JP2009026615A - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質膜の状態にかかわらず簡単な構成で流体を円滑に流通させることができる、燃料電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】燃料電池システム100は、複数の燃料電池104によって構成されるセルスタック102を備える。燃料電池104は、膨潤状態の電解質膜148、電解質膜148を挟んで互いに対向する一対のガスケット154、および一対のガスケット154を挟んで互いに対向する一対のセパレータ156を含む。電解質膜148の貫通孔158bは、ガスケット154の貫通孔160bおよびセパレータ156の162bよりも大きな拡大孔である。貫通孔158bは、貫通孔160bに対して電解質膜148の周縁側に広がる。貫通孔158bが拡大孔であることによって、電解質膜148の収縮に伴って貫通孔158bが移動しても、電解質膜148が貫通孔160bを塞ぐことを防止できる。
【選択図】図10

Description

この発明は燃料電池およびその製造方法に関し、より特定的には、含水率に応じてその体積が変化する電解質膜を含む燃料電池およびその製造方法に関する。
一般に、アノード(燃料極)、電解質膜およびカソード(空気極)からなる膜・電極接合体を一対のセパレータで挟むことによって構成される燃料電池が知られている。このような燃料電池は、水分を含む燃料がアノードに供給されるとともに酸素を含む空気がカソードに供給されることによって発電する。電解質膜およびセパレータにはそれぞれ、未使用の燃料が流通する貫通孔、未使用の空気が流通する貫通孔、アノードで発電に用いられた使用済みの燃料が流通する貫通孔、およびカソードで発電に用いられた使用済みの空気が流通する貫通孔が形成されている。電解質膜において、未使用の空気が流通する貫通孔近傍以外の部分には、カソードで生成された水分が与えられる。
固体高分子膜等からなる電解質膜の体積は、その含水率(湿り具合)に応じて変化する。膨潤状態の電解質膜を用いた燃料電池では、電解質膜において未使用の空気が流通する貫通孔近傍に十分な水分が与えられないことによって、電解質膜の当該貫通孔近傍が乾いて収縮するおそれがある。一方、乾燥状態の電解質膜を用いた燃料電池では、電解質膜において未使用の空気が流通する貫通孔近傍以外の部分に水分が与えられることによって、電解質膜の当該貫通孔近傍以外の部分が膨張するおそれがある。このように電解質膜が収縮または膨張してセパレータの貫通孔に対して電解質膜の貫通孔がずれると、電解質膜がセパレータの貫通孔の一部を塞いでしまう。つまり、電解質膜が空気や燃料の流れの妨げになってしまう。
たとえば特許文献1には、膨潤状態の電解質膜を用いた燃料電池に加湿した空気を供給する技術が開示されている。このように加湿した空気を燃料電池に供給することによって、電解質膜の収縮を予防できる。
特開平6−132038号公報
しかし、特許文献1の技術では、空気を加湿するための手段が必要であるので構成が複雑になってしまう。また、乾燥状態の電解質膜を用いる場合、特許文献1の技術では、電解質膜が膨張するおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、電解質膜の状態にかかわらず簡単な構成で流体を円滑に流通させることができる、燃料電池およびその製造方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の燃料電池は、流体を流通させるための複数の第1貫通孔を有するセパレータ、および前記複数の第1貫通孔に対応する複数の第2貫通孔を有する電解質膜を備え、前記複数の第2貫通孔のうち少なくとも1つは、当該第2貫通孔に対応する前記第1貫通孔よりも大きい拡大孔である。
請求項2に記載の燃料電池は、請求項1に記載の燃料電池において、前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して前記電解質膜の体積の変化に伴う移動方向とは反対方向に広がることを特徴とする。
請求項3に記載の燃料電池は、請求項2に記載の燃料電池において、前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して湿った状態の前記電解質膜の周縁側に広がることを特徴とする。
請求項4に記載の燃料電池は、請求項2に記載の燃料電池において、前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して乾いた状態の前記電解質膜の中心側に広がることを特徴とする。
請求項5に記載の燃料電池システムは、請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の輸送機器は、請求項5に記載の燃料電池システムを含むことを特徴とする。
請求項7に記載の燃料電池の製造方法は、流体を流通させるための複数の第1貫通孔を有するセパレータを準備する工程、および前記複数の第1貫通孔に対応する複数の第2貫通孔を有し、前記複数の第2貫通孔のうち少なくとも1つが当該第2貫通孔に対応する前記第1貫通孔よりも大きな拡大孔である電解質膜を準備する工程を備える。
請求項8に記載の燃料電池の製造方法は、請求項7に記載の燃料電池の製造方法において、前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して前記電解質膜の体積の変化に伴う移動方向とは反対方向に広がることを特徴とする。
請求項1に記載の燃料電池では、電解質膜の複数の第2貫通孔のうち電解質膜が収縮または膨張して移動するおそれのある第2貫通孔が、当該第2貫通孔に対応する第1貫通孔よりも大きい拡大孔として形成されている。これによって、電解質膜が収縮または膨張してもセパレータの第1貫通孔全体を拡大孔に重ならせることができる。つまり、電解質膜が収縮または膨張しても電解質膜がセパレータの第1貫通孔を塞ぐことを防止できる。このように複数の第2貫通孔が拡大孔を含むことによって、電解質膜の状態(含水率)にかかわらず簡単な構成で空気や燃料等の流体を円滑に流通させることができる。このような燃料電池は、たとえば請求項7に記載の燃料電池の製造方法によって簡単に得られる。
請求項2に記載の燃料電池では、対応する第1貫通孔に対して拡大孔が電解質膜の収縮または膨張に伴う移動方向とは反対方向に広がる。これによって、電解質膜が第1貫通孔を塞ぐことのない範囲で拡大孔を必要最低限の大きさにでき、電解質膜を有効に利用できる。このような燃料電池は、たとえば請求項8に記載の燃料電池の製造方法によって簡単に得られる。
