JP2009025450A - 多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法 - Google Patents

多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009025450A
JP2009025450A JP2007186870A JP2007186870A JP2009025450A JP 2009025450 A JP2009025450 A JP 2009025450A JP 2007186870 A JP2007186870 A JP 2007186870A JP 2007186870 A JP2007186870 A JP 2007186870A JP 2009025450 A JP2009025450 A JP 2009025450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
photomask
division
design
design pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007186870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4952420B2 (ja
Inventor
Nobuto Toyama
登山  伸人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2007186870A priority Critical patent/JP4952420B2/ja
Publication of JP2009025450A publication Critical patent/JP2009025450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4952420B2 publication Critical patent/JP4952420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】 多重露光技術用のフォトマスクにおいて、パタン分割ができないパタン配置(パタン分割矛盾)を定式化して、データ処理によりパタン分割矛盾を検出する方法を提供する。
【解決手段】 多重露光技術用フォトマスクの設計パタンがパタン分割可能かどうかを検証する多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法であって、前記設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内を図形化し、前記ポリゴンのエッジと重ならない前記図形のエッジを求め、前記図形のエッジが閉図形を形成する場合には、前記個別パタンと隣接パタンとのパタン分割は不可と判定し、前記図形のエッジが閉図形を形成しない場合には、前記個別パタンと隣接パタンとのパタン分割は可能と判定することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のフォトマスク(本明細書ではマスクとも記す)を用いて多重パターニングを行う多重露光技術に用いるフォトマスクの設計パタン検証方法に関し、特に、設計パタンのパタン分割の可不可を検証する設計パタン検証方法に関する。
光リソグラフィ技術は、半導体集積回路の高集積化のための鍵となる技術であるが、近年、光リソグラフィ技術において要求される解像度が露光波長の1/2以下となるなど限界領域に近づきつつある。そこで現状の光リソグラフィ技術の解像度を使いこなす方法として、多重パターニング法などの多重露光技術が検討されている。
以下、本明細書において、多重露光技術のうち2回露光を行う二重露光技術(ダブルパターニング露光技術、Double Patterning Lithography、DPLとも称する)について説明する。
二重露光技術は、要求パタンの2倍緩いピッチをもった縞状のパタンを露光し、次に半ピッチ分ずらして再び同じパタンを露光すれば、マスクパタンの1/2のピッチのパタン、すなわち要求されるピッチをもったパタンがウェーハ上に転写される、という原理に基づくものである。このような技術によれば、マスクパタン転写の制限となっている最小ピッチを複数のフォトマスクに分割し、複数回プロセスを行うことによって、より狭くすることが可能となる。最小ピッチの限界は、数式0.5×λ/NA(ただし、λは露光波長、NAは露光装置のレンズの開口数)によって与えられる。
しかし、上記のように最小ピッチパタンを分割するだけの単純な多重露光であると、別々に形成したつもりの露光パタンが潜像として重なり、パタンとして分離しないこともあり得る。そのため、例えば、図9に示すような二重露光技術が提案されており、フォトマスクを2枚用いて、2回のレジストプロセスを実施するものである。次に、図9を参照しつつ、二重露光技術について説明する。
図9は、ダブルトレンチ方式と呼ばれる二重露光技術の一方法の製造工程を示す断面模式図であり、まず(a)ウェーハ基板91の上にハードマスク(HMとも記す)92を設け、第1回目のレジスト93を塗布し、(b)第1回目露光用マスク94を用いた第1回目露光工程が施される。次に、(c)第1回目のレジスト現像工程を経て、(d)第1回目のHMエッチング工程が施され、HMパタン92Aを形成する。さらに、(e)第2回目レジスト95塗布工程、(f)第2回目露光用マスク96を用いた第2回目露光工程、(g)第2回目レジスト現像工程を経て、(h)第2回目のHMエッチング工程が施され、最終的に(i)レジスト剥離工程を経て、基板91上にハードマスクパタン92Bよりなる設計パタンに基づく所望のパタンを得ることができ、以後のウェーハ加工工程を行うことができる。
