が低減し、電波干渉によるエラーが減少して測定データの欠落が低減するので、無線制御システムの信頼性を高めることができる。
図1は、本発明に係る無線制御システムの実施例を示す構成ブロック図である。図1において、コントローラ11は無線通信機能および制御周期を管理する制御周期管理機能を有し、制御ノード18〜20を目標値と無線ノード15〜17の測定データに基づいて制御する。なお、無線制御システムの構成はコントローラの機能以外は従来と同等なので、各部の説明を適宜省略する。
図1において、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17および制御ノード18〜20は、無線ネットワークを構成している。図1では、コントローラ11、無線ノード15、制御ノード18が制御ループLP110を構成し、コントローラ11、無線ノード16、制御ノード19が制御ループLP210を構成し、コントローラ11、無線ノード17、制御ノード20が制御ループLP310を構成する。
また、制御処理LI110およびLO210は制御ループLP110を構成し、制御処理LI210およびLO210は制御ループLP210を構成し、制御処理LI310およびLO310は制御ループLP310を構成する。なお、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17および制御ノード18〜20は、制御ループが1周期動作するのに必要な時間間隔である「制御周期」の各制御周期の最小公倍数である「マクロサイクル」に同期して動作するものとする。
図2は、図1のコントローラ11の制御周期管理機能の一例を示す構成ブロック図である。図2において、無線通信部111は演算制御部112に接続され、演算制御部112は記憶部113に接続されている。無線通信部111は中継ノード12〜14との間で無線通信を行う。演算制御部112は、各部の動作を制御する。記憶部113は、コントローラ11として動作させるためのプログラムやデータの経路情報などを記憶する。
図3は、図2のコントローラ11を構成する演算制御部112の機能ブロック例図である。図3において、データ管理部1121はデータを記憶する。状態判断部1122は、無線ノードから受信した測定データに基づいて、測定データが急激に変化するか否かを判断し、判断結果を制御周期管理部1124に出力する。制御処理部1123は、無線ノードから受信した測定データに基づいて、あらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように制御ノードを制御するための制御データを算出し、算出結果をデータ転送部1125に入力する。制御周期管理部1124は、状態判断部1122の判断結果に基づき、制御周期を調整させるためのスケジュール設定情報を求め、求められたスケジュール設定情報をデータ転送部1125に入力する。データ転送部1125は、制御処理部1123および制御周期演算部1124の算出結果に基づいて、制御データおよびスケジュール設定情報を中継ノードや無線ノード、制御ノードなどの所定の送信先に転送する。
図4は図2のコントローラ11の動作を説明するフロー図である。図5は測定データの推移を表す説明図、図6および図7は無線制御システムにおける制御ループのスケジュールを説明する説明図である。また、図5の測定データは、例として流体の流量を制御する無線制御システムにおける測定データであるものとして説明する。
まず、ステップS201において、演算制御部11のデータ管理部1121は、無線ノードや中継ノードから測定データを受信する。ステップS202において、演算制御部11の制御処理部1123は、無線ノードや中継ノードから受信した測定データに基づいて、あらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、制御ノード8を制御するための制御データを算出する。
ステップS203において、演算制御部11の状態判断部1122は、測定データに基づいて、あらかじめ定められた測定データの変化量(以下、所定量という)と比較して、各制御ループの測定データが急激に変化しているか否かを判断する。実際の変化量があらかじめ定められた所定量よりも大きい場合は各制御ループの測定データが急激に変化していると判断し、ステップS204に移行する。
たとえば、図5に示すように、トレンド直線CV310の期間PT201において、測定データの実際の変化量とあらかじめ定められた所定量を比較して、実際の変化量(100ml)があらかじめ定められた所定量(50ml)よりも大きいので、制御ループの測定データが急激に変化しているものと判断しステップS204に移行する。
そして、ステップS204において、演算制御部11の制御周期管理部1124は、状態判断部1122の判断結果に基づき、制御周期を短くするためのスケジュール設定情報を求め、ステップS205に移行する。具体的には、図7に示すように、制御周期管理部1124は、制御ループLP310の制御処理を毎マクロサイクルごとに実行させるようなスケジュール設定情報を求め、ステップS205に移行する。