膨潤状態の電解質膜を用いる場合は、未使用の空気が流通する第2貫通孔のように、その近傍が乾燥するおそれのある第2貫通孔を拡大孔にすればよい。そして、請求項3に記載するように、当該拡大孔が対応する第1貫通孔に対して電解質膜の周縁側に広がるようにすればよい。これによって、電解質膜の当該拡大孔近傍が収縮しても、電解質膜が第1貫通孔を塞ぐことを防止できる。
また、乾燥状態の電解質膜を用いる場合は、未使用の空気が流通する第2貫通孔以外の第2貫通孔のように、その近傍に水分が与えられる第2貫通孔を拡大孔にすればよい。そして、請求項4に記載するように、当該拡大孔が対応する第1貫通孔に対して電解質膜の中心側に広がるようにすればよい。これによって、電解質膜の未使用の空気が流通する第2貫通孔近傍以外の部分が膨張しても、電解質膜が第1貫通孔を塞ぐことを防止できる。
燃料電池の出力を大きくするためには、アノードおよびカソードを大きくする必要がある。これに伴って、電解質膜も大きくする必要がある。このように電解質膜を大きくすると、電解質膜が大きく収縮または膨張するおそれがある。ひいては、第2貫通孔が大きく移動して、電解質膜が第1貫通孔を大きく塞ぐおそれがある。この発明の燃料電池を含む請求項5に記載の燃料電池システムでは、大きな電力を得るために大きな電解質膜を用いても燃料電池内で円滑に流体を流通させることができ、電気機器に安定して電力を供給できる。したがって、請求項6に記載するように、請求項5に記載の燃料電池システムは、駆動に大きな電力を要する輸送機器に好適に用いられる。
この発明によれば、電解質膜の状態にかかわらず簡単な構成で流体を円滑に流通させることができる燃料電池が得られる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
ここでは、この発明の燃料電池を含む燃料電池システム100を、輸送機器の一例である自動二輪車10に搭載した場合について説明する。
まず、自動二輪車10について説明する。この発明の実施の形態における左右、前後、上下とは、自動二輪車10のシートにドライバがそのハンドル24に向かって着座した状態を基準とした左右、前後、上下を意味する。
図1を参照して、自動二輪車10は車体フレーム12を有する。車体フレーム12は、ヘッドパイプ14、ヘッドパイプ14から後方へ斜め下方に延びる縦断面I字型のフロントフレーム16、およびフロントフレーム16の後端部に連結されかつ後方へ斜め上方に立ち上がるリヤフレーム18を備えている。
フロントフレーム16は、上下方向に幅を有して後方へ斜め下方に延びかつ左右方向に対して直交する板状部材16aと、それぞれ板状部材16aの上端縁および下端縁に形成されかつ左右方向に幅を有して後方へ斜め下方に延びるフランジ部16bおよび16cと、板状部材16aの両表面に突設される補強リブ16dとを備えている。補強リブ16dは、フランジ部16bおよび16cとともに板状部材16aの両表面を区画して、後述する燃料電池システム100の構成部材を収納する収納スペースを形成している。
一方、リヤフレーム18は、それぞれ前後方向に幅を有して後方へ斜め上方に延びかつフロントフレーム16の後端部を挟むように左右に配置される一対の板状部材を含む。リヤフレーム18の一対の板状部材の上端部には、図示しないシートを設けるためのシートレール20が固設されている。なお、図1には、リヤフレーム18の左側の板状部材が示されている。
ヘッドパイプ14内には、ステアリング軸22が回動自在に挿通されている。ステアリング軸22の上端にはハンドル24が固定されたハンドル支持部26が取り付けられている。ハンドル支持部26の上端には表示操作部28が配置されている。
表示操作部28は、電動モータ38(後述)の各種データを計測表示するためのメータ、各種情報提供用のたとえば液晶ディスプレイ等で構成される表示部、および各種指示や各種情報入力用の入力部を一体的に設けたものである。
また、ステアリング軸22の下端には左右一対のフロントフォーク30が取り付けられており、フロントフォーク30それぞれの下端には前輪32が回転自在に取り付けられている。
また、リヤフレーム18の下端部には、スイングアーム(リヤアーム)34が揺動自在に取り付けられている。スイングアーム34の後端部34aには、後輪36に連結されかつ後輪36を回転駆動させるためのたとえばアキシャルギャップ型の電動モータ38が内蔵されている。また、スイングアーム34には、電動モータ38に電気的に接続される駆動ユニット40が内蔵されている。駆動ユニット40は、電動モータ38の回転駆動を制御するためのモータコントローラ42、および二次電池124(後述)の蓄電量を検出する蓄電量検出器44を含む。
このような自動二輪車10には、車体フレーム12に沿って燃料電池システム100の構成部材が配置されている。燃料電池システム100は、電動モータ38や補機類等を駆動するための電気エネルギを生成する。
以下、図1および図2を参照して、燃料電池システム100について説明する。
燃料電池システム100は、メタノール(メタノール水溶液)を改質せずにダイレクトに電気エネルギの生成(発電)に利用する直接メタノール型燃料電池システムである。
燃料電池システム100は、燃料電池セルスタック(以下、単にセルスタックという)102を含む。図1に示すように、セルスタック102は、フランジ部16cから吊るされ、フロントフレーム16の下方に配置されている。
図2に示すように、セルスタック102は、それぞれメタノールに基づく水素イオンと酸素(酸化剤)との電気化学反応によって発電できる複数の燃料電池104を、積層(スタック)して構成されている。燃料電池104については後に詳しく説明する。
図1に示すように、フロントフレーム16の下方でありかつセルスタック102の上方には、ラジエータユニット106が配置されている。
図2に示すように、ラジエータユニット106は、水溶液用のラジエータ106aと気液分離用のラジエータ106bとを一体的に設けたものである。ラジエータユニット106の裏面側には、ラジエータ106aを冷却するためのファン108と、ラジエータ106bを冷却するためのファン110とが設けられている。なお、図1においては、ラジエータ106aと106bとが左右に配置されているものとし、左側のラジエータ106aを冷却するためのファン108が示されている。
また、図1に示すように、リヤフレーム18の一対の板状部材の間には、上方から順に燃料タンク112、水溶液タンク114および水タンク116が配置されている。
