JP2009060480A - フィールド制御システム - Google Patents

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宏 宮田
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征世 秋定
Masahito Endo
正仁 遠藤
Hiroki Endo
弘樹 遠藤
Kensuke Hosoya
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Abstract

【課題】 各フィールド機器間の通信時間に応じてフィールド機器の動作スケジュールを調整するフィールド制御システムを実現する。
【解決手段】あらかじめ設定されたスケジュールで動作し制御ループを構成する複数のフィールド機器がネットワークを介してパケット通信を行うフィールド制御システムにおいて、制御処理の遅延を検知して各フィールド機器のタイムスタンプが付加された測定結果パケットを収集し、前記タイムスタンプに基づいて各フィールド機器間における通信時間の少なくともいずれか一つを把握し、これら通信時間に応じて各フィールド機器の動作スケジュールを調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィールド制御システムに関し、詳しくは、フィールド機器のスケジュール制御に関する。
近年、たとえばインダストリアルオートメーションにおけるプロセス制御システムとして、フィードバック制御などの制御ループを構成する流量計や温度計などのセンサ、アクチュエータ、コントローラを含むフィールド機器をネットワークにより相互に接続し、フィールド制御システムとして構築することが提案されている。このような、フィールド制御システムでは、フィールド機器の動作スケジュールが設定され、フィールド機器で構成される制御ループが計画通りに動作するように構成されている。
従来のフィールド制御システムに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2001−053780号公報
図13は従来のフィールド制御システムの一例を示す構成ブロック図である。図13において、センサ1は、温度や流量などの物理量を測定するセンサ機能と、これら物理量の測定値をIP(Internet Protocol)を用いて伝送する通信機能を有している。コントローラ2は、プラントが最適に運転されて、センサ1の測定値が所定の目標値に収束するようにバルブや調整弁などのアクチュエータ3を操作制御する。アクチュエータ3は、温度や流量などの物理量を制御する制御機能と、データを伝送する通信機能を有している。
これらセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3はプラントに設置されていて、フィードバック制御ループを構成している。また、センサ1、コントローラ2およびアクチュエータ3は複数のルータやスイッチなどの中継機器を有し複雑な構成であるネットワークNW100を介して相互に接続されている。
また、図13において、センサ1がコントローラ2に測定データを含むパケットを送信するデータ通信DF100の流れと、コントローラ2がアクチュエータ3に制御データを含むパケットを送信するデータ通信DF101の流れと、アクチュエータ3がコントローラ2にフィードバックデータを含むパケットを送信するデータ通信DF102の流れを示している。
図14は図13のセンサ1の構成ブロック図である。通信部11は、主にコントローラ2、アクチュエータ3との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPUなどの演算制御部12に接続されている。演算制御部12は記憶部13に接続されている。記憶部13には、センサ1として動作させるためのプログラムおよびスケジュール情報などが格納されている。なお、コントローラ2、アクチュエータ3の構成もセンサ1とほぼ同様であり、これらの説明は省略する。
図15は図14のセンサ1を構成する演算制御部12の機能ブロック例図である。パケット送受部121は、パケットの送受信を行う。パケット解析部122は、パケット送受部121で得たパケットの解析を行う。スケジュール情報格納部123は、主にスケジュール情報などを格納する。固有機能実行部124は、スケジュール情報格納部123に格納されたスケジュール情報に基づいて制御処理(たとえば物理量の測定や、測定データの通知、制御データの算出など)を行う。パケット生成部125は、固有機能実行部124で得られた測定値に基づいてネットワークを介しコントローラ2に送信するためのパケットを生成する。スケジュール設定部126はパケット解析部122で解析した送信先アドレス、送信元アドレスやスケジュール情報などのパケット情報をスケジュール情報格納部123に格納する。
ところで、フィードバック制御ループを構成するセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3の動作時間は、図示しないコンフィギュレータなどによってあらかじめスケジュールを設定されている。たとえば、コンフィギュレータは各フィールド機器の動作スケジュールを設定するスケジュール設定情報を作成して各フィールド機器に送信し、各フィールド機器はそれぞれスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定する。
フィールド制御システムの動作について、シーケンス図である図16、各フィールド機器の動作スケジュールおよびフィールド機器間の通信時間の説明図である図17を用いて説明する。
なお、各フィールド機器の動作スケジュールは一定周期ごとに繰り返される。この周期をマクロサイクルと呼ぶ。いいかえれば、各フィールド機器はマクロサイクル内に動作するようにスケジューリングされることになる。たとえば、図17に示すようにセンサ1の実行時間は「T0〜T1」、コントローラ2の実行時間は「T2〜T3」、アクチュエータ3の実行時間は「T4〜T5」として設定される。
まず、シーケンスSQ101において、センサ1の固有機能実行部124は、スケジュール情報格納部123に格納されているあらかじめ定められたスケジュールに基づいて流量や温度などの物理量を測定する。たとえば、図17に示すように、センサ1はあらかじめ定められた実行時間「T0〜T1」内で流量や温度などの物理量を測定する。