ステップS205において、演算制御部11のデータ転送部1125は、制御処理部1123で求められた制御データおよび制御周期管理部1124で求められたスケジュール設定情報を中継ノードや無線ノード、制御ノードなどの所定の送信先に転送する。
一方、ステップS203において、演算制御部11の状態判断部1122は、無線ノードや中継ノードから受信した測定データに基づいて、実際の変化量があらかじめ定められた所定量よりも小さい場合は各制御ループの測定データが急激に変化しないものと判断し、ステップS206に移行する。
たとえば、図5に示すように、期間PT200およびPT202におけるトレンド直線CV110、CV210、CV310のように測定データの変化量の変化が少ないような場合に、測定データの変化量(25ml)があらかじめ定められた所定量(50ml)よりも小さいので、各制御ループの測定データが急激に変化しないものと判断し、ステップS206に移行する。
ステップS206において、演算制御部11の制御周期管理部1124は、制御ループの制御周期を長くするとともに制御処理期間が互いに重複しないようにスケジュールするためのスケジュール設定情報を求め、ステップS205に移行する。具体的には、図6に示すように、制御周期管理部1124は、制御ループが互いに重複せずに3マクロサイクルに1回だけ制御処理を実行させるスケジュール設定情報を求めてステップS205に移行する。
このため、コントローラ11は、急激に測定データが変化する制御ループの制御周期を短くするためのスケジュール設定情報を求め、無線ノード15、制御ノード18がそれぞれスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定するので、あらかじめ設定されている目標値が急激に変化するような制御ループであっても、制御ループの制御処理の頻度が高くなり測定データの欠落が低減する。
また、コントローラ11は、測定データが一定である場合に制御周期を長くするとともに制御処理期間が互いに重複しないように変更させるスケジュール設定情報を求め、無線ノードおよび制御ノードがスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定するので、無線ネットワークの負荷が低減する。また、制御ループの制御処理期間が互いに重複しないようにスケジューリングされるので、電波干渉によるエラーが減少することになる。
無線制御システムの制御ループの測定データが一定である状態から急激に変化する状態に切り替わる際の動作を説明する。図8は無線制御システムの動作の一例を説明するタイミングチャートである。説明を簡単にするため図1の制御ループLP310について説明する。
シーケンスSQ101において、コントローラ11は無線ノード17からの測定データに基づいて、あらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、制御ノード14を制御するための制御データを求めるとともに、あらかじめ定められた所定量と比較して、測定データが急激に変化するか否かを判断する。そして、コントローラ11は、実際の変化量があらかじめ定められた所定量よりも大きい場合は各制御ループの測定データが急激に変化するものと判断し、制御周期を短くするためのスケジュール設定情報を求める。
シーケンスSQ102において、コントローラ11は制御データおよびスケジュール設定情報を中継ノード14に送信する。シーケンスSQ103およびSQ104において、中継ノード14は、コントローラ11から受信した制御データおよびスケジュール設定情報を無線ノード17および制御ノード20にそれぞれ転送する。
シーケンスSQ105において、無線ノード17は中継ノード14から受信したスケジュール設定情報に基づいて、制御周期を短くしてスケジュールを設定する。シーケンスSQ106において、制御ノード20は中継ノード14から受信したスケジュール設定情報に基づいて、制御周期を短くしてスケジュールを設定する。
このように、無線ノード17および制御ノード20がスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定することにより、制御ループLP310の制御処理のスケジュールが変更されることになる。たとえば、図7のように制御ループLP310の制御処理は、毎マクロサイクルごとに実行するようにスケジュールが変更される。
すなわち、コントローラ11は、測定データの変化量に基づき、無線ノード17および制御ノード20の制御処理期間を制御することになる。
そして、制御ノード20は、中継ノード14から受信した制御データに基づいて動作する。たとえば、バルブが制御データに基づき開度を変更して流量を調整するといったことがあげられる。以降、制御ループLP310を構成するコントローラ11、無線ノード17、制御ノード20は変更されたスケジュールに基づいて制御処理を行う。