燃料タンク112は、セルスタック102の電気化学反応の燃料となる高濃度(たとえば、メタノールを約50wt%含む)のメタノール燃料(高濃度メタノール水溶液)を収容している。水溶液タンク114は、燃料タンク112からのメタノール燃料をセルスタック102の電気化学反応に適した濃度(たとえば、メタノールを約3wt%含む)に希釈したメタノール水溶液を収容している。水タンク116は、水溶液タンク114に供給すべき水を収容している。
燃料タンク112にはレベルセンサ118が装着され、水溶液タンク114にはレベルセンサ120が装着され、水タンク116にはレベルセンサ122が装着されている。レベルセンサ118,120および122は、それぞれフロートセンサであり、タンク内の液面の高さ(液位)を検出する。
燃料タンク112の前側でありかつフロントフレーム16の上側には、二次電池124が配置されている。二次電池124は、セルスタック102の出力を補完するものであり、セルスタック102からの電力によって充電され、その放電によって電動モータ38や補機類等に電力を供給する。二次電池124の上側には、燃料ポンプ126が配置されている。また、燃料タンク112の前側かつ二次電池124の後方斜め上側には、キャッチタンク128が配置されている。
また、フロントフレーム16の左側の収納スペースには、水溶液ポンプ130およびエアポンプ132が収納されている。エアポンプ132の左側にはエアチャンバ134が配置されている。また、フロントフレーム16の右側の収納スペースには、コントローラ136、ストップバルブ138および水ポンプ140が配置されている。
さらに、フロントフレーム16には、フロントフレーム16の収納スペースを右側から左側に貫通するようにメインスイッチ142が設けられている。メインスイッチ142がオンされることによってコントローラ136に運転開始指示が与えられ、メインスイッチ142がオフされることによってコントローラ136に運転停止指示が与えられる。
図2に示すように、燃料タンク112と燃料ポンプ126とはパイプP1によって連通され、燃料ポンプ126と水溶液タンク114とはパイプP2によって連通され、水溶液タンク114と水溶液ポンプ130とはパイプP3によって連通され、水溶液ポンプ130とセルスタック102とはパイプP4によって連通されている。パイプP4はセルスタック102のアノード入口I1に接続されている。水溶液ポンプ130を駆動させることによってセルスタック102にメタノール水溶液が供給される。
セルスタック102のアノード入口I1付近には、セルスタック102に供給されたメタノール水溶液の濃度(メタノール水溶液におけるメタノールの割合)に対応する濃度情報をメタノール水溶液の電気化学的特性を利用して検出する電圧センサ144が設けられている。電圧センサ144は、燃料電池104の開回路電圧(Open Circuit Voltage)を検出し、その電圧値を電気化学的な濃度情報とする。
また、セルスタック102のアノード入口I1付近には、セルスタック102に供給されたメタノール水溶液の温度ひいてはセルスタック102の温度を検出する温度センサ146が設けられている。
セルスタック102と水溶液用のラジエータ106aとはパイプP5によって連通され、ラジエータ106aと水溶液タンク114とはパイプP6によって連通されている。パイプP5はセルスタック102のアノード出口I2に接続されている。
上述したパイプP1〜P6は主として燃料の流路となる。
また、エアチャンバ134にはパイプP7が接続され、エアチャンバ134とエアポンプ132とはパイプP8によって連通され、エアポンプ132とストップバルブ138とはパイプP9によって連通され、ストップバルブ138とセルスタック102とはパイプP10によって連通されている。パイプP10はセルスタック102のカソード入口I3に接続されている。ストップバルブ138を開いた状態でエアポンプ132を駆動させることによって外部からセルスタック102に酸素(酸化剤)を含む空気(エア)が供給される。
セルスタック102と気液分離用のラジエータ106bとはパイプP11によって連通され、ラジエータ106bと水タンク116とはパイプP12によって連通され、水タンク116にはパイプ(排気管)P13が設けられている。パイプP11は、セルスタック102のカソード出口I4に接続されている。パイプP13は水タンク116の排気口に設けられ、セルスタック102からの排気を外部に排出する。
上述したパイプP7〜P13は主として酸化剤の流路となる。
また、水タンク116と水ポンプ140とはパイプP14によって連通され、水ポンプ140と水溶液タンク114とはパイプP15によって連通されている。
上述したパイプP14,P15は水の流路となる。
さらに、水溶液タンク114とキャッチタンク128とはパイプP16,P17によって連通されている。また、キャッチタンク128にはパイプP18が接続されており、パイプP18はパイプP10の接続部Jに接続されている。
上述したパイプP16〜P18は燃料処理用の流路となる。
コントローラ136(図1参照)には、メインスイッチ142および表示操作部28の入力部からの入力信号が入力される。また、コントローラ136には、レベルセンサ118,120,122、電圧センサ144および温度センサ146からの検出信号が入力される。さらに、コントローラ136には、蓄電量検出器44からの蓄電量検出値が入力される。
また、コントローラ136は、燃料ポンプ126、水溶液ポンプ130、エアポンプ132、水ポンプ140、ファン108,110およびストップバルブ138等の補機類を制御する。また、コントローラ136は、表示操作部28の表示部を制御する。
このような燃料電池システム100で注目すべきは、セルスタック102を構成する燃料電池104である。ついで、図3〜図7を参照して、この発明の燃料電池104について詳しく説明する。
図3に示すように、各燃料電池(燃料電池セル)104は、電解質膜148、電解質膜148を挟んで互いに対向するアノード(燃料極)150およびカソード(空気極)152、電解質膜148を挟んで互いに対向する一対のガスケット154、ならびに電解質膜148、アノード150、カソード152および一対のガスケット154を挟んで互いに対向する一対のセパレータ156を含む。