シーケンスSQ102において、センサ1のパケット生成部125は測定データを含むパケットを生成し、パケット送受部121はコントローラ2に送信する。たとえば、図13のデータ通信DF100の流れに示すように測定データを含むパケットをコントローラ2に送信する。なお、図17に示すようにセンサ1から送信された測定データは、通信時間「Ta(T1〜T2)」だけ到達するまでに時間がかかる。なお、制御処理に関わるデータを含むパケットの生成は同等なので以下省略する。
シーケンスSQ103において、コントローラ2はあらかじめ定められたスケジュールに基づいて、受信した測定データを利用してあらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、アクチュエータ3を制御するための設定情報である「制御データ」を算出する。たとえば、図17に示すように、コントローラ2はあらかじめ定められた実行時間「T2〜T3」内で制御データを算出する。
シーケンスSQ104において、コントローラ2はあらかじめ定められたスケジュールに基づいて、算出した制御データを含むパケットをアクチュエータ3に送信する。たとえば、図17に示すように、コントローラ2はあらかじめ定められた実行時間「T2〜T3」内で図13のデータ通信DF101の流れに示すように制御データを含むパケットをアクチュエータ3に送信する。
シーケンスSQ105において、アクチュエータ3はあらかじめ定められたスケジュールで、制御データに基づいて動作する。アクチュエータ3が制御データに基づいて動作する例として、たとえば、バルブが制御データに基づき開度を変更して流量を調整するという動作などがある。
シーケンスSQ106において、アクチュエータ3は、現在のアクチュエータ3の操作状態(たとえばバルブの開度80%など)などのフィードバックデータを含むパケットをコントローラ2に送信する。たとえば、図17に示すように、アクチュエータ3はあらかじめ定められた実行時間「T4〜T5」内で図13のデータ通信DF102の流れに示すようにフィードバックデータを含むパケットをコントローラ2に送信する。
このように、フィールド制御システムは、各フィールド機器がマクロサイクル内に設定された動作スケジュールに従って動作し、測定データがあらかじめ設定されている目標値に収束するようにアクチュエータを制御するのでプラントを最適に運転することが可能となる。
しかしながら、このようなフィールド制御システムでは、複数の中継機器を有するような複雑なネットワークで構成されているので、ネットワークの負荷状態や中継機器の負荷状態などによって各フィールド機器間の通信時間が長くなったり短くなったりすることがある。
この場合は、各フィールド機器間の通信時間が常に一定ではないので、各フィールド機器はあらかじめ定められたスケジュール通りに制御ループに関わる処理(以下、制御処理という)を実行できないことがある。
このように、従来のフィールド制御システムにおいて、複雑なネットワークで構成される場合には、ネットワークの負荷や中継機器の負荷などによって各フィールド機器間の通信時間が長くなったり短くなったりするため各フィールド機器のスケジュールにずれが生じてしまうといった問題点がある。
また、各フィールド機器がスケジュール通りに動作しないと制御ループが機能せずに期待される結果を得ることができないので、センサから転送される測定データがあらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるようにアクチュエータを制御できないといった問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、各フィールド機器間の通信時間に応じてフィールド機器の動作スケジュールを調整するフィールド制御システムを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
あらかじめ設定されたスケジュールで動作し制御ループを構成する複数のフィールド機器がネットワークを介してパケット通信を行うフィールド制御システムにおいて、
制御処理の遅延を検知して各フィールド機器のタイムスタンプが付加された測定結果パケットを収集し、前記タイムスタンプに基づいて各フィールド機器間における通信時間の少なくともいずれか一つを把握し、これら通信時間に応じて各フィールド機器の動作スケジュールを調整するターミネータを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載のフィールド制御システムにおいて、
前記各フィールド機器は、制御処理が一巡した後に各制御処理における制御パケットの送信時刻および受信時刻を付加した制御処理完了パケットを前記ターミネータに送信することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1もしくは請求項2記載のフィールド制御システムにおいて、
前記ターミネータは、前記制御処理完了パケットに基づき制御処理の遅延の有無を判定し、制御処理の遅延を検知して前記各フィールド機器の少なくともいずれか一つに測定要求パケットを送信することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載のフィールド制御システムにおいて、
前記各フィールド機器は、前記測定要求パケットに基づいて各フィールド機器の少なくともいずれか一つに時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信元フィールド機器の送信時刻および送信先フィールド機器の受信時刻を付加した前記測定結果パケットを前記ターミネータに送信することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1ないし請求項4いずれかに記載のフィールド制御システムにおいて、
前記フィールド機器は、パケット通信を行う通信部と、前記各フィールド機器のスケジュール情報を記憶する記憶部と、制御処理が一巡した後に各制御処理における前記制御パケットの送信時刻および受信時刻を付加した前記制御処理完了パケットを前記ターミネータに送信し、前記測定要求パケットに基づき各フィールド機器の少なくともいずれか一つに前記時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻を前記測定結果データに付加して前記ターミネータに送信する演算制御部とから構成されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1ないし請求項5いずれかに記載のフィールド制御システムにおいて、