図10(a)は、上記の二重露光技術における製造工程に用いた設計パタンの一例としての平面模式図である。図10(b)は、図10(a)の設計パタンを2つのパタン、パタン101とパタン102にパタン分割した様態を示す平面模式図である。図11は、パタン分割した2つのパタンを第1回目露光用マスク(マスク1)と第2回目露光用マスク(マスク2)の2枚のマスクに分割して設けた平面模式図である。
図12は、二重露光技術におけるパタン分割の他の2例を示した平面模式図である。図12に示すように、マスクの設計パタン(図12(a);図12(b))は最小ピッチを構成するパタンを分割して最少2枚のマスクデータ(図12(a)−1および図12(a)−2;図12(b)−1および図12(b)−2)とするものである。このような技術背景において、従来の二重露光技術(DPL)用フォトマスクのパタン分割方法は、設計パタンの中で最小ピッチとなるパタンを複数のフォトマスクのパタンに分割する方法、あるいは、パタンを構成する各ポリゴン間の間隔をチェックし、間隔が設定した規定より狭い場合に分割し、図12に示すように、2枚のマスクに単純に分割する方法などが用いられていた。
現在、パタン分割の方式(アルゴリズム)としては、二重露光技術の場合、従来の「地図の色分け問題」(colering problem)と呼ばれている2色で図形を塗り分ける方式を延長した方法が用いられ、ソフトウェアベンダなどにより設計パタン分割の方法の開発が進められている。
しかし、従来の設計パタンはもともと分割することを想定していないため、また、任意設計パタンに対しては分割に対する一般解が存在しないため、二重露光技術でパタンを2分割しようとしたときに、分割できないパタン配置(以後、分割できないパタン配置を「パタン分割矛盾」とも称する)が検出されるという問題が生じている(非特許文献1参照)。
上記のパタン分割は、設計パタンを一度分割処理をしてしまえば、その後、設計ルールチェックのソフトウェアにより分割したパタンの間隔チェックを実施することで、うまく分割できていない箇所を検出することができる。
また、図13には、二重露光技術におけるパタン分割ができないパタン分割矛盾の例が提示されており、ラインパタン(パタン分割矛盾なしに分割可能とするためには、パタン分割矛盾を生じたパタン間隔を広げ、リソグラフィに好ましいパタン設計をすることが提案されている(非特許文献2参照)。
J.Huckabay et al.,"Automatic Pitch Decomposition for Improved Process Window when Printing Dense Features at k1eff<0.20",Proc.of SPIE,vol.6283−102(Photomask Japan 2006) 須向一行,他,"液浸リソグラフィの材料/多重加工技術による延命",電子ジャーナル150回シンポジウム,講演予稿集,46頁(2007)
パタン分割ができない場合には、無理やり分割するか、あるいは設計変更が必要となる。しかしながら、現在のパタン分割の方式では設計パタンを分割処理をしてみないと、どこに分割できないパタン配置が発生するのかが判らないという問題があった。また、パタン分割処理をしたときに、そもそもパタン分割するソフトウェア自体に不具合があるために問題が生じるのか、あるいはパタン設計に問題があるのかの区別ができないという問題もあった。
現在、完全なパタン分割ソフトウェアが求められているが、未だ開発されておらず、また、パタン分割できない設計パタンの一般解が提示されておらず、パタン分割で問題を発生しないような設計ルールが決められないという状況にある。上記の非特許文献1および2においても、分割矛盾を見出すための定式化された検証方法は何も開示されておらず、現状では、パタン分割した設計パタンの検証方法として実現されている方式は未だない。
上記のように、従来の多重露光技術用フォトマスクのパタンデータは、分割パタンとするときに、うまく分けられるかどうかが判定できず、基本的には分割できないパタンデータも多かった。また、パタンデータを分割するに際して、分割の難易度を定量する指標が無かった。そのために、パタンデータを実際に分割処理してみないと、どのパタンのどの場所に分割できない問題が発生し、うまく分けられるかどうかが不明であり、分割できない箇所があまりにも多ければパタン分割の実施ができなくなる。このように、ソフトウェアで分割ができない箇所を容易に見つけ出す方法、解決手法が見出されていないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、多重露光技術用のフォトマスクにおいて、パタン分割ができないパタン配置(パタン分割矛盾)を定式化して、データ処理によりパタン分割矛盾を検出する方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係る多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法は、多重露光技術用フォトマスクの設計パタンがパタン分割可能かどうかを検証する多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法であって、前記設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内にある他のポリゴンの数が、前記パタン分割するフォトマスクの枚数以上である場合にはパタン分割できないと判定することを特徴とするものである。