図3および図4に示すように、電解質膜148は、長方形の主面148a,148bを有する。電解質膜148としては、パーフルオロスルホン酸系高分子電解質膜の一例であるNAFION(登録商標:デュポン社製)等の固体高分子膜が用いられる。このような電解質膜148は、水を含むことによって膨張し、含まれる水が蒸散することによって収縮する。つまり、電解質膜148の体積は、その含水率(湿り具合)に応じて変化する。図4には、その全体が十分に湿った状態(膨潤状態)の電解質膜148が実線で示され、その全体が完全に乾いた状態(乾燥状態)の電解質膜148が一点鎖線で示されている。一例として、この実施形態に用いられる電解質膜148では、膨潤状態におけるカソード152側の主面148aおよびアノード150側の主面148bの寸法が縦100mm×横200mm程度になる。一方、電解質膜148では、乾燥状態における主面148a,148bの寸法が縦90mm×横180mm程度になる。なお、電解質膜148の厚みは、0.18mm程度と非常に薄く、膨潤状態と乾燥状態とでほとんど変わらない。後述するように、燃料電池104は、膨潤状態の電解質膜148を用いて製造される。
また、図4に示すように、電解質膜148の主面148aには、メタノール水溶液または空気等の流体を主面148a(一方主面)側から主面148b(他方主面)側に流通させるための貫通孔158a〜158dが形成されている。貫通孔158a〜158dはそれぞれ、上下に延びる楕円形状に形成されている。貫通孔158a,158cおよび158dはそれぞれ、同寸法に形成されている。貫通孔158bは、貫通孔158aよりも大きく形成されている。
貫通孔158aは主面148aの左上隅近傍に位置している。貫通孔158bは主面148aの右上隅近傍に位置している。貫通孔158cは主面148aの右下隅近傍に位置している。貫通孔158dは主面148aの左下隅近傍に位置している。
膨潤状態の電解質膜148において、貫通孔158aから主面148aの長辺までの距離D1は、4mm程度に設定され、貫通孔158aから主面148aの短辺までの距離D2は、4mm程度に設定されている。また、膨潤状態の電解質膜148において、貫通孔158aの中心から主面148aの長辺までの距離D3は、15mm程度に設定され、貫通孔158aの中心から主面148aの短辺までの距離D4は7mm程度に設定されている。貫通孔158c,158dと主面148aの長辺および短辺との関係についても、貫通孔158aと同様に設定されている。
これに対して、膨潤状態の電解質膜148において、貫通孔158bから主面148aの長辺までの距離D5は、2mm程度に設定され、貫通孔158bから主面148aの短辺までの距離D6は、2mm程度に設定されている。また、膨潤状態の電解質膜148において、貫通孔158bの中心から主面148aの長辺までの距離D7は、14mm程度に設定され、貫通孔158bの中心から主面148aの短辺までの距離D8は6mm程度に設定されている。
このように、貫通孔158bは、貫通孔158a,158cおよび158dよりも大きく、貫通孔158a,158cおよび158dよりも主面148aの周縁寄りに位置している。
貫通孔158aにはアノード150に供給すべきメタノール水溶液(未使用のメタノール水溶液)が流通する。貫通孔158bにはカソード152に供給すべき空気(未使用の空気)が流通する。貫通孔158cにはアノード150で発電に使用されたメタノール水溶液(使用済みのメタノール水溶液)が流通する。貫通孔158dにはカソード152で発電に使用された空気(使用済みの空気)が流通する。
貫通孔158a〜158dは、電解質膜148の収縮に伴って電解質膜148の中心方向に移動する。図4には、電解質膜148の収縮に伴う貫通孔158bの移動方向が矢印A1として示されている。
図3に示すように、アノード150およびカソード152はそれぞれ、長方形の一方主面および他方主面を有するシート状に形成されている。アノード150およびカソード152はそれぞれ、電解質膜148側に設けられる白金触媒層を含む。
図3および図5に示すように、一対のガスケット154はそれぞれ、アノード150またはカソード152と略同形状の抜き部(貫通孔)155を中央部に有する枠状に形成されている。ガスケット154の主面であって抜き部155の残りの部分(以下、環状面という)154a,154bの外形は長方形である。環状面154a,154bの外形は、膨潤状態の電解質膜148の主面148a,148bと同寸法(ここでは縦100mm×横200mm)である。ガスケット154としては、ポリイミド基材のシリコンゴムシート、ゴム、ポリアミド繊維、グラスファイバーおよび膨張黒鉛等を混合したシート(ジョイントシート)、ゴムシート、テフロン(登録商標)シート、または膨張黒鉛シート等が用いられる。
また、図5に示すように、環状面154aには、電解質膜148の貫通孔158a〜158dに対応する貫通孔160a〜160dが形成されている。貫通孔160a〜160dはそれぞれ、膨潤状態の電解質膜148の貫通孔158aと同形状かつ同寸法に形成されている。
膨潤状態の電解質膜148の貫通孔158aと同様に、貫通孔160aから環状面154aの外周の長辺までの距離は、D1(ここでは4mm)に設定され、貫通孔160aから環状面154aの外周の短辺までの距離は、D2(ここでは4mm)に設定されている。貫通孔160b〜160dについても貫通孔160aと同様に外周の長辺までの距離および外周の短辺までの距離が設定されている。
図3および図6に示すように、一対のセパレータ156はそれぞれ、長方形の主面156a,156bを有する板状に形成されている。セパレータ156の主面156a,156bは、膨潤状態の電解質膜148の主面148a,148bと同寸法である。セパレータ156としては、カーボンと樹脂との複合板、ステンレス板またはアルミニウム板等が用いられる。セルスタック102では、隣り合う2つの燃料電池104においてセパレータ156が共用されている(図2参照)。
図6に示すように、セパレータ156の主面156aには、ガスケット154の貫通孔160a〜160dおよび電解質膜148の貫通孔158a〜158dに対応する貫通孔162a〜162dが形成されている。貫通孔162a〜162dはそれぞれ、膨潤状態の電解質膜148の貫通孔158aと同形状かつ同寸法に形成されている。
膨潤状態の電解質膜148の貫通孔158aと同様に、貫通孔162aから主面156aの長辺までの距離は、D1に設定され、貫通孔162aから主面156aの短辺までは距離は、D2に設定されている。貫通孔162b〜162dについても貫通孔162aと同様に長辺までの距離および短辺までの距離が設定されている。
また、アノード150側の主面156a(図3の左側のセパレータ156参照)には、アノード150にメタノール水溶液を供給するための複数の溝164aが蛇行するように形成されている。複数(ここでは4本)の溝164aの一端はそれぞれ貫通孔162aに繋がっている。また、複数の溝164aの他端はそれぞれ貫通孔162cに繋がっている。