前記ターミネータは、パケット通信を行う通信部と、前記各フィールド機器のスケジュール情報および前記通信時間を記憶する記憶部と、前記制御処理完了パケットに基づき制御処理の遅延を検知して前記各フィールド機器の少なくともいずれか一つに測定要求パケットを送信し、前記測定結果パケットに付加された前記各フィールド機器の前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻に基づき前記通信時間を算出し、前記通信時間に基づき前記各フィールド機器のスケジュールを調整する演算制御部とから構成されることを特徴とする。
本発明によれば、ターミネータは制御処理の遅延を検知すると各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを調整する。
図1は、本発明に係るフィールド制御システムの一実施例を示す構成ブロック図である。センサ51は、センサ機能、通信機能、フィードバック制御に関わるデータの送信時刻および受信時刻などの「タイムスタンプ」を付加するタイムスタンプ機能を有している。コントローラ52は、通信機能およびタイムスタンプ機能を有し、センサ51の測定値が所定の目標値に収束するようにバルブや調整弁などのアクチュエータ53を操作制御する。アクチュエータ53は操作制御する制御機能、通信機能およびタイムスタンプ機能を有している。ターミネータ54は通信機能、スケジュール調整機能および各フィールド機器間の通信時間を測定し把握する通信時間把握機能を有している。
これらのセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53およびターミネータ54は、複数のルータやスイッチなどの中継機器を有し複雑な構成であるネットワークNW200を介して接続されている。なお、フィールド制御システムの構成は各フィールド機器のタイムスタンプ機能およびターミネータ54以外は従来と同等なので、各部の説明を適宜省略する。
またセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53は、フィードバック制御ループを構成している。このフィードバック制御ループは、たとえば図1に示すようにセンサ51がコントローラ52に測定データを含むパケットを送信し(データ通信DF200の流れ)、コントローラ52がアクチュエータ53に制御データを含むパケットを送信し(データ通信DF201の流れ)、アクチュエータ53がコントローラ52にフィードバックデータを含むパケットを送信(データ通信DF202の流れ)するといった流れからなり、コントローラ52がセンサ51の測定データに基づいてあらかじめ定められた目標値に収束するようにアクチュエータ53を制御するものである。
図2は図1のターミネータ54の構成ブロック図である。通信部541は、主にセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPUなどの演算制御部542に接続されている。演算制御部542は記憶部543に接続されている。記憶部543には、ターミネータ54として動作させるためのプログラムおよびセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などのスケジュール情報などが格納されている。
図3は図2のターミネータ54を構成する演算制御部542の機能ブロック例図である。パケット送受部5421は、パケットの送受信を行う。パケット解析部5422は、パケット送受部5421で得たパケットの解析を行い、タイムスタンプ、送信先アドレス、送信元アドレスやスケジュール情報などのパケット情報を抽出する。スケジュール情報格納部5423は、主にセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53のスケジュール情報および通信時間把握部5426で得られる通信時間を格納する。
また、スケジュール設定部5424は、パケット解析部5422で解析したパケット情報、スケジュール情報格納部5423のスケジュール情報および通信時間把握部5426で得られる通信時間に基づいて各フィールド機器の動作スケジュールを調整し、主にセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53の動作スケジュールを設定する「スケジュール設定情報」を作成する。
遅延検知部5425は、各フィールド機器からのタイムスタンプに基づいて制御処理の遅延を検知する。通信時間把握部5426は、各フィールド機器にタイムスタンプの取得を要求する「測定要求データ」を生成し、取得したタイムスタンプから各フィールド機器間の通信時間を算出する。パケット生成部5427は、主に測定要求データを含むパケット(以下、測定要求パケットという)、スケジュール設定情報を含むパケット(以下、スケジュール設定パケットという)のパケットなどを生成する。
図4は図1のセンサ51の構成ブロック図である。通信部511は、主にコントローラ52、アクチュエータ53、ターミネータ54との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPUなどの演算制御部512に接続されている。演算制御部512は記憶部513に接続されている。記憶部513には、センサ51として動作させるためのプログラムおよびスケジュール情報などが格納されている。なお、コントローラ52、アクチュエータ53の構成もセンサ51とほぼ同様であり、これらの説明は省略する。
図5は図4のセンサ51を構成する演算制御部512の機能ブロック例図である。パケット送受部5121は、パケットの送受信を行う。パケット解析部5122は、パケット送受部5121で得たパケットの解析を行い、タイムスタンプ、送信先アドレス、送信元アドレスやスケジュール情報などのパケット情報を抽出する。スケジュール情報格納部5123は、主に制御処理を行うためのスケジュール情報を格納する。固有機能実行部5124は、スケジュール情報格納部5123に格納されたスケジュール情報に基づいて制御処理(たとえば物理量の測定や測定値の通知、制御データの算出など)を行う。通信時間測定部5125は、各フィールド機器間の通信時間を測定するためのタイムスタンプを取得する「時間測定データ」を生成して各フィールド機器に送信する。
また、パケット生成部5126は、主に制御処理に関わるデータを含むパケット(以下、制御パケットという)、時間測定データを含むパケット(以下、時間測定パケットという)、測定結果データを含むパケット(以下、測定結果パケットという)、固有機能実行部5124の制御処理による送信するためのパケット(以下、制御パケットという)を生成する。タイムスタンプ付加部5127は、各フィールド機器の測定パケットの送信時刻や受信時刻などの「タイムスタンプ」を制御パケット、測定パケットおよび測定結果パケットに付加する。なお、コントローラ52、アクチュエータ53の構成もセンサ51と同様の構成である。スケジュール設定部5128はパケット解析部5122で解析したスケジュール情報などのパケット情報に基づき、スケジュール情報をスケジュール情報格納部5123に格納する。