請求項2の発明に係る多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法は、多重露光技術用フォトマスクの設計パタンがパタン分割可能かどうかを検証する多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法であって、前記設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内を図形化し、前記ポリゴンのエッジと重ならない前記図形のエッジを求め、前記図形のエッジが閉図形を形成する場合には、前記個別パタンと隣接パタンとのパタン分割は不可と判定し、前記図形のエッジが閉図形を形成しない場合には、前記個別パタンと隣接パタンとのパタン分割は可能と判定することを特徴とするものである。
請求項3の発明に係る多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法は、請求項2に記載の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法において、前記閉図形を強調して図形表示し、前記設計パタンのパタン分割が不可となる箇所を検出することを特徴とするものである。
請求項4の発明に係る多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法は、請求項2または請求項3に記載の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法において、 前記強調して図形表示された閉図形が、反転処理して図形表示されたものであることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係る多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法において、前記設計パタンが、予め補正用のバイアスが適用されていることを特徴とするものである。
本発明の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法を用いることにより、パタン分割前の設計パタンに対して分割できないパタン配置(分割矛盾箇所)を検出することが可能となる。パタン分割に一般解が無く、分割ソフトウェアも成熟していない現状において、本発明の設計パタン検証方法は、分割が可能かどうかを検証する検証ツールとして有用で容易に使えるという利点がある。また、本発明の設計パタン検証方法を用いることにより、パタン分割の難易度の定量的指標を作成することができ、多重露光技術を想定しているフォトマスクの設計ルールを早期に固定することが可能となる。さらに、多重露光技術用フォトマスクの設計パタンの修正負荷の定量的見積りが可能となる。また、本発明の設計パタン検証方法を用いることで、多重露光技術用のパタン分割するためのソフトウェアの品質を検証することが可能となる。
本明細書においては、多重露光技術のうち2回の露光を行う二重露光技術(DPL)について説明するが、本発明の概念は、3回以上の露光を行う多重パターニングに係る露光技術にも適用することが可能である。
以下、本発明の実施形態に係る二重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法について、図面による実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明におけるパタン分割が可能かどうかを検証する設計パタン検証方法の実施形態を示す説明図である。図1〜図4においては、設計パタンの各個別パタンがいずれも1つのポリゴンで構成されている場合を示しているが、もとより各個別パタンは複数のポリゴンから構成されていてもよい。
(第1の実施形態)
本発明の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法においては、まず設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内にある他のポリゴンの数が、パタン分割しようとするフォトマスクの枚数以上ある場合にはパタン分割できないと判定する。
二重露光技術では、1つの設計パタンに対して2枚のフォトマスクが用いられるので、分割を必要とする所定の距離範囲内に他のポリゴンが2つ以上あれば、検証すべき自己のポリゴンを含めて分割すべきポリゴン数は3つ以上となり、設計パタンの状態のままでは2枚のフォトマスクにパタン分割できなくなるからである。
本発明において、上記の分割を必要とする所定の距離範囲内とは、所定の距離範囲内に複数のパタンが存在すると、パタン分割を行なわないとウェハ上のレジスト像が分離して解像しない距離であり、他のパタンの存在が禁止された距離(本発明では、この距離を「禁止距離」とも称する)を意味するものである。上記の所定の距離は、露光光学系、使用レジスト、露光条件などのプロセス条件等により予め決められている距離である。