さらに、図7に示すように、カソード152側の主面156b(図3の右側のセパレータ156参照)には、カソード152に空気を供給するための複数の溝164bが蛇行するように形成されている。複数(ここでは6本)の溝164bの一端はそれぞれ貫通孔162bに繋がっている。また、複数の溝164bの他端はそれぞれ貫通孔162dに繋がっている。
ついで、このような構成部材からなる燃料電池104の製造方法について説明する。
まず、貫通孔158a〜158dが形成された膨潤状態の電解質膜148(図3および図4参照)を準備する。つづいて、膨潤状態の電解質膜148において、主面148aにカソード152を接着しかつ主面148bにアノード150を接着する。これによって、膜・電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)が得られる。また、抜き部155および貫通孔160a〜160dが形成された一対のガスケット154を準備する(図3および図5参照)。さらに、貫通孔162a〜162dおよび溝164a,164bが形成された一対のセパレータ156(図3、図6および図7参照)を準備する。
つづいて、電解質膜148(膜・電極接合体)、一対のガスケット154および一対のセパレータ156を、セパレータ156、ガスケット154、電解質膜148、ガスケット154、セパレータ156の順にそれぞれの四隅を合わせて積層する(重ねる)。
図3を参照して、一方(カソード152側)のガスケット154は、環状面154bを電解質膜148の主面148aに対向させて電解質膜148に重ねられる。このときカソード152は、当該ガスケット154の抜き部155内に位置する。また、一方(カソード152側)のセパレータ156は、主面156bを当該ガスケット154の環状面154aおよびカソード152に対向させて当該ガスケット154およびカソード152に重ねられる。
他方(アノード150側)のガスケット154は、環状面154aを電解質膜148の主面148bに対向させて電解質膜148に重ねられる。このときアノード150は、当該ガスケット154の抜き部155内に位置する。また、他方(アノード150側)のセパレータ156は、主面156aを当該ガスケット154の環状面154bおよびアノード150に対向させて当該ガスケット154およびアノード150に重ねられる。
アノード150側のガスケット154とセパレータ156と(図3参照)を重ねた状態を、電解質膜148側からみると図8に示すようになる。図8に示すように、ガスケット154とセパレータ156とを重ねた状態では、ガスケット154の貫通孔160aとセパレータ156の貫通孔162aとが互いにずれなく重なる。言い換えれば、ガスケット154の貫通孔160aとセパレータ156の貫通孔162aとが一致する。ガスケット154の貫通孔160b〜160dとセパレータ156の貫通孔162b〜162dとについても同様である。
なお、カソード152側のガスケット154とセパレータ156とを重ねた状態を電解質膜148側からみても、貫通孔160a〜160dと貫通孔162a〜162dとの関係は図8と左右対称になる以外は同様である。
また、電解質膜148とアノード150側のガスケット154およびセパレータ156と(図3参照)を重ねた状態を、カソード152側からみると図9に示すようになる。図9に示すように、電解質膜148とガスケット154とセパレータ156とを重ねた状態では、電解質膜148aの貫通孔158aとガスケット154の貫通孔160aとが互いにずれなく重なる。電解質膜148の貫通孔158c,158dとガスケット154の貫通孔160c,160dとについても同様である。
ここで注目すべきは、電解質膜148の貫通孔158bと、ガスケット154の貫通孔160bひいてはセパレータ156の貫通孔162bとの関係である。貫通孔158bは、貫通孔160b,162bよりも大きな拡大孔である。また、貫通孔158bは、貫通孔160b,162bに対して電解質膜148の収縮に伴う移動方向(矢印A1方向:図4参照)とは反対方向(矢印A2方向)に広がっている。つまり、貫通孔158bは、貫通孔160b,162bに対して電解質膜148の周縁側に広がっている。
なお、電解質膜148とカソード152側のガスケット154およびセパレータ156とを重ねた状態をアノード150側からみても、貫通孔158a〜158dと貫通孔160a〜160d(162a〜162d)との関係は図9と左右対称になる以外は同様である。
セルスタック102は、このように製造される燃料電池104のセパレータ156に、ガスケット154、膜・電極接合体およびセパレータ156をさらに積層していくことによって得られる。セルスタック102を構成する複数の燃料電池104は、図示しないナットおよびスタットボルト等によって積層方向に圧接されている。これによって、各燃料電池104では電解質膜148が一対のガスケット154に強固に挟まれている。
なお、電解質膜148の貫通孔158a〜158dは、燃料電池104の構成部材を積層する直前に積層する場所で形成してもよいし、燃料電池104の構成部材を積層する前に別の場所で予め形成しておいてもよい。一対のガスケット154の抜き部155および貫通孔160a〜160d、ならびに一対のセパレータ156の貫通孔162a〜162dおよび溝164a,164bについても同様である。
また、膨潤状態の固体高分子膜に貫通孔158a〜158dを形成することによって膨潤状態の電解質膜148を準備するようにしてもよいし、乾燥状態の固体高分子膜に貫通孔158a〜158dを形成した後に当該固体高分子膜を加湿することによって膨潤状態の電解質膜148を準備するようにしてもよい。
この実施形態では、セパレータ156の貫通孔162a〜162dが第1貫通孔に相当し、電解質膜148の貫通孔158a〜158dが第2貫通孔に相当する。また、貫通孔158a〜158dのうち貫通孔158bが拡大孔に相当する。
ついで、燃料電池システム100における基本的な発電動作について説明する。
燃料電池システム100は、メインスイッチ142がオンされることを契機として運転を開始する。運転開始後、二次電池124の蓄電率が所定値(たとえば40%)未満になることを契機として、二次電池124からの電力によって水溶液ポンプ130やエアポンプ132等の補機類の駆動を開始し、セルスタック102に発電を開始させる。
図2を参照して、水溶液タンク114内のメタノール水溶液は、水溶液ポンプ130の駆動によってパイプP3,P4を介してアノード入口I1からセルスタック102に供給される。セルスタック102に供給されたメタノール水溶液は、各燃料電池104の貫通孔158a,160aおよび162aを流通する(図3参照)。そして、各燃料電池104のセパレータ156において、貫通孔162aを流通するメタノール水溶液の一部が主面156aの溝164aに流入する(図6参照)。これによって、各燃料電池104のアノード150にメタノール水溶液がダイレクトに供給される。