フィールド制御システムが制御処理の遅延を検知する動作をシーケンス図である図6およびフィールド制御システムで利用するパケットフォーマット例である図7、図8を用いて説明する。また、説明を簡単にするため、各フィールド機器はマルチキャスト通信によって制御処理が行われているものとする。なお、各フィールド機器の通信方法は使用されているフィールドバスの仕様に準拠した方法で行われるものであればどのようなものであってもよい。
まず、シーケンスSQ201において、センサ51の演算制御部512は記憶部513に格納されたプログラムを読み出し実行することによりセンサ51の固有機能実行部5124を制御して、スケジュール情報格納部5123に格納されているあらかじめ定められたスケジュールに基づいて流量や温度などの物理量を測定する。なお、センサ51の演算制御部512が記憶部513に格納されたプログラムを読み出し実行して図5で示した各機能を制御する動作については、同様であるので以下省略する。また、コンロトーラ、アクチュエータ、ターミネータについても演算制御部が記憶部に格納されたプログラムを読み出し実行して各機能を制御する動作については、同様であるので省略する。
シーケンスSQ202において、センサ51のパケット生成部5126は測定データを含む制御パケットを生成し、パケット送受部5121はコントローラ52に送信する。このときタイムスタンプ付加部5127は、送信時刻を制御パケットに付加する。たとえば、図1のデータ通信DF200の流れに示すように、センサ51は送信時刻を付加した制御パケット(たとえば図7のパケットP1)をコントローラ52に送信する。なお、制御処理に関わるデータを含む制御パケットの生成は以下同等なので省略する。
図7に示すように、制御パケットはIPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有し、ペイロードに「メッセージタイプ」、制御処理で得られるデータ(たとえば物理量などの測定値)が格納される「制御データ」、パケットP1が有しているタイムスタンプの個数を示す「タイムスタンプ数」、制御パケットの送信時刻や受信時刻を格納する「タイムスタンプ」などの複数のフィールドを有している。
たとえば、センサ51のパケット生成部5126は、図7のように、メッセージタイプの値(たとえば「制御通信」)、タイムスタンプ数(たとえば「1」)、タイムスタンプ(たとえば「T1」)を設定して制御パケットを生成している。また、パケット生成部5126は、IPヘッダの始点アドレスに「センサのユニキャストアドレス」、終点アドレスに「コントローラのユニキャストアドレス」を設定している。なお、タイムススタンプの取得に関わる制御パケットの生成はIPアドレスの設定やタイムスタンプの付加以外はほぼ同等なので以下省略する。
シーケンスSQ203において、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、測定データを含む制御パケットを受信した時刻(たとえば「T2」)を取得し、図示しない記憶部に記憶する。
シーケンスSQ204において、コントローラ52はあらかじめ定められたスケジュールに基づいて、受信した測定データを利用してあらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、アクチュエータ53を制御するための設定情報である「制御データ」を算出する。
シーケンスSQ205において、コントローラ52は、算出した制御データを含む制御パケットをアクチュエータ53に送信する。このとき、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、この制御パケットを送信する時刻(たとえば「T3」)を制御パケットに付加するとともに、センサ51からコントローラ52への制御パケットの送信時刻および受信時刻(たとえば「T1」、「T2」)も制御パケットに付加する。
シーケンスSQ206において、アクチュエータ53の図示しないタイムスタンプ付加部は、制御データを含む制御パケットを受信した時刻(たとえば「T4」)を取得し、図示しない記憶部に記憶する。
シーケンスSQ207において、アクチュエータ53はあらかじめ定められたスケジュールで、制御データに基づいて動作する。アクチュエータ53が制御データに基づいて動作する例として、たとえば、バルブが制御データに基づき開度を変更して流量を調整するという動作などがある。
シーケンスSQ208において、アクチュエータ53は、現在のアクチュエータ53の操作状態(たとえばバルブの開度80%など)などのフィードバックデータを含む制御パケットをコントローラ52に送信する。このとき、アクチュエータ53の図示しないタイムスタンプ付加部は、この制御パケットを送信する時刻(たとえば「T5」)を制御パケットに付加するとともに、センサ51からコントローラ52への制御パケットのタイムスタンプおよびコントローラ52からアクチュエータ53への制御パケットのタイムスタンプ(たとえば「T1」〜「T4」)を制御パケットに付加する。
シーケンスSQ209において、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、フィードバックデータを含む制御パケットを受信した時刻(たとえば「T6」)を取得し、図示しない記憶部に記憶する。
シーケンスSQ210において、コントローラ52は、制御処理完了パケット(たとえば図8のパケット2)を送信する。このとき、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、センサ51からコントローラ52への制御パケットのタイムスタンプ、コントローラ52からアクチュエータ53への制御パケットのタイムスタンプ、アクチュエータ53からコントローラ52への制御パケットのタイムスタンプ(たとえば「T1」〜「T6」)を制御処理完了パケットに付加する。
図8に示すように、制御処理完了パケットはIPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有し、ペイロードに「メッセージタイプ」、パケットP2が有しているタイムスタンプの個数を示す「タイムスタンプ数」、制御パケットの送信時刻や受信時刻を格納する「タイムスタンプ」などの複数のフィールドを有している。