図1および図2は、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内に他のポリゴンが2つ以上あり、設計パタンの状態のままではパタン分割ができない場合を例示する。
図1は、パタン分割ができない場合を例示する設計パタン10の平面模式図である。
まず、パタン分割が可能かどうかを検証する手順として、図1に示すように、個別パタン12の一つの頂点x1を中心として禁止距離範囲を円で表示する。同様に、個別パタン13の一つの頂点y1を中心として禁止距離範囲を円で表示する。頂点x1、y1を中心とする2つの円内には、それぞれ他の2つのポリゴンの一部が含まれている。したがって、設計パタン10はパタン分割できないと判定される。設計パタンが大きい場合には、同様の手順により設計パタン全体のパタン分割できない箇所を検出することができる。
図2も図1と同様に、各個別パタンの各頂点x2、y2を中心とする2つの円内には、それぞれ他の2つのポリゴンの一部が含まれており、設計パタン20はパタン分割できないと判定される。
(第2の実施形態)
次に、設計パタンを構成するポリゴン自体を強制的に分割処理をすることを想定した場合に、強制的に分割処理してパタン分割が可能であるかどうかを検証する方法について説明する。
本発明の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法においては、まず設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離(禁止距離)範囲内を図形化し、該図形の前記ポリゴンのエッジと重ならないエッジを求める。禁止距離範囲内の図形化は、上記の図1、図2で求めた方法と同じ方法が適用できる。本実施形態の設計パタン検証方法は、第1の実施形態の設計パタン検証方法の後に続けて行なうことも可能であり、また、第1の実施形態とは別に単独で行なうことも可能である。本実施形態では、第1の実施形態で用いた図1および図2と、図3を用いて説明する。
図1は、パタン分割ができない場合を例示する設計パタン10の平面模式図である。
まず、パタン分割が可能かどうかを検証する手順として、図1に示すように、個別パタン12の一つの頂点x1を中心として禁止距離範囲を円で表示する。同様に、個別パタン13の一つの頂点y1を中心として禁止距離範囲を円で表示する。各頂点x1、y1を中心とする2つの円は、個別パタン11の一辺と接点z1で接する場合である。図1において、矢印は各頂点x1、y1から求めた禁止距離図形のポリゴンのエッジと重ならないエッジを示している。図1では、この図形は三角形となり閉図形を形成している。
この矢印に相当する図形のエッジが閉図形を形成するときに、パタン分割矛盾が発生し、図1の設計パタン10は、パタン分割することができない。たとえ、個別パタン11を2分割しても、2分割したいずれかのパタンが個別パタン12または個別パタン13との禁止距離内に入ってしまうからである。
図2は、パタン分割で支障となる一つのポリゴンを強制的に2分することによりパタン分割ができる場合を例示する設計パタン20の平面模式図である。図2は、図1における個別パタン11と他の個別パタン12、13との距離を少し離した場合である。しかし、上記の第1の実施形態で述べたように、設計パタンのもとの状態のままではパタン分割することができない。
図2において、まず、パタン分割が可能かどうかを検証する手順として、図2に示すように、個別パタン22の頂点x2を中心として禁止距離範囲を円で表示する。同様に、個別パタン23の頂点y2を中心として禁止距離範囲を円で表示する。図2では、各々の円は個別パタン21と異なる点z2a、z2bで交わる。図2において、矢印は各頂点x2、y2から求めた禁止距離図形のポリゴンのエッジと重ならないエッジを示しており、図2では、この図形は閉図形とはならず開図形を形成している。
この矢印に相当する図形のエッジが開図形を形成するときには、パタン分割が可能である。図3は、図2に示した設計パタン20を2分割した設計パタン30の状態を示す平面模式図である。図3において、禁止距離図形に関する符号は図2と同じ符号を用いている。図3では、図2における個別パタン21を、2点z2a、z2bの中間で2分割してパタン31aおよび31bとし、分割パタン30は31aと33のグループと31bと32のグループに分割されている。
(第3の実施形態)
次に、パタン寸法を補正する場合にパタン分割が可能であるかどうかを検証する方法について説明する。
パタン分割後に、半導体の露光余裕度を向上させるためにしばしば用いられるパタンを補正するバイアス処理が必要となり、パタンを太らせるような場合には、たとえバイアス処理をする前の段階で分割が可能であっても、バイアス処理後に再び分割できないというパタン分割矛盾が起こり得る。
図4は、図3に示すパタン分割可能な設計パタンを、パタン分割後にバイアス処理した場合を示す平面模式図である。図4に示すように、個別パタン42の頂点x4を中心として禁止距離範囲を円で表示し、同様に、個別パタン43の頂点y4を中心として禁止距離範囲を円で表示する。図4において、矢印は各頂点x4、y4から求めた禁止距離図形のエッジを示しており、設計パタンのポリゴンのエッジと重ならない上記の禁止距離図形のエッジは三角形となり閉図形を形成している。したがって、図4のバイアス処理した設計パタンはパタン分割することができない。