一方、エアポンプ132の駆動によってパイプP7を介して吸入された空気(エア)は、エアチャンバ134に流入することによって消音される。そして、エアチャンバ134に与えられた空気が、パイプP8を介してエアポンプ132に流入し、さらに、パイプP9、ストップバルブ138およびパイプP10を介してカソード入口I3からセルスタック102に供給される。セルスタック102に供給された空気は、各燃料電池104の貫通孔158b,160bおよび162bを流通する(図3参照)。そして、各燃料電池104のセパレータ156において、貫通孔162bを流通する空気の一部が主面156bの溝164bに流入する(図7参照)。これによって、各燃料電池104のカソード152に空気が供給される。
また、水溶液タンク114内にある二酸化炭素、気化したメタノールおよび水蒸気等は、パイプP16を介してキャッチタンク128に与えられる。キャッチタンク128内では気化したメタノールと水蒸気とが冷却される。そして、キャッチタンク128内で得られたメタノール水溶液が、パイプP17を介して水溶液タンク114に戻される。また、キャッチタンク128内の二酸化炭素、液化されなかったメタノールおよび水蒸気等は、パイプP18および接続部Jを介してパイプP10に流入する。外部からの空気と同様に、パイプP10に流入したキャッチタンク114からの二酸化炭素、液化されなかったメタノールおよび水蒸気等が各燃料電池104のカソード152に供給される。
各燃料電池104のアノード150では、供給されたメタノール水溶液におけるメタノールと水とが化学反応し、二酸化炭素および水素イオンが生成される。生成された水素イオンは、電解質膜148を介してカソード152に流入し、そのカソード152に供給された空気中の酸素と電気化学反応して水分(水および水蒸気)および電気エネルギが生成される。つまり、各燃料電池104ひいてはセルスタック102において発電が行われる。
セルスタック102の温度は各種反応に伴って上昇し、セルスタック102の出力はその温度上昇に伴って上昇する。燃料電池システム100はセルスタック102が約60℃で定常的に発電可能な通常運転に移行する。セルスタック102からの電力は、二次電池124の充電や自動二輪車10の走行駆動等に利用される。
各燃料電池104のセパレータ156では、アノード150で生成された二酸化炭素、および未反応メタノールを含むメタノール水溶液(使用済みのメタノール水溶液)が溝164aを通って貫通孔162cに流入する(図6参照)。その後、使用済みのメタノール水溶液等は、セルスタック102のアノード出口I2およびパイプP5を介してラジエータ106aに与えられ、ファン108の駆動によって冷却される。ラジエータ106aからの使用済みのメタノール水溶液等は、パイプP6を介して水溶液タンク114に還流される。つまり、水溶液ポンプ130を駆動させることによって、水溶液タンク114内のメタノール水溶液がセルスタック102に循環供給される。
一方、各燃料電池104のセパレータ156では、カソード152で生成された水分(水および水蒸気)、および未反応の酸素を含む空気(使用済みの空気)が溝164bを通って貫通孔162dに流入する(図7参照)。
また、各燃料電池104では、キャッチタンク128からの気化したメタノールおよびクロスオーバーによってカソード152に移動したメタノールが白金触媒層で酸素と化学反応して無害な水分および二酸化炭素に分解される。各燃料電池104のセパレータ156では、当該水分および二酸化炭素が溝164bを通って貫通孔162dに流入する。
さらに、各燃料電池104では、水のクロスオーバーによってカソード152に水分が移動する。各燃料電池104のセパレータ156では、当該水分が溝164bを通って貫通孔162dに流入する。各燃料電池104の貫通孔162dに流入した、水分、二酸化炭素および使用済みの空気は、排気としてセルスタック102のカソード出口I4から排出される。
カソード出口I4からの排気は、パイプP11を介してラジエータ106bに与えられる。各燃料電池104のカソード152からの水分の大部分は液化して水となって(液体の状態で)カソード出口I4から排出されるが、飽和水蒸気分は水蒸気として(ガス状態で)排出される。カソード出口I4から排出された水蒸気の一部は、ラジエータ106bで冷却されその温度が露点以下になることによって液化される。ラジエータ106bによる水蒸気の液化動作は、ファン110を動作させることによって行われる。ラジエータ106bからの排気は、パイプP12を介して水タンク116に与えられる。そして、水タンク116で水が回収された後に、水蒸気、二酸化炭素および使用済みの空気を含む排気がパイプP13を介して外部に排出される。
水タンク116内の水は、水ポンプ140の駆動によってパイプP14,P15を介して水溶液タンク114に適宜供給される。また、燃料タンク112内のメタノール燃料は、燃料ポンプ126の駆動によってパイプP1,P2を介して水溶液タンク114に適宜供給される。
このような発電動作では、セルスタック102の各電解質膜148において、貫通孔158aおよび158dにはメタノール水溶液が流通し、貫通孔158dには排気に含まれる水分が流通する。さらに各電解質膜148の中央部(セパレータ156の溝164a,164bに対応する部分)では、アノード150側からカソード152側にメタノールおよび水分がクロスオーバーする。このように十分な水分が与えられることによって、電解質膜148の貫通孔158a,158bおよび158d近傍ならびに電解質膜148の中央部は含水率を維持できる。
これに対して、各電解質膜148において、主に未使用の空気が流通する貫通孔158b近傍には十分な水分が与えられないので、貫通孔158b近傍では含水率を維持することが困難である。貫通孔158bにはキャッチタンク128からの水蒸気および気化したメタノール等も流通するが、これらは貫通孔158b近傍を十分に加湿する量には達しない。このために、一対のガスケット154に強固に挟まれている電解質膜148であっても、貫通孔158b近傍のみが収縮し、貫通孔158bが矢印A1方向(図4参照)に移動してしまうおそれがある。
図10に示すように、このような燃料電池104では、電解質膜148の収縮に伴って貫通孔158bが移動しても、ガスケット154の貫通孔160b全体およびセパレータ156の貫通孔162b全体を拡大孔である貫通孔158bに重ねることができる。つまり、貫通孔158bが移動しても電解質膜148が貫通孔160b,162bを塞ぐことを防止できる。したがって、電解質膜148の状態(含水率)にかかわらず簡単な構成で未使用の空気を円滑に流通させることができる。