たとえば、コントローラ52の図示しないパケット生成部は、図8のように、メッセージタイプの値(たとえば「制御終了」)、タイムスタンプ数の値(たとえば「6」)、タイムスタンプの値(たとえば「T1」〜「T6」)を設定して制御処理完了パケットを生成している。また、パケット生成部は、IPヘッダの始点アドレスに「コントローラのユニキャストアドレス」、終点アドレスに「ターミネータのユニキャストアドレス」を設定している。このようにすることで、ターミネータ54は、制御処理完了パケットを受信する。すなわち、ターミネータ54はタイムスタンプ「T1」〜「T6」を取得することになる。
シーケンスSQ211において、ターミネータ54の遅延検知部5425は、制御処理完了パケットのタイムスタンプとスケジュール情報格納部5423のスケジュール情報とを比較して、制御処理のスケジュールに遅延が生じているか否かを判断する。制御処理のスケジュールに遅延が生じている場合は、ターミネータ54は図9のシーケンスSQ301に移行する。
たとえば、ターミネータ54は、制御処理に関わる制御パケット(たとえばセンサの測定値、コントローラの制御データ、アクチュエータのフィードバックデータなどを含む)の送信時刻および到達時刻とあらかじめ設定された制御処理期間などのスケジュールとを比較し、制御パケットがスケジュール内に送信もしくは到達しない場合は、制御処理が遅延しているものと判断する。
フィールド制御システムにおけるスケジュール調整の動作をシーケンス図である図9およびフィールド制御システムで利用するパケットフォーマット例である図10〜図12を用いて説明する。
シーケンスSQ301において、ターミネータ54の演算制御部542は、記憶部543に格納されたプログラムを読み出し実行することにより通信時間把握部5426を制御して測定要求パケットを送信させる。たとえば、通信時間把握部5426はパケット生成部5427を制御して測定要求パケット(たとえば、図10のパケット11)を生成し、パケット送受部5421は測定要求パケットをネットワークNW200を介してセンサ51に送信する。
図10に示すように測定要求パケットは、IPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有し、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、「返信アドレス」、制御ループを一巡するまでに経由するフィールド機器の個数を示す「残りホップ数」や各ホップの「IPアドレス」などの情報を格納する「ホップ」フィールドなど、複数のフィールドを有している。
たとえば、ターミネータ54のパケット生成部5427は、図10のパケットP11のメッセージタイプの値(たとえば「測定要求」)、トランザクションIDの値(たとえば「ID1」)、返信アドレス(たとえば「ターミネータ54」)、残りホップ数の値(たとえば「3」)を設定している。
また、パケット生成部5427は、ホップのIPアドレスには「コントローラ52」、「アクチュエータ53」、「コントローラ52」を設定するとともに、まずコントローラ52、次にアクチュエータ53、最後にコントローラ52に測定パケットを転送するように転送順序に関する情報も設定している。このようにターミネータ54は、ホップの宛先を設定することで、各フィールド機器間の通信時間を制御ループの流れに沿って測定するように測定要求パケットを設定している。
シーケンスSQ302において、センサ51のパケット解析部5122はターミネータ54からの測定要求パケットを解析してメッセージタイプ「測定要求」、ホップの宛先、返信アドレスなどを取得し、パケット生成部5126は測定要求パケットに基づいて時間測定パケット(たとえば図11のパケットP12)を生成し、パケット送受部5421はこの時間測定パケットをネットワークNW200を介してコントローラ52に送信する。このとき、タイムスタンプ付加部5126は、この時間測定パケットを送信する時刻(たとえば「T11」)を時間測定パケットに付加する。ちなみに、マルチキャスト通信で行われるセンサ〜コントローラ間における制御処理の通信時間を測定するため、センサおよびコントローラは時間測定パケットの送受信をマルチキャスト通信で行われる。また図9では測定パケットを送信するシーケンスを太線で表している。
図11に示すように、時間測定パケットはIPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有している。また、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、時間測定パケットの宛先である「返信アドレス」、フィールド機器間を特定する「区間番号」、時間測定パケットの送信時刻を格納する「始点タイムスタンプ」、制御ループを一巡するまでに経由するフィールド機器の個数を示す「残りホップ数」や各ホップの「IPアドレス」などの情報を格納する「ホップ」フィールドなど、複数のフィールドを有している。
たとえば、センサ51のパケット生成部5126は、ターミネータ54からの測定要求パケットP11に基づいて、パケットP12におけるIPヘッダの始点アドレスの値(たとえばパケットP11の終点アドレスの値「センサ51」)、終点アドレスの値(たとえばパケットP11におけるホップのIPアドレスの値「コントローラ52」)を設定する。
また、パケット生成部5126はパケットP12におけるペイロードのメッセージタイプの値(たとえば「測定」)、トランザクションIDの値(たとえばパケットP1のトランザクションIDの値「ID1」)、返信アドレス(たとえばパケットP1の返信アドレスの値「ターミネータ54」)、区間番号(たとえば0)、始点タイムスタンプ(たとえばパケットP12を送信する時刻「T11」)、残りホップ数(たとえばパケットP11の残りホップ数の値から1減算した値「2」)を設定する。
パケット生成部5126は、ホップのIPアドレスにパケットP11におけるホップのIPアドレスの値「アクチュエータ53」、「コントローラ52」を設定するとともに、まずアクチュエータ53、次にコントローラ52に測定パケットを転送するように転送順序に関する情報も設定している。このようにセンサ54は、ホップの宛先を設定することで、各フィールド機器間の通信時間を制御ループの流れに沿って測定するように測定要求パケットを設定している。
シーケンスSQ303において、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、測定データを含む時間測定パケットを受信した時刻(たとえば「T12」)を取得し、図示しない記憶部に記憶する。