このように、コントローラ11は、測定データが急激に変化する場合に制御周期を短くするスケジュール設定情報を求め、無線ノードおよび制御ノードがそれぞれスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定することにより、制御ループの制御処理の頻度が高くなって測定データの欠落が低減するので、あらかじめ設定されている目標値に収束してプラントを最適に運転させることができ、無線制御システムの信頼性を高めることができる。
また、コントローラ11は、測定データが一定である場合に制御周期を長くするとともに制御ループの制御処理期間が互いに重複しないように変更させるスケジュール設定情報を求め、無線ノードおよび制御ノードがそれぞれスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定するので、無線ネットワークの負荷が低減し、無線制御システムの信頼性を高めることができる。
なお、上記実施例では、無線制御システムがインダストリアルオートメーションにおけるプラントの運転を支援する例を説明したが、特にこれに限定されるものではなく、たとえばファクトリーオートメーションにおける浄水場の制御システムや、ビルの空調・照明システムなどの運転を支援するものであっても構わない。
たとえば、ビルオートメーションシステムにおいては、照明やスイッチなどを制御ノードとした場合、センサ機能を有する無線ノードおよび制御ノードが設置されるビル内部もノードや什器など多くの障害物が存在するので電波障害も生じやすい。このため、コントローラは、測定データが一定である場合に制御周期を長くするとともに制御処理期間が互いに重複しないように変更させるスケジュール設定情報を求め、測定データが急激に変化する場合に制御周期を短くさせるスケジュール設定情報を求め、無線ノードおよび制御ノードがそれぞれスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定することにより、プラントを最適に運転させることができ、無線制御システムの信頼性を高めることができる。
また、上記実施例に示した無線制御システムは、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17、制御ノード18〜20などで構成されているが、特にこれらに限定されるものではなく、コントローラと無線ノードとの間、コントローラと制御ノードとの間でデータ通信をすることが可能であれば、中継ノードを構成要素としないものであっても構わない。この場合、無線ノードおよび制御ノードは、中継ノードの転送機能と同じ機能を有するものとする。
また、上記実施例では、制御ループLP110、LP210、LP310から構成される無線制御システムを示しているが、1個以上制御ループから構成されるものであっても構わない。
また、上記実施例では、コントローラ11が制御周期を変更させるスケジュール設定情報を求めて無線ノードおよび制御ノードに送信する例が示されているが、特にこれに限定されるものではなく、コントローラに接続される中央監視システムや分散制御システムなどの上位のシステムがスケジュール設定情報を求めて無線ノードおよび制御ノードに送信するものであっても構わない。
また、上記実施例では、コントローラ11が制御周期を変更させるスケジュール設定情報を求め、無線ノードおよび制御ノードに送信する例が示されているが、制御周期を変更させる際に用いるスケジュール管理方法は無線ネットワークの負荷を低減させ、無線制御システムの信頼性を向上させるものであればどのようなものであってもよい。
たとえば、LAS(Link Active Scheduler)というスケジュール管理機能を用いて、スケジュールが変更され、LASから配布されるトークンに基づいてコントローラ、中継ノード、無線ノードおよび制御ノードのスケジュールが管理されるものでもよい。また、各ノード同士がNTP(Network Time Protocol)を用いて同期し、コントローラ、中継ノード、無線ノードおよび制御ノードそれぞれにおいてスケジュールを設定するものであってもよい。
また、上記実施例ではコントローラ11が中継ノード12を経由して無線ノード15および制御ノード18にスケジュール設定情報および制御データを送信する例を示したが、コントローラから無線ノードおよび制御ノードにスケジュール設定情報および制御データを送信する際には、複数個の中継ノードを経由するものであっても構わない。
また、上記実施例では、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17および制御ノード18〜20から構成される無線ネットワークを示しているが、無線通信方式は無線通信の標準規格であるIEEE802.15.4を用いるものであっても構わないし、コントローラから無線ノードおよび制御ノードに無線回線を介して制御データとスケジュール設定情報を送信することが可能であればどのようなものを用いても構わない。また、どのような無線ネットワークの形態はどのようなものを用いても構わない。