上記の図4に示すようなパタン分割矛盾が発生するのを避けるためには、パタン分割前の設計パタンに予め補正用のバイアス処理を適用しておくのが好ましい。予めバイアス処理を施した設計パタンのパタン分割を検証することにより、パタン分割矛盾が2重に発生することに対する処理の煩雑さと時間的損失を避けることができる。
次に、実回路を用いて本発明をさらに詳しく説明する。
図5は、ポリシリコン層(Poly層)の回路を示す設計パタンの平面模式図であり、図5(a)はパタン分割の対象とするパタン部分である。この設計パタンでパタン間距離が最も狭い部分を拡大したのが図5(b)である。パタン線幅0.06μmで横方向のパタン間隔X1が0.06μm、 縦方向のパタン間隔Y1、Y2が0.05μmである。パタン間隔が極めて狭いために、人手作業でもパタン分割することができない。
本実施例では、パタン間の距離検出機能を有し、その結果を図形化することができる市販の回路検証ソフトウェア、例えば、Calibre(Mentor Graphics社製)のソフトウェアを用い、本発明の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法を上記のソフトウェアに適用し、パタン分割を必要とする所定の距離(禁止距離)を0.08μmとし、禁止距離範囲内を図形化し、この図形のエッジを求めた。
図6は、上記のソフトウェアCalibreにより、Poly層の回路61の設計パタンにおいて、0.08μm以下のパタン間隔62を検出した結果を図形化した平面模式図(図6(a))と、その部分拡大図(図6(b))である。
図6に示すように、パタン間隔62で構成される図形のエッジの中で回路61の設計パタンのポリゴンのエッジと重ならないエッジにより、Poly層の回路の最も狭い部分に三角形の閉図形63ができている。この閉図形63に関係するパタン部分がパタン分割できないパタン分割矛盾となる。図6に示したパタン分割矛盾の三角形を含むパタン間隔部分は、上記の回路検証ソフトウェアの抜き図形検出機能で強調すると図7に示す強調図形71となる。
次に、図7で求められた図形を反転処理すると図8に示すような反転した閉図形81が抽出され、この反転した閉図形81の数が設計パタンにおけるパタン分割矛盾の数に相当する。反転処理ができない場合には、図7において、サイジング処理により閉図形を埋め(+サイジング後、−サイジング)、次いで元の図形を差し引けば、パタン分割矛盾となる閉図形を求めることができる。
上記のようにして、検証すべき回路パタンから、パタン分割矛盾の有無と、パタン分割矛盾がある場合にはパタン分割矛盾の場所とその数を検出することができる。
本発明の設計パタン検証方法によれば、パタン分割前の設計パタンに対して分割できないパタン配置(パタン分割矛盾箇所)を検出することが可能となり、ソフトウェアによるダブルパターニング用設計検証ツールとしての有用な環境が構築でき、ダブルパターニング負荷見積もりサービスなどの展開も可能となる。
本発明の設計パタン検証方法のパタン分割ができない場合を例示する設計パタンの平面模式図である。 本発明の設計パタン検証方法のパタン分割ができる場合を例示する設計パタンの平面模式図である。 図2に示した設計パタンをパタン分割した状態を示す平面模式図である。 図3に示すパタン分割可能な設計パタンを、パタン分割後にバイアス処理した場合を示す平面模式図である。 本発明の実施例におけるPoly層の回路を示す設計パタンの平面模式図である。 図5に示す設計パタンの0.08μm以下のパタン間隔を検出した結果を図形化した平面模式図である。 図6に示すパタン間隔部分の分割矛盾を含む部分を強調して図形化した平面模式図である。 図7で求められた図形を反転処理した平面模式図である。 従来の二重露光技術の一方法の製造工程を示す断面模式図である。 図9の二重露光技術における製造工程に用いた設計パタンとパタン分割の一例を示す平面模式図である。 図10に示したパタン分割した2つのパタンを2枚のマスクに分割して設けた平面模式図である。 従来の二重露光技術におけるパタン分割の他の2例を示した平面模式図である。 二重露光技術におけるパタン分割ができないパタン分割矛盾を示す従来の例である。
符号の説明
10、20 設計パタン
11、12、13、21、22、23 個別パタン
30、40 2分割した設計パタン
31a、31b、32、33、41a、41b、42,43 分割パタン
x1、y1、x2、y2、x4、y4 個別パタンの頂点
z1、z2a、z2b、z4 図形化したエッジの交点
61 Poly層の回路
62 パタン間隔
63 閉図形
71 強調図形
81 反転した閉図形
91 ウェーハ基板
92 ハードマスク
92A、92B ハードマスクパタン
93、95 レジスト
93A、95A レジストパタン
94 第1回目露光用マスク
96 第2回目露光用マスク
101、102 分割したパタン

Claims (5)

  1. 多重露光技術用フォトマスクの設計パタンがパタン分割可能かどうかを検証する多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法であって、