シーケンスSQ304において、コントローラ52は、センサ51とコントローラ52の測定結果パケット(たとえば図12のパケットP13)を生成してネットワークNW200を介してターミネータ54に送信する。このとき、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、センサ51からコントローラ52への時間測定パケットの送信時刻(たとえば「T11」)および受信時刻(たとえば「T12」)を測定結果パケットに付加する。よってコントローラ52は、センサ51とコントローラ52が時間測定パケットを送受信したタイムスタンプをターミネータ54に通知することになる。
図12に示すように、時間測定パケットはIPヘッダ、ペイロードを有している。また、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、「区間番号」、時間測定パケットの送信時刻を格納する「始点タイムスタンプ」、時間測定パケットの受信時刻を格納する「終点タイムスタンプ」などの複数のフィールドを有している。
たとえば、コントローラ52の図示しないパケット生成部は、センサ51からの時間測定パケットP12に基づいて、パケットP13におけるIPヘッダの始点アドレスの値(たとえばパケットP12における終点アドレスの値「コントローラ52」)、終点アドレスの値(たとえばパケットP12の返信アドレスの値「ターミネータ54」)を設定する。
また、コントローラ52のパケット生成部は、パケットP13におけるペイロードのメッセージタイプの値(たとえば「測定結果」)、トランザクションIDの値(たとえばパケットP12のトランザクションIDの値「ID1」)、区間番号(たとえばパケットP12の区間番号の値「0」)、始点タイムスタンプ(たとえばパケットP12の始点タイムスタンプの値「T1」)、終点タイムスタンプ(たとえばパケットP12を受信した時刻「T2」)を設定する。
シーケンスSQ305において、ターミネータ54のパケット解析部5422はコントローラ52からの測定結果パケットを解析してセンサ51およびコントローラ52のタイムスタンプを抽出し、通信時間把握部5426はこれらのタイムスタンプに基づいてセンサ51とコントローラ52との通信時間を算出し、スケジュール情報格納部5423に記憶する。
たとえば、ターミネータ54は、コントローラ52からの測定結果パケットに付加されているセンサ51の始点タイムスタンプ(たとえば「T11」)とコントローラ52の終点タイムスタンプ(たとえば「T12」)との差分を算出して、センサ51からコントローラ52への通信時間を把握する。
シーケンスSQ306において、コントローラ52は、コントローラ52からアクチュエータ53への時間測定パケットを生成してアクチュエータ53に送信する。このとき、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部はこの時間測定パケットに送信時刻(たとえば「T13」)を付加する。なお、タイムススタンプの取得に関わる時間測定パケットや測定結果パケットの生成は、主にIPアドレスの設定やタイムスタンプの付加以外は上述の内容とほぼ同等なので以下省略する。ちなみに、マルチキャスト通信で行われるコントローラ〜アクチュエータ間における制御処理の通信時間を測定するため、コントローラおよびアクチュエータは時間測定パケットの送受信をマルチキャスト通信で行われる。
シーケンスSQ307において、アクチュエータ53の図示しないタイムスタンプ付加部は、測定データを含む時間測定パケットを受信した時刻(たとえば「T14」)を取得し、図示しない記憶部に記憶する。
シーケンスSQ308において、アクチュエータ53は、測定結果パケットを生成してコンフィギュレータ54に送信する。このとき、アクチュエータ53の図示しないタイムスタンプ付加部は、コントローラ52からアクチュエータ53への時間測定パケットの送信時刻(たとえば「T13」)および受信時刻(たとえば「T14」)を測定結果パケットに付加する。よってアクチュエータ53は、コントローラ52とアクチュエータ53が時間測定パケットを送受信したタイムスタンプをターミネータ54に通知することになる。
シーケンスSQ309において、ターミネータ54のパケット解析部5422はアクチュエータ53からの測定結果パケットを解析してコントローラ52およびアクチュエータ53のタイムスタンプを抽出し、通信時間把握部5426はこれらのタイムスタンプに基づいてコントローラ52とアクチュエータ53との通信時間を算出し、スケジュール情報格納部5423に記憶する。
たとえば、ターミネータ54は、アクチュエータ53からの測定結果パケットに付加されている始点タイムスタンプ(たとえば「T13」)と終点タイムスタンプ(たとえば「T14」)との差分を算出して、コントローラ52からアクチュエータ53への通信時間を把握する。
シーケンスSQ310において、アクチュエータ53は、アクチュエータ53からコントローラ52への時間測定パケットを生成しコントローラ52に送信する。このとき、アクチュエータ53の図示しないタイムスタンプ付加部はこの時間測定パケットに送信時刻(たとえば「T15」)を付加する。ちなみに、マルチキャスト通信で行われるアクチュエータ〜コントローラ間における制御処理の通信時間を測定するため、アクチュエータおよびコントローラは時間測定パケットの送受信をマルチキャスト通信で行われる。
シーケンスSQ311において、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、測定データを含む時間測定パケットを受信した時刻(たとえば「T16」)を取得し、図示しない記憶部に記憶する。
シーケンスSQ312において、アクチュエータ53は、測定結果パケットを生成してコンフィギュレータ54に送信する。このとき、アクチュエータ53の図示しないタイムスタンプ付加部は、アクチュエータ53からコントローラ52への時間測定パケットの送信時刻(たとえば「T15」)および受信時刻(たとえば「T16」)を測定結果パケットに付加する。よってコントローラ52は、アクチュエータ53とコントローラ52が時間測定パケットを送受信したタイムスタンプをターミネータ54に通知することになる。
シーケンスSQ313において、ターミネータ54のパケット解析部5422はコントローラ52からの測定結果パケットを解析してコントローラ52およびアクチュエータ53のタイムスタンプを抽出し、通信時間把握部5426はこれらのタイムスタンプに基づいてコントローラ52とアクチュエータ53との通信時間を算出し、スケジュール情報格納部5423に記憶する。
たとえば、ターミネータ54は、コントローラ52からの測定結果パケットに付加されている始点タイムスタンプ(たとえば「T15」)と終点タイムスタンプ(たとえば「T16」)との差分を算出して、アクチュエータ53からコントローラ52への通信時間を把握する。