貫通孔158bが貫通孔160b,162bに対して矢印A2方向(図9参照)に広がっていることによって、収縮に伴って電解質膜148が貫通孔160b,162bを塞ぐことのない範囲で貫通孔158bを必要最低限の大きさにできる。したがって、電解質膜148の主面148a,148bにおいて発電に用いられる部分(アノード150とカソード152とに挟まれる部分)が占める割合を大きくできる。つまり、電解質膜148を有効に利用できる。
燃料電池システム100では、大きな電力を得るために大きな電解質膜148を用いてもセルスタック102内で円滑に空気を流通させることができ、電動モータ38や補機類等に安定して電力を供給できる。したがって、燃料電池システム100は、駆動に大きな電力を要する自動二輪車10に好適に用いられる。
ついで、図11〜13を参照して、この発明の他の実施形態の燃料電池200について説明する。
図11に示すように、燃料電池200は、上述の燃料電池104と同様に、電解質膜202、電解質膜202を挟んで互いに対向するアノード204およびカソード206、電解質膜202を挟んで互いに対向する一対のガスケット208、ならびに電解質膜202、アノード204、カソード206および一対のガスケット208を挟んで互いに対向する一対のセパレータ210を含む。
燃料電池200は、上述の燃料電池104と同様に、アノード204とカソード206とが接着された電解質膜202、外形が電解質膜202の主面202a,202bよりも大きい環状面208a,208bをそれぞれ有する一対のガスケット208、および電解質膜202の主面202a,202bよりも大きい主面210a,210bをそれぞれ有する一対のセパレータ210を積層することによって製造される。燃料電池200は乾燥状態の電解質膜202を用いて製造される。
図11および図12に示すように、電解質膜202の主面202aには、貫通孔212a〜212dが形成されている。ガスケット208の環状面208aには、電解質膜202の貫通孔212a〜212dに対応する貫通孔214a〜214dが形成されている。セパレータ210の主面210aには、ガスケット208の貫通孔214a〜214dおよび電解質膜202の貫通孔212a〜212dに対応する貫通孔216a〜216dが形成されている。
また、セパレータ210の主面210a,210bには、上述のセパレータ156と同様に複数の溝が形成されている。セパレータ210において、貫通孔216aは主面210aの複数の溝の一端に繋がり、貫通孔216cは主面210aの複数の溝に他端に繋がっている。また、貫通孔216bは主面210bの複数の溝の一端に繋がり、貫通孔216dは主面210bの複数の溝の他端に繋がっている。
図12に示すように、電解質膜202の貫通孔212bと、ガスケット208の貫通孔214a〜214dと、セパレータ210の貫通孔216a〜216dとは、同形状かつ同寸法に形成されている。電解質膜202の貫通孔212bと、ガスケット208の貫通孔214b(セパレータ210の貫通孔216b)とは、互いにずれなく重なる。
電解質膜202の貫通孔212aは、ガスケット208の貫通孔214aおよびセパレータ210の貫通孔216aよりも大きな拡大孔である。貫通孔212aは、貫通孔214a,216aに対して電解質膜202の膨張に伴う移動方向(矢印A3方向)とは反対方向(矢印A4方向)に広がっている。つまり、貫通孔212aは、貫通孔214a,216aに対して電解質膜202の中心側に広がっている。貫通孔212c,212dについても貫通孔212aと同様に拡大孔として形成されている。
発電動作に伴って、貫通孔212a,214aおよび216aには、未使用のメタノール水溶液が流通する。貫通孔212b,214bおよび216bには、未使用の空気が流通する。貫通孔212c,214cおよび216cには、使用済みのメタノール水溶液が流通する。貫通孔212d,214dおよび216dには、使用済みの空気が流通する。
乾燥状態の電解質膜202では、未使用の空気が流れる貫通孔212b近傍以外の部分が発電動作に伴って膨張するおそれがある。つまり、貫通孔212a,212cおよび212dが電解質膜202の周縁側に移動するおそれがある。
図13に示すように、このような燃料電池200では、電解質膜202の貫通孔212b近傍以外の部分が膨張しても、貫通孔212a,212cおよび212dが拡大孔であることによって電解質膜202がガスケット208の貫通孔214a,214cおよび214dを塞ぐことを防止できる。したがって、燃料電池200では、電解質膜202の状態(含水率)にかかわらず簡単な構成で未使用の空気を円滑に流通させることができる。
ついで、燃料電池システム100において、セルスタック102を用いた場合と、セルスタック102に代えてセルスタック1を用いた場合との出力(ここでは電圧)の比較例について説明する。
セルスタック1は、従来技術の複数の燃料電池2を積層することによって構成されている。燃料電池2は、電解質膜3、一対のガスケット4および一対のセパレータ5を含む(図15参照)。燃料電池2では、電解質膜3の各貫通孔がガスケットの貫通孔およびセパレータの貫通孔とずれなく重なっている。言い換えれば、燃料電池2では、電解質膜3の複数の貫通孔のうち未使用の空気が流通する貫通孔が拡大孔に形成されていない。それ以外については、燃料電池104と2とは同様に構成されている。
図14および図15に示すように、ここでは、7つの燃料電池によってセルスタックを構成し、上流側2番目の燃料電池の電解質膜において未使用の空気が流通する貫通孔が移動した場合について各燃料電池の電圧を測定した。
なお、図14は、セルスタック102内における空気の流れを表すための図解図であり、図14に示されているセルスタック102の構造は実際のものとは異なる。図15に示されているセルスタック1についても同様である。
セルスタック102の各燃料電池104の電圧、およびセルスタック1の各燃料電池2の電圧を表1に示す。
Figure 2009026615
図14を参照して、上流側2番目の燃料電池104において電解質膜148が収縮して貫通孔158bが移動しても、未使用の空気を円滑に流通させることができ、各カソード152に十分な空気を供給できた。これによって、表1に示すように、各燃料電池104の電圧を0.5V(ボルト)以上にすることができた。