    前記設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内にある他のポリゴンの数が、前記パタン分割するフォトマスクの枚数以上である場合にはパタン分割できないと判定することを特徴とする多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法。
  2. 多重露光技術用フォトマスクの設計パタンがパタン分割可能かどうかを検証する多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法であって、
    前記設計パタンを構成するポリゴンよりなる各個別パタンの各頂点から、パタン分割を必要とする所定の距離範囲内を図形化し、前記ポリゴンのエッジと重ならない前記図形のエッジを求め、
    前記図形のエッジが閉図形を形成する場合には、前記個別パタンと隣接パタンとのパタン分割は不可と判定し、
    前記図形のエッジが閉図形を形成しない場合には、前記個別パタンと隣接パタンとのパタン分割は可能と判定することを特徴とする多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法。
  3. 前記閉図形を強調して図形表示し、前記設計パタンのパタン分割が不可となる箇所を検出することを特徴とする請求項2に記載の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法。
  4. 前記強調して図形表示された閉図形が、反転処理して図形表示されたものであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法。
  5. 前記設計パタンが、予め補正用のバイアスが適用されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法。
JP2007186870A 2007-07-18 2007-07-18 多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法 Expired - Fee Related JP4952420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007186870A JP4952420B2 (ja) 2007-07-18 2007-07-18 多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007186870A JP4952420B2 (ja) 2007-07-18 2007-07-18 多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009025450A true JP2009025450A (ja) 2009-02-05
JP4952420B2 JP4952420B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=40397323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007186870A Expired - Fee Related JP4952420B2 (ja) 2007-07-18 2007-07-18 多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4952420B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010186999A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Arm Ltd 集積回路内の構造的特徴部の形成方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6358825A (ja) * 1986-08-29 1988-03-14 Sony Corp パタ−ン形成方法
JP2003060039A (ja) * 2001-08-16 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp レイアウト検証方法およびそのプログラムおよびレイアウト検証装置
JP2005181524A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Toshiba Corp 設計レイアウト作成方法、設計レイアウト作成システム、マスクの製造方法、半導体装置の製造方法、及び設計レイアウト作成プログラム
JP2005276852A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Nec Electronics Corp 微細ホールパターンの形成方法
JP2006313353A (ja) * 2005-05-05 2006-11-16 Asml Masktools Bv 近傍の影響を考慮した光学的近接効果補正を実行する装置、方法およびコンピュータ・プログラム製品
JP2007292983A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レイアウトパタン検証装置及びマスクパタン生成装置
JP2008171970A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6358825A (ja) * 1986-08-29 1988-03-14 Sony Corp パタ−ン形成方法