シーケンスSQ314において、ターミネータ54のスケジュール設定部5424は、スケジュール情報格納部5423に記憶された各フィールド機器間の通信時間に基づき、各フィールド機器の動作スケジュールを調整しスケジュール設定情報を生成する。
シーケンスSQ315〜117において、ターミネータ54のパケット生成部5427はスケジュール設定パケットを生成し、パケット送受部5421はこのパケットをセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53にネットワークNW200を介して送信する。そして、各フィールド機器はターミネータ54からのスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定する。なお、各フィールド機器のスケジュールの設定方法は使用されているフィールドバスに準拠した方法で行われるものであってよい。
この結果、ターミネータは制御処理の遅延を検知するとフィールド機器に測定要求パケットを送信し、フィールド機器は時間測定パケットを制御ループの流れに沿って他のフィールド機器に転送し、フィールド機器は始点および終点タイムスタンプを付加した測定結果パケットをターミネータに送信し、ターミネータはこれらのタイムスタンプに基づいて各フィールド機器間の通信時間を算出してスケジュールを調整することにより、各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを調整できる。
また、本発明のフィールド制御システムは、複雑なネットワークで構成される場合であっても、フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを調整できる。
また、上記実施例では、フィールド制御システムがインダストリアルオートメーションにおけるプラントの運転を支援する例を説明したが、特にこれに限定されるものではなく、たとえばファクトリーオートメーションにおける浄水場の制御システムや、ビルの空調・照明システム、FFHSE(Foundation Field bus High Speed Ethernet(登録商標))に展開し運転を支援するものであっても構わない。
たとえば、ビルオートメーションシステムにおいては、制御ループを構成するフィールド機器が設置されるネットワークが複雑である場合、ネットワークの負荷や中継機器の負荷状態などによって通信時間が変化しやすい。このため、ターミネータは制御処理の遅延を検知すると各フィールド機器に測定要求データを送信し、フィールド機器は測定パケットを制御ループの流れに沿って他のフィールド機器に転送し、フィールド機器は始点および終点タイムスタンプを付加した測定結果パケットをターミネータに送信し、ターミネータはこれらのタイムスタンプに基づいて各フィールド機器間の通信時間を算出してスケジュールを調整することにより、各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを制御できる。
また、上記実施例のフィールド制御システムは、センサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などの複数のフィールド機器から構成されているが、本発明のフィールド制御システムは1個以上のフィールド機器から構成されるものであってもよい。
また、上記実施例のフィールド制御システムは、センサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などから構成されるフィードバック制御ループを有しているが、1個以上の制御ループからなる構成であってもよい。
また、上記実施例では、各フィールド機器は、各フィールド機器間通信のタイムスタンプを取得する度に、タイムスタンプを付加した測定結果データをターミネータに送信しているが、フィールド機器は、タイムスタンプを取得する度に測定データに付加してフィードバック制御ループに沿って転送し、転送が一巡すると、各フィールド機器間通信におけるタイムスタンプを全て付加した測定結果データをターミネータに送信するものであってもよい。すなわち、フィールド機器は、タイムスタンプの取得の度にターミネータに通知するのではなく、各フィールド機器間通信のタイムスタンプを全て同時にターミネータに通知することになる。
また、上記実施例では、各フィールド機器は、各フィールド機器間のタイムスタンプをターミネータに通知すると示しているが、各フィールド機器は、タイムスタンプと同様にフィールド機器における制御処理の実行時間のスケジュールが設定されている「スケジュール情報」をターミネータに通知するものであってもよい。たとえば、フィールド機器は、測定データにフィールド機器の「スケジュール情報」を付加してフィードバック制御ループに沿って転送し、送信元および送信先のフィールド機器の「スケジュール情報」を付加した測定結果データをターミネータに送信する。
このため、ターミネータは各フィールド機器のスケジュール情報をネットワークを介して自動的に取得することができるので、ターミネータは事前に各フィールド機器の実行時間のスケジュールを把握しなくても各フィールド機器間の通信時間を考慮して各フィールド機器のスケジュールを調整することができる。また、オペレータなどによってターミネータにスケジュール情報や各フィールド機器の実行時間をあらかじめ記憶させる必要がなくなるので、オペレータの入力ミスなどを防止することができ、各フィールド機器の動作スケジュールを確実に調整できる。
また、フィールド機器が「スケジュール情報」を付加した測定データを制御ループに沿って転送し、転送が一巡すると、各フィールド機器の「スケジュール情報」を全て付加した測定結果データをターミネータに送信するものであってもよい。すなわち、フィールド機器は、各フィールド機器の「スケジュール情報」を全て同時にターミネータに通知することになる。このため、ターミネータと各フィールド機器との通信回数を減少することができるので、通信回数を最適化することができる。また、各フィールド機器の動作スケジュールを確実に調整できる。
また、上記実施例では、ターミネータ54は測定要求データを送信して「T1〜T6」まで全てのタイムスタンプを連続して取得しているが、測定要求データを複数回送信してタイムスタンプを「T1〜T2」、「T3〜T4」、「T5〜T6」などとして別々に取得するものであっても構わない。この場合、ターミネータ54は測定要求データを送信する度にトランザクションIDを更新する。たとえば、トランザクションIDが「ID1」の時にはタイムスタンプ「T1〜T2」を、トランザクションIDが「ID2」の時にはタイムスタンプ「T3〜T4」を、トランザクションIDが「ID3」の時にはタイムスタンプ「T5〜T6」を取得するものであってもよい。