また、上記実施例の無線ノード15は、中継ノード12を経由してコントローラ11にデータを送信しているが、無線ノードが無線ノードからコントローラまでの経路探索する方法は、コントローラにデータを送信することが可能であればどのようなものであっても構わない。
また、上記実施例の無線制御システムは、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17および制御ノード18〜20で構成されているが、1個以上のコントローラ、1個以上の制御ノード、1個以上の中継ノード、1個以上の無線ノードから構成されるものであっても構わない。
また、上記実施例の無線制御システムにおける制御周期およびマクロサイクル(制御期間)は、コントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17および制御ノード18〜20によってそれぞれ共有しているが、制御期間はプラントの制御にかかわる周期や期間などであればどのようなものであっても構わない。
また、上記実施例の無線制御システムにおけるコントローラ11、中継ノード12〜14、無線ノード15〜17および制御ノード18〜20は、それぞれ無線通信を行っているが、コントローラと上位のシステムとの通信は、無線通信であっても有線通信であっても構わない。
本発明に係る無線制御システムの実施例を示す構成ブロック図である。 図1のコントローラ11の制御周期管理機能の一例を示す構成ブロック図である。 図2のコントローラ11を構成する演算制御部112の機能ブロック例図である。 図2のコントローラ11の動作を説明するフロー図である。 測定データの推移を表す説明図である。 無線制御システムの制御ループのスケジュールを説明する説明図である。 無線制御システムの制御ループのスケジュールを説明する説明図である。 無線制御システムの動作の一例を説明するタイミングチャートである。 従来の無線制御システムの一例を示す構成ブロック図である。 図9の無線制御システムの動作を説明する説明図である。 図10の無線制御システムの制御ループLP100の動作を説明するフロー図である。 図10の無線制御システムの制御ループのスケジュールを説明する説明図である。 図10の無線制御システムの目標値の推移を表す説明図である。
符号の説明
1、11 コントローラ
2、3、4、12、13、14 中継ノード
5、6、7、15、16、17 無線ノード
8、9、10、18、19、20 制御ノード
111 無線通信部
112 演算制御部
113 記憶部
1121 データ管理部
1122 状態判断部
1123 制御処理部
1124 制御周期管理部
1125 データ転送部

Claims (7)

  1. 無線ネットワークを介してノード間でデータ伝送を行う無線制御システムにおいて、
    データの変化量に基づき各ノードの制御処理期間を制御することを特徴とする無線制御システム。
  2. 前記データの変化量とあらかじめ設定された所定量とを比較し、比較結果に基づいて前記制御処理期間のスケジュールを制御するスケジュール設定情報を求め、送信先ノードに送信するコントローラを備えることを特徴とする
    請求項1記載の無線制御システム。
  3. 前記スケジュール設定情報が、
    前記データの変化量があらかじめ設定された所定量よりも大きい場合は前記制御処理期間の周期を短くして、複数の前記制御処理期間が互いに重複しないように設定させる設定し、前記データの変化量があらかじめ設定された所定量よりも小さい場合は前記制御処理期間の周期を長くする設定情報であることを特徴とする
    請求項1もしくは請求項2記載の無線制御システム。
  4. 前記コントローラが、
    前記データおよび経路情報が格納される記憶部と、
    無線通信を行う無線通信部と、
    前記測定データの変化量とあらかじめ設定された所定量との比較結果に基づいて前記スケジュール設定情報を求める演算制御部とから構成されることを特徴とする
    請求項1〜請求項3いずれかに記載の無線制御システム。
  5. 前記演算制御部が、
    前記データの変化量と前記あらかじめ設定される所定量とを比較し、
    比較結果に基づき、各ノードの制御処理期間のスケジュールを変更するスケジュール設定情報を求め、
    前記スケジュール設定情報を送信先ノードに送信することを特徴とする
    請求項4記載の無線制御システム。
  6. 前記ノードは、
    物理量を測定するセンサ機能を有し、前記スケジュール設定情報に基づいて制御処理期間のスケジュールを設定する無線ノードを備えることを特徴とする
    請求項1〜請求項5いずれかに記載の無線制御システム。
  7. 前記ノードは、
    物理量を制御する制御機能を有し、前記スケジュール設定情報に基づいて制御処理期間のスケジュールを設定する制御ノードであることを特徴とする
    請求項1〜請求項5いずれかに記載の無線制御システム。
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