一方、図15を参照して、セルスタック1では、上流側2番目の燃料電池2において電解質膜3の貫通孔が移動することで、電解質膜3がガスケット4の貫通孔の一部を塞いでしまった。このために、上流側2番目の燃料電池2以降では、未使用の空気を円滑に流通させることができなくなり、カソード6に供給される空気が少なくなってしまった。その結果、表1に示すように、上流側2番目の燃料電池2以降では、電圧が0.5V未満になってしまった。特に、上流側3番目の燃料電池2では、セパレータ5の溝に空気が流入しにくくなり、電圧が小さくなってしまった。
このように、従来技術の燃料電池2を用いたセルスタック1では、セルスタック1内で流体(ここでは未使用の空気)を円滑に流通させることができなくなるおそれがあり、安定した電力(出力)を得ることができないおそれがあった。これに対して、この発明の燃料電池104によって構成されるセルスタック102では、電解質膜148の状態にかかわらず、未使用の空気を円滑に流通させることができ、安定した電力を得ることができた。
なお、上述の各実施形態では、外形が長方形の電解質膜、一対のガスケットおよび一対のセパレータを用いる場合について説明したが、電解質膜、一対のガスケットおよび一対のセパレータの形状は特に限定されない。
また、上述の各実施形態では、電解質膜、一対のガスケットおよび一対のセパレータの貫通孔が楕円形状である場合について説明したが、電解質膜、一対のガスケットおよび一対のセパレータの貫通孔の形状は特に限定されない。
さらに、上述の各実施形態では、電解質膜、一対のガスケットおよび一対のセパレータの四隅に貫通孔を形成する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。電解質膜、一対のガスケットおよび一対のセパレータにおいて、互いの貫通孔を対応させることができれば貫通孔を形成する位置は任意に設定できる。
なお、上述の各実施形態では、電解質膜とセパレータとの間にガスケットを介挿する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。セパレータの主面に電極(アノードまたはカソード)が配置される凹部を形成し、ガスケットを省略するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態では、電解質膜の一部の貫通孔を拡大孔とする場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。電解質膜の全ての貫通孔をそれに対応するセパレータの貫通孔よりも大きい拡大孔としてもよい。
なお、上述の各実施形態では、燃料としてメタノールを、燃料水溶液としてメタノール水溶液を用いたが、これに限定されず、燃料としてエタノール等のアルコール系燃料、燃料水溶液としてエタノール水溶液等のアルコール系水溶液を用いてもよい。
また、この発明の燃料電池は、水素ガスを燃料として燃料電池に供給する水素型燃料電池システムや改質器搭載型燃料電池システムにも適用できる。
さらに、この発明の燃料電池を含む燃料電池システムは、自動二輪車だけではなく、自動車、船舶等の任意の輸送機器に好適に用いることができる。
なお、この発明の燃料電池は、据え付けタイプの燃料電池システムにも適用でき、さらに、パーソナルコンピュータ、携帯機器等の電子機器に搭載される可搬型の燃料電池システムにも適用できる。
この発明の一実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。 この発明の燃料電池システムの配管を示すシステム図である。 この発明の燃料電池の構成を示す分解斜視図である。 電解質膜の一方主面を示す図解図である。 ガスケットの一方の環状面を示す図解図である。 セパレータの一方主面を示す図解図である。 セパレータの他方主面を示す図解図である。 ガスケットとセパレータとを重ねた状態を示す図解図である。 電解質膜とガスケットとセパレータとを重ねた状態を示す図解図である。 電解質膜の一部が収縮した状態における電解質膜の貫通孔とガスケットの貫通孔とセパレータの貫通孔との位置関係を示す図解図である。 この発明の他の燃料電池を示す分解斜視図である。 電解質膜とガスケットとセパレータとを重ねた状態を示す図解図である。 電解質膜の一部が膨張した状態における電解質膜の貫通孔とガスケットの貫通孔とセパレータの貫通孔との位置関係を示す図解図である。 この発明の燃料電池を用いたセルスタックにおける空気の流れを示す図解図である。 従来の燃料電池を用いたセルスタックにおける空気の流れを示す図解図である。
符号の説明
10 自動二輪車
100 燃料電池システム
102 燃料電池セルスタック
104,200 燃料電池(燃料電池セル)
148,202 電解質膜
150,204 アノード
152,206 カソード
154,208 ガスケット
156,210 セパレータ
158a〜158d,160a〜160d,162a〜162d,212a〜212d,214a〜214d,216a〜216d 貫通孔

Claims (8)

  1. 流体を流通させるための複数の第1貫通孔を有するセパレータ、および
    前記複数の第1貫通孔に対応する複数の第2貫通孔を有する電解質膜を備え、
    前記複数の第2貫通孔のうち少なくとも1つは、当該第2貫通孔に対応する前記第1貫通孔よりも大きい拡大孔である、燃料電池。
  2. 前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して前記電解質膜の体積の変化に伴う移動方向とは反対方向に広がる、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して湿った状態の前記電解質膜の周縁側に広がる、請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して乾いた状態の前記電解質膜の中心側に広がる、請求項2に記載の燃料電池。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池を含む、燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムを含む、輸送機器。
  7. 流体を流通させるための複数の第1貫通孔を有するセパレータを準備する工程、および
    前記複数の第1貫通孔に対応する複数の第2貫通孔を有し、前記複数の第2貫通孔のうち少なくとも1つが当該第2貫通孔に対応する前記第1貫通孔よりも大きな拡大孔である電解質膜を準備する工程を備える、燃料電池の製造方法。
  8. 前記拡大孔は、当該拡大孔に対応する前記第1貫通孔に対して前記電解質膜の体積の変化に伴う移動方向とは反対方向に広がる、請求項7に記載の燃料電池の製造方法。
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