また、ターミネータは測定要求データの送信回数を制御して、一度にタイムスタンプを取得する範囲を決めるものであってもよい。たとえば、ターミネータは測定要求データを2回送信する場合は、トランザクションID「ID1」の時にはタイムスタンプ「T1〜T4」を、トランザクションID「ID2」の時にはタイムスタンプ「T5〜T6」を取得するものであってもよい。
また、上記実施例では、ターミネータは各フィールド機器間の通信時間を把握するとしているが、ターミネータは各フィールド機器間における通信時間のうち少なくともいずれか一つを把握し、その通信時間に基づいて各フィールド機器の動作スケジュールを設定するものであってもよい。たとえば、ターミネータは測定要求パケットのペイロードの「ホップ」に把握すべきフィールド機器間通信を構成するフィールド機器を記載することによって、各フィールド機器間における通信時間のうち少なくともいずれか一つを把握することができる。
また、ターミネータは特定のフィールド機器間の通信時間を対象として通信時間を測定するものであってもよい。たとえば、ターミネータは測定要求パケットのペイロードの「ホップ」に特定のフィールド機器のみを記載することによって、特定のフィールド機器間の通信時間を対象として通信時間を測定することができる。
本発明に係るフィールド制御システムの一実施例を示す構成ブロック図である。 図1のターミネータ54の構成ブロック図である。 図2のターミネータ54を構成する演算制御部542の機能ブロック例図である。 図1のセンサ51の構成ブロック図である。 図4のセンサ51を構成する演算制御部512の機能ブロック例図である。 フィールド制御システムが制御処理の遅延を検知する動作の一例を説明するシーケンス図である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムにおけるスケジュール調整の動作の一例を説明するシーケンス図である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 従来のフィールド制御システムの一例を示す構成ブロック図である。 図13のセンサ1の構成ブロック図である。 図14のセンサ1を構成する演算制御部12の機能ブロック例図である。 フィールド制御システムの動作を説明するシーケンス図である。 各フィールド機器の動作スケジュールおよびフィールド機器間の通信時間の説明図である。
符号の説明
1、51 センサ
2、52 コントローラ
3、53 アクチュエータ
54 ターミネータ
11、41、511、541 通信部
12、42、512、542 演算制御部
13、43、513、543 記憶部
121、421、5121、5421 パケット送受部
122、422、5122、5422 パケット解析部
123、423、5123、5423 スケジュール情報格納部
124、5124 固有機能実行部
126 スケジュール設定部
5125 通信時間測定部
125、425、5126、5427 パケット生成部
424、5424 スケジュール設定部
5127 タイムスタンプ付加部
5128 スケジュール設定部
5425 遅延検知部
5426 通信時間把握部

Claims (6)

  1. あらかじめ設定されたスケジュールで動作し制御ループを構成する複数のフィールド機器がネットワークを介してパケット通信を行うフィールド制御システムにおいて、
    制御処理の遅延を検知して各フィールド機器のタイムスタンプが付加された測定結果パケットを収集し、前記タイムスタンプに基づいて各フィールド機器間における通信時間の少なくともいずれか一つを把握し、これら通信時間に応じて各フィールド機器の動作スケジュールを調整するターミネータを有することを特徴とするフィールド制御システム。
  2. 前記各フィールド機器は、
    制御処理が一巡した後に各制御処理における制御パケットの送信時刻および受信時刻を付加した制御処理完了パケットを前記ターミネータに送信することを特徴とする
    請求項1記載のフィールド制御システム。
  3. 前記ターミネータは、
    前記制御処理完了パケットに基づき制御処理の遅延の有無を判定し、制御処理の遅延を検知すると前記各フィールド機器の少なくともいずれか一つに測定要求パケットを送信することを特徴とする
    請求項1もしくは請求項2記載のフィールド制御システム。
  4. 前記各フィールド機器は、
    前記測定要求パケットに基づいて各フィールド機器の少なくともいずれか一つに時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信元フィールド機器の送信時刻および送信先フィールド機器の受信時刻を付加した前記測定結果パケットを前記ターミネータに送信することを特徴とする
    請求項1ないし請求項3いずれかに記載のフィールド制御システム。
  5. 前記フィールド機器は、
    パケット通信を行う通信部と、
    前記各フィールド機器のスケジュール情報を記憶する記憶部と、
    制御処理が一巡した後に各制御処理における前記制御パケットの送信時刻および受信時刻を付加した前記制御処理完了パケットを前記ターミネータに送信し、前記測定要求パケットに基づき各フィールド機器の少なくともいずれか一つに前記時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻を前記測定結果データに付加して前記ターミネータに送信する演算制御部とから構成されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4いずれかに記載のフィールド制御システム。
  6. 前記ターミネータは、
    パケット通信を行う通信部と、
    前記各フィールド機器のスケジュール情報および前記通信時間を記憶する記憶部と、
    前記制御処理完了パケットに基づき制御処理の遅延を検知して前記各フィールド機器の少なくともいずれか一つに測定要求パケットを送信し、前記測定結果パケットに付加された前記各フィールド機器の前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻に基づき前記通信時間を算出し、前記通信時間に基づき前記各フィールド機器のスケジュールを調整する演算制御部とから構成されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5いずれかに記載のフィールド制御システム。
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