JP2003060039A (ja) * 2001-08-16 2003-02-28 Mitsubishi Electric Corp レイアウト検証方法およびそのプログラムおよびレイアウト検証装置
JP2005181524A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Toshiba Corp 設計レイアウト作成方法、設計レイアウト作成システム、マスクの製造方法、半導体装置の製造方法、及び設計レイアウト作成プログラム
JP2005276852A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Nec Electronics Corp 微細ホールパターンの形成方法
JP2006313353A (ja) * 2005-05-05 2006-11-16 Asml Masktools Bv 近傍の影響を考慮した光学的近接効果補正を実行する装置、方法およびコンピュータ・プログラム製品
JP2007292983A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レイアウトパタン検証装置及びマスクパタン生成装置
JP2008171970A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010186999A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Arm Ltd 集積回路内の構造的特徴部の形成方法
US8812997B2 (en) 2009-02-12 2014-08-19 Arm Limited Structural feature formation within an integrated circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP4952420B2 (ja) 2012-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100673014B1 (ko) 포토 마스크의 제조 방법
JP5100625B2 (ja) パターンレイアウト設計方法
JP4628832B2 (ja) フォトマスクデータベースパターンの不良検査方法
US10755016B2 (en) Hot spot and process window monitoring
KR20170011554A (ko) Mpc 검증 방법 및 그 검증 방법을 포함한 마스크 제조방법
TWI474205B (zh) 建立圖案資料之方法、建立圖案資料之程式及半導體裝置之製造方法
JP4345804B2 (ja) マスクパターン補正プログラムおよびマスクパターン補正システム
JP2011145564A (ja) マスクパターン生成方法、半導体装置の製造方法およびマスクパターン生成プログラム
US6350977B2 (en) Pattern distortion detecting method and apparatus and recording medium for pattern distortion detection
US8127257B2 (en) Designing method of photo-mask and method of manufacturing semiconductor device using the photo-mask
JP2010026420A (ja) パターン作成方法
JP4952420B2 (ja) 多重露光技術用フォトマスクの設計パタン検証方法
CN110187600B (zh) 一种根据规则添加sraf的方法
JP5050618B2 (ja) 多重露光技術用フォトマスクのパタンデータ作成方法
De Bisschop Optical proximity correction: a cross road of data flows
JP4909729B2 (ja) 検査データ作成方法および検査方法
KR20100025822A (ko) 마스크 레이아웃 분리 방법 및 이를 이용한 광 근접 보정 방법
JP2005017551A (ja) 近接効果補正の検証方法及び検証装置
Van Den Broeke et al. Complex two-dimensional pattern lithography using chromeless phase lithography
Pierrat et al. Full phase-shifting methodology for 65-nm node lithography
JP2005250360A (ja) マスクパターンの検証装置および検証方法
CN109188857A (zh) 版图的拆分方法与拆分系统
JP3967327B2 (ja) マスク欠陥検査方法
KR20100001136A (ko) 광학 근접 효과 보정의 검증 방법
JP2010117404A (ja) フォトマスクのパターン補正方法及び製造方法、半導体装置の製造方法、パターン補正装置、並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4952